JPH11322302A - 燃料電池用改質装置 - Google Patents

燃料電池用改質装置

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JPH11322302A
JPH11322302A JP11002990A JP299099A JPH11322302A JP H11322302 A JPH11322302 A JP H11322302A JP 11002990 A JP11002990 A JP 11002990A JP 299099 A JP299099 A JP 299099A JP H11322302 A JPH11322302 A JP H11322302A
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JP
Japan
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coil
reformer
fuel
conduit
vaporizer
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JP11002990A
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English (en)
Inventor
Osamu Tajima
収 田島
Kazunari Okita
一成 大北
Mitsuo Karakane
光雄 唐金
Masatoshi Ueda
雅敏 上田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/02Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being helically coiled
    • F28D7/024Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being helically coiled the conduits of only one medium being helically coiled tubes, the coils having a cylindrical configuration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/22Arrangements for directing heat-exchange media into successive compartments, e.g. arrangements of guide plates

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料改質効率の優れた燃料改質装置を提供す
る。 【構成】 気化された液体燃料ガスを用いて改質ガスを
生成する燃料電池用改質装置であって、加熱空気が流れ
る外筒と、前記外筒の内部に配置され、前記液体燃料が
流れるコイル状の管路と、前記外筒の内壁と前記コイル
状管路の外壁との間に形成された外空間を塞ぐよう前記
外筒の主軸方向に対して略垂直方向に沿って設けられた
第1の邪魔板と、前記コイル状管路の内壁側に形成され
た内空間を塞ぐよう前記外筒の主軸方向に対して略垂直
方向に沿って設けられた第2の邪魔板とを有し、且つ、
前記第1の邪魔板と第2の邪魔板とが互いに交互に合計
3枚以上配置された気化器を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池装置に使
用される改質装置に係わり、燃料改質装置の改質効率を
向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来燃料電池としてメタノール等の液体
燃料を燃料として用いるものが知られている。このよう
な液体燃料を用いる燃料電池装置においては、まず気化
器中で液体燃料を加熱空気と熱交換させることにより気
化温度にまで加熱し、そして気化された気化燃料を改質
触媒層中を通過させることにより改質反応を起こさせて
改質燃料を生成している。そしてこの改質ガスを燃料電
池に供給することで発電させている。
