JPH11323457A - 繊維強化金属部品及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化金属部品及びその製造方法

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JPH11323457A
JPH11323457A JP12795598A JP12795598A JPH11323457A JP H11323457 A JPH11323457 A JP H11323457A JP 12795598 A JP12795598 A JP 12795598A JP 12795598 A JP12795598 A JP 12795598A JP H11323457 A JPH11323457 A JP H11323457A
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JP
Japan
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fiber
reinforced
metal
reinforcement
reinforcing
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Application number
JP12795598A
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English (en)
Inventor
Norimitsu Kametani
則光 亀谷
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属部品の表面の任意の部位について任意の
方向の応力に対して補強する。 【解決手段】 金属部品の表面に強化用繊維を貼付する
工程と、強化用繊維の上に金属箔を貼付する工程と、金
属部品と金属箔を強化用繊維を挟んだ状態で拡散接合す
る工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維を用いて強度
が強化された繊維強化金属部品及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金属に繊維を加えることによりその強度
を強化した繊維強化型金属基複合材料が知られている。
例えば、特願平8−449号又は特願平8−33607
5号には、このような繊維強化型金属基複合材料を用い
た翼(タービンエンジンを構成する動翼)及びその製造
方法が記載されている。
【0003】上記各出願に記載された従来技術では、所
定形状の金属箔と強化用繊維とを積層状態として外側金
属材内に装填し、外側金属材をHIP(Hot Isostatic
Press;熱間静水圧プレス)処理することにより、金属箔
及び外側金属材を相互に拡散接合させて繊維強化型金属
基複合材料を形成する。そして、このようにして得られ
た繊維強化型金属基複合材料に曲げ加工及び表面処理を
施すことにより、引張強度を強化した翼(繊維強化金属
部品)を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
繊維強化金属部品は、その内部に金属箔と強化用繊維と
からなる繊維強化型金属基複合材料が存在し、該繊維強
化型金属基複合材料の外周を外側金属材が覆う形態を有
する。すなわち、強化用繊維の装填方向やその位置を確
認することが困難であると共に、複雑な形状の繊維強化
金属部品を形成しようとした場合に任意の位置に強化用
繊維を装填することが困難である。また、強化用繊維に
よって繊維強化金属部品の内部の引張強度が強化される
が、その表面については強化することができない。例え
ば、上記従来技術を用いて表面を強化するためには、削
出によって外側金属材を除去する方法等が考えられる
が、この場合、手間が掛かるためコストアップを招くと
いう問題点がある。
【0005】さらに、他の問題点として、後工程の曲げ
加工によって強化用繊維が移動したり、折れたりする可
能性があり、十分な補強ができないという問題点があ
る。また、後工程における曲げ加工及び表面処理に時間
が掛かるため、生産性が悪いという問題点もある。
【0006】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、以下の点を目的とするものである。 (1)表面の任意の部位について任意の方向の応力に対
して補強する。 (2)強化用繊維の移動や折れを防止して確実に補強す
る。 (3)複雑な形状についても容易に補強する。 (4)生産性を向上させる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、繊維強化金属部品の製造方法に係わる
第1の手段として、金属部品の表面に強化用繊維を貼付
する工程と、強化用繊維の上に金属箔を貼付する工程
と、金属部品と金属箔を強化用繊維を挟んだ状態で拡散
接合する工程とからなる手段を採用する。
