JPH11324983A - 電動送風機及びこの電動送風機に用いる羽根車 - Google Patents

電動送風機及びこの電動送風機に用いる羽根車

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JPH11324983A
JPH11324983A JP13796198A JP13796198A JPH11324983A JP H11324983 A JPH11324983 A JP H11324983A JP 13796198 A JP13796198 A JP 13796198A JP 13796198 A JP13796198 A JP 13796198A JP H11324983 A JPH11324983 A JP H11324983A
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JP
Japan
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impeller
front plate
rear plate
blade
plate
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Application number
JP13796198A
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English (en)
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Takeshi Obana
健 尾花
Kiyomi Nakamura
清美 中村
Masatoshi Inagaki
正寿 稲垣
Yasuhisa Aono
泰久 青野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/28Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/281Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps for fans or blowers

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、空気抵抗が少なく、電動送風
機の回転数の高い電動送風機とその羽根車及びその部材
を提供する。 【解決手段】吸込口を有する前面プレートと、該前面プ
レートに対向するように配設された後面プレートと、前
記前面プレート及び前記後面プレートの間に配設された
複数のブレードとを有し、前面プレートあるいは後面プ
レートの一方とブレードとを粒状晶Mg合金鋳物によっ
て一体に形成した羽根車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機等に用い
られる電動送風機およびこの電動送風機に用いる羽根車
とその部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動送風機等に用いられる羽根車
は、中央部に吸込口を有する前面プレートと、この前面
プレートに対向するように配設された後面プレートと、
前面プレート及び後面プレートの間に挟まれるように配
設されたブレードより構成されていた。このブレードに
は、複数の加締用突起が配設されており、この突起を前
面プレート及び後面プレートに形成した角孔に挿入し、
前面プレート及び後面プレートより突出した部分を押し
潰して加締めることにより、前面プレート及び後面プレ
ートと固定されていた。そして、これらの構成部品はす
べてアルミニウム合金により形成されていた。このよう
にして、組立てられた羽根車は、電動機の回転軸にネジ
により固定される。さらに羽根車の上方には、ファンケ
ーシングが配設され、電動送風機を構成している。
【0003】近年の電気掃除機に用いられる電動送風機
は、より強い吸込力を発揮するために、電動送風機の回
転数を上昇させて、電動送風機自体の効率を向上させる
ようにしている。
【0004】従来の電動送風機の羽根車は、上述したよ
うに前面プレート及び後面プレートの表面にブレードの
加締部分が突出して残っているため、電動送風機の回転
数の上昇に伴い、この突出した加締部分が空気抵抗とな
り、電動送風機の回転数を上昇させるのに大きな障害と
なっていた。
【0005】この課題を解決するために、例えば特開平
1−310198 号公報に記載のように、加締用突起の端部の
