JPH11322599A - 同種異系移植片の拒絶反応を予防する方法 - Google Patents

同種異系移植片の拒絶反応を予防する方法

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JPH11322599A
JPH11322599A JP11066202A JP6620299A JPH11322599A JP H11322599 A JPH11322599 A JP H11322599A JP 11066202 A JP11066202 A JP 11066202A JP 6620299 A JP6620299 A JP 6620299A JP H11322599 A JPH11322599 A JP H11322599A
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carboxy
fluorophenyl
hydroxy
aryl
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Henry James Showell
ヘンリー・ジェームズ・ショーウェル
Elora Jeanne Weringer
エローラ・ジーン・ウェリンガー
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ある種のベンゾピランおよびベンゾ−縮合化
合物ならびにそれらの薬学的に許容可能な酸付加塩類を
使用して、同種異系移植片の拒絶反応を予防するための
方法を提供する。 【解決手段】 ヒトを含め哺乳動物における同種異系移
植片の拒絶反応を抑制するための方法であって、前記哺
乳動物に、下記式I で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩の有
効量をシクロスポリンAまたはFK506との組み合わ
せ療法で投与することを含む方法。化合物の具体的一例
を示すと、(3S,4R)−7−(2−カルボキシフェ
ニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1−ベ
ンゾピランになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトを含め哺乳動
物の同種異系移植片の拒絶反応を予防するためのある種
のベンゾピランおよびベンゾ−縮合化合物ならびにそれ
らの薬学的に許容可能な酸付加塩類の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】同種異系移植片の拒絶反応は、血管を通
した器官、皮膚または組織の拒絶反応であり、Tリンパ
球が中心的かつ本質的な役割を演ずる高度に複雑な一連
の細胞性および体液性の相互作用を特徴とする。T細胞
は、移植片拒絶反応を始動し、制御するが、細胞の混合
個体群(mixed population)およびエフェクター機構
は、移植機能不全を招く。移植片破壊をもたらすエフェ
クター機構のこの広範な系列としては、同種異系抗体依
存性機構(Bリンパ球);抗原特異性細胞傷害性T細
胞;ならびに、種々の非特異性エフェクター細胞[マク
ロファージ、ナチュラルキラー(NK)細胞、多形白血
球(PMN、例えば、好中球、好酸球)およびLAK細
胞(lymphokine-activated killer cell)を含む]が挙
げられる。移植片拒絶反応を伝達する細胞経路は、多数
あり、かつ、複雑である。
【0003】急性の細胞性拒絶反応は、炎症性細胞の移
植片への移動の結果である。リンパ球は、外来抗原を認
識し、それと反応し、増殖拡大を受け、体液性事象、す
なわち、抗体、サイトカインおよび前駆炎症性メディエ
ータを始動し;ついで、これらは、単球/マクロファー
ジ系列の種々の細胞を非特異的に導引/活性化し、移植
片組織を浸潤および破壊する。また、この時点では、大
顆粒リンパ球(largegranular lymphocyte)およびPM
Nを移植片に見ることができる。
【0004】第2に、大部分の移植片は、冷却虚血時間
およびドナーの動脈の血管収縮により、虚血損傷に賦さ
れ、続いて、移植後直ちに、再潅流され、免疫抑制剤を
高投与される。この事象は、炎症細胞、主として、単
球、マクロファージおよびPMNによる移植片の浸潤を
特徴とする。ドナー動脈の内皮細胞は、移植虚血再潅流
損傷の主要な標的と最もなりやすい。この障害は、免疫
/炎症性応答を増幅し永続させるT細胞およびマクロフ
ァージによって組織される、内皮に対する局所的慢性細
胞性免疫応答を特徴とし、慢性免疫障害と組合わされて
無傷の内皮および機能の喪失を生ずる。
【0005】移植に付随する動脈硬化の発生は、生存時
間が長くなるにつれて拡大し、障害は、迅速に(3カ月
以内に)進行し、移植片の動脈分枝全体に生ずる。慢性
的な拒絶反応は、移植片機能の緩やかな低下をもたら
し、これは、移植された器官の長期生存を大きく脅か
す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、同種
異系移植片の拒絶反応を予防するための方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒトを含め哺
乳動物における同種異系の移植片の拒絶反応を抑制する
ための方法であって、前記哺乳動物に、式(I):
【0008】
【化4】
【0009】[式中、nは、1、2または3であり;A
は、酸素、硫黄、CH2、NHまたはN(C1−C6)ア
ルキルであり;Bは、CR45であり、このときR4
よびR5は、各々、独立に、水素;(C 1−C6)アルキ
ル、R67(C1−C6)アルキルまたはR67(C1
6)アルコキシ{ここで、R6およびR7は、各々、独
立に、水素;(C1−C6)アルキル;(C3−C8)シク
ロアルキル;(C6−C10)アリールまたは(C4
9)ヘテロアリールであり、このときアリールおよび
ヘテロアリール置換基は、フッ素、塩素、(C1−C6
アルキル、(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C
1−C6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキ
シ、(C1−C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルキル
スルフィニル、(C6−C10)アリールスルフィニル、
(C1−C6)アルキルスルホニル、(C6−C10)アリ
ールスルホニルもしくはR14(C6−C10)アリール
(ここで、R14は、水素、フッ素、塩素、(C1−C6
アルキル、(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C
1−C6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキ
シ、(C1−C6)アルキルチオ、(C 1−C6)アルキル
スルフィニルまたは(C1−C6)アルキルスルホニルで
ある。)から選択される1個または2個の基によって置
換されることがある。}から選択されるか;または、R
4およびR5は、それらがともに結合する炭素と合わさっ
て、(C4−C7)シクロアルキル基を形成してもよく;
1は、テトラゾリル;カルボキシ;1個または2個の
(C1−C6)アルキル基によって置換されることあるカ
ルボキシ(C2−C6)アルケニル;(C1−C6)アルキ
ル、(C3−C7)シクロアルキル、(C3−C7)シクロ
アルキル(C1−C6)アルキル(ここで、アルキルまた
はシクロアルキル基は、ヒドロキシ、カルボキシまたは
テトラゾリルによって置換されることがある)、また
は、式(II):
【0010】
【化5】
【0011】{式中、aは、0、1、2、3または4で
あり;R8およびR9は、各々、独立に、水素;または、
(C1−C6)アルキルであり;R10およびR11は、各
々、独立に、水素、ヒドロキシ、(C1−C6)アルキ
ル、パーフルオロ(C1−C6)アルキル、(C1−C6
アルキルスルフィニル、(C6−C10)アリールスルフ
ィニル、R15スルホニル(ここで、R15は、(C1
6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルキル、
(C3−C8)シクロアルキル、(C6−C10)アリール
または(C4−C9)ヘテロアリールである。)、または
(C6−C10)アリールであり、このとき各アリールも
しくはヘテロアリール置換基は、フッ素、塩素、(C1
−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、パーフル
オロ(C1−C6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6
アルコキシ、(C1−C6)アルキルチオ、(C1−C6
アルキルスルフィニル、(C1−C6)アルキルスルホニ
ルおよび(C6−C10)アリールスルホニルから選択さ
れる1個または2個の基によって置換されることがあ