【0003】上記のように液体燃料を加熱空気と熱交換
させて気化温度まで上昇させるための気化器は、熱交換
器の一種である。この熱交換器の代表的なものの1つ
に、流体管路をコイル状構造としたコイル式熱交換器が
ある。この熱交換器において、従来より、例えば伝熱壁
を熱伝導性に優れた材質のものとしたり、コイル巻回数
を多くすることにより熱交換可能面積を増大させるなど
の熱交換効率を高める工夫が種々行われて来た。
【0004】コイル式の熱交換器は、図4にその概略を
示すように、流体aの流路(外筒)の中に流体bの流れ
るコイル状の流路(管路a)を配置し、両流体間で熱交
換を行わせるものであるが、この方式では、流体aの中
に流体bが長く留まることになるため、そのぶん熱エネ
ルギーの授受時間が長くなる。したがって、熱交換効率
が高まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コイル式熱交換器では、図4に示すように、前記外筒の
内壁とコイル状管路との隙間(以下、外空間という。)
及びコイル状管路の内側に形成される円筒状の空間(以
下、内空間という。)においては、流体aが殆ど管路に
接触することなく川下方向に直線的に流れ去ってしま
う。したがって、管路近傍を流れる流体aのみが流体b
との熱交換に利用されるのみで、管路から離れたところ
を流れる流体aは、殆ど熱交換に利用されないという問
題があった。
【0006】このような問題は、例えば、管路の径を一
層細くし巻回回数を増やして流体aに対する接触面積を
増やす方法や管厚を薄くして管の熱伝導性を高める方法
では、十分に解決できない。そればかりか、上記方法で
は単位時間当たりの熱交換量が減少し、また管路強度の
低下といった新たな問題が発生する。一方、コイル巻回
半径を段階的に変化させた複雑な形状のコイル状管路を
使用することにより、流体aが必ず管路に接触するよう
にして、熱交換効率を高める方法も考えられるが、この
ような複雑な形状のコイルは技術的に作製が困難となる
ととともに、製造コストの大幅な上昇といった問題が残
る。
【0007】更に外筒内に攪拌機を取付け流体aを攪拌
することにより熱交換効率を改善する方法も考えられる
が、この方法は取付けスペース上の問題や装置の複雑化
を招き製造コストの上昇といった問題が生じることにな
る。
【0008】本発明はかかる現状に鑑みなされたもので
あり、簡易かつ生産コストを殆ど上昇させることのない
熱交換効率改善手段を案出し、もって改質効率に優れた
燃料改質装置を安価に提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、気化器により気化された液
体燃料ガスを用いて改質ガスを生成する燃料電池用改質
装置であって、前記気化器は、加熱空気が流れる外筒
と、前記外筒の内部に配置され、前記液体燃料が流れる
コイル状の管路と、前記外筒の内壁と前記コイル状管路
の外壁との間に形成された外空間を塞ぐよう前記外筒の
主軸方向に対して略垂直方向に沿って設けられた第1の
邪魔板と、前記コイル状管路の内壁側に形成された内空
間を塞ぐよう前記外筒の主軸方向に対して略垂直方向に
沿って設けられた第2の邪魔板とを有し、且つ、 前記
第1の邪魔板と第2の邪魔板とが互いに交互に合計3枚
以上配置されたことを特徴とする。
【0010】また、前記コイル状管路は、前記液体燃料
が前記気化器の上方から入り、下方に移動した後にさら
に下方から上方に移動し、気化器の上方から導出される
流路を形成することを特徴とする。
【0011】さらに、前記コイル状管路は、前記液体燃
料が前記気化器内を上方から下方に移動する流路を形成
する第1コイル管路と、前記気化器内を下方から上方に
移動する流路を形成する第2コイル管路とを備えること
を特徴とする。
【0012】加えて、前記第1コイル管路と第2コイル
管路とを接続する配管と、前記第2コイル管路の下流に
接続された、前記液体燃料を導出するための配管とを、
前記内空間に有することを特徴とする。
【0013】さらには、前記コイル状管路が、突起を有
することを特徴とする。
【0014】上記構成の請求項1の発明によれば、気化
器内設けられた第1の邪魔板が、外筒の内壁とコイル状
管路との間の空間(外空間)を外筒の主軸方向(以下、
垂直方向という。)に沿って下流方向に流れる加熱空気
