JPH11326497A - 車両用光レーダ装置 - Google Patents

車両用光レーダ装置

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JPH11326497A
JPH11326497A JP10124357A JP12435798A JPH11326497A JP H11326497 A JPH11326497 A JP H11326497A JP 10124357 A JP10124357 A JP 10124357A JP 12435798 A JP12435798 A JP 12435798A JP H11326497 A JPH11326497 A JP H11326497A
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slit
emitting element
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紘二 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビーム光がレンズから遠ざかるにしたがい周
辺に広がって出て行くことを防止し、実際の対象物を確
実に検知できる車両用光レーダ装置を得る。 【解決手段】 発光素子2からのビーム光をレンズ3を
介して所定のビーム形状に形成する時に、ビーム光がレ
ンズ3の特性の保証できる有効な範囲より外周に入射し
ないように、レンズ3の入射光側に第一のスリット19
aを設けた。さらに、発光素子2から放出されたビーム
光の一部でレンズ3の表面で反射されて発光素子2側に
戻ってきた光束はカバーガラス18の表面で反射される
が、この時のカバーガラス18の表面積が必要最小限と
なる第二のスリット19bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として発光源
からビーム光を照射し、対象物による反射光を受光して
対象物までの距離を検出する車両用光レーダ装置に関
し、特にビーム光の形成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のビーム走査方式の車両用光
レーダ装置の構成を示す側面図、図6,図7は同じく従
来の車両用光レーダ装置における光を前方に照射するた
めのビーム形成装置を示す断面側面図であり、ビーム形
状を左右には狭く上下方向には拡がりを持つビーム光を
形成するための非球面凸レンズを採用したものである。
図において、31は車両用光レーダ装置を構成する制御
用電子素子を組み付けしたメイン基板、32はメイン基
板31に組み付けされたビーム光を発する発光素子、3
3は発光素子32からのビーム光を所定のビーム広がり
角に調節する非球面凸曲面を有するレンズ、34はレン
ズ33からのビーム光を反射させ、向きを変える固定ミ
ラー、35は固定ミラー34で反射されたビーム光をさ
らに向きを変え反射して、前方に照射する送光ミラー、
36は前方の対象物に当たり反射してきた反射光の向き
を変える受光ミラー、37は受光ミラー36からの反射
光を集光する受光レンズ、38は受光レンズ37で集光
された反射光を受光信号に変える受光素子、39は受光
素子38の受信信号を処理する受光基板である。
【0003】更に、40は送光ミラー35、受光ミラー
36の揺動中心となる揺動支点、41は送光ミラー3
5,受光ミラー36を揺動させるパルスモータ、42は
パルスモータ41の回転出力軸に固着されたカム、43
はカム42の曲線42a,42bからなる溝に沿って、
揺動支点40を中心として動く従動子、44は送光ミラ
ー35,受光ミラー36を固着し、従動子43の動きを
送光ミラー35,受光ミラー36に伝達すると共に、揺
動支点40を中心として揺動する揺動体である。
【0004】また、図6,図7において、32は発光素
子、33は非球面凸曲面を有するレンズ、45は発光素
子32のケース、46は発光素子32によるレーザ光を
発光するチップ、47はチップ46を保持する台、48
はレーザー光を透過するカバーガラスである。
【0005】次に動作について説明する。従来のビーム
走査方式の車両用光レーダ装置の発光源は上記のように
構成されており、制御回路からの送光信号に基づいて発
光素子32はビーム光を発光する。発光されたビーム光
の光束はレンズ33により所定範囲となるように絞られ
ている。レンズ33により所定範囲となるように絞られ
たビーム光は固定ミラー34,送光ミラー35に反射さ
れ向きを変えて、たとえば破線の方向に、かつ車両の前
方に照射される。
【0006】車両の前方に照射され、対象物に当たり反
射してきたビーム光は、再び破線の方向から車両側に戻
ってくる。この反射光は受光ミラー36で反射され、向
きを変えられてレンズ37に入り、レンズ37で集光さ