る。};もしくは、式(III):
【0012】
【化6】
【0013】{式中、bは、0、1、2または3であ
り;cは、0または1であり;Yは、酸素、硫黄、CH
2、NHまたはN(C1−C6)アルキルであり;Zは、
(C6−C10)アリールまたは(C4−C9)ヘテロアリ
ールであり、このときアリールまたはヘテロアリール置
換基は、フッ素、塩素、ヒドロキシによって置換される
ことある(C1−C6)アルキル;R12SO2NH(ここ
で、R12は、(C1−C6)アルキルまたはパーフルオロ
(C1−C6)アルキルである。);R13SO2NHCO
(ここで、R13は、(C1−C6)アルキル、(C6−C
10)アリールまたは(C4−C9)ヘテロアリールであ
り、このときアリールまたはヘテロアリール置換基は、
14、(C6−C10)アリールもしくはR14(C6
10)アリール(ここで、R14は上記定義した通りであ
る。)である。);(R15SO2)NH、(R15CO)
NH、(R15CO2)NH(ここで、R15は、上記定義
した通りである。);(C1−C6)アルコキシ、パーフ
ルオロ(C1−C6)アルキル、パーフルオロ(C1
6)アルコキシ、(C1−C6)アルキルチオ、(C 1
6)アルキルスルフィニル、(C1−C6)アルキルス
ルホニル、カルボキシ、テトラゾリル;もしくは、式
(II)で表される基(ここで、a、R8、R9、R10
よびR11は、上記定義した通りである。)から選択され
る1個〜3個の基によって置換されることがあり};R
2は、水素、フッ素、塩素、(C1−C6)アルキル、
(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C1−C6)ア
ルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキシ、(C1
−C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルキルスルフィ
ニル、(C6−C1 0)アリールスルフィニル、(C1−C
6)アルキルスルホニルまたは(C6−C10)アリールス
ルホニルである。]で表される化合物またはその薬学的
に許容可能な酸付加塩の有効量をシクロスポリンAまた
はFK506との組み合わせ療法で投与することを含む
方法に係る。
【0014】本明細書で使用する“アルキル”という用
語は、特に断らない限り、直鎖、分岐もしくは環式部分
またはそれらの組み合わせを有する飽和1価の炭化水素
基を包含する。
【0015】本明細書で使用する“アルコキシ”という
用語は、“アルキル”が上記定義したものであるO−ア
ルキル基を包含する。本明細書で使用する“アリール”
という用語は、特に断らない限り、芳香族炭化水素から
1個の水素の除去によって誘導される有機基、例えば、
フェニルまたはナフチルを包含し、フッ素、塩素、シア
ノ、ニトロ、トリフルオロメチル、(C1−C6)アルコ
キシ、(C6−C10)アリールオキシ、トリフルオロメ
トキシ、ジフルオロメトキシおよび(C1−C6)アルキ
ルからなる群より独立に選択される1個〜3個の置換基
によって置換されていてもよい。
【0016】本明細書で使用する“ヘテロアリール”と
いう用語は、特に断らない限り、芳香族ヘテロ環化合物
より1個の水素の除去によって誘導される有機基、例え
ば、ピリジル、フリル、ピロリル、チエニル、イソチア
ゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、テトラゾ
リル、ピラジニル、ピリミジル、キノリル、イソキノリ
ル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニ
ル、ピラゾリル、インドリル、イソインドリル、プリニ
ル、カルバゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オ
キサゾリル、ベンズチアゾリルまたはベンゾオキサゾリ
ルを包含し、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、(C
1−C6)アルコキシ、(C6−C10)アリールオキシ、
トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシおよび(C
1−C6)アルキルからなる群より独立に選択される1個
〜2個の置換基によって置換されていてもよい。
【0017】本明細書で定義する“組み合わせ療法”と
いう用語は、FK−506またはシクロスポリンAとの
組み合わせにおいて、初期の免疫抑制に基づく処方に対
し追加剤として、化合物Pまたは式(I)で表される化
合物を使用することをいう。この2つの活性剤は、同じ
剤形の一部として投与することができるが、必ずしも同
じ剤形の一部として投与しなくともよい。
【0018】化合物Pは、(+)−2−[3,4−ジヒ
ドロ(3S,4R)−4−ヒドロキシ−3−(4−フェ
ニル−フェニルメチル)−7−(2H,1−ベンゾピラ
ン)]シクロペンタンカルボン酸として定義される。
【0019】FK506は、[3S−[3R*[E(1
*,3S*,4S*)],4S*,5R*,8S*,9
*,12R*,14R*,15S*,16R*,18S*
19S*,26aR*]]−5,6,8,11,12,1
3,14,15,16,17,18,19,24,2
5,26,26a−ヘキサデカヒドロ−5,19−ジヒ
ドロキシ−3−[2−(4−ヒドロキシ−3−[2−
(4−ヒドロキシ−3−メトキシシクロヘキシル)−1
−メチル−エテニル]14,16−ジメトキシ−4,1
0,12,18−テトラメチル−8−(2−プロペニ
ル)−15,19−エポキシ−3H−ピリド[2,1−
c][1,4]オキサアザシクロトリコシン−1,7,
20,21,(4H,23H)−テトロンとして定義さ
れる。
【0020】シクロスポリンAは、以降、また、CSA
とも称し、シクロ[[(E)−(2S,3R,4R)−
3−ヒドロキシ−4−メチル−2−(メチルアミノ)−
6−オクテノイル]−L−2−アミノブチルリル−N−
メチルグリシル−N−メチル−L−ロイシル−L−バリ
ル−N−メチル−L−ロイシル−L−アラニル−D−ア
ラニル−N−メチル−L−ロイシル−N−メチル−L−
ロイシル−N−メチル−L−バリル]として定義され
る。
【0021】本明細書で使用するnが2である場合の式
(I)で表される環の位置は、以下のように定義され
る:
【0022】
【化7】
【0023】式(I)で表される化合物は、キラル中心
を有してもよく、したがって、異なるエナンチオマー形
で存在してもよい。本発明は、式(I)で表される化合
物のすべての光学異性体および立体異性体に係る。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施態様は、投
与される化合物が、nが2であるものである上記方法に
係る。
【0025】本発明の他の好ましい実施態様は、投与さ
れる化合物が、Aが酸素であるものである上記方法に係
る。本発明の他の好ましい実施態様は、投与される化合
物が、nが2であり、Bが、3位で、CR45であり、
ここで、R4が水素であり、R5がベンジル、4−フルオ
ロベンジル、4−フェニルベンジル、4−(4−フルオ
ロフェニル)ベンジルまたはフェノキシであるものであ
る上記方法に係る。
【0026】本発明の他の好ましい実施態様は、投与さ
れる化合物が、R2が水素またはフッ素であるものであ
る上記方法に係る。本発明の他の好ましい実施態様は、
投与される化合物が、nが2であり、R1が、7位で、
2−カルボキシフェニル、2−カルボキシ−5−クロロ
フェニル、2−カルボキシ−4−クロロフェニル、2−
カルボキシ−3−フルオロフェニル、2−カルボキシ−
5−フルオロフェニル、2−カルボキシ−5−クロロフ
ェニル、2−カルボキシ−5−トリフルオロメチルフェ
ニル、2−トリフルオロメチルスルホニルアミン−5−
フルオロフェニル、2−カルボキシ−4−フルオロフェ
ニル、2−カルボキシ−6−フルオロフェニル、2−テ
トラゾリル−5−フルオロフェニルまたは3−カルボキ
シフェニルであるものである上記方法に係る。
【0027】本発明の他の好ましい実施態様は、投与さ
れる化合物が、nが2であり、Aが酸素であり、Bが、
3位で、CR45(ここで、R4が水素であり、R5がベ
ンジル、4−フルオロベンジル、4−フェニルベンジ
ル、4−(4−フルオロフェニル)ベンジルまたはフェ
ノキシである。)であり、R2が水素またフッ素であ
り、R1が、7位で、2−カルボキシフェニル、2−カ
ルボキシ−5−クロロフェニル、2−カルボキシ−4−
クロロフェニル、2−カルボキシ−3−フルオロフェニ
ル、2−カルボキシ−5−フルオロフェニル、2−カル
ボキシ−5−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフ
ルオロメチルスルホニルアミン−5−フルオロフェニ
ル、2−カルボキシ−4−フルオロフェニル、2−カル
ボキシ−6−フルオロフェニル、2−テトラゾリル(te