の流れをじゃまして、前記主軸方向に直交する方向(以
下、水平方向という。)に変える。このため、第1の邪
魔板によって流向を水平方向に変えられた加熱空気は、
片側の流路が筒壁で閉鎖されているため、反対のコイル
状管路の間隙を通過して内空間(周囲をコイル状管路に
囲まれた空間)へ流れることになる。
【0015】一方、第2の邪魔板は、内空間を垂直方向
に流れる加熱空気の流れをじゃまして水平方向の流れに
変える。このため、第2の邪魔板によって流向を変えら
れた加熱空気は、内空間の周囲にあるコイル状管路の間
隙から外空間に拡散流出する。
【0016】このように第1の邪魔板は、外空間を流れ
る加熱空気の流向を水平方向に変え、内空間に導くよう
作用し、第2の邪魔板は内空間を流れる加熱空気の流向
を水平方向に変え、外空間に導くように作用する。
【0017】更に、上記構成では、第1の邪魔板と第2
の邪魔板とが、所定の間隔で交互に配置してある。した
がって、加熱空気は、第1の邪魔板またはと第2の邪魔
板により流れをじゃまされ、コイル状管路の間隙を介し
て外空間から内空間、または内空間から外空間へと交互
に行き来しながら下流方向に流れる。
【0018】つまり、第1の邪魔板及び第2の邪魔板
は、加熱空気がコイル状管路の間隙を通って行き来する
ようにし、これによって加熱空気を確実にコイル状管路
に接触せしめ熱交換効率を高めるという作用効果を奏す
る。
【0019】加えて、上記のように両邪魔板により加熱
空気の流向は交互に変換されるが、この流向の変換や狭
いコイル間隙を通過する際に乱流が発生する。よって、
交互に配置された邪魔板は、結果的に加熱空気を攪拌す
るように作用する。したがって、上記の作用効果が一層
効果的に発揮され、熱交換効率が高まることになる。
【0020】なお、交互に配置する邪魔板は、通常、数
が多いほどよいが、3枚以上配置すれば、十分に上記作
用効果を奏する。
【0021】請求項2の発明では、液体燃料が気化器の
上方から入り下降した後に、下方から上方に移動して気
化器の外部に導出される。従って、気化器内での流路長
さが増大するので、液体燃料の気化を促進することがで
きる。
【0022】また、請求項3の発明によれば、このよう
な液体燃料を流路を形成するコイル状管路を容易に得る
ことができる。
【0023】さらに、請求項4の発明によれば、第1コ
イル管路と第2コイル管路とを接続する配管と、前記第
2コイル管路の下流に接続された、前記液体燃料を導出
するための配管とが、内空間に設けられているので、加
熱空気がより多く燃料管路に接触することとなる。
【0024】加えて、請求項5の発明では、コイル状管
路の表面に、熱交換表面積を増加させるための突起を有
するが、この突起は熱交換効率を一層高めるよう作用す
る。したがって、上記請求項1の如く、邪魔板が互いに
交互に設けられていれば、前記加熱空気は少なくとも1
度は流れが水平方向に強制的に変えられる結果、コイル
間の隙間においてコイル状管路を流れる液体燃料と前記
隙間を通過する加熱空気との熱的接触が良好になり、熱
交換効率も向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる燃料改質装
置について、具体的に説明する。
【0026】図1は本発明燃料改質装置の概略斜視図で
あり、図2は改質装置に組み込んだ気化器の概略断面図
である。
【0027】図1に基づいて、本発明に係わる燃料改質
装置1は、断熱材からなる円筒型状の外容器2の中に、
装置本体が収納されており、大きさは、例えば高さ60
0mm、直径300mmである。
【0028】装置本体は、空気を加熱する円筒形のバー
ナー4が外容器2の底面3上の中央部に設置され、加熱
空気によって液体燃料を気化させる円筒形の気化器10
がバーナー4の上に設置され、気化燃料を改質する4本
の円筒状の改質器30が気化器10の周囲に設置され、
気化器10から出た気化燃料を改質器30に分岐する分
岐管40が気化器10の上方に設置された構造をしてい
る。
【0029】バーナー4は、底面3を下から上へ貫通し
たバーナー4に連通する燃焼空気用配管5からバーナー
4内に吹き込まれる空気を加熱するものであり、バーナ
ー4で加熱された加熱空気は、円筒形の気化器10に吹
き入れられる。気化器10は、バーナー4から送られた
