JPH11320261A - ワ―クの特性の特質に関する指標を提供する装置及び方法 - Google Patents

ワ―クの特性の特質に関する指標を提供する装置及び方法

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JPH11320261A
JPH11320261A JP11111300A JP11130099A JPH11320261A JP H11320261 A JPH11320261 A JP H11320261A JP 11111300 A JP11111300 A JP 11111300A JP 11130099 A JP11130099 A JP 11130099A JP H11320261 A JPH11320261 A JP H11320261A
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Evelitsa E Higuerey
イー.ヒギュレイ エヴェリッサ
Aaron L Schweizerhof
エル.シュウェイザーホフ アーロン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つまたはそれ以上の処理パラメータに関す
る1つまたはそれ以上の計測した特性に基づいて、モデ
ルを使用して確率的機械加工処理によって形成される製
品の特性に関する特質予測を行う。 【解決手段】 確率的機械加工処理によって製造される
製品の特性に関する特質の指標を提供する装置は、確率
的機械加工処理に関連する少なくとも1つのパラメータ
を検出する少なくとも1つのセンサ(94,96,9
8)を含み、これらのセンサは、これらの処理パラメー
タを示す少なくとも1つの計測信号(104,130,
132)を提供する。該装置は、更に、該処理パラメー
タと製造される製品の特質との関係を示すモデル(28
0)を有する信号プロセッサ(140)を含み、このモ
デルを用いて製品特性に関する特質予測を示す信号を生
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電加工などの確
率的機械加工処理により製造された製品の特性に関する
特質を予測することに関し、特に、機械加工処理で使用
される複数の処理パラメータの1つまたはそれ以上の測
定値に基づいてこの特質を予測することに関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工(EDM)は、例えば、タービ
ンエアフォイルなどのガスタービンエンジン部材を含む
種々の金属部材の製造で使用される。EDMは、ワーク
から材料を除去するために電極と導電性のワークとの間
での高エネルギ放電即ちスパークを利用する。電極は、
ワークに近接して配置され、僅かな距離即ち間隙によっ
てワークから分離される。電極とワークとの間の間隙
は、誘電流体媒体で満たされる。電極とワークとの間に
は、特定の値の電圧差が加えられる。加えられた電圧
は、誘電流体をイオン化して分解する。誘電流体が分解
されると、電極、ワーク、及び誘電媒体を通じて電流が
流れ始める。この電流は、ワークの表面で熱を発生させ
る。この熱は、ワークの材料温度を大きく上昇させてワ
ーク材料を局部的に溶解させる。電圧差が減少される
と、誘電媒体が非イオン化して電流が停止する。熱が発
生しなくなり、電極及びワークがある程度冷却される。
融解材料は、誘電媒体によってワーク部分から流される
に従って凝固し、ワークにクレータを残す。このクレー
タは、通常電極に対応する形状を有する。ワークは、電
極と相補的な形状に形成される。通常“オン/オフ”サ
イクルと呼ばれるこの工程即ちサイクルは、材料が完全
に除去されるまで繰り返される。
【0003】EDMは、炭化物や超硬合金を含む導電性
の材料に複雑な形状の機械加工を行うのに特に有効であ
る。通常、従来の処理を用いてこれらの材料を機械加工
することは非常に困難である。例えば、壊れやすいワー
クは、EDMを用いて変形することなく機械加工するこ
とができる。また、EDMの後は、従来の仕上げ作業が
通常必要とされない。一般にワイヤEDMと呼ばれるE
DM処理の一種は、ワークに複雑な形状を機械加工する
のに小さなワイヤを使用する。一般にプランジEDMと
呼ばれる他の種類のEDM処理は、ワークに溝もしくは
孔を機械加工する長い電極を使用する。この処理によっ
て、ガスタービンエンジンなどの金属物体に小さな深い
孔などを形成することができる。
【0004】EDMは、数年にわたって使用されている
とはいえ、確率的な処理であり、EDMがワークから金
属を除去する上述のメカニズムは、複雑であるとともに
まだ研究中である。EDM処理の複雑さの一因は、数多
くの要素が処理の結果に影響を及ぼすことである。これ
らの要素には、処理パラメータ、機械加工の環境的な条
件、及びワーク、電極、誘電媒体の特性が含まれる。処
理が適切かどうかは、機械加工の結果が、寸法的、幾何
学的、及び機能的な切断に関する必要条件や表面仕上げ
及び硬さに関する必要条件にどの程度近いかによって決
まってくる。
【0005】重要なEDM処理パラメータには、ピーク
電流、オン/オフサイクル、電圧、極性、及びフラッシ
ング条件が含まれる。これらのパラメータは、通常、
(例えば、表面仕上げ、鋳造層状態、硬さ及び応力など
の)ワークの所望の出力特性に基づいて最適化する必要
がある。環境的な条件には、温度及び湿度が含まれる。
【0006】重要なEDMワーク及び電極の特性には、
導電性、融点、硬さ、及び寸法的な精度が含まれる。比
較的低い導電性を有するワークでは、加熱度が増すの
で、より早い速度で材料が除去される。ワークの融点が
比較的低いと、溶解のために要求されるエネルギが低く
なる。電極の導電率及び融点が比較的高いことは、多く
の場合、電極の摩耗率を低減するとともに材料の除去速
度を加速するのに理想的である。
【0007】誘電媒体の特性には、その絶縁耐力、粘
性、及び流量が含まれる。その絶縁耐力は、EDM中に
流体をイオン化するのに必要な電圧の値を表す。絶縁耐
力が高いと、流体蒸発率が低くなり、イオン化/非イオ
ン化処理が速くなる。誘電媒体の粘性は、デブリを押し
流す能力や熱を分散させる能力に影響を与える。粘性が
比較的低いと、フラッシング能力が向上し、熱の分散が
より効果的になる。適切な流量は、融解粒子(即ちデブ
リ)をワーク部分から除去するとともに冷却及び切削処
理を補助するために必要である。ワーク部分のデブリ
は、ワークからエネルギをそらして材料除去率に影響を
及ぼすので有害である。更に、ワーク部分のデブリは、
切削サイクルを中断させるとともにワーク表面を傷つけ
るアーキングを引き起こすおそれがある。また、更に、
このようなデブリは、処理能力を不規則で制御しにくい
ものとし、不完全な機械加工及び工具やワークの損傷に
つながるおそれもある。
【0008】EDM処理を複雑にしている他の要因は、
上記の要素の間での複雑な相互作用である。例えば、間
隙の寸法が大きすぎる場合には、誘電媒体はイオン化せ
ず、EDMを行うことができないおそれがある。他方、
間隙が小さすぎれば、部材及び工具は互いに溶接されて
しまい得る。通常、電極とワークとの間隙を一定に保つ
ためにサーボ機構が使用される。サーボ機構の効果は、
EDMパラメータの選択及びその最適化、ワーク/ツー
リング/誘電流体の変化、及び設備保全の有効性によっ
て決まってくる。誘電流体が汚染されるかもしくはフラ
ッシング状態が不十分であれば、アーキング、電極の速
い摩耗、及び材料の不十分な除去などの望ましくない状
態が生じ得る。
【0009】更に他の要因は、上記の各パラメータ及び
特性の変動性である。このような変動には、ある日から
翌日にかけて連続した処理の間でEDM処理中に起こる
変動やワーク/電極/誘電体の変動が含まれる。これら
の変動のいくつかは、時間や使用によるものであり、一
方、供給業者や製造の公差に関するものもある。ワー
ク、誘電流体、及びツーリングの特性は、それぞれの製
造処理の安定性によってランダムに変化しうる要素であ
る。
【0010】このような変動性は、最終的にEDM処理
において非常に重要となる。この変動性が予測不可能な
ために、最初にEDM処理パラメータを選択する場合に
考慮されないことが多い。とにかく、この変動性を実際
的な方法で制御することは、多くの場合かなり困難であ
るかもしくは不可能である。最終製品の全体的な品質
は、多くの場合、オフラインの調整または処理後の段階
においてランダムに導入された変動または不確定性に対
してどのように対処したかによって決まってくる。しか
し、オフラインの調整は、通常、いくつかの不良品を製
造した後に初めて行われる。
【0011】また、更に、ヒューマンファクタがある。
例えば、この処理では、ワーク及び電極をそれぞれの固
定具に設置するオペレータが必要となり得る。これらの
部材が誤って設置されると、ワークに対して電極が(位
置または角度に関して)誤って配置されるおそれがあ
