JPH11327066A - 放射線画像表示装置 - Google Patents

放射線画像表示装置

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JPH11327066A
JPH11327066A JP10138123A JP13812398A JPH11327066A JP H11327066 A JPH11327066 A JP H11327066A JP 10138123 A JP10138123 A JP 10138123A JP 13812398 A JP13812398 A JP 13812398A JP H11327066 A JPH11327066 A JP H11327066A
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JP
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JP10138123A
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English (en)
Inventor
Sumiya Nagatsuka
澄也 長束
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のX線フィルムで培ってきた長年の知識
と経験とを無駄にすることなく、放射線技師による最適
な放射線量を与えることができる情報、及び/又は、診
断者による診断性能の向上を与えることができる情報
を、与えることを課題とする。 【解決手段】 輝尽性蛍光体を有する放射線画像変換パ
ネルに蓄積された放射線画像情報が読み取られて得られ
た画像データを、表示手段26に表示する放射線画像表
示装置であって、表示手段26に表示された画像の階調
及び/又は感度を、画像とともに、表示手段に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像を表示
する放射線画像表示装置に関し、特に、輝尽性蛍光体を
有する放射線画像変換パネルに蓄積された放射線画像情
報が読み取られて得られた画像データを、表示手段に表
示する放射線画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医用分野などにおいては、被写体内部を
撮影するために、放射線を用いている。従来は、被写体
を透過した放射線で、蛍光体を発光させ、この発光光で
もってハロゲン化銀感光材料であるX線フィルム上に露
光を行う。そして、この露光されたX線フィルムに対し
て現像処理を施すことにより、被写体内部の画像(X線
画像)を得て、医用診断などが行われていた。
【0003】このようなX線フィルムを用いた医用診断
のシステムは、長年、利用され、培われてきたが、近
年、X線フィルムを使わずに、輝尽性蛍光体を用いたシ
ステムが開発されている。この輝尽性蛍光体を有する放
射線画像変換パネルは、X線や紫外線などの放射線を照
射すると、この放射線のエネルギーの一部が輝尽性蛍光
体に放射線画像情報として蓄積される。そして、この輝
尽性蛍光体に励起光を照射すると、蓄積されていたエネ
ルギーに応じて、輝尽性蛍光体が輝尽発光する。この輝
尽発光した光を、光検出器で光電変換して、適宜、処理
を施すことにより、画像データを得ることができる。得
られた画像データに基づいて、CRTディスプレイなど
の表示手段に画像を表示し、この画像を見て、医用診断
などが行われる。
【0004】このような輝尽性蛍光体を用いた新たなシ
ステムにおいては、X線フィルムを用いた従来のシステ
ムに比して、ダイナミックレンジの広い放射線画像情報
を読み取ることができる。そのために、新たなシステム
においては、撮影の失敗に伴う再撮影を行うことが減
り、ひいては、被写体に照射する放射線量を減らすこと
ができる。しかも、この輝尽性蛍光体を用いたシステム
においては、得られた画像データに対して、適宜、画像
処理を施すことにより、診断に適した画像を、表示手段
に表示することができる。すなわち、画像処理によって
表示手段に表示する画像の濃度やコントラストを容易に
変更することができ、診断性能を上げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに新たなシステムにおいては、ダイナミックレンジが
広く、再撮影を必要とする撮影の失敗はなくなったが、
1回の撮影で必要以上に被写体に放射線を照射する可能
