JPH11326574A - 制御棒駆動機構 - Google Patents

制御棒駆動機構

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JPH11326574A
JPH11326574A JP10140418A JP14041898A JPH11326574A JP H11326574 A JPH11326574 A JP H11326574A JP 10140418 A JP10140418 A JP 10140418A JP 14041898 A JP14041898 A JP 14041898A JP H11326574 A JPH11326574 A JP H11326574A
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control rod
fluid
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orifice
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Yutaka Sosa
豊 曽佐
Mitsuharu Nakamura
光晴 中村
Keiichi Ui
佳一 宇井
Takio Endo
多喜男 遠藤
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉の全圧力変化を通じてオリフィスを通
る流体量をほぼ一定に保つことで、駆動流量調整を容易
に実施すること。 【解決手段】 制御棒駆動機構はフランジ15のねじ孔
28に螺合させたオリフィス41を備える。このオリフ
ィス41の透孔は軸方向に本体中心部を貫いて形成され
るねじ孔42からなる。ねじ孔42のねじは透孔全長の
半分を超える長さにわたって刻まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉内の核燃料の
核反応度を調整する制御棒駆動機構に係り、特に制御棒
駆動機構のオリフィス部の流量変動を最小に抑えるのに
好適な制御棒駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉内で進行する核反応の制御は炉心
内に挿入する制御棒の挿入深さを調節する制御棒駆動機
構により行われる。この制御棒駆動機構は沸騰水型原子
力プラントにおいては原子炉圧力容器の下方に設けられ
ている。制御棒に直線運動を与えるこの駆動機構には、
通常、シリンダおよびピストンの組み合わせからなる水
圧式ピストン駆動方式が用いられている。シリンダおよ
びピストンは原子炉圧力容器の下方にあって、ピストン
が連結棒と、この連結棒の上端に設けられたカップリン
グにより制御棒と着脱自在に連結されるようになってい
る。
【0003】たとえば、ピストンのストロークは約4m
に及ぶことから、シリンダの長さは極めて長大であっ
て、ピストン、シリンダおよびこれらの摺動面を水密に
保つシール部材の変形ならびに劣化等は制御棒駆動機構
の動作特性に多大な影響が生じることになる。このた
め、制御棒駆動機構はシリンダと、このシリンダを収容
するハウジングとの間にピストン駆動流体の一部を冷却
用流体として流して冷却し、シリンダ等の熱膨張による
変形あるいはシール部材の劣化を防ぐようにしている。
この冷却用流体はシリンダに向かう制御棒挿入用駆動流
体経路からオリフィスに穿った透孔を通して冷却用経路
に取り込むようにしている。
【0004】図6に制御棒駆動機構の一例を示してい
る。制御棒駆動機構10は図に示すように、原子炉圧力
容器11の下方に突出して配置される。これは主要な要
素として、原子炉圧力容器11の下方に突出している円
筒状のハウジング12、このハウジング12内に同心を
保って設けられるシリンダ13、このシリンダ13内を
上下方向に移動するピストン14、ハウジング12およ
びシリンダ13の下面を密閉しているフランジ15を備
えている。
【0005】このシリンダ13には上方の側面に駆動流
体を導く制御棒引き抜き用配管16が接続されている。
さらに、シリンダ13の下端の開口と通じるように駆動
流体を導く制御棒挿入用配管17が設けられている。こ
の制御棒挿入用配管17はフランジ15内の通路18を
介してシリンダ13の下端開口と連絡している。
【0006】また、ピストン14はその上面において連
結棒19と結ばれている。この連結棒19はカップリン
グ10を介して原子炉圧力容器11内の制御棒21と着
脱自在に連結されている。制御棒21は燃料集合体22
との間の隙間を上下方向に移動しつつ、核反応を制御す
る。燃料集合体22は原子炉圧力容器11内に固定され
