JPH11324187A - 小舞の製造装置及びその装置で製造された小舞 - Google Patents

小舞の製造装置及びその装置で製造された小舞

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JPH11324187A
JPH11324187A JP13890198A JP13890198A JPH11324187A JP H11324187 A JPH11324187 A JP H11324187A JP 13890198 A JP13890198 A JP 13890198A JP 13890198 A JP13890198 A JP 13890198A JP H11324187 A JPH11324187 A JP H11324187A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小舞が機械により、熟練を要さず、しかも大量
生産できるようにする。 【解決手段】小舞は複数の縦桟材と横桟材を縦横に組ん
で形成されており、交差部が熱硬化性を有する接着剤で
接着してある。小舞は小舞製造装置3で製造される。小
舞製造装置3は、縦桟材と横桟材が載置される載置台3
6と、縦桟材を保持し、移動してこれを載置台36に載
置する縦桟材配置部材37と、横桟材を保持し、移動し
てこれを載置台36に載置する横桟材配置部材38と、
載置台36と協働して縦桟材と横桟材に互いに密着する
方向に圧力をかける押圧部材34と、高周波発生装置3
5を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土壁の下地材である
小舞、小舞の製造装置、小舞の製造方法及び小舞を使用
した壁に関する。更に詳しくは、機械により、熟練を要
さず、しかも大量生産できる小舞、小舞の製造装置、小
舞の製造方法及び小舞を使用した壁に関する。
【0002】
【従来技術】従来から木造住宅の壁には、土壁が多く使
用されている。土壁は、壁を形成する箇所に竹等を格子
状に組んだ下地材である小舞を設けて、これに壁土を塗
り付けることにより造られる。小舞は、職人が現場にお
いて、手作業で縦桟材と横桟材を組み上げ、その交差部
を紐等で括って固定することにより形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】小舞は、上記したよう
に職人が現場において、手作業で縦桟材と横桟材を組み
上げ、その交差部を紐等で括って固定することで形成さ
れているので、従来、機械では製造できなかった。この
ため、小舞を使用した土壁を有する住宅等は、近年の作
業効率の良い発達した建築工法で製造された住宅等より
も、施工期間も長く要し、費用も高価になる傾向にあっ
た。
【0004】また、近年では、職人の高齢化及び後継者
不足から、小舞を組み上げることのできる職人の数も減
少してきている。このため、小舞技術そのものの存続が
危ぶまれるという更に大きな課題にも直面している。こ
のような背景から、小舞の形成の機械化が以前にも増し
て切実に希望されている。
【0005】本発明者は、縦桟材と横桟材の組み上げを
紐等で行ってことが機械化を困難にしているところに着
目し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、機械により、熟練を要さ
ず、しかも大量生産できる小舞、小舞の製造装置、小舞
の製造方法及び小舞を使用した壁を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、複数の縦桟材と横桟材を所要間隔を以て縦
横に組んで形成されており、上記縦桟材と上記横桟材の
交差部が接着剤で接着してあることを特徴とする、小舞
である。
【0008】第2の発明にあっては、複数の縦桟材と横
桟材を所要間隔を以て縦横に組んで形成される小舞の製
造装置であって、縦桟材を保持し、移動して該縦桟材を
所要位置に配置する縦桟材配置部材と、横桟材を保持
し、移動して該横桟材を所要位置に配置する横桟材配置
部材と、上記縦桟材配置部材と上記横桟材配置部材によ
り配置される上記縦桟材と上記横桟材が載置される載置
台と、上記載置台と協働して、載置台に載置された上記
縦桟材と上記横桟材に互いに密着する方向に圧力をかけ
る押圧部材と、を備えており、上記載置台に載置された
上記縦桟材と上記横桟材に圧力をかけて交差部を接着剤
で接着するようにしたことを特徴とする、小舞の製造装
置である。
【0009】第3の発明にあっては、接着剤の硬化を促
進させるための高周波発生装置が備えてあることを特徴
とする、第2の発明に係る小舞の製造装置である。
【0010】第4の発明にあっては、複数の縦桟材と横
桟材を所要間隔を以て縦横に組んで形成される小舞の製
造方法であって、縦桟材と横桟材の一方または両方の接
着部に接着剤を塗布するステップ、縦桟材と横桟材を、
密着時に縦横に組み合わさる位置に配置するステップ、
縦桟材と横桟材に、互いに密着する方向へ圧力をかけて
接着するステップ、を含んでいることを特徴とする、小
舞の製造方法である。
【0011】第5の発明にあっては、複数の縦桟材と横
桟材を所要間隔を以て縦横に組んで形成される小舞を使
用した壁であって、上記縦桟材と上記横桟材の交差部が
接着剤で接着してある小舞と、上記小舞に塗り付けられ