性がある。これは、本来ならば、被写体の体型などに応
じて最適な放射線量があるが、この新たなシステムのた
めに、放射線技師が、照射した放射線量が患者にとって
最適であったかどうかがわからず(従来のシステムでは
線量のオーバーやアンダーは濃度過多や濃度不足で現れ
るが、この新たなシステムでは画像処理によって一定濃
度に仕上がるため)、そのために、余分な放射線量で以
て放射線を照射する可能性がある。すなわち、従来のシ
ステムにおいて長年培ってきた、被写体の体型などに応
じた最適な放射線量の知識を放射線技師が有しているに
もかかわらず、この新たなシステムの登場により、その
豊富な知識、経験が全く無駄になっている。
【0006】また、この新たなシステムは、表示手段に
表示される画像は、画像処理手段によって濃度やコント
ラストを容易に変更することができ、診断性能が向上し
ているが、一方で、この画像処理によって誤診を招くこ
とがある。医用画像診断をする際には診断者が表示手段
に表示された画像を見て診断を行うが、画像の濃度やコ
ントラストを自由に変更することができるので、例え
ば、低コントラストによる誤診が生じる。従来のシステ
ムにおいては、放射線発生源から出射される放射線は同
じ線量である限りは、一定のコントラストとすることが
でき、この画像(X線フィルムの画像)を見て診断して
いた。しかしながら、診断者の長年培ってきたこの診断
の知識、経験は、表示する画像の濃度やコントラストを
自由に変更できる新たなシステムにおいては、無駄にな
ることがあり、そのために、誤診を招くことがある。
【0007】そこで、本発明は、従来のX線フィルムで
培ってきた長年の知識と経験とを無駄にすることなく、
放射線技師による最適な放射線量を与えることができる
情報、及び/又は、診断者による診断性能の向上を与え
ることができる情報を、与えることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の構成
により解決することができる。
【0009】(1) 放射線画像変換パネルに蓄積され
た放射線画像情報が読み取られて得られた画像データに
対して、画像処理を施し、表示画像データを生成する画
像処理手段と、前記画像処理手段によって生成された表
示画像データに基づいて画像を表示する表示手段と、を
有する放射線画像表示装置において、放射線量と前記表
示手段に表示される画像の濃度との関係である特性曲線
に基づいた、前記表示手段に表示された画像の階調及び
/又は感度を、前記画像とともに、前記表示手段に表示
することを特徴する放射線画像表示装置。
【0010】(2) 前記階調及び/又は感度を設定す
る設定手段を有し、前記画像処理手段は、前記設定手段
により設定された階調及び/又は感度に基づいて、前記
画像データに対して、画像処理を施し、表示画像データ
を生成することを特徴とする(1)に記載の放射線画像
表示装置。
【0011】(3) 前記放射線量と前記画像データと
を所定の関係を持たせ、前記特性曲線の放射線量を画像
データとして、前記画像データと前記表示手段に表示さ
れる画像の濃度との関係である特性曲線に基づいた、前
記表示手段に表示された画像の階調及び/又は感度を、
前記画像とともに、前記表示手段に表示することを特徴
とする(1)又は(2)に記載の放射線画像表示装置。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明に係わる放射線画像読取シ
ステムのハードウェア構成を示すブロック図である。本
実施の形態では、医療用としての人体の胸部放射線撮影
に適用した場合を示す。この放射線画像読取システム
は、放射線源1と、放射線制御装置2と、放射線画像読
取装置(読取手段ともいう)3と、放射線画像変換パネ
ル4と、放射線画像表示装置20とを有している。
【0013】放射線発生源1は、放射線制御装置2によ
って制御されて、被写体(人体胸部等)Mに向けて放射
線(一般にはX線)を照射する。放射線画像読取装置3
には、被写体Mを挟んで放射線発生源1と対向する位置
に、輝尽性蛍光体を有する放射線画像変換パネル4が設
けられている。
【0014】放射線画像変換パネル4は、放射線発生源
1からの照射放射線量に対する被写体Mの放射線透過率
分布に従ったエネルギーを内蔵された輝尽性蛍光体に蓄
積し、被写体の潜像、即ち放射線画像を形成する。放射
線画像変換パネル4は、支持体上に輝尽性蛍光体層を、
輝尽性蛍光体の気相堆積、或いは、輝尽性蛍光体の塗布