る。この誤った配置は、不適切な機械加工を引き起こす
おそれがある。
【0012】EDM処理固有の性質が確率的でかつ動的
であるので、いつでも所望の品質で製品を製造すること
は難しい。このため、通常、処理の終わりに製品の品質
を点検する事後検査が必要となる。この事後製品検査の
段階は、時間及びコストがかかるとともに、主観的でか
つ不正確となり得る。
【0013】上記の問題のいくつかを明確にするため
に、ガスタービンエンジン部材に冷却流路即ち孔を機械
加工する処理を検証することが有益である。一般のガス
タービンエンジンは、コンプレッサ、燃焼器、及びター
ビンを有する。コンプレッサ及びタービンは、それぞれ
複数の回転ブレード及び固定ベーンを含む。エンジン
は、高い性能及び効率を得るために、多くの場合約27
50度F(1508度C)を大きく超える高温で動作す
る。しかし、このような高温に直接さらされると、例え
ばブレードやベーンなどのタービン部材には、有害な影
響が及ぼされるとともに変形するおそれが生じ、極端な
場合には部材が溶解してしまう。
【0014】エンジンを高温で運転しながらブレード及
びベーンの温度を設計限度内に保つために冷却技術が開
発された。例えば、高温にさらされるブレードやベーン
は、通常、これらを通じて冷却流体が流れ得るように中
空となっている。更に、エンジン部材の外側面は、通
常、エンジンのコンプレッサセクションからの冷却空気
によってフィルム冷却される。冷却空気は、通常、部材
を通じて流れ、部材の外側壁に形成された一連の小さな
流路または孔(即ち冷却孔)から流出する。フィルム冷
却は、他の適切な冷却技術よりも必要とする冷却空気量
が少なく、よって、ガスタービンエンジンの運転効率に
及ぼす影響が少ない。
【0015】ガスタービンエンジン部材の冷却孔は、通
常、EDM処理、レーザ処理、もしくはこれらの組み合
わせなどの複雑な機械加工処理を利用して形成される。
冷却孔の2つの重要な特質は、ブレークスルー及び空気
流量である。ブレークスルーは、冷却流路が部材の外側
壁を完全に貫通する状態である。空気流量は、これらの
流路の質量流量を定める測度であり、無次元空気流量圧
力比として表すことができる。
【0016】例えば、ブレークスルーや空気流量の特質
などの機械加工された流路の品質は、上記で説明した各
要因を含む種々の要因によって影響を受け得る。1つの
要因は、ワークの変動である。例えば、壁の厚みが部材
によって大きく異なると、サイクル時間、空気流量、及
びブレークスルー条件が異なってしまうおそれがある。
更に、壁が厚いと、電極の摩耗や先細りがより多く引き
起こされ、流路の開口部断面が先細となってしまうとと
もに空気流量特性が高くなってしまう。
【0017】電極の変動も、部材の最終品質特性に直接
影響がある。電極の不純物は、高温条件の下で結晶粒組
織を溶解または破壊するおそれがある。EDMの最終特
性は、電極の特質を反映するので、このような欠陥は、
不完全なブレークスルー及び他の流路との間での空気流
量の変動につながり得る。
【0018】更に、汚染されたつまり品質が悪い誘電媒
体は、金属除去率に直接影響がある。誘電媒体の品質が
低いと、金属除去率が低くなってしまい、不完全なブレ
ークスルーや空気流量の変動を含む処理の失敗のおそれ
が高くなる。
【0019】従って、従来は、機械加工した孔のブレー
クスルーや空気流量特性を確認するために、ワークを機
械加工後に手作業で検査しなければならない。ブレーク
スルーの検査は、ピンゲージを用いて手作業で各開口部
を調べてブレークスルーが完全かどうかを確認すること
を伴う。空気流量の検査は、ワークを洗浄し、特定の開
口部にワックスを施し、ワックスを施していない開口部
の空気流量を検査することを含む。通常、検査後にワッ
クスを取り除くために、ワークを熱する。
【0020】EDMを用いて機械加工した部材は、検査
なしで高品質の特性を有し得るが、特性の品質を知る必
要がある場合には、上述した従来の方法の1つまたはそ
れ以上によって特性を検査する必要がある。しかし、こ
のような手作業の検査方法は、時間及びコストがかかる
とともに、ヒューマンエラーを受けやすい。従って、ブ
レークスルー及び空気流量を確認するよりよい方法が求
められている。
【0021】通常のスパークを有害なアークから区別す
るために、EDM電圧及び電流の波形の調査を容易にす
る最新式の監視システムの開発が長い間行われてきた。
他の研究では、間隙の電圧信号を調査するために発火遅
延時間が監視された。また、処理パラメータを制御する
ために数多くの制御システムが開発された。これらのシ
ステムのほとんどは、特に、材料の除去率を最大にする
とともに有害なアーキングを減少させ、かつ処理の安定
度を高めることに焦点を合わせている。しかし、上記シ
ステムは、いずれも製品の検査、特性に関する特質の予
測、または処理の終了時に確実に製品の品質を得る補助
を行うことができない。
【0022】スケイリクに付与された米国特許第5,2
82,261号は、ニューラルネットワークを用いた処
理計測及び制御システムを開示している。このシステム
では、制御装置へのセンサもしくは実験の入力の代わり
にニューラルネットワークからのリアルタイムの出力デ
ータを利用し、ネットワークは、既に利用可能なセンサ
の測定値を入力として使用して製品特性の予測値を出力
として生成することができる。センサ及び研究の履歴を
ニューラルネットワークに提供するために、以前のデー
タベースを利用することもできる。スケイリクは、多く
の製品の重要な製品特性が、処理の処理条件ではなく製
品の最終用途に関連することを開示している。しかし、
スケイリクは、処理で生じる特性の品質を予測するED
M処理とともに使用可能なシステムは開示していない。
【0023】レイトマン等に付与された米国特許第5,
654,903号は、製造処理中の製品特性の状態を監
視する方法及び装置を開示している。このシステムは、
時間を関数とした製造処理の識別特性と製品特性との関
係に基づいてトレーニングしたインテリジェントシステ
ムを使用する。しかし、レイトマン等は、製品品質を予
測するためにEDM処理とともに使用されるシステムは
開示していない。
【0024】カネコ等に付与された米国特許第5,42
8,201号は、放電加工を制御する方法及び装置を開
示している。カネコ等は、参照サーボ供給電圧に基づい
て電極とワークとの間の機械加工の間隙を実質的に一定
の値に保つことを開示している。放電の安定性の計算に
は、ファジーロジックまたはニューラルネットワークが
開示されている。カネコ等は、従来の方法は、ワークの
機械加工面積、機械加工深度、要求される寸法精度、及
び所望の表面粗さなどの必要条件に従って、オペレータ
がオンもしくはオフの回数などの機械加工条件を設定す
る必要があったと開示している。しかし、この方法で
は、実際に製品の品質を予測するのではなく、放電加工
の条件を制御しようとしている。
【0025】アケムラに付与された米国特許第5,57
1,426号は、放電加工条件を確認する方法及び放電
加工制御装置を開示している。この方法は、所定の機械
加工パラメータのセットを設定し、各機械加工パラメー
タのセットに対して、EDM中の電流、深度、規定に比
べて小さい電極寸法、との間の関係を示す機械加工デー
タセットを設定し、特定の所定機械加工パラメータのセ
ットに従って上記セットから2つのセットを選択し、ワ
ークを規定の形状及び寸法に機械加工するための機械加
工深度値及び対応する電流値を含む機械加工条件データ
を予測すると同時に生成することを開示している。しか
し、この方法は、実際に製品の品質を予測するのではな
く、機械加工深度に応じて最大機械加工電流を減少させ
ることにより粗面加工の時間を最小とする放電加工条件
を求めることを主眼とする。
【0026】また、従来技術において、パルス幅、2つ
のパルス間の時間、ワイヤの機械的張力、及びワイヤ供
給速度に基づいて表面粗さと表面うねりを予測するニュ
ーラルネットワークモデルを使用することは周知であ
る。スペディング,ティー.エイ.等による1997年
発行の材料処理技術ジャーナル第69号、18〜28
頁、“ワイヤEDM処理のモデリングの研究”及びスペ
ディング,ティー.エイ.等による1997年発行の精
密工学第20号、5〜15頁、“ワイヤ放電加工処理の
パラメータ最適化及び表面の特性付け”を参照された
い。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】このようなモデルは、
処理パラメータの組み合わせの最適化即ち特定の結果を
得るために目標値を選択するために提案されている。処
理性能の計測に影響を及ぼし得る(ワークの材料及び寸
法、切削電圧、発火パルス電流、及び誘電体を含む)他
の要因は、固定される(即ち一定に保たれる)。今後の
研究では、ワイヤ、ワーク材料、及びワーク高さなど、
より多くのを要因を処理入力として考慮することが提案
されている。しかし、これらのモデルが製品の品質を予
測でき得ることは提案されていない。
