JPH1132576A - 接ぎ木用苗育苗法、及び該育苗法によって作成された接ぎ木用苗 - Google Patents

接ぎ木用苗育苗法、及び該育苗法によって作成された接ぎ木用苗

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JPH1132576A
JPH1132576A JP9198152A JP19815297A JPH1132576A JP H1132576 A JPH1132576 A JP H1132576A JP 9198152 A JP9198152 A JP 9198152A JP 19815297 A JP19815297 A JP 19815297A JP H1132576 A JPH1132576 A JP H1132576A
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JP
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grafting
seedlings
nursery plant
plant
growth
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JP9198152A
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Takeo Tsujimoto
建男 辻本
Shinya Matsushita
慎哉 松下
Katsumi Shigeta
勝美 茂田
Takamasa Ootani
隆允 大谷
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T S SHOKUBUTSU KENKYUSHO KK
DKS Co Ltd
Original Assignee
T S SHOKUBUTSU KENKYUSHO KK
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接ぎ木用苗生産において、穂木にする苗、台
木にする苗の生長程度を効率的、かつ簡便に制御し、接
ぎ木操作を効率的に行い、良質の接ぎ木用苗を生産する
技術を提供すること。 【解決手段】 台木に対して穂木を接ぎ木して行なう接
ぎ木用苗育苗法において、台木にする苗と穂木にする苗
の両方あるいはいずれか一方を、予め、植物生長調節剤
であるプロヘキサジオンカルシウム塩またはイナベンフ
ィドにより処理して生長を調整しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接ぎ木用苗育苗法、
及び該育苗法によって作成された接ぎ木苗に関し、詳し
くは、作物の接ぎ木苗生産において、穂木にする苗およ
び/または台木にする苗に植物生長調節剤を処理するこ
とで、当該苗の生長を接ぎ木作業に好適になるように調
節し、効率的に接ぎ木用苗を生産する方法に関し、該方
法によって作成された接ぎ木苗に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】野菜栽培
においては、従来から、土壌伝染性病害に対する抵抗
性、台木の耐寒性、耐暑性、耐乾性、耐湿性を利用して
不適環境条件での栽培を改善したり、収穫期の延長や台
木の旺盛な吸肥性による肥料の節約等を目的として、穂
木の茎部を切断し、この茎葉部分を根部を保持する台木
の茎部と組織的に融合する、所謂“接ぎ木”が行われて
いる。ここでいう穂木とは、接ぎ穂(接穂)とも呼ば
れ、接ぎ木における地上部の園芸生産を目的とする植物
部分を指し、台木とは根部を保持し、前記穂木を構造
的、生理的に支持する植物部分を指す。
【0003】従来、接ぎ木用苗育苗において、接ぎ木作
業時における穂木と台木の各々の生長程度を接ぎ木に適
した状態にするために非常に熟練した育苗管理技術を必
要とした。ここでいう生長程度とは主に展開葉数等を指
標とする植物生理的な生長と草丈、葉面積、地上部の重
量等を指標とする物理的な生長を指す。
【0004】接ぎ木時においてこれらの穂木と台木の互
