JPH11325620A - 冷媒圧縮機および冷凍装置 - Google Patents
冷媒圧縮機および冷凍装置Info
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- JPH11325620A JPH11325620A JP12992398A JP12992398A JPH11325620A JP H11325620 A JPH11325620 A JP H11325620A JP 12992398 A JP12992398 A JP 12992398A JP 12992398 A JP12992398 A JP 12992398A JP H11325620 A JPH11325620 A JP H11325620A
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Abstract
において、弗化炭素水素系冷媒を用いても軸受摺動部の
摩耗・焼付等による信頼性の低下を防止する。 【解決手段】弗素炭素水素系冷媒を吸入圧縮する圧縮部
2を有する圧縮機、及び凝縮器等を備え、圧縮機の圧縮
部2を駆動する駆動軸5を摺動支持する軸受は転がり軸
受9aで構成され、この転がり軸受9aを潤滑するため
の潤滑油13として冷媒回路に使用される冷媒と相溶性
のあるエーテル油を用いる。
Description
冷凍装置に係り、特に冷媒として弗化炭素水素系冷媒群
のうち少なくとも一種の冷媒あるいは2種以上を混合し
た混合冷媒、つまり従来の塩素を含むCFCあるいはH
CFC系冷媒に替るHFC系冷媒を使用する冷媒圧縮機
および冷凍装置に好適なものである。
は、圧縮機の駆動軸を回転自在に支持する制止部材との
係合部には、通常摺動特性を改善するため、転がり軸受
が用いられている。また、圧縮機の駆動軸と係合する摺
動部、あるいは駆動軸を回転自在に支持する静止部材と
の係合部には、通常摺動性を改善するため、鉛青銅や、
PTFEなどの樹脂と鉛成分を含む表面層で構成された
材料を用いた滑り軸受が併用されている。
のR12や、HCFC系冷媒であるR22が用いられて
きた。これらはそれ以前の冷媒である二酸化硫黄やメチ
ルクロライドと比べ化学的に安定で毒性が少なく、燃焼
性も無いことから理想的な冷媒として広く利用されてき
た。ところが近年、CFC系やHCFC系冷媒に含まれ
る塩素が成層圏のオゾン層を破壊することが判明し、こ
れに替る新しい冷媒の開発、使用が急がれている。これ
らCFC系やHCFC系冷媒に替る実用性の高い冷媒と
して、塩素を含まない一弗化炭素水素(HFC)系冷媒
が挙げられている。
凍装置内を冷媒の流れによって持ち運ばれ圧縮機に環油
される為、冷媒との相溶性が必要である。従来のCFC
系やHCFC系冷媒には鉱油やアルギルベンゼン油が用
いられていたが、これらの冷凍機油は前記HFC系の代
替冷媒との相溶性が極めて悪い。このため代替冷媒と相
溶性のあるエステル油を用いることが考えられている。
るHFC系冷媒と冷凍機油であるエステル油とを組合せ
て使用し、かつ圧縮機が転がり軸受を有するものの組み
合わせとなった場合、転がり軸受は非常に高い荷重を限
られた小さな負荷面で受けるため、転がり軸受の負荷面
に供される潤滑油は局部的に非常に高い圧力を受ける
が、エステル油は高圧下で鉱油に比べて粘度が著しく小
さく、負荷面の油膜形成能力が低いものであった。この
ため、摺動部の摩耗・焼付などを生じさせて信頼性が低
下することがわかった。
冷媒とし塩素を含まない弗化炭素水素系冷媒を組み合わ
せて用いても、転がり軸受の負荷面における冷凍機油の
粘度を高いものとすることができる信頼性に優れた冷媒
圧縮機および冷凍装置を得ることを目的とする。
の本発明の第1の特徴は、弗化炭素水素系冷媒群のうち
の一種の冷媒または前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒
を混合した混合冷媒を吸入圧縮する圧縮部と、この圧縮
部を駆動するための駆動軸を摺動支持する軸受を有する
冷媒圧縮機において、前記軸受は転がり軸受で構成さ
れ、かつ前記転がり軸受のための潤滑油として前記吸入
圧縮される冷媒と相溶性のあるエーテル油を用いたこと
にある。
媒群のうちの一種の冷媒または前記冷媒群のうちの2種
以上の冷媒を混合した混合冷媒を吸入圧縮する圧縮部
