JPH11326308A - 試験片インキュベーション試験具及びその試験方法 - Google Patents

試験片インキュベーション試験具及びその試験方法

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JPH11326308A
JPH11326308A JP13157798A JP13157798A JPH11326308A JP H11326308 A JPH11326308 A JP H11326308A JP 13157798 A JP13157798 A JP 13157798A JP 13157798 A JP13157798 A JP 13157798A JP H11326308 A JPH11326308 A JP H11326308A
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test
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base
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pad
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JP13157798A
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English (en)
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E Chrisner James
ジェームズ・イー・クリスナー
W Price Kenneth
ケネス・ダブリュ・プライス
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Serim Research Corp
Original Assignee
Serim Research Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾式試験による濃度分析法において、精度及
び信頼性を向上させる。 【解決手段】 インキュベーション期間を要する試験片
の試験片ホルダであって、ベースとカバーとを有し、前
記ベース及びカバーが、互いに適切に係合して密閉反応
室を形成することができ、前記密閉反応室が、試験パッ
ドを収納するように設計されており、前記ベース及びカ
バーの一方が、前記密閉反応室内の試験片と係合し、そ
れにより試験片の一部を前記反応室内に確実に保持する
保持部を有し、前記ベース及びカバーの一方に、試験片
を見ることを可能にする実質的に透明な前面パネルを有
することを特徴とする試験片ホルダである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験片を発色させ
る方法及び装置に関し、より具体的には、所望の試験結
果を展開させるために、インキュベーション期間を要す
る試験パッドが配置された試験片に関する。
【0002】
【従来の技術】試験パッドが配置された試験片は、充分
な濃度の1種又は複数の化学薬品が溶液中に存在するか
どうかを決定するためにしばしば使用される、従来から
公知の試験具である。従来から公知の手法では、通常、
試験片を試料溶液に浸漬することにより、試薬を含有す
る試験パッドを試験対象溶液と接触させる。試験パッド
が充分に湿潤したら、試験パッドを溶液から取り出し、
所定の待ち時間の後、試験パッド上の表示を調べる。試
験パッドは通常、試験対象溶液中の化学薬品の濃度に対
応する特定の色又は色の範囲で変化するように設計され
ている。従来から公知の手法では、色の変化が展開する
のに待機する間、検査者は湿潤した試験パッドを開放環
境、たとえば実験台上に置く。
【0003】使用は簡便であるが、このような試験片を
使用する際に一つ考慮すべきことは、試験パッド上で展
開する色指示の精度及び信頼性である。従来、同用途に
は、種々の色及び対応する濃度を示す標準化チャートが
提供されている。有効かつ信頼できるものにするために
は、実施される試験は、試験する対象の化学薬品の正確
な濃度に対応する色を、常に生じさせなければならな
い。言い換えるならば、試験を実施する人が、試験片に
よって生じた色を、標準化チャート上の対応する色及び
そのチャートから決定される化学薬品の濃度と確信をも
って、突き合わせることができなければならない。
【0004】残念ながら、いかなる分析試験にも固有に
存在する精度の悪さにより、所望の指示が所定の濃度以
外の濃度で観察されることがある。たとえば、所定の濃
度での単なる色変化を生じさせる試験では、その所定の
濃度以外の濃度でそのような色変化が誤まって起こるお
それがある。試験が常に「PASS」又は「FAIL」
を読む濃度は、試験の性質及び条件によって決まる。1
00%FAIL濃度と100%PASS濃度との差を
「ウィンドウ」と呼ぶことができる。試験対象溶液の効
果的な管理及び使用を保証する、たとえば有効な溶液だ
けが使用されることを保証し、有効な溶液が不必要に取
り替えられないことを保証するためには、このウィンド
ウの範囲をできるだけ小さくすることが望ましい。
【0005】多くの試験において、ウィンドウは、試験