【0028】本発明の目的は、1つまたはそれ以上の処
理パラメータに関する1つまたはそれ以上の計測した特
質に基づいて、モデルを使用して確率的機械加工処理に
よって形成される製品の特性に関する特質の予測を行う
ことである。
【0029】本発明の1つの実施例の目的は、1つまた
はそれ以上の処理パラメータに関する1つまたはそれ以
上の計測した特質を、EDM処理でトレーニングした適
応ニューラルネットワークで利用して、EDM処理で形
成される製品の特性に関する特質の予測を行うことであ
る。
【0030】本発明の1つの実施例の他の目的は、ED
M処理に関連する1つまたはそれ以上のパラメータ特性
に基づいて、EDM処理で形成される製品の特性に関す
る特質を予測するために利用できる人工的なニューラル
ネットワークのモデルを提供することである。
【0031】本発明の1つの実施例のまた他の目的は、
EDM処理の終了後に冷却孔の検査を手作業で行う必要
性をなくすために、EDM処理によって形成される冷却
孔のブレークスルー及び空気流量の特質を予測すること
である。
【0032】本発明の1つの実施例の更に他の目的は、
EDM処理によって生じる特性の品質を予測するモデル
を提供することであり、このモデルは、処理、ワーク、
工具、及び誘電媒体の変動性に対する補償を含む。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明では、確率的機械
加工処理によって製造される製品の特性に関する特質の
指標を提供する装置は、確率的機械加工処理に関連する
少なくとも1つのパラメータを検出する少なくとも1つ
のセンサを含むとともにこのパラメータを示す少なくと
も1つの計測信号を提供し、更に、確率的機械加工処理
に関連する少なくとも1つのパラメータと製造される製
品の特質との対応関係を示すモデルを有する信号プロセ
ッサを含み、このモデルを用いて製品特性に関する特質
予測を示す信号を生成する。
【0034】本発明では、処理パラメータの特質を監視
するとともに、望ましくはインテリジェントモデルを使
用してこの処理で生じる特性の特徴を予測する。このモ
デルは、実際の処理の入力及び出力に関するデータセッ
トを使用して形成されることが望ましい。このようなモ
デルは、処理のランダム性及び予測不能な性質に関して
学習するとともに望ましくない一時的な処理状態に対し
て反動することができる。従って、本発明は、確率的機
械加工処理とともに用いられる従来のシステムと異な
り、予測不能なワークや工具の変動にもかかわらず、結
果として生じる特性の特質を予測することができる。よ
って、本発明は、機械加工後の従来の検査の必要性を軽
減もしくはなくすことができ、これにより、時間及びコ
ストを削減することができる。本発明の1つの実施例で
は、機械加工後の手作業による従来の検査に比べて、ガ
スタービンエンジン部材の冷却流路の空気流量及びブレ
ークスルーの特質をより正確に示すことができる。
【0035】ニューラルネットワークモデルは周知であ
るが、これまでは、EDM処理などの確率的機械加工処
理の完全なモデルを作成することは無理かもしれないと
思われてきた。どのように複雑化しても全ての処理をモ
デル化することが必ずしも可能ではない、つまり、処理
パラメータと処理出力との間の関係を求めることは必ず
しもできないと思われてきた。また、モデルへの入力パ
ラメータは、慎重に選択される必要があると思われてき
た。しかし、インテリジェントモデルは、EDMなどの
確率的機械加工処理を完全にモデル化することができる
とともに、周知の処理パラメータと処理出力との間に適
切な関係が存在し、かつこれらの関係を確認するための
効率的な方法において、可能な限り大きい実際的な割合
の処理モデルからの処理入力及び出力を含む実際のデー
タを有するデータセットを使用することができるという
ことが確認された。
【0036】本発明の上記及びその他の目的、特徴、及
び利点は、以下の実施形態の詳細な説明及び添付された
図面によってより明らかとなる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明は、処理によって生じる特
性(attribute)に関する特質(charac
teristic)についての予測を提供することに関
する。これを達成するために、本発明のいくつかの実施
例では、人工的なニューラルネットワークを利用し得る
が、本発明はこの利用に限定されるものではない。
【0038】本発明は、図1A,図1Bに示したタイプ
のガスタービンエンジンブレードに対して行われるED
M処理によって生じる冷却流路のブレークスルー及び空
気流量の特質を予測するために使用される好適実施例に
関して説明していく。タービンブレード40は、エアフ
ォイル42、プラットフォーム44、及び根部46を有
する。エアフォイル42は、外側面48、内部空洞部5
0、及び内部空洞部50を囲む内側面52(図1B参
照)を有する。このエアフォイル42は、更に、内部空
洞部50と流体的に連通可能な1つまたはそれ以上の列
56として設けることができる複数の流路54を含む。
根部46は、ブレードの内部を通じて内部空洞部50と
流体的に連通した入口部分60を有するチャネル58
(図1A参照)を含む。
【0039】チャネル58(図1A参照)、空洞部5
0、及び流路54によって、冷却空気の流路62の一部
が形成される。チャネル58(図1A参照)は、入口6
0を通じて冷却空気を受け入れる。この冷却空気は、エ
アフォイルの内部空洞部50に流入し、続いて、フィル
ム冷却を提供するように複数の流路54からエアフォイ
ル42の外側面48にわたって流出する。
【0040】流路54は、冷却空気の流路62の一部で
あるので、各流路54が完全なブレークスルー特質を有
する即ち内部面52(図1B参照)を通じて貫通するこ
と、及び適切な空気流量を可能とする特質を有すること
が重要である。
【0041】次に図2を参照すると、タービンブレード
40に流路54(図1A,図1B参照)の列56(図1
A参照)を機械加工するためのEDMシステム70は、
フレーム72、電極サブシステム74、ブレード40
(即ちワーク)を配置するための固定具76、及び誘電
体サブシステム78を含む。電極サブシステム74は、
電極工具80、電極保持具82、機械ヘッド部84、接
続部材85、及びサーボ機構86を含む。以下で電極8
0と呼ばれる電極工具80は、電極80として図示され
る一列に整列された複数の電極を含むことができる。電
極80は、電極保持具82に固定されており、電極保持
具82は、機械ヘッド部84に取り付けられている。接
続部材85は、機械ヘッド部84をサーボ機構86に接
続する。サーボ機構86は、機械ヘッド部84を作動
し、ブレードエアフォイル42に近づけるもしくは遠ざ
けるように電極80を移動させることで電極80とワー
ク即ちエアフォイルとの間の間隙88を狭めるもしくは
広げる。誘電体サブシステム78は、誘電媒体90と誘
電体貯蔵/濾過システム92とを含む。
【0042】EDMシステム70は、更に、センサ9
4,96,98として以下で示される1つまたはそれ以
上のセンサと、システム制御装置/生成装置100と、
を含む。センサ94,96,98は、EDM処理中に1
つまたはそれ以上の処理パラメータの特質を検出すると
ともに、この値を示す1つまたはそれ以上の測定信号を
信号線104,106,108で送信して提供する。シ
ステム制御装置/生成装置100は、信号線104,1
06,108を通じて送信される測定信号を受信して制
御及び出力の信号を生成し、これらの信号は、EDM処
理用にそれぞれ信号線110及び出力導線112を通じ
て送信される。
【0043】センサ94,96,98は、変位センサ9
4、電流センサ96、及び電圧センサ98を含むことが
望ましい。変位センサ94は、フレーム72に取り付け
られて接続ケーブル114を通じて機械ヘッド部84の
位置を検出することができる。この変位センサ94は、
電極92の位置と基準位置(図示省略)との間の変位を
検出し、この変位を示す信号を線104を通じて提供す
る。この信号は、図では“変位”として示されている。
エアフォイル42と基準位置(図示省略)との相対位置
は、EDM処理において一定に保たれることが望ましい
ので、上記信号は、エアフォイル42と電極80との間
の距離即ち間隙88の大きさも示す。出力導線112と
接続して設けられた電流センサ96は、電極サブシステ
ム74に送信された電流を検出し、対応する信号を線1
06に提供する。本明細書では、この電流を間隙電流と
呼ぶ。電流センサは、間隙電流に比例する変位電圧を生
ずる電流分岐回路120と、電圧センサ122と、を含
むことができる。電圧センサ96は、電極とワークとの
電圧の値をそれぞれ示す信号を信号線124,126を
通じて受信し、本発明で間隙電圧と呼ばれる上記電圧の
変位を示す信号を線108を通じて提供する。電圧セン
サ98,122は、単一の共用電圧メータ(図示省略)
を含むこともできる。