と、この圧縮部を駆動するための駆動軸を静止部材に摺
動支持するための軸受を有する冷媒圧縮機において、前
記冷媒を吸入圧縮する圧縮部は一対の渦巻状のスクロー
ル部材により構成されたスクロ−ル形の圧縮機構部で構
成され、このスクロ−ル形圧縮機構部を駆動する駆動軸
を摺動支持する軸受を転がり軸受で構成し、かつ前記転
がり軸受のための潤滑油として前記吸入圧縮される冷媒
と相溶性のあるエーテル油を用いることにある。
媒群のうちの一種の冷媒、または前記冷媒群のうちの2
種以上の冷媒を混合した混合冷媒を吸入圧縮する圧縮機
構部と、この圧縮機構部を駆動する駆動軸と、この駆動
軸の回転により圧縮機構部で冷媒を圧縮する際に発生す
る力を支持すると共にその摺動部に転がり軸受とを備
え、かつ前記冷媒と相溶性のあるエーテル油を潤滑油と
して用いる冷媒圧縮機にある。
媒群のうちの一種の冷媒または前記冷媒群のうちの2種
以上の冷媒を混合した混合冷媒を吸入圧縮する圧縮部を
有する圧縮機、及び凝縮器を備えた冷凍装置において、
前記圧縮機は、その圧縮部を駆動する駆動軸と、この駆
動軸を摺動支持する軸受とを備え、かつこの軸受は転が
り軸受で構成され、前記転がり軸受を潤滑するための潤
滑油として前記冷媒回路に使用される冷媒と相溶性のあ
るエーテル油を用いることにある。
ための駆動軸を摺動支持するために軸受を用いた圧縮
機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を連結して冷媒回路を構
成した冷凍装置において、前記冷媒回路に封入される冷
媒は、弗化炭素水素系冷媒群のうちの一種の冷媒、また
は前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒を混合した混合冷
媒であり、前記スクロ−ル圧縮機の前記軸受は転がり軸
受で構成され、かつ前記転がり軸受を潤滑するための潤
滑油として前記冷媒回路に使用される冷媒と相溶性のあ
るエーテル油を用いることにある。
クロール部材により構成されたスクロ−ル形の圧縮機構
をもつスクロ−ル圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を
配管接続して冷媒回路を構成した冷凍装置において、前
記冷媒回路には、弗化炭素水素系冷媒群のうちの一種の
冷媒、または前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒を混合
した混合冷媒を封入し、前記スクロ−ル圧縮機は、圧縮
機構部のスクロール部材とその駆動軸とを係合する摺動
係合部、及び前記駆動軸を静止部材に摺動支持するため
の軸受とを有し、前記軸受は転がり軸受で構成し、前記
冷媒回路に使用される冷媒と相溶性のあるエーテル油
を、前記転がり軸受を潤滑するための潤滑油として用い
たことにある。
の主成分はポリビニルエーテル系化合物、あるいは環状
エーテル系化学物が好適であり、特にポリビニルエーテ
ル系化合物を主成分とするエーテル油が好適である。
ラジアル型転がり軸受がある。
構部を作動させると、圧縮機は冷媒を吸入して圧縮する
ことを繰返し、冷凍サイクルを実行する。冷媒は塩素を
含まない弗化炭素水素系冷媒群のうち少なくとも一種の
冷媒または二種以上を混合した混合冷媒であるため、オ
ゾン層を破壊するなどの問題を生じない。
性があるエーテル油は、圧縮機から冷凍装置内へ排出さ
れても冷媒と相溶し、冷媒と共に冷凍装置を構成してい
る冷媒回路内を流れて圧縮機に環油され、圧縮機各部の
摺動部の潤滑に供される。
弗化炭素系冷媒と相溶性はあるが、従来用いられていた
エステル油に比べ、高圧下においても粘度が高い。した
がって、転がり軸受の負荷面における局部的な高圧下で
も油膜形成能力を保持できる。この結果、軸受などの摺
動部の摩耗や焼付を生じることがなく、信頼性に優れた
冷媒圧縮機や冷凍装置が得られる。
るいは冷凍装置を得るための本発明の実施例を以下図面
に従い説明する。
ロ−ル圧縮機(冷媒圧縮機)の全体構造を示す図であ
る。密閉容器1の内部の上部には圧縮機構部2が、下部
には圧縮機構部を駆動する電動機3が収められている。
電動機3の回転子4には該圧縮機構部の駆動軸5が結合
され、この駆動軸5はフレーム部材8に設けられた主軸
受部材9a,9bにより回転自在に支承されている。主
軸受部材9aは摺動特性の優れたラジアル型の転り軸受