いの生長程度が不適当であると、接ぎ木作業の効率が低
下するばかりではなく、穂木と台木の組織的融合が遅
れ、接ぎ木の失敗や接ぎ木用苗の生育不良を招き、ひい
てはその後の作物生育にも悪影響を及ぼし、著しく生産
性を低下させることになる。
【0005】また、近年は大規模な育苗施設を使用して
大量の接ぎ木用苗生産が行われるようになってきてい
る。このような施設では、極めて規格化された生長程度
の穂木や台木を必要とする接ぎ木支持具や接ぎ木器具
(野菜・茶業試験場.接ぎ木用苗生産の効率化研究の現
状と展望、課題別研究会資料、1992)あるいは自動
接ぎ木装置の利用(日本施設園芸協会.新育苗生産シス
テムの手引き;153-221,1994)が進められている。さら
に、自然環境下で栽培される接ぎ木用苗の性質上、計画
に合せた接ぎ木、苗の輸送、移植、定植が行われなけれ
ば育苗施設の運営及び園芸生産上極めて不利である。
【0006】このように、穂木、台木の生長程度を接ぎ
木作業時に最適な状態にすることや、計画通りに接ぎ木
作業を行うことは非常に重要であるものの、穂木と台木
の生長程度を簡便に制御することは以下のような理由で
困難である。すなわち、 接ぎ木の本質上、穂木と台木の遺伝的特性は大きく異
なり、植物分類学上では異属、異種間で行われることが
多く、発芽日数、生育適温、生育速度等が明らかに異な
る。
【0007】同じ作物、品種であっても種子は自然条
件下で採種されるため、種子ロットにより種子品質が異
なることも多く、予め決められた計画通りに生育しない
場合がある。
【0008】接ぎ木前の温度や日照量等の自然条件や
育苗管理の巧拙により穂木、台木の生長程度が望ましく
ないものになることがある。
【0009】さらに近年では育苗の効率化、省力化、
機械化並びに苗輸送の簡便化等を目的としてセル成型苗
育苗法と称する、多数のポットを連結した容器で育苗す
る方法が普及し、これらのセル成型苗を利用した接ぎ木
用苗育苗も行われるようになってきている。一般的に、
苗は、セル成型苗育苗で使用される育苗容器(以下、単
に「育苗トレイ」という)中で比較的密集した状態で育
苗されるため、茎葉部分が軟弱に伸長しやすく、接ぎ木
作業に不適当な生長程度となり、その後の穂木と台木と
の組織的な融合が妨げられ接ぎ木の成功率や苗質を低下
させるとともに、輸送時のストレスにも弱い苗になるこ
とが多い。
【0010】なお、従来、育苗中の苗の生長程度を制御
する方法がなかったわけではない。例えば、(1)慣行
的な育苗管理の中で温度、散水量を育苗管理者の観察の
もとで制御する方法、(2)苗の茎葉に風や板、ブラ
シ、パイプ等で物理的な刺激を定期的に与える方法(Jo
yce Griffin Latimer. Hort Science, vol.26. No.12;1
456-1461 )、(3)昼夜の温度較差を人為的に大きく
する方法(GREENHOUSE GROWER, Control Plant Growth
With Temperature. 1990)等が知られ、実用化あるいは
研究されている。
【0011】これらの苗の生長程度を制御する方法はい
ずれも効果が認められているが、それぞれ以下のような
問題がある。すなわち、上記(1)の育苗管理者の観察
のもとで制御する方法では、管理者の熟練した経験が必
要とされる他、温度や散水量を、生長程度を制御する必
要な苗についてのみ部分的に変化させる必要があるが、
これは大規模な育苗においては非常に煩雑な作業とな
り、接ぎ木の場合、穂木と台木は同一の施設で育苗され
ることも多いため実際的には難しい。
【0012】(2)の苗に物理的刺激を定期的に与える
方法では、刺激を与える装置や器具が必要である点と、
作業の煩雑さ、とりわけて苗に傷害を及ぼし病害の発生
を招く危険性がある点で問題がある。
【0013】(3)の昼夜の温度較差を人為的に大きく
する方法では、施設内を正確に温度制御するため、その
ための設備、特に温度を低下させるために高価な設備が
必要である点と、低温による苗へのダメージが問題とな
る懸念がある。
【0014】以上のように、接ぎ木前の穂木、台木を接
ぎ木に好適な状態にするための効率的で簡便な生長程度