パッド中の化学薬品と溶液中の化学薬品との反応の時間
を増すことによって狭めることができる。これはおそら
く、乾式試験に関する二つの要因、すなわち、1)試験
片上の反応体が完全に溶解するのに時間を要すること、
及び2)固体マトリックス中の反応体の拡散が非常に低
速であること、によるものである。しかしながら、これ
らの反応が水溶液中で起こるため、試験に利用可能な反
応時間は、試験パッドからの水分の蒸発によって制限さ
れる。反応が完了しないうちに試薬を溶液中に維持する
のに必要な湿分が試験パッドから蒸発するならば、狭い
ウィンドウの範囲での正確な測定は困難である。これ
は、少量の水の損失でさえ試験パッド中の分析対象物及
び/又は反応体の沈殿を生じさせるおそれがある高度に
濃縮された分析対象物を測定する場合に特に当てはま
る。
【0006】従来から公知の方法及び装置では、通常、
充分なインキュベーション期間を経ないうちに、試薬を
溶液中に維持するのに必要な水分が試験パッドから蒸発
するため、狭いウィンドウの範囲で正確かつ信頼できる
結果を得る能力が制限されている。この蒸発は、無効な
溶液の不適切な使用および有効な溶液の無駄な取り替え
につながる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、求められ
ているものは、必要な湿度が試験パッドから蒸発する前
に、試薬を互いに完全に反応させるのに充分なインキュ
ベーション期間が提供される、上述した試験片を使用す
るための正確かつ信頼できる方法及び装置である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、試験パッドの
試薬が反応するのにインキュベーション期間を要すると
き、試験パッドが配置された試験片から正確かつ信頼で
きる結果を提供できる方法及び装置である。本発明はま
た、PASS指示とFAIL指示との間により狭いウィ
ンドウを提供し、それが転じて試験溶液の効果的な使用
及び管理を可能にする。本発明は、インキュベーション
期間中に、試験パッドを密閉された高湿度環境で実質的
に垂直な向きに配置し、維持することにより、これらの
結果を達成する。
【0009】本発明の方法の一つの実施形態では、試験
片の一端に試験パッドが配置され、別の端部にグリップ
部が配置された試験片を用意する工程を含む。試験パッ
ドを所望の試験物質で湿潤させ、密閉室内に配置し、所
定の待ち時間の後、試験パッド上に示される結果を読み
取る。密閉室は、高湿度環境を提供するように設計され
ていることが有利であり、試験パッドは、インキュベー
ション期間中、密閉室内に垂直な向きに維持されること
が有利である。
【0010】もう一つの実施形態では、本発明は、イン
キュベーション期間を要する試験パッドを有する試験片
の試験片ホルダであって、ベース及びカバーを含み、ベ
ース及びカバーが、互いに適切に係合して密閉反応室を
形成するように設計されている試験片ホルダである。密
閉反応室は、試験パッドを収納するように設計されてい
る。ベース及びカバーの一方が試験片と係合し、それに
より、試験片の一部を反応室内に確実に保つように設計
された保持部を有し、第一及び第二のホルダの一方が、
試験片を見ることを可能にする実質的に透明な前面パネ
ルを有する。
【0011】本発明のもう一つの実施形態では、インキ
ュベーション期間を要する試験パッドが配置された試験
片と、ベース及びカバーを有する試験片ホルダとの組み
合わせである。ベース及びカバーは、互いに適切に係合
して密閉反応室を形成するように設計されている。密閉
反応室は、試験パッドを受け入れ、保持するように設計
され、ベース及びカバーの一方が、試験パッドを見るこ
とを可能にする実質的に透明な前面パネルを有する。
【0012】さらに、有利に、本発明の試験片ホルダを
使用するための試験片ホルダ収納具であって、台座に配
置された収納要素を含み、収納要素が、試験者が試験片
ホルダを容易に収納し、試験パッド上の指示を見ること
が可能な方法で、試験片ホルダをその中に配置するため
に形成された複数のくぼみを上面に有する試験片収納具
を提供することができる。
【0013】したがって、本発明の目的は、試験パッド
を使用して、溶液中の化学薬品の濃度を正確に検査する
方法及び試験具を提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、インキュベーショ
ン期間を要する試験パッドを有する試験パッドを使用し
て、溶液中の化学薬品の濃度を正確に検査する方法及び
試験具を提供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、反応体を完全に反
応させるのに充分な期間、試験パッドを高湿度環境中で
垂直に収納することができる方法及び試験具を提供する
ことにある。
【0016】また、本発明の目的は、試験パッド上で1
00%FAIL指示と100%PASS指示との間に非
常に狭いウィンドウを許す方法及び試験具を提供するこ
とにある。
【0017】また、本発明の目的は、上記目的を簡単
で、使いやすく、経済的な方法で達成する方法及び試験
具を提供することにある。
【0018】また、本発明の目的は、上記目的を達成す
る使い捨て可能な、又は再使用可能な試験具を提供する