であり、主軸受部材9bは、摺動特性に優れた鉛を含有
する材料からなる滑り軸受が採用されている。
ル部材6,7、すなわち渦巻状のラップを有する固定ス
クロール7と旋回スクロール6を備え、旋回スクロール
6はその背面(反ラップ側の面)で旋回軸受部材10を
介して前記駆動軸5と係合している。また、旋回スクロ
ールの背面には自転防止部材11が配置されている。旋
回軸受部材10は鉛を含有する材料から構成されてい
る。
が自転を防止されつつ旋回運動することにより、両スク
ロール部材6,7により形成される圧縮室が順次外周部
から中心部に移動し、容積が次第に縮少されて気体(ガ
ス)を圧縮し、固定スクロール7の中央部に設けられた
吐出口12から密閉容器1内の上部に吐出される。吐出
された冷媒気体圧縮機構部2と電動機3との間の密閉容
器1に設けられた吐出管13を通り圧縮機の外へ送り出
される。
動軸5の回転により圧縮機構部2が働くと、冷媒気体
(冷媒ガス)を吸入し圧縮することを繰返し、冷凍サイ
クルが稼動される。
素水素系冷媒群のうち少なくとも一種の冷媒あるいは2
種以上の冷媒を混合した混合冷媒を採用しており、塩素
を含まないのでオゾン層破壊などの問題を生じない。こ
のような冷媒の具体例としては、単一冷媒ものもとして
は、HFC134a,HFC32,HFC125,HF
C143a等がある。また、弗化炭素水素系冷媒群のう
ちの2種以上の冷媒を混合した混合冷媒の例としては、
HFC407C,HFC407E,HFC410A,H
FC404A,HFC507Aなどの冷媒がある。
下部に溜られた冷凍機油(潤滑油)であり、前記弗化炭
素水素系冷媒と相溶性のあるエーテル油が用いられてい
る。駆動軸5の中心部には給油通路(図示せず)が設け
られており、この給油通路を介して前記冷凍器油は主軸
部9a,9bおよび旋回軸受部10へ送られ、軸受部を
潤滑する。また、この冷凍機油の一部は、自転防止部材
11やスクロール部材6,7の摺動部の潤滑にも供され
る。これら潤滑等に供された冷凍機油は冷媒気体と共に
吐出口12から密閉容器1内の上部に吐出された後、密
閉容器内で冷媒気体から適度に分離されて密閉容器の底
部に溜る。
ル系化合物あるいは環状エーテル系化合物主成分とする
エーテル油が好適である。すなわち、冷凍機油としての
エ−テル結合をもつ油は種々あるが、本発明におけるエ
−テル油としては側鎖エ−テル油や環状エ−テル油が好
適であり、特に側鎖エ−テル油としてはアルキルビニル
エ−テルの単独重合物又は共重合物からなるポリビニル
エ−テル化合物が好適である。
は、冷媒回路内の冷媒雰囲気中で使用される。また、冷
媒回路内に設けられた冷媒圧縮機は、一般に、密閉容器
1内に電動機部3と圧縮機構部2を収容した全密閉形圧
縮機の構成となっており、冷凍機油はその下部に溜めら
れ、圧縮機の各摺動部の潤滑に供され、その一部は冷媒
ガスと共に冷媒回路内を循環することになる。したがっ
て、冷凍機油は冷媒との相溶性、潤滑性、電気絶縁性、
化学的安定性・安全性、金属材料及び有機材料との適合
性に優れることが求められる。
性のある冷凍機としてエステル油が用いられてきたが、
エステル油は、上述したように、冷媒雰囲気下で高負荷
で運転された場合、転がり軸受が損傷する等の問題があ
った。転がり軸受では、非常に高い荷重を限られた小さ
な負荷面で受ける。この為、転がり軸受の負荷面に供さ
れる潤滑油は高い圧力を受け、この高い圧力を受ける際
の潤滑油の粘度が負荷面の油膜形成に大きく関与する。
すなわち、高い圧力を受ける際の粘度が高いほど転がり
軸受の油膜形成に有利で有り、転がり軸受の信頼性が高
くなる。図4に潤滑油の種類と圧力に対する粘度の関係
を示す。一般にエーテル系潤滑油は、従来の鉱油に近い
圧力―粘度特性を示すのに対し、エステル系潤滑油は、
高圧下での粘度が鉱油やエーテル油に比べて小さい。こ
の為、高負荷で圧縮運転をした場合、転がり軸受の油膜
形成能力が足りず、損傷に至る。表1は高負荷での圧縮
機の信頼性評価試験の結果を示すものである。
場合には、3台中2台の転がり軸受が損傷したのに対
し、エーテル系潤滑油を用いた場合には、3台中1台も
転がり軸受の損傷が発生せず、エーテル系潤滑油は高負
荷下での潤滑性に優れていることがわかる。
えた圧縮機を用い、冷凍装置を構成するものにおいて