制御技術は、今のところ未だ見い出されていないのが現
状であった。
【0015】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、接ぎ木用苗生産に
おいて、穂木にする苗、台木にする苗の生長程度を効率
的且つ簡便に制御し、接ぎ木操作を効率的に行い、良質
の接ぎ木用苗を生産する技術を提供するところにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、接ぎ木前
の穂木、台木の苗の生長程度を効率的に制御する技術を
検討した結果、植物生長調節剤で穂木、台木の両方ある
いはいずれか一方を処理することにより、効率的且つ簡
便に上記の課題を解決する技術を見い出し、そして本発
明を完成した。
【0017】本発明の接ぎ木用苗育苗方法は、台木に対
して穂木を接ぎ木して行なう接ぎ木用苗育苗法におい
て、予め、台木にする苗と穂木にする苗の両方あるいは
いずれか一方を植物生長調節剤により処理して生長を調
整しておくことを特徴とする方法である。すなわち、接
ぎ木前の穂木、台木に植物生長調節剤を処理し、接ぎ木
作業に適した生長程度の苗を育苗するとともに、接ぎ木
後の組織融合も良好にするものである。なお、穂木、台
木それぞれの苗の生長程度を揃えるため、予め種子に何
らかの発芽促進処理、例えばプライミング処理等を施す
ことは、本発明の効果をさらに高めるために好ましい。
【0018】詳細には、育苗時の管理状態や自然条件あ
るいは遺伝的もしくは使用した種子ロットの品質的な条
件等により、接ぎ木作業日程、接ぎ木支持具、自動接ぎ
木装置に合わないと予想される生長程度の穂木、台木の
両方あるいはいずれか一方の苗に、主に植物の生長を抑
制する植物生長調節を処理し、目的とする接ぎ木作業に
好適な苗を育苗するものである。
【0019】
【発明の実施の態様】本発明においては、従来遺伝的な
生長速度の差異のために播種時期を別にしたり、育苗管
理を変えたりしていた穂木、台木品種を同一の育苗管理
条件におくことが可能である。
【0020】また、日照量不足や高温多湿条件あるいは
育苗管理の失敗のために軟弱に茎葉が伸長し、接ぎ木が
不適当になると予想される場合でも、効率的且つ簡便に
苗の生長を抑制することができる。
【0021】さらに、接ぎ木作業後において、穂木と台
木の組織融合を促進するために弱光、高温、多湿条件で
順化する過程が必要とされているが、このような条件に
おいても軟弱な伸長を抑制することができ、良質な接ぎ
木用苗を生産することができる。
【0022】さらに、接ぎ木苗の輸送は通常段ボール箱
やコンテナ容器等を使用して暗黒、通気量の少ない条件
で行われることが多いが、この場合でも接ぎ木苗の品質
を保つことができる。
【0023】本発明に使用する植物生長調節剤は植物の
生長を調節するものであればいずれのものでも構わな
い。植物生長調節剤の具体例としては、 下記[化3]で表されるイナベンフィド[(4´−ク
ロロ−2´−α−ヒドロキシベンジル)イソニコチン酸
アニリド]を始め、下記[化4]の構造式を有するイソ
ニコチン酸アニリド系植物生長調節剤、
【化3】
【化4】
【0024】下記[化5]で表されるプロヘキサジオ
ンカルシウム塩[3,5−ジオキソ−4−プロピオニル
シクロヘキサンカルボン酸カルシウム塩]を始め、下記
[化6]の構造式を有する化合物、
【化5】
【化6】
【0025】アンシミドール[α−シクロプロピル−
4−メトキシ−α−(ピリミディニ−5−イル)ベンジ
ルアルコール]、 ウニコナゾールP[(E)−(S)−1−(4−クロ
ロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,
2,4−トリアゾリ−1−イル)ペント−1−エン−3
−オール] クロルメコート[2−クロロエチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド] ダミノジット[N−ジメチル−アミノサクシナミック
アシッド] パクロブトラゾール[(2RS,3RS)−1−4−
(クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−
1,2,4−トリアゾリ−1−イル)ペンタン−3−オ
ール] 等が挙げられる。
【0026】これらの中でも、プロヘキサジオンカルシ
ウム塩(植物化学調節学会第31回大会研究発表記録
集;7−8)、イナベンフィド(白川等.植物の化学調
節.vol.22, No.2; 142-152 )が、育苗中、苗の輸送中
には生長抑制効果が維持され、移植、定植後には速かに
該効果が除去されるという理由で好ましい。
【0027】本発明に使用する植物生長調節剤の濃度、
処理量、処理時期あるいは処理方法は、処理対象の作物
種、育苗時期、使用する植物生長調節剤の種類等によっ
て異なるので一概には言えないが、予め小規模の処理に
より決めることが可能である。また、処理回数も一概に
は言えないが、苗の生長制御程度を観察することで、容
易に決めることができる。
【0028】本発明を利用する作物は接ぎ木用苗育苗を
するものであれば、いずれのものでも構わないが、特
に、トマト、ナス、キュウリ、スイカ、メロン等は、接
ぎ木用苗生産に適する。
【0029】
【実施例】以下に実施例をもって説明するが、これによ
って本発明が制限されるものではない。
【0030】実施例1〜9及び比較例1〜9(処理によ
る苗の大きさ、作業時間、接ぎ木成功率) トマトの穂木品種、台木品種をそれぞれ3品種ずつを用
いて本発明による苗の大きさの制御、接ぎ木作業時間の
短縮、成功率への効果を実験的に説明する。
【0031】育苗トレイ(200穴、ヤンマー農機株式
会社製)12枚に育苗培土(たねまき培土、タキイ種苗
株式会社製)を充填し、トマト穂木品種である桃太郎、
ハウス桃太郎、桃太郎T93種子(以上、タキイ種苗株
式会社製)とトマト台木品種であるヘルパーM、アンカ
ーT、影武者(以上、タキイ種苗株式会社製)を各品種
とも育苗トレイ2枚づつに播種した後、バーミュキライ
トS(旭工業株式会社製)で覆土し、慣行の育苗管理を
行った。
【0032】播種後18日目に各品種の苗20個体につ
いて展開葉数、葉長、胚軸長、胚軸径を測定し(表
1)、次いで、各品種の育苗トレイ1枚の苗にプロヘキ
サジオンカルシウム塩(3,5−ジオキソ−4−プロピ
オニルシクロヘキサンカルボン酸カルシウム塩、商品
名:ビビフルフロアブル、クミアイ化学工業株式会社
製)200重量ppm水溶液をスプレーで茎葉全体に散
布した。
【0033】播種後26日目に各処理区の苗20個体に
ついて展開葉数、草丈、節間長、葉長、胚軸長、胚軸径
を測定し(表2)、次にピン状の接ぎ木支持具(商品
名:ツギピン、タキイ種苗株式会社製)を使用して接ぎ
木を行った。穂木と台木品種の組み合わせと同一作業者
による平均作業時間を表3に示す。なお、接ぎ木方法は
園芸新知識(野菜号増刊、1997年春特集号:112
−118)の通りである。接ぎ木作業後、28℃、相対
湿度95%条件の養生装置内に苗を入れ、5日後に取り
出し、接ぎ木の成功率を調査した。接ぎ木成功率は目視
により行い、穂木の萎れ、接ぎ木部分の離脱等から判定
した。結果を表4に示す。
【0034】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 本発明によれば、穂木、台木苗の生長は好適に制御され
且つ接ぎ木作業時間も短縮され、また、接ぎ木成功率も
高くなった。
【0035】実施例10〜14、及び比較例10〜14
(処理による接ぎ木好適期間の延長と成功率) 200穴の育苗トレイ(ヤンマー農機社製)20枚に育
苗培土(たねまき培土、タキイ種苗株式会社製)を充填
し、トマト穂木品種であるハウス桃太郎と台木品種であ
るアンカーT(以上、タキイ種苗株式会社製)の種子を
公知の方法でプライミング処理し、それぞれ育苗トレイ
10枚に播種した後、慣行法により育苗した。播種後1
3日目に穂木、台木品種の苗に対して育苗トレイ5枚ず
つイナベンフィド(4´−クロロ−2´−(α−ヒドロ
キシベンジル)イソニコチン酸アニリド、商品名:セリ
タード粒剤、株式会社アグロス製)50重量ppm水溶
液500mlを各トレイに散水処理した。