【0008】また、繊維強化金属部品の製造方法に係わ
る第2の手段として、上記第1の手段において、予め金
属を付着させた強化用繊維を金属部品の表面に貼付する
という手段を採用する。
【0009】繊維強化金属部品の製造方法に係わる第3
の手段として、上記第1又は第2の手段において、金属
部品がタービンエンジンを構成する動翼であるという手
段を採用する。
【0010】一方、本発明では、繊維強化金属部品に係
わる第1の手段として、金属部品の表面に強化用繊維を
挟んで貼付した金属箔を金属部品と拡散接合して形成さ
れた強化部位を備えるという手段を採用する。
【0011】また、繊維強化金属部品に係わる第2の手
段として、上記第1の手段において、強化用繊維として
予め金属を付着させたものを用いるという手段を採用す
る。
【0012】繊維強化金属部品に係わる第3の手段とし
ては、上記第1又は第2の手段において、金属部品をタ
ービンエンジンを構成する動翼とするという手段を採用
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わる繊維強化金属部品及びその製造方法の一実施形態
について説明する。なお、本実施形態は、タービンエン
ジン等を構成する翼を繊維強化金属部品として製造する
場合に関する。
【0014】図1は、本実施形態における繊維強化金属
部品及びその製造工程を示す工程図である。この図にお
いて、符号aは翼(金属部品)、bは表面に金属が付着
した強化用繊維、cは金属箔、dは強化部位、またXは
強化翼(繊維強化金属部品)である。翼aは、例えばタ
ービンエンジン等を構成する動翼であり、略長方形状を
有する。この翼aにおいて、a1は先端部、a2は先端部
a1に対して比較的肉厚に形成された台座部である。こ
のように成形された翼aは、台座部a2がタービエンジ
ンの回転軸に固定されて回転運動するものである。
【0015】強化用繊維bは、例えば0.1mm〜0.
2mm程度の径を有した炭素繊維又は炭化珪素繊維(S
iC)であり、所定の繊維方向を有する。強化用繊維b
に付着される金属は、例えば上記翼aと同種の金属、す
なわちチタンTiである。金属箔cは、上記翼aと同種
の金属つまりチタンTiからなるものであり、例えば
0.1mm〜0.2mm程度の厚みを有するものであ
る。また、強化部位dは、強化翼Xにおいて、上記強化
用繊維bと金属箔cとによって引張強度が強化された部
位である。
【0016】次に、上記強化翼Xの製造方法について説
明する。まず、本工程に先立って、チタンTi等の金属
が翼形状に鍛造あるいは鋳造される。
【0017】〔工程S1〕このように成形された翼aに
対し、強度補強したい部位の形状に応じて形状設定され
た強化用繊維bが貼付される。この場合、強化用繊維b
の繊維方向は、回転時の翼aの引張強度を向上させるよ
うに、例えば台座部a2から先端部a1を臨む方向に設定
される。また、強化用繊維bの貼付場所としては、図示
するように翼aの平面部位でかつ根元(台座部a2に近
い部位)に設定される。
【0018】〔工程S2〕続いて、上記強化用繊維bの
上に金属箔cが貼付され、強化用繊維bを完全に覆う。 〔工程S3〕このようにして強化用繊維bと金属箔cと
が貼付された翼aをSUS製のカプセル内に収納した
後、脱気して真空雰囲気とする。
【0019】〔工程S4〕そして、HIP(Hot Isostat
ic Press;熱間静水圧プレス)処理を施すことにより、
金属箔cと翼a並びに強化用繊維bに付着した金属を拡
散接合し強化部位dを形成する。このHIP処理では、
例えば圧力が1450atm、温度が900゜C、処理
時間が1時間に設定される。この場合、強化用繊維bに
付着した金属の存在により、該金属を介して金属箔cと
翼aとは良好に拡散接合される。
【0020】〔工程S5〕HIP処理が終了すると、表
面仕上げが行われる。例えば、ケミカルミーリング又は
研磨によって翼aの表面を処理することにより、強化翼
Xが完成される。なお、翼aについて、強化用繊維b及
び金属箔cの貼付部位を強化用繊維bと金属箔cの厚み
に応じて予め削っておくことにより、強化部位dの出張
りを抑えることが可能である。
【0021】このようにして強化翼X及びその製造法に
よれば、以下のような効果が得られる。 (1)翼aの任意の表面における引張強度を向上させる
ことができる。 (2)しかも、予め成形されて形状が設定された翼aに
対して強化用繊維bを貼付するので、繊維方向を任意か
つ正確に設定することが可能であると共に強化用繊維b
の移動や折れが発生することがなく、任意の方向の引張
応力に対して翼aを的確に補強することができる。 (3)強化部位dを形成した後、表面処理のみによって
強化翼Xが完成されるので、工程が比較的単純であり、
生産性を向上させることが可能である。 (4)翼aの表面強度(全体剛性)が向上することによ
って、回転時の振動を抑えることも可能である。
【0022】なお、上記実施形態では強化翼Xの生産に
ついて説明したが、本発明は、これに限定されるもので
はない。様々な金属部品の補強に応用することができ