る壁土と、を備えていることを特徴とする、小舞を使用
した壁である。
【0012】第6の発明にあっては、壁土に炭が含まれ
ていることを特徴とする、第5の発明に係る小舞を使用
した壁である。
【0013】本発明にいう「接着剤」は接合剤も含む概
念である。
【0014】
【作 用】本発明に係る小舞は、縦桟材と横桟材の交差
部が接着剤で接着してあるので、機械で製造することが
可能である。これにより小舞を大量に、しかも短時間で
生産することができる。従って、小舞を使用した土壁を
有する住宅等を施工する際でも、作業効率の向上が図ら
れる。例えば、小舞を工場等で予め製造しておき、なお
かつ寸法等も配置される箇所に合うように加工した場合
では、現場ではいわばユニット化された小舞を取り付け
て行くだけで小舞の組み上げ施工を完了することができ
るので、現場作業の負担が軽減でき、施工期間も短縮さ
れ、費用の低減も図られる。
【0015】また、小舞が機械で製造できるので、熟練
を要さず特別な技術を持たなくても簡単に、しかも一定
の品質のものを製造することができる。更に、製造に熟
練を要さないので、職人不足に悩むこともない。
【0016】本発明に係る小舞の製造装置は、まず、縦
桟材配置部材に縦桟材を保持させる。次に、横桟材配置
部材に横桟材を保持させる。そして、上記縦桟材配置部
材と上記横桟材配置部材を移動させて縦桟材と横桟材を
載置台に載置する。載置台に載置された縦桟材及び横桟
材には、押圧部材と載置台によりこれらを互いに密着す
る方向に圧力がかけられる。押圧力がかけられた縦桟材
及び横桟材は、交差部が接着剤で接着され、これにより
小舞が製造される。
【0017】本発明に係る小舞の製造方法は、まず、縦
桟材と横桟材の一方または両方の接着部に接着剤を塗布
する。次に、縦桟材と横桟材を、密着時に縦横に組み合
わさる位置に配置する。そして最後に、縦桟材と横桟材
に、互いに密着する方向へ圧力をかけて交差部を接着す
る。これにより小舞が製造される。
【0018】本発明に係る小舞を使用した壁は、壁土に
炭が含まれているので、この壁が施工された部屋等に消
臭効果や防湿効果をもたらすことができる。また、炭か
ら発せられているマイナスイオンにより、高血圧疾患者
の血圧を下げることができたり、中枢神経系に対しては
脳波上のアルファ波を誘発させて解放感や鎮静効果が得
られたり、代謝面では基礎代謝や酸素消費量の低下を図
られたりする効果を奏することが期待できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る小舞の一実
施の形態を示す説明図である。符号1は小舞を示してい
る。小舞1は、長さ方向が縦向きに配置してある複数の
縦桟材10・・・と、横向きに配置してある複数の横桟
材11・・・を備えている。縦桟材10・・・と横桟材
11・・・は竹製である。しかし、これに限定せず、木
材や合成樹脂材等でも良い。
【0020】小舞1の大きさは、縦3m、横2mであ
る。ここで使用する各縦桟材10は、厚み4mm、幅2
5mm、長さ3mのものであり、各横桟材11は、厚み
4mm、幅25mm、長さ2mのものである。しかし、
小舞1、縦桟材10、横桟材11の寸法は、上記したも
のに限定されない。
【0021】縦桟材10・・・及び横桟材11・・・の
表面は鉋等により加工してあり、実質的に平面になって
いる。各縦桟材10及び各横桟材11の内側の面は、相
互に当接する接着面101,111である(図4参
照)。縦桟材10・・・の接着面101の全面には、高
周波により加熱され接着効果を奏する熱硬化性を有する
接着剤2が塗布してある。縦桟材10は、隣接する他の
縦桟材10,10との間に略30mmの隙間をあけて並
設してある。横桟材11も、隣接する他の横桟材11,
11との間に略30mmの隙間をあけて並設してある。
縦桟材10・・・と横桟材11・・・は、その交差部を
接着剤2で接着することで組み上げられている。
【0022】なお、接着剤2は、横桟材11・・・の接
着面111に塗布されていても良く、縦桟材10・・・
と横桟材11・・・の両方の接着面101,111に塗
布されていても良い。また、接着剤は接着面の全面でな
く、少なくとも縦桟材10と横桟材11の交差部に塗布
してあればよい。接着剤の種類も上記したものに限定さ
れない。
【0023】(作 用)図を参照して本実施の形態で示
す小舞1の作用を説明する。小舞1は、縦桟材10・・
・と横桟材11・・・の接着面101,111を実質的
に平面に加工して、これらの交差部を接着剤2で接着し
た構造を有するので、機械で製造することが可能であ
る。これにより小舞1を大量に、しかも短時間で生産す
ることができる。従って、小舞を使用した土壁を有する
住宅等を施工する際でも、作業効率の向上が図られる。
例えば、小舞を工場等で予め製造しておき、なおかつ寸
法等も配置される箇所に合うように加工した場合では、
現場ではいわばユニット化された小舞を取り付けて行く
だけで小舞の組み上げ施工を完了することができるの
で、現場作業の負担が軽減でき、施工期間も短縮され、
費用の低減も図られる。
【0024】また、小舞1が機械で製造できるので、熟
練を要さず特別な技術を持たなくても簡単に、しかも一
定の品質のものを製造することができる。更に、製造に
熟練を要さないので、職人不足に悩むこともない。
【0025】図2は本発明に係る小舞製造装置を正面か
