JPH11321649A - 空気ブレーキ制御装置 - Google Patents
空気ブレーキ制御装置Info
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- JPH11321649A JPH11321649A JP13794298A JP13794298A JPH11321649A JP H11321649 A JPH11321649 A JP H11321649A JP 13794298 A JP13794298 A JP 13794298A JP 13794298 A JP13794298 A JP 13794298A JP H11321649 A JPH11321649 A JP H11321649A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキ動作の指令伝達を速くすると共に指
令タイミングのずれをなくして編成車両でのブレーキ動
作を同期させる。 【解決手段】 絞り弁21を挟んだブレーキ管13内の
圧力を第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25で検
出し、検出信号に基づきブレーキ動作状態もしくはブレ
ーキ緩め状態をブレーキ読替装置31で判断し、ブレー
キの状態に応じてブレーキ読替装置31により各客車1
2のブレーキ電磁弁29もしくは緩め電磁弁28を一斉
に励磁することで、ブレーキ動作を各客車12で一斉に
行い、ブレーキ動作の指令伝達を速くすると共に指令タ
イミングのずれをなくして編成車両でのブレーキ動作を
同期させ、乗り心地性の向上と運転の容易化を図る。
令タイミングのずれをなくして編成車両でのブレーキ動
作を同期させる。 【解決手段】 絞り弁21を挟んだブレーキ管13内の
圧力を第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25で検
出し、検出信号に基づきブレーキ動作状態もしくはブレ
ーキ緩め状態をブレーキ読替装置31で判断し、ブレー
キの状態に応じてブレーキ読替装置31により各客車1
2のブレーキ電磁弁29もしくは緩め電磁弁28を一斉
に励磁することで、ブレーキ動作を各客車12で一斉に
行い、ブレーキ動作の指令伝達を速くすると共に指令タ
イミングのずれをなくして編成車両でのブレーキ動作を
同期させ、乗り心地性の向上と運転の容易化を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機関車で客車や貨
車を牽引する編成列車の空気ブレーキ制御装置に関す
る。
車を牽引する編成列車の空気ブレーキ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】機関車で客車や貨車を牽引する編成列車
の従来の空気ブレーキ制御装置の概要を図4に基づいて
説明する。図4には従来の空気ブレーキ制御装置の回路
系統の概略を示してある。
の従来の空気ブレーキ制御装置の概要を図4に基づいて
説明する。図4には従来の空気ブレーキ制御装置の回路
系統の概略を示してある。
【0003】機関車1で複数の客車2等を牽引する編成
列車には、ブレーキ動作(ブレーキ作動状態、ブレーキ
緩め状態)の指令を伝達するブレーキ管3と、ブレーキ
シリンダ4に作動空気を供給する元空気溜管5とが配管
されている。ブレーキ管3内の圧力はブレーキ緩め状態
で一定値に保たれ、機関車1の運転席にはブレーキ弁6
が設けられている。
列車には、ブレーキ動作(ブレーキ作動状態、ブレーキ
緩め状態)の指令を伝達するブレーキ管3と、ブレーキ
シリンダ4に作動空気を供給する元空気溜管5とが配管
されている。ブレーキ管3内の圧力はブレーキ緩め状態
で一定値に保たれ、機関車1の運転席にはブレーキ弁6
が設けられている。
【0004】ブレーキ作動状態にする場合に、ブレーキ
弁6をブレーキ作動位置にするとブレーキ管3内の圧力
が減じられる。各客車2には制御弁7が設置されてお
り、ブレーキ管3内の減圧が制御弁7に伝達される。制
御弁7はブレーキ管3内の減圧量に応じて(ブレーキ弁
6の作動量に応じて)ブレーキシリンダ4に加えるべき
指令圧を応荷重弁8に伝達する。応荷重弁8は指令圧を
