JPH11319329A - 人 形 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作当時の幼児の姿や感触を実感することが
容易な人形を提供する。 【解決手段】 人形１の背丈、顔２、髪３、手４、足５
は、模造対象となる幼児の外見的特徴を忠実に象ったも
のとなる。人形１の胴体内には、人形１の総重量が幼児
の体重と同じになるように重量が設定された錘７が埋め
込まれている。こうして、幼児の外見的特徴や体重を忠
実に再現する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、人形に係り、特に
発注者の希望に応じて製作される、幼児の身体を象った
人形に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、誕生時や成育中の幼児の姿を
保存する手段としてカメラやビデオテープレコーダが使
用されている。ところが、これらの手段は幼児の姿を映
像で保存するものなので、撮影当時の幼児の感触を実感
することはできない。そこで、より実感性、真実性を高
めたものとして、幼児の身体を象った人形が市販されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人形は、幼児の外見的特徴をある限られた範囲で模
造したものであって、幼児の姿を忠実に再現したもので
はなく、特に幼児の体重を考慮していないので、実感
性、真実性が不十分であるという問題点があった。本発
明は、上記課題を解決するためになされたもので、製作
当時の幼児の姿や感触を実感することが容易な人形を提
供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の人形は、請求項
１に記載のように、自身を含む総重量が模造対象となる
特定の幼児の体重と同じになるように重量が設定された
錘を内蔵するようにしたものである。このように、人形
の総重量が模造対象となる特定の幼児の体重と同じにな
るように重量が設定された錘を人形内部に設けることに
より、実感性、真実性を高めることができる。また、請
求項２に記載のように、上記人形は、上記幼児に関わる
物品を収容するための容器を内蔵するようにしたもので
ある。また、請求項３に記載のように、上記人形は、上
記幼児に関する情報あるいはメッセージを記録するため
のメッセージプレートを備えるものである。また、請求
項４に記載のように、上記人形は、上記幼児の音声を再
生するための音声出力手段を内蔵するようにしたもので
ある。

【０００５】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の第１
の実施の形態となる人形の外観図である。この人形１
は、人形の製作を希望する発注者（主として親）から提
出された幼児の身体データに基づいて、この幼児の身体
を忠実に模造したものである。幼児の身体データとして
は、身長、体重、顔立ち、髪型、手形、足形等のデータ
がある。

【０００６】このデータを基に、人形１の背丈Ｈはデー
タ採取時の幼児の身長と同じ高さに設定される。人形１
の顔２は、幼児の顔立ちのデータ（データ採取時に撮影
した幼児の写真等）を基にして製作される。同様に、人
形１の髪（かつら）３は、幼児の写真等を基にして製作
される。

【０００７】そして、人形１の手４、足５については、
データ採取時に型をとった幼児の手形、足形を基に製作
される。このように人形１の外形は模造対象となる幼児
の外見的特徴を忠実に再現したものとなる。また、人形
１の外皮及び外皮内の充填物には、人形１に触れたとき
に幼児の感触を実感できるように幼児の皮膚に近い感触
を備えた材質が使用される。

【０００８】次に、人形１の胴体内には、発注者が幼児
にまつわる思い出の物品を収納することができるように
容器６が埋め込まれている。容器６は、人形１の背中等
に設けられた切れ込みから取り出したり、人形１の胴体
内に入れ直したりすることが可能である。幼児にまつわ
る思い出の物品としては、母子手帳、へその緒、幼児の
髪の毛、幼児の声や姿を収録したＣＤ−ＲＯＭ等があ
る。

【０００９】さらに、人形１の胴体内には、以上の構成
を含む人形１の総重量が幼児の体重と同じになるように
重量が設定された錘７が埋め込まれている（つまり、人
形本体と容器６と容器６内の収納品と錘７とを足した値
が幼児の体重と等しい）。そして、人形１の衣装８に
は、上記身体データを採取した当時、幼児が実際に着用
していたものを用いる。以上のように、幼児の外見的特
徴や体重を忠実に再現することにより、発注者は、人形
製作当時の幼児の姿や感触を実感することが容易とな
る。