る炉心板23によって支持されている。制御棒21の直
線運動は連結棒19を案内するシリンダ12内のガイド
リング24によって狂いがないように保たれる。ガイド
リング24およびピストン14は環状のシールリング2
5、26を備え、流体漏洩を抑制するようになってい
る。
【0007】一方、制御棒駆動機構10はハウジグ12
内面とシリンダ13の外面とに囲われる環状の冷却通路
27を有する。図7に示すように、この冷却通路27は
フランジ15に形成されたねじ孔28に螺合するオリフ
ィス29の透孔30を通して通路18と結ばれている。
なお、図中、符号31は締め付け工具を掛けるための六
角穴を示している。
【0008】上記構成において、たとえば制御棒21の
挿入時には制御棒挿入用配管17から駆動用流体が通路
18を通って下端の開口からシリンダ13内に流入す
る。この流体はピストン14の下部からピストン14を
押して制御棒21を上方に移動させる。これにより制御
棒21の挿入深さが変わり、核反応を制御することが可
能になる。これと逆に、制御棒21の引き抜き時には制
御棒引き抜き用配管16から駆動用流体がシリンダ13
内に入り、ピストン14の上部からピストン14を押
し、制御棒21を下方に移動させる。また、通路18に
駆動用流体があるとき、その一部がオリフィス29の透
孔30を通って冷却通路27に流れ、シリンダ13およ
びシールリング25等が低温の冷却用流体によって冷却
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た制御棒駆動機構10においては制御棒21の挿入およ
び引き抜き動作の駆動時間にはある変動幅が生じること
が避けられない。すなわち、制御棒21の挿入時には流
体の大部分が通路18からシリンダ13内に流入する
が、このとき一定量の流体はシリンダ13には流れず、
オリフィス29の透孔30から冷却通路27に流れる。
オリフィス29から流入する流体量の変化を調べると、
この流量は図8(a)に破線で示すように、原子炉圧力
が低いときは少なく、原子炉圧力が高いときほど、増加
する。このため、ピストン14の下部に圧力を及ぼす流
体量は原子炉圧力が低いときには多いものの、原子炉圧
力が高くなるに従い、冷却通路27側に流れる流体量の
増加によりピストン14の下部に作用する流体量が減少
し、結果としてピストン14の上昇速度が幾分抑えられ
て駆動時間が長くなる傾向がある。
【0010】一方、引き抜き時には流体が制御棒引き抜
き配管16からシリンダ13内に流入し、ピストン14
が下方に押される。ピストン14の下部にある流体は通
路18を通って制御棒挿入用配管17まで流れ、このう
ちの一部がオリフィス29の透孔30から冷却通路27
に流れる。オリフィス29から流入する流体量の変化を
みると、この流体は図8(b)に破線で示すように原子
炉圧力が低いときは少なく、原子炉圧力が高いときほ
ど、多量になる。このため、制御棒挿入用配管17およ
び冷却通路27に流れる流体量は原子炉圧力が高いほど
多くなり、流体が素早く逃がされることから、ピストン
14の降下速度が早くなり、結果として駆動時間が短く
なる傾向がある。
【0011】挿入および引き抜き動作における駆動時間
の変動幅を調べると、大気圧および定格圧力での測定に
おいて制御棒全挿入時には5秒程度、制御棒全引き抜き
時には9秒程度の変動幅がある。このため、制御棒駆動
機構10の駆動速度を正常な範囲に維持するための駆動
流量調整が難しく、調整に手間取ることがある。
【0012】そこで、本発明の目的は原子炉の全圧力変
化を通じてオリフィスを通る流体量をほぼ一定に保つこ
とで、駆動流量調整を容易に実施できるようにした制御
棒駆動機構を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明はハウジングの下端にハウジング内のシリンダ
に供給する作動流体の一部をシリンダのまわりの冷却通
路に冷却用流体として導くオリフィスを設けてなる制御
棒駆動機構において、オリフィスの透孔は原子炉圧力の
変化に対する流量の変動幅をより小さくする流量調節部
を備えるものである。
【0014】上記構成からなる制御棒駆動機構において
は透孔の流量調節部で冷却通路に流れる流体量がより制
限されるので、流量の変動幅をより小さくすることがで
き、制御棒挿入時、原子炉圧力が変化するときも、ピス
トン動作時間に大きな差は生じないで、駆動時間の変動
幅をより小さくすることができる。
【0015】また、制御棒引き抜き時、原子炉圧力が変
化するときも、ピストン動作時間に大きな差は生じない
で、駆動時間の変動幅をより小さくすることが可能にな
る。