【0044】本実施例では、電流センサ96,電圧セン
サ98,及びシステム制御装置/生成装置は、内部の信
号へのアクセスを制限する共用の囲壁(図示省略)内に
配置される。線106,108上の電流及び電圧のセン
サ96,98からの測定値信号には、囲壁の外側から直
接アクセスすることができない。システム制御装置/生
成装置100は、線106,108上の電流及び電圧信
号をそれぞれ示す信号を信号線130,132を通じて
提供する。これらの信号は、図では“電流”及び“電
圧”と示される。
【0045】EDMシステム70は、所定の深度に到達
して流路が完成するまでエアフォイル42に機械加工を
施す。機械加工の間、EDMシステム70は、オン/オ
フサイクルを使用する。通常、サイクルの“オン”部分
と“オフ”部分との持続時間は、エアフォイルに対する
電極の位置によって決まる。例えば、第一の“オン”持
続時間及び第一の“オフ”持続時間は、第一のスパーク
の開始から電極80が所定の第一の深度に到達するまで
用いることができる。また、第二の“オン”持続時間及
び第二の“オフ”持続時間は、電極80が所定の第二の
深度に到達するまで用いることができ、第三の“オン”
持続時間及び第三の“オフ”持続時間は、ブレークスル
ーから所定の第三の深度まで用いることができる。この
処理の間、“変位”,“電圧”及び“電流”信号は、そ
れぞれ電極の変位、間隙電流、及び間隙電圧に関する処
理パラメータを提供する。
【0046】EDMシステム70は、更に、EDM処理
で生じる特性の1つまたはそれ以上の特質を予測するの
に使用される信号プロセッサ140を含む。予測は、1
つまたはそれ以上のEDM処理パラメータの特質を示す
1つまたはそれ以上の測定値信号に基づいて行われる。
例えば、好適実施例では、信号プロセッサ140は、信
号線104,130,132を通じてそれぞれ“変
位”,“電流”及び“電圧”信号を受信し、信号プロセ
ッサ140は、流路のブレークスルー及び空気流量の特
質を示す信号を提供する。これらの信号は、それぞれ信
号線142,144上の“ブレークスルー”及び“空気
流量”信号として図示されている。
【0047】次に、図3を参照すると、好適実施例で
は、信号プロセッサ140は、入力部150、中央演算
処理装置(CPU)及びメモリ部152、出力部15
4、及び信号プロセッサ140の他の各部分への接続部
158(図3参照)を含むバス156(図3参照)を有
する。このような実施例では、信号プロセッサ140
は、汎用コンピュータ、例えば、IBM互換機であって
もよく、入力部150は、信号処理回路及びアナログか
らデジタル(A/D)への変換回路を有するデータ収集
ボードであってもよい。他の実施例では、信号プロセッ
サ140をシステム制御装置/生成装置100(図2参
照)と組み合わせることもできる。
【0048】続いて、図4を参照すると、信号プロセッ
サ140の入力部150は、信号処理回路160とA/
D変換器162を有し得る。信号処理回路160は、例
えば、“変位”,“電流”及び“電圧”の信号などの測
定された処理パラメータ信号を受信し、これらの信号を
処理するとともにノイズを取り除き、信号線164,1
66,168を通じて3つの処理された処理パラメータ
信号を提供する。A/D変換器は、上記3つの処理され
た処理パラメータ信号を実質的に周期的な間隔で受信
し、その値を示す3つのデジタル処理パラメータ信号を
線170,172,174を通じてそれぞれ生成する。
【0049】信号プロセッサ140は、更に、メモリ及
びCPU部分152で格納及び実行されるプログラム1
80を含むことができる。このプログラム180は、ソ
フトウエアもしくはファームウエア内の連続したモジュ
ールを含み得る。これらのモジュールの1つは、信号解
析器182を含むことが望ましい。信号解析器182
は、古典的な信号処理原理を用いて、各デジタル処理パ
ラメータ信号の値に対応する単純化した表示を提供する
1つまたはそれ以上の信号を処理中に(処理時間にわた
って)生成する。
【0050】図5を参照すると、好適実施例では、信号
解析器182は、ブロック184,186,188とし
てそれぞれ示される線形回帰解析を各デジタル処理パラ
メータ信号について行う。各回帰解析に基づいて、信号
解析器182は、対となった信号を線190,192;
194,196;及び198,200を通じて提供する
ことができる。これらの信号は、3つの対となった“傾
き”及び“切片”信号として図示される。各対の“傾
き”信号は、デジタル処理パラメータ信号の値の時間中
の変化(傾き)を示し、各対の“切片”信号は、時間中
のデジタル処理パラメータ信号の初期値(y切片)を示
す。しかし、信号解析器182は、線形回帰解析を実行
するだけでなく、特定値の選択、特定時間における値の
選択、平均化、1次もしくは多次数のカーブフィットな
どを含む一方でこれらに限定されることがない適切な解
析を行うことができる。
【0051】図6〜図8を参照すると、3つのグラフ2
10(図6参照),212(図7参照),214(図8
参照)が、信号解析器182(図4,図5参照)へ提供
される処理パラメータ信号の特質と、望ましくはEDM
処理中に信号解析器182(図4,図5参照)によって
生成される信号を示している。第一のグラフ210(図
6参照)は、代表的なEDM処理における時間当たりの
間隙電流の値を実線で示した第一の線216と、これに
対応する信号解析器182(図4,図5参照)によって
生成された傾き及び切片を破線で示した第二の線218
と、を含む。第二のグラフ212(図7参照)は、ED
M処理における時間当たりの間隙電流の値を実線で示し
た第一の線220と、これに対応する信号解析器182
(図4,図5参照)によって生成された傾き及び切片を
破線で示した第二の線222を含む。また、第三のグラ
フ214(図8参照)は、EDM処理における時間当た
りの変位値を実線で示した第一の線224と、これに対
応する信号解析器182(図4,図5参照)によって生
成された傾き及び切片を破線で示した第二の線226を
含む。線216(図6参照),220(図7参照),2
24(図8参照)から、間隙にわたる電圧及び電流は、
EDM処理を通して変動し、電極がワークに対して非線
形の動作で近づくことがわかる。図6〜図8の信号と同
様の信号が機械加工される各ワークについて生成され
る。
【0052】次に、図9及び図10では、上記のデータ
を他の方法で示している。例えば、グラフ230(図9
参照)は、二つの線232,234を含み、各線は、正
規化及び微分後の上記の電圧データ及び電流データをそ
れぞれ示す。他方のグラフ236は、上記変位データを
Δdの増分変化によって表した線238を含む。
【0053】図6〜図10で示されるデータは、ブレー
クスルーが完全であり、かつ正規化した空気流量圧力比
(“AFPR”)が0.828である流路が形成される
EDM処理中の処理パラメータの値を示している。線2
16(図6参照),232(図9参照)によって示され
る傾向によると、流体をイオン化するとともに第一のス
パークを誘起するためには、初期段階で比較的大きな電
圧変化が必要である。電極がワーク内に滑らかに移動す
るのに従って、変位の増分が大きく、かつ変動性が増し
た変位傾向(図10の線238参照)が生じる。線23
2,234(図9参照)が示すように、電圧及び電流の
スパイキング(spiking)は、金属の除去量が増
すに従ってより明らかとなる。線234(図9参照)
は、EDMでブレークスルーを達成するには、電極がワ
ーク内に挿入され得る最大深度に達するのに従って変動
を増加させることが必要となることを示している。この
段階では、電極80は、後退するとともにゆっくりと短
縮する(図10の線238参照)。
【0054】図11〜図14には、処理パラメータとそ
の結果生じる特性の特質との関係を更に示す4つのグラ
フ250,252,254,256が示されている。第
一のグラフ250(図11参照)は、ブレークスルーが
完全で、かつ正規化したAFPRが0.647である流
路を生じるEDM処理における電圧及び電流のデータを
示す2つの線258,260を含む。第二のグラフ25
2(図12参照)は、この処理の変位データを示した線
262を含む。第三のグラフ254(図13参照)は、
ブレークスルーが不完全であり、かつ正規化したAFP
Rが0.709である流路を生じるEDM処理の電圧及
び電流データを示す2つの線264,266を含む。第
四のグラフ256(図14参照)は、この処理の変位デ
ータを示す線268を含む。
【0055】不完全なブレークスルーは、EDMシステ
ムが処理中のいくつかの変動を補償しない場合に起こり
得る。不完全なブレークスルーサイクルは、通常、処理
中に生じる変動を補償するために比較的大きい変位の増
分及び高いエネルギレベルを伴う。このことは、特にE
DMサイクルの終わりの方に示されている。変動は、ワ
ーク、電極、誘電流体、EDM工具、処理技術、及び環
境を含むがこれらの領域に限定されない多数の領域に起
