JPH11318998A - 介護用ベッド - Google Patents

介護用ベッド

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JPH11318998A
JPH11318998A JP13551898A JP13551898A JPH11318998A JP H11318998 A JPH11318998 A JP H11318998A JP 13551898 A JP13551898 A JP 13551898A JP 13551898 A JP13551898 A JP 13551898A JP H11318998 A JPH11318998 A JP H11318998A
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JP
Japan
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bed
elevating
bathtub
care
nursing
Prior art date
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Pending
Application number
JP13551898A
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English (en)
Inventor
Shigeo Aoyanagi
重郎 青柳
Shoji Tsujii
彰司 辻井
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KOKI BUSSAN KK
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
KOKI BUSSAN KK
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は介護用ベッドに関するものであり、
特に仰臥位のままで入浴可能であり汚物の処理手段をも
備えた介護用ベッドに関する。 【解決手段】 浴槽1に排水口2、給湯口5、温風吐出
口3、排気口4を設ける。またこの浴槽1に昇降自在に
寝床50を組み合わせ、昇降装置40にて寝床50に被
介護者が仰臥位のまま入浴可能とする。寝床50はクッ
ション54を備え、通気性が良く脱水性も確保される。
寝床50は回動手段56、57にて回動することで略椅
子形状に変形する。介護板80を外し、臀部および股間
部を露出して糞尿の介護が可能となる。汚水は排水口2
より浄化カートリッジ10にて浄化されアスピレータ1
1にて吸引されて下水に流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は介護用ベッドに関す
るものであり、特に仰臥位のままで入浴可能であり汚物
の処理手段をも備えた介護用ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、様々な種類の介護用ベッ
ドが開発され使用されてきた。これらの介護用ベッドは
一般的に床ずれ防止機構を備えたものや、またあるいは
被介護者の姿勢を変えて負担を和らげるために寝床の角
度を変化させるといった機構を備えたものである。これ
らの機構を備えることにより仰臥位のままで過ごさざる
を得ない被介護者に対して大きな負担の軽減効果をもた
らしている。
【0003】またこれらの介護用ベッドの他の種類のも
のとしては、被介護者が仰臥位のままでベッドから降り
ることなく入浴できる構造を備えたものがある。このよ
うな介護用ベッドにおいては、被介護者は寝床にて仰臥
位の姿勢のままで当該寝床ごと別に設けられた浴槽に身
を沈めるものである。これにより被介護者は身体的な負
担を強いられること無く自身の清潔を保つことができ
る。清潔状態を保つことができるので、被介護者の心理
的な負担となる仰臥位の姿勢を取り続けることに対し
て、その心理的な負担を和らげる効果がある。
【0004】上記の入浴可能な介護用ベッドは特に老人
介護用の設備として非常に有効である。体力が弱り自分
で起き上がれない老人の被介護者や、またあるいは老人
性痴呆症の進行した被介護者などは特に排便や排尿のた
めに自力で便所に行くことができない。また肉体的な衰
えから便意や尿意をもよおしても我慢ができなかった
り、さらに老人性痴呆症の場合はその自覚すらないまま
に排便や排尿を行ってしまう。
【0005】このような状況において被介護者の身体を
清潔に保つことは大変重要な課題となる。身体の清潔が
十分に保たれないと、それに起因した他の疾患の誘発が