加熱空気の上方への通路を形成する円筒状の断熱円筒1
1が、バーナー4の上に設置されており、その断熱円筒
11の中に、液体燃料が流れる燃料管路が設置されてい
る。
【0030】この燃料管路は、断熱円筒11の内壁に沿
って配置された、円筒管をコイル状に成型した第1コイ
ル管路21と第2コイル管路22と、前記コイル状管路
21、22の内側をそれぞれ上下方向に通る直管23
a、23b(図2参照)とで構成されている。そして、
前記第1コイル管路21の下流側終端に直管23bが接
続され、この直管23bの他端にコイル状管路22が接
続され、更に前記第2コイル管路22の下流側端に直管
23aが接続され、この直管23aの他端は前記分岐管
40に接続されている。
【0031】気化器10の上方(上流)から燃料管路に
入った液体燃料は、第1コイル管路21を下りながら加
熱空気から供給される熱を吸収して気化温度付近の温度
まで加温される。次いで、ほぼ気化温度にまで加温され
た前記燃料は、直管22bを介して第2コイル管路22
に入り、今度は第2コイル管路22内を下から上に移動
しながら更に加熱されて気化し、高温の気化燃料となっ
て気化器10の上部に設けた分岐管40より複数の改質
器30にそれぞれ導かれる。ここで、前記燃料が第2コ
イル管路を下から上に流れるようにしたのは、前記燃料
の気化を促進するためである。
【0032】なお、改質器30は、断熱円筒11と外容
器2の側面に挟まれた空間に、断熱円筒11を取り囲む
ように配置されており、この改質器30は、金属の円筒
容器の中に、改質用触媒(例えば、市販の銅/亜鉛系メ
タノール改質用触媒)が詰められて触媒層31が形成さ
れているものである。
【0033】改質器30…の下部は、底面3を貫通して
合流管32と連通し、合流管32は外部の燃料電池と連
通している。従って、分岐管40から改質器30…の上
部に入った気化燃料は、触媒層31…を下降しながら改
質反応を起こして改質燃料となり、合流管32で集めら
れて、外部の燃料電池に送られる。
【0034】なお、燃料改質装置用気化器は、加熱空気
と液体燃料との間の熱交換を通じて、液体燃料を気化温
度にまで加熱することを目的とした熱交換器の一種であ
る。
【0035】次に、上記燃料改質装置の主要部である気
化器について、図2に基づいて更に詳細に説明する。気
化器10は内径91mmの円筒体であり、この円筒体内
に第1コイル管路21、第2コイル管路22、直管23
a及び直管23bからなる一本の燃料管路(外径9.5
mmステンレス管)が、円筒体内壁に接触しないように
して配置されている。前記第1コイル管路21は、コイ
ル外径110mm、コイル間隙約1mm、コイル巻数1
5巻、コイル高さ157mmのコイル形状をしており、
その流路全長は約5mである。また、前記第2コイル管
路22は、コイル外径100mm、コイル間隙約1m
m、コイル巻数10巻、コイル高さ104mmのコイル
形状をしており、その流路全長は約3mである。そし
て、上記したように第1コイル管路の下流端は直管23
bを介して第2コイル管路の上流端に接続され、第2コ
イル管路の下流端は直管23aに接続されている。
【0036】また、図2に示すように、第1コイル管路
21の上部(分岐管40側)には、第1コイル管路の内
空間と略同様な径の空洞を有するドーナツ状の第1の邪
魔板101(A)が、外空間を塞ぐように前記円筒体内
壁に接して配置され、また第2コイル管路の下部(バー
ナー4側)には、第2コイル管路の内空間径と略同様な
空洞を有するドーナツ状の第1の邪魔板101(C)が
上記と同様に配置されている。更に、第1コイル管路の
下流端部と第2コイル管路の上流端部の間には、第2コ
イル管路の外周径とほぼ等しい第2の邪魔板102
(B)が、第2コイル管路の内空間を塞ぐように配置さ
れている。この邪魔板(A)〜(C)は、耐熱鋼又はス
テンレス鋼を用いて作製した厚み1〜2mmの薄板であ
る。
【0037】ここで、このような構造の気化器における
加熱空気の動きを説明すると、円筒体下部から供給され
た加熱空気は、先ず前記邪魔板(C)にじゃまされ第2
コイル管路の内空間に導かれるが、この内空間の上部は
前記邪魔板(B)で塞がれているので、そのまま上方に
進めない。よって、第2コイル管路のコイル間隙を通っ