【0036】播種後22日目から30日目まで2日間隔
で上記実施例と同様にピン状の接ぎ木持具(商品名:ツ
ギピン、タキイ種苗株式会社製)を使用して同一作業者
が接ぎ木を行い、接ぎ木成功率や作業性を調査した。接
ぎ木は各作業日とも1育苗トレイずつ、穂木、台木の苗
が無処理区同士あるいはイナベンフィド処理区同士とな
るように行った。接ぎ木成功率は上記実施例と同様に調
査した。各接ぎ木作業日での平均作業時間と接ぎ木成功
率を表5に示す。
【0037】
【表5】 本発明によれば、効率的に接ぎ木作業が行え且つ接ぎ木
成功率も高くなる接ぎ木適期間が大きく延長された。
【0038】実施例15、及び比較例15(実施例8で
接ぎ木した苗の生育調査結果) 実施例8、比較例8で接ぎ木した苗(穂木:ハウス桃太
郎、台木:アンカーT)を育苗培土(タキイ種苗株式会
社製)を充填した直径15cmのポリポットに、プロヘ
キサジオンカルシウム塩処理区(実施例15)、無処理
区(比較例15)ともそれぞれ100株ずつ移植し、慣
行法により定植期の大きさまで育苗した。これらの苗の
展開葉数、草丈、茎葉生体重の調査結果を表6に示す。
【0039】
【表6】 本発明による苗の生長抑制効果は移植後速かに軽減さ
れ、圃場や施設内に定植する苗令では無処理区のものと
大差のない生育となり、本発明の苗への生長制御が定植
後の生育に悪影響を及ぼさないことが確認された。
【0040】
【発明の効果】本発明により、接ぎ木用苗生産におい
て、穂木、台木の生長程度を効率的且つ簡便に制御し、
接ぎ木操作を効率的に行い、良質の接ぎ木用苗を生産す
る技術を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 隆允 京都府京都市左京区下鴨梅の木町58

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台木に対して穂木を接ぎ木して行なう接ぎ
    木用苗育苗法であって、 台木にする苗と穂木にする苗の両方あるいはいずれか一
    方を、予め植物生長調節剤により処理して生長を調整し
    ておくことを特徴とする接ぎ木用苗育苗法。
  2. 【請求項2】前記植物生長調節剤が生長抑制剤であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の接ぎ木用苗育苗法。
  3. 【請求項3】前記植物生長調節剤が、下記一般式(i)
    で表わされる化合物よりなることを特徴とする請求項1
    または2記載の接ぎ木用苗育苗法。 【化1】
  4. 【請求項4】前記化合物が3,5−ジオキソ−4−プロ
    ピオニルシクロヘキサンカルボン酸またはその塩である
    ことを特徴とする請求項3記載の接ぎ木用苗育苗法。
  5. 【請求項5】前記植物生長調節剤が、下記一般式(ii)
    で表わされるイソニコチン酸アニリド系植物生長調節剤
    であることを特徴とする請求項1または2記載の接ぎ木
    用苗育苗法。 【化2】
  6. 【請求項6】前記イソニコチン酸アニリド系植物生長調
    節剤が4´−クロロ−2´−(α−ヒドロキシベンジ
    ル)イソニコチン酸アニリドであることを特徴とする請
    求項5記載の接ぎ木用苗育苗法。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載の接ぎ
    木用苗育苗法によって作成された接ぎ木苗。
JP9198152A 1997-07-24 1997-07-24 接ぎ木用苗育苗法、及び該育苗法によって作成された接ぎ木用苗 Pending JPH1132576A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503403A (ja) * 2003-08-26 2007-02-22 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト アミド化合物を用いた植物の成長促進方法
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