懸念される。さらにアンモニア臭などの臭気により老人
に対する精神的な重圧が高まり、老人性痴呆症の進行を
早める結果ともなる。
【0006】従来の入浴設備は複数の介護者によって被
介護者を寝床から抱き抱えて浴槽にいれる方法や、寝床
を最初から浴槽内に作っておき当該浴槽に給湯すること
で寝床ごと入浴するものなどがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の入浴可能な介護
用ベッドにおいては予め被介護者の糞尿の始末をしてお
く必要があり、この始末ができない場合には浴槽の湯内
に糞尿が混ざってしまうので清潔状態での入湯は困難で
あった。
【0008】また、特に汚れやすい臀部あるいは股間部
の洗浄では被介護者が寝台の上に仰臥位のままでいるこ
とから洗いにくかった。
【0009】また、寝床の移動その他の機能の大部分が
電気的な動力源に頼っており、かつ操作制御も電気的に
行うものの場合はコストアップが避けられない。さらに
は人体に対する電気的・機械的な安全性の確保の面でも
様々な対策を講じなければならず、複雑で大型のものと
なってしまう。
【0010】また、汚物の混じった排水をそのまま下水
に流してしまうので環境に対する影響があるばかりでな
く、汚染された排水をそのまま流せる排水設備のある場
所での設置が条件となっていた。
【0011】また、入浴後の寝床は水分を含んでしまう
ので逆に身体に対して不快感を及ぼすこととなり、寝床
の乾燥までほかの寝床に被介護者を移すか、もしくは新
しい寝床に交換する必要があった。
【0012】また、寝床を変形させて身体を洗浄しやす
いような姿勢を被介護者にとらせることができず、介護
者と被介護者の両者に負担が掛かっていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、弾性と通気性および排水性を有するクッ
ション材が備わる寝床と、前記寝床の底部に備えられて
温水の貯留および排水が自在な浴槽と、前記浴槽内へ寝
台が浸漬自在な昇降手段とを備えた介護用ベッドであっ
て、少なくとも2か所以上の回動手段が設けられて略椅
子形状に変形可能な構成の前記寝床と、温風の吐出口お
よび排気口とを備えた前記浴槽と、前記浴槽の底部に設
けられた排水口と、前記浴槽の上部に設けられた給湯口
と、を有することを特徴とする介護用ベッドをもって解
決手段とする。
【0014】このようにすれば、寝床を変形させて略椅
子形状とし、身体を洗浄しやすいような姿勢を被介護者
にとらせることができ、介護者と被介護者の両者への入
浴時の負担を軽減することができる。
【0015】さらに、入浴後の寝床が水分を含んでしま
うことがなく身体に対して不快感を及ぼすこともないの
で、寝床の乾燥までほかの寝床に被介護者を移すか、も
しくは新しい寝床に交換する必要がなくなる。
【0016】さらに、従来の入浴可能な介護用ベッドに
おいて予め被介護者の糞尿の始末をしておく必要があっ
たが、この始末ができない場合においても浴槽の湯内に
糞尿が混ざってしまうことがなく糞尿の始末を浴槽内で
済ましてから改めて給湯できるので、被介護者の身体が
糞尿にて汚染されるのを防ぐ。
【0017】また、前記排水口に連結されて排水中の汚
物を吸着する吸着剤と、前記吸着剤および濾過手段が収
納された交換可能なカートリッジケースと、を備え、前
記カートリッジケースの排水口にアスピレータが接続さ
れて排水を吸引する構成を有することを特徴とする請求
項1記載の介護用ベッドをもって解決手段とする。
【0018】このようにすれば、汚物の混じった排水を
そのまま下水に流してしまうことがないので環境に対す
る影響を及ぼさず、汚染された排水をそのまま流せる排
水設備のある場所でなくても設置が可能となる。
【0019】また、前記昇降板に設けられて前記寝床の
前記回動手段と同軸の両側面に設けられたスライドロー
ラを保持するローラ溝と、前記昇降板の昇降の軌道を案
内する昇降案内溝と、昇降ハンドルの回転に従動して牽
引ロープの巻き取りあるいは送り出しを行う複数の昇降
プーリと、を備え、前記昇降板が急俊な昇降動作を規制
する衝撃緩衝手段を有することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の介護用ベッドをもって解決手段とする。
【0020】このようにすれば、寝床の移動その他の機
能の大部分を電気的な動力源に頼ることがなく、かつ操
作制御も電気的に行うものではないのでコストアップを
避けることができる。さらには人体に対する機械的な安
全性の確保の面でも様々な対策を容易に講ることがで
き、加えて装置全体を小型で安価なものとできる。
【0021】また、前記寝床の一部と前記クッション材
