JPH11325409A - 給水ブースターポンプの運転制御装置およびその方法 - Google Patents

給水ブースターポンプの運転制御装置およびその方法

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JPH11325409A
JPH11325409A JP12586798A JP12586798A JPH11325409A JP H11325409 A JPH11325409 A JP H11325409A JP 12586798 A JP12586798 A JP 12586798A JP 12586798 A JP12586798 A JP 12586798A JP H11325409 A JPH11325409 A JP H11325409A
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JP
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booster pump
water supply
water
supply booster
pump
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JP12586798A
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Sueo Iwashita
下 季 雄 岩
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュ現象の発生を安価かつ効果的に抑
制することができる給水ブースターポンプの運転制御装
置およびその方法を提供する。 【解決手段】 給水ブースターポンプ7の吸込側管路
(脱気器降水管16)に設けられた圧力検出器15aお
よび温度検出器15bから得られた検出結果に基づい
て、自動演算器27によりフラッシュ現象の発生の可能
性が予測される。そして、自動演算器27により得られ
た予測結果と、給水ブースターポンプ運転検出器26に
より得られた給水ブースターポンプ7の運転状態とに基
づいて、設定器28により、給水ブースターポンプ7の
運転が制御されるとともに、高圧給水加熱器10のドレ
ン系統循環ライン19,20に設けられた高圧給水加熱
器ドレンレベル調節弁12および高圧給水加熱器ドレン
管ウォーミングバイパス弁13の開閉が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汽力発電プラント等
の発電プラントにおける給水設備に係り、とりわけ脱気
器貯水タンクに連結された給水ブースターポンプの運転
制御装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の発電プラントでは、急激な負荷遮
断時や事故停止後の再起動時等に、主給水ポンプが停止
したり、給水ブースターポンプの吸込側管路内に熱水が
滞留したまま給水ブースターポンプが再起動されると、
給水ブースターポンプの吸込側管路内の圧力が一時的に
低下して熱水の飽和圧力以下となり、いわゆるフラッシ
ュ現象が発生することが知られている。フラッシュ現象
は、飽和圧力以下の圧力となった熱水の一部が瞬間的に
蒸発する現象であり、給水ブースターポンプおよびその
付属設備に過大な衝撃を加えることから、発電プラント
の正常な運転に悪影響を与える。
【0003】図4は従来の発電プラントの一例を示す図
である。図4において、蒸気タービン1の排気は復水器
2により凝縮され、復水は復水管21を通り、復水ポン
プ3により昇圧されるとともに脱気器水位調節弁4およ
び低圧給水加熱器5を介して脱気器(図示せず)に送水
される。なお、このようにして加熱脱気された熱水は脱
気器貯水タンク6に貯水される。そして、このようにし
て脱気器貯水タンク6に貯水された熱水は給水ブースタ
ーポンプ7および主給水ポンプ8を介して高圧給水加熱
器10に送水され、高圧給水加熱器10を介してボイラ
11へ供給される。なお、高圧給水加熱器10にはドレ
ン管(ドレン系統)19が連結され、高圧給水加熱器ド
レンレベル調節弁12を介して脱気器貯水タンク6へ熱
水が排出されるようになっている。
【0004】ここで、脱気器貯水タンク6と給水ブース