角部を丸くして空気抵抗を低減させる技術が提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平1−310198 号公報に記載の技術においては、加締用
突起の端部の角部を丸くして空気抵抗を低減させるよう
にしているものの、前面プレート及び後面プレートの表
面にブレードの加締部分が突出して残ってしまうため、
空気抵抗の低減には限界があり、電動送風機の回転数を
上昇させるには大きな障害となっていた。
【0007】また、電動送風機の回転数を上昇させるに
あたっては、回転時に羽根車に加わる回転応力が増大す
るため、羽根車全体の剛性を向上させる必要があるが、
従来の羽根車では加締めにより組立てられており、加締
め部はプレート及びブレード母材に比較して強度が低い
ため、加締めによる組立では羽根車全体の剛性が低く、
回転数の上昇には限界がある。
【0008】さらに、電動送風機の回転数が上昇する
と、電動機の回転軸に加わる負荷も増大することから、
アルミニウム合金で構成している羽根車をより軽い物に
し、電動機の回転軸に加わる負荷を軽減させる必要性が
あった。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解決し、羽根
車の空気抵抗を低減させるとともに、羽根車全体の剛性
を向上させ、さらには電動機の回転軸に加わる負荷を低
減させて、電動送風機の回転数の向上を図った電動送風
機及びこの電動送風機に用いる羽根車とその部材を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジング内
に収納された電動機と、該電動機の回転軸に取付け固定
された羽根車と、該羽根車の流路後段側に配設された固
定案内羽根と、前記羽根車及び前記固定案内羽根を覆う
ファンケーシングを有する電動送風機であって、前記羽
根車は吸込口を有する前面プレートと、該前面プレート
に対向するように配設された後面プレートと、前記前面
プレート及び前記後面プレートの間に配設された複数の
ブレードとを有し、前記前面プレートあるいは前記後面
プレートの一方と前記ブレードとを粒状晶マグネシウム
合金鋳物によって一体に形成したことにある。
【0011】また、本発明の特徴とするところは、前面
プレートと、該前面プレートに対向するように配設され
た後面プレートと、前記前面プレート及び前記後面プレ
ートの間に配設された複数のブレードとを有する羽根車
であって、前記前面プレートあるいは前記後面プレート
の一方と前記ブレードとを前述のマグネシウム合金鋳物
によって一体に形成し、他方のプレートの表面にろう付
け用金属層を形成させ、該ろう付け用金属層と前記ブレ
ードとを溶着させたことにある。
【0012】本発明によれば、羽根車を一体に形成する
ようにして加締用突起を排除するようにしているので、
加締用突起による空気抵抗,騒音等を低減させることが
できる。そして、この羽根車を電動送風機に用いた場
合、電動送風機の回転数を45,000〜60,000rp
m に向上させることができ、電気掃除機の吸込仕事率を
540〜700Wに向上させることができる。
【0013】即ち、本発明は、ハウジング内に収納され
た電動機と、該電動機の回転軸に取付け固定された羽根
車と、該羽根車の流路後段側に配設された固定案内羽根
と、前記羽根車及び前記固定案内羽根を覆うファンケー
シングを有する電動送風機であって、前記羽根車の回転
数(rpm)と気体の吸込み仕事率(W)とが、A(45,000
rpm,540W),B(45,000rpm,590W),C(60,0
00rpm,650W)及びD(60,000rpm,700
W)によって囲まれる範囲を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明の一実
施例に係る羽根車712の分解斜視図である。
【0015】図1において、前面プレート101とブレ
ード103とが粒状晶マグネシウム合金鋳物によって一
体的に形成されている。
【0016】前面プレート101とブレード103を一
体的に形成させる成型方法として、本実施例では射出成
型法を採用した。この方法は樹脂の射出成型法と同様に
ペレット状の軽金属原料を用い、溶解炉等を使用するこ
となく直接射出成形機内で混練溶融し、金型に射出して
成型品を得る方法である。
【0017】図2は、本発明の製造方法に使用するのに
好都合な往復運動スクリュー射出成形機の断面図であ
る。液体圧力クランプ付きの往復運動スクリュー射出成
形機の場合の成形法の工程は次のとおりである。
【0018】1.チップ状に破砕されたMg合金をホッ