【0016】これにより、定期検査中、駆動流量調整に
手間取ることがなくなり、制御棒駆動機構の点検、調整
時間を大幅に短縮することができる。
【0017】本発明において、透孔の流量調節部は、望
ましくは、透孔の内面に凹凸面を備える。
【0018】また、本発明に係る透孔の流量調節部は、
望ましくは、透孔の口径をより小さく構成した複数個の
小孔からなる。
【0019】さらに、本発明の透孔の流量調節部は、望
ましくは、透孔の出口口径をより小さく構成したテーパ
孔からなる。
【0020】また、本発明の透孔の流量調節部は、望ま
しくは、透孔の口径をより小さく構成した入口側小孔お
よび複数個の出口側小孔からなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、制御棒駆動機構は
フランジ15のねじ孔28に螺合させたオリフィス41
を備えている。このオリフィス41の透孔は軸方向に本
体中心部を貫いて形成される、内面に凹凸を刻む、たと
えばねじ孔42からなる。ねじ孔42のねじは透孔全長
の半分を超える長さにわたって刻まれている。また、オ
リフィス41の上端近くには締め付け工具を掛けるため
の六角穴43が備えられる。
【0022】本実施の形態は上記構成からなり、制御棒
21の挿入時には駆動用流体が制御棒挿入用配管17か
ら通路18を通り、下端の開口からシリンダ13内に流
入する。このとき、一定量の流体は冷却用流体としてオ
リフィス41のねじを刻んだねじ孔42を通って冷却通
路27に流入する。この流体が流入するオリフィス41
のねじ孔42は滑らかな面ではなく、凹凸のあるねじ孔
42で構成されており、流体がそこを通るとき、摩擦に
よりヘッド損失が大きくなる。
【0023】このヘッド損失の増大により流体が流れに
くくなり、ねじ孔42を通って冷却通路27に流れる流
体量が減少する一方、特に、原子炉圧力が低いとき、従
来と比べて静圧が高まることによりねじ孔42を通る流
体量が増加する。
【0024】上記特性を有するオリフィス41において
原子炉圧力を変化させた場合、流体量の推移は図2
(a)の実線で示すようになる。図には比較のために従
来の流体量の推移(破線)も示している。冷却通路27
の流体量は原子炉の全圧力変化を通じてほぼ一定であ
り、変動幅がより小さくなることが判る。
【0025】これによりピストン14の下部に常に一定
量の駆動用流体を作用させることが可能になり、ピスト
ン14の上昇速度を原子炉全圧力を通じて一定させるこ
とができる。したがって、制御棒21の挿入時、原子炉
圧力が変化するときもピストン動作時間に大きな差は生
じないで、駆動時間の変動幅をより小さくすることがで
きる。
【0026】一方、制御棒21の引き抜き時には駆動用
流体が引き抜き用配管16からシリンダ13内に流入
し、ピストン14が下方に押される。ピストン14の下
部にある流体は通路18を通って制御棒挿入用配管17
まで流れ、このうちの一部が冷却用流体としてオリフィ
ス41のねじ孔42から冷却通路27に流れる。先に述
べた特性を有するオリフィス41において原子炉圧力を
変化させた場合の流体量の推移は図2(b)の実線で示
すにようになる。冷却通路27の流体量は原子炉の全圧
力変化を通じてほぼ一定である。すなわち、原子炉圧力
が変化しても、制御棒挿入用配管17および冷却通路2
7への流体量はほぼ一定した量に保つことが可能で、変
動幅がより小さくなる。
【0027】これにより、ピストン14の下部にある流
体が喪失してピストン14の降下速度が早まるときも、
その降下速度を原子炉全圧力を通じてほぼ一定させるこ
とができる。したがって、制御棒21の引き抜き時、原
子炉圧力が変化するときも、ピストン動作時間に大きな
差は生じないで、駆動時間の変動幅をより小さくするこ
とが可能になる。
【0028】通常、定期点検中に行われる駆動流量調
整、すなわち制御棒駆動時間の調整は大気圧条件のもと
で実施しなければならないが、ある決められた値に対し
て原子炉定格運転時における望ましい駆動時間となるよ
うに補正量を見込んで調整することになる。補正量が適
正であれば、再調整は不要であるが、原子炉定格圧力条
件で規定値から駆動時間が外れてしまうと、再調整を強
いられることになり、無駄な時間を費やす可能性があっ
たが、本実施の形態においては大気圧時のものと、原子
炉定格圧力時のものとで駆動時間に大きな差は発生せ
ず、こうした再調整を実施しなければならない状況に陥
るのを確実に防ぐことが可能になる。
【0029】このように本実施の形態によれば、駆動時
間の変動幅を小さくすることが可能で、駆動流量調整に
手間取ることがなく、制御棒駆動機構の点検、調整時間
を大幅に短縮することができる。