ら見た概略説明図、図3は図2に示す小舞製造装置を右
側方から見た概略説明図、図4は図2及び図3に示す小
舞製造装置の使用状態を示す要部拡大説明図である。符
号3は、図1に示す小舞1を製造する小舞製造装置を示
している。小舞製造装置3は基台30を有している。基
台30は、四隅に垂設してある柱部材300・・・と、
柱部材300・・・で囲まれた箇所に天部を形成する天
部材301等で形成してある。天部材301の上部に
は、三箇所に油圧シリンダー31・・・が、シリンダロ
ッド310を下方に向けて天部材301を上下方向に貫
通させて垂設してある。なお、符号32は、油圧シリン
ダー31を作動させる油圧ユニットである。
【0026】シリンダーロッド310の先端部には、こ
れと接続してあり、柱部材300・・・で囲まれた内部
分と略同面積を有する昇降体33が設けてある。昇降体
33は、角部の四箇所が各柱部材300の内側に設けて
あるレール302で案内されるようにしてあり、上下方
向に移動可能である。昇降体33の移動は油圧シリンダ
ー31が作動することにより行われる。
【0027】昇降体33の下部には、緩衝部材330・
・・を介し、この昇降体33の移動により後述する載置
台36を押圧する押圧部材34が設けてある。押圧部材
34の下面は平面状であり、面積は昇降体33よりもや
や小さい。符号35は高周波発生装置(図3参照)であ
り、発生された高周波は縦桟材10・・・と横桟材11
・・・に照射されるようにしてある。
【0028】押圧部材34の下方には、後述する縦桟材
配置部材37や横桟材配置部材38により、所定位置に
配置された縦桟材や横桟材が載置される載置台36が設
けてある。載置台36の上面も平面状であり、面積は押
圧部材34よりもやや小さい。
【0029】押圧部材34と載置台36の間には、上下
方向に移動可能な縦桟材配置部材37及び横桟材配置部
材38が設けてある。縦桟材配置部材37は、載置台3
6の横方向の両端縁よりやや外側の位置に設けてある二
枚の配置板370,370を有している(図2,3参
照)。配置板370,370は互いに平行に対向させて
あり、同じ高さで移動するようにしてある。各配置板3
70には一定間隔を以て保持凹部371・・・が複数形
成してある。保持凹部371・・・の幅は、縦桟材の幅
よりやや大きく形成してある。なお、配置板370,3
70を移動させる手段は図を省略したが、公知構造のも
のが採用される。
【0030】横桟材配置部材38も二枚の配置板38
0,380を有しており、上記縦桟材配置部材37と略
同じ構造を有するので、説明は省略する。なお、横桟材
配置部材38を構成する配置板380,380の方が、
縦桟材配置部材37を構成する配置板370,370よ
りもやや長い。
【0031】図1に示す小舞1は、縦桟材10の接着面
101に接着剤2を塗布した構造を有するものであるの
で、便宜上、図2及び図3において横桟材配置部材38
は、縦桟材配置部材37よりもやや上方に位置させて示
している。しかし、小舞製造装置3で組み上げられる小
舞は、図1に示すものに限定されず、例えば、横桟材1
1が下部に位置し、横桟材11の接着面111に接着剤
2が塗布されたものも製造できる。
【0032】図を参照し、図1に示す小舞1を製造する
本実施の形態で示す小舞製造装置3の作用について説明
する。 縦桟材配置部材37を構成する配置板370,37
0間に複数の縦桟材10・・・を架けわたし、それぞれ
の縦桟材10・・・を保持凹部371・・・に保持させ
る。保持される縦桟材10・・・の接着面101・・・
には、高周波により加熱され接着効果を奏する熱硬化性
を有する接着剤2が塗布してある。 同様に、縦桟材配置部材37より上方に位置させて
あり、横桟材配置部材38を構成する配置板380,3
80間にも複数の横桟材11・・・を架けわたし、保持
凹部381・・・に保持させる。なお、縦桟材10及び
横桟材11の形成については後述する。
【0033】 縦桟材10・・・と横桟材11・・・
を保持させた縦桟材配置部材37と横桟材配置部材38
を下降させて、縦桟材10・・・と横桟材11・・・を
載置台の所定位置に縦横に交差させて載置する。 油圧ユニット32を作動させて油圧シリンダー31
のシリンダーロッド310を延ばし、昇降体33及びこ
れに設けてある押圧部材34を下降させ、載置台36に
載置された縦桟材10・・・と横桟材11・・・を上方
から互いに密着するように圧力をかけ押圧する。このと
き、昇降体33と押圧部材34の間には、緩衝部材33
0が設けてあるので、無理な押圧力は緩衝部材330に
より吸収される。 縦桟材10・・・と横桟材11・・・に高周波を照
射し、接着剤2で交差部を接着する。
【0034】図5は小舞を構成する縦桟材(横桟材)が
加工される経過を示す説明図である。図5の(a) は、縦
桟材(横桟材)の長さ寸法に合わせて切断された丸竹を
示している。図5の(b) は、丸竹を縦桟材(横桟材)の
幅寸法に合わせて縦割りする状態を示している。図5の
(c) は、(b) で切断された加工前の縦桟材(横桟材)を
示している。なお、図5の(c) 、(d)では、(b) で縦割
り切断された縦桟材(横桟材)の一つを拡大して示して
いる。図5の(d) は、鉋盤で表面が平面になるように加
工された状態の縦桟材(横桟材)を示している。