によって設けてある。輝尽性蛍光体の材料としては、例
えば、特開昭61−72091号公報、特開昭59−7
5200号公報などに開示されるような材料が使われ
る。
【0015】レーザビーム発生部(例えば、ガスレー
ザ、固体レーザ、半導体レーザなど)5は、出射強度が
制御されたレーザビーム(励起光)を発生し、そのレー
ザビームは種々の光学系を経由して走査器(例えば、ポ
リゴンミラーなどの光偏向器)6に到達し、そこで偏向
を受け、更に反射鏡7で光路を変更させて、放射線画像
変換パネル4に輝尽励起用の走査光(励起光)として導
かれる。
【0016】導光体8は、前記のようにして励起光とし
てのレーザビームで走査された放射線画像変換パネル4
に近接してアクリル板の端部が位置され、上記レーザビ
ームで走査された放射線画像変換パネル4からの潜像エ
ネルギーに比例した発光強度の輝尽発光光を導光する。
【0017】導光された光は、光電変換手段として電子
増倍管(フォトマルチプライヤ、以下フォトマルともい
う)10によって、入射光(透過線量)に対応した電流
信号に光電変換される。フォトマル10からの出力電流
は、電流/電圧変換器11で電圧信号に変換され、増幅
器12で増幅された後、A/D変換器13でデジタル信
号の画像データに変換される。なお、A/D変換器13
から出力される画像データは、本実施の形態において
は、12ビット(0〜4095)のデジタル信号であ
る。
【0018】なお、感度調整手段17は、レーザビーム
発生部5のレーザビーム強度調整、フォトマル用高電圧
電源18の電圧調整によるフォトマル10のゲイン調
整、電流/電圧変換器11と増幅器12とのゲイン・オ
フセット調整、及びA/D変換器13の調整を行い、読
取特性を調整する(一定に保つ)手段である。ここで、
読取特性とは、放射線画像変換パネル4に入射した放射
線量と、A/D変換器13から出力される画像データ信
号値との関係を示す特性である(図3の右上参照)。そ
して、この感度調整手段17によって、放射線量に対す
る画像データ信号値が常に同じになるように、例えば、
1mRの放射線量が放射線画像変換パネル4に入射した
ときに、A/D変換器13から出力される画像データ信
号値(デジタル値)が2047になるように設定され、
これを中心にした3桁の範囲を出力するようにしてい
る。
【0019】このようなレーザビーム発生部5、走査器
6、反射鏡7、導光体8、フォトマル10、電流/電圧
変換器11、増幅器12、A/D変換器13によって放
射線画像読取装置(読取手段)3が構成される。したが
って、この読取手段3は、放射線画像変換パネル4を励
起光で走査することにより輝尽性蛍光体に蓄積記録され
ている放射線画像情報を輝尽発光せしめ、輝尽発光を光
電的に読み取って画像データを得る手段である。
【0020】読取手段3から出力された画像データは、
放射線画像表示装置20へと出力され、この放射線画像
表示装置20によって、適宜、画像処理が施され、表示
される。この放射線画像表示装置20は、画像データ記
憶手段21と、処理条件記憶手段22と、画像処理手段
23と、設定手段24と、表示データ記憶手段25と、
表示手段26とを有している。これら各手段21〜26
は、図示しない制御手段によって制御されている。
【0021】画像データ記憶手段21は、読取手段3に
よって読み取られた画像データを記憶する記憶手段であ
る。この画像データ記憶手段21に記憶された画像デー
タは、画像処理手段23によって画像処理され、診断に
適した濃度や階調に変換され、表示手段26に画像が表
示される。
【0022】また、処理条件記憶手段22は、画像処理
条件を記憶する記憶手段である。この処理条件記憶手段
22に記憶される画像処理条件は、画像処理手段23に
よる画像処理に用いられる。例えば、画像データ記憶手
段21に記憶された画像データに対して撮影部位や診断
対象に応じて正規化を行うパラメータや正規化ルックア
ップテーブル(以下、正規化LUT)、正規化されたデ
ータ(以下、正規化データ)を表示手段26に表示する
ための表示画像データに変換する基本ルックアップテー
ブル(基本LUT)などが記憶されている。
【0023】画像処理手段23は、処理条件記憶手段2
2に記憶された画像処理条件、画像データ記憶手段21
に記憶された画像データ(画像処理しようとする画像デ
ータ)に基づいて、画像データ記憶手段21に記憶され
た画像データに対して、画像処理を施し、表示手段26
に表示する画像の表示画像データを生成する手段であ
る。なお、この画像処理手段23による画像処理につい