trazoyl)−5−フルオロフェニルまたは3−カルボキ
シフェニルであるものである上記方法に係る。
【0028】本発明の特に好ましい実施態様は、投与さ
れる化合物が、(3S,4R)−7−(2−カルボキシ
フェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1
−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−5−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1−
ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−4−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1−
ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−3−フルオロ
フェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1
−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−4−フルオロ
フェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1
−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−5−フルオロ
フェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1
−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−5−トリフル
オロメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル
−2H−1−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−トリフルオロメチルスルホ
ニルアミン−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ
−3−ベンジル−2H−1−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−テトラゾリル−5−フルオ
ロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−
1−ベンゾピラン;および、(3S,4R)−7−(3
−カルボキシフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジ
ル−2H−1−ベンゾピラン;からなる群より選択され
る上記方法に係る。
【0029】式(I)で表されるベンゾピランおよびベ
ンゾ−縮合化合物は、米国特許5,552,435およびPCT国際
出願番号PCT/IB95/00395に記載され、引用された1つ以
上の合成法によって製造することができる。米国特許5,
552,435およびPCT国際出願番号PCT/IB95/00395は、それ
らの全体を引用文献とすることによって本明細書に組み
込む。
【0030】本発明の化合物は、例えば、経口、非経口
および局所投与、ならびに、座剤および浣腸の使用を含
む、種々のルートにより、ヒトに投与することができ
る。経口投与については、用量レベル約0.5〜100
0mg/日、有利には、約5〜500mg/日を1回の投与
または3回までの分割投与で与えることができる。静脈
内投与については、用量レベルは、約0.1〜500mg
/日であり、有利には、約1.0〜100mg/日であ
る。静脈内投与としては、点滴を挙げることができる。
当業者には周知であるように、処置される対象の年齢、
体重および状態、ならびに、選択する個々の投与ルート
に応じて、変更する必要があるだろう。
【0031】FK506(タクロリムス(Tacrolimu
s))は、手術後、最初の48時間以内は、12時間ごと
に、経口で、0.10〜0.15mg/kg体重投与され
る。用量は、血漿中のタクロリムスの低値(trough)レ
ベルによってモニターされる。
【0032】シクロスポリンA(サンドミュン(Sandmm
une)経口もしくは静脈内処方、または、ネオラル(Neo
ral)経口溶液もしくはカプセル)は、手術後48時間
以内は、12時間ごとに、経口で、5mg/kg体重投与さ
れる。用量は、血液中のシクロスポリンAの低値レベル
によってモニターされる。
【0033】本発明の化合物は、単独で投与することも
できるが、概して、意図する投与ルートおよび標準的な
製薬処方に従って選択される薬学的なキャリヤとの混合
物で投与するであろう。例えば、これらは、澱粉もしく
はラクトースのような賦形剤を含有する錠剤の形、また
は、単独もしくは賦形剤との混合物のいずれかのカプセ
ル剤の形、または、芳香剤もしくは着色剤を含有するエ
リキシル剤または懸濁剤の形で経口的に投与することが
できる。これらは、例えば、筋肉内、静脈内または皮下
注射のように非経口的に注射することができる。非経口
投与については、これらは、その他の溶解質、例えば、
溶液を等張にするのに十分な塩またはグルコースを含有
することのできる滅菌水溶液の形で最もよく使用され
る。
【0034】移植のインビボネズミ心耳モデル 方法: 血管を通さない(non-vascularized)心臓組織
の移植の迅速かつ容易な2週齢ネズミの生物検定、すな
わち、急性同種異系移植の拒絶反応についてのネズミの
心耳モデル(murine cardiac ear pinna model)を、免
疫抑制剤の同種異系拒絶反応に及ぼす投与応答関係を評
価するために使用した。このモデルにおいて、ドナーB
ALB/C(H2d)新生児の心臓をレシピエントC3
H/HeN(H2k)心耳嚢(ear pinna pouch)に、血
管を吻合することなく移植した。生存する心臓の血管が
再新生され、通常、3日目〜6日目で拍動が再開され
る。未処置の同種異系移植片は、12日目までに機能不
全となった(MST=10.5±0.9d,n=1
3)。同系移植片は、無限に生存した。化合物はすべて
0日目〜17日目に与え、化合物P、すなわち、
[(+)−2−[3,4−ジヒドロ(3S,4R)−4
−ヒドロキシ−3−(4−フェニル−フェニルメチル)
−7−(2H,1−ベンゾピラン)シクロペンタンカル
ボン酸]は0.5%メチルセルロースで経口的に投与し
た。CSAおよびFK506は、生理食塩水で腹腔内注
射によって与えた。1日おき(6日目〜18日目)に萎
縮を目視検査することによって移植片を評価し、移植片
生存(graft survival)を収縮が止まる手術後の日数と
して定義した。6日目から18日目の効果データは、平
均生存日数(±SD)として表し、ログランク解析(Lo
g Rank Analysis)によって解析した。移植片生存の評
価は、18日目で終了した。18日目に生存している移
植片は、いずれも、統計上の目的に応じ評価した。
【0035】結果: これら研究において、化合物Pの
効力は、単独療法及びシクロスポリンAまたはFK50
6との組み合わせ療法において、投与されて18日目の
移植片生存として評価した。これら研究は、スタンフォ
ードメディカルセンターで、ランドール モリス(Rand
all Morris)MDとの共同研究で行った。化合物Pの
効力は、急性拒絶反応における単独薬剤としては、最も
高い用量300mg/kg/日で有意(p<0.01)であっ
たが、試験したそれより低い用量(200、100およ
び30mg/kg)では、有意ではなかった。CSAの最適以
下の(suboptimal)用量(10mg/kg)と組み合わせた1
00および30mg/kgでの化合物Pは有効であり、付加
的な免疫抑制を生ずることを示した。FK506の最適
以下の用量(0.4mg)と組み合わせた30、100お
よび300mg/kgの化合物Pもまた、同種異系の移植片
の生存に付加的な効果を示した(表1および表2参
照)。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】結論: かくして、CSAまたはFK50
6の最適以下の用量と組み合わせた30、100および
300mg/kgでの化合物Pは、この厳格な移植モデルに
おいて、CSAまたはFK506とともに、用量を低下
させる付加的または相乗的効果を有した。
【0039】
【実施例】以下、実施例によって本発明を例示するが、
これは、何ら本発明を実施例の詳細に限定するものでは
ない。
【0040】実施例 1 A. 2’,4’−ジヒドロキシ−3−クロロプロピオ
フェノン レゾルシノール(200g,1.82mol)および3−ク
ロロプロピオン酸(200g,1.84mol)の撹拌混合
物に、トリフルオロメタンスルホン酸(1kg)を一度に
加えた。溶液を45分間かけて緩やかに80℃まで加熱
し、ついで、15分間かけて室温まで冷却し、クロロホ
ルム(4.0リットル)に注いだ。有機部分を水(4.