ターポンプ7との間、給水ブースターポンプ7と主給水
ポンプ8との間、および主給水ポンプ8とボイラ11と
の間はそれぞれ、脱気器降水管16、給水ポンプ連絡管
17および供給配管22を介して連結されている。ま
た、主給水ポンプ8の吐出側管路すなわち供給配管22
には給水ポンプ再循環配管(給水ポンプ再循環ライン)
18が連結され、ボイラ11へ供給される熱水の一部が
給水ポンプ再循環弁9を介して脱気器貯水タンク6へ戻
されるようになっている。さらに、給水ブースターポン
プ7の吸込側管路すなわち脱気器降水管16には脱気器
循環配管24が連結され、脱気器循環ポンプ25を介し
て脱気器貯水タンク6へ熱水が戻されるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の発電プラントにおいては、給水ブースターポンプ7の
吸込側管路に脱気器循環配管24および脱気器循環ポン
プ25が設置されているので、これら脱気器循環配管2
4および脱気器循環ポンプ25を介して給水ブースター
ポンプ7の吸込側管路内に滞留している熱水が脱気器貯
水タンク6へ戻され、給水ブースターポンプ7の吸込側
管路におけるフラッシュ現象の発生を効果的に抑制する
ことができる。
【0006】しかしながら、上述した従来の発電プラン
トでは、既設プラントに脱気器循環配管24および脱気
器循環ポンプ25等の設備を追加しなければならないの
で、既設プラントの大幅な改造が必要となり、また設置
費用や保守費用等もかさむという問題がある。
【0007】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、脱気器循環配管および脱気器循環ポンプ等
の追加設備を用いることなく、フラッシュ現象の発生を
安価かつ効果的に抑制することができる給水ブースター
ポンプの運転制御装置およびその方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
脱気器貯水タンクに貯水された熱水を高圧給水加熱器を
介してボイラへ供給するための給水ブースターポンプお
よび主給水ポンプを備えた発電プラントであって、前記
ボイラへ供給される熱水の一部が給水ポンプ再循環ライ
ンを介して前記脱気器貯水タンクへ戻される発電プラン
トにおいて、前記給水ブースターポンプの運転状態を検
出する給水ブースターポンプ運転検出器と、前記給水ブ
ースターポンプの吸込側管路内の圧力を検出する圧力検
出器と、前記給水ブースターポンプの吸込側管路内の温
度を検出する温度検出器と、前記圧力検出器および前記
温度検出器から得られた検出結果に基づいてフラッシュ
現象の発生の可能性を予測する予測手段と、前記予測手
段により得られた予測結果と、前記給水ブースターポン
プ運転検出器により得られた前記給水ブースターポンプ
の運転状態とに基づいて、前記給水ブースターポンプの
運転を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする給
水ブースターポンプの運転制御装置である。
【0009】なお、上述した本発明の第1の特徴におい
て、前記制御手段は、前記給水ブースターポンプの運転
を制御するとともに、前記給水ブースターポンプの吐出
側管路から前記高圧給水加熱器のドレン系統を介して前
記脱気器貯水タンクへ循環するドレン系統循環ラインの
開閉を制御することが好ましい。また、前記制御手段
は、前記給水ブースターポンプの運転を制御するととも
に、前記給水ブースターポンプの水張りラインから前記
復水器へ循環する復水器循環ラインの開閉を制御するこ
とが好ましい。
【0010】本発明の第2の特徴は、脱気器貯水タンク
に貯水された熱水を高圧給水加熱器を介してボイラへ供
給するための給水ブースターポンプおよび主給水ポンプ
を備えた発電プラントであって、前記ボイラへ供給され
る熱水の一部が給水ポンプ再循環ラインを介して前記脱
気器貯水タンクへ戻される発電プラントにおいて、前記
給水ブースターポンプの吸込側管路内の圧力および温度
を検出する検出工程と、この検出工程により得られた検
出結果に基づいてフラッシュ現象の発生の可能性を予測
する予測工程と、この予測工程により得られた予測結果
と、前記給水ブースターポンプの運転状態とに基づい
て、前記給水ブースターポンプの運転を制御する制御工
程とを含み、前記制御工程は、前記給水ブースターポン