【0035】丸竹から図1に示す小舞1を製造する手順
について説明する。なお、縦桟材10・・・と横桟材1
1・・・の組み上げについては、上記小舞製造装置の欄
で説明したのでここでは省略する。 丸竹を縦桟材10(横桟材11)の長さ寸法に合わ
せて切断する(図5(a)参照)。 縦桟材10(横桟材11)の長さ寸法に切断された
丸竹を、縦桟材10(横桟材11)の幅寸法に合わせて
縦割りする(図5(b) 参照)。 縦割りして形成された加工前の縦桟材10(横桟材
11)の外内節を削って取り除く(図5(c) 参照)。 の工程を経た平面加工処理前の縦桟材10(横桟
材11)を乾燥する。 乾燥した縦桟材10(横桟材11)の表面を削り、
接着面を平面にし、厚みを一定に揃える(図5(d) 参
照)。 以上の工程で縦桟材10(横桟材11)の製造は完了で
ある。
【0036】 縦桟材10の接着面101の全面に接
着剤2を塗布する。 上記した小舞製造装置3で縦桟材10・・・及び横
桟材11・・・を組み上げて、小舞1を製造する。
【0037】図6は本発明に係る小舞を使用した壁の施
工状態を示す説明図である。なお、図6において、上記
図1で示すものと同一または同等の箇所には、同一の符
号を付して示している。また、図1で示すものと重複す
る箇所の説明は省略する。符号4は、小舞を使用した壁
(以下、実施の形態では単に「壁」と記載する)を示し
ている。壁4は小舞1を有している。小舞1には壁土4
0が塗りつけてある。壁土40には竹炭粉400が混入
してある。壁土40は、大体において土が70重量%、
竹炭3が30重量%の配合を有するように構成してあ
る。この場合、竹炭粉400の配合が上記数値より多い
と壁がもろくなりやすく、少ないと竹炭粉400の効果
を十分に得ることができない。従って、上記した配合が
好ましいが、この割合は限定されない。
【0038】(作 用)本実施の形態で示す壁4の作用
を説明する。土に竹炭粉400が混入してあり、炭は臭
いの分子を取り込んで臭いを消したり、湿気を吸い取っ
たりする作用を有することが一般的に知られているの
で、この壁4が施工された部屋は、消臭効果や防湿効果
を奏する。
【0039】ところで、近年においては、大気中のイオ
ンバランス、特にマイナスイオンバランスが人間の健康
に役立つことが経験的に立証されつつある。炭からマイ
ナスイオンが発せられていることは知られており、これ
により壁4にはマイナスイオンの効果である、高血圧疾
患者の血圧を下げることができたり、中枢神経系に対し
ては脳波上のアルファ波を誘発させて解放感や鎮静効果
が得られたり、代謝面では基礎代謝や酸素消費量の低下
を図られたりする効果を奏することが期待できる。
【0040】なお、土に混入する炭は粉状にしたが、粒
状や塊状のものでも良い。また、炭の種類も竹炭に限定
するものではなく、木炭、活性炭等でも良い。しかし、
竹炭の方が木炭等よりもマイナスイオンの発生量が多い
ので、上記した効果を効果的に得るためには竹炭が好ま
しい。
【0041】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係る小舞は、縦桟材と横桟材の交差部
が接着剤で接着してあるので、機械で製造することが可
能である。これにより小舞を大量に、しかも短時間で生
産することができる。従って、小舞を使用した土壁を有
する住宅等を施工する際でも、作業効率の向上が図られ
る。例えば、小舞を工場等で予め製造しておき、なおか
つ寸法等も配置される箇所に合うように加工した場合で
は、現場ではいわばユニット化された小舞を取り付けて
行くだけで小舞の組み上げ施工を完了することができる
ので、現場作業の負担が軽減でき、施工期間も短縮さ
れ、費用の低減も図られる。
【0043】(b) 本発明に係る小舞の製造装置によ
れば、小舞が機械で製造できるので、熟練を要さず特別
な技術を持たなくても簡単に、しかも一定の品質のもの
を製造することができる。更に、製造に熟練を要さない
ので、職人不足に悩むこともない。
【0044】(c) 本発明に係る小舞を使用した壁
は、壁土に炭が含まれているので、この壁が施工された
部屋等に消臭効果や防湿効果をもたらすことができる。
また、炭から発せられているマイナスイオンにより、高
血圧疾患者の血圧を下げることができたり、中枢神経系
に対しては脳波上のアルファ波を誘発させて解放感や鎮
静効果が得られたり、代謝面では基礎代謝や酸素消費量
の低下を図られたりする効果を奏することが期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小舞の一実施の形態を示す説明
図。
【図2】本発明に係る小舞製造装置を正面から見た概略
説明図。
【図3】図2に示す小舞製造装置を右側方から見た概略
説明図。
【図4】図2及び図3に示す小舞製造装置の使用状態を
示す要部拡大説明図。
【図5】小舞を構成する縦桟材(横桟材)が加工される
経過を示す説明図。
【図6】本発明に係る小舞を使用した壁の施工状態を示
す説明図。
【符号の説明】
1 小舞 10 縦桟材 101 接着面 11 横桟材 111 接着面 2 接着剤 3 小舞製造装置 30 基台 300 柱部材 301 天部材 302 レール 31 油圧シリンダー 310 シリンダーロッド 32 油圧ユニット 33 昇降体 330 緩衝部材 34 押圧部材 35 高周波発生装置 36 載置台 37 縦桟材配置部材 370 配置板 371 保持凹部 38 横桟材配置部材 380 配置板 381 保持凹部 4 壁 40 壁土 400 竹炭粉
