JPH11318948A - 歯間清掃具 - Google Patents

歯間清掃具

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JPH11318948A
JPH11318948A JP12790898A JP12790898A JPH11318948A JP H11318948 A JPH11318948 A JP H11318948A JP 12790898 A JP12790898 A JP 12790898A JP 12790898 A JP12790898 A JP 12790898A JP H11318948 A JPH11318948 A JP H11318948A
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JP
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floss
cleaning tool
interdental cleaning
resin
dental floss
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Shinya Sakurai
晋也 櫻井
Atsushi Yamamoto
淳 山本
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C15/00Devices for cleaning between the teeth
    • A61C15/04Dental floss; Floss holders
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    • AHUMAN NECESSITIES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤5、香料6等の成分が定着剤4によって
デンタルフロス1に長期間保持されつつも該デンタルフ
ロス1が糸張部の先端部2a、2bから容易に抜け落ち
ることのないホルダータイプの歯間清掃具を提供せんと
する。 【解決手段】 デンタルフロスが薬剤と香料の一方又は
双方を含有していることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯間清掃具に関し、
更に詳しくは、薬剤、香料等を定着剤で含浸保持しつつ
も糸張部から抜け落ちることのないデンタルフロスを有
する歯間清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】デンタルフロスは、多数の繊維を束ね、
必要に応じて撚り合わせて糸にしたものであり、該デン
タルフロスを使用して歯と歯の隙間を清掃する歯間清掃
具は前記デンタルフロス(以下、単に「フロス」と称
す。)の使用形態により種々のものが提供されている。
【0003】例えば、図4に示す如く、ハウジング14
内にフロス12を巻回したフィラメントスプール13を
収納し、歯間清掃の度に前記フロス12を必要量引き出
して使用するボックスタイプの歯間清掃具11や、図5
に示す如く、フロス16を緊張させた糸張部17と該糸
張部17に連結された把持部18とからなり、奥歯間の
清掃をも容易にしたホルダータイプの歯間清掃具15が
ある。
【0004】前記ボックスタイプの歯間清掃具11に使
用されるフロス12には、虫歯及び歯周病を予防又は治
療するための薬剤、歯間に付着した煙草のヤニ若しくは
着色等を落とす研磨剤、口の中に爽快感を与える香料等
の成分が含有される。そしてこれら含有成分は、フロス
12の引き出し動作によって脱落又は揮発しない様、ワ
ックス等の定着剤により前記フロス12に保持されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、前記ホルダータ
イプの歯間清掃具15は、インサート成形によりフロス
16を糸張部17の先端部17a、17b間に張設した
ものである。このホルダータイプの歯間清掃具15にお
いても前記フロス16が前記薬剤等の成分を含有してい
ることが当然に望まれているが実際には容易でない。こ
れは次の理由による。
【0006】一般に、ホルダータイプの歯間清掃具に使
用されるフロスには、随時新しい部分を引き出して用い
るボックスタイプの歯間清掃具に使用されるフロスとは
異なり、フロスが露出した状態での長期間の安定性が必
要となる。従って、前記ホルダータイプに使用するフロ
スに薬剤、香料等の成分を含有して薬効、芳香機能等を
持たせる場合には、該成分の脱落又は揮発を防止するた
めの定着剤がボックスタイプ以上に不可欠となる。ま
た、前記香料は、樹脂を劣化させる性質、香料中の
油成分によりフロスの抜け強度を低下させる性質を有し
ているため、該香料と糸張部との間に定着剤を緩衝剤的
に介在させて前記糸張部の劣化を防止し、フロスの抜け
を防止する必要がある。
【0007】しかしながら、従来の定着剤は、表面上の
摩擦抵抗を低下させる滑剤としての性質、及び薬剤、香
料等の成分の脱落又は揮発を防止するための非流動性を
有しており、このような定着剤を含浸したフロスを糸張
部にインサート成形した場合には、インサート部におい
て前記フロスを構成する繊維と糸張部の樹脂との間に前
記定着剤がその非流動性の程度に応じた層厚をもって介
在することとなる。そして各繊維の間隙に糸張部の樹脂
が存在する余地は少なく、素材樹脂が繊維を締め付ける
力は低減し、前記定着剤の滑剤としての機能と相俟っ
て、清掃する際の引張り力で前記フロスを構成する繊維
若しくはフロス全体が糸張部先端部から容易に抜け落ち
てしまうこととなる。このようなフロスの抜け落ちは商
品として通用しないため定着剤を使用することはでき
ず、したがって該フロスに薬剤、香料等の成分を含有し
つつ一定期間その品質を維持できるホルダータイプの歯
間清掃具は未だ存在していない。
【0008】本発明はかかる現況に鑑みなされたもの