ことにある。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様は、以下の説明
を添付の図面と併せて参照することにより、本発明の上
記及び他の特徴及び目的ならびにそれらを達成する方法
は、より明確になり、発明自体がいっそう理解されるで
あろう。
【0020】いくつかの図面を通じて、対応する符号で
対応する部品を示す。図面は、本発明の実施態様の数例
を表すが、必ずしも一定の寸法ではなく、本発明をより
よく図示し説明するために、特定の造作が誇張されてい
ることもある。本明細書に記す例示は本発明の実施態様
をいくつかの形態で示しているが、そのような例示が、
本発明の範囲を何らかの方法で限定するとみなしてはな
らない。
【0021】以下に開示する実施態様は、すべてを網羅
したり、本発明を以下の詳細な説明に開示するとおりの
形態に限定したりすることを意図していない。それどこ
ろかこれらの実施態様は、他の当業者がその教示を利用
することができるように選択し、記載するものである。
【0022】まず図1〜5を参照すると、本発明の試験
片ホルダ10は、可撓性のコネクタ32によって一体に
接続されたベース12及びカバー14を有する。ベース
12及びカバー14は互いに係合して、試験片15を保
持するための密閉反応室を形成するように設計されてい
る。図1及び2に具体的に示し、以下さらに説明するよ
うに、ベース12とカバー14とは、可撓性のコネクタ
32の軸を中心に回動して、試験のインキュベーション
期間中に試験片15から水分が蒸発するのを最小限にす
る高湿度環境を提供する密閉反応室50を形成すること
ができる。試験片ホルダ10とともに使用するのに適し
ている典型的な試験片15は、試験パッド15a、グリ
ップ部15b及び中間部15cを有する。
【0023】ベース12は、外周に沿って配置されたせ
り上がった縁16を有する実質的に長方形の背面パネル
25を有する。せり上がった縁16は、肩18に沿って
背面パネル25の縁から離れた位置関係にある。せり上
がった縁16は、外側側壁20、上壁22及び内側側壁
24を有する。丸みのある角部23が、せり上がった縁
16の四つの角に配置され、せり上がった縁16の直線
部分を相互に接続している。背面パネル25がせり上が
った縁16と組み合わさって、第一の室部26を画定す
る。以下さらに説明するように、第一の室部26はカバ
ー14の第二の室部46と組み合わさって密閉反応室5
0を形成する。また、せり上がった縁16の下部に保持
部28が設けられている。保持部28は、試験片15を
ぴったりと受け入れ、ベース12とカバー14とを合わ
せた後、試験片15を垂直に保持するように設計されて
いる。したがって、本実施態様では、凹んだ保持部28
が試験片15の保持部を構成する。本実施態様は試験片
15の保持部として欠損部構造を使用するが、試験片1
5を試験片ホルダ10に確実に保持するための、従来か
ら公知であるいかなる方法、たとえば以下に説明するよ
うなベース12もしくはカバー14のせり上がった部分
又はベース12もしくはカバー14に配置される接着要
素を使用してもよいことが分かるだろう。
【0024】背面パネル25はさらに、試験者にとって
取り扱いやすい機構を提供するための、その下端に配置
された取っ手30を有している。取っ手30は、背面パ
ネル25の一角にだけ設けられているが、他の取り扱い
機構を背面パネル25の周囲の多くの位置に配置して、
背面パネル25の取り扱いを容易にしてもよいことが理
解されよう。
【0025】カバー14は、可撓性のコネクタ32を介
してベース12と一体に接続され、ベース12と適切に
係合するように設計されている。図1〜3に示すよう
に、カバー14は、側壁38、平坦部40及び丸みのあ
る肩部39を介して平坦な縁部34と一体に接合された
前面パネル36を有する。前面パネル36と、丸みのあ
る肩部39と、側壁38と、平坦部40との組み合わせ
が第二の室部46を画定する。側壁38の直線部が丸み
のある角33によってつながれ、丸みのある肩39の直
線部分が丸みのある角43によってつながれている。前
面パネル36は、使用者にとって取り扱いやすい機構を
提供するための取っ手31を有する。前面パネル36
は、試験者が前面パネル36を通して試験片15の試験
パッド15a上の指示を容易に検査することができるよ
う、実質的に透明な見透せるプラスチックで形成されて
いる。
【0026】せり上がった縁16、特に丸みのある部分
23及び側壁38、特に角部43は、ベース12とカバ
ー14とが密接に適切に係合するように、互いに適切に
係合するようなサイズ及び設計である。ベース12とカ
バー14との密な係合を達成するために、いかなる従来
から公知の方法を使用してもよいことを理解されたい。
たとえば、外側側壁20によって包みこまれる区域を側
壁38によって包みこまれる区域よりもわずかに大きく
してもよいし、丸みのある角23を丸みのある角33の
内側区域よりもわずかに広く膨らませてもよいし、又は
側壁38と側壁20とを互いにぴったり接触させ、外側
から可動スナップを平坦部18もしくは34の縁に配置
して密な係合を達成してもよい。
【0027】ベース12とカバー14との密接な係合を
第一の室部26及び46と組み合わせて密閉な反応室5
0を形成する。密閉反応室50を充分に封止して、必要