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 小舞の製造装置及びその装置で製造さ
れた小舞
【特許請求の範囲】
【請求項】 複数の縦桟材と横桟材を所要間隔を以て
縦横に組んで形成される小舞の製造装置であって、 縦桟材を保持し、移動して該縦桟材を所要位置に配置す
る縦桟材配置部材と、 横桟材を保持し、移動して該横桟材を所要位置に配置す
る横桟材配置部材と、 上記縦桟材配置部材と上記横桟材配置部材により配置さ
れる上記縦桟材と上記横桟材が載置される載置台と、 上記載置台と協働して、載置台に載置された上記縦桟材
と上記横桟材に互いに密着する方向に圧力をかける押圧
部材と、を備えており、 上記載置台に載置された上記縦桟材と上記横桟材に圧力
をかけて交差部を接着剤で接着するようにしたことを特
徴とする、 小舞の製造装置。
【請求項】 接着剤の硬化を促進させるための高周波
発生装置が備えてあることを特徴とする、 請求項記載の小舞の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小舞の製造装置及び
その装置で製造された小舞に関する。更に詳しくは、機
械により、熟練を要さず、しかも大量生産できるよう
にする小舞の製造装置及びその装置で製造された小舞
関する。
【0002】
【従来技術】従来から木造住宅の壁には、土壁が多く使
用されている。土壁は、壁を形成する箇所に竹等を格子
状に組んだ下地材である小舞を設けて、これに壁土を塗
り付けることにより造られる。小舞は、職人が現場にお
いて、手作業で縦桟材と横桟材を組み上げ、その交差部
を紐等で括って固定することにより形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】小舞は、上記したよう
に職人が現場において、手作業で縦桟材と横桟材を組み
上げ、その交差部を紐等で括って固定することで形成さ
れているので、従来、機械では製造できなかった。この
ため、小舞を使用した土壁を有する住宅等は、近年の作
業効率の良い発達した建築工法で製造された住宅等より
も、施工期間も長く要し、費用も高価になる傾向にあっ
た。
【0004】また、近年では、職人の高齢化及び後継者
不足から、小舞を組み上げることのできる職人の数も減
少してきている。このため、小舞技術そのものの存続が
危ぶまれるという更に大きな課題にも直面している。こ
のような背景から、小舞の形成の機械化が以前にも増し
て切実に希望されている。
【0005】本発明者は、縦桟材と横桟材の組み上げを
紐等で行ってことが機械化を困難にしているところに着
目し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、機械により、熟練を要さ
ず、しかも大量生産できるようにする小舞の製造装置
及びその装置で製造された小舞を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第の発明
にあっては、複数の縦桟材と横桟材を所要間隔を以て縦
横に組んで形成される小舞の製造装置であって、縦桟材
を保持し、移動して該縦桟材を所要位置に配置する縦桟
材配置部材と、横桟材を保持し、移動して該横桟材を所
要位置に配置する横桟材配置部材と、上記縦桟材配置部
材と上記横桟材配置部材により配置される上記縦桟材と
上記横桟材が載置される載置台と、上記載置台と協働し
て、載置台に載置された上記縦桟材と上記横桟材に互い
に密着する方向に圧力をかける押圧部材と、を備えてお
り、上記載置台に載置された上記縦桟材と上記横桟材に
圧力をかけて交差部を接着剤で接着するようにしたこと
を特徴とする、小舞の製造装置である。
【0008】第の発明にあっては、接着剤の硬化を促
進させるための高周波発生装置が備えてあることを特徴
とする、第の発明に係る小舞の製造装置である。
【0009】第の発明にあっては、第1または第2の
発明に係る小舞の製造装置で製造されたことを特徴とす
る、小舞である。
【0010】本発明にいう「接着剤」は接合剤も含む概
念である。
【0011】
【作 用】本発明に係る小舞の製造装置によれば、縦桟
材と横桟材の交差部接着剤で接着するので、機械で製
造することが可能である。これにより小舞を大量に、し
かも短時間で生産することができる。従って、小舞を使
用した土壁を有する住宅等を施工する際でも、作業効率
の向上が図られる。例えば、小舞を工場等で予め製造し
ておき、なおかつ寸法等も配置される箇所に合うように
加工した場合では、現場ではいわばユニット化された小
舞を取り付けて行くだけで小舞の組み上げ施工を完了す
ることができるので、現場作業の負担が軽減でき、施工
期間も短縮され、費用の低減も図られる。
【0012】また、小舞が機械で製造できるので、熟練
を要さず特別な技術を持たなくても簡単に、しかも一定
の品質のものを製造することができる。更に、製造に熟
練を要さないので、職人不足に悩むこともない。
【0013】本発明に係る小舞の製造装置は、まず、縦
桟材配置部材に縦桟材を保持させる。次に、横桟材配置
部材に横桟材を保持させる。そして、上記縦桟材配置部