プの運転中にフラッシュ現象の発生の可能性が予測され
た場合に、前記給水ブースターポンプの運転を継続する
ことを特徴とする給水ブースターポンプの運転制御方法
である。
【0011】なお、上述した本発明の第2の特徴におい
て、前記制御工程は、前記給水ブースターポンプの運転
中にフラッシュ現象の発生の可能性が予測された場合
に、前記給水ブースターポンプの運転を継続するととも
に、前記給水ブースターポンプの吐出側管路から前記高
圧給水加熱器のドレン系統を介して前記脱気器貯水タン
クへ熱水を排出することが好ましい。
【0012】本発明の第3の特徴は、脱気器貯水タンク
に貯水された熱水を高圧給水加熱器を介してボイラへ供
給するための給水ブースターポンプおよび主給水ポンプ
を備えた発電プラントにおいて、前記給水ブースターポ
ンプの吸込側管路内の圧力および温度を検出する検出工
程と、この検出工程により得られた検出結果に基づいて
フラッシュ現象の発生の可能性を予測する予測工程と、
この予測工程により得られた予測結果と、前記給水ブー
スターポンプの運転状態とに基づいて、前記給水ブース
ターポンプの運転を制御する制御工程とを含み、前記制
御工程は、前記給水ブースターポンプの停止中にフラッ
シュ現象の発生の可能性が予測された場合に、前記給水
ブースターポンプの停止状態を継続することを特徴とす
る給水ブースターポンプの運転制御方法である。
【0013】なお、上述した本発明の第3の特徴におい
て、前記制御工程は、前記給水ブースターポンプの停止
中にフラッシュ現象の発生の可能性が予測された場合
に、前記給水ブースターポンプの停止状態を継続すると
ともに、前記給水ブースターポンプの水張りラインから
前記復水器へ前記給水ブースターポンプの吸込側管路内
に滞留している熱水を排出することが好ましい。
【0014】本発明の第1および第2の特徴によれば、
給水ブースターポンプの吸込側管路内の圧力および温度
を検出するとともに、この検出結果に基づいてフラッシ
ュ現象の発生の可能性を予測し、給水ブースターポンプ
の運転中にフラッシュ現象の発生の可能性が予測された
場合には、給水ブースターポンプの運転を継続するよう
制御する。これにより、急激な負荷遮断時や事故停止後
の再起動時等に主給水ポンプが停止したような場合で
も、給水ブースターポンプの吸込側管路内に滞留してい
る熱水を給水ポンプ再循環ラインを介して脱気器貯水タ
ンクへ戻して、給水ブースターポンプの吸込側管路内の
温度を低下させることができ、このため給水ブースター
ポンプの吸込側管路におけるフラッシュ現象の発生を効
果的に抑制することができる。
【0015】なお、上述した本発明の第1および第2の
特徴において、給水ブースターポンプの運転中にフラッ
シュ現象の発生の可能性が予測された場合に、給水ブー
スターポンプの運転を継続するとともに、給水ブースタ
ーポンプの吐出側管路から高圧給水加熱器のドレン系統
を介して脱気器貯水タンクへ熱水を戻すことにより、給
水ブースターポンプの吸込側管路内に滞留している熱水
の排出をより促進させることができ、このため給水ブー
スターポンプの吸込側管路におけるフラッシュ現象の発
生をより効果的に抑制することができる。
【0016】本発明の第1および第3の特徴によれば、
給水ブースターポンプの吸込側管路内の圧力および温度
を検出するとともに、この検出結果に基づいてフラッシ
ュ現象の発生の可能性を予測し、給水ブースターポンプ
の停止中にフラッシュ現象の発生の可能性が予測された
場合には、給水ブースターポンプの停止状態を継続する
よう制御する。これにより、急激な負荷遮断時や事故停
止後の再起動時等に停止した給水ブースターポンプを再
起動させるような場合でも、熱水が滞留している給水ブ
ースターポンプの吸込側管路内の圧力の一時的な低下を
抑制することができ、このため給水ブースターポンプの
吸込側管路におけるフラッシュ現象の発生を効果的に抑
制することができる。
【0017】なお、上述した本発明の第1および第3の
特徴において、給水ブースターポンプの停止中にフラッ
シュ現象の発生の可能性が予測された場合に、給水ブー
スターポンプの停止状態を継続するとともに、給水ブー
スターポンプの水張りラインから復水器へ給水ブースタ
ーポンプの吸込側管路内に滞留している熱水を排出する
ことにより、給水ブースターポンプの吸込側管路におけ