【００１０】図２は本発明の第２の実施の形態となる人
形の外観図である。本実施の形態においても、人形の外
形や内部構造は第１の実施の形態と同様であるが、本実
施の形態の人形１ａでは、その胸部にメッセージプレー
ト９がマジックテープあるいは縫い付け等によって取り
付けられている。メッセージプレート９には、幼児の生
年月日、姓名、身長、体重、発注者のメッセージなどが
印刷あるいは刺繍等で記録される。また、身体データ採
取当時の幼児の写真をメッセージプレート９に印刷して
もよい。

【００１１】一方、人形１ａの胴体内には、幼児の音声
を再生する音声出力装置１０が埋め込まれている。図３
にこの音声出力装置１０のブロック図を示す。不揮発性
メモリ１１には、予め収録された幼児の音声がディジタ
ル化されて音声データとして記憶されている。

【００１２】人形１ａの胴体にはスイッチ１２が配設さ
れており、このスイッチ１２がオンすると、読出回路１
３が音声データを読み出すためのリードアドレス信号を
出力する。リードアドレス信号の入力により、不揮発性
メモリ１１は音声データを出力する。Ｄ／Ａ変換器１４
は、不揮発性メモリ１１から出力された音声データをア
ナログ音声信号に変換し、増幅器１５は、このアナログ
音声信号を増幅してスピーカ１６を駆動する。こうし
て、データ採取時の幼児の音声がスピーカ１６から発せ
られる。

【００１３】なお、スイッチ１２は、タッチセンサや圧
力センサ、押釦スイッチ、光センサあるいは聴覚センサ
などを適宜使用すればよい。これにより、人形１ａへの
接触、光照射、物音の何れかあるいはこれらの組み合わ
せに応じて幼児の音声を発する人形１ａを実現すること
ができる。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、請求項１に記載のよう
に、人形の総重量が模造対象となる特定の幼児の体重と
同じになるように重量が設定された錘を人形内部に設け
ることにより、人形の発注者は、人形製作当時の幼児の
姿や感触を実感することが容易となり、当時の感動を思
い出したり、再び味わったりすることが可能となる。ま
た、成長した幼児が製作当時の自身を実感することが容
易となる。

【００１５】また、請求項２に記載のように、人形内部
に容器を設けることにより、幼児に関わる物品を収容す
ることができ、記念となる大切な品々を保管することが
できる。

【００１６】また、請求項３に記載のように、メッセー
ジプレートを設けることにより、人形製作当時の幼児に
関する情報や発注者のメッセージ等を保存することが容
易となる。

【００１７】また、請求項４に記載のように、音声出力
手段を人形内部に設けることにより、人形製作当時の幼
児の音声を再生することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施の形態となる人形の外観
図である。

【図２】 本発明の第２の実施の形態となる人形の外観
図である。

【図３】 音声出力装置のブロック図である。

【符号の説明】

１、１ａ…人形、２…顔、３…髪、４…手、５…足、６
…容器、７…錘、８…衣装、９…メッセージプレート、
１０…音声出力装置、１１…不揮発性メモリ、１２…ス
イッチ、１３…読出回路、１４…Ｄ／Ａ変換器、１５…
増幅器、１６…スピーカ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入山 詩予 川崎市宮前区小台２丁目19番地３ ライオ ンズマンション宮前平第３Ａ棟306号

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 模造対象となる特定の幼児の身体を象っ
   た人形であって、 自身を含む総重量が前記幼児の体重と同じになるように
   重量が設定された錘を内蔵していることを特徴とする人
   形。
2. 【請求項２】 請求項１記載の人形において、 前記幼児に関わる物品を収容するための容器を内蔵して
   いることを特徴とする人形。
3. 【請求項３】 請求項１記載の人形において、 前記幼児に関する情報あるいはメッセージを記録するた
   めのメッセージプレートを備えることを特徴とする人
   形。
4. 【請求項４】 請求項１記載の人形において、 前記幼児の音声を再生するための音声出力手段を内蔵し
   ていることを特徴とする人形。