パー31に供給する。
【0019】2.Mg合金はホッパー31よりスクリュ
ー10の回転によってスクリュー10内に供給され、剪
断される。Mg合金は射出成形機を通過する際に加熱ヒ
ータ5によって加熱される。加熱温度はスクリュー10
による摩擦熱によっても生じるが、Mg合金の液相と固
相とが共存する温度で保持される。この温度でのスクリ
ュー10の回転によってα初晶が形成されるが、射出成
形後の合金はデンドライトはなく、粒状晶である。特
に、重量で、Al8.3〜9.7%,Zn0.35〜1.0
% 及びMn0.15〜0.50%を含むMg合金である
AZ91D合金においてはα初晶の粒径は平均粒径が5
0〜100μmである。組織はマトリックス中に過飽和
固溶体αと粒径20μm以下の金属間化合物βが分散し
たものが得られる。
【0020】即ち、本実施例における液相と固相が共存
する溶湯を用いた鋳造法は、(a)樹脂晶構造をもつマ
グネシウム又はマグネシウム合金をスクリュー押出し器
に供給してマグネシウム又はマグネシウム合金の固相線
温度以上で液相線温度以下の温度に加熱し、(b)その
加熱した金属又は合金をスクリュー押出し器によって金
属又は合金の樹脂晶構造の少なくとも一部分を破壊する
に十分な剪断作用にかけて液体−固体の金属又は合金組
成物を形成させるものである。
【0021】3.スクリュー10の先端が計量部になっ
ていて、鋳型40への供給量が計測され、固液撹拌され
た半溶融状態のMg合金が一気に押出器21より射出さ
れる。図中、2はシリンダー、3はノズル、16は逆流
防止装置、20は駆動装置、33は原料供給装置、42
が可動鋳型、41は固定鋳型である。
【0022】本実施例におけるMg合金は鋳造のまま、
溶体化処理又は溶体化処理後人工時効のいずれかが施さ
れた後に、化成処理及び撥水性の有機皮膜が形成され
る。液体化処理は400〜500℃及び人工時効は13
0〜260℃で行うのが好ましい。
【0023】本発明によれば、羽根車をより、軽量化,
薄肉化が図れる。
【0024】上記の方法により、図1に示すような前面
プレート101とブレード103とを一体的に形成する
ことができる。本実施例では、前面プレート101とブ
レード103とを一体的に形成することにより、前面プ
レート101の上面部には、ブレード103と固定する
ための加締用突起が存在しないことから、前面プレート
101の上面部での空気抵抗を低減させることができ
る。
【0025】本実施例では、一体的に形成された前面プ
レート101とブレード103とをマグネシウム合金に
より形成している。このマグネシウム合金は、米国AS
TM規格のAZ91Dとした。このAZ91D合金は、
アルミニウム8.3〜9.7重量%,亜鉛0.35〜1.0
重量%,マンガン0.15〜0.50重量%を含有した合
金で、成形性が良好であり、且つ銅,ニッケル,鉄の含
有量を抑制した高純度品である。
【0026】本実施例では、前面プレート101とブレ
ード103との一体部をAZ91Dマグネシウム合金と
したが、アルミニウム5.5〜6.5重量%,亜鉛0.2
2 重量%,マンガン0.24〜0.6重量%を含有する
米国ASTM規格のAM60Bマグネシウム合金でも構
わない。
【0027】マグネシウム合金の比重(g/cm3)は約
1.8であり、アルミニウム合金の比重2.7 に対し、
約2/3の軽量化が図れる。
【0028】次に、前面プレート101と一体に形成さ
れたブレード103に、後面プレート102を接合させ
る方法について、図3を用いて説明する。
【0029】後面プレート102は、Al−Mg系でJ
IS規格のA5052アルミニウム合金から成り、あら
かじめろう付け用金属層201が形成されている。本実
施例ではろう付け用金属層201に亜鉛を用いるように
した。
【0030】後面プレート102へのろう付け用金属層
201の形成方法として、本実施例では電解めっき法を
採用した。このめっき処理は通常の方法、即ち脱脂,水
洗,電解,水洗,乾燥という行程を経て行われる。所望
の電解液,電流密度,液温,めっき時間において、後面
プレート102へ亜鉛のろう付け用金属層201が形成
される。
【0031】次に、前面プレート101と一体に形成さ
れたブレード103と、ろう付け用金属層201を形成
させた後面プレート102とを同芯に対向させ、無荷重
あるいは変形がほとんど生じない程度の小さな圧力を加
えつつ、ブレード103と後面プレート102の溶融開
始温度以下の所望の温度,所望の加熱時間において、後
面プレート102に形成させたろう付け用金属層201
をろう材としたろう付けにより、ブレード103と後面
