JPH11324093A

JPH11324093A - 排水枡

Info

Publication number: JPH11324093A
Application number: JP13802898A
Authority: JP
Inventors: Katsunori Kagawa; 克紀賀川
Original assignee: Taisei Corp
Current assignee: Taisei Corp
Priority date: 1998-05-20
Filing date: 1998-05-20
Publication date: 1999-11-26

Abstract

(57)【要約】【課題】排水枡の底部に排水中の残滓が溜まりにくく
することにより、細菌等の増殖を抑えて衛生的なものと
するとともに、容易に清掃できるようにする。【解決手段】上部が開放した四角形状の箱体をしてお
り、この箱体の縦方向に形成してある角部３…を断面弧
状にする。また、排水枡１の底部の中心線上に、断面Ｕ
字形をしたインバート４を、連続方向に傾斜させた状態
で形成してある。インバート４の傾斜下方側は、排水枡
１の側面を貫通しているとともに、排水枡から突出形成
してある排水口と連通している。排水枡１の底面は、イ
ンバート４に向けて下方に傾斜させた状態で形成してい
る。排水枡１の上部から、この排水枡内にごみ収集用か
ご６が挿入可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、食品工場や厨房施
設等の床に取り付ける排水枡に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、食品工場や厨房施設等の床に
取り付ける排水枡として、図３に示すようなものがあ
る。具体的には、排水枡７は、上部が開放した四角形状
の箱体をしており、この箱体の上縁はつば状に形成して
ある。また、排水枡７の底部からやや上方に、排水口８
を突出させて形成している。排水枡の上方から、排水に
混じっているごみを収集するためのごみ収集用かご９
を、排水枡内に挿入可能なものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の排水枡
は、その底部からやや上方に排水口を突出させて形成し
ているため、底部から排水口にかけて排水が常に溜まっ
た状態になる。このため、排水枡の底部に排水中の残滓
が付着しやすく、汚れが堆積していくと有害な微生物や
細菌が増殖する原因になり不衛生であるという問題があ
った。また、排水枡の縦方向に形成してある角部は直角
になっているため、汚れが付着しやすく、清掃するのに
手間がかかるという問題もあった。

【０００４】そこで、本発明は、排水枡の底部に排水中
の残滓が溜まりにくくすることにより、細菌等の増殖を
抑えて衛生的なものとするとともに、容易に清掃できる
ようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る排水枡は、上部が開放した四角形状の
箱体をしており、箱体の縦方向に形成してある角部は断
面弧状をしている。また、前記箱体の底部の中心線上
に、断面Ｕ字形をした溝部を連続方向に傾斜させた状態
で形成してある。この溝部の傾斜下方側は、前記箱体を
貫通し、かつ前記箱体から突出形成してある排水口と連
通している。前記箱体の底面は、前記溝部に向けて下方
に傾斜させた状態で形成している。さらに、前記箱体の
上方から、ごみ収集用かごを前記箱体内に挿入可能なも
のである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る排水枡の実施
の形態を、図面に基づいて説明する。図１，２に示すよ
うに、排水枡１は、ステンレスで作られた四角形状の箱
体をしている。排水枡１は、上部が開放しており、上縁
２は外方に突出したつば状に形成してある。排水枡の上
縁２には、この上縁の全周にわたって、後述するごみ収
集用かご６を位置決めするための凸部２ａが形成してあ
る。

【０００７】排水枡１の縦方向に形成してある角部３…
は、断面弧状になっている。なお、本実施の形態では、
アールはそれぞれ半径５０ｍｍのものであるが、この半
径に限られるものではない。また、排水枡１の底部の中
央線上に、断面Ｕ字形をしたインバート４が形成してあ
る。インバート４は、図１右側を下方として連続方向に
傾斜させた状態で形成してあり、その傾斜下方側の端部
は排水枡１の側面を貫通している。そして、この排水枡
１の側面を貫通したインバート４の下方側の端部は、側
面に取り付けてある円筒状をした排水口５と連通してい
る。なお、本実施の形態では、インバート４は１／５の
勾配をしたものであるが、この勾配に限られるものでは
ない。すなわち、インバート４上の排水が、下方側に流
れていくことができるものであれば、どのような勾配で
もよい。

【０００８】排水枡１の底面は、図２に示すように、イ
ンバート４に向けて下方に傾斜させた状態で形成してあ
る。なお、本実施の形態では、排水枡１の底面は１／１
０の勾配をしたものであるが、この勾配に限られるもの
ではない。この勾配も、排水枡１の底面上の排水が、イ
ンバート４に流れていくことができるものであれば、ど
のような勾配でもよい。

【０００９】排水枡１内には、ごみ収集用かご６が挿入
可能である。ごみ収集用かご６は、排水枡１内に流入し
てきた排水に混じっているごみを収集するためのもので
ある。ごみ収集用かご６は、四角形状をしており、その
径は排水枡１の径よりも小さく、また、その高さは排水
枡の高さの半分ぐらいの高さをしている。なお、ごみ収
集用かご６の大きさは、適宜変更することができる。ご
み収集用かご６の上縁６１は、つば状に形成してある。
ごみ収集用かご６の上縁６１は、排水枡１の上縁に載置
されることにより、ごみ収集用かごは排水枡内で掛止さ
れた状態になる。また、ごみ収集用かご６の上縁６１に
は、この上縁の全周にわたって凹部６１ａが形成してあ
る。凹部６１ａは、排水枡１の上縁２に形成してある凸
部２ａと嵌合可能なものであり、両者が嵌合することに
より、ごみ収集用かご６は位置決めされる。ごみ収集用
かご６の左右両側面の上部には、取っ手６２がそれぞれ
取り付けてある。

【００１０】次に、排水枡１内に流入した排水の流れに
ついて説明する。排水枡１内に流入した排水は、まず、
ごみ収集用かご６により、排水中に混じっているごみが
収集される。ごみ収集用かご６を通過した排水は、排水
枡１の底面に落下し、この傾斜した底面を伝わってイン
バート４内に流れ込む。インバート４内に流れ込んだ排
水は、インバートの下方側（図１右側）に流れて行き、
さらに排水口５へと向かい排水される。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排
水枡の底部に排水中の残滓が溜まりにくくなるため、有
害微生物や細菌が増殖することがなく衛生的であるとと
もに、容易に清掃することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を示す横断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】従来例を示す縦断面図である。

【符号の説明】

３角部４インバート（溝部）５排水口６ごみ収集用かご

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上部が開放した四角形状の箱体をしてお
り、前記箱体の縦方向に形成してある角部を断面弧状にし、前記箱体の底部の中心線上に、断面Ｕ字形をした溝部を
連続方向に傾斜させた状態で形成し、前記溝部の傾斜下方側は、前記箱体を貫通し、かつ前記
箱体から突出形成してある排水口と連通し、前記箱体の底面を、前記溝部に向けて下方に傾斜させた
状態で形成し、前記箱体の上方からごみ収集用かごを前記箱体内に挿入
可能であることを特徴とする排水枡。