因し得る。このような変動を、特定して一時的にシステ
ムから取り除くことはできるが、絶えず再発するおそれ
がある。
【0056】図4を再び参照すると、信号プロセッサ1
40内のプログラム180は、更に、本明細書で処理モ
デル280と呼ぶ他のモジュールを含む。処理モデル2
80は、信号解析器182が生成する信号を受信すると
ともに、これに応答してEDM処理で生じる特性の予測
される1つまたはそれ以上の特質を示す1つまたはそれ
以上の予測信号を提供することが望ましい。例えば、好
適実施例において、処理モデル280は、機械加工され
る流路の品質を示す2つの予測信号を提供し、一方の信
号は、ブレークスルー特質に関し、他方の信号は、空気
流量特質に関する。
【0057】処理モデル280は、望ましくは1つまた
はそれ以上のトレーニングしたニューラルネットワーク
を含むインテリジェントモデルであることが望ましい
が、応答局面法(response surface
methodology)(RSM)モデルを含むがこ
れに限定されない他の適切なモデルを使用してもよい。
次に図15を参照すると、処理モデル280は、2つの
ニューラルネットワーク286,288を含むことがで
き、一方は、ブレークスルー、他方は、空気流量をそれ
ぞれ予測するためのものである。
【0058】図16では、ニューラルネットワーク30
0が、入力ニューロン302を含む複数のニューロンつ
まり基本処理要素を有している。入力ニューロン302
は、単にネットワークの入力信号304を受信するため
のアイソレーションバッファであってもよい。入力ニュ
ーロンの出力は、接続リンク306を介して複数の第二
レベルニューロン310の入力の選択されたものに接続
される。各リンク306は、リンク306を介して伝達
される信号を積算するための重み係数308と関連づけ
られている。各ニューロンは、更に、バイアス入力31
2を有することができる。ニューロンへの集合的な入力
は、接続リンク306を介して重み付けされた全ての入
力信号の和314に、バイアス入力312があればこの
入力を足したものである。各ニューロンは、活性化関数
316即ち転送関数と関連づけられており、出力信号を
生成するために集合的な入力信号をこの関数に提供す
る。活性化関数316は、非線形であってもよい。重み
及びバイアスは、トレーニング段階においてネットワー
クがいくつかの所望の反応を示すように調整することが
できるパラメータである。第二レベルのニューロン31
0の出力は、更に、それ自体が、対応する重み係数32
2を含む他の接続リンク320のセットを介して、1つ
もしくはそれ以上の対応する第三レベルのニューロン3
24の入力へ接続され得る。この場合には、第二のニュ
ーロンは、多くの場合“隠し”ニューロンと呼ばれる。
第三レベルのニューロンの出力を、ネットワーク全体の
出力として提供することができ、この場合には、これら
のニューロンは“出力ニューロン”と呼ばれるか、もし
くは、更に他のニューロン層(図示省略)に接続され得
る。また、更に、いくつかのニューラルネットワーク構
成では、いくつかのニューロンの出力が前のレベルの入
力にフィードバック(図示省略)される。
【0059】接続リンクと関連づけられる重みが可変で
あれば、ネットワークに“学習”する能力を与えること
ができる。また、学習プロセスについてオフラインでシ
ミュレーションを行い、接続リンクの重みが決定した後
にバードウエアチップ(図示省略)、ファームウエア、
ソフトウエア、または他のメモリに転送することができ
る。
【0060】層の数、ニューロンの数、及び活性化関数
は、正確度などに関してモデルを最適化するために選択
することが望ましい。1つの実施例では、各ニューラル
ネットワーク286,288(図15参照)は、6個の
入力ニューロンを含む入力層と、20個のニューロンを
含む一層の隠し層と、1個のニューロンを含む出力層
と、を含むフィードフォワードネットワークを有する。
対照的に、ブレークスルーの予測のための単一のニュー
ラルネットワークを含んだ実施例は、二層のネットワー
クに比べて結果が劣った。しかしながら、上記2つのネ
ットワーク286,288(図15参照)は、同様の構
成を有する必要はない。
【0061】活性化関数316は、活性化関数316の
範囲と目標値の範囲とに基づいて選択されることが望ま
しい。ブレークスルー特性(図15参照)を予測するた
めのニューラルネットワーク286は、隠し層及び出力
層の両方で論理計算S字状(二進S字状(binary
sigmoid))活性化関数(logistics
igmoid activation functio
n)を利用する。論理計算S字状活性化関数は、両極性
の目標出力値を有する用途で有用である。ブレークスル
ーは、0と1との間の値によって特徴づけられ、0は全
て完全なブレークスルー状態を示し、1は全て不完全な
ブレークスルー状態を示す。空気流量特性を予測するニ
ューラルネットワーク288(図15参照)は、隠し層
で正接S字状活性化関数(tan−sigmoid a
ctivation function)を用い、出力
層で線形の活性化関数を用いる。
【0062】ニューラルネットワーク286,288
(図15参照)は、通常、EDM処理における1つまた
はそれ以上の処理パラメータの特質に基づいてEDM処
理によって生じる特性の特質を予め予測するように調整
される。この調整は、一般にトレーニングと呼ばれる。
次に、図17を参照すると、トレーニングプロセスが示
されており、このプロセスは、ニューラルネットワーク
286,288(図15参照)に複数のトレーニングデ
ータセット400を供給することを含むことが望まし
い。これらのトレーニングデータセットは、トレーニン
グベクトル(もしくはパターン)及び関連する目標出力
と呼ばれることもある。複数のトレーニングデータセッ
ト400は、トレーニングデータセットのトレーニング
グループ402と、トレーニングデータセットのトレー
ニング−試験グループ404に分けることができる。
【0063】各トレーニングデータセットは、通常、特
定の処理中に収集された処理パラメータデータとこの処
理によって生じた特性データとを含む。この処理パラメ
ータデータは、モデル280(図4,図15)に入力す
るためのものである。特性データとは、モデルの目標出
力即ち所望の出力である。処理パラメータデータは、予
測の基となる処理パラメータ特質を示すことが望まし
く、特性データは、予測される特性の特質を示すことが
望ましい。好適実施例では、例示的なトレーニングデー
タセット406が、間隙電圧傾き410及びy切片41
2、間隙電流傾き414及びy切片416、電極変位傾
き318及びy切片420、及び結果として生じるブレ
ークスルーまたは空気流量の特質422を含む。
【0064】トレーニングデータセット400は、例え
ばブレークスルーが完全である合格特性を生じる処理を
示すセットと、例えばブレークスルーが不完全である不
合格特性を生じる処理を示すセットと、を両方含む必要
がある。トレーニングデータセット400は、できるだ
け多くの実際的な処理パラメータと結果的な特性とのモ
デルを含むとともに、理想的にはEDM処理に影響を与
える係数の変動値の全範囲を示すことが望ましい。変動
する範囲のモデルを示すトレーニングデータを使用する
ことで、モデルの可能な範囲にわたって特性に関する特
質をより正確に予測し得るモデルを得ることができる。
トレーニングは、逆方向伝達(backpropaga
tion)ステップを含むことが望ましく、このステッ
プは、モデルが特性の特質を予測する正確性を効果的に
高める。
【0065】各トレーニングデータセットの平均二乗誤
差を最小とするために、一般に、マルチ層のフィードフ
ォワードニューラルネットワークに対して監視された逆
方向伝達トレーニング技術が使用される。トレーニング
データセットのトレーニンググループ402は、ネット
ワーク286,288(図15参照)が、パターンを連
想、パターンを分類、及び二乗誤差の和の最小化を通じ
て関数に近似することができるまでそのトレーニングの
ために使用されることが望ましい。ニューラルネットワ
ークの最小二乗誤差を用いて、実際のデータのシミュレ
ーションを行うモデルの有効性を判断することができ
る。トレーニングが行われたネットワークが、ネットワ
ークをトレーニングするのに用いられたデータに十分対
応するようになると、トレーニングデータセットのトレ
ーニング−試験グループと最小二乗誤差の和の計算とを
用いてニューラルネットワークの一般化能力を判定する
ことができる。トレーニングは、トレーニング−試験グ
ループの誤差が減少する限り続けられることが望まし
く、誤差が増加し始めたら終了される。この時点で、ネ
ットワークモデルが、データセットを記憶し始めるとと
もにその一般化能力が低下し始める。
【0066】トレーニングの速度は、ネットワークの学
習能力を向上させるのを補助し得る重み及びバイアスの
初期設定技術を用いて向上させることができる。初期設
