JPH11322547A - 毛髪化粧料の評価法 - Google Patents

毛髪化粧料の評価法

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JPH11322547A
JPH11322547A JP13913098A JP13913098A JPH11322547A JP H11322547 A JPH11322547 A JP H11322547A JP 13913098 A JP13913098 A JP 13913098A JP 13913098 A JP13913098 A JP 13913098A JP H11322547 A JPH11322547 A JP H11322547A
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JP
Japan
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hair
hair cosmetic
physical property
evaluation
cosmetic
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Application number
JP13913098A
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English (en)
Inventor
Akira Toyoda
明 豊田
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、実使用テストを行わずに、実使用
にマッチした毛髪用化粧料の評価法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 毛髪化粧料で生体より分離された毛髪を
処理した後、当該被処理毛髪の物性を経時的に測定し、
当該物性の挙動を指標とすることを特徴とする、毛髪化
粧料の評価法を提供する。本発明によれば、実使用テス
トを行わずに、実使用にマッチした毛髪用化粧料の評価
法を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料の適切
な評価に有用な、評価法に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪化粧料に於いて、その客観的な評価
は非常に重要なものであることは既に知られていること
ではあるが、実際の使用時の実感を反映しうる評価法は
今のところ知られていない。この為、かかる毛髪化粧料
の評価は、多くのパネラーを集めて実使用テストを行
い、統計解析によりその効果を比較する以外に方法は無
かった。簡便的な方法として、毛髪を毛髪化粧料で処理
し、その含水量を測定する試みは行われたものの、その
結果は、実使用テスト結果とは大きく異なり、当該含水
値は評価の指標としては到底使いがたいものであった。
パネラーへの負担やその評価のために必要とする労力を
軽減するために、実使用テストを行わずに、実使用にマ
ッチした毛髪用化粧料の評価法の開発が望まれていた。
【0003】一方、毛髪の評価に於いて、生体より分離
された毛髪を用いて、処理後すぐに評価することは行わ
れていたが、経時的にその物性値を追いながら評価する
ことは全く行われていなかった。更に、経時的に物性値
を追いながら評価することにより、毛髪用の化粧料の定
量的な評価が為しうることも当然全く知られていなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、実使用テス
トを行わずに、実使用にマッチした毛髪用化粧料の評価
法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
状に鑑みて、実使用テストを行わずに、実使用にマッチ
した毛髪用化粧料の評価法を求めて鋭意研究を重ねた結
果、毛髪化粧料で生体より分離された毛髪を処理した
後、当該被処理毛髪の物性を経時的に測定し、当該物性
の挙動を指標とすることにより、かかる評価が可能とな
ることを見いだし発明を完成させるに至った。以下、本
発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加え
る。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の評価法に用いる毛
髪 本発明の毛髪化粧料の評価法は、毛髪化粧料で生体より
分離された毛髪を処理した後、当該被処理毛髪の物性を
経時的に測定し、当該物性の挙動を指標とすることを特
徴とする。本発明で使用しうる、生体より分離された毛
髪としては、特段の限定は受けず、例えば、人毛や馬
毛、狐毛、狸毛、熊毛等の獣毛が例示できる。これらは
何れも市販されているため、その入手は極めて容易であ
る。これらの内で特に好ましいものは、人毛であり、人
毛に於いては使用人種と近似性の高い人種の人毛を用い
るのが好ましい。又、人毛の種類を変えて本発明の評価
を行い、どの様な種類の人毛に適切かを評価・判定する
ことも本発明の技術範囲に属する。
【0007】(2)処理に使用する毛髪化粧料の量 上記毛髪の処理に使用する被験物質たる毛髪化粧料の量
であるが、これはその化粧料の使用方法や使用目的によ
って異なり、トリートメントやクリームなどの評価や一
般的な評価に使用する場合は、実使用に近い量を用いす
すぎを行わずに評価するのが好ましく、例えば、10g
の毛髪に対して、毛髪化粧料を0.01〜1g程度を使
用して処理するのが好ましい。一方、通常すすぎを行っ
て使用するシャンプーやリンスの評価や数種の毛髪化粧
料の厳密な比較を行う場合には、実使用の量よりもかな
り過剰の量を使用し、数値の差を大きくするのが好まし
く、例えば、10gの毛髪を0.1〜10gの量で処理
し比較するのが好ましい。尚、本発明の評価に於いて
は、毛髪化粧料を唯一種のもののみについて評価するこ
ともできるし、2種以上のセットの組み合わせ、例えば
シャンプーとリンスの組合わせで使用し、セットでの評
価をすることもできる。尚、本発明に於いて、毛髪化粧
料とは、毛髪を処理するための化粧料を意味し、シャン
プー、リンス、トリートメント、清涼剤、艶だし剤、養
毛料、清浄料、ヘアクリーム、整髪料、セット化粧料等
の総称を意味する。これらの毛髪用化粧料の内、本発明