の一部とが一体に脱着可能とされてなり、身体の臀部を
露出可能としたことを特徴とする請求項1、2または3
記載の介護用ベッドをもって解決手段とする。
【0022】このようにすれば、寝床の一部分を外せる
ので、特に汚れやすい臀部あるいは股間部の洗浄では被
介護者が寝台の上に仰臥位のままでいても洗うことがで
き、容易に清潔が保たれる。
【0023】また、前記回動手段の回動運動を阻止可能
な回動阻止手段を有することを特徴とする請求項1、
2、3または4記載の介護用ベッドをもって解決手段と
する。このようにすれば、寝床の回動部分を操作者の操
作により回動しないようにできるので、不意に寝床が回
動して変形することによる被介護者の落下事故を防止で
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら本発明の実施
の形態を説明する。
【0025】図1は、本発明に係る介護用ベッドの実施
の形態の概略構成図である。
【0026】図1において本発明を説明するための一つ
の例を示しており、浴槽1の長手方向に沿った断面構造
である。浴槽1の底部には排水口2が設けられており、
浴槽1内に貯留した湯水を外部に排水するためのもので
ある。この排水口2には浄化カートリッジ10が接続さ
れており排水口2より吐出する排水の浄化を行う。この
浄化カートリッジ10の内部には図示しない有害物吸着
材および機械的な濾過手段が収納されており、排水中の
酸やアルカリなどを吸着し、また脱臭する。この浄化カ
ートリッジ10はその浄化能力が低下した時点で新しい
ものと交換可能となっており、容易に浄化能力の維持が
可能である。
【0027】この浄化カートリッジ10の下流出口には
アスピレータ11が接続されている。アスピレータ11
により浴槽1内の湯水は排水口2より吸引され前述の浄
化カートリッジ10へと引き込まれる。このアスピレー
タ11より排出される排水は家庭排水と同様に下水へと
排出される。
【0028】浴槽1には他に温風吐出口3と排気口4と
が備わり、この温風吐出口3からは図示しない外部に設
けられた送風装置より温風が吐出される。この温風吐出
口3からの温風の温度は送風装置にて自在に設定が可能
であり、入浴する被介護者の暖房を行ったり、またある
いは浴槽1内の寝床50などを乾燥させることもでき
る。この吐出された温風は排気口4から外部に排気され
る。この排気口4には排気装置を接続してもよく、より
効率の良い排気が可能となる。なお、排気口4を設けな
いか、あるいは開閉自在としておくことで浴槽1の上部
開口面全体から排気させることも可能である。
【0029】また図1中の給湯口5は浴槽1内に湯水を
供給するものであり、図示しない外部の給湯装置から湯
水が供給される。また給湯口5の浴槽1内部側の開口端
部にはホースなどの器具が取り付け可能であり、例えば
シャワー口金具を取り付けてもよい。
【0030】以上のような構成を備えた浴槽1には図に
示す寝床50が昇降自在に組み合わされている。なおこ
の昇降のための構成は後述する。
【0031】寝床50は図1においては回動手段56、
57の部分を中心として回動して略椅子形状に変形させ
た後の外観を示している。この寝床50は一例として3
つの部分から構成された場合を示しており、被介護者は
クッション54の上に寝床50の形状に合わせて腰掛け
るように横たわることを意図したものである。この場合
ハンドル58側に被介護者の頭部上半身が来るように
し、回動手段56部分には腰部が乗り、回動手段57部
分には膝関節が乗る。なお、ストッパ59bは回動手段
57の回動後の角度を規制するものである。
【0032】図2は、本発明に係る介護用ベッドを上面
より見た外観図である。
【0033】浴槽1の内部には図示されるように寝床1
が組み合わされており、本図2に示しているのは回動手
段56、57が回動しておらず、したがって略椅子形状
に変形する前の状態であって、各クッション54の表面
は面一に平らな面を形成している。回動手段56、57
の両端部にはタイヤが各々備わり、回動手段の回動中心
軸をタイヤ回転の軸として案内レール31および駆動レ
ール30の上面を移動する。またタイヤ55も同様に案
内レール31の上面を移動する。
【0034】本図2においては寝床50は寝床固定位置
にある状態であり、タイヤ55および回動手段56、5
7はそれぞれ駆動レール30および案内レール31の上
面にあり、受溝32、33、34には各タイヤ55、5
6、57が嵌まり込んでいない状態である。この状態に
おいては寝床50の上面には被介護者が仰臥位の姿勢で
横たわっており、被介護者の頭部及び上半身はハンドル
58側のクッション54の上に乗っている。したがって