定が大きすぎる場合には、ユニット間の重み及びバイア
スの更新はゼロであってもよい。2つのユニット間の重
み及びバイアス値の更新は、上側ユニットの活性化関数
及び下側ユニットの活性化関数によって決まる。従っ
て、活性化関数の活性化及び導関数の値がゼロとなる重
み及びバイアスの初期設定を避けることが推奨される。
しかし、初期設定が小さすぎる場合には、隠しユニット
もしくは出力ユニットへの総入力は、ゼロに近くなり、
学習がかなり遅くなってしまう。重みは、活性化関数及
び目標値を用いてランダムに初期化されることが望まし
い。
【0067】ニューラルネットワークモデル286,2
88(図15参照)は、一般に、ヒューリスティックス
(heuristics)や、モーメンタム(mome
ntum)、適応学習速度(adaptive lea
rning rate)、レベンバーグ−マクアルド技
術(Levenberg−Maquardt tech
niques)を含むより強力な最適化方法を用いて最
適化することができる。モーメンタムは、誤差面の詳細
に対する逆方向伝達の感度を低下させることにより、ネ
ットワークが(小さい誤差を更に低下させるのではな
く)より速く誤差の解を低下させることに集中すること
を可能とする。適応学習は、大きな学習ステップを維持
することによりネットワーク学習を安定した状態に維持
することで、トレーニング段階を速める。レベンバーグ
−マクアルド技術は、ニュートンの方法と近似した方法
を用いてネットワークトレーニング効率を最適化する。
【0068】モーメンタムネットワークの逆方向伝達
は、通常、いくつかのトレーニングデータ点が過半数の
データ点と大きく異なる時に使用される。トレーニング
は、増分逆方向伝達から始めることができ、最終的な集
中段階で共役勾配に基づく逆方向伝達に切り換えること
ができる。
【0069】ハイブリッド学習アルゴリズムとも呼ばれ
るレベンバーグ−マクアルド更新ルールを、トレーニン
グ中にネットワークを最適化するために使用した。トレ
ーニングは、増分逆方向伝達から始められ、最終的な集
中段階で共役勾配に基づく逆方向伝達に切り換えられる
ことが望ましい。このルールは、ガウス−ニュートン法
に近似することで、以下のように、時間経過に従ってζ
が減少するのに従って更に迅速で最小誤差に近いより正
確な結果を得ることができる。
【0070】
【数1】
【0071】ブレークスルー特性を予測するためのニュ
ーラルネットワーク286(図15参照)では、ネット
ワークの学習率、モーメンタム、二乗誤差の和、層数
が、ネットワーク処理の学習及び品質の予測に関する能
力に直接影響を与えた。この実施例では、学習率は5,
モーメンタムは0.95がそれぞれ最適な値であること
が確認された。(ζinitial=100,ζmax=1E1
0,ζ+=10,ζ-=0.1,最小傾き=1E−12を
使用した)レベンバーグ−マクアルドアルゴリズムを、
100%の時間にわたってEDM品質特性に関して一般
化するネットワークの能力を高めるために使用した。勾
配降下とガウス−ニュートン技術との組み合わせを用い
てブレークスルー予測で必要となる全ての重み及びバイ
アスを計算した。
【0072】空気流量特性を予測するためのニューラル
ネットワーク288(図15参照)では、ネットワーク
の学習率及びモーメンタムがネットワークの学習及び空
気流量予測の能力に与える影響は小さかった。この実施
例では、0.01の学習率、0.85のモーメンタムを
使用した。しかし、二乗誤差の和は、ネットワークのパ
ターン記憶能力を向上させた。(ζinitial=0.00
1,ζmax=1E10,ζ+=10,ζ-=0.1,最小
傾き=0.0001を使用した)レベンバーグ−マクア
ルドアルゴリズムを使用することで、ネットワークの一
般化能力を高めることができた。また、ガウス−ニュー
トン技術を用いてモデルの重み及びバイアスを定めるこ
とで、ネットワークの誤差領域を7.8%から2.3%
へと減少させることができた。
【0073】図18及び図19を参照すると、2つのグ
ラフ500(図18参照),502(図16参照)が、
ブレークスルーを予測するネットワーク286用のトレ
ーニング済データ点、及び試験データ点をそれぞれ示し
ている。トレーニング済データ点を示したグラフ500
(図18参照)は、ネットワークの学習能力を表してい
る。このグラフ500(図18参照)は、目標出力を示
した実線504とニューラルネットワークの予測を示し
た複数の円506とを含む。試験データ点を示したグラ
フ502(図19参照)は、ネットワークの一般化能力
を表す。グラフ502(図19参照)は、目標出力を示
した実線508とニューラルネットワークの予測を示し
た複数の円510とを含む。これらのグラフが示すよう
に、ネットワークは、全てのトレーニング及び試験デー
タ点に関して100%の時間にわたってEDMのブレー
クスルーを予測する。
【0074】次に、図20,図21を参照すると、2つ
のグラフ520(図20参照),522(図21参照)
が、空気流量を予測するネットワーク288の正規化し
たAFPRトレーニング済データ点及び試験データ点を
それぞれ示している。トレーニング済みデータ点を示す
グラフ520(図20参照)は、ネットワークの学習能
力を表している。このグラフ520(図20参照)は、
目標出力を示す実線524と、ニューラルネットワーク
の予測を示す複数の円で囲んだ点528を有する(線5
24と実質的に一致する)実線526とを含む。グラフ
520で表されるように、ネットワークの予測は、目標
出力とぴったりと一致する。試験データ点を示すグラフ
522(図21参照)は、ネットワークの一般化能力を
表す。このグラフ522(図21参照)は、目標出力を
示す実線530とニューラルネットワークの予測を示す
複数の円で囲まれた点534を有する実線532とを含
む。グラフ522(図21参照)が示すように、ネット
ワークは、100%の時間にわたって空気流量の予測を
行っている。更に、二方向の矢印536によって示され
る最大誤差は、たった2.3%である。誤差領域がたっ
た2.3%なので、このモデルは、ヒューマンエラーを
受けやすい従来のオフライン空気流量計測技術により提
供される予測に比べて正確な予測を提供することができ
る。
【0075】続いて図22〜図25を参照すると、4つ
の図表550(図22参照),552(図23参照),
554(図24参照),556(図25参照)が示され
ており、これらの図表は、ブレークスルー特性を予測す
るニューラルネットワーク286(図15参照)用の所
望の重み及びバイアスを示す数値データを提供している
が、他の重み及びバイアスも使用可能である。図表55
0(図22参照)は、入力ニューロンと隠しニューロン
との間の接続リンクに関連する重みを示す数値データを
提供する。図表552(図23参照)は、隠しニューロ
ンと関連するバイアスを示す数値データを提供する。ま
た、図表554(図24参照)は、隠しニューロンと出
力ニューロンとの間の接続リンクに関連する重みを示す
数値データを提供し、図表556(図25参照)は、出
力ニューロンと関連するバイアスを示す数値データを提
供する。
【0076】図26〜図29を参照すると、4つの図表
560(図26参照),562(図27参照),564
(図28参照),566(図29参照)が示されてお
り、これらの図表は、空気流量特性を予測するニューラ
ルネットワーク288(図15参照)用の所望の重み及
びバイアスを示す数値データを提供しているが、他の重
み及びバイアスも使用可能である。図表560(図26
参照)は、入力ニューロンと隠しニューロンとの間の接
続リンクに関連する重みを示す数値データを提供する。
図表562(図27参照)は、隠しニューロンと関連す
るバイアスを示す数値データを提供する。また、図表5
64(図28参照)は、隠しニューロンと出力ニューロ
ンとの間の接続リンクに関連する重みを示す数値データ
を提供し、図表566(図29参照)は、出力ニューロ
ンと関連するバイアスを示す数値データを提供する。
【0077】好適実施例では、6ヶ月間にわたって収集
されたデータセットを用いてモデルのトレーニングを行
った。EDMにおける可能な全ての処理モデルをより大
きな割合で含むように1年または2年間にわたって収集
したデータセットを用いれば、更によい結果を得ること
ができる。他の品質特質などの他の特質は、必要性に応
じてトレーニング中に組込むことができる。他の実施例
では、モデルをトレーニング、再トレーニング、または
時間に応じて適応する適応型モデルを使用することがで
きる。
【0078】好適実施例では、処理モデル280へ送信
され、かつトレーニングデータ信号を含む各入力信号の
値は、モデルへの入力前にその信号の予測最大値に応じ
て正規化される。よって、処理モデル280への各入力
信号の値は、0と1との間の範囲内となる。正規化する
ことで、正規化しない場合に比べてモデルがより速く集
中するように補助することができる。従って、処理モデ