【0030】さらに、本発明の望ましい実施の形態を説
明する。図3において、制御棒駆動機構はフランジ15
のねじ孔28に螺合させたオリフィス44を備えてい
る。このオリフィス44の透孔は軸方向にそれぞれ本体
部を置いて形成される口径の小さい4個の小孔45から
なる。図には4個の小孔45のうち、2個が示されてい
る。この小孔45の口径は4個が同一寸法からなる。
【0031】本実施の形態は上記構成からなり、制御棒
21の挿入時には駆動用流体の一部がオリフィス44の
各小孔45を通って冷却通路27に流入する。オリフィ
ス44の小孔45は口径が小さく形成されており、流体
がそこを通るとき、ヘッド損失が大きくなる。流体はヘ
ッド損失の増大で流れにくくなり、各小孔45を通って
冷却通路27に流れる流体量が減少する一方、特に、原
子炉圧力が低いとき、従来と比べて静圧が高まることに
より小孔45を通る流体量が増加する。したがって流量
の変動幅が小さくなることにより、上記実施の形態と同
様に、制御棒21の挿入時、原子炉圧力が変化するとき
も、ピストン動作時間に過大な差は発生せず、駆動時間
の変動幅をより小さくすることが可能になる。
【0032】一方、制御棒21の引き抜き時にはピスト
ン14の下部にある駆動用流体が制御棒挿入用配管17
まで流れ、このうちの一部が冷却用流体としてオリフィ
ス44の各小孔45を通って冷却通路27に挿入する。
ヘッド損失の大きい特性を有するオリフィス44により
流体は流れにくくなり、各小孔45を通って冷却通路2
7に流れる流体量が減少する。したがって、流量の変動
幅が小さくなることで、上記実施の形態と同様に、制御
棒21の引き抜き時、原子炉圧力が変動するときも、ピ
ストン動作時間に過大な差は発生せず、駆動時間の変動
幅をより小さくすることが可能になる。
【0033】このように本実施の形態によれば、駆動時
間の変動幅を小さくすることができ、駆動流量調整に手
間取ることがなく、制御棒駆動機構の点検、調整時間を
大幅に短縮することが可能になる。
【0034】さらに、本発明の望ましい実施の形態を説
明する。図4において、制御棒駆動機構はフランジ15
のねじ孔28に螺合させたオリフィス46を備えてい
る。このオリフィス46の透孔は軸方向に本体中心部を
貫いて形成される、テーパ孔47からなる。このテーパ
孔47は出口口径が入口口径よりも小さく形成されてい
る。
【0035】本実施の形態は上記構成からなり、上記の
各実施の形態と同様に、制御棒21の挿入時にはテーパ
孔47を通って流れる冷却用流体がヘッド損失の増大に
より流れにくくなり、テーパ孔47を通って冷却通路2
7に流れる流体量が減少する一方、特に、原子炉圧力が
低いとき、従来と比べて静圧が高まることによりテーパ
孔47を通る流体量が増加する。したがって、流量の変
動幅が小さくなることにより上記各実施の形態と同様
に、制御棒21の挿入時、原子炉圧力が変化するとき
も、ピストン動作時間に過大な差は生じないで、駆動時
間の変動幅をより小さくすることができる。
【0036】一方、制御棒21の引き抜き時にはヘッド
損失の大きい特性を有するオリフィス46により冷却用
流体は流れにくくなり、テーパ孔47を通って冷却通路
27に流れる流体量が減少する。したがって、流量の変
動幅が小さくなることで、上記各実施の形態と同様に、
制御棒21の引き抜き時、原子炉圧力が変化するとき
も、ピストン動作時間に過大な差は生じないで駆動時間
の変動幅をより小さくすることが可能になる。
【0037】このように本実施の形態によれば、駆動時
間の変動幅を小さくすることが可能で、駆動流量調整に
手間取ることがなく、制御棒駆動機構の点検調整時間を
大幅に短縮することができる。
【0038】さらに、本発明の望ましい実施の形態を説
明する。図5において、制御棒駆動機構はフランジ15
のねじ孔28に螺合させたオリフィス48を備えてい
る。このオリフィス48の透孔は軸方向に本体中心部を
貫いて穿たれる、入口側小孔49、中間連絡孔50およ
び下流側小孔51からなる。上流側小孔49は1個から
なり、下流側小孔51は2個からなる。
【0039】本実施の形態は上記構成からなり、上記の
実施の形態と同様に、制御棒21の挿入時には小孔4
9、中間連絡孔50および2個の小孔51を通って流れ
る冷却用流体がヘッド損失の増大により流れにくくな
り、上流側小孔49および下流側小孔51を通って冷却
通路27に流れる流体量が減少する一方、特に、原子炉
圧力が低いとき、従来と比べて静圧が高まることにより
上流側小孔49および下流側小孔51を通る流体量が増
加する。したがって、流量の変動幅が小さくなることに
より上記各実施の形態と同様に、制御棒21の挿入時、