は、冷媒として弗化炭素水素系冷媒を、冷凍機油として
エステル油を用いると、転がり軸受が損傷し、摩耗や焼
付等を生じる恐れが大きいことがわかった。本実施例の
ように冷凍機油としてエーテル油を用いた場合、油膜形
成に優れるため転がり軸受の損傷を抑えることができ
る。この結果、エーテル油を用いることにより、圧縮機
の摺動部、例えば圧縮機構で冷媒を圧縮する際に駆動軸
の回転により発生する力を支持する摺動部に、摺動特性
に優れた転がり軸受を用いることができるようになっ
た。
ある冷凍機としてエステル油が用いられると、エステル
油は、冷媒雰囲気下で高温に保った場合、軸受材料の一
部として使われている鉛を油中に析出し、油の劣化をも
たらす。
単体あるいは鉛を含む軸受材料を浸し、一定時間高温に
保った後の油中に析出した鉛の量、及び油の劣化により
生成される酸の度合を全酸化(生成された酸をKOHで
中和させ求める。数値が大きいほど酸性である)で表し
た結果、すなわち沸化炭素水素系冷媒と冷凍機油と鉛単
体および鉛を含有する軸受材料との適合性試験結果を表
2に示す。
あるいは鉛を含む軸受材料との組合せではいずれも油中
に鉛が析出し、全酸価も高くなり油の劣化が見られる。
これに対し、エーテル油の場合は、鉛単体および鉛を含
む軸受材料との組合せでも、油中への鉛の析出量は極め
て少く、全酸価も小さく、油の劣化が見られず安定性に
優れている。
料からなる軸受を備えた圧縮機を用い、冷凍装置を構成
するものにおいては、冷媒として弗化炭素水素系冷媒
を、冷凍機油としてエステル油を用いると、軸受材料か
ら鉛が冷凍機中に析出し、油の劣化をもたらし、圧縮機
摺動部の摩耗や焼付等を生じる恐れが大きいことがわか
った。本実施例のように冷凍機油としてエーテル油を用
いた場合、軸受材料からの鉛の析出が極めて少く、油の
劣化を抑えることができる。この結果、エーテル油を用
いることにより、圧縮機の摺動部、例えば圧縮機構で冷
媒を圧縮する際に駆動軸の回転により発生する力を支持
する摺動部、に摺動特性に優れた鉛を含有する材料から
なる滑り軸受を用いることができるようになった。鉛を
含有する軸受材料としては、銅鉛合金や鉛青銅等が好適
であり、また滑り軸受としては、鋼裏金に多孔質の青銅
を含む中間層と、PTFEなどの樹脂と鉛成分を含む表
面層から構成したものが好適である。特に、滑り軸受の
表面におけるPTFEなどの樹脂材料の割合を30%以
上に構成することにより、摺動特性を向上しつつ鉛の析
出を少なくすることができる。
5と係合する旋回軸受10を示したものであり、この旋
回軸受10も鉛を含有する材料からなる滑り軸受で構成
されている。なお、鉛を含有する材料からなる滑り軸受
を備える箇所は、旋回軸受10に限られるものではな
い。
からなる軸受を備えた冷媒圧縮機101と、凝縮器10
2、減圧装置(電子膨張弁やキャピラリ−チュ−ブ等で
構成される)103、蒸発器104などから構成され、
冷媒として塩素を含まない沸化炭素水素系冷媒を用い、
該冷媒と相溶性に優れたエーテル油を冷凍機油として用
いた冷凍装置を示す。このような構成とすることによ
り、転がり軸受の負荷面における油膜形成能力が高く、
摺動部の摩耗、焼付などを生ずることがなく、信頼性を
高めることができる。なお、滑り軸受部材から冷凍機油
中に析出される鉛の量は極めて少く、冷凍機油の劣化が
抑えられ、かつ冷媒と冷凍機油が相溶するため冷凍装置
内に溜り込むことがなく、冷媒とともに冷凍装置内を流
れ冷媒圧縮機に環油されるため、信頼性を高めることが
できる。
素水素系冷媒群のうち少なくとも一種の冷媒、またはそ
れらの二種以上を混合した混合冷媒を使用するので、冷
媒には塩素を含んでおらず、オゾン層を破壊するなどの
問題を生じない。
かれた冷媒圧縮機の冷凍機油としてエーテル油を用いて
いるので、冷凍機油は前記沸化炭素水素系冷媒と相溶性
があり、圧縮機内から冷媒回路内へ排出されても冷媒と
相溶し、冷媒とともに冷媒回路内を流れて圧縮機に環油
され、各部の摺動部に供給され再度圧縮機各摺動部の潤
滑に供される。この際、エーテル油は、高圧下において
エステル油と比較して粘度が高く、転がり軸受の負荷面
における局部的な高圧下でも十分な油膜形成能力を保持
できる。なお、エーテル油は、冷媒圧縮機の滑り軸受部
材に含有する鉛を析出する割合がエステル油などと比較
して極めて少なく、長期間高温下におかれても劣化が生