0リットル)に緩やかに注ぎ、層を分離した。水層をク
ロロホルム(2×2.0リットル)で抽出した。合わせ
た有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濾過した。減圧濃縮すると、オレンジ色の半固体
(244.1g)を与え、これは、粗製のまま、次の工
程で使用した。
【0041】
【化8】
【0042】B. 7−ヒドロキシベンゾピラン−4−
オン 2Nの水酸化ナトリウムの冷却(5℃)溶液(10.0
リットル)に、工程Aの化合物(244.1g)を一度
に加えた。温水浴を使用して、溶液を室温まで2時間か
けて暖め、ついで、5℃まで再冷却し、6Mの硫酸
(1.2リットル)でそのpHを2に調整した。混合物
を3×3.0リットルの酢酸エチルで抽出し、ブライン
(1×2.0リットル)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、濾過した。減圧で濃縮すると、淡褐色の固体を
与えた。ヘキサン類ですり潰し、濾過すると、173.
7g(58%収率)の標題化合物を与えた。m.p.1
36−137℃。
【0043】C. 7−[(トリフルオロメチルスルホ
ニル)オキシ]−ベンゾピラン−4−オン 工程Bの化合物(173.7g,1.05mol)の塩化メ
チレン(3.0リットル)の−78℃撹拌溶液に、トリ
エチルアミン(320g,3.16mol)およびジメチル
アミノピリジン(2.5g)を加えた。すべて溶解した
後、無水トリフルオロメタンスルホン酸(327g,
1.16mol)を20分間かけて滴下し、物質を−78
℃で30分間撹拌し、ついで、2時間かけて室温まで暖
めた。反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(2.5
リットル)に注ぎ、層を分離した。水層を2×2.0リ
ットルの塩化メチレンで抽出した。合わせた有機画分を
水(1×1.0リットル)で洗浄し、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過した。減圧で濃縮すると、赤色のオイ
ルを与えた。クロマトグラフィー(シリカゲル(1k
g)、(8:1)ヘキサン:酢酸エチルで溶離)を用
い、溶剤除去後、211.1g(69%収率)の標題生
成物を与えた。m.p.43−44℃。
【0044】D. 7−[トリフルオロメチルスルホニ
ル)オキシ]−3−フェニルメチル−ベンゾピラン−4
−オン 工程Cの生成物(27g,91.2mmol)の183mlメ
タノール撹拌溶液に、ベンズアルデヒド(11.1ml,
109mmol)を加え、続いて、ピロリジン(9.1ml,
109mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、0
℃まで冷却し、濾過した。固体を50mlの氷冷メタノー
ルで1回洗浄し、ついで、減圧で乾燥し、35.2g
(75%収率)の標題生成物を回収した。m.p.13
3−135℃。
【0045】
【化9】
【0046】E. 7−[(トリフルオロメチルスルホ
ニル)オキシ]−3−フェニルメチル−ベンゾピラン−
4−オン 500mlのパールシェイカーフラスコ内の工程Dの化合
物(26.6g,69.2mmol)の250ml酢酸エチル
溶液に、10%パラジウム−炭素触媒(1.3g)を加
えた。混合物を40psiで水素化し、約3時間後、水素
の吸収が止まった。混合物をセライト(celite)(珪藻
土の商品名)を介して濾過し、パラジウム触媒を除去
し、シリカゲルのクロマトグラフィーにかけ(ヘキサン
−エーテル)、25.1g(94%収率)の標題生成物
が得られた。m.p.56−58℃。
【0047】
【化10】
【0048】F. 7−(トリメチル錫)−3−フェニ
ルメチル−ベンゾピラン−4−オン 工程Eの化合物(9.20g,25.0mmol)の200m
lジオキサン撹拌溶液に、塩化リチウム(3.20g,7
5.0mmol)、Pd(PPh34(1.15g,1.0m
mol)、ブチル化ヒドロキシトルエンの3結晶およびヘ
キサメチル二錫(9.0g,27.5mmol)を加えた。
混合物を1.5時間加熱還流し、室温まで冷却し、15
0mlの塩化アンモニウム飽和水溶液に注いだ。混合物を
3×150mlのジエチルエーテルで抽出し、合わせた有
機画分をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濾過した。減圧蒸発すると、黄色の半固体を与え、
これは、シリカゲルを用いたクロマトグラフィー(5:
1、ヘキサン:エーテル)により、8.90g(89%
収率)の標題生成物を与えた。m.p.84−86℃。
【0049】
【化11】
【0050】G. 7−(3−カルボメトキシフェニ
ル)−3−フェニルメチル−ベンゾピラン−4−オン 工程Fの化合物(7.0g,17.5mmol)のジメチル
ホルムアミド(DMF)(35ml)撹拌溶液に、Pd
(PPh32Cl2(490mg,0.7mmol)、BHT
の3結晶およびメチル−3−ヨードベンゾエート(5.
0g,19.1mmol)を加えた。混合物を1.5時間撹
拌還流し、室温まで冷却し、150mlの塩化アンモニウ
ム飽和水溶液に注いだ。混合物を3×150mlのジエチ
ルエーテルで抽出し、合わせた抽出物を2×100mlの
水で洗浄し、ついで、ブラインで洗浄した。溶液を硫酸
ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧蒸発させると、黄
色のオイルを与えた。シリカゲル上のクロマトグラフィ
ー(4:1、ヘキサン:エーテル溶離)により、6.5
1gの標題化合物を粘稠なオイルとして得た。
【0051】
【化12】
【0052】H. 7−(3−カルボメトキシフェニ
ル)−4−ヒドロキシ−3−フェニルメチル−ベンゾピ
ラン 工程Gの化合物(6.50g,17.5mmol)の35ml
メタノール室温撹拌溶液に、ナトリウムボロハイドライ
ド(940mg,26.0mmol)を一度に加えた。暗色の
混合物を室温で2時間撹拌し、ついで、塩化アンモニウ
ム飽和水溶液(75ml)に注ぎ、3×75mlのジエチル
エーテルで抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧で濃縮す
ると、オフイエローのオイルを与えた。シリカゲル上ク
ロマトグラフィーにかけ、4:1、ヘキサン:エーテル
で溶離すると、最初に、3.26gの標題化合物のci
s環異性体を与え、ついで、1.98gの標題化合物の
trans異性体を粘稠なオイルとして与えた。合計収
率81%。
【0053】
【化13】
【0054】J. N−a−t−ブトキシカルボニル−
L−トリプトファン−7[(3−カルボメトキシフェニ
ル)−3−フェニルメチル]−クロマン−4−イル]−
エステル 工程Hの化合物(2.5g,6.7mmol)の70mlCH2
Cl2撹拌溶液に、DMAP(897mg,7.34mmo
l,1.1当量)、DCC(1.51g,7.34mmol,
1.1当量)およびN−t−Boc−L−トリプトファ
ン(2.4g,8.01mmol,1.2当量)を加えた。
混合物を室温で12時間撹拌し、1MのHClおよびブ
ラインで洗浄した。有機層をMgSO4上乾燥し、濾過
し、減圧で濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル
−3:1、シクロヘキサン:エーテル)にかけると、よ
り極性の低いジアステレオマー(Rf=0.3)860
mgと、より極性の高い可動性(moving)ジアステレオマ
ー(Rf=0.2)700mgとを与えた。
【0055】
【化14】
【0056】K. 3S,4R−7−(3−カルボキシ
フェニル)−4−ヒドロキシ−3−フェニルメチル−2
H−1−ベンゾピラン 工程Lのより極性の低い4R,3Sトリプトファンエス
テル(840mg,1.08mmol)の10mlメタノール撹
拌溶液に、10mlの2MのNaOH溶液を加えた。混合
物を8時間還流し、冷却し、1MのHClでpH4の酸
性とした。白濁乳化液を3×20mlの酢酸エチルで抽出
し、合わせた有機画分をブラインで洗浄し、MgSO4