原子炉圧力が変化するときも、ピストン動作時間に過大
な差は生じないで、駆動時間の変動幅をより小さくする
ことが可能になる。
【0040】一方、制御棒21の引き抜き時にはヘッド
損失の大きい特性を有するオリフィス48により冷却用
流体は流れにくくなり、上流側小孔49および下流側小
孔51を通って冷却通路27に流れる流体量が減少す
る。したがって、流量の変動幅が小さくなることによ
り、上記各実施の形態と同様に、制御棒21の引き抜き
時、原子炉圧力が変化するときも、ピストン動作時間に
過大な差は生じないで駆動時間の変動幅をより小さくす
ることができる。
【0041】このように本実施の形態によれば、駆動時
間の変動幅を小さくすることができ、駆動流量調整に手
間取ることがなく、制御棒駆動機構の点検、調整時間を
大幅に短縮することが可能になる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては透
孔の流量調節部で冷却通路に流れる流体量がより制限さ
れるので、流量の変動幅をより小さくすることができ、
制御棒挿入時、原子炉圧力が変化するときも、ピストン
動作時間に大きな差は生じないで、駆動時間の変動幅を
より小さくすることができる。また、制御棒引き抜き
時、原子炉圧力が変化するときも、ピストン動作時間に
過大な差は生じないで、駆動時間の変動幅をより小さく
することが可能になる。
【0043】したがって、本発明によれば、定期検査
中、駆動流量調整に手間取ることがなくなり、制御棒駆
動機構の点検、調整時間を大幅に短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制御棒駆動機構の要部を示す断面
図。
【図2】(a)は本発明に係る制御棒挿入時の原子炉圧
力と冷却通路流体流量との関係を示すグラフ、(b)は
本発明に係る制御棒引き抜き時の原子炉圧力と冷却通路
流体流量との関係を示すグラフ。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す断面図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す断面図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す断面図。
【図6】従来の制御棒駆動機構の一例を示す断面図。
【図7】図6に示すオリフィスの詳細を示す断面図。
【図8】(a)は従来の制御棒挿入時の原子炉圧力と冷
却通路流体流量との関係を示すグラフ、(b)は従来の
制御棒引き抜き時の原子炉圧力と冷却通路流体流量との
関係を示すグラフ。
【符号の説明】
12 ハウジング 13 シリンダ 14 ピストン 16 制御棒引き抜き配管 17 制御棒挿入配管 21 制御棒 41、44、46、48 オリフィス 42 ねじ孔 45 小孔 47 テーパ孔 49 入口側小孔 51 出口側小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 多喜男 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの下端に該ハウジング内のシ
    リンダに供給する作動流体の一部を前記シリンダのまわ
    りの冷却通路に冷却用流体として導くオリフィスを設け
    てなる制御棒駆動機構において、前記オリフィスの透孔
    は原子炉圧力の変化に対する流量の変動幅をより小さく
    する流量調節部を備えることを特徴とする制御棒駆動機
    構。
  2. 【請求項2】 前記透孔の流量調節部が該透孔の内面に
    凹凸面を備えることを特徴とする請求項1記載の制御棒
    駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記透孔の流量調節部が該透孔の口径を
    より小さく構成した複数個の小孔からなることを特徴と
    する請求項1記載の制御棒駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記透孔の流量調節部が該透孔の出口口
    径をより小さく構成したテーパ孔からなることを特徴と
    する請求項1記載の制御棒駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記透孔の流量調節部が該透孔の口径を
    より小さく構成した入口側小孔および複数個の出口側小
    孔からなることを特徴とする請求項1記載の制御棒駆動
    機構。
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