なインキュベーション期間中、試験片15を保持してい
る間、試験パッド15aからの水分の蒸発を最小限にす
るための高湿度環境を提供する。
【0028】本試験片ホルダの一実施例として、図5に
示す試験片ホルダが挙げられる。試験片は変形可能な、
弾力性のある素材からなることが好ましい。該試験片を
試験片ホルダの所定位置に置き、ベースとカバーを係合
させて、試験片をその間に挟み込む際に、試験片15の
中間部15cを変形、すなわち保持部28に沿って湾曲
させることにより、試験片15を確実に固定しうる。試
験片15は、ベース及びカバーの間に変形して、挟み込
まれるため、試薬パッド15aが試験片ホルダ10の内
壁に接触することなく、堅固に試験片ホルダ10に固定
される。本発明によれば、試験者は、試験精度に影響し
ないよう封止した試験片ホルダ10の密封性を低下させ
ずに、試験片15を容易かつ簡便に固定することができ
る。
【0029】本発明によれば、試験片ホルダは、封止機
能を果たす各部のうち、より内側に位置する18、20
及び22の各部に囲まれた空間が空洞状であるため、試
験片ホルダの形状の製造誤差、及び試験片の厚さ・幅等
の形状の誤差に対して自己調整機能を有している。
【0030】図6を参照すると、試験片ホルダ10は、
試験片15に指示が展開されるのを待機する間、複数の
試験片ホルダ10を収納し、かつ垂直位置に保持するの
に用いることができるホルダ用具60と組み合わせて用
いることが有利である。ホルダ用具60は、台座70に
配置された、上壁61及び側壁62を含むホルダ置き(r
eceptacle)である。内壁66を有するくぼみ64を上壁
61に配置して、試験片ホルダ10を受け入れ、かつ保
持する。くぼみ64は、上壁61の長手に沿って配さ
れ、その中に配置された試験片ホルダ10の透明な前面
パネル36を使用者が容易に見ることができる深さを有
する。また、欠損部68を内壁66の端部に沿って配置
して、試験片ホルダ10をくぼみ64に挿入しやすくし
ている。図6に示す保持具60は3個のくぼみ64を有
しているが、使用者が前面パネル36を容易に見ること
ができるよう、望みどおりに並べられたいかなる適切な
数のくぼみ64を有する保持具60とすることも可能で
ある。
【0031】次に、試験溶液中の濃度を試験するため
に、試験片15を試験片ホルダ10とともに用いる方法
をここで説明する。使用者は、まず、グリップ部15b
を把持し、試験パッド15aを試験溶液に浸漬し、その
後、試験パッド15aが充分に湿潤した後、試験パッド
15aを試験溶液から取り出す。次に、試験片15を試
験片ホルダ10に移し、中間部15cをベース12の保
持部28に対して置くことにより、試験片ホルダ10に
保持する。中間部15cを保持部28に対して保持し続
ける間、使用者は、ベース12及びカバー14の対応す
る面どうしが互いに接触するまで、枢軸コネクタ32の
軸を中心にしてカバーを回動させる。そして、使用者
は、ベース12とカバー14とをパチンと合わせて、密
閉反応室50を形成し、それにより試験片15、特に試
験パッド15aをその中に固定する。この時点で、反応
部15aは密閉反応室50内部に垂直に配置され、それ
は試験パッド15aからの水分の蒸発を最小限にするた
めの高湿度環境を維持する。
【0032】試験片15の垂直方向の配列は、試験パッ
ド15上の過剰な溶液を重力によって試験パッド15か
ら落とすため、より一貫した試験結果を提供することが
できる。従来、試験パッド上の過剰な溶液が液滴を形成
し、その液滴は振り落とすか、吸収性材料で吸い取るこ
とによって取り除いていた。いずれの方法でも、試験結
果もまた大きく変動するほど試験パッドから取り除かれ
る溶液の量は大幅に変動した。試験片ホルダ10を垂直
な位置に収納することは、過剰な溶液が重力によって試
験パッド15から落ち、一定した量の溶液が試験パッド
15に残るため、この問題を回避し、それによりより一
定の結果が得られる。
【0033】上記のようにして、ひとたび試験片15を
試験片ホルダ10に固着したならば、使用者はインキュ
ベーション期間が経過するまで試験片ホルダ10を垂直
に配置して保持し続けてもよいし、試験片ホルダ10を
ホルダ用具60に置いて、収納してもよい。試験片ホル
ダ10をホルダ用具60に置くには、試験片ホルダ10
の側面をくぼみ64の欠損部68と並べ合わせ、試験片
ホルダ10をくぼみ64に滑り込ませる。ホルダ用具6
0又は同等物を使用者に見えるように並べて、試験パッ
ド15a上の指示を読み取りやすくしてもよい。この方
法では、試験片ホルダ10を垂直配置に保持、使用者が
試験パッド15a上の色の変化を容易に確認することが
できるように前面パネル36を外に向ける。
【0034】ひとたび試験が完了したならば、試験者
は、試験溶液又は試験パッドに触れることなく、アセン
ブリ全体を捨てることができる。このようにして、本発
明の方法及び装置は、試験品の廃棄を容易としている。
【0035】透明な管80、たとえば試験管がカバーと
して働き、ストッパ82がベースを提供する本発明の一
実施態様を図7に示す。管80とストッパ82とが組み
合わさって、試験パッドを展開するための封止された高
湿度な室を提供する。図7に示す実施態様では、インキ
ュベーション期間中に試験片15を垂直に保持するため
のスロット84がストッパ82に設けられている。この