プレート102とを接合する。
【0032】ろう付け用金属層201は、所望の温度,
加熱時間によりブレード103と後面プレート102に
溶け込み、反応部202を形成してブレード103と後
面プレート102を強固に接合する。
【0033】本実施例では、ブレード103と後面プレ
ート102とをろう付けにより固定するようにしている
ので、後面プレート102の下面部には、ブレード10
3と固定するための加締用突起が存在しないことから、
前面プレート101の上面部に加え、後面プレート10
2の下面部での空気抵抗をも低減させることができる。
【0034】後面プレート102へのろう付け用金属層
201の形成方法として、本実施例では電解めっき法を
採用したが、物理的、及び化学的蒸着法,イオンプレー
ティング法,溶射法のいずれか、及びこれらを組合せて
用いても構わない。
【0035】また、本実施例ではろう付け用金属層を亜
鉛としたが、この他に錫,鉛の低融点金属元素、及びこ
れらの元素を主成分とする低融点合金であっても構わな
い。低融点合金を使用した場合、望ましくは、亜鉛−錫
系合金,亜鉛−鉛系合金,錫−鉛系合金,亜鉛−マグネ
シウム系合金,亜鉛−アルミニウム系合金が好適であ
る。
【0036】また、本実施例では後面プレート102を
JIS規格のA5052アルミニウム合金としたが、J
IS規格のAl−Mn系合金(3000系),Al−S
i系合金(4000系),Al−Cu−Mg系合金(2
000系),Al−Mg−Si系合金(6000系),
Al−Zn−Mg系合金(7000系)のいずれかを用
いても構わない。
【0037】さらに、本実施例では羽根車712のう
ち、前面プレート101及びブレード103にマグネシ
ウム合金を用い、後面プレート102にマグネシウム合
金より比重の重いアルミニウム合金を用い、後面プレー
ト102を電動機側に近づけるようにしているので、電
動機の回転軸のアンバランスによる回転軸の振れを小さ
くすることができ、発生する騒音を低減できることに加
え、カーボンブラシの磨耗を低減でき、電動送風機の寿
命を向上させることができる。
【0038】なお、本実施例では、後面プレート102
にアルミニウム合金を用いるようにしたが、この後面プ
レート102を上述した前面プレート101とブレード
103と同様のマグネシウム合金で形成しても良い。
【0039】図4は本実施例に係る羽根車712の外観
斜視図、図5は本実施例に係る羽根車712の平面図で
ある。
【0040】図4及び図5において、羽根車712は上
面部に吸込口801を有する前面プレート101と、こ
の前面プレート101の下方に対向して設けられた後面
プレート102と、前面プレート101及び後面プレー
ト102に挟まれるように配設されたブレード103よ
り構成されている。ブレード103は、前面プレート1
01及び後面プレート102上に湾曲するようにして配
設されている。そして、前面プレート101,後面プレ
ート102及びブレート103によって、複数の空気吐
出口802が形成される。羽根車712が回転すること
によって吸込口801から吸い込まれた空気は、空気吐
出口802から吐き出され、電動機側へと導かれ、電動
機を冷却した後、掃除機本体の排気口から排気される。
【0041】羽根車712は、より強い吸込力を得るた
めに、高速で回転することが要求される。羽根車712
を高速回転させるためには、羽根車712に生じる空気
抵抗や羽根車712の重量を低減する必要がある。
【0042】(実施例2)本実施例における羽根車71
2は、実施例1と同様、前面プレート101とブレード
103とが前述のマグネシウム合金鋳物によって一体に
形成されている。本実施例に用いるマグネシウム合金
は、米国ASTM規格のAZ91DあるいはAM60B
マグネシウム合金とし、前面プレート101にブレード
103を一体的に形成させる成型方法として、実施例1
と同じ射出成型法を採用した。
【0043】本実施例では前面プレート101とブレー
ド103との一体部に対向する後面プレート102は、
実施例1の一体部と同様に米国ASTM規格のAZ91
Dの粒状晶マグネシウム合金異物から成り、あらかじめ
片側面にろう付け用金属層201が形成されている。本
実施例ではろう付け用金属層201を亜鉛とした。後面
プレート102へのろう付け用金属層201の形成方法
として、本実施例では熱間圧延圧着法によりAZ91D
マグネシウム合金の後面プレート102上へクラッドす
る方法を採用した。
【0044】その方法は、所望の厚さを有する後面プレ
ート102とろう付け用金属層201を形成する金属板