編成列車の荷重状態で補正し、補正した圧力の空気を元
空気溜管5からブレーキシリンダ4に供給する。
弁6をブレーキ作動位置にするとブレーキ管3内の圧力
が減じられる。各客車2には制御弁7が設置されてお
り、ブレーキ管3内の減圧が制御弁7に伝達される。制
御弁7はブレーキ管3内の減圧量に応じて(ブレーキ弁
6の作動量に応じて)ブレーキシリンダ4に加えるべき
指令圧を応荷重弁8に伝達する。応荷重弁8は指令圧を
編成列車の荷重状態で補正し、補正した圧力の空気を元
空気溜管5からブレーキシリンダ4に供給する。
【0005】ブレーキ緩め状態にする場合に、ブレーキ
弁6をブレーキ緩め位置にするとブレーキ管3内の圧力
が昇圧されて一定値に保たれる。ブレーキ管3内の昇圧
が制御弁7に伝達され、制御弁7はブレーキ管3内の昇
圧量に応じて(ブレーキ弁6の緩め量に応じて)ブレー
キシリンダ4から開放すべき指令圧を応荷重弁8に伝達
する。応荷重弁8はブレーキ弁6の緩め量に応じてブレ
ーキシリンダ4から空気を大気に開放する。
弁6をブレーキ緩め位置にするとブレーキ管3内の圧力
が昇圧されて一定値に保たれる。ブレーキ管3内の昇圧
が制御弁7に伝達され、制御弁7はブレーキ管3内の昇
圧量に応じて(ブレーキ弁6の緩め量に応じて)ブレー
キシリンダ4から開放すべき指令圧を応荷重弁8に伝達
する。応荷重弁8はブレーキ弁6の緩め量に応じてブレ
ーキシリンダ4から空気を大気に開放する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように編成列
車の空気ブレーキ制御装置では、ブレーキ動作(ブレー
キ作動状態、ブレーキ緩め状態)の指令伝達を空気圧に
よって行っているが、空気圧の伝播は理論的には音速を
越えられず、また、実際には空気の流動を伴うので音速
よりかなり遅い速度でしか伝達することができない。
車の空気ブレーキ制御装置では、ブレーキ動作(ブレー
キ作動状態、ブレーキ緩め状態)の指令伝達を空気圧に
よって行っているが、空気圧の伝播は理論的には音速を
越えられず、また、実際には空気の流動を伴うので音速
よりかなり遅い速度でしか伝達することができない。
【0007】このため、長い編成列車では、先頭車両と
後尾車両でブレーキ動作の指令タイミングにずれが生
じ、車両同士の衝突等が発生して乗り心地を悪化させる
原因となっていた。また、ブレーキ動作の指令は空気の
伝播によるため、指令遅れによる空走時間が長くなりブ
レーキ距離が伸びて運転に高度の技術を要していた。
後尾車両でブレーキ動作の指令タイミングにずれが生
じ、車両同士の衝突等が発生して乗り心地を悪化させる
原因となっていた。また、ブレーキ動作の指令は空気の
伝播によるため、指令遅れによる空走時間が長くなりブ
レーキ距離が伸びて運転に高度の技術を要していた。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、ブレーキ動作の指令伝達を速くすると共に指令タイ
ミングのずれをなくして編成車両でのブレーキ動作を同
期させることができる空気ブレーキ制御装置を提供する
ことを目的とする。
で、ブレーキ動作の指令伝達を速くすると共に指令タイ
ミングのずれをなくして編成車両でのブレーキ動作を同
期させることができる空気ブレーキ制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、機関車により牽引される編成列車に
ブレーキ管と元空気溜管とを配管し、機関車のブレーキ
弁を操作してブレーキ管内を減圧することで元空気溜管
からブレーキ手段に作動空気を供給してブレーキ作動状
態にすると共に、ブレーキ弁を操作してブレーキ管を昇
圧することでブレーキ手段から空気を開放してブレーキ
緩め状態にする空気ブレーキ制御装置において、編成列
車の先頭車両のブレーキ管に絞り弁を設け、絞り弁の前
側のブレーキ管内の圧力を検出する第1圧力センサを設
けると共に絞り弁の後側のブレーキ管内の圧力を検出す
る第2圧力センサを設け、励磁されることで元空気溜管
側からブレーキ管側に空気を供給してブレーキ管内を昇
圧する緩め電磁弁を編成列車の各車両のブレーキ管と元
空気溜管との間に設ける一方、励磁されることでブレー