ては、後段において詳述する。また、この画像処理手段
23は、設定手段24により設定された階調や感度(い
ずれも後述する)に基づいても、画像処理を施すように
構成している。
【0024】設定手段24は、撮影部位や診断対象の情
報、階調や感度(いずれも後述する)などを設定する外
部入力手段であり、例えば、キーボードやマウスなどで
構成される。なお、本実施の形態では、画像表示装置2
0が放射線画像読取装置3に搭載されているので、この
設定手段24が、放射線画像読取装置3の動作を指示す
る指示手段でもある。
【0025】表示データ記憶手段25は、画像処理手段
23によって画像処理された画像データ、すなわち、表
示画像データを記憶する記憶手段である。また、この表
示データ記憶手段25には、表示画像データだけでな
く、画像処理条件、階調や感度(後述する)などをも記
憶するように構成している。
【0026】表示手段26は、表示データ記憶手段25
に記憶されているデータ(表示画像データ、さらには、
画像処理条件、階調や感度(後述する))に基づいて、
画像を表示するCRTディスプレイなどの表示手段であ
る。
【0027】ここで、画像処理について、説明する。図
2は、画像処理の概念を示した図である。今、画像デー
タ記憶手段21に記憶された画像データが、図2(a)
に示すような胸部であるとする。画像処理手段23は、
設定手段24によって設定された撮影部位や診断対象の
情報、或いは、画像データ記憶手段21に記憶された画
像データから判断された撮影部位や診断対象の情報に基
づいて、画像データのうちの診断対象領域ROを特定す
る。そして、画像処理手段23は、この診断対象領域R
Oの画像データの頻度分布を求める(図2(b))。
【0028】そして、画像処理手段23は、この頻度分
布の最小画像データ信号値Lと最大画像データ信号値H
が、撮影部位や診断対象の情報に基づいて処理条件記憶
手段22から読み出された処理条件(パラメータ)であ
る最小正規化データ信号値SLと最大正規化データ信号
値SHになるように、正規化を行う。なお、この正規化
においては、画像データ(頻度分布)、及び、撮影部位
や診断対象の情報に応じて、後述するよう正規化LUT
が作成され、一旦、処理条件記憶手段22に記憶され
る。そして、画像データ記憶手段21に記憶された画像
データ(診断対象領域ROも含めた全画像データ)に対
して、この処理条件記憶手段22に記憶された正規化L
UTを用いた正規化が行われ(図2(c))、正規化デ
ータが生成される。
【0029】正規化された正規化データに対して、画像
処理手段23は、処理条件記憶手段22に記憶された基
本LUTを用いて(図2(d))、表示手段26に表示
するための表示画像データに変換する。なお、本実施の
形態では、正規化データの信号値2047が表示手段2
6に表示される画像の画像濃度1.2となるように、ま
た信号値4095が画像濃度3.0となるように設定さ
れている。
【0030】このように、画像処理手段23において
は、画像データ記憶手段21に記憶された画像データに
対して、画像処理を施し、表示画像データを生成する。
すなわち、画像処理手段23は、設定手段24によって
設定された撮影部位や診断対象の情報、或いは、画像デ
ータ記憶手段21に記憶された画像データから判断され
た撮影部位や診断対象の情報に基づいて処理条件記憶手
段22から必要な処理条件(パラメータ)を読み出し、
この読み出した処理条件(パラメータ)に基づいて画像
データを適宜から画像処理を施し、表示画像データを生
成する。そして、画像処理手段23によって生成された
表示画像データは、表示データ記憶手段25へと転送、
記憶され、表示手段26に画像が表示されることにな
る。
【0031】ここで、上述した画像処理を含めた本放射
線画像読取装置3のシステム個々の調子再現曲線を図3
に示す。
【0032】図3の第1象限は、放射線画像変換パネル
4に入射した放射線量(logE)に対して、読取手段
から出力された画像データの信号値との関係を示した読
取特性であり、本実施の形態では、前述したように、感
度調整手段17によって、一定(一対一の比例関係)に
保たれている。また、第2象限は、上述したように、撮
影部位や診断対象の情報、及び、画像データに応じて作
成され、画像データを正規化データに変換するための正
規化LUTの特性を示している。また、第3象限は、正
規化データを表示手段26に表示するための表示画像デ
ータに変換するための基本LUTの特性を示している。