れ受光素子38に至る。したがって、受光素子38は集
光された反射光を受けて受信信号を得る。この過程にお
ける送・受信信号の関係に基づいて自車両と前方の対象
物までの距離を演算する。
【0007】また、パルスモータ41が回転し、出力軸
に固着したカム42が回転すると、カム曲線42a,4
2bからなる溝に沿って、揺動支点40を中心とした従
動子43が揺動運動をする。従動子43の動きは揺動体
44を介して送光ミラー35,受光ミラー36に伝達さ
れ、送光ミラー35,受光ミラー36は揺動支点40を
中心として揺動運動をする。送光ミラー35で反射され
るビーム光は一点鎖線から二点鎖線で示されている間の
方向を、カム42の一回転に対し一往復するように走査
して照射する。
【0008】このとき、送光ミラー35で照射された方
向にある対象物に当たった反射光も一点鎖線から二点鎖
線で示されている間の方向で車両側に戻ってくる。この
反射光は受光ミラー36が揺動することによってレンズ
37の面にほぼ直角な反射光としてレンズ37をとお
り、対象物からの反射光は常にレンズ37のほぼ焦点位
置に効率よく集光され、受光素子38で受信信号を得る
ことができる。このようにして、自車両と前方の対象物
までの距離、および対象物の方向を知ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用光レーダ
装置に使用されているビーム形成装置は、以上のように
構成されているので、例えば図6に示すように、発光素
子32からのビーム光をレンズ33を介して所定のビー
ム形状に形成する時に、発光素子32からのビーム光が
レンズ33の特性の保証できる有効な範囲(実線で示す
範囲)より外周に発光素子32のチップ46から放出さ
れた、たとえば破線で示すビーム光はレンズ33により
破線で示す方向に曲げられ、ビーム光はレンズ33から
遠ざかるにしたがい一度交差した後、広がっていく発散
ビーム光となる。
【0010】また、図7に示すように、発光素子32か
ら放出されたビーム光は少量ではあるが、一部レンズ3
3の表面で反射されて、発光素子32側に戻ってくる。
この発光素子32側に戻ってきたビーム光の一部は発光
素子32のカバーガラス48の表面全体で反射され、再
びレンズ33に入り二点鎖線で示すように広がって放射
される。
【0011】以上のように図6、図7の破線および二点
鎖線で示すような広がって放射される発散ビーム光は、
近距離ではレンズ33からの実線で示すほぼ平行な主ビ
ーム光より外側にある物体にも照射される。この外側に
照射された発散ビーム光が、大きな物体、または反射率
の高い物体に当たって反射されてきた場合には、強い反
射光が受光ミラー36、受光レンズ37を介して受光素
子38に入射してくる。
【0012】したがって、主ビーム光より外側に照射さ
れた発散ビーム光による強い反射光は受光素子38の受
光感度を上回り、対象物が実線で示す主ビーム光内の方
向に有るものと誤検知する。このように、近距離では主
ビーム光の周辺に僅かに広がって出ている発散ビーム光
においても、反射率が高く、かつ大きな面積を持ってい
る路肩等に設置されている大型の反射板等に照射した場
合、この大きな反射板等を検出してしまい、実際の対象
物が検出できないという問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、発光素子からのビーム光を所定
のビーム形状に形成する際、ビーム光がレンズから遠ざ
かるにしたがい周辺に広がって出ていくことを防止し、
実際の対象物を確実に検知出来るようにすることを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用光レーダ装置は、チップにより発光したビーム
光をカバーガラス、レンズを介して対象物に当て、対象
物からの反射光を受光信号に変えることにより対象物ま
での距離を検出する車両用光レーダ装置であって、レン
ズ側に設けられた第一のスリットと、カバーガラス側に
設けられた第二のスリットとから構成されるスリットを
カバーガラスとレンズの間に設置したものである。
【0015】この発明の請求項2に係る車両用光レーダ
装置は、第一のスリットはチップからのビーム光がレン
ズの所定の範囲内を照射する大きさに設定されると共
に、第二のスリットはチップから第一のスリットを介し
てレンズに入射するビーム光の範囲を妨げない最小の大
きさに設定されているものである。
【0016】この発明の請求項3に係る車両用光レーダ
装置は、弾性体によりスリットをレンズ側に押圧したも
のである。
【0017】この発明の請求項4に係る車両用光レーダ
装置は、スリットを第一のスリットを有するリングと第
二のスリットを有するブッシュとに分割すると共に、弾
性体によりリングをレンズ側に、ブッシュをチップ側に
