JPH11325256A - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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Publication number
JPH11325256A
JPH11325256A JP10152099A JP15209998A JPH11325256A JP H11325256 A JPH11325256 A JP H11325256A JP 10152099 A JP10152099 A JP 10152099A JP 15209998 A JP15209998 A JP 15209998A JP H11325256 A JPH11325256 A JP H11325256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
oil seal
lip
group
solid film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10152099A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Shirai
良昌 白井
Manabu Kai
学 甲斐
Yasushi Toyoda
豊田  泰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP10152099A priority Critical patent/JPH11325256A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーティング寸法精度がよく、しかも初期潤
滑を確保したオイルシールを提供すること。 【解決手段】 相対回転する両部材間に配置され、一方
の部材に固定されるとともに他方の部材上をリップが摺
動するオイルシールにおいて、少なくともリップ1の摺
動部分にふっ素系高分子化合物の固体膜9が形成されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対回転する両
部材間に配置されたオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルシールは、初期潤滑を確保
するためグリースを封入することがあるが、グリースは
異物が付着しやすいため、この付着した異物により、リ
ップ損傷や早期摩耗による寿命低下の原因になりやす
い。この対策としてリップの摺動部分にふっ素コーティ
ングを施すことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記リップの摺動部分
にふっ素コーティングを施した場合次の問題がある。 一般に、オイルシール脱脂洗浄→オイルシール加温
→ふっ素塗布→オイルシール乾燥→ふっ素焼付けとされ
てコーティングされるため、処理工程が多い。 形成膜厚が10〜30μmと厚く、また膜厚ばらつ
きが5μmと大きいため、寸法精度が悪くなる。このた
め、リップ部から密封したオイルの漏れが生じやすい。
【0004】そこで、この発明の目的は、コーティング
寸法精度がよく、しかも初期潤滑を確保したオイルシー
ルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、相対回転する両部材間に配置され、一方
の部材に固定されるとともに他方の部材上をリップが摺
動するオイルシールにおいて、少なくともリップの摺動
部分にふっ素系高分子化合物の固体膜が形成されている
ことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施例に
ついて図面を参照して説明する。図1において、オイル
シールは、ハウジング7に固定される外径円筒部2と、
内径部に形成され回転部材8上を摺動する断面略三角形
状のリップ1と、リップ根元部1aと外径円筒部2とを
連結する半径方向フランジ3とから構成され、ゴムから
形成されている。外径円筒部2と半径方向フランジ3と
にL形金属製補強環4が埋設されている。5はリップ1
を回転部材8に圧接させるコイルスプリングで、6は補
助リップである。オイルシールのゴム部全面には、含ふ
っ素高分子化合物の固体膜9が形成されている。この含
ふっ素高分子化合物の固体膜9は、例えば出願人にて発
明された特開平9−137830号に記載の含ふっ素ポ
リウレタン高分子化合物が使用され、さらには例えば、
官能基として2イソシアネート基を有する含ふっ素重合
体と、水酸基、アミノ基、カルボキシル基の少なくとも
一種類の基を含む含ふっ素重合体との混合物からなる含
ふっ素ポリウレタン高分子化合物が使用される。すなわ
ち、これらの含ふっ素高分子化合物は、−CxF2x−
O−という一般式(xが1〜4の整数)で示される単位
を主要構造単位とし、いずれも平均分子量が数百万以上
で硬化反応により分子間がウレタン結合された三次元の
網状構造の固体膜であり、流動可能な含ふっ素重合体が
分散添加されている。
【0007】上記含ふっ素高分子化合物の固体膜9は、
オイルシール脱脂洗浄→オイルシール加温→含ふっ素高
分子化合物塗布→オイルシール乾燥の処理工程にて形成
される。具体的には、脱脂洗浄したオイルシールを、イ
ソシアネート基を有する含ふっ素重合体と、水酸基、ア
ミノ基、カルボキシル基の少なくとも一種類の基を含む
含ふっ素重合体とを混合物を希釈した溶液に浸せきし、
乾燥処理して上記含ふっ素高分子化合物の固体膜9が形
成される。このように上記固体膜9は、少ない処理工程
にて形成され、しかも膜厚が1〜3μmの範囲で適宜に
設定可能な薄膜で、全面に均一な膜とされている。
【0008】なお、上記固体膜9は、ゴム部全面に形成
されているが、少なくともリップ1の回転部材8に対す
る摺動部分に形成されていればよい。
【0009】
【発明の効果】この発明のオイルシールは、少なくとも
リップの摺動部分にふっ素系高分子化合物の薄い固体膜
が形成されているため、寸法精度がよく、しかも初期潤
滑を確保できる。さらに、異物が付着しにくいため、リ
ップ損傷や早期摩耗を防止し長寿命化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 リップ 2 外径円筒部 3 半径方向フランジ 4 補強環 9 固体膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転する両部材間に配置され、一方
    の部材に固定されるとともに他方の部材上をリップが摺
    動するオイルシールにおいて、少なくともリップの摺動
    部分にふっ素系高分子化合物の固体膜が形成されている
    ことを特徴とするオイルシール。
JP10152099A 1998-05-15 1998-05-15 オイルシール Pending JPH11325256A (ja)

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JP10152099A JPH11325256A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 オイルシール

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JP10152099A JPH11325256A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 オイルシール

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JPH11325256A true JPH11325256A (ja) 1999-11-26

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JP (1) JPH11325256A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1106878A3 (en) * 1999-12-10 2002-03-13 RFT S.p.A. A low-friction seal assembly, in particular for a rolling-element bearing, and a manufacturing method therefor
JP2009543986A (ja) * 2006-07-20 2009-12-10 カール・フロイデンベルク・カーゲー シール

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1106878A3 (en) * 1999-12-10 2002-03-13 RFT S.p.A. A low-friction seal assembly, in particular for a rolling-element bearing, and a manufacturing method therefor
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