場合には、試験片15の端部15bをスロット84に挿
入し、その後、ストッパ82を試験管80の開口端86
に部分的に挿入して、試験パッド15aをその中に保持
するための密閉反応室90を形成する。ひとたび試験片
15を管80に置いたならば、インキュベーション期間
が経過するまで管80を垂直配置で放置しておけばよ
い。そして、試験者は、試験パッド15a上の指示の変
化を管80越しに容易に見ることができる。
【0036】試験片ホルダ200が、可撓性のコネクタ
232によって一体に接続されたベース212及びカバ
ー214を有する本発明の他の実施態様を図8〜11に
示す。ベース212及びカバー214は互いに係合し
て、試験片15を保持するための密閉反応室250を形
成するように設計されている。図8〜9に具体的に示
し、以下にさらに説明するように、ベース212とカバ
ー214とは、可撓性のコネクタ232の軸を中心に回
動して、試験のインキュベーション期間中に試験片15
からの水分の蒸発を最小限にするための高湿度な環境を
提供する密閉反応室250を形成することができる。ベ
ース212は、外周に沿って配置されているせり上がっ
た縁216を有するボトル形の背面パネル225を有し
ている。せり上がった縁216は、肩218に沿って背
面パネル225の縁から離れている。せり上がった縁2
16は、外側側壁220、上壁222及び内側側壁22
4を有している。丸みのある角部223がせり上がった
縁216の外側の四つの角に配置されている。背面パネ
ル225がせり上がった縁216と組み合わさって第一
の室部226を画定する。第一の室部226がカバー2
14の第二の室部246と組み合わさって密閉反応室2
50を形成する。
【0037】図8に示すように、せり上がった縁216
の下部に保持部228が設けられている。図9〜11に
示すように、保持部228は、試験片15を垂直に保持
した位置でぴったり受けるように設計されている。図8
及び11を参照すると、タブ部229はカバー214の
平坦部240から延びて、図10及び11に示すように
試験片ホルダを閉じたとき、タブ229は試験片15を
試験片ホルダ200中の定位置に確実に保持するための
保持部として働くようになっている。すなわち、図11
に示すように、カバー214とベース212とを封止す
るように係合する場合、タブ229が試験片15に係合
する。
【0038】背面パネル225はさらに、試験者にとっ
て取り扱いやすい機構を提供するための、その下端に設
けられた取っ手230を有している。同様に、カバー2
14は、試験者にとって取り扱いやすい機構を提供する
ための取っ手部231をその下端に有している。
【0039】カバー214は、可撓性のコネクタ232
を介してベース212と一体に接続され、ベース212
に適切に係合するように設計されている。図8〜10に
示すように、カバー214は、側壁238及び平坦部2
40を介して平坦な縁部234と一体に接合された前面
パネル236を有している。前面パネル236と、側壁
238と、平坦部240との組み合わせが第二の室部2
46を画定する。前面パネル236は、試験者が前面パ
ネル236を通して試験片15の試験パッド15aの指
示を容易に検査することができるよう、実質的に透明で
見透せるプラスチックで形成されている。せり上がった
縁216、特に丸みのある部分223ならびにカバー2
14の側壁238及び角部233は、ベース212とカ
バー214とがパチンと係合するように、互いに適切に
係合するようなサイズ及び設計でできている。ベース2
12とカバー214との密接な係合が第一の室部226
及び246と組み合わさって、図10に示すような密閉
反応室250を形成する。
【0040】上述の実施態様において、試験パッドを保
持するための反応室を簡単で、使いやすく、廃棄可能
で、経済的なパッケージで提供できることが分かる。ま
た、プラスチックに限られず、プラスチックをはじめと
する数多くの廉価な材料及び多数の従来から公知の方法
を使用して、用具を簡単に製造できることが明白であ
る。
【0041】インキュベーション期間を要する試験片を
用いる試験において密閉反応室の使用は、正確な試験結
果を出すのに有効である。このような方法及び試験具が
特に有効であることが示された一つの試験は、化学殺菌
剤において活性濃度を測定する試験である。化学殺菌剤
の典型的な用途は、熱に敏感な光学系を含む内視鏡を消
毒又は殺菌するための用途である。化学殺菌剤の多くは
再使用可能であり、活性成分が微生物に対して効果を示
すことができないほどに希釈されないうちは、器具に対
して連続的に使用される。殺菌剤の消耗は、希釈又は化
学的な不活性化から生じ得る。殺菌剤中の活性成分がす
べての試験微生物を死滅させる最低濃度をMEC(最低
有効濃度)と呼ぶ。MECに満たない溶液は効果がない
ため、殺菌剤を定期的に試験して、MECに満たない溶
液の使用を避けている。
【0042】効果のない溶液を決して使用することがな
いよう、試験はMECでは常にFAILを示すべきであ
る。しかしながら、いかなる分析試験にも固有に存在す
る精度の低さのため、MECを超える濃度でFAIL結
果が観察されることもある。試験がPASSを常に読み
取る濃度は試験の性質によって決まる。100%FAI
L濃度と100%PASS濃度との差が「ウィンドウ」