材と上記横桟材配置部材を移動させて縦桟材と横桟材を
載置台に載置する。載置台に載置された縦桟材及び横桟
材には、押圧部材と載置台によりこれらを互いに密着す
る方向に圧力がかけられる。押圧力がかけられた縦桟材
及び横桟材は、交差部が接着剤で接着され、これにより
小舞が製造される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る小舞の製造
装置で製造された小舞の一実施の形態を示す説明図であ
る。符号1は小舞を示している。小舞1は、長さ方向が
縦向きに配置してある複数の縦桟材10・・・と、横向
きに配置してある複数の横桟材11・・・を備えてい
る。縦桟材10・・・と横桟材11・・・は竹製であ
る。しかし、これに限定せず、木材や合成樹脂材等でも
良い。
【0015】小舞1の大きさは、縦3m、横2mであ
る。ここで使用する各縦桟材10は、厚み4mm、幅2
5mm、長さ3mのものであり、各横桟材11は、厚み
4mm、幅25mm、長さ2mのものである。しかし、
小舞1、縦桟材10、横桟材11の寸法は、上記したも
のに限定されない。
【0016】縦桟材10・・・及び横桟材11・・・の
表面は鉋等により加工してあり、実質的に平面になって
いる。各縦桟材10及び各横桟材11の内側の面は、相
互に当接する接着面101,111である(図4参
照)。縦桟材10・・・の接着面101の全面には、高
周波により加熱され接着効果を奏する熱硬化性を有する
接着剤2が塗布してある。縦桟材10は、隣接する他の
縦桟材10,10との間に略30mmの隙間をあけて並
設してある。横桟材11も、隣接する他の横桟材11,
11との間に略30mmの隙間をあけて並設してある。
縦桟材10・・・と横桟材11・・・は、その交差部を
接着剤2で接着することで組み上げられている。
【0017】なお、接着剤2は、横桟材11・・・の接
着面111に塗布されていても良く、縦桟材10・・・
と横桟材11・・・の両方の接着面101,111に塗
布されていても良い。また、接着剤は接着面の全面でな
く、少なくとも縦桟材10と横桟材11の交差部に塗布
してあればよい。接着剤の種類も上記したものに限定さ
れない。
【0018】(作 用)図を参照して本実施の形態で示
す小舞1の作用を説明する。小舞1は、縦桟材10・・
・と横桟材11・・・の接着面101,111を実質的
に平面に加工して、これらの交差部を接着剤2で接着し
た構造を有するので、機械で製造することが可能であ
る。これにより小舞1を大量に、しかも短時間で生産す
ることができる。従って、小舞を使用した土壁を有する
住宅等を施工する際でも、作業効率の向上が図られる。
例えば、小舞を工場等で予め製造しておき、なおかつ寸
法等も配置される箇所に合うように加工した場合では、
現場ではいわばユニット化された小舞を取り付けて行く
だけで小舞の組み上げ施工を完了することができるの
で、現場作業の負担が軽減でき、施工期間も短縮され、
費用の低減も図られる。
【0019】また、小舞1が機械で製造できるので、熟
練を要さず特別な技術を持たなくても簡単に、しかも一
定の品質のものを製造することができる。更に、製造に
熟練を要さないので、職人不足に悩むこともない。
【0020】図2は本発明に係る小舞製造装置を正面か
ら見た概略説明図、図3は図2に示す小舞製造装置を右
側方から見た概略説明図、図4は図2及び図3に示す小
舞製造装置の使用状態を示す要部拡大説明図である。符
号3は、図1に示す小舞1を製造する小舞製造装置を示
している。小舞製造装置3は基台30を有している。基
台30は、四隅に垂設してある柱部材300・・・と、
柱部材300・・・で囲まれた箇所に天部を形成する天
部材301等で形成してある。天部材301の上部に
は、三箇所に油圧シリンダー31・・・が、シリンダロ
ッド310を下方に向けて天部材301を上下方向に貫
通させて垂設してある。なお、符号32は、油圧シリン
ダー31を作動させる油圧ユニットである。
【0021】シリンダーロッド310の先端部には、こ
れと接続してあり、柱部材300・・・で囲まれた内部
分と略同面積を有する昇降体33が設けてある。昇降体
33は、角部の四箇所が各柱部材300の内側に設けて
あるレール302で案内されるようにしてあり、上下方
向に移動可能である。昇降体33の移動は油圧シリンダ
ー31が作動することにより行われる。
【0022】昇降体33の下部には、緩衝部材330・
・・を介し、この昇降体33の移動により後述する載置
台36を押圧する押圧部材34が設けてある。押圧部材
34の下面は平面状であり、面積は昇降体33よりもや
や小さい。符号35は高周波発生装置(図3参照)であ
り、発生された高周波は縦桟材10・・・と横桟材11
・・・に照射されるようにしてある。
【0023】押圧部材34の下方には、後述する縦桟材
配置部材37や横桟材配置部材38により、所定位置に
配置された縦桟材や横桟材が載置される載置台36が設
けてある。載置台36の上面も平面状であり、面積は押
圧部材34よりもやや小さい。
【0024】押圧部材34と載置台36の間には、上下
方向に移動可能な縦桟材配置部材37及び横桟材配置部
材38が設けてある。縦桟材配置部材37は、載置台3
6の横方向の両端縁よりやや外側の位置に設けてある二
枚の配置板370,370を有している(図2,3参
照)。配置板370,370は互いに平行に対向させて