キ管内の空気を大気開放してブレーキ管内を減圧するブ
レーキ電磁弁を編成列車の各車両のブレーキ管に設け、
第1圧力センサと第2圧力センサの信号を比較してブレ
ーキ作動状態及びブレーキ緩め状態を判断しブレーキ作
動状態の時にブレーキ電磁弁を励磁する信号を出力する
と共にブレーキ緩め状態の時に緩め電磁弁を励磁する信
号を出力するブレーキ読替手段を備えたことを特徴とす
る。
の本発明の構成は、機関車により牽引される編成列車に
ブレーキ管と元空気溜管とを配管し、機関車のブレーキ
弁を操作してブレーキ管内を減圧することで元空気溜管
からブレーキ手段に作動空気を供給してブレーキ作動状
態にすると共に、ブレーキ弁を操作してブレーキ管を昇
圧することでブレーキ手段から空気を開放してブレーキ
緩め状態にする空気ブレーキ制御装置において、編成列
車の先頭車両のブレーキ管に絞り弁を設け、絞り弁の前
側のブレーキ管内の圧力を検出する第1圧力センサを設
けると共に絞り弁の後側のブレーキ管内の圧力を検出す
る第2圧力センサを設け、励磁されることで元空気溜管
側からブレーキ管側に空気を供給してブレーキ管内を昇
圧する緩め電磁弁を編成列車の各車両のブレーキ管と元
空気溜管との間に設ける一方、励磁されることでブレー
キ管内の空気を大気開放してブレーキ管内を減圧するブ
レーキ電磁弁を編成列車の各車両のブレーキ管に設け、
第1圧力センサと第2圧力センサの信号を比較してブレ
ーキ作動状態及びブレーキ緩め状態を判断しブレーキ作
動状態の時にブレーキ電磁弁を励磁する信号を出力する
と共にブレーキ緩め状態の時に緩め電磁弁を励磁する信
号を出力するブレーキ読替手段を備えたことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係る空気ブレーキ制御装置の回路系統の概略状況、図2
には図1中の要部拡大状態、図3にはブレーキ管内の圧
力の経時変化を示してある。
係る空気ブレーキ制御装置の回路系統の概略状況、図2
には図1中の要部拡大状態、図3にはブレーキ管内の圧
力の経時変化を示してある。
【0011】図1に示すように、機関車11で複数の客
車12等を牽引する編成列車には、ブレーキ動作(ブレ
ーキ作動状態、ブレーキ緩め状態)の指令を伝達するブ
レーキ管13と、ブレーキ手段としてのブレーキシリン
ダ14に作動空気を供給する元空気溜管15とが配管さ
れている。ブレーキ管13内の圧力はブレーキ緩め状態
で一定値に保たれており、機関車11の運転席にはブレ
ーキ弁16が設けられている。機関車11のブレーキ弁
16を操作してブレーキ管13内を減圧することで、元
空気溜管15からブレーキシリンダ14に作動空気を供
給してブレーキ作動状態にし、ブレーキ弁16を操作し
てブレーキ管13内を昇圧することでブレーキシリンダ
14から空気を開放してブレーキ緩め状態にする。
車12等を牽引する編成列車には、ブレーキ動作(ブレ
ーキ作動状態、ブレーキ緩め状態)の指令を伝達するブ
レーキ管13と、ブレーキ手段としてのブレーキシリン
ダ14に作動空気を供給する元空気溜管15とが配管さ
れている。ブレーキ管13内の圧力はブレーキ緩め状態
で一定値に保たれており、機関車11の運転席にはブレ
ーキ弁16が設けられている。機関車11のブレーキ弁
16を操作してブレーキ管13内を減圧することで、元
空気溜管15からブレーキシリンダ14に作動空気を供
給してブレーキ作動状態にし、ブレーキ弁16を操作し
てブレーキ管13内を昇圧することでブレーキシリンダ
14から空気を開放してブレーキ緩め状態にする。
【0012】各客車12には制御弁17が設置されてお
り、ブレーキ管13内の圧力状況が制御弁17に伝達さ
れる。制御弁17はブレーキ管3内の圧力状況に応じて
(ブレーキ弁16の作動状況に応じて)ブレーキシリン
ダ14への指令圧を応荷重弁18に伝達する。応荷重弁
18は指令圧を編成列車の荷重状態で補正し、補正した
圧力の空気を元空気溜管15からブレーキシリンダ4に
供給し、または、ブレーキシリンダ14から空気を開放
する。
り、ブレーキ管13内の圧力状況が制御弁17に伝達さ
れる。制御弁17はブレーキ管3内の圧力状況に応じて
(ブレーキ弁16の作動状況に応じて)ブレーキシリン