上で乾燥した。濾過し、減圧で溶剤を除去すると、黄色
の泡状体を与えた。クロマトグラフィー(シリカゲル−
酢酸エチル:ヘキサン:酢酸−35:75:1)によ
り、210mgの生成物が得られた。
【0057】
【化15】
【0058】より極性の高い3R,4Sトリプトファン
−エステル(700mg)の上記のような鹸化(saponifi
cation)は、3R,4Sエナンチオマーを与えた。
【0059】
【化16】
【0060】L. trans3−フェニルメチル−4
−ヒドロキシ−7−(3−カルボキシフェニル)−2H
−1−ベンゾピラン 工程Hのtrans環異性体の工程Kにおけるような鹸
化は、対応する酸を与えた。
【0061】
【化17】
【0062】実施例 2 以下の化合物は、実施例1Jに従い鹸化によって製造し
た。融点は、摂氏温度である。
【0063】
【化18】
【0064】
【0065】実施例 3 対応するエステルの実施例1Jに従う鹸化によって、7
−(4−ヒドロキシ−3−カルボキシフェニル)−4−
ヒドロキシ−3−フェニルメチル−2H−1−ベンゾピ
ランが形成され、融点158−160℃(cis)およ
び173−175℃(trans)を有した。
【0066】実施例 4 A. 7−[(5−フルオロ−(2−(4,4−ジメチ
ル−2−オキサゾリニル)フェニル]−3−フェニルメ
チレン−1−ベンゾピラン−4−オン 2−(4−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2
−オキサゾリン(テトラヒドロフラン中、1.0当量,
0.5M濃度)の窒素下、−78℃での撹拌溶液に、ヘ
キサン中のn−ブチルリチウム(1.1当量,2.5M
溶液)を加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌し、つ
いで、ZnCl2(エーテル中1M溶液,1.1当量)
を加えた。混合物を1時間かけて10℃まで暖めると、
2−(4−フルオロフェニル−2−クロロ亜鉛)−4,
4−ジエチル−2−オキサゾリンを与えた(単離せ
ず)。この溶液に、7−[((トリフルオロメチル)ス
ルホニル)オキシ]−3−フェニルメチレン−1−ベン
ゾピラン−4−オン(1.0当量)およびPd(PPh
34(0.02当量)を加えた。混合物を3時間(68
℃で)還流し、室温まで冷却し、NH4Cl溶液に注い
だ。溶液をジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有
機画分をMgSO4上で乾燥させた。濾過し、減圧で溶
剤除去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル−
2:1、ヘキサン:エーテル)にかけると、標題化合物
を黄色の固体として与えた。収率65%。m.p.11
0−112℃。
【0067】
【化19】
【0068】B. (3S*,4R*)7−[5−フルオ
ロ−(2−(4,4−ジメチル−2−オキサゾリニル)
フェニル]−4−ヒドロキシ−3−フェニルメチル−2
H−1−ベンゾピラン 工程Aよりの化合物のTHF(0.1M)0℃撹拌溶液
に、LiAlH4(エーテル中、1M,2.2当量)を
10分間かけて滴下した。混合物を室温まで暖め、12
時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、ロッシェル塩
でクエンチし、珪藻土を介して濾過した。水層を酢酸エ
チルで2回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄
し、MgSO4上で乾燥した。濾過し、溶剤除去する
と、黄色のオイルを与えた。シリカゲルを用いたクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン)にかけると、6
0%収率で白色の固体を与えた。m.p.65−70℃
(分解)。
【0069】
【化20】
【0070】C. (3S*,4R*)7−(2−カルボ
キシ−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−
フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン 工程Bよりの化合物を室温でメチルヨーダイド(0.5
M)に溶解し、24時間撹拌した。メチルヨーダイドを
減圧で除去し、オイル状の固体をCH2Cl2に溶解し、
溶剤を減圧で除去した。この操作を繰り返し、痕跡量の
メチルヨーダイドを除去した。固体をメタノール(0.
5M)に溶解し、2MのNaOH(0.5M)を加え
た。混合物を5時間還流し、室温まで冷却し、1MのH
ClでpH2の酸性とした。混合物を酢酸エチルで2回
抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥した。
濾過し、減圧で溶剤除去し、続いて、クロマトグラフィ
ー(シリカゲル,10:1、塩化メチレン:メタノー
ル)にかけると、所望される酸を93%収率で与えた。
【0071】
【化21】
【0072】D1. (3S,4R)−7−(2−カル
ボキシ−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−3
−フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン 工程Cよりの化合物をジエチルエーテル(0.1M)に
溶解し、暖めて還流させた。この溶液に、ジエチルエー
テル中(0.1M)のS(−)メチルベンジルアミン
(1当量)を10分間かけて滴下した。混合物を室温ま
で冷却し、48時間撹拌した。沈殿した塩を濾過し、つ
いで、ジエチルエーテル(0.1M)中で24時間、2
回再撹拌還流し、続いて、濾過した。塩(m.p.=1
70−173℃)を塩化メチレンに取り、1MのHCl
で3回洗浄し、ついで、ブラインで1回洗浄し、MgS
4上で乾燥し、濾過した。減圧で溶剤除去し、(1:
1−ヘキサン:エーテル)で再結晶すると、白色の微細
結晶を与え、HPLC分析により99.8%以上のエナ
ンチオマー過剰であった。
【0073】
【化22】
【0074】D2. (3R,4S)7−(2−カルボ
キシ−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−
フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン 工程D1における合わせた塩スラリーよりの濾液を1M
のHClで3回洗浄し、ブラインで1回洗浄し、MgS
4上で乾燥した。濾過し、溶剤除去すると、黄色の固
体を与えた。R(+)メチルベンジルアミンを使用して
工程D1に記載したと同様の処理をすると、所望される
生成物を与えた。
【0075】
【化23】
【0076】実施例 5 (3S,4R)−7−(2−トリフルオロメタンスルホ
ニルアミン−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ
−3−フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン A. 2’,4’−ジヒドロキシ−3−クロロプロピオ
フェノン レゾルシノール(200g,1.82mol)と3−クロロ
プロピオン酸(200g,1.84mol)との撹拌混合物
に、トリフルオロメタンスルホン酸(1kg)を一度に加
えた。溶液を約45分間かけて約80℃に緩やかに加熱
し、ついで、約15分間かけて室温まで冷却し、クロロ
ホルム(4.0リットル)に注いだ。有機画分を水
(4.0リットル)に緩やかに注ぎ、層を分離した。水
層をクロロホルム(2×2.0リットル)で抽出した。
合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上
で乾燥し、濾過した。減圧で濃縮すると、オレンジ色の
半固体(244.1g)を与え、これは、粗製のまま、
次の工程で使用した。
【0077】
【化24】
【0078】B. 7−ヒドロキシベンゾピラン−4−
オン 2Nの水酸化ナトリウムの冷却(約5℃)溶液(10.