るフラッシュ現象の発生をより効果的に抑制することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。図1および図3は本発明による給水ブースターポ
ンプの運転制御装置の第1の実施の形態を説明するため
の図である。
【0019】まず、図1により、給水ブースターポンプ
の運転制御装置が適用される発電プラント(汽力発電プ
ラント)の全体構成について説明する。
【0020】図1において、蒸気タービン1の排気は復
水器2により凝縮され、復水は復水管21を通り、復水
ポンプ3により昇圧されるとともに脱気器水位調節弁4
および低圧給水加熱器5を介して脱気器(図示せず)に
送水される。なお、このようにして加熱脱気された熱水
は脱気器貯水タンク6に貯水される。そして、このよう
にして脱気器貯水タンク6に貯水された熱水は給水ブー
スターポンプ7および主給水ポンプ8を介して高圧給水
加熱器10に送水され、高圧給水加熱器10を介してボ
イラ11へ供給される。なお、高圧給水加熱器10には
ドレン管(ドレン系統)19が連結され、高圧給水加熱
器ドレンレベル調節弁12を介して脱気器貯水タンク6
へ熱水が排出されるようになっている。
【0021】ここで、脱気器貯水タンク6と給水ブース
ターポンプ7との間、給水ブースターポンプ7と主給水
ポンプ8との間、および主給水ポンプ8とボイラ11と
の間はそれぞれ、脱気器降水管16、給水ポンプ連絡管
17および供給配管22を介して連結されている。ま
た、主給水ポンプ8の吐出側管路すなわち供給配管22
には給水ポンプ再循環配管(給水ポンプ再循環ライン)
18が連結され、ボイラ11へ供給される熱水の一部が
給水ポンプ再循環弁9を介して脱気器貯水タンク6へ戻
されるようになっている。さらに、給水ブースターポン
プ7の吐出側管路すなわち給水ポンプ連絡管17にはド
レン管19に通じるウォーミング管20が連結され、こ
れらウォーミング管20およびドレン管19からなるド
レン系統循環ラインを通って高圧給水加熱器ドレン管ウ
ォーミングバイパス弁13および高圧給水加熱器ドレン
レベル調節弁12を介して脱気器貯水タンク6へ熱水が
排出されるようになっている。
【0022】次に、このような発電プラントに適用され
る給水ブースターポンプの運転制御装置について説明す
る。
【0023】図1に示すように、給水ブースターポンプ
7の吸込側管路すなわち脱気器降水管16には給水ブー
スターポンプ7の吸込側管路内の圧力および温度を検出
する圧力検出器15aおよび温度検出器15bが設けら
れ、これら圧力検出器15aおよび温度検出器15bか
ら得られた検出結果に基づいて自動演算器(予測手段)
27によりフラッシュ現象の発生の可能性が予測される
ようになっている。
【0024】また、給水ブースターポンプ7には給水ブ
ースターポンプ7の運転状態を検出する給水ブースター
ポンプ運転検出器26が取り付けられている。給水ブー
スターポンプ運転検出器26および自動演算器27はと
もに設定器(制御手段)28に接続されており、自動演
算器27により得られた予測結果と、給水ブースターポ
ンプ運転検出器26により得られた給水ブースターポン
プ7の運転状態とに基づいて、設定器28により、給水
ブースターポンプ7の運転が制御されるとともに、高圧
給水加熱器10のドレン系統循環ライン19,20に設
けられた高圧給水加熱器ドレンレベル調節弁12および
高圧給水加熱器ドレン管ウォーミングバイパス弁13の
開閉が制御されるようになっている。
【0025】次に、図1および図3により、このような
構成からなる給水ブースターポンプの運転制御装置の作
用について説明する。ここで、図3は給水ブースターポ
ンプの運転制御装置の作用を説明するための図であり、
図1に示す構成および信号と対応する部分には同一符号
を付している。
【0026】図1および図3に示すように、圧力検出器
15aおよび温度検出器15bにより給水ブースターポ
ンプ7の吸込側管路内の圧力および温度が連続的に検出
されるとともに、給水ブースターポンプ運転検出器26
により給水ブースターポンプ7の運転状態が連続的に検
出される。
【0027】そして、圧力検出器15aおよび温度検出
器15bにより検出された給水ブースターポンプ吸込圧
力信号30および給水ブースターポンプ吸込温度信号3