ダ14への指令圧を応荷重弁18に伝達する。応荷重弁
18は指令圧を編成列車の荷重状態で補正し、補正した
圧力の空気を元空気溜管15からブレーキシリンダ4に
供給し、または、ブレーキシリンダ14から空気を開放
する。
【0013】図1、図2に示すように、編成車両の先頭
車両の客車12のブレーキ管13には絞り弁21が設け
られている。絞り弁21の前側のブレーキ管13a には第
1通路22が連通し、第1通路22にはブレーキ管13a
内の圧力を検出する第1圧力センサ23が設けられてい
る。絞り弁21の後側のブレーキ管13b には第2通路2
4が連通し、第2通路24にはブレーキ管13b 内の圧力
を検出する第2圧力センサ25が設けられている。第1
通路22と第2通路24とは連通路26で連通し、連通
路26は電磁開閉弁27で開閉自在となっている。
車両の客車12のブレーキ管13には絞り弁21が設け
られている。絞り弁21の前側のブレーキ管13a には第
1通路22が連通し、第1通路22にはブレーキ管13a
内の圧力を検出する第1圧力センサ23が設けられてい
る。絞り弁21の後側のブレーキ管13b には第2通路2
4が連通し、第2通路24にはブレーキ管13b 内の圧力
を検出する第2圧力センサ25が設けられている。第1
通路22と第2通路24とは連通路26で連通し、連通
路26は電磁開閉弁27で開閉自在となっている。
【0014】図1に示すように、各客車12のブレーキ
管13と元空気溜管15との間には緩め電磁弁28がそ
れぞれ設けられ、緩め電磁弁28は、励磁されることに
より元空気溜管15側からブレーキ管13側に空気を供
給してブレーキ管13内を昇圧するようになっている。
また、各客車12のブレーキ管13にはブレーキ電磁弁
29がそれぞれ設けられ、ブレーキ電磁弁29は、励磁
されることによりブレーキ管13内の空気を大気開放し
てブレーキ管13内を減圧するようになっている。
管13と元空気溜管15との間には緩め電磁弁28がそ
れぞれ設けられ、緩め電磁弁28は、励磁されることに
より元空気溜管15側からブレーキ管13側に空気を供
給してブレーキ管13内を昇圧するようになっている。
また、各客車12のブレーキ管13にはブレーキ電磁弁
29がそれぞれ設けられ、ブレーキ電磁弁29は、励磁
されることによりブレーキ管13内の空気を大気開放し
てブレーキ管13内を減圧するようになっている。
【0015】一方、編成車両にはブレーキ読替手段とし
てのブレーキ読替装置31が備えられ、ブレーキ読替装
置31には第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25
の検出信号が入力される。ブレーキ読替装置31では、
第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25の検出信号
を比較してブレーキ作動状態及びブレーキ緩め状態を判
断する。例えば、ブレーキ弁16のブレーキ作動操作に
よりブレーキ管13内を減圧すると、ブレーキ管13に
は絞り弁21が設けられているため、ブレーキ管13a と
ブレーキ管13b とに圧力差が発生する。即ち、図3に示
すように、ブレーキ管13a 内は瞬間的に圧力が下がる
が、ブレーキ管13b 内は遅れをもって圧力が下がってい
く。この圧力差を第1圧力センサ23及び第2圧力セン
サ25で検出し、ブレーキ作動状態を判断する。尚、ブ
レーキ緩め状態の場合は逆の現象となる。
てのブレーキ読替装置31が備えられ、ブレーキ読替装
置31には第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25
の検出信号が入力される。ブレーキ読替装置31では、
第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25の検出信号
を比較してブレーキ作動状態及びブレーキ緩め状態を判
断する。例えば、ブレーキ弁16のブレーキ作動操作に
よりブレーキ管13内を減圧すると、ブレーキ管13に
は絞り弁21が設けられているため、ブレーキ管13a と
ブレーキ管13b とに圧力差が発生する。即ち、図3に示
すように、ブレーキ管13a 内は瞬間的に圧力が下がる