被介護者の足部は介護板80側のクッション54の上に
位置することとなる。
【0035】浴槽1の側面には昇降装置40が設けられ
ており、また反対側の対向する側面に設けられたショッ
クアブソーバ90と連動して寝床50の浴槽内での昇降
を行うものである。この昇降装置40の詳細は図4及び
図5を用いて後述する。
【0036】図3(A),(B)はそれぞれ本発明に係
る介護用ベッドの寝床部分の外観図であって、(A)は
寝床50を上面から見た図であり、(B)は当該寝床5
0を側面から見た図である。
【0037】寝床50の表面にはクッション54が備わ
り、被介護者はこのクッション54の上に仰臥位の姿勢
で横たわることとなる。このクッション54と被介護者
の間には図示しないシーツなどを敷いておくことで、よ
り快適な寝心地が提供される。
【0038】このクッション54は弾性と通気性および
排水性を有するものであれば特に限定されるものではな
いが、例えば特開平7−68061号に開示されている
ような熱可塑性樹脂からなる300デニール以上の太径
の連続綿状体のランダムループが三次元に接合された網
状構造体や太径の合成繊維モノフィラメントのコイル状
スプリング等を利用することができる。
【0039】連続綿状体や合成繊維を形成する熱可塑性
樹脂としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レン、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラスト
マー、ポリオレフィンエラストマーなどを挙げることが
できるが、温水中に浸漬した際に急激に弾性率が低下し
たり、吸水率が高くなるようなことがないものが好まし
い。
【0040】また隣り合うクッション54同士の接合部
には回動手段56、57が設けられており、自在に回動
運動が可能である。これらのクッション54は背板54
aにより形状が保たれており、この背板54aによりク
ッション54を介して被介護者の体重を支える。背板5
4aに前述の回動手段56が固定され、これによりクッ
ション54同士が接続される。
【0041】被介護者の足部及び臀部が乗ることになる
クッション54には介護板80が嵌挿されている。この
介護板80は、はめ合板82、83、84によりそれぞ
れ図に示されるように背板54aにはめ込まれている。
この介護板80は取っ手81を手で掴んで図面に向かっ
て右方向に引くことで自在に外すことができる。この介
護板80を外すことで被介護者の臀部や股間部が露出さ
れるので、介護者による糞尿の始末が容易に行える。
【0042】また、ストッパ59bが被介護者の足部が
乗る背板54aに設けられており、略椅子形状に変形し
た際にはこのストッパ59bが隣り合う背板54aに接
触して回動手段57の回動角度に規制を掛ける。
【0043】ハンドル58は図2に示した寝床50と浴
槽1との位置関係から、略椅子形状となる図1に示した
変形の寝床50にする際に使用される。このハンドル5
8を介護者が掴み上に向けて持ち上げることで、シリン
ダ59aが図1に示すフック穴59bより外れる。もし
くはハンドル58をシリンダ59aに連結しておけば、
ハンドル58を上に向けて引くだけでフック穴59bよ
り外すこともできる。図4は、本発明に係る介護用ベッ
ドの駆動機構の概略図である。
【0044】浴槽1の側面には昇降輪41が設けられて
おり、この昇降輪41は介護者の人力により回転操作さ
れる。この昇降輪41を右回りに回すと回転軸に設けら
れたドライブギヤ41aがドライブギヤ42aと噛み合
い連動する。それに連動して同軸に設置された第1プー
リ42がワイヤ46を巻き取るので、第2プーリ43が
右回りに回転する。この第2プーリ43の回転に連動し
て第3プーリ45および第4プーリ44が回転運動をす
る。この回転運動によってワイヤ47およびワイヤ48
が巻き取られて行く。
【0045】なお、補助プーリ43aはワイヤ46の張
力のベクトルを制御するためであり、またワイヤガイド
70、71はそれぞれワイヤ47、48の浴槽1内への
侵入位置を規定するために用いられている。
【0046】図5は、本発明に係る介護用ベッドの断面
図である。
【0047】本図は説明のために寝床50が省略して描
かれている。本図においては浴槽1の内壁面のうち、昇
降装置40が設けられる側の内壁面に対向した反対側の
内壁面を示している。
【0048】この内壁面には断面が凹形状のガイドレー
ル91L,92Lが設けられている。このガイドレール
91L,92Lには駆動レール30に設けられた図示し
ないフックが設けられており、各々のガイドレール91
L,92Lにそれぞれ摺動自在に係合されている。また