である。殺菌剤が有効であり、かつ有効な殺菌剤が不必
要に取り替えられることのないことを保証するために、
ウィンドウのサイズを可能な限り小さくすることが望ま
しい。殺菌剤の濃度がMECを超えるときに試験が頻繁
にFAILを示すならば、殺菌剤は、必要以上に頻繁に
取り替えられてしまう。
【0043】乾式試験片は、再使用可能な殺菌溶液、た
とえば米国ニュージャージー州MontvaleのReckitt & Co
leman社製のSPOROX(登録商標)中の活性成分、
すなわち過酸化水素の濃度を測定するのに使用すること
ができる。試験片は、ポリスチレン取っ手の一端に取り
付けられた試薬含有試験パッド(「指標パッド」又は
「パッド」)を含む。
【0044】試験片の化学作用は、ヨウ化物及びデンプ
ンの存在下で一定量の亜硫酸イオンによる過酸化水素の
還元に基づく。過酸化水素濃度が6.0%以下であると
き、過酸化水素は亜硫酸イオンによって完全に消費され
る。その濃度が還元剤を圧倒するのに充分であるとき、
過剰分がヨウ化物をヨウ素に酸化して、デンプンの存在
下で暗褐色/黒色を生じさせる。化学反応は以下を含
む。
【0045】H22+ヨウ化物→ヨウ素+H2O ヨウ素+亜硫酸イオン→ヨウ化物 過剰のH22+ヨウ化物→ヨウ素+H2O ヨウ素+デンプン→デンプ−ヨウ素錯体(褐色/黒色)
【0046】ウィンドウが小さくなるほど、反応期間が
長くなる必要があることが分かっている。これは、おそ
らく、乾式試験片に関する二つの要因、すなわち1)試
験片によって供給される反応体が完全に溶解するのに時
間を要すること、及び2)固体マトリックス中の反応体
の拡散が非常に低速であること、に起因する。
【0047】したがって、反応時間を増すことによって
ウィンドウを狭めることができる。しかしながら、試験
パッドからの水分の蒸発を防がない限り、反応時間にも
上限がある。典型的なろ紙マトリックスは、平方インチ
あたり約0.25mlを吸収する。これは、試料が厚さ約
0.5mmの層として存在することを意味する。体積に対
する表面積の高い比率が非常に高い相対蒸発速度をもた
らす。分析反応が完了する前に、有意量の水が試験パッ
ドから蒸発するならば、正確な測定は不可能である。こ
れは、高度に濃縮された分析対象物を測定するときに、
少量の水の損失でさえ試験パッド中の分析対象物及び/
又は反応体の沈殿を起こさせるおそれがある場合に特に
当てはまる。
【0048】
【実施例】本発明の有効性を実証するため、二つの別個
の試験を実施した。第一の試験では、反応室に配置した
試験パッドを用いて試験片を展開した。第二の試験で
は、開放状態に放置した試験パッドを用いて試験片を展
開した。
【0049】一連の第一の試験を実施するため、試験パ
ッドを5秒間試料に浸漬し、取り出し、その後、試験パ
ッドを上にして垂直に置いた。試験片を反応室内に上に
配置して、試験パッドからの水分の蒸発を防止した。1
2〜15分の反応時間の後、試験パッドの色を観察し
た。溶液が過酸化水素を7.0%以上含有する場合、試
験パッドは完全に褐色/黒色になり、PASS結果を示
す。溶液が過酸化水素を6.0%以下含有する場合、試
験パッドの中央に白色区域が現われ、FAIL結果を示
す。中間の濃度では、試験片は、PASS又はFAIL
のいずれかを示すことができる。
【0050】密閉反応室を使用する場合の、過酸化水素
濃度とFAIL結果を展開するまでの時間との関係を以
下にまとめる。
【0051】 表1 FAIL結果の展開の所要時間に対する過酸化水素濃度の影響 (蒸発を防止した試験片の場合) 過酸化水素濃度 FAIL結果の展開時間 (%) (平均値+/−標準偏差、n=10) 5.6 8.3+/−0.7 6.0 12.0+/−0.8 6.6 18.9+/−2.6 7.0 すべて>25
【0052】上記に基づくと、過酸化水素5.6%を
7.0%から区別するのには10分の待ち時間を要し、
6.0%を7.0%から区別するのには14分の待ち時
間を要し、6.6%を7.0%から区別するのには25
分の待ち時間を要する。これらの待ち時間は、標準偏差
2を平均値に加えることによって計算した。
【0053】密閉反応室を使用しない場合の、過酸化水
素濃度とFAIL結果を展開する時間との関係を以下の
ように決定した。
【0054】 表2 試験片反応に対する蒸発の影響 (蒸発を防止しない試験片の場合) 過酸化水素濃度 FAIL結果の展開時間 (%) (平均値+/−標準偏差、n=10) 5.6 18.1+/−4.0 6.0 すべて>25 6.6 すべて>25 7.0 すべて>25
【0055】表2の結果は、すべての場合に過酸化水素
5.6%を7.0%から区別することができるわけでは
なく、6.0%又は6.6%のいずれかをも7.0%か
ら区別することは絶対にできないことを示す。したがっ
て、一連の二つの試験の比較は、密閉反応室を使用して
試験パッドからの水分蒸発を防ぐことが、試験片の精度
を大幅に改善することを示している。
【0056】反応時間を延長した他の試験が、試料の蒸
発を防止するための容器の使用から利益を受けるであろ
う。したがって、本発明の方法及び試験具とともに有利
に使用することができる他の試験片は、これらに限定さ
れないが内視鏡消毒浴中の1.0〜2.5%グルタルア
ルデヒドを測定するためのSerim DisIntek試験片、血液