1は自動演算器27に入力され、これらに基づいて給水
ブースターポンプ7の吸込側管路におけるフラッシュ現
象の発生の可能性が予測される。
【0028】その後、このようにして自動演算器27に
より予測された予測結果と、給水ブースターポンプ運転
検出器26により検出された給水ブースターポンプ7の
運転状態信号32とが設定器28に入力され、これらに
基づいて給水ブースターポンプ7の運転が制御されると
ともに、高圧給水加熱器ドレンレベル調節弁12および
高圧給水加熱器ドレン管ウォーミングバイパス弁13の
開閉が制御される。
【0029】ここで設定器28は、給水ブースターポン
プ7の運転中において、温度または圧力が飽和曲線に対
応する制限曲線を超えてフラッシュ現象の発生の可能性
が予測された場合に、給水ブースターポンプ7に運転継
続指令信号33を出して給水ブースターポンプ7の運転
を継続する。なお、このようにして給水ブースターポン
プ7の運転を継続すると、給水ブースターポンプ7の吸
込側管路内に滞留している熱水が給水ポンプ再循環配管
18を介して脱気器貯水タンク6へ戻される。
【0030】また設定器28は、高圧給水加熱器ドレン
レベル調節弁12および高圧給水加熱器ドレン管ウォー
ミングバイパス弁13にそれぞれ強制開指令信号34お
よび開指令信号35を出して高圧給水加熱器ドレンレベ
ル調節弁12および高圧給水加熱器ドレン管ウォーミン
グバイパス弁13を開き、給水ポンプ再循環配管18に
加えて、給水ブースターポンプ7の吐出側管路から高圧
給水加熱器10のドレン系統循環ライン19,20を介
して給水ブースターポンプ7の吸込側管路内に滞留して
いる熱水を脱気器貯水タンク6へ戻す。
【0031】なお、このようにして給水ブースターポン
プ7の吸込側管路内に滞留している熱水が脱気器貯水タ
ンク6へ戻されて、給水ブースターポンプ7の吸込側管
路内の温度が低下して制限曲線内に収まったときには、
給水ブースターポンプ7に停止許可信号33を出して給
水ブースターポンプ7の運転を停止するとともに、高圧
給水加熱器ドレンレベル調節弁12および高圧給水加熱
器ドレン管ウォーミングバイパス弁13にそれぞれ自動
指令信号34および閉指令信号35を出して高圧給水加
熱器ドレンレベル調節弁12および高圧給水加熱器ドレ
ン管ウォーミングバイパス弁13を通常の状態に戻す。
【0032】このように本発明の第1の実施の形態によ
れば、給水ブースターポンプ7の吸込側管路内の圧力お
よび温度を検出するとともに、この検出結果に基づいて
フラッシュ現象の発生の可能性を予測し、給水ブースタ
ーポンプの7の運転中にフラッシュ現象の発生の可能性
が予測された場合には、給水ブースターポンプ7の運転
を継続するよう制御する。これにより、急激な負荷遮断
時や事故停止後の再起動時等に主給水ポンプ8が停止し
たような場合でも、給水ブースターポンプ7の吸込側管
路内に滞留している熱水を給水ポンプ再循環配管18を
介して脱気器貯水タンク6へ戻して、給水ブースターポ
ンプ7の吸込側管路内の温度を低下させることができ、
このため給水ブースターポンプ7の吸込側管路における
フラッシュ現象の発生を効果的に抑制することができ
る。また、給水ブースターポンプ7の運転中にフラッシ
ュ現象の発生の可能性が予測された場合に、給水ブース
ターポンプ7の運転を継続するとともに、給水ブースタ
ーポンプ7の吐出側管路から高圧給水加熱器10のドレ
ン系統循環ライン19,20を介して脱気器貯水タンク
6へ熱水を戻すことにより、給水ブースターポンプ7の
吸込側管路内に滞留している熱水の排出をより促進させ
ることができ、このため給水ブースターポンプ7の吸込
側管路におけるフラッシュ現象の発生をより効果的に抑
制することができる。
【0033】第2の実施の形態 次に、図2および図3により、本発明の第2の実施の形
態について説明する。本発明の第2の実施の形態は、給
水ブースターポンプの停止中にフラッシュ現象の発生の
可能性が予測された場合に対応したものであり、発電プ
ラントが給水ブースターポンプの水張りラインから復水
器へ循環する復水器循環ラインを備えた点、および設定
器の制御対象および制御内容が異なる点を除いて、他は
図1および図3に示す第1の実施の形態と略同一であ
る。本発明の第2の実施の形態において、図1および図