0リットル)に、実施例1Aの化合物(244.1g)
を一度に加えた。温水浴を使用して、溶液を約2時間か
けて室温まで暖め、ついで、約5℃まで再冷却し、6M
の硫酸(1.2リットル)でそのpHを2に調整した。
混合物を3×3.0リットルの酢酸エチルで抽出し、ブ
ライン(1×2.0リットル)で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濾過した。減圧で濃縮すると、淡褐色の
固体を与えた。ヘキサンですり潰し、濾過すると、17
3.7g(58%収率)で本実施例1Bの標題化合物を
与えた。m.p.136−137℃。
【0079】C. 7−[トリフルオロメチルスルホニ
ルオキシ]−ベンゾピラン−4−オン 実施例1Bの化合物(173.7g,1.05mol)の塩
化メチレン(3.0リットル)約−78℃撹拌溶液に、
トリエチルアミン(320g,3.16mol)とジメチル
アミノピリジン(2.5g)とを加えた。すべて溶解し
た後、無水トリフルオロメタンスルホン酸(327g,
1.16mol)を約20分間かけて滴下し、物質を約−
78℃で約30分間撹拌し、ついで、約2時間かけて室
温まで暖めた。反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液
(2.5リットル)に注ぎ、層を分離させた。水層を2
×2.0リットルの塩化メチレンで抽出した。合わせた
有機画分を水(1×1.0リットル)で洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濾過した。減圧で濃縮すると、
赤色のオイルを与えた。シリカゲル(1kg)上クロマト
グラフィーにかけ、(8:1)ヘキサン:酢酸エチルで
溶離すると、溶剤除去後、211.1g(69%収率)
で標題化合物を与えた。m.p.43−44℃。
【0080】D. 7−[(トリフルオロメチルスルホ
ニル)オキシ]−3−フェニル−メチレン−ベンゾピラ
ン−4−オン 実施例1Cの生成物(27g,91.2mmol)の183m
lメタノール撹拌溶液に、ベンズアルデヒド(11.1m
l,109mmol)を加え、続いて、ピロリジン(9.1m
l,109mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌
し、約0℃まで冷却し、濾過した。固体を50mlの氷冷
メタノールで1回洗浄し、ついで、減圧で乾燥すると、
35.2g(75%収率)の本実施例1Dの標題生成物
が回収された。m.p.133−135℃。
【0081】
【化25】
【0082】E. 7−[(5−フルオロ−(2−
(4,4−ジメチル−2−オキサゾリニル)フェニル]
−3−フェニルメチレン−1−ベンゾピラン−4−オン 2−(4−フルオロフェニル)−4,4−ジメチル−2
−オキサゾリン(テトラヒドロフラン中、1.0当量,
0.5M濃度)の窒素下、約−78℃撹拌溶液に、ヘキ
サン中のn−ブチルリチウム(1.1当量,2.5M溶
液)を加えた。混合物を約−78℃で約1時間撹拌し、
ついで、ZnCl2(エーテル中、1M溶液,1.1当
量)を加えた。混合物を約1時間かけて約10℃まで暖
めると、2−(4−フルオロフェニル−2−クロロ亜
鉛)−4,4−ジエチル−2−オキサゾリンを与えた
(単離せず)。この溶液に、7[((トリフルオロメチ
ル)スルホニル)オキシ]−3−フェニルメチレン−1
−ベンゾピラン−4−オン(1.0当量)およびPd
(PPh34(0.02当量)を加えた。混合物を(約
68℃で)約3時間還流し、室温まで冷却し、NH4
l溶液に注いだ。溶液をジエチルエーテルで3回抽出
し、合わせた有機画分をMgSO4上で乾燥した。濾過
し、続いて、減圧で溶剤除去し、カラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル−2:1、ヘキサン:エーテル)にか
けると、本実施例1Fの標題化合物を黄色の固体として
与えた。65%収率。m.p.110−112℃。
【0083】
【化26】
【0084】F. (3S*,4R*)−7−[5−フル
オロ−(2−(4,4−ジメチル−2−オキサゾリニ
ル)フェニル]−4−ヒドロキシ−3−フェニルメチル
−2H−1−ベンゾピラン 実施例1Eよりの化合物のTHF(0.1M)中、約0
℃での撹拌溶液に、LiAlH4(エーテル中、1M,
2.2当量)を約10分間かけて滴下した。混合物を室
温まで暖め、約12時間撹拌した。混合物を約0℃まで
冷却し、ロッシェル塩でクエンチし、珪藻土を介して濾
過した。水層を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機
層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥した。濾過
し、溶剤除去すると、黄色のオイルを与えた。シリカゲ
ルを用いたクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサ
ン)にかけると、60%収率で白色固体を与えた。m.
p.65−70℃(分解)。
【0085】
【化27】
【0086】G. (3S*,4R*)7−(2−カルボ
キシ−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−
フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン 工程1Fよりの化合物をメチルヨーダイド(0.5M)
に室温で溶解し、約24時間撹拌した。メチルヨーダイ
ドを減圧で除去し、オイル状の固体をCH2Cl2に溶解
し、減圧で溶剤を除去した。この操作を繰り返し、痕跡
量のメチルヨーダイドを除去した。固体をメタノール
(0.5M)に溶解し、2MのNaOH(0.5M)を
加え、混合物を約5時間還流し、室温まで冷却し、1M
のHClでpH2の酸性とした。混合物を酢酸エチルで
2回抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過し、減圧で溶剤除去し、続いて、クロマトグラ
フィー(シリカゲル,10:1、塩化メチレン:メタノ
ール)にかけると、所望される酸を93%収率で与え
た。
【0087】
【化28】
【0088】H1. (3S,4R)−7−(2−カル
ボキシ−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−3
−フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン 工程1Gよりの化合物をジエチルエーテル(0.1M)
に溶解し、暖めて還流した。この溶液にS(−)メチル
ベンジルアミン(1当量)のジエチルエーテル液(0.