透析器消毒剤中の4%ホルムアルデヒドを測定するため
のSerim社製ホルムアルデヒド試薬試験片、血液透析器
消毒剤中の1〜2%ホルムアルデヒドを測定するための
Serim社製ホルムアルデヒド試薬試験片、血液透析器消
毒剤中の0.8%グルタルアルデヒドを測定するための
Serim社製グルタルアルデヒド試薬試験片、Cidex(登録
商標)活性化ジアルデヒド溶液中の1.5〜2.5%グ
ルタルアルデヒドを測定するためのJohnson & Johnson
社製Cidex溶液試験片、Cidex Plus活性化ジアルデヒド
溶液中の1.5〜3.4%グルタルアルデヒドを測定す
るためのJohnson & Johnson社製Cidex Plus溶液試験片
及びWavicide-01(登録商標)消毒殺菌溶液中のグルタ
ルアルデヒドを測定するためのWavicide-01溶液試験片
を含んでいる。
【0057】例示的な設計を有するものとして本発明を
説明したが、本発明は、本開示の真髄及び範囲において
さらに変形することができる。したがって、本発明の一
般原理を使用するいかなる本発明の変形、用途又は応用
をも包含することを意図する。たとえば、垂直配置に保
持することができ、試験パッド15aからの水分の蒸発
を減らす透明なストロー又は他の同様な管状器具を使用
して密閉反応室を提供することもできる。また、本発明
の試験片ホルダは一般に長方形のベースを使用するが、
セグメントが、試験片を垂直に保持するための密閉反応
室を形成するための密な係合が可能である限り、いかな
る形状のものを用いてもよいことが理解されよう。さら
には、本出願は、本発明が関連する技術において公知又
は通例の実常の範囲に入るような本開示からの逸脱をも
包含することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【図1】開放位置にある本発明の試験片ホルダの一実施
態様及び試験パッドを配置した試験片の透視図である。
【図2】密閉位置に向けて動かしている本発明の図1の
試験片ホルダに配置した試験片の透視図である。
【図3】密閉位置にある本発明の図1の試験片ホルダに
配置した試験片の透視図である。
【図4】本発明の図1の試験片ホルダに保持された試験
片の正面図である。
【図5】図4の5−5線から見た断面図である。
【図6】本発明の試験片ホルダを収納するための収納具
の透視図である。
【図7】本発明の試験片ホルダの一の実施態様の断面図
である。
【図8】開放位置にある本発明の試験片ホルダの他の実
施態様及び試験パッドを配置された試験片の透視図であ
る。
【図9】密閉位置に向けて動かしている本発明の図8の
試験片ホルダに配置された試験片の透視図である。
【図10】密閉位置にある本発明の図8の試験片ホルダ
に配置された試験片の透視図である。
【図11】図10の11−11線から見た断面図であ
る。
【符号の説明】
10,200 試験片ホルダ 12,212 ベース 14,214 カバー 15,215 試験片 15a,215a 試験パッド 26,226 第一の室部 28,228 保持部 30,230 取っ手 31,231 取っ手 32,232 可撓性のコネクタ 36,236 前面パネル 46,246 第二の室部 50,90,250 密閉反応室 60 ホルダ収納用具 64 くぼみ 80 管 229 タブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス・ダブリュ・プライス アメリカ合衆国、インデイアナ州 46530、 グレンジャー、バターカップ・レーン 11910

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキュベーション期間を要する試験片
    の試験片ホルダであって、ベースとカバーとを有し、前
    記ベース及びカバーが、互いに適切に係合して密閉反応
    室を形成することができ、前記密閉反応室が、試験パッ
    ドを収納するように設計されており、前記ベース及びカ
    バーの一方が、前記密閉反応室内の試験片と係合し、そ
    れにより試験片の一部を前記反応室内に確実に保持する
    保持部を有し、前記ベース及びカバーの一方に、試験片
    を見ることを可能にする実質的に透明な前面パネルを有
    することを特徴とする試験片ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記ベースとカバーとが、可撓性のコネ
    クタによって一体に接続されている、請求項1記載の試
    験片ホルダ。
  3. 【請求項3】 前記保持部が、前記試験片を前記密閉反
    応室内に保持するように設計された保持部を有する、請
    求項1記載の試験片ホルダ。
  4. 【請求項4】 前記保持部が、試験片に係合して試験片
    を前記密閉反応室内で確実に保持するタブを有する、請
    求項1記載の試験片ホルダ。
  5. 【請求項5】 前記保持部が、試験パッドを実質的に垂
    直な向きに保持するように設計されている、請求項1記
    載の試験片ホルダ。
  6. 【請求項6】 前記ベース及びカバーの少なくとも一方
    が、それに接続され、それから突出する取っ手を含み、
    前記取っ手が前記ベースとカバーとの係合を容易にして