が、ブレーキ管13b 内は遅れをもって圧力が下がってい
く。この圧力差を第1圧力センサ23及び第2圧力セン
サ25で検出し、ブレーキ作動状態を判断する。尚、ブ
レーキ緩め状態の場合は逆の現象となる。
【0016】ブレーキ読替装置31は、第1圧力センサ
23及び第2圧力センサ25の検出信号に基づいてブレ
ーキ作動状態及びブレーキ緩め状態を判断し、ブレーキ
作動状態の時に信号線32を介して各客車12のブレー
キ電磁弁29に励磁信号を一斉に出力してブレーキ管1
3内の空気を大気開放して各客車12のブレーキ管13
内を同時に減圧する。また、ブレーキ緩め状態の時に信
号線33を介して各客車12の緩め電磁弁28に励磁信
号を一斉に出力して各客車12のブレーキ管13内を同
時に昇圧する。
23及び第2圧力センサ25の検出信号に基づいてブレ
ーキ作動状態及びブレーキ緩め状態を判断し、ブレーキ
作動状態の時に信号線32を介して各客車12のブレー
キ電磁弁29に励磁信号を一斉に出力してブレーキ管1
3内の空気を大気開放して各客車12のブレーキ管13
内を同時に減圧する。また、ブレーキ緩め状態の時に信
号線33を介して各客車12の緩め電磁弁28に励磁信
号を一斉に出力して各客車12のブレーキ管13内を同
時に昇圧する。
【0017】各客車12のブレーキ管13内の圧力状況
が同時に制御弁17に伝達されることで、ブレーキ管1
3内の圧力状況に応じて(ブレーキ弁16の作動状況に
応じて)各客車12のブレーキシリンダ14に作動空気
を同時に供給してブレーキ作動状態にし、または、各客
車12のブレーキシリンダ14から空気を同時に開放し
てブレーキ緩め状態にする。
が同時に制御弁17に伝達されることで、ブレーキ管1
3内の圧力状況に応じて(ブレーキ弁16の作動状況に
応じて)各客車12のブレーキシリンダ14に作動空気
を同時に供給してブレーキ作動状態にし、または、各客
車12のブレーキシリンダ14から空気を同時に開放し
てブレーキ緩め状態にする。
【0018】尚、ブレーキ読替装置31に異常が生じて
緩め電磁弁28及びブレーキ電磁弁29の制御ができな
くなった場合、電磁開閉弁27により連通路26を開い
て従来通り、緩め電磁弁28及びブレーキ電磁弁29に
よらずにブレーキ管13内の圧力状況を変化させる。
緩め電磁弁28及びブレーキ電磁弁29の制御ができな
くなった場合、電磁開閉弁27により連通路26を開い
て従来通り、緩め電磁弁28及びブレーキ電磁弁29に
よらずにブレーキ管13内の圧力状況を変化させる。
【0019】上述した空気ブレーキ制御装置では、機関
車11のブレーキ弁16をブレーキ作動状態にすると、
ブレーキ管13内の圧力が減じられる。先頭車両の客車
12の絞り弁21の前後のブレーキ管13a,13b では圧力
差が生じ(図3参照)、即ち、ブレーキ管13a では瞬間
的に圧力が低下し、ブレーキ管13b では遅れをもって圧
力が低下する。ブレーキ管13a とブレーキ管13b の圧力
の状態が第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25で
検出され、検出信号がブレーキ読替装置31に入力され
る。
車11のブレーキ弁16をブレーキ作動状態にすると、
ブレーキ管13内の圧力が減じられる。先頭車両の客車
12の絞り弁21の前後のブレーキ管13a,13b では圧力
差が生じ(図3参照)、即ち、ブレーキ管13a では瞬間
的に圧力が低下し、ブレーキ管13b では遅れをもって圧
力が低下する。ブレーキ管13a とブレーキ管13b の圧力
の状態が第1圧力センサ23及び第2圧力センサ25で
検出され、検出信号がブレーキ読替装置31に入力され
る。
【0020】ブレーキ読替装置31では、ブレーキ管13
a とブレーキ管13b の圧力差の状態に基づいてブレーキ
作動状態を判断し、ブレーキ作動指令を出力する。即
ち、各客車12のブレーキ電磁弁29に励磁信号を一斉
に出力してブレーキ管13内の空気を大気開放して各客
車12のブレーキ管13内を同時に減圧する。ブレーキ
管13内が減圧されると、制御弁17が作動して指令圧
を応荷重弁18に出力し、編成車両の荷重状態で補正し
てブレーキシリンダ14に圧縮空気を供給し、ブレーキ
作動状態にする。ブレーキ管13a,13b の圧力が等しくな