1M)を約10分間かけて滴下した。混合物を室温まで
暖め、約48時間撹拌した。沈殿した塩を濾過し、つい
で、再度、ジエチルエーテル(0.1M)中で約24時
間撹拌還流し、続いて、濾過した。塩(m.p.=17
0−173℃)を塩化メチレンに取り、1MのHClで
3回洗浄し、ついで、ブラインで1回洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、濾過した。減圧で溶剤を除去し、(1:
1−ヘキサン:エーテル)で再結晶すると、HPLC分
析により99.8%以上のエナンチオマー過剰で微細な
白色結晶を与えた。
【0089】
【化29】
【0090】H2. (3R,4S)7−(2−カルボ
キシ−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−
フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン 実施例1Dの合わさった塩スラリーからの濾液を1Mの
HClで3回洗浄し、ブラインで1回洗浄し、MgSO
4上で乾燥した。濾過し、溶剤除去すると、黄色の固体
を与えた。R(+)メチルベンジルアミンを使用する実
施例1Dに記載したと同様の処理により、所望される生
成物が得られた。
【0091】
【化30】
【0092】I. (3S,4R)−7−(2−カルボ
ベンジルオキシアミノ−5−フルオロ)−4−ヒドロキ
シ−3−フェニルメチル−2H−1−ベンゾピラン 実施例1H1で製造した化合物(1mmol)の1,4−ジ
オキサン10ml溶液に、1.05当量のジフェニルホス
ホリルアジド、1.1当量のベンジルアルコールおよび
2.2当量のトリエチルアミンを加えた。混合物を約1
6時間還流し、減圧下で溶剤除去し、残渣をシリカゲル
を用いたクロマトグラフィー(1:1−ヘキサン:Et
OAc)にかけると、N−CBZ生成物を与えた(68
%収率)。
【0093】
【化31】
【0094】J. (3S,4R)−7−(2−トリフ
ルオロメタンスルホニルアミン−5−フルオロ)−4−
ヒドロキシ−3−フェニルメチル−2H−1−ベンゾピ
ラン 実施例1Iで製造した化合物のEtOH10ml溶液に、
重量で0.05当量のPd(OH2)を加え、スラリー
をパール(Parr)(登録商標)シェーカー装置上、1気
圧で約3時間水素化した。セライト(登録商標)を介し
て混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。黄色のオイルを
CH2Cl2(10ml)に再溶解し、約0℃まで冷却し、
トリエチルアミン(2.2当量)を加え、続いて、無水
トリフルオロメタンスルホン酸(1.1当量)を加え
た。約2時間撹拌後、2当量の固体NaOMeを加え、
反応物を約15分間撹拌し、H2O(10ml)を加え
た。混合物を0.1MのHClでpH調整し、ついで、
3×10mlのEtOAcで抽出した。合わせた有機層を
ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、減
圧下で溶剤除去すると、黄色の半固体を与えた。シリカ
ゲルを用いたクロマトグラフィー(1:1−10:1、
EtOAc−ヘキサン)にかけると、所望されるスルホ
ンアミドを与えた。m.p.63−65℃。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、nは、1、2または3であり;Aは、酸素、硫
黄、CH2、NHまたはN(C1−C6)アルキルであ
り;Bは、CR45であり、このときR4およびR5は、
各々、独立に、水素;(C 1−C6)アルキル、R6
7(C1−C6)アルキルまたはR67(C1−C6)アル
コキシ{ここで、R6およびR7は、各々、独立に、水
素;(C1−C6)アルキル;(C3−C8)シクロアルキ
ル;(C6−C10)アリールまたは(C4−C9)ヘテロ
アリールであり、このときアリールおよびヘテロアリー
ル置換基は、フッ素、塩素、(C1−C6)アルキル、
(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C1−C6)ア
ルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキシ、(C1
−C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルキルスルフィ
ニル、(C6−C10)アリールスルフィニル、(C1−C
6)アルキルスルホニル、(C6−C10)アリールスルホ
ニルもしくはR14(C6−C10)アリール(ここで、R
14は、水素、フッ素、塩素、(C1−C6)アルキル、
(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C1−C6)ア
ルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキシ、(C1
−C6)アルキルチオ、(C 1−C6)アルキルスルフィ
ニルまたは(C1−C6)アルキルスルホニルである。)
から選択される1個または2個の基によって置換される
ことがある。}から選択されるか;または、R4および
5は、それらがともに結合する炭素と合わさって、
(C4−C7)シクロアルキル基を形成してもよく;R1
は、テトラゾリル;カルボキシ;1個または2個の(C
1−C6)アルキル基によって置換されることあるカルボ
キシ(C2−C6)アルケニル;(C1−C6)アルキル、
(C3−C7)シクロアルキル、(C3−C7)シクロアル
キル(C1−C6)アルキル(ここで、アルキルまたはシ
クロアルキル基は、ヒドロキシ、カルボキシまたはテト
ラゾリルによって置換されることがある)、または、式
(II):
【化2】 {式中、aは、0、1、2、3または4であり;R8
よびR9は、各々、独立に、水素;または、(C1
6)アルキルであり;R10およびR11は、各々、独立
に、水素、ヒドロキシ、(C1−C6)アルキル、パーフ
ルオロ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキルス
ルフィニル、(C6−C10)アリールスルフィニル、R
15スルホニル(ここで、R15は、(C1−C6)アルキ
ル、パーフルオロ(C1−C6)アルキル、(C3−C8
シクロアルキル、(C6−C10)アリールまたは(C4
9)ヘテロアリールである。)、または(C6−C10
アリールであり、このとき各アリールもしくはヘテロア
リール置換基は、フッ素、塩素、(C1−C6)アルキ
ル、(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C1
6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキ
シ、(C1−C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルキル
スルフィニル、(C1−C6)アルキルスルホニルおよび
(C6−C10)アリールスルホニルから選択される1個
または2個の基によって置換されることがある。};も
しくは、式(III):
【化3】 {式中、bは、0、1、2または3であり;cは、0ま
たは1であり;Yは、酸素、硫黄、CH2、NHまたは
N(C1−C6)アルキルであり;Zは、(C6−C10
アリールまたは(C4−C9)ヘテロアリールであり、こ
のときアリールまたはヘテロアリール置換基は、フッ
素、塩素、ヒドロキシによって置換されることある(C
1−C6)アルキル;R12SO2NH(ここで、R12は、
(C1−C6)アルキルまたはパーフルオロ(C1−C6
アルキルである。);R13SO2NHCO(ここで、R
13は、(C1−C6)アルキル、(C6−C10)アリール
または(C4−C9)ヘテロアリールであり、このときア
リールまたはヘテロアリール置換基は、R14、(C6
10)アリールもしくはR14(C6−C10)アリール
(ここで、R14は上記定義した通りである。)であ
る。);(R15SO2)NH、(R15CO)NH、(R
15CO2)NH(ここで、R15は、上記定義した通りで
ある。);(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C
1−C6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキ
シ、(C1−C6)アルキルチオ、(C 1−C6)アルキル
スルフィニル、(C1−C6)アルキルスルホニル、カル
ボキシ、テトラゾリル;もしくは、式(II)で表され
る基(ここで、a、R8、R9、R10およびR11は、上記
定義した通りである。)から選択される1個〜3個の基
によって置換されることがあり};R2は、水素、フッ
素、塩素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコ
キシ、パーフルオロ(C1−C6)アルキル、パーフルオ
ロ(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキルチ
オ、(C1−C6)アルキルスルフィニル、(C6
1 0)アリールスルフィニル、(C1−C6)アルキルス
ルホニルまたは(C6−C10)アリールスルホニルであ
る。]で表される化合物またはその薬学的に許容可能な
酸付加塩の有効量とシクロスポリンAまたはFK506
との組み合わせを含む治療用薬剤。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトを含め哺乳動物における同種異系移
    植片の拒絶反応を抑制するための方法であって、前記哺
    乳動物に、式(I): 【化1】 [式中、nは、1、2または3であり;Aは、酸素、硫
    黄、CH2、NHまたはN(C1−C6)アルキルであ
    り;Bは、CR45であり、このときR4およびR5は、
    各々、独立に、水素;(C 1−C6)アルキル、R6
    7(C1−C6)アルキルまたはR67(C1−C6)アル
    コキシ{ここで、R6およびR7は、各々、独立に、水
    素;(C1−C6)アルキル;(C3−C8)シクロアルキ
    ル;(C6−C10)アリールまたは(C4−C9)ヘテロ
    アリールであり、このときアリールおよびヘテロアリー
    ル置換基は、フッ素、塩素、(C1−C6)アルキル、
    (C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C1−C6)ア
    ルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキシ、(C1
    −C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルキルスルフィ
    ニル、(C6−C10)アリールスルフィニル、(C1−C
    6)アルキルスルホニル、(C6−C10)アリールスルホ
    ニルもしくはR14(C6−C10)アリール(ここで、R