て外空間に流出する。
【0038】このようにして流出した加熱空気は、第1
コイル管路の外側面に接触しながら上昇することになる
が、ここでも前記と同様、外空間の上部は邪魔板(A)
で塞がれているため、今度は第1コイル管路のコイル間
隙を通って再び内空間に入る。
【0039】第1コイル管路の内空間に入った加熱空気
は第1コイル管路のコイル内側面に接触しながら上昇す
るとになる。このようにして、円筒体下部から供給され
た加熱空気は、蛇行しながら上流から下流に進み、その
間に燃料管路との接触を繰り返すとともに、蛇行の際や
コイル間隙を通る際に攪拌される。つまり、加熱空気と
液体燃料との効率的な熱交換が実現する。
【0040】なお、図1及び図2中において、矢印Xは
加熱空気の流れを示し、矢印Yは液体燃料または気化燃
料または改質燃料の流れを示している。 〔比較例1〕前記外筒内に邪魔板を設けない他は上記実
施例1と同様の構造の気化器(図4参照)を組み込んだ
燃料改質装置を作製し、これを比較例1とした。 〔比較例2〕第1の邪魔板(A)及び(C)をそのまま
とし、第2の邪魔板(B)を設けなかったことの他は、
前記実施例1と同様の構造の気化器を組込んだ燃料改質
装置を作製し、これを比較例2とした。 〔比較例3〕第1の邪魔板(A)及び(C)を第2の邪
魔板に交換し、他は前記比較例2と同様の構造の気化器
を組込んだ燃料改質装置を作製し、これを比較例3とし
た。 〔実験〕本実施例の燃料改質装置、及び比較例1、2の
燃料改質装置を用いて、所定の条件でメタノール水溶液
の改質を行い、実施例気化器と比較例気化器との受熱効
率を比較するテストを行った。その結果を表1に示す。
【0041】尚、燃料改質装置の運転条件は、気化器に
供給されるメタノールの供給速度を80ml/min とし、
また、バーナの燃焼熱量を44.3kcal/min とした。
【0042】
【表1】
【0043】上記表1から明らかなように、実施例の燃
料改質装置は、比較例1及び2の燃料改質装置に比べ
て、液体燃料の受熱効率、即ちバーナの燃焼熱量に対す
る液体燃料の受熱量が格段に向上した。このことは、実
施例の気化器では比較例1及び2の気化器と比べて、熱
交換効率が向上したことを意味する。
【0044】このように、本発明において、熱交換効率
が向上するのは、実施例の気化器では、上記したように
加熱空気が蛇行しながら上流から下流に進み、その間に
燃料管路との接触を繰り返すとともに、蛇行の際やコイ
ル間隙を通る際に攪拌される結果、加熱空気の熱エネル
ギーが効率的に燃料管路に授受されるためと考えられ
る。
【0045】これに対し、比較例1では、燃料管路から
離れたところを通る加熱空気は、殆ど熱交換に寄与する
ことなく上方に直進し排出されてしまうために熱交換効
率が悪くなったと考えられる。
【0046】他方、外空間または内空間に邪魔板を配置
した比較例1、2では、外空間または内空間を通過する
加熱空気が直進し燃料管路に接触しないで流れ去ってし
まうのを防止するので、熱交換効率がある程度改善され
るものと考えられる。比較例2ではコイル管路の内空間
を、また比較例3ではコイル管路の外空間をそれぞれ直
進してしまうため邪魔板の効果が十分に発揮され得ない
ものと考えられる。更に、表1で、比較例2の方が比較
例3より受熱効率が高かったのは、内空間には直管a、
bが配置されているので、全体として見た場合、加熱空
気がより多く燃料管路に接触したためと考えられる。
【0047】以上の結果から、加熱空気の流路に邪魔板
を設けると熱交換効率が改善されること、邪魔板として
は外空間を通る加熱空気の流れをじゃまする第1の邪魔
板と、内空間を通る加熱空気の流れをじゃまする第2の
邪魔板とを設け、且つ第1の邪魔板と第2の邪魔板とが
交互に配置されてあると、熱交換効率が顕著に改善され
ること、が明らかとなった。
【0048】上記実施例においては、3枚の邪魔板を用
いたが、本発明では第1の邪魔板と第2の邪魔板とが交
互に配置されていればよく、3枚に限定されるものでは
ないことは勿論である。なお、これらの邪魔板の設置位
置は何ら限定されるものではない。
【0049】図3に、邪魔板を5枚用いた例を示す。一
般に邪魔板の数を多くすると熱交換効率がより向上する
が、その数は管路の長さに応じて適当に配設すれば良
い。