ると、ブレーキ電磁弁29に非励磁信号を出力する。
a とブレーキ管13b の圧力差の状態に基づいてブレーキ
作動状態を判断し、ブレーキ作動指令を出力する。即
ち、各客車12のブレーキ電磁弁29に励磁信号を一斉
に出力してブレーキ管13内の空気を大気開放して各客
車12のブレーキ管13内を同時に減圧する。ブレーキ
管13内が減圧されると、制御弁17が作動して指令圧
を応荷重弁18に出力し、編成車両の荷重状態で補正し
てブレーキシリンダ14に圧縮空気を供給し、ブレーキ
作動状態にする。ブレーキ管13a,13b の圧力が等しくな
ると、ブレーキ電磁弁29に非励磁信号を出力する。
【0021】従って、各客車12のブレーキシリンダ1
4が一斉に作動するので、タイムラグなく編成車両のブ
レーキが作動する。
4が一斉に作動するので、タイムラグなく編成車両のブ
レーキが作動する。
【0022】機関車11のブレーキ弁16をブレーキ緩
め状態にすると、元空気溜管15の空気がブレーキ管1
3に送られてブレーキ管13内の圧力が上昇する。先頭
車両の客車12の絞り弁21の前のブレーキ管13a では
瞬間的に圧力が上昇し、絞り弁21の後のブレーキ管13
b では遅れをもって圧力が上昇する。ブレーキ管13aと
ブレーキ管13b の圧力の状態が第1圧力センサ23及び
第2圧力センサ25で検出され、検出信号がブレーキ読
替装置31に入力される。
め状態にすると、元空気溜管15の空気がブレーキ管1
3に送られてブレーキ管13内の圧力が上昇する。先頭
車両の客車12の絞り弁21の前のブレーキ管13a では
瞬間的に圧力が上昇し、絞り弁21の後のブレーキ管13
b では遅れをもって圧力が上昇する。ブレーキ管13aと
ブレーキ管13b の圧力の状態が第1圧力センサ23及び
第2圧力センサ25で検出され、検出信号がブレーキ読
替装置31に入力される。
【0023】ブレーキ読替装置31では、ブレーキ管13
a とブレーキ管13b の圧力差の状態に基づいてブレーキ
緩め状態を判断し、ブレーキ緩め指令を出力する。即
ち、各客車12の緩め電磁弁28に励磁信号を一斉に出
力して元空気溜管15の空気をブレーキ管13に送り、
各客車12のブレーキ管13内を同時に昇圧する。ブレ
ーキ管13内の圧力が上昇すると、制御弁17が作動し
てブレーキシリンダ14内の空気圧を減じてブレーキ緩
め状態にする。ブレーキ管13a,13b の圧力が等しくなる
と、緩め電磁弁28に非励磁信号を出力する。
a とブレーキ管13b の圧力差の状態に基づいてブレーキ
緩め状態を判断し、ブレーキ緩め指令を出力する。即
ち、各客車12の緩め電磁弁28に励磁信号を一斉に出
力して元空気溜管15の空気をブレーキ管13に送り、
各客車12のブレーキ管13内を同時に昇圧する。ブレ
ーキ管13内の圧力が上昇すると、制御弁17が作動し
てブレーキシリンダ14内の空気圧を減じてブレーキ緩
め状態にする。ブレーキ管13a,13b の圧力が等しくなる
と、緩め電磁弁28に非励磁信号を出力する。
【0024】従って、各客車12のブレーキシリンダ1
4が一斉に開放するので、ブレーキ操作のタイミングの
ずれがなくなり同期状態でブレーキ緩め状態に作動す
る。タイムラグなく編成車両のブレーキが作動する。
4が一斉に開放するので、ブレーキ操作のタイミングの
ずれがなくなり同期状態でブレーキ緩め状態に作動す
る。タイムラグなく編成車両のブレーキが作動する。
【0025】上記構成の空気ブレーキ制御装置では、ブ
レーキ作動及びブレーキ緩めの操作で編成車両全体の同
期性が得られ、後続車両での衝突がほとんどなくなり、
乗り心地が向上する。また、空気伝播部が少ないため空
走時間を短くでき、運転が容易となる。また、機関車1
1に電気指令がないものであっても改造の必要がなく、
装置の取付費用が嵩むことがなく安価な装置とすること
ができる。
レーキ作動及びブレーキ緩めの操作で編成車両全体の同
期性が得られ、後続車両での衝突がほとんどなくなり、
乗り心地が向上する。また、空気伝播部が少ないため空
走時間を短くでき、運転が容易となる。また、機関車1
1に電気指令がないものであっても改造の必要がなく、
装置の取付費用が嵩むことがなく安価な装置とすること
ができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の空気ブレーキ制御装置は、機関
車により牽引される編成列車にブレーキ管と元空気溜管
とを配管し、機関車のブレーキ弁を操作してブレーキ管
内を減圧することで元空気溜管からブレーキ手段に作動
空気を供給してブレーキ作動状態にすると共に、ブレー
キ弁を操作してブレーキ管を昇圧することでブレーキ手
段から空気を開放してブレーキ緩め状態にする空気ブレ
ーキ制御装置において、編成列車の先頭車両のブレーキ
管に絞り弁を設け、絞り弁の前側のブレーキ管内の圧力
を検出する第1圧力センサを設けると共に絞り弁の後側
のブレーキ管内の圧力を検出する第2圧力センサを設
け、励磁されることで元空気溜管側からブレーキ管側に
空気を供給してブレーキ管内を昇圧する緩め電磁弁を編
成列車の各車両のブレーキ管と元空気溜管との間に設け
る一方、励磁されることでブレーキ管内の空気を大気開
放してブレーキ管内を減圧するブレーキ電磁弁を編成列
車の各車両のブレーキ管に設け、第1圧力センサと第2
圧力センサの信号を比較してブレーキ作動状態及びブレ
ーキ緩め状態を判断しブレーキ作動状態の時にブレーキ
電磁弁を励磁する信号を出力すると共にブレーキ緩め状
態の時に緩め電磁弁を励磁する信号を出力するブレーキ
読替手段を備えたので、第1圧力センサと第2圧力セン
サの信号に基づきブレーキ読替手段により各車両のブレ
ーキ電磁弁及び緩め電磁弁を一斉に励磁することで、ブ
レーキ動作を各車両で一斉に行うことができる。
車により牽引される編成列車にブレーキ管と元空気溜管
とを配管し、機関車のブレーキ弁を操作してブレーキ管
内を減圧することで元空気溜管からブレーキ手段に作動
空気を供給してブレーキ作動状態にすると共に、ブレー
キ弁を操作してブレーキ管を昇圧することでブレーキ手
段から空気を開放してブレーキ緩め状態にする空気ブレ
ーキ制御装置において、編成列車の先頭車両のブレーキ
管に絞り弁を設け、絞り弁の前側のブレーキ管内の圧力
を検出する第1圧力センサを設けると共に絞り弁の後側
のブレーキ管内の圧力を検出する第2圧力センサを設
け、励磁されることで元空気溜管側からブレーキ管側に
空気を供給してブレーキ管内を昇圧する緩め電磁弁を編
成列車の各車両のブレーキ管と元空気溜管との間に設け
る一方、励磁されることでブレーキ管内の空気を大気開
放してブレーキ管内を減圧するブレーキ電磁弁を編成列
車の各車両のブレーキ管に設け、第1圧力センサと第2
圧力センサの信号を比較してブレーキ作動状態及びブレ
ーキ緩め状態を判断しブレーキ作動状態の時にブレーキ
電磁弁を励磁する信号を出力すると共にブレーキ緩め状
態の時に緩め電磁弁を励磁する信号を出力するブレーキ
読替手段を備えたので、第1圧力センサと第2圧力セン
サの信号に基づきブレーキ読替手段により各車両のブレ
ーキ電磁弁及び緩め電磁弁を一斉に励磁することで、ブ
レーキ動作を各車両で一斉に行うことができる。
【0027】この結果、ブレーキ動作の指令伝達を速く
すると共に指令タイミングのずれをなくして編成車両で
のブレーキ動作を同期させることができ、乗り心地性の
向上と運転の容易化を図ることが可能となる。
すると共に指令タイミングのずれをなくして編成車両で
のブレーキ動作を同期させることができ、乗り心地性の
向上と運転の容易化を図ることが可能となる。
【図1】本発明の一実施形態例に係る空気ブレーキ制御
装置の回路系統の概略構成図。
装置の回路系統の概略構成図。
【図2】図1中の要部拡大図。
【図3】ブレーキ管内の圧力の経時変化を表すグラフ。
【図4】従来の空気ブレーキ制御装置の回路系統の概略
構成図。
構成図。
11 機関車 12 客車 13 ブレーキ管 14 ブレーキシリンダ 15 元空気溜管 16 ブレーキ弁 17 制御弁 18 応荷重弁 21 絞り弁 22 第1通路 23 第1圧力センサ 24 第2通路 25 第2圧力センサ 26 連通路 27 電磁開閉弁 28 緩め電磁弁 29 ブレーキ電磁弁 31 ブレーキ読替装置
Claims (1)
- 【請求項1】 機関車により牽引される編成列車にブレ
ーキ管と元空気溜管とを配管し、機関車のブレーキ弁を
操作してブレーキ管内を減圧することで元空気溜管から