また、第4象限は、表示画像データに基づいて、表示手
段26に表示される画像の画像濃度との関係を示した出
力特性を示している。
【0033】また、図3のシステム個々の調子再現曲線
を、全体の調子再現曲線に書き換えると、図4に示すよ
うな、放射線量と表示手段26に表示される画像の画像
濃度との関係である特性曲線になる。なお、図4に示す
ように、本実施の形態では放射線量と画像データの信号
値とは、感度調整手段17によって読取特性が調整され
て、所定の関係を持たせているので、両者は一対一の比
例関係にあり、放射線量を画像データ信号値として考え
ることもできる。また、図4に示すように、本実施の形
態では、画像濃度と表示画像データの信号値とは、基本
LUTにより所定の関係を持たせているので、画像濃度
を表示画像データ信号値として考えることもできる。
【0034】ところで、本実施の形態では、上述したよ
うな放射線画像変換パネル4を用いたシステムにおい
て、従来のX線フィルムで培ってきた長年の知識と経験
とを無駄にすることがないように、表示手段26に表示
されている画像の感度(以下、S値ともいう)と、階調
(以下、G値ともいう)を、表示手段26上に画像とと
もに表示するように構成している。この一例を図5に示
している。この図5において、画像処理手段23によっ
て画像処理された画像が画面の左側に表示されるととも
に、表示手段26の画面の右側には、この画像のS値と
G値とが表示されている。
【0035】ここで、感度とは、ある濃度(表示手段2
6に表示される画像の画像濃度)を得るために、放射線
画像変換パネル4に与えなければならない放射線量Eに
よって決定されるものである。本実施の形態(図3、4
参照)では、1mRの放射線量が放射線画像変換パネル
4に入射したとき画像データの信号値が2047となる
場合を、基準感度SDが200としており、この基準感
度SDに対する相対値として感度を表している。具体的
には、画像濃度が1.2(正規化データ信号値が204
7)になる画素の放射線画像変換パネル4への放射線入
射量をE1とすると、 S=200×1(mR)/E1(mR) によって求められる。したがって、放射線量E1が減少
するとS値は大きくなり、E1が増加するとS値は小さ
くなる。また、同じ被写体を透過した放射線が入射され
た放射線画像変換パネル4を同じ条件で読み取り、画像
処理した場合、放射線画像変換パネル4に入射する放射
線量が2倍になれば、S値は半分になる。
【0036】また、階調とは、図4に示した特性曲線の
傾きのことであり、本実施の形態では、特性曲線(図
4)上の2つの濃度点D1、D2を結んだ直線の傾き
(平均階調)を表している。具体的には、 G=(D2−D1)/(logE2−logE1) によって計算される。ここで、E1及びE2は、それぞ
れ、D1、D2の画像濃度になるための放射線量であ
る。さらに、詳細には、本実施の形態では、画像濃度が
D1がD1=0.25+Dminであり、D2がD2=
2.0+Dminである2点を結んだ直線の傾きから求
められる。ここで、Dminは、表示手段26に表示さ
れる画像の最低画像濃度である。
【0037】このように、本実施の形態では、画像の表
示とともに、感度を表示することにより、放射線技師に
よる最適な放射線量を与えることができる情報を与える
ことができる。すなわち、放射線技師が有している被写
体の体型などに応じた最適な放射線量を、この感度に基
づいて、再構築することができ、以降の撮影に際しては
最適な放射線量で以て照射することができる。また、本
実施の形態では、画像の表示とともに、階調を表示する
ことにより、診断者による診断性能の向上を与えること
ができる情報を与えることができる。すなわち、画像処
理手段23によって自由にコントラストが変更されて
も、変更された画像(表示手段26に表示されている画
像)が、どの程度の変更がなされたものなのかを、診断
者は知ることができ、例えば、低コントラストによる誤
診を防ぐことができる。
【0038】さらに、本実施の形態では、表示手段26
に表示されたS値とG値を、設定手段24により変更設
定可能なように構成している。すなわち、設定手段24
であるマウス等を用いて、表示手段26の画面(図5参
照)のS値やG値の右方に表示されている「△」印や
「▽」印をクリックすることにより、操作者が任意に、
S値やG値を変更することができるように構成してい
る。
【0039】そして、このS値やG値が変更されると、
その数値に基づいて、画像処理手段23が、画像データ