あり、同じ高さで移動するようにしてある。各配置板3
70には一定間隔を以て保持凹部371・・・が複数形
成してある。保持凹部371・・・の幅は、縦桟材の幅
よりやや大きく形成してある。なお、配置板370,3
70を移動させる手段は図を省略したが、公知構造のも
のが採用される。
【0025】横桟材配置部材38も二枚の配置板38
0,380を有しており、上記縦桟材配置部材37と略
同じ構造を有するので、説明は省略する。なお、横桟材
配置部材38を構成する配置板380,380の方が、
縦桟材配置部材37を構成する配置板370,370よ
りもやや長い。
【0026】図1に示す小舞1は、縦桟材10の接着面
101に接着剤2を塗布した構造を有するものであるの
で、便宜上、図2及び図3において横桟材配置部材38
は、縦桟材配置部材37よりもやや上方に位置させて示
している。しかし、小舞製造装置3で組み上げられる小
舞は、図1に示すものに限定されず、例えば、横桟材1
1が下部に位置し、横桟材11の接着面111に接着剤
2が塗布されたものも製造できる。
【0027】図を参照し、図1に示す小舞1を製造す
本実施の形態で示す小舞製造装置3の作用について
説明する。 縦桟材配置部材37を構成する配置板370,37
0間に複数の縦桟材10・・・を架けわたし、それぞれ
の縦桟材10・・・を保持凹部371・・・に保持させ
る。保持される縦桟材10・・・の接着面101・・・
には、高周波により加熱され接着効果を奏する熱硬化性
を有する接着剤2が塗布してある。 同様に、縦桟材配置部材37より上方に位置させて
あり、横桟材配置部材38を構成する配置板380,3
80間にも複数の横桟材11・・・を架けわたし、保持
凹部381・・・に保持させる。なお、縦桟材10及び
横桟材11の形成については後述する。
【0028】 縦桟材10・・・と横桟材11・・・
を保持させた縦桟材配置部材37と横桟材配置部材38
を下降させて、縦桟材10・・・と横桟材11・・・を
載置台の所定位置に縦横に交差させて載置する。 油圧ユニット32を作動させて油圧シリンダー31
のシリンダーロッド310を延ばし、昇降体33及びこ
れに設けてある押圧部材34を下降させ、載置台36に
載置された縦桟材10・・・と横桟材11・・・を上方
から互いに密着するように圧力をかけ押圧する。このと
き、昇降体33と押圧部材34の間には、緩衝部材33
0が設けてあるので、無理な押圧力は緩衝部材330に
より吸収される。 縦桟材10・・・と横桟材11・・・に高周波を照
射し、接着剤2で交差部を接着する。
【0029】図5は小舞を構成する縦桟材(横桟材)が
加工される経過を示す説明図である。図5の(a) は、縦
桟材(横桟材)の長さ寸法に合わせて切断された丸竹を
示している。図5の(b) は、丸竹を縦桟材(横桟材)の
幅寸法に合わせて縦割りする状態を示している。図5の
(c) は、(b) で切断された加工前の縦桟材(横桟材)を
示している。なお、図5の(c) 、(d)では、(b) で縦割
り切断された縦桟材(横桟材)の一つを拡大して示して
いる。図5の(d) は、鉋盤で表面が平面になるように加
工された状態の縦桟材(横桟材)を示している。
【0030】丸竹から図1に示す小舞1を製造する手順
について説明する。なお、縦桟材10・・・と横桟材1
1・・・の組み上げについては、上記小舞製造装置の欄
で説明したのでここでは省略する。 丸竹を縦桟材10(横桟材11)の長さ寸法に合わ
せて切断する(図5(a)参照)。 縦桟材10(横桟材11)の長さ寸法に切断された
丸竹を、縦桟材10(横桟材11)の幅寸法に合わせて
縦割りする(図5(b) 参照)。 縦割りして形成された加工前の縦桟材10(横桟材
11)の外内節を削って取り除く(図5(c) 参照)。 の工程を経た平面加工処理前の縦桟材10(横桟
材11)を乾燥する。 乾燥した縦桟材10(横桟材11)の表面を削り、
接着面を平面にし、厚みを一定に揃える(図5(d) 参
照)。 以上の工程で縦桟材10(横桟材11)の製造は完了で
ある。
【0031】 縦桟材10の接着面101の全面に接
着剤2を塗布する。 上記した小舞製造装置3で縦桟材10・・・及び横
桟材11・・・を組み上げて、小舞1を製造する。
【0032】図6は小舞を使用した壁の施工状態を示す
説明図である。なお、図6において、上記図1で示すも
のと同一または同等の箇所には、同一の符号を付して示
している。また、図1で示すものと重複する箇所の説明
は省略する。符号4は、小舞を使用した壁(以下、実施
の形態では単に「壁」と記載する)を示している。壁4
は小舞1を有している。小舞1には壁土40が塗りつけ
てある。壁土40には竹炭粉400が混入してある。壁
土40は、大体において土が70重量%、竹炭3が30
重量%の配合を有するように構成してある。この場合、
竹炭粉400の配合が上記数値より多いと壁がもろくな
りやすく、少ないと竹炭粉400の効果を十分に得るこ
とができない。従って、上記した配合が好ましいが、こ
の割合は限定されない。
【0033】(作 用)本実施の形態で示す壁4の作用
を説明する。土に竹炭粉400が混入してあり、炭は臭
いの分子を取り込んで臭いを消したり、湿気を吸い取っ
たりする作用を有することが一般的に知られているの
で、この壁4が施工された部屋は、消臭効果や防湿効果
を奏する。