【0050】また、前記液体燃料の流れるコイル状の管
路には、熱交換表面積を増加させ、或いは熱交換媒体の
攪拌のための突起を設けることも好ましく、この場合、
突起としては、フィンや凸状の突起等が挙げられ、また
フィン形状を例えば板状のものや放射状に拡散する形状
とすることもできる。更に、フィンの向きを内空間或い
は外空間の何れの位置に設けることもでき、流路管の周
囲に螺旋上にフィンを設けることもできる。螺旋上にフ
ィンを設けた場合には螺旋に沿って加熱空気が流れると
いう効果が得られる。
【0051】また、上記実施例では、コイル管路の間隙
を約1mmとしたが、コイル管路のコイル間隙は何ら限
定されるものではない。一般には、この間隙は、熱交換
効率の面から、加熱空気が通過できる範囲で狭い方が好
ましい。また上記実施例では、外筒として円筒形状を用
いたが、外筒は円筒形状に限定されるものでなく、角形
や四角形であってもよい。
【0052】本発明では、邪魔板の材質は特に限定され
るものではなく、加熱空気の性質に応じて、熱的安定性
や熱伝導性に優れた材質のものを適当に選択し使用でき
る。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、第1の邪魔板と第2の
邪魔板を交互に設けるという簡易な手段により、生産コ
ストを殆ど上昇させることなく、熱交換効率に優れた気
化器を提供でき、この気化器を用いることにより、燃料
改質装置の改質効率を顕著に向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる燃料電池改質装置の概略斜視図
である。
【図2】本発明燃料電池改質装置で用いる気化器の概略
断面図である。
【図3】本発明に係る別の気化器の概略断面図である。
【図4】従来の燃料改質装置ので用いる気化器の概略斜
視図(一部破断面)である。
【符号の説明】
10 気化器 11 断熱円筒 21 第1コイル管路 22 第2コイル管路 23 直管 24 外空間 101 第1の邪魔板 102 第2の邪魔板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 雅敏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化された液体燃料を用いて改質ガスを
    生成する燃料電池用改質装置であって、 加熱空気が流れる外筒と、前記外筒の内部に配置され、
    前記液体燃料が流れるコイル状管路と、前記外筒の内壁
    と前記コイル状管路の外壁との間に形成された外空間を
    塞ぐよう前記外筒の主軸方向に対して略垂直方向に沿っ
    て設けられた第1の邪魔板と、前記コイル状管路の内壁
    側に形成された内空間を塞ぐよう前記外筒の主軸方向に
    対して略垂直方向に沿って設けられた第2の邪魔板とを
    有し、且つ、前記第1の邪魔板と第2の邪魔板とが互い
    に交互に合計3枚以上配置された気化器を備えることを
    特徴とする燃料電池用改質装置。
  2. 【請求項2】 前記コイル状管路は、前記液体燃料が前
    記気化器の上方から入り、下方に移動した後にさらに下
    方から上方に移動し、気化器の上方から導出される流路
    を形成することを特徴とする請求項1記載の燃料電池用
    改質装置。
  3. 【請求項3】 前記コイル状管路は、前記液体燃料が前
    記気化器内を上方から下方に移動する流路を形成する第
    1コイル管路と、前記気化器内を下方から上方に移動す
    る流路を形成する第2コイル管路とを備えることを特徴
    とする請求項2記載の燃料電池用改質装置。
  4. 【請求項4】 前記第1コイル管路と第2コイル管路と
    を接続する配管と、前記第2コイル管路の下流に接続さ
    れた、前記液体燃料を導出するための配管とを、前記内
    空間に有することを特徴とする請求項3記載の燃料電池
    用改質装置。
  5. 【請求項5】 前記コイル状管路が、突起を有すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電
    池用改質装置。
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