3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0034】図2に示すように、給水ブースターポンプ
の運転制御装置が適用される発電プラント(汽力発電プ
ラント)には、図1に示す構成に加えて、給水ブースタ
ーポンプ7の水張りラインから復水器2へ循環する復水
器循環配管(復水器循環ライン)23が設けられ、給水
ブースターポンプ強制排出弁14を介して給水ブースタ
ーポンプ7の吸込側管路内に滞留している熱水が復水器
2へ排出されるようになっている。
【0035】次に、このような発電プラントに適用され
る給水ブースターポンプの運転制御装置について説明す
る。
【0036】図2に示すように、給水ブースターポンプ
の運転制御装置は、図1に示す構成と同様に、圧力検出
器15a、温度検出器15b、給水ブースターポンプ運
転検出器26、自動演算器(予測手段)27および設定
器(制御手段)28を備え、自動演算器27により得ら
れた予測結果と、給水ブースターポンプ運転検出器26
により得られた給水ブースターポンプ7の運転状態とに
基づいて、設定器28により、給水ブースターポンプ7
の運転が制御されるとともに、復水器循環配管23に設
けられた給水ブースターポンプ強制排出弁14の開閉が
制御されるようになっている。
【0037】次に、図2および図3により、このような
構成からなる給水ブースターポンプの運転制御装置の作
用について説明する。
【0038】図2および図3に示すように、圧力検出器
15aおよび温度検出器15bにより給水ブースターポ
ンプ7の吸込側管路内の圧力および温度が連続的に検出
されるとともに、給水ブースターポンプ運転検出器26
により給水ブースターポンプ7の運転状態が連続的に検
出される。
【0039】そして、圧力検出器15aおよび温度検出
器15bにより検出された給水ブースターポンプ吸込圧
力信号30および給水ブースターポンプ吸込温度信号3
1は自動演算器27に入力され、これらに基づいて給水
ブースターポンプ7の吸込側管路におけるフラッシュ現
象の発生の可能性が予測される。
【0040】その後、このようにして自動演算器27に
より予測された予測結果と、給水ブースターポンプ運転
検出器26により検出された給水ブースターポンプ7の
運転状態信号32とが設定器28に入力され、これらに
基づいて給水ブースターポンプ7の運転が制御されると
ともに、給水ブースターポンプ強制排出弁14の開閉が
制御される。
【0041】ここで設定器28は、給水ブースターポン
プ7の停止中において、温度または圧力が飽和曲線に対
応する制限曲線を超えてフラッシュ現象の発生の可能性
が予測された場合には、給水ブースターポンプ7に停止
指令信号33を出して給水ブースターポンプ7の停止状
態を継続する。なお、このようにして給水ブースターポ
ンプ7の停止状態を継続すると、熱水が滞留している給
水ブースターポンプ7の吸込側管路内の圧力の一時的な
低下を抑制することができる。
【0042】また設定器28は、給水ブースターポンプ
強制排出弁14に強制開指令信号36を出して給水ブー
スターポンプ強制排出弁14を開き、給水ブースターポ
ンプの水張りラインから復水器循環配管23を介して給
水ブースターポンプ7の吸込側管路内に滞留している熱
水を復水器2へ排出する。
【0043】なお、このようにして給水ブースターポン
プ7の停止状態が継続されるとともに、給水ブースター
ポンプ7の吸込側管路内に滞留している熱水が脱気器貯
水タンク6へ排出されて、給水ブースターポンプ7の吸
込側管路内の温度が低下して制限曲線内に収まったとき
には、給水ブースターポンプ7に起動許可信号33を出
して給水ブースターポンプ7を起動するとともに、給水
ブースターポンプ強制排出弁14に強制閉指令信号36
を出して給水ブースターポンプ強制排出弁14を閉じて
通常の状態に戻す。
【0044】このように本発明の第2の実施の形態によ
れば、給水ブースターポンプ7の吸込側管路内の圧力お
よび温度を検出するとともに、この検出結果に基づいて
フラッシュ現象の発生の可能性を予測し、給水ブースタ
ーポンプ7の停止中にフラッシュ現象の発生の可能性が
予測された場合には、給水ブースターポンプ7の停止状
態を継続するよう制御する。これにより、急激な負荷遮
断時や事故停止後の再起動時等に停止した給水ブースタ
ーポンプ7を再起動させるような場合でも、熱水が滞留