駆動レール30にはワイヤ49が接続されており、ワイ
ヤガイド72を経由してショックアブソーバ90に接続
している。
【0049】駆動レール30には受溝33、34が設け
られており、受溝34には回動手段57のタイヤが嵌ま
り込む。同様に受溝33には回動手段56のタイヤが嵌
まり込み、受溝32にはタイヤ55が嵌まり込む。これ
らの状態は既に図1にて示した寝床50が略椅子形状に
変形する際の寝床50と駆動レール30との位置関係を
規定するためである。
【0050】図6は、本発明に係る介護用ベッドの断面
図である。
【0051】本図は説明のために寝床50が省略して描
かれている。本図においては浴槽1の内壁面のうち、昇
降装置40が設けられる側の内壁面を示している。
【0052】前述の図5にて説明した構造と基本的に同
一の構成により成り立っており、主な相異点は2本のワ
イヤ47、48が用いられている点である。それぞれの
ワイヤ47、48は図示されるように受溝34、33の
それぞれの近傍に接続されている。これらのワイヤ4
7、48が図4にて説明した昇降装置40の動作により
伸長して駆動レール30を下降させる。このときの駆動
レール30の動きは当該駆動レール30に設けられた図
示しないフックがガイドレール91R,92Rにそれぞ
れ係合し、摺動自在になっている。
【0053】駆動レール30の下降速度は受溝33側の
端部と受溝34側の端部とで異なっており、このそれぞ
れの端部の下降速度はワイヤ48とワイヤ47の伸長速
度に差を設けることで作り出されている。この伸長速度
の差は図4中の第3プーリ45と第4プーリ44との直
径の比率を変えることにより、設計の意図する伸長速度
に設定することが容易である。
【0054】本実施の形態では受溝33側の端部が先に
浴槽1内に降下するように設定しており、この駆動レー
ル30の降下の動きに連動して寝床50が先に図1にて
示した略椅子形状へと変形するのである。またこの下降
時には図5に示されたワイヤ49も共に下降するが、急
激に落下しないようにショックアブソーバ90にて一定
の張力が与えられている。このショックアブソーバ90
の選択により降下の特性はいかようにも設定できる。
【0055】図7は、本発明に係る介護用ベッドの寝床
部分を取り外して上面より見た外観図である。
【0056】前述の2つの駆動レール30は連結板35
にて連結されているので降下及び上昇の速度は完全に同
期する。また連結板35には適宜リブによる補強を施す
ことで強度の向上と軽量化を図っても良い。
【0057】排水口2は本図において円開口としたが、
設計の意図するところによりその大きさや形状を変更す
ることは可能である。たとえば排水口2の開口を大きく
して紙おむつのような比較的大きな固形物を流せるよう
にしても良い。また排水口2に連結して略S字状の臭気
逆流防止構造を設けても良い。
【0058】図8は、本発明に係る介護用ベッドの回動
阻止手段の実施の形態についての一例を説明するための
図であって、(A)は上面からの一部断面を示し、
(B)は側面の外観図である。
【0059】寝床50は回動手段にて回動自在に連結さ
れているものの、意図しない時に回動が起きると被介護
者に不用意な姿勢変化をさせることになり、好ましくな
い。そのような意図しない回動を防止するために背板5
4aの内部にシリンダ101、102を設ける。このシ
リンダ101、102は通常はキャッチ105、106
の中に入っており隣り合う背板54aを連結して回動を
阻止している。これらのシリンダ101、102は解除
ワイヤ103にて連結している。また解除ワイヤ103
の端部にはスプリング104が連結され、シリンダ10
1、102が常にキャッチ105、106に引き込まれ
るように張力が与えられている。
【0060】回動阻止を解除するには解除ハンドル10
0を引くことによりキャッチ105、106からシリン
ダ101、102を抜くことにより可能である。
【0061】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の
技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣
旨である。
【0062】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、寝床を変形
させて身体を洗浄しやすいような姿勢を被介護者にとら
せることができ、介護者と被介護者の両者への入浴時の
負担を軽減することができる。
【0063】さらに、入浴後の寝床が水分を含んでしま
うことがなく身体に対して不快感を及ぼすこともないの
で、寝床の乾燥までほかの寝床に被介護者を移すか、も