    いる、請求項1記載の試験片ホルダ。
  7. 【請求項7】 前記ベースとカバーとが互いに封止する
    ように係合し、それにより前記密閉反応室内の湿度が保
    持される、請求項1記載の試験片ホルダ。
  8. 【請求項8】 インキュベーション期間を要する試験パ
    ッドが配置された試験片と、互いに適切に係合して密閉
    反応室を形成するように設計されているベース及びカバ
    ーを有する試験片ホルダとの組み合わせであって、前記
    密閉反応室が、前記試験パッドを受け入れ、保持するよ
    うに設計されており、前記ベース及びカバーの一方が、
    前記試験パッドを見ることを可能にする実質的に透明な
    前部パネルを有することを特徴とする試験具。
  9. 【請求項9】 前記ベースとカバーとが可撓性のコネク
    タによって一体に接続されている、請求項8記載の試験
    具。
  10. 【請求項10】 前記ベース及びカバーの一方が、前記
    試験片を保持するように設計された保持部を有する、請
    求項8記載の試験具。
  11. 【請求項11】 前記ベース及びカバーの一方が、前記
    試験片に係合し、前記試験片を確実に保持するタブを有
    する、請求項8記載の試験具。
  12. 【請求項12】 前記ベースがストッパを有し、前記カ
    バーが透明な管であり、前記ストッパが前記管と適切に
    係合して前記密閉反応室を形成している、請求項8記載
    の試験具。
  13. 【請求項13】 前記密閉反応室が、前記試験パッドを
    実質的に垂直な向きに保持するように設計されている、
    請求項8記載の試験具。
  14. 【請求項14】 前記ベース及びカバーの少なくとも一
    方が、それに接続され、それから突出する取っ手を含
    み、前記取っ手が前記ベースとカバーとの係合を容易に
    している、請求項8記載の試験具。
  15. 【請求項15】 前記ベースとカバーとが互いに封止す
    るように係合して、前記密閉反応室内に高い湿度を保持
    している、請求項8記載の試験具。
  16. 【請求項16】 インキュベーション期間を要する試験
    パッドが配置された試験片上に結果を展開させる方法で
    あって、 (a)試験片の一端に試験パッドが配置され、別の端部
    にグリップ部が配置された試験片を用意する工程、 (b)試験パッドを所望の試験物質で湿潤させる工程、 (c)試験パッドを密閉室内に配置する工程、次に (d)所定の待ち時間の後、試験パッド上に示される結
    果を読み取る工程、を含むことを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 前記工程(c)が、試験パッドを密閉
    室内に垂直な向きに配置し、保持することを特徴とす
    る、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記工程(c)が、実質的に一定の湿
    度を有する密閉室内に試験パッドを配置し、保持するこ
    とを特徴とする、請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 試験片のインキュベータであって、 第一の室部及び第二の室部からなる試験片室を有し、前
    記第一及び第二の室部が密閉反応室を形成するように設
    計されており、前記密閉反応室がインキュベーション期
    間を要する試験パッドを収納するように設計されてお
    り、前記第一及び第二の室部の一方が試験片と係合し、
    それにより試験片の一部を前記反応室内に確実に保持す
    るように設計された保持部を有し、前記第一及び第二の
    室部の少なくとも一方が、試験片を見ることが可能であ
    る実質的に透明な前面パネルを有する試験片室と、 前記試験片室を受け入れ、前記第一の室部と第二の室部
    との接触を維持して、前記密閉反応室を形成するように
    設計されたくぼみを有し、前記くぼみがその中に収納さ
    れた前記試験片ホルダ中の試験片を見ることが可能なよ
    うに設計されている試験片ホルダ収納具と、を有するこ
    とを特徴とする試験片インキュベータ。
  20. 【請求項20】 前記収納具が複数のくぼみを有し、前
    記くぼみのそれぞれが前記試験片を受け入れ、前記第一
    の室部と第二の室部との接触を維持して、前記密閉反応
    室を形成するように設計されており、前記くぼみのそれ
    ぞれがその中に収納された前記試験片ホルダ中の試験片
    を見ることが可能なように設計されている、請求項19
    記載の試験片インキュベータ。
JP13157798A 1998-05-14 1998-05-14 試験片インキュベーション試験具及びその試験方法 Pending JPH11326308A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014510930A (ja) * 2011-04-13 2014-05-01 マクミラン,ノーマン 光学機器

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