している給水ブースターポンプ7の吸込側管路内の圧力
の一時的な低下を抑制することができ、このため給水ブ
ースターポンプ7の吸込側管路におけるフラッシュ現象
の発生を効果的に抑制することができる。
【0045】また、給水ブースターポンプ7の停止中に
フラッシュ現象の発生の可能性が予測された場合には、
給水ブースターポンプ7の停止状態を継続するととも
に、給水ブースターポンプ7の水張りラインから復水器
2へ給水ブースターポンプ7の吸込側管路内に滞留して
いる熱水を排出することにより、給水ブースターポンプ
7の吸込側管路におけるフラッシュ現象の発生をより効
果的に抑制することができる。
【0046】なお、上述した第1および第2の実施の形
態においては、給水ブースターポンプ7および主給水ポ
ンプ8を一組だけ備えた発電プラントを対象にしている
が、これに限らず、給水ブースターポンプ7および主給
水ポンプ8を複数組備えた発電プラントに対しても同様
に適用することができる。
【0047】また、上述した第1および第2の実施の形
態は、給水ブースターポンプ7の運転中にフラッシュ現
象の発生の可能性が予測された場合、または給水ブース
ターポンプ7の停止中にフラッシュ現象の発生の可能性
が予測された場合にそれぞれ対応しているが、上述した
第1および第2の実施の形態を組み合わせて用いるよう
にしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、脱
気器循環配管および脱気器循環ポンプ等の追加設備を用
いることなく、フラッシュ現象の発生を安価かつ効果的
に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給水ブースターポンプの運転制御
装置の第1の実施の形態を説明するための系統図。
【図2】本発明による給水ブースターポンプの運転制御
装置の第2の実施の形態を説明するための系統図。
【図3】図1および図2に示す給水ブースターポンプの
運転制御装置の作用を説明するための制御ブロック図。
【図4】従来の発電プラントを示す系統図。
【符号の説明】
1 蒸気タービン 2 復水器 3 復水ポンプ 4 脱気器水位調節弁 5 低圧給水加熱器 6 脱気器貯水タンク 7 給水ブースターポンプ 8 主給水ポンプ 9 給水ポンプ再循環弁 10 高圧給水加熱器 11 ボイラ 12 高圧給水加熱器ドレンレベル調節弁 13 高圧給水加熱器ドレン管ウォーミングバイパス弁 14 給水ブースターポンプ強制排出弁 15a 圧力検出器 15b 温度検出器 16 脱気器降水管 17 給水ポンプ連絡管 18 給水ポンプ再循環配管(給水ポンプ再循環ライ
ン) 19 ドレン管(ドレン系統循環ライン) 20 ウォーミング管(ドレン系統循環ライン) 21 復水管 22 供給配管 23 復水器循環配管(復水器循環ライン) 24 脱気器循環配管 25 脱気器循環ポンプ 26 給水ブースターポンプ運転検出器 27 自動演算器(予測手段) 28 設定器(制御手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱気器貯水タンクに貯水された熱水を高圧
    給水加熱器を介してボイラへ供給するための給水ブース
    ターポンプおよび主給水ポンプを備えた発電プラントで
    あって、前記ボイラへ供給される熱水の一部が給水ポン
    プ再循環ラインを介して前記脱気器貯水タンクへ戻され
    る発電プラントにおいて、 前記給水ブースターポンプの運転状態を検出する給水ブ
    ースターポンプ運転検出器と、 前記給水ブースターポンプの吸込側管路内の圧力を検出
    する圧力検出器と、 前記給水ブースターポンプの吸込側管路内の温度を検出
    する温度検出器と、 前記圧力検出器および前記温度検出器から得られた検出
    結果に基づいてフラッシュ現象の発生の可能性を予測す
    る予測手段と、 前記予測手段により得られた予測結果と、前記給水ブー
    スターポンプ運転検出器により得られた前記給水ブース
    ターポンプの運転状態とに基づいて、前記給水ブースタ
    ーポンプの運転を制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする給水ブースターポンプの運転制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記給水ブースターポン