る。この場合、応力発生部位とその向きに応じて強化用
繊維bを貼付することにより、各種金属部品に対して的
確な補強を実現することができる。
【0023】また、上記実施形態では、強化用繊維bと
して金属が付着したものを用いたが、これは曲面を有す
る翼aと金属箔cとをより良好に拡散接合させるためで
あり、表面が平面状の部品について強化する場合におい
ては、強化用繊維bとして必ずしも金属が付着したもの
を用いる必要はない。
【0024】さらに、上記実施形態では、HIP(Hot
Isostatic Press;熱間静水圧プレス)処理を用いて拡散
接合を行っているが、これは曲面を有する翼aについて
より良好に拡散接合させるためであり、強化対象とする
部品の形状によっては、他の処置方法を用いることが考
えられる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる繊
維強化金属部品及びその製造方法によれば、以下のよう
な効果を奏する。 (1)金属部品の表面に強化用繊維を貼付する工程と、
強化用繊維の上に金属箔を貼付する工程と、金属部品と
金属箔を強化用繊維を挟んだ状態で拡散接合する工程と
からなるので、金属部品の表面の任意の部位について任
意の方向の応力に対して補強することができる。 (2)また、強化用繊維を金属部品の表面に貼付するの
で、強化用繊維の移動や折れを防止して確実に金属部品
を補強することができると共に、複雑な形状の金属部品
についても容易に補強することができる。 (3)予め成形された金属部品に強化用繊維と金属箔と
を貼付して拡散接合させるので、処理が単純であり、繊
維強化金属部品の生産性を向上させることが可能であ
る。 (4)タービンエンジンを構成する動翼に適用した場
合、動翼の表面が補強されるので、回転時に生じる振動
を抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる繊維強化金属部
品及びその製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
a……翼 b……強化用繊維 c……金属箔 d……強化部位 X……強化翼(繊維強化金属部品)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部品の表面に強化用繊維を貼付する
    工程と、 強化用繊維の上に金属箔を貼付する工程と、 金属部品と金属箔を強化用繊維を挟んだ状態で拡散接合
    する工程と、 からなることを特徴とする繊維強化金属部品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 予め金属を付着させた強化用繊維を金属
    部品の表面に貼付することを特徴とする請求項1記載の
    繊維強化金属部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属部品がタービンエンジンを構成する
    動翼であることを特徴とする請求項1又は2記載の繊維
    強化金属部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属部品の表面に強化用繊維を挟んで貼
    付した金属箔を金属部品と拡散接合して形成された強化
    部位を備えることを特徴とする繊維強化金属部品。
  5. 【請求項5】 強化用繊維として予め金属を付着させた
    ものを用いることを特徴とする請求項4記載の繊維強化
    金属部品。
  6. 【請求項6】 金属部品がタービンエンジンを構成する
    動翼であることを特徴とする請求項4又は5記載の繊維
    強化金属部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1760265A3 (en) * 2005-08-31 2010-04-21 United Technologies Corporation Blade with a cooling microcircuit and corresponding manufacturing method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1760265A3 (en) * 2005-08-31 2010-04-21 United Technologies Corporation Blade with a cooling microcircuit and corresponding manufacturing method
EP1760265B1 (en) 2005-08-31 2015-07-15 United Technologies Corporation Turbine engine component with a cooling microcircuit and corresponding manufacturing method

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