ブレーキ手段に作動空気を供給してブレーキ作動状態に
すると共に、ブレーキ弁を操作してブレーキ管内を昇圧
することでブレーキ手段から空気を開放してブレーキ緩
め状態にする空気ブレーキ制御装置において、編成列車
の先頭車両のブレーキ管に絞り弁を設け、絞り弁の前側
のブレーキ管内の圧力を検出する第1圧力センサを設け
ると共に絞り弁の後側のブレーキ管内の圧力を検出する
第2圧力センサを設け、励磁されることで元空気溜管側
からブレーキ管側に空気を供給してブレーキ管内を昇圧
する緩め電磁弁を編成列車の各車両のブレーキ管と元空
気溜管との間に設ける一方、励磁されることでブレーキ
管内の空気を大気開放してブレーキ管内を減圧するブレ
ーキ電磁弁を編成列車の各車両のブレーキ管に設け、第
1圧力センサと第2圧力センサの信号を比較してブレー
キ作動状態及びブレーキ緩め状態を判断しブレーキ作動
状態の時にブレーキ電磁弁を励磁する信号を出力すると
共にブレーキ緩め状態の時に緩め電磁弁を励磁する信号
を出力するブレーキ読替手段を備えたことを特徴とする
空気ブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13794298A JPH11321649A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 空気ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13794298A JPH11321649A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 空気ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321649A true JPH11321649A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15210317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13794298A Pending JPH11321649A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 空気ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11321649A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018011851A1 (ja) * | 2016-07-11 | 2018-01-18 | 三菱電機株式会社 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御方法 |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP13794298A patent/JPH11321649A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018011851A1 (ja) * | 2016-07-11 | 2018-01-18 | 三菱電機株式会社 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御方法 |
JPWO2018011851A1 (ja) * | 2016-07-11 | 2018-11-01 | 三菱電機株式会社 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置および鉄道車両用ブレーキ制御方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050506 |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080515 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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