ル280の出力信号の値も、0から1の範囲内となる。
処理モデルのこれらの出力信号は、その信号の予想最大
値に応じて非正規化することができる。
【0079】本発明は、処理によって生じる特性に関す
る特質を予測することができる。従って、本発明は、事
後検査を減少させるまたはなくすとともに、このような
検査に関連するコスト、労働、材料、及び空間を減少さ
せるまたはなくすことができる可能性を提供する。更
に、本発明は、品質の計測に関するより強力で信頼性の
高い方法を採用しており、製品の品質に関する問題点の
よりよい制御及び追跡が可能となっている。
【0080】更に、品質特性をリアルタイムで確認する
ことができるので、欠陥を防止するとともに製造におい
て製品の品質特性を確実に得るのを補助するために、モ
デルをインテリジェント制御装置に組込むことができ
る。本発明では、特性に関する特質の予測を行う前に処
理が終了している必要はない。処理の直後に予測を行う
ことができるが、処理の終了直後に予測を行う必要は必
ずしもない。
【0081】開示された実施例の信号プロセッサは、プ
ログラムされたハードウエアを含み、即ちコンピュータ
のソフトウエアを用いて実行されるが、ハードワイヤー
ドハードウエア構成、集積回路様式で製造したハードウ
エア、ファームウエア、及びこれらの組み合わせを含む
他の形態で構成してもよい。更に、開示された実施例
は、定期的にサンプリングした信号を有するデジタルシ
ステムを含むが、連続的な信号を有するアナログシステ
ムもしくはデジタル及びアナログのシステムの組み合わ
せに本発明を組入れることもできる。更に、信号プロセ
ッサは、好適実施例で説明した具体的な特徴の全てまた
はこれらの組み合わせを含むことができるが、上記特徴
を全く含まなくてもよい。
【0082】本発明は、EDMシステムで使用される好
適実施例に関して開示されているが、本発明は、確率的
機械加工処理を含むがこれに限定されないどのような処
理ともともに使用することもできる。従って、本発明
は、EDMによって生じるブレードもしくは他のガスタ
ービンエンジン部材に関する他の特性に関する特質予測
を行うために使用することもできる。更に、本発明の好
適実施例では、一列の全流路のブレークスルー特性を示
す1つの信号を提供し、一列の全流路の空気流量特性を
示す1つの信号を提供するが、一列の全流路よりも少な
い流路のブレークスルー及び空気流量特性を示す信号、
もしくは所望であれば個々の流路に関する信号を有する
実施例も本発明に含まれる。
【0083】好適実施例では、ブレークスルー及び空気
流量を予測するためにそれぞれ2つの別個のモデルが使
用されているが、必ずしも2つのモデルを使用する必要
はない。更に、当業者であれば理解されるように、好適
実施例のセンサは、変位、電圧、及び電流を検出する
が、他のセンサもしくはセンサの組み合わせによって製
品の特性の特質予測を行うための適切なパラメータ特性
を測定することができる。好適実施例では、EDMシス
テム制御装置/生成装置によって間隙電圧及び電流の信
号を提供しているが、信号プロセッサを直接センサと接
続させることができるので、本発明では、EDMシステ
ム制御装置/生成装置は必ずしも必要ではない。
【0084】好適実施例に関して本発明を説明してきた
が、この説明は限定的に解釈されることを意図したもの
ではない。本明細書を参照することによって、本発明の
他の実施例とともに好適実施例の種々の改良は、付随す
る請求項に記載した本発明の趣旨から離れない範囲で当
業者に明らかとなる。従って、付随する請求項は、本発
明の真の範囲内であるこのような全ての改良もしくは実
施例を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは、複数の冷却流路を含むエアフォイル
を有するガスタービンエンジンブレードの部分側面図で
ある。図1Bは、流路及び内部空洞を示した図1Aのブ
レードのエアフォイルのIB−IB線の方向からの断面
図である。
【図2】図1のブレードにエアフォイル冷却流路を機械
加工し、かつ本発明を実行し得る機械的/電気的混成E
DMシステムの説明図である。
【図3】図2のEDMシステムの一部である信号プロセ
ッサのより詳細な説明図である。
【図4】図2のEDMシステムの一部である信号プロセ
ッサの機能ブロック図である。
【図5】本発明の好適実施例で使用される信号モデルと
処理モデルとを様式化及び単純化した説明図である。
【図6】EDM処理中の間隙電圧の値を示したグラフで
ある。
【図7】図6のEDM処理中の間隙電流パラメータの値
を示したグラフである。
【図8】図6のEDM処理中の電極変位パラメータの値
を示したグラフである。
【図9】図6及び図7の間隙電圧及び間隙電流のパラメ
ータの値を正規化及び微分して示したグラフである。
【図10】図8の電極変位パラメータの増分変化の値を
示したグラフである。
【図11】ブレークスルーが完全である流路を形成する
EDM処理の間隙電圧及び間隙電流のパラメータの値を
正規化及び微分して示したグラフである。
【図12】図11のEDM処理の電極変位パラメータの
増分変化の値を示したグラフである。
【図13】ブレークスルーが不完全である流路を形成す
るEDM処理の間隙電圧及び間隙電流のパラメータの値
を正規化及び微分して示したグラフである。
【図14】図13のEDM処理の電極変位パラメータの
増分変化の値を示したグラフである。
【図15】ブレークスルー及び空気流量のそれぞれに対
応する2つのニューラルネットワークを有する処理モデ
ルの機能ブロック図である。
【図16】入力層、隠し層、及び出力層を含むニューラ
ルネットワークの一部を単純化して示した説明図であ
る。
【図17】図15の処理モデルのトレーニングに使用さ
れる複数のトレーニングデータセットの説明図である。
【図18】流路のブレークスルー特性予測用のニューラ
ルネットワークモデルのトレーニングのために使用され
るデータ点を示したグラフである。
【図19】流路のブレークスルー特性予測用のニューラ
ルネットワークモデルを点検するために使用される試験
用データ点を示したグラフである。
【図20】流路の空気流量特性予測用のニューラルネッ
トワークモデルのトレーニングのために使用されるデー
タ点を示したグラフである。
【図21】流路の空気流量特性予測用のニューラルネッ
トワークモデルを点検するために使用される試験用デー
タ点を示したグラフである。
【図22】ブレークスルー特性を予測するニューラルネ
ットワークにおける入力ニューロンと隠しニューロンと
の間の接続リンクに関連する重みを示す数値データを表
した図表である。
【図23】ブレークスルー特性を予測するニューラルネ
ットワークにおける隠しニューロンに関連するバイアス
を示す数値データを表した図表である。
【図24】ブレークスルー特性を予測するニューラルネ
ットワークにおける隠しニューロンと出力ニューロンと
の間の接続リンクに関連する重みを示す数値データを表
した図表である。
【図25】ブレークスルー特性を予測するニューラルネ
ットワークにおける出力ニューロンに関連するバイアス
を示す数値データを表した図表である。
【図26】空気流量特性を予測するニューラルネットワ
ークにおける入力ニューロンと隠しニューロンとの間の
接続リンクに関連する重みを示す数値データを表した図
表である。
【図27】空気流量特性を予測するニューラルネットワ
ークにおける隠しニューロンに関連するバイアスを示す
数値データを表した図表である。
【図28】空気流量特性を予測するニューラルネットワ
ークにおける隠しニューロンと出力ニューロンとの間の
接続リンクに関連する重みを示す数値データを表した図
表である。
【図29】空気流量特性を予測するニューラルネットワ
ークにおける出力ニューロンに関連するバイアスを示す
数値データを表した図表である。
【符号の説明】
40…タービンブレード 42…エアフォイル 70…EDMシステム 72…フレーム 74…電極サブシステム 76…固定具 78…誘電体サブシステム 80…電極工具 82…電極保持具 84…機械ヘッド部 85…接続部材 86…サーボ機構 88…エアフォイルとの間の間隙 90…誘電媒体 92…誘電体貯蔵/濾過システム 94,96,98…センサ 100…システム制御装置/生成装置 104,106,108,110…信号線 112…出力導線 114…接続ケーブル 120…電流分岐回路 122…電圧センサ 124,126,130,132…信号線 140…信号プロセッサ 142,144…信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーロン エル.シュウェイザーホフ アメリカ合衆国,コネチカット,ミドルタ ウン,タウン ブロック 8223

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの特性の特質に関する指標を提供
    する装置であって、この特性は、確率的機械加工処理に