押圧したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施形態を図について説明する。図1はこの発明の一
実施形態に係るビーム走査方式による車両用光レーダ装
置の構成を示す側面図、図2,図3は同じく車両用光レ
ーダ装置における光を前方に照射するためのビーム形成
装置を示す断面側面図であり、ビーム形状を左右には狭
く上下方向には拡がりを持つビーム光を形成するための
非球面凸レンズを採用したものである。図において、1
は車両用光レーダ装置を構成する制御用電子素子を組み
付けしたメイン基板、2はメイン基板1に組み付けされ
たビーム光を発する発光素子、3は発光素子2からのビ
ーム光を所定のビーム広がり角に調節する非球面凸曲面
を有するレンズ、4はレンズ3からのビーム光を反射さ
せ、向きを変える固定ミラー、5は固定ミラー4で反射
されたビーム光をさらに向きを変え反射して、前方に照
射する送光ミラー、6は前方の対象物に当たり反射して
きた反射光の向きを変える受光ミラー、7は受光ミラー
6からの反射光を集光する受光レンズ、8は受光レンズ
7で集光された反射光を受光信号に変える受光素子、9
は受光素子8の受信信号を処理する受光基板である。
【0019】更に、10は送光ミラー5、受光ミラー6
の揺動中心となる揺動支点、11は送光ミラー5,受光
ミラー6を揺動させるパルスモータ、12はパルスモー
タ11の回転出力軸に固着されたカム、13はカム12
の曲線12a,12bからなる溝に沿って、揺動支点1
0を中心として動く従動子、14は送光ミラー5,受光
ミラー6を固着し、従動子13の動きを送光ミラー5,
受光ミラー6に伝達すると共に、揺動支点10を中心と
して揺動する揺動体である。
【0020】また、図2,図3において、2は発光素
子、3は非球面凸曲面を有するレンズ、15は発光素子
2のケース、16は発光素子2によるビーム光を発光す
るチップ、17はチップ16を保持する台、18はビー
ム光を透過するカバーガラス、19は発光素子2とレン
ズ3の間に挿入され、第一のスリット19aおよび第二
のスリット19bを有するスリットであり、第一のスリ
ット19aは発光源からのビーム光がレンズの所定の範
囲内を照射する大きさに設定されており、第二のスリッ
ト19bは発光素子2から第一のスリット19aを通し
てレンズ3に入射するビーム光の範囲を妨げない最小の
大きさに設定されている。
【0021】20はビーム形成装置の台座、21はレン
ズ3を固着し、外周にネジ山を有するホルダ、22は内
面にホルダ21のネジ山に嵌合するネジ山を持ち、ビー
ム形成装置を構成するケース、23はスリット19をホ
ルダ21に押圧すると共に、ホルダ21とケース22に
ネジ山のガタを一方向に付勢するための弾性体(スプリ
ング)、24はスプリング23の他端を保持すると共
に、ケース22、ホルダ21と共働して発光素子2とレ
ンズ3の光軸を合わせ、かつスプリング23の力を受け
て発光素子2を台座20に押圧するスペーサである。
【0022】次に動作について説明する。制御回路から
の送光信号に基づいて発光素子2はビーム光を発光す
る。発光されたビーム光の光束はレンズ3により所定範
囲となるように絞られている。レンズ3により所定範囲
となるように絞られたビーム光は固定ミラー4,送光ミ
ラー5に反射され向きを変えて、たとえば破線の方向
に、かつ車両の前方に照射される。
【0023】車両の前方に照射され、対象物に当たり反
射してきたビーム光は、再び破線の方向から車両側に戻
ってくる。この反射光は受光ミラー6で反射され、向き
を変えられてレンズ7に入り、レンズ7で集光され受光
素子8に至る。したがって、受光素子8は集光された反
射光を受けて受信信号を得る。この過程における送・受
信信号の関係に基づいて自車両と前方の対象物までの距
離を演算する。
【0024】また、パルスモータ11が回転し、出力軸
に固着したカム12が回転すると、カム曲線12a,1
2bからなる溝に沿って、揺動支点10を中心とした従
動子13が揺動運動をする。従動子13の動きは揺動体
14を介して送光ミラー5,受光ミラー6に伝達され、
送光ミラー5,受光ミラー6は揺動支点10を中心とし
て揺動運動をする。送光ミラー5で反射されるビーム光
は一点鎖線から二点鎖線で示されている間の方向を、カ
ム12の一回転に対し一往復するように走査して照射す
る。
【0025】このとき、送光ミラー5で照射された方向
にある対象物に当たった反射光も一点鎖線から二点鎖線
で示されている間の方向で車両側に戻ってくる。この反
射光は受光ミラー6が揺動することによってレンズ7の
面にほぼ直角な反射光としてレンズ7をとおり、対象物
からの反射光は常にレンズ7のほぼ焦点位置に効率よく
集光され、受光素子8で受信信号を得ることができる。
このようにして、自車両と前方の対象物までの距離、お