じ難く安定である。この結果、冷媒圧縮機の軸受など摺
動部の摩耗や焼付を生じることがなく、信頼性に優れた
冷媒圧縮機および冷凍装置が得られる。
数個の転がり軸受9a、9cにより回転自在に支持する
構成を示したものである。なお、転がり軸受を備える個
所は、これらに限られるものではない。
成され、転がり軸受のための潤滑油として吸入圧縮され
る冷媒と相溶性のあるエーテル油を用いているので、摺
動特性に優れた転がり軸受を用い、かつ冷媒とし塩素を
含まない弗化炭素水素系冷媒を組み合わせて用いても、
転がり軸受の負荷面における局部的な高圧下でも十分な
油膜形成能力を有することができ、信頼性に優れた冷媒
圧縮機および冷凍装置を得ることができる。
用しているので、冷媒には塩素を含んでおらず、オゾン
層破壊の問題がない。さらに、冷凍機油としてエーテル
油を用いているので、沸化炭素水素系冷媒と相溶性があ
り、冷媒と共に冷媒回路内を流れて圧縮機に安定して環
油させ、摺動部の潤滑に供することができる。
である。
とそれに用いられている滑り軸受の部分の縦断面図であ
る。
の一例を示す冷媒回路図である。
油の圧力と粘度特性図である。
図である。
子、5…駆動軸,6…旋回スクロール、7…固定スクロ
ール、8…フレ−ム部材、9a…主軸受部材(転がり軸
受)、9b…主軸受部材、10…旋回軸受、101…冷
媒圧縮機、102…凝縮器、103…減圧装置、104
…蒸発器。
Claims (10)
- 【請求項1】弗化炭素水素系冷媒群のうちの一種の冷媒
または前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒を混合した混
合冷媒を吸入圧縮する圧縮部と、この圧縮部を駆動する
ための駆動軸を摺動支持する軸受を有する冷媒圧縮機に
おいて、前記軸受は転がり軸受で構成され、かつ前記転
がり軸受のための潤滑油として前記吸入圧縮される冷媒
と相溶性のあるエーテル油を用いることを特徴とする冷
媒圧縮機。 - 【請求項2】冷媒と相溶性のある前記エーテル油の主成
分はポリビニルエーテル系化合物である請求項1記載の
冷媒圧縮機。 - 【請求項3】冷媒と相溶性のある前記エーテル油の主成
分は環状エーテル系化学物である請求項1記載の冷媒圧
縮機。 - 【請求項4】前記転がり軸受はラジアル型転がり軸受で
ある請求項1記載の冷媒圧縮機。 - 【請求項5】弗化炭素水素系冷媒群のうちの一種の冷媒
または前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒を混合した混
合冷媒を吸入圧縮する圧縮部と、この圧縮部を駆動する
ための駆動軸を静止部材に摺動支持するための軸受を有
する冷媒圧縮機において、前記冷媒を吸入圧縮する圧縮
部は一対の渦巻状のスクロール部材により構成されたス
クロ−ル形の圧縮機構部で構成され、このスクロ−ル形
圧縮機構部を駆動する前記駆動軸を摺動支持する軸受を
転がり軸受で構成し、かつ前記転がり軸受のための潤滑
油として前記吸入圧縮される冷媒と相溶性のあるエーテ
ル油を用いることを特徴とする冷媒圧縮機。 - 【請求項6】弗化炭素水素系冷媒群のうちの一種の冷
媒、または前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒を混合し
た混合冷媒を吸入圧縮する圧縮機構部と、この圧縮機構
部を駆動する駆動軸と、この駆動軸の回転により圧縮機
構部で冷媒を圧縮する際に発生する力を支持すると共に
その摺動部に転がり軸受とを備え、かつ前記冷媒と相溶
性のあるエーテル油を潤滑油として用いることを特徴と
する冷媒圧縮機。 - 【請求項7】弗化炭素水素系冷媒群のうちの一種の冷媒
または前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒を混合した混
合冷媒を吸入圧縮する圧縮部を有する圧縮機、及び凝縮
器を備えた冷凍装置において、 前記圧縮機は、その圧縮部を駆動する駆動軸と、この駆
動軸を摺動支持する軸受とを備え、かつこの軸受は転が
り軸受で構成され、前記転がり軸受を潤滑するための潤
滑油として前記冷媒回路に使用される冷媒と相溶性のあ
るエーテル油を用いることを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項8】圧縮部を駆動するための駆動軸を摺動支持