    より生じたものであり、 前記確率的機械加工処理に関連する少なくとも1つのパ
    ラメータの特質を検出するとともにこれを示す少なくと
    も1つの測定値信号を提供する少なくとも1つのセンサ
    と、 前記少なくとも1つの測定値信号に応答して、前記ワー
    クの特性の特質を示す信号を生成する信号処理手段と、
    を含むことを特徴とするワークの特性の特質に関する指
    標を提供する装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段は、ワークの特性の特
    質を示す前記信号を生成するためのトレーニングした人
    工ニューラルネットワークを含むことを特徴とする請求
    項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理手段は、 前記少なくとも1つの測定値信号に応答して、前記確率
    的機械加工処理における該少なくとも1つの測定値信号
    の値に一致する線を示す少なくとも1つの解析信号を生
    成する信号解析手段と、 前記少なくとも1つの解析信号に応答して、前記少なく
    とも1つの測定値信号の値に一致した線とこの結果生じ
    る特性の特質との間の所定の対応関係に従って、ワーク
    の特性の特質を示す信号を生成するモデル手段と、を含
    むことを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの解析信号は、前記
    確率的機械加工処理における前記少なくとも1つの測定
    値信号の値に関して、傾きを示す信号と切片を示す信号
    とを含むことを特徴とする請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記確率的機械加工処理は、放電加工処
    理であり、前記少なくとも1つのセンサは、前記放電加
    工処理に関連する少なくとも1つのパラメータの特質を
    検出してこれを示す少なくとも1つの測定値信号を提供
    する少なくとも1つのセンサを含み、前記信号処理手段
    は、前記放電加工処理の前記少なくとも1つのパラメー
    タの特質とこの結果生じるワークの特性の特質との間の
    所定の対応関係に従って、前記ワークの特性の特質を示
    す信号を生成する手段を含むことを特徴とする請求項1
    記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも1つの処理パラメータ
    は、電極と前記ワークとの間の電圧差と、該電極と該ワ
    ークとの間の電流と、を含むことを特徴とする請求項5
    記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1つの処理パラメータ
    は、さらに、前記電極と前記ワークとの間の距離を含む
    ことを特徴とする請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記特性は、少なくとも1つの流路に関
    し、前記信号処理手段は、前記放電加工処理の前記少な
    くとも1つのパラメータの特質とこの結果生じる少なく
    とも1つの流路の特質との間の所定の対応関係に従っ
    て、特性の特質を示す信号を生成する手段を含むことを
    特徴とする請求項1記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記特性の特質を示す信号は、前記少な
    くとも1つの流路のブレークスルー状態を示す信号を含
    むことを特徴とする請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記特性の特質を示す信号は、前記少
    なくとも1つの流路の空気流量測定値を示す信号を含む
    ことを特徴とする請求項8記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記特性は、少なくとも1つの流路に
    関し、前記信号処理手段は、前記放電加工処理の前記少
    なくとも1つのパラメータの特質とこの結果生じる少な
    くとも1つの流路の特質との間の所定の対応関係に従っ
    て、特性の特質を示す信号を生成する手段を含むことを
    特徴とする請求項7記載の装置。
  12. 【請求項12】 ワークの特性の特質に関する指標を提
    供するための方法であって、この特性は、確率的機械加
    工処理により生じたものであり、 前記確率的機械加工処理に関連する少なくとも1つのパ
    ラメータの特質を検出するとともに、これを示す少なく
    とも1つの測定値信号を提供する検出ステップと、 前記少なくとも1つの測定値信号に応答して、前記ワー
    クの前記特性の特質を示す信号を生成する生成ステップ
    と、を含むことを特徴とするワークの特性の特質に関す
    る指標を提供するための方法。
  13. 【請求項13】 前記生成ステップは、人工ニューラル
    ネットワークのトレーニングを行うことを含むことを特
    徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記生成ステップは、 前記確率的機械加工処理における前記少なくとも1つの
    測定値信号の値に一致する線を示す少なくとも1つの解
    析信号を生成し、 前記少なくとも1つの測定値信号の値に一致する線とこ
    の結果生じる特性の特質との間の所定の対応関係に従っ
    て、前記ワークの前記特性の特質を示す信号を生成する
    ことを含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記特性の特質を示す信号を生成する
    ステップは、前記確率的機械加工処理における前記少な
    くとも1つの測定値信号の値に関して、傾きを示す信号
    と切片を示す信号とを生成することを含むことを特徴と
    する請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記確率的機械加工処理は、放電加工
    処理であり、前記検出ステップは、前記放電加工処理に
    関連する少なくとも1つのパラメータの特質を検出して
    これを示す少なくとも1つの測定値信号を提供すること
    を含み、前記生成ステップは、前記放電加工処理の前記
    少なくとも1つのパラメータの特質とこの結果生じるワ
    ークの特性の特質との間の所定の対応関係に従って、前
    記特性の特質を示す信号を生成することを含むことを特
    徴とする請求項12記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記検出ステップは、電極と前記ワー
    クとの間の電圧差を検出することと、該電極と該ワーク
    との間の電流を検出することと、を含むことを特徴とす
    る請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記検出ステップは、さらに、前記電
    極と前記ワークとの間の距離を検出することを含むこと
    を特徴とする請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記特質は、少なくとも1つの流路に
    関し、前記生成ステップは、前記放電加工処理の前記少
    なくとも1つのパラメータの特質とこの結果生じる少な
    くとも1つの流路の特質との間の所定の対応関係に従っ
    て、前記特性の特質を示す信号を生成することを含むこ
    とを特徴とする請求項12記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記特性の特質を示す信号を生成する
    ステップは、前記少なくとも1つの流路のブレークスル
    ー状態を示す信号を生成することを含むことを特徴とす
    る請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記特性の特質を示す信号を生成する
    ステップは、前記少なくとも1つの流路の空気流量測定
    値を示す信号を生成することを含むことを特徴とする請
    求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記特性は、少なくとも1つの流路に
    関し、前記生成ステップは、前記放電加工処理の前記少
    なくとも1つのパラメータの特質とこの結果生じる少な
    くとも1つの流路の特質との間の所定の対応関係に従っ
    て、前記特性の特質を示す信号を生成することを含むこ
    とを特徴とする請求項18記載の方法。
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