記憶手段21に記憶された画像データに対して、画像処
理を施し、表示画像データを生成する。詳細には、処理
条件記憶手段22に記憶された正規化LUTを、設定手
段24によって設定されたS値やG値になるように変更
し、この変更した正規化LUTと基本LUTとを用い
て、画像データに対して画像処理を施す。画像処理手段
23によって生成された表示画像データは、表示データ
記憶手段25に記憶され、先に表示されていた画像(S
値やG値が変更される前の画像)に代えて、表示手段2
6に表示される。
【0040】このように、本実施の形態では、表示手段
26に表示された画像を、感度と階調を任意に変更し
て、再表示させることができるので、従来のX線フィル
ムで培ってきた長年の知識と経験とを無駄にするだけで
なく、寧ろ、有効活用して診断などに利用することがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
従来のX線フィルムで培ってきた長年の知識と経験とを
無駄にすることなく、放射線技師による最適な放射線量
を与えることができる情報、及び/又は、診断者による
診断性能の向上を与えることができる情報を、与えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】画像処理の概念を示した図である。
【図3】システム個々の調子再現曲線を示す図である。
【図4】放射線量と表示手段に表示される画像の画像濃
度との関係である特性曲線である。
【図5】表示手段に表示された画面を示した図である。
【符号の説明】
3 放射線画像読取装置 4 放射線画像変換パネル 20 放射線画像表示装置 21 画像データ記憶手段 22 処理条件記憶手段 23 画像処理手段 24 設定手段 25 表示データ記憶手段 26 表示手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像変換パネルに蓄積された放射
    線画像情報が読み取られて得られた画像データに対し
    て、画像処理を施し、表示画像データを生成する画像処
    理手段と、 前記画像処理手段によって生成された表示画像データに
    基づいて画像を表示する表示手段と、を有する放射線画
    像表示装置において、 放射線量と前記表示手段に表示される画像の濃度との関
    係である特性曲線に基づいた、前記表示手段に表示され
    た画像の階調及び/又は感度を、前記画像とともに、前
    記表示手段に表示することを特徴する放射線画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記階調及び/又は感度を設定する設定
    手段を有し、 前記画像処理手段は、前記設定手段により設定された階
    調及び/又は感度に基づいて、前記画像データに対し
    て、画像処理を施し、表示画像データを生成することを
    特徴とする請求項1に記載の放射線画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記放射線量と前記画像データとを所定
    の関係を持たせ、前記特性曲線の放射線量を画像データ
    として、 前記画像データと前記表示手段に表示される画像の濃度
    との関係である特性曲線に基づいた、前記表示手段に表
    示された画像の階調及び/又は感度を、前記画像ととも
    に、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の放射線画像表示装置。
JP10138123A 1998-05-20 1998-05-20 放射線画像表示装置 Pending JPH11327066A (ja)

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JP10138123A JPH11327066A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 放射線画像表示装置

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JP10138123A JPH11327066A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 放射線画像表示装置

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