するために軸受を用いた圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸
発器を連結して冷媒回路を構成した冷凍装置において、 前記冷媒回路に封入される冷媒は、弗化炭素水素系冷媒
群のうちの一種の冷媒、または前記冷媒群のうちの2種
以上の冷媒を混合した混合冷媒であり、前記スクロ−ル
圧縮機の前記軸受は転がり軸受で構成され、かつ前記転
がり軸受を潤滑するための潤滑油として前記冷媒回路に
使用される冷媒と相溶性のあるエーテル油を用いること
を特徴とする冷凍装置。 - 【請求項9】一対の渦巻状のスクロール部材により構成
されたスクロ−ル形の圧縮機構部をもつスクロ−ル圧縮
機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を配管接続して冷媒回路
を構成した冷凍装置において、 前記冷媒回路には、弗化炭素水素系冷媒群のうちの一種
の冷媒、または前記冷媒群のうちの2種以上の冷媒を混
合した混合冷媒を封入し、前記スクロ−ル圧縮機は、圧
縮機構部のスクロール部材とその駆動軸とを係合する摺
動係合部、及び前記駆動軸を静止部材に摺動支持するた
めの軸受とを有し、前記軸受は転がり軸受で構成し、前
記冷媒回路に使用される冷媒と相溶性のあるエーテル油
を、前記転がり軸受を潤滑するための潤滑油として用い
たことを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項10】前記潤滑油は、ポリビニルエーテル系化
合物あるいは環状エーテル系化合物を主成分とするエー
テル油である請求項7〜9の何れかに記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12992398A JP3658993B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 冷媒圧縮機および冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12992398A JP3658993B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 冷媒圧縮機および冷凍装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11325620A true JPH11325620A (ja) | 1999-11-26 |
JP3658993B2 JP3658993B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=15021758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12992398A Expired - Lifetime JP3658993B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 冷媒圧縮機および冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3658993B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2728279A1 (en) | 2012-11-06 | 2014-05-07 | Hitachi Appliances, Inc. | Air conditioner |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP12992398A patent/JP3658993B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2728279A1 (en) | 2012-11-06 | 2014-05-07 | Hitachi Appliances, Inc. | Air conditioner |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3658993B2 (ja) | 2005-06-15 |
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