よび対象物の方向を知ることができる。
【0026】次に、ビーム形成装置の動作について説明
する。図2,図3において、送光信号に基づく発光素子
2からのビーム光はスリット19の第一のスリット19
aにより、レンズ3の所定領域より外側への光束はカッ
トされる。このため、第一のスリット19aが無い場合
に生じるレンズ3の外周部から光軸方向に屈折してくる
光束、すなわち、図3で示す破線方向ビーム光はカット
され、レンズ3から出たビーム光は図2,図3の実線で
示す主ビームとして形成される。
【0027】また、発光素子2から放出されたビーム光
の一部で、レンズ3の表面で反射されて発光素子2側に
戻ってきたビーム光に関しては、スリット19の第二の
スリット19bが必要最小限となるように限定されてい
るため、レンズ3の表面で反射されて発光素子2側に戻
ってくるビーム光で、スリット19の第二のスリット1
9bより外側のものはカットされることになる。これに
より発光素子2のカバーガラス18表面で反射し、再び
レンズ3に入るような図3の二点鎖線で示す方向に放射
されるビーム光は非常に少なくなり、レンズ3からのビ
ーム光はほぼ平行光になって、図3の実線で示す主ビー
ムが得られる。したがって、図3の実線で示す主ビーム
方向の対象物からのみの反射光が車両用光レーダ装置の
受光素子8に受光され、対象物の方向が正確に検出でき
る。
【0028】このようにして、発光素子2からのビーム
光をレンズ3を介して所定のビーム形状に形成する時
に、発光素子2からのビーム光は第一のスリット19a
によりレンズの特性の保証できる有効な範囲内のみに照
射されるようになる。したがって、レンズ3から出たビ
ーム光はほぼ平行光となる。また、第二のスリット19
bは発光素子2から放出されたビーム光の一部が、レン
ズ3の表面で反射し、発光素子2側に戻ってきて、発光
素子2のカバーガラス18の表面で反射する時、カバー
ガラス18の表面積が必要最小限となるよう大きさが設
定されているため、反射面は大幅に小さくなっている。
【0029】したがって、レンズ3から遠ざかるにした
がい周辺に広がって出ていくビーム光は非常に弱くな
り、反射率が高くかつ大きな面積を持っている路肩等に
設置されている大型の反射板等からの反射光が小さく抑
えられ、主ビームを外れた大型の反射板等は検知されな
くなって、実際の対象物が安定して検出できるようにな
る。
【0030】以上のように、発光素子2からのビーム光
をレンズ3を介して所定のビーム形状に形成する時に、
発光素子2からのビーム光がレンズ3の所定範囲外に入
射しないよう、レンズ3の入射光側に第一のスリット1
9aを設け、さらに、レンズ3の表面で反射されて発光
素子2側に戻ってきたビーム光がカバーガラス18の表
面で反射される時、カバーガラス18の表面が必要最小
限となるよう第二のスリット19bを設けたことによ
り、レンズ3から出たビーム光はほぼ平行なビーム光と
なり、更にレンズ3から遠ざかるにしたがい周辺に広が
って出ていく発散ビーム光はなくなり、主ビーム光の外
にある近距離での高反射物に対する誤検知がなくなっ
て、主ビーム光による実際の対象物を確実に検知でき
る。
【0031】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2によるビーム形成装置を示す断面側面図であり、図
において、25は第一のスリット25aおよび嵌合部2
5bを有するリング、26は第二のスリット26aおよ
びリング25の嵌合部25bと共働し、リング25との
同心を保つ嵌合部26bを有するブッシュである。更に
ブッシュ26はスプリング23の他端を保持すると共
に、ケース22、ホルダ21と共働して発光素子2とレ
ンズ3の光軸を合わせ、かつスプリング23の力を受け
て発光素子2を台座20に押圧している。
【0032】次に、動作について説明する。図4におい
て、送光信号に基づく発光素子2からのビーム光は、リ
ング25の第一のスリット25aにより、レンズ3の所
定領域より外側への光束はカットされ、レンズ3の所定
領域のみに照射される。このため、レンズ3から出たビ
ーム光は、ほぼ平行な実線で示す主ビームとして形成さ
れる。また、発光素子2から放出されたビーム光の一部
で、レンズ3の表面で反射されて発光素子2側に戻って
きたビーム光は、カバーガラス18の表面で再び反射し
てレンズ3に入るが、この時ブッシュ26の第二のスリ
ット26aが必要最小限となるように設定されているた
め、カバーガラス18表面の反射面積は非常に小さくな
り、カバーガラス18表面で反射し、再びレンズ3に入
り放射されるビーム光は非常に少なくなる。したがっ
て、レンズ3からのビーム光はほぼ平行光となり、図4
の実線で示す主ビームが得られ、上記実施の形態1と同
様の効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る車両用光レー