    プの運転を制御するとともに、前記給水ブースターポン
    プの吐出側管路から前記高圧給水加熱器のドレン系統を
    介して前記脱気器貯水タンクへ循環するドレン系統循環
    ラインの開閉を制御することを特徴とする請求項1記載
    の給水ブースターポンプの運転制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記給水ブースターポン
    プの運転を制御するとともに、前記復水器循環ラインの
    開閉を制御することを特徴とする請求項1記載の給水ブ
    ースターポンプの運転制御装置。
  4. 【請求項4】脱気器貯水タンクに貯水された熱水を高圧
    給水加熱器を介してボイラへ供給するための給水ブース
    ターポンプおよび主給水ポンプを備えた発電プラントで
    あって、前記ボイラへ供給される熱水の一部が給水ポン
    プ再循環ラインを介して前記脱気器貯水タンクへ戻され
    る発電プラントにおいて、 前記給水ブースターポンプの吸込側管路内の圧力および
    温度を検出する検出工程と、 この検出工程により得られた検出結果に基づいてフラッ
    シュ現象の発生の可能性を予測する予測工程と、 この予測工程により得られた予測結果と、前記給水ブー
    スターポンプの運転状態とに基づいて、前記給水ブース
    ターポンプの運転を制御する制御工程とを含み、 前記制御工程は、前記給水ブースターポンプの運転中に
    フラッシュ現象の発生の可能性が予測された場合に、前
    記給水ブースターポンプの運転を継続することを特徴と
    する給水ブースターポンプの運転制御方法。
  5. 【請求項5】前記制御工程は、前記給水ブースターポン
    プの運転中にフラッシュ現象の発生の可能性が予測され
    た場合に、前記給水ブースターポンプの運転を継続する
    とともに、前記給水ブースターポンプの吐出側管路から
    前記高圧給水加熱器のドレン系統を介して前記脱気器貯
    水タンクへ熱水を排出することを特徴とする請求項4記
    載の給水ブースターポンプの運転制御方法。
  6. 【請求項6】脱気器貯水タンクに貯水された熱水を高圧
    給水加熱器を介してボイラへ供給するための給水ブース
    ターポンプおよび主給水ポンプを備えた発電プラントに
    おいて、 前記給水ブースターポンプの吸込側管路内の圧力および
    温度を検出する検出工程と、 この検出工程により得られた検出結果に基づいてフラッ
    シュ現象の発生の可能性を予測する予測工程と、 この予測工程により得られた予測結果と、前記給水ブー
    スターポンプの運転状態とに基づいて、前記給水ブース
    ターポンプの運転を制御する制御工程とを含み、 前記制御工程は、前記給水ブースターポンプの停止中に
    フラッシュ現象の発生の可能性が予測された場合に、前
    記給水ブースターポンプの停止状態を継続することを特
    徴とする給水ブースターポンプの運転制御方法。
  7. 【請求項7】前記制御工程は、前記給水ブースターポン
    プの停止中にフラッシュ現象の発生の可能性が予測され
    た場合に、前記給水ブースターポンプの停止状態を継続
    するとともに、前記給水ブースターポンプの水張りライ
    ンから前記復水器へ前記給水ブースターポンプの吸込側
    管路内に滞留している熱水を排出することを特徴とする
    請求項6記載の給水ブースターポンプの運転制御方法。
JP12586798A 1998-05-08 1998-05-08 給水ブースターポンプの運転制御装置およびその方法 Pending JPH11325409A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112082398A (zh) * 2020-09-08 2020-12-15 苏州弘大光电节能科技有限公司 基于预测控制的诱导引射式余热梯级回收装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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