の評価法を適用するのに特に好ましいものは、シャンプ
ー、トリートメント又はリンスである。これは特に評価
による個々の差が大きく現れるからである。
【0008】(3)本発明の評価法の指標となる物性値 本発明の評価法に於ける、指標となる物性値としては、
毛髪の機能を表せる物性値であれば特段の限定を受け
ず、例えば、含水量、引っ張り強度、引っ張り降伏値、
艶度、反射率、分光値、重量変化、T−G特性値、蛋白
含有率などが好ましく例示でき、これらの中では非破壊
的に計測が連続的に可能である、重量変化を用いるのが
好ましい。この重量変化が表現するものは、含水量の変
化である。毛髪は、個々の一本、一本の物性値にある程
度のバラツキが存在するため、破壊的な物性値測定を行
うためには相当数の毛髪を用意し、バラツキが吸収しう
る程度例数を増やすことが必要である。しかし、前記重
量変化は、ある程度の数のものの重量を連続的に追って
行けるため、前記破壊試験の如くたくさんのサンプルの
測定を行わないですむので大変有利である。又、かかる
重量変化は、予め処理前の重量を測定し、処理後の重量
からこの処理前の重量を差し引いた数値として測定して
おくと、より含水量に近い値となるので更に好ましい。
【0009】(4)評価のための経時観察期間 本発明の特徴は、長時間まで上記物性値を追い、その特
性を把握することにある。即ち、処理直後の数値では、
かかる毛髪化粧料の官能評価の印象とは異なり、官能評
価と適合した物性値の変化は、処理後相当時間後に現れ
ることを本発明者らは見いだした。処理後、官能評価と
適合した物性値が現れるまでに要する時間は、どの様な
条件に処理毛髪をおくかにより異なり、例えば、標準的
な温度・やや乾燥した湿度条件である、20℃、湿度4
0%では6〜9時間程度の時間を要する。これは経時的
な物性値の変動を見ることによって推測しうる。通常の
事情を考慮すれば、20℃、湿度40%の条件で9時間
保存した場合の物性値をもって比較するのが特に好まし
い。
【0010】(5)本発明の評価法の適用 上記に詳細に説明を行った、本発明の毛髪化粧料の評価
法は、毛髪化粧料を評価するのに用いられるのみなら
ず、毛髪化粧料用の原料のスクリーニングなどにも使用
することが出来、この様な使用も本発明の毛髪化粧料の
評価法の技術範囲に属する。又、化粧料原料の組み合わ
せ効果のスクリーニングにも用いることが出来、これも
又本発明の評価法の技術範囲に属する。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限
定を受けないことは言うまでもない。
【0012】<実施例1>下記に示す処方に従って、リ
ンスを作成した。即ち、処方成分を80℃に加熱攪拌
し、攪拌冷却しリンスを得た。これらのリンスを用い、
10gの毛髪に対しリンス0.5gの割合で処理して、
充分温湯で濯いだ後、良く水分を拭い、20℃、湿度4
0%の条件下保存し、経時的に重量を測定した。経時的
な重量値から処理前の重量(10g)を差し引いた値
(重量差)を算出し、各経時時点での重量差を処理直後
の重量差で除した値に100を乗じた値(重量差変化
率)を算出した。これらのリンスの重量差変化率を表2
に示す。更に、これらのリンスについて、任意に選出し
たパネラー1群10名を用いて、表1に示す成分を水に
置換した対照リンスと使用比較試験を行った。使用比較
試験は、下記リンスと対照リンスを交互に2週間使用し
てもらい、対照に比し著しく良い(評点:2)、対照に
比し明らかに良い(評点:1)、対照に比しやや良い
(評点:0.5)、対照と同程度(評点:0)の基準で
評点付けをしてもらった。結果を平均評点として表3に
示す。各経時時点での重量変化率と使用テストでの平均
評点との相関係数を表4に示す。これより、6〜9時間
保存した場合の重量差変化率と使用テスト結果が良く相
関がとれていることがわかる。これより、本発明の評価
法が適切であることが明らかである。 (処方) 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1 重量部 セタノール 1 重量部 表1に記載の油脂成分 10 重量部 水 87 重量部
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、実使用テストを行わず
に、実使用にマッチした毛髪用化粧料の評価法を提供す
ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛髪化粧料で生体より分離された毛髪を
    処理した後、当該被処理毛髪の物性を経時的に測定し、
    当該物性の挙動を指標とすることを特徴とする、毛髪化
    粧料の評価法。
  2. 【請求項2】 経時的な計測が6時間以上持続すること
    を特徴とする。請求項1に記載の毛髪化粧料の評価法。
  3. 【請求項3】 測定すべき毛髪の物性が水分含有量であ
    ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の毛髪化粧
    料の評価法。
  4. 【請求項4】 毛髪化粧料が、シャンプー、トリートメ
    ント又はリンスであることを特徴とする、請求項1〜3
    の何れか一項に記載の毛髪化粧料の評価法。
JP13913098A 1998-05-06 1998-05-06 毛髪化粧料の評価法 Pending JPH11322547A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7261000B2 (en) 2004-04-26 2007-08-28 The Procter & Gamble Company Methods of assessing characteristics of fibrous substrates and treating fibrous substrates
US7928739B2 (en) 2006-06-30 2011-04-19 The Procter & Gamble Company Device for measuring moisture in substrate and health of hair
CN111855917A (zh) * 2020-07-31 2020-10-30 上海百雀羚生物科技有限公司 一种日用品香气测评方法

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