    14は、水素、フッ素、塩素、(C1−C6)アルキル、
    (C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C1−C6)ア
    ルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキシ、(C1
    −C6)アルキルチオ、(C 1−C6)アルキルスルフィ
    ニルまたは(C1−C6)アルキルスルホニルである。)
    から選択される1個または2個の基によって置換される
    ことがある。}から選択されるか;または、R4および
    5は、それらがともに結合する炭素と合わさって、
    (C4−C7)シクロアルキル基を形成してもよく;R1
    は、テトラゾリル;カルボキシ;1個または2個の(C
    1−C6)アルキル基によって置換されることあるカルボ
    キシ(C2−C6)アルケニル;(C1−C6)アルキル、
    (C3−C7)シクロアルキル、(C3−C7)シクロアル
    キル(C1−C6)アルキル(ここで、アルキルまたはシ
    クロアルキル基は、ヒドロキシ、カルボキシまたはテト
    ラゾリルによって置換されることがある)、または、式
    (II): 【化2】 {式中、aは、0、1、2、3または4であり;R8
    よびR9は、各々、独立に、水素;または、(C1
    6)アルキルであり;R10およびR11は、各々、独立
    に、水素、ヒドロキシ、(C1−C6)アルキル、パーフ
    ルオロ(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキルス
    ルフィニル、(C6−C10)アリールスルフィニル、R
    15スルホニル(ここで、R15は、(C1−C6)アルキ
    ル、パーフルオロ(C1−C6)アルキル、(C3−C8
    シクロアルキル、(C6−C10)アリールまたは(C4
    9)ヘテロアリールである。)、または(C6−C10
    アリールであり、このとき各アリールもしくはヘテロア
    リール置換基は、フッ素、塩素、(C1−C6)アルキ
    ル、(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C1
    6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキ
    シ、(C1−C6)アルキルチオ、(C1−C6)アルキル
    スルフィニル、(C1−C6)アルキルスルホニルおよび
    (C6−C10)アリールスルホニルから選択される1個
    または2個の基によって置換されることがある。};も
    しくは、式(III): 【化3】 {式中、bは、0、1、2または3であり;cは、0ま
    たは1であり;Yは、酸素、硫黄、CH2、NHまたは
    N(C1−C6)アルキルであり;Zは、(C6−C10
    アリールまたは(C4−C9)ヘテロアリールであり、こ
    のときアリールまたはヘテロアリール置換基は、フッ
    素、塩素、ヒドロキシによって置換されることある(C
    1−C6)アルキル;R12SO2NH(ここで、R12は、
    (C1−C6)アルキルまたはパーフルオロ(C1−C6
    アルキルである。);R13SO2NHCO(ここで、R
    13は、(C1−C6)アルキル、(C6−C10)アリール
    または(C4−C9)ヘテロアリールであり、このときア
    リールまたはヘテロアリール置換基は、R14、(C6
    10)アリールもしくはR14(C6−C10)アリール
    (ここで、R14は上記定義した通りである。)であ
    る。);(R15SO2)NH、(R15CO)NH、(R
    15CO2)NH(ここで、R15は、上記定義した通りで
    ある。);(C1−C6)アルコキシ、パーフルオロ(C
    1−C6)アルキル、パーフルオロ(C1−C6)アルコキ
    シ、(C1−C6)アルキルチオ、(C 1−C6)アルキル
    スルフィニル、(C1−C6)アルキルスルホニル、カル
    ボキシ、テトラゾリル;もしくは、式(II)で表され
    る基(ここで、a、R8、R9、R10およびR11は、上記
    定義した通りである。)から選択される1個〜3個の基
    によって置換されることがあり};R2は、水素、フッ
    素、塩素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコ
    キシ、パーフルオロ(C1−C6)アルキル、パーフルオ
    ロ(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキルチ
    オ、(C1−C6)アルキルスルフィニル、(C6
    1 0)アリールスルフィニル、(C1−C6)アルキルス
    ルホニルまたは(C6−C10)アリールスルホニルであ
    る。]で表される化合物またはその薬学的に許容可能な
    酸付加塩の有効量をシクロスポリンAまたはFK506
    との組み合わせ療法で投与することを含む方法。
  2. 【請求項2】 投与される化合物が、nが2であるもの
    である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 投与される化合物が、Aが酸素であるも
    のである、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 投与される化合物が、nが2であり、B
    が、3位で、CR45であり、このとき、R4が水素で
    あり、R5がベンジル、4−フルオロベンジル、4−フ
    ェニルベンジル、4−(4−フルオロフェニル)ベンジ
    ルまたはフェノキシであるものである、請求項1に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 投与される化合物が、R2が水素または
    フッ素であるものである、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 投与される化合物が、nが2であり、R
    1が、7位で、2−カルボキシフェニル、2−カルボキ
    シ−5−クロロフェニル、2−カルボキシ−4−クロロ
    フェニル、2−カルボキシ−3−フルオロフェニル、2
    −カルボキシ−5−フルオロフェニル、2−カルボキシ
    −5−クロロフェニル、2−カルボキシ−5−トリフル
    オロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルスルホニ
    ルアミン−5−フルオロフェニル、2−カルボキシ−4
    −フルオロフェニル、2−カルボキシ−6−フルオロフ
    ェニル、2−テトラゾリル−5−フルオロフェニルまた
    は3−カルボキシフェニルであるものである、請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 投与される化合物が、nが2であり;A
    が酸素であり;Bが、3位で、CR45であり;ここ
    で、R4が水素であり、R5がベンジル、4−フルオロベ
    ンジル、4−フェニルベジル、4−(4−フルオロフェ
    ニル)ベンジルまたはフェノキシであり;R2が水素ま
    たはフッ素であり;R1が、7位で、2−カルボキシフ
    ェニル、2−カルボキシ−5−クロロフェニル、2−カ
    ルボキシ−4−クロロフェニル、2−カルボキシ−3−
    フルオロフェニル、2−カルボキシ−5−フルオロフェ
    ニル、2−カルボキシ−5−トリフルオロメチルフェニ
    ル、2−トリフルオロメチルスルホニルアミン−5−フ
    ルオロフェニル、2−カルボキシ−4−フルオロフェニ
    ル、2−カルボキシ−6−フルオロフェニル、2−テト
    ラゾリル−5−フルオロフェニルまたは3−カルボキシ
    フェニルであるものである、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記化合物が、(3S,4R)−7−
    (2−カルボキシフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベ
    ンジル−2H−1−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−5−クロロフ
    ェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1−
    ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−4−クロロフ
    ェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1−
    ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−3−フルオロ
    フェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1
    −ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−4−フルオロ
    フェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1
    −ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−5−フルオロ
    フェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−1
    −ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−カルボキシ−5−トリフル
    オロメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル
    −2H−1−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−トリフルオロメチルスルホ
    ニルアミン−5−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ
    −3−ベンジル−2H−1−ベンゾピラン; (3S,4R)−7−(2−テトラゾリル−5−フルオ
    ロフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジル−2H−
    1−ベンゾピラン;および、(3S,4R)−7−(3
    −カルボキシフェニル)−4−ヒドロキシ−3−ベンジ
    ル−2H−1−ベンゾピラン;からなる群より選択され
    る、請求項1に記載の方法。
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