(本実施例では亜鉛板)を、あらかじめそれぞれの溶融
開始温度よりも低い所望の温度に保持し、加圧を行う2
本の圧延ロールの間を重ね合わせて通過させて圧着し、
後面プレート102に所望の厚さを有するろう付け用金
属層201を形成させるものである。また他の方法とし
て、通電と加圧を兼ねる2本の圧延ロールの間を重ね合
わせて通過させて、通電によって後面プレート102と
ろう付け用金属層201を形成する金属板の溶融開始温
度以下の温度で加熱圧着させてもよい。この場合は通電
圧着前にあらかじめ加熱しなくてもよい。
【0045】そして、前面プレート101とブレード1
03との一体部に、ろう付け用金属層201を形成させ
た後面プレート102とを同芯に対向させ、無荷重、あ
るいは変形がほとんど生じない程度の小さな圧力を加え
つつ、一体部と後面プレート102の溶融開始温度以下
の所望の温度,所望の加熱時間において、後面プレート
102に形成させたろう付け用金属層201をろう材と
したろう付けにより、一体部の軸方向自由端と対向する
後面プレート102を接合する。
【0046】ろう付け用金属層201は所望の温度,加
熱時間により一体部と後面プレート102に溶け込み、
反応部202を形成して一体部と後面プレート102を
強固に接合する。
【0047】本実施例によれば、ブレード103と後面
プレート102とをろう付けにより固定するようにして
いるので、後面プレート102の下面部には、ブレード
103と固定するための加締用突起が存在しないことか
ら、前面プレート101の上面部に加え、後面プレート
102の下面部での空気抵抗をも低減させることができ
る。
【0048】また、本実施例ではろう付け用金属層20
1を亜鉛としたが、この他に錫,鉛の低融点金属元素、
及びこれらの元素を主成分とする低融点合金であっても
構わない。低融点合金を使用した場合は、亜鉛−錫系合
金,亜鉛−鉛系合金,錫−鉛系合金,亜鉛−マグネシウ
ム系合金,亜鉛−アルミニウム系合金が好適である。本
実施例では、後面プレート102をAZ91Dマグネシ
ウム合金としたが、アルミニウムが約2.8重量%,亜
鉛が約0.87重量%,マンガンが約0.41重量%含有
されている米国ASTM規格のAZ31Bマグネシウム
合金、あるいはASTM規格のAM60Bマグネシウム
合金でも構わない。
【0049】(実施例3)図6はブレード103を後面
プレート102に実施例1に示した製法によって一体に
形成した粒状晶マグネシウム合金鋳物よりなる羽根車の
組立図である。前面プレート101は実施例1で記載し
たマグネシウム合金又はAl合金によって構成される。
前面プレート101には気体の吸込口801が設けら
れ、後端プレートには電動機に取付け用穴が中心部に設
けられる。
【0050】(実施例4)図7は本発明の実施例1〜3
の羽根車を用いた電気掃除機の外観の斜視図を示す。
【0051】図7において、601は制御回路や電動送
風機等が内蔵された掃除機本体、602は、掃除機本体
601の吸込口部に接続されたホース、603はホース
手元部、604はホース602の先端(ホース手元部6
03)に接続された延長管、605は延長管604に接
続された吸口体、606はホース手元部603に設けら
れたスイッチ操作部、607はホース手元部603に設
けられた第一の赤外線発光部、608はホース手元部6
03に設けられた第二の赤外線発光部、609は掃除機
本体の上面に設けられた赤外線受光部である。
【0052】掃除機使用者がホース手元部603に設け
られたスイッチ操作部606の一つを押すと、押された
スイッチに従った信号コードが赤外線信号として第一の
赤外線発光部607及び第二の赤外線発光部608より
放射される。第一の赤外線発光部607は通常の使用状
態では略鉛直上方を向くように配設されており、第一の
赤外線発光部607から放射された赤外線信号は、部屋
の天井や壁に当たって反射し、掃除機本体601の赤外
線受光部609に到達する。また、第二の赤外線発光部
608は、ホース手元部のグリップエンドに略水平より
下方に向くように配設されており、第二の赤外線発光部
608から放射された赤外線信号は、直接、掃除機本体
601の赤外線受光部に到達する。赤外線受光部609
に到達した赤外線信号は、掃除機本体601に配設され
た赤外線受光素子(図示せず)によって受光され、制御
回路(図示せず)を介して掃除機を制御するようにして
いる。
【0053】次に図8を用いて、掃除機本体601内に
配設される電動送風機の構造について説明する。
【0054】電動送風機701は電動機717と送風機