しくは新しい寝床に交換する必要がなくなる。
【0064】さらに、従来の入浴可能な介護用ベッドに
おいて予め被介護者の糞尿の始末をしておく必要があっ
たが、この始末ができない場合においても浴槽の湯内に
糞尿が混ざってしまうことがなく糞尿の始末を浴槽内で
済ましてから改めて給湯できるので、被介護者の身体が
糞尿にて汚染されるのを防ぐ。
【0065】また、請求項2の発明によれば、汚物の混
じった排水をそのまま下水に流してしまうことがないの
で環境に対する影響を及ぼさず、汚染された排水をその
まま流せる排水設備のある場所でなくても設置が可能と
なる。
【0066】また、請求項3の発明によれば、寝床の移
動その他の機能の大部分を電気的な動力源に頼ることが
なく、かつ操作制御も電気的に行うものではないのでコ
ストアップを避けることができる。さらには人体に対す
る機械的な安全性の確保の面でも様々な対策を容易に講
ることができ、加えて装置全体を小型で安価なものとで
きる。
【0067】また、請求項4の発明によれば、特に汚れ
やすい臀部あるいは股間部の洗浄では被介護者が寝台の
上に仰臥位のままでいても洗うことができるので、容易
に清潔が保たれる。
【0068】また、請求項5の発明によれば、寝床の回
動部分を操作者の操作により回動しないようにできるの
で、不意に寝床が変形することによる被介護者の落下事
故を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る介護用ベッドの実施の形態の概
略構成図である。
【図2】 本発明に係る介護用ベッドを上面より見た外
観図である。
【図3】 本発明に係る介護用ベッドの寝床部分の外観
図であって、(A)は寝床の上面図であり、(B)は寝
床の側面図である。
【図4】 本発明に係る介護用ベッドの駆動機構の概略
図である。
【図5】 本発明に係る介護用ベッドの断面図である。
【図6】 本発明に係る介護用ベッドの断面図である。
【図7】 本発明に係る介護用ベッドの寝床部分を取り
外して上面より見た外観図である。
【図8】 本発明に係る介護用ベッドの回動阻止手段の
実施の形態についての一例を説明するための図であっ
て、(A)は上面からの一部断面を示し、(B)は側面
の外観図である。
【符号の説明】
1…浴槽 2…排水口 5…給湯口 10…浄化カートリッジ 11…アスピレータ 30…駆動レール 40…昇降装置 50…寝床 54…クッション 80…介護板 90…ショックアブソーバ 100…解除ハンドル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性と通気性および排水性を有するクッ
    ション材が備わる寝床と、前記寝床の底部に備えられて
    温水の貯留および排水が自在な浴槽と、前記浴槽内へ寝
    台が浸漬自在な昇降手段とを備えた介護用ベッドであっ
    て、 少なくとも2か所以上の回動手段が設けられて略椅子形
    状に変形可能な構成の前記寝床と、温風の吐出口および
    排気口とを備えた前記浴槽と、前記浴槽の底部に設けら
    れた排水口と、前記浴槽の上部に設けられた給湯口と、
    を有することを特徴とする介護用ベッド。
  2. 【請求項2】 前記排水口に連結されて排水中の汚物を
    吸着する吸着剤と、前記吸着剤および濾過手段が収納さ
    れた交換可能なカートリッジケースと、を備え、前記カ
    ートリッジケースの排水口にアスピレータが接続されて
    排水を吸引する構成を有することを特徴とする請求項1
    記載の介護用ベッド。
  3. 【請求項3】 前記昇降板に設けられて前記寝床の前記
    回動手段と同軸の両側面に設けられたスライドローラを
    保持するローラ溝と、前記昇降板の昇降の軌道を案内す
    る昇降案内溝と、昇降ハンドルの回転に従動して牽引ロ
    ープの巻き取りあるいは送り出しを行う複数の昇降プー
    リと、を備え、前記昇降板が急俊な昇降動作を規制する
    衝撃緩衝手段を有することを特徴とする請求項1または
    2記載の介護用ベッド。
  4. 【請求項4】 前記寝床の一部と前記クッション材の一
    部とが一体に脱着可能とされてなり、身体の臀部を露出
    可能としたことを特徴とする請求項1、2または3記載
    の介護用ベッド。
  5. 【請求項5】 前記回動手段の回動運動を阻止可能な回
    動規制手段を有することを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載の介護用ベッド。
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