【0034】ところで、近年においては、大気中のイオ
ンバランス、特にマイナスイオンバランスが人間の健康
に役立つことが経験的に立証されつつある。炭からマイ
ナスイオンが発せられていることは知られており、これ
により壁4にはマイナスイオンの効果である、高血圧疾
患者の血圧を下げることができたり、中枢神経系に対し
ては脳波上のアルファ波を誘発させて解放感や鎮静効果
が得られたり、代謝面では基礎代謝や酸素消費量の低下
を図られたりする効果を奏することが期待できる。
【0035】なお、土に混入する炭は粉状にしたが、粒
状や塊状のものでも良い。また、炭の種類も竹炭に限定
するものではなく、木炭、活性炭等でも良い。しかし、
竹炭の方が木炭等よりもマイナスイオンの発生量が多い
ので、上記した効果を効果的に得るためには竹炭が好ま
しい。
【0036】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係る小舞の製造装置によれば、縦桟材
と横桟材の交差部接着剤で接着するので、機械で製造
することが可能である。これにより小舞を大量に、しか
も短時間で生産することができる。従って、小舞を使用
した土壁を有する住宅等を施工する際でも、作業効率の
向上が図られる。例えば、小舞を工場等で予め製造して
おき、なおかつ寸法等も配置される箇所に合うように加
工した場合では、現場ではいわばユニット化された小舞
を取り付けて行くだけで小舞の組み上げ施工を完了する
ことができるので、現場作業の負担が軽減でき、施工期
間も短縮され、費用の低減も図られる。
【0038】(b) 本発明に係る小舞の製造装置によ
れば、小舞が機械で製造できるので、熟練を要さず特別
な技術を持たなくても簡単に、しかも一定の品質のもの
を製造することができる。更に、製造に熟練を要さない
ので、職人不足に悩むこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小舞の製造装置で製造された小舞
一実施の形態を示す説明図。
【図2】本発明に係る小舞製造装置を正面から見た概略
説明図。
【図3】図2に示す小舞製造装置を右側方から見た概略
説明図。
【図4】図2及び図3に示す小舞製造装置の使用状態を
示す要部拡大説明図。
【図5】小舞を構成する縦桟材(横桟材)が加工される
経過を示す説明図。
【図6】本発明に係る小舞を使用した壁の施工状態を示
す説明図。
【符号の説明】 1 小舞 10 縦桟材 101 接着面 11 横桟材 111 接着面 2 接着剤 3 小舞製造装置 30 基台 300 柱部材 301 天部材 302 レール 31 油圧シリンダー 310 シリンダーロッド 32 油圧ユニット 33 昇降体 330 緩衝部材 34 押圧部材 35 高周波発生装置 36 載置台 37 縦桟材配置部材 370 配置板 371 保持凹部 38 横桟材配置部材 380 配置板 381 保持凹部 4 壁 40 壁土 400 竹炭粉

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の縦桟材と横桟材を所要間隔を以て
    縦横に組んで形成されており、上記縦桟材と上記横桟材
    の交差部が接着剤で接着してあることを特徴とする、 小舞。
  2. 【請求項2】 複数の縦桟材と横桟材を所要間隔を以て
    縦横に組んで形成される小舞の製造装置であって、 縦桟材を保持し、移動して該縦桟材を所要位置に配置す
    る縦桟材配置部材と、 横桟材を保持し、移動して該横桟材を所要位置に配置す
    る横桟材配置部材と、 上記縦桟材配置部材と上記横桟材配置部材により配置さ
    れる上記縦桟材と上記横桟材が載置される載置台と、 上記載置台と協働して、載置台に載置された上記縦桟材
    と上記横桟材に互いに密着する方向に圧力をかける押圧
    部材と、を備えており、 上記載置台に載置された上記縦桟材と上記横桟材に圧力
    をかけて交差部を接着剤で接着するようにしたことを特
    徴とする、 小舞の製造装置。
  3. 【請求項3】 接着剤の硬化を促進させるための高周波
    発生装置が備えてあることを特徴とする、 請求項2記載の小舞の製造装置。
  4. 【請求項4】 複数の縦桟材と横桟材を所要間隔を以て
    縦横に組んで形成される小舞の製造方法であって、 縦桟材と横桟材の一方または両方の接着部に接着剤を塗
    布するステップ、 縦桟材と横桟材を、密着時に縦横に組み合わさる位置に
    配置するステップ、 縦桟材と横桟材に、互いに密着する方向へ圧力をかけて
    接着するステップ、を含んでいることを特徴とする、 小舞の製造方法。
  5. 【請求項5】 複数の縦桟材と横桟材を所要間隔を以て
    縦横に組んで形成される小舞を使用した壁であって、 上記縦桟材と上記横桟材の交差部が接着剤で接着してあ
    る小舞と、 上記小舞に塗り付けられる壁土と、を備えていることを
    特徴とする、 小舞を使用した壁。
  6. 【請求項6】 壁土に炭が含まれていることを特徴とす
    る、 請求項5記載の小舞を使用した壁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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