718とから構成されている。電動機717はハウジン
グ702とハウジング702に固定された固定子70
3,ハウジング702に設けられた軸受704,719
によって支持される回転軸705,回転軸705に固定され
た回転子706,回転軸705に固定された整流子707,
整流子707との電気的接続を行うブラシ708とそれ
を保持するとともにハウジング702に固定するための
ホルダ709によって構成される。
【0055】整流子707は、その円周面に整流子片を
有し、各整流子片は回転子706内のコイルと接続され
ている。
【0056】ブラシ708はホルダ709内に格納さ
れ、ばね710により整流子707に押し付けられ、整
流子707に摺接している。711はブラシ708と外
部電極を接続するためブラシ708と電気的に接続され
たリード線であり、ホルダ709に設けられた端子(図示
せず)と接続されている。ハウジング702にはエンド
ブラケット720が設けられ、電動機717と送風機7
18が接続されている。エンドブラケット720には送
風機718からの空気を電動機717へ導入するための
空気取入口716が形成されている。またエンドブラケ
ット720には固定案内羽根714が配置され、その上
流側に羽根車712がナット713により回転軸705
に固定されている。そして、エンドブラケット720の
外周に圧入固定されたケーシング715の中央部には吸
込口721が形成されている。
【0057】電動機717が回転を開始すると、回転子
706が回転し回転子706と同軸に設けられた羽根車
712も回転する。羽根車712が回転するとファンケ
ーシング715の吸込口721から空気が流入し、羽根
車712,固定案内羽根714を通り、空気取入口716
から電動機717側へ排気される。
【0058】本発明の実施例によれば、羽根車の軽量化
に加え、プレートの表面に生じる空気抵抗を低減するこ
とができるので、消費電力1000W時における電動送
風機の回転数を45,000〜60,000rpm にするこ
とができ、電気掃除機の吸込み仕事率550〜700W
にすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、羽
根車にマグネシウム合金を採用することにより羽根車の
軽量化を図ることができ、回転軸へのかかる負荷を低減
することができる。
【0060】また本発明によれば、羽根車の片方のプレ
ートにブレードを一体的に形成させ、対向するプレート
を接合するようにしているので、羽根車の剛性を向上さ
せることができる。
【0061】さらに本発明によれば、羽根車を一体に形
成するようにして加締用突起を排除するようにしている
ので、加締用突起による空気抵抗,騒音等を低減させる
ことができる。
【0062】そして、この羽根車を電動送風機に用いた
場合、電動送風機の回転数を向上させることができ、電
気掃除機の吸込み仕事率の向上が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る羽根車の分解斜視図である。
【図2】固相−液相共存射出成形装置の断面図。
【図3】本発明の一実施例に係る羽根車の一部拡大断面
図である。
【図4】本発明に係る羽根車の外観斜視図である。
【図5】本発明に係る羽根車の平面図である。
【図6】本発明に係る羽根車の分解斜視図である。
【図7】本発明に係る電気掃除機の外観斜視図である。
【図8】本発明に係る電動送風機の縦断面図である。
【符号の説明】
2…シリンダー、3…ノズル、5…加熱ヒータ、10…
スクリュー、16…逆流防止装置、20…駆動装置、3
1…ホッパー、33…スクリューフィーダ、40…鋳
型、41…固定鋳型、42…可動鋳型、101…前面プ
レート、102…後面プレート、103…ブレード、2
01,401…ろう付け用金属層、202,303,40
2,403…反応部、301…固定用突起、302…
孔、601…掃除機本体、602…ホース、604…延
長管、605…吸口、701…電動送風機、702…ハ
ウジング、703…固定子、705…回転軸、706…
回転子、707…整流子、708…ブラシ、709…ホ
ルダ、710…ばね、711…リード線、712…羽根
車、713…ナット、714…固定案内羽根、715…
ファンケーシング、716…空気取入口、717…電動
機、718…送風機、704,719…軸受、720…
エンドブラケット、721,801…吸込口、802…
空気吐出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青野 泰久 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に収納された電動機と、該電