ダ装置によれば、チップにより発光したビーム光をカバ
ーガラス、レンズを介して対象物に当て、対象物からの
反射光を受光信号に変えることにより対象物までの距離
を検出するものであって、レンズ側に設けられた第一の
スリットと、カバーガラス側に設けられた第二のスリッ
トとから構成されるスリットをカバーガラスとレンズの
間に設置したので、レンズから出るビーム光はほぼ平行
な主ビーム光となり、レンズから遠ざかるにしたがい周
辺に広がって出ていく発散ビーム光はなくなり、主ビー
ム光の外にある近距離での高反射物に対する誤検知がな
くなって、主ビーム光による実際の対象物を確実に検知
できる。
【0034】この発明の請求項2に係る車両用光レーダ
装置によれば、第一のスリットはチップからのビーム光
がレンズの所定の範囲内を照射する大きさに設定される
と共に、第二のスリットはチップから第一のスリットを
介してレンズに入射するビーム光の範囲を妨げない最小
の大きさに設定されているので、レンズから出るビーム
光はほぼ平行な主ビーム光となり、レンズから遠ざかる
にしたがい周辺に広がって出ていく発散ビーム光はなく
なり、主ビーム光の外にある近距離での高反射物に対す
る誤検知がなくなって、主ビーム光による実際の対象物
を確実に検知できる。
【0035】この発明の請求項3に係る車両用光レーダ
装置によれば、弾性体によりスリットをレンズ側に押圧
したので、発光素子,レンズに対するスリットの位置精
度が確保でき、安定した平行なビーム光が得られる。
【0036】この発明の請求項4に係る車両用光レーダ
装置によれば、スリットを第一のスリットを有するリン
グと第二のスリットを有するブッシュとに分割すると共
に、弾性体によりリングをレンズ側に、ブッシュをチッ
プ側に押圧したので、発光素子,レンズに対するスリッ
トの位置精度が確保でき、安定した平行なビーム光が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車両用光レー
ダ装置を示す側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による車両用光レー
ダ装置のビーム形成装置を示す断面側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による車両用光レー
ダ装置のビーム形成装置を示す断面側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による車両用光レー
ダ装置のビーム形成装置を示す断面側面図である。
【図5】 従来の車両用光レーダ装置を示す側面図であ
る。
【図6】 従来の車両用光レーダ装置のビーム形成装置
を示す断面側面図である。
【図7】 従来の車両用光レーダ装置のビーム形成装置
を示す断面側面図である。
【符号の説明】
3 レンズ、18 カバーガラス、19 スリット、1
9a 第一のスリット、19b 第二のスリット、23
弾性体、25 リング、26 ブッシュ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップにより発光したビーム光をカバー
    ガラス、レンズを介して対象物に当て、対象物からの反
    射光を受光信号に変えることにより対象物までの距離を
    検出する車両用光レーダ装置において、上記レンズ側に
    設けられた第一のスリットと、上記カバーガラス側に設
    けられた第二のスリットとから構成されるスリットを上
    記カバーガラスと上記レンズの間に設置したことを特徴
    とする車両用光レーダ装置。
  2. 【請求項2】 第一のスリットはチップからのビーム光
    がレンズの所定の範囲内を照射する大きさに設定される
    と共に、第二のスリットは上記チップから上記第一のス
    リットを介して上記レンズに入射するビーム光の範囲を
    妨げない最小の大きさに設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用光レーダ装置。
  3. 【請求項3】 弾性体によりスリットをレンズ側に押圧
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両
    用光レーダ装置。
  4. 【請求項4】 スリットを第一のスリットを有するリン
    グと第二のスリットを有するブッシュとに分割すると共
    に、弾性体により上記リングをレンズ側に、上記ブッシ
    ュをチップ側に押圧したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の車両用光レーダ装置。
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