    動機の回転軸に取付け固定された羽根車と、該羽根車の
    流路後段側に配設された固定案内羽根と、前記羽根車及
    び前記固定案内羽根を覆うファンケーシングを有する電
    動送風機であって、 前記羽根車を粒状晶マグネシウム合金鋳物により構成し
    たことを特徴とする電動送風機。
  2. 【請求項2】ハウジング内に収納された電動機と、該電
    動機の回転軸に取付け固定された羽根車と、該羽根車の
    流路後段側に配設された固定案内羽根と、前記羽根車及
    び前記固定案内羽根を覆うファンケーシングを有する電
    動送風機であって、 前記羽根車は吸込口を有する前面プレートと、該前面プ
    レートに対向するように配設された後面プレートと、前
    記前面プレート及び前記後面プレートの間に配設された
    複数のブレードとを有し、前記前面プレートあるいは前
    記後面プレートの一方と前記ブレードとを粒状晶マグネ
    シウム合金鋳物により一体に形成、他方をアルミニウム
    合金としたことを特徴とする電動送風機。
  3. 【請求項3】ハウジング内に収納された電動機と、該電
    動機の回転軸に取付け固定された羽根車と、該羽根車の
    流路後段側に配設された固定案内羽根と、前記羽根車及
    び前記固定案内羽根を覆うファンケーシングを有する電
    動送風機であって、 前記羽根車は吸込口を有する前面プレートと、該前面プ
    レートに対向するように配設された後面プレートと、前
    記前面プレート及び前記後面プレートの間に配設された
    複数のブレードとを有し、前記前面プレートあるいは前
    記後面プレートの一方と前記ブレードとを粒状晶マグネ
    シウム合金鋳物により一体に形成し、他方をマグネシウ
    ム合金としたことを特徴とする電動送風機。
  4. 【請求項4】ハウジング内に収納された電動機と、該電
    動機の回転軸に取付け固定された羽根車と、該羽根車の
    流路後段側に配設された固定案内羽根と、前記羽根車及
    び前記固定案内羽根を覆うファンケーシングを有する電
    動送風機であって、 前記羽根車の回転数(rpm)と気体の吸込み仕事率(W)
    とが、A(45,000rpm,540W),B(45,000
    rpm,590W),C(60,000rpm,650W)及び
    D(60,000rpm,700W)によって囲まれる範囲
    を有することを特徴とする電動送風機。
  5. 【請求項5】前面プレートと、該前面プレートに対向す
    るように配設された後面プレートと、前記前面プレート
    及び前記後面プレートの間に配設された複数のブレード
    とを有する羽根車であって、 前記前面プレートあるいは前記後面プレートの一方と前
    記ブレードとを一体に形成した粒状晶マグネシウム合金
    鋳物によって構成したことを特徴とする羽根車。
  6. 【請求項6】前面プレートと、該前面プレートに対向す
    るように配設された後面プレートと、前記前面プレート
    及び前記後面プレートの間に配設された複数のブレード
    とを有する羽根車であって、 前記前面プレートあるいは前記後面プレートの一方と前
    記ブレードとを一体に形成した粒状晶マグネシウム合金
    鋳物により構成し、他方をアルミニウム合金より構成し
    たことを特徴とする羽根車。
  7. 【請求項7】前面プレートと、該前面プレートに対向す
    るように配設された後面プレートと、前記前面プレート
    及び前記後面プレートの間に配設された複数のブレード
    とを有する羽根車であって、 前記前面プレートあるいは前記後面プレートの一方と前
    記ブレードに形成した粒状晶マグネシウム合金鋳物によ
    って構成し、他方を粒状晶マグネシウム合金鋳物によっ
    て構成したことを特徴とする羽根車。
  8. 【請求項8】前面プレートと、該前面プレートに対向す
    るように配設される後面プレートと、前記前面プレート
    及び前記後面プレートの間に配設される複数のブレード
    とを有する羽根車用部材であって、 前記前面プレートあるいは前記後面プレートの一方と前
    記ブレードとが一体に形成された粒状晶マグネシウム合
    金鋳物からなることを特徴とする羽根車用部材。
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