で、薬剤、香料等の成分が定着剤によってフロスに長期
間保持されつつも該フロスが糸張部から容易に抜け落ち
ることのないホルダータイプの歯間清掃具を提供せんと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は前述の課題を
解決するにあたり鋭意検討を進めた結果、前記薬剤、香
料等の成分の脱落又は揮発を防止する定着剤としてポリ
エチレングリコールを用いることで、該フロスと糸張部
との密着性が維持できることを見出し本発明を完成する
に至った。
【0010】すなわち本発明は、インサート成形により
フロスを張設した糸張部と把持部とからなるホルダータ
イプであって、前記フロスが薬剤と香料の一方又は双方
(以下、単に「含有成分」と称する。)を含有している
歯間清掃具を提供することにある。このような歯間清掃
具にあっては、ボックスタイプでは届き難い奥歯の間に
まで容易にフロスが届くので効果的な歯間清掃が可能で
あり、しかも、前記含有成分を歯間に塗布して虫歯、歯
周病等を予防若しくは防止し、喉に近い奥歯に爽快感を
与えることが可能である。
【0011】ここで前記薬剤としては塩化セチルピリジ
ニウム、塩酸クロロヘキシジン、グルコン酸クロロヘキ
シジン、弗化ナトリウム、弗化第一錫、モノフルオロリ
ン酸ナトリウム、塩化亜鉛、アラントイン、トリクロサ
ンから選ばれた1種類若しくは2種類以上を用いること
ができ、前記香料としてはメントール、カルボン、アネ
トール、チモール、オイゲノール、サリチル酸メチル、
リモネンから選ばれた1種類若しくは2種類以上を用い
ることができる。
【0012】そして、前記含有成分は定着剤によってフ
ロスに保持されていることが好ましい。前記定着剤は含
有成分の脱落若しくは揮発を防止するとともに香料によ
る把持部の劣化を防止してフロスの抜け落ちを防止す
る。
【0013】ここで、前記含有成分は、略均一な分布状
態で定着剤に溶解又は拡散することで前記フロスに保持
されていることが好ましい。これにより前記含有成分が
安定して歯間に塗布される。
【0014】また、前記定着剤としては分子量1000
〜6000のポリエチレングリコールを用いることが好
ましい。該ポリエチレングリコールはフロス内部に容易
に浸透するためフロス表面上に多量に残存して滑りを生
じることがなく、また、フロス内部においては、前記ポ
リエチレングリコールの適度な流動性により繊維間に生
じた間隙に糸張部の素材樹脂が十分量存在し、この素材
樹脂が繊維を強固に包持するためフロスが糸張部から抜
け落ちることはない。前記ポリエチレングリコールの分
子量が1000より小さいと含有成分を保持する能力に
劣るが、分子量が6000より大きいとフロス表面上に
多量に残存固化して滑りを生じ、該フロスが糸張部から
抜け易くなる。
【0015】ここで、前記フロスの素材としてポリエス
テル樹脂若しくはナイロン樹脂を用い且つ前記フロスを
張設する糸張部の素材としてポリスチレン樹脂、ABS
樹脂、AS樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂若し
くはナイロン樹脂から選ばれた1種類を用いることが好
ましい。これら素材は前記ポリエチレングリコールとの
密着性に優れており、前記フロスと糸張部との密着性が
向上して該フロスの抜け強度が増大する。ここに抜け強
度とは、糸張部を固定してフロスの中央部分を長手方向
に垂直な方向に一定速度で引張る場合に該フロスが前記
糸張部から抜けるまでに耐えた最大荷重で評価するもの
である。
【0016】また、前記糸張部のフロスを固着している
先端部が該フロスの長手方向に沿って膨出した形状を有
していることが好ましい。このようにするとフロスと糸
張部との接触面積が増大してフロスの抜け強度が向上す
る。本発明の歯間清掃具においては抜け強度2.5kg
以上を十分達成する。また、実際に歯間の清掃を行う際
には幾ら注意していても前記先端部が口腔内壁面に当接
してしまうが、前述の如く、該先端部をフロスの長手方
向に沿って膨出させ前記口腔内壁面との接触部の面積を
増大させると、該接触部での刺激を低減することでき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に添付図面に示した実施例に基
づき更に本発明の詳細を説明する。図1は本発明の歯間
清掃具の代表的実施例を示し、図中1はフロス、2は糸
張部、3は把持部をそれぞれ示している。本実施例の歯
間清掃具Aは、把持部3の一端に該把持部と連続して設
けられた二又アーチ状の糸張部2の先端部2a、2b間
にフロス1を張設してなり、具体的には該フロス1を成
形金型にインサートして一体成形したものである。前記
先端部2a、2bは、図2に示す如く、前記フロス1の
長手方向に長い略楕円形の断面を有する形状をなしてお
り、内部に包持する前記フロス1との接触面積を増大さ
せて該フロス1の抜け強度を高めるとともに、歯間清掃
時に前記先端部2a、2bが口腔内壁面に当接する際の
接触面積を大きくして、接触部における刺激を低減し、
安全性を向上させている。
【0018】次に、図3は、フロス1がその端部で前記
糸張部2の先端部2a、2bに固着されている様子を示
し、図中1aは繊維、4は定着剤、5は薬剤、6は香料
をそれぞれ示している。フロス1は100〜1000本
の中空又は中実の繊維1aを束ねて糸状に構成したもの
であり、薬剤5及び香料6は繊維1aの周囲に付着し、
定着剤4によって保持されている。
【0019】前記定着剤4には分子量1000〜600
0のポリエチレングリコールが使用される。該ポリエチ
レングリコールの殆どはその適度な流動性によってフロ
ス1の内部に浸透し表面に残存固化しないので、フロス
1と糸張部2の先端部2a、2bとは良好な密着状態を
維持する。また、前記フロス1の内部においては、図3
に示す如く、各繊維1aの周囲に付着する前記ポリエチ
レングリコールの層厚は前記適度な流動性により必要最
小限の厚さとなることから、該繊維1aの周囲には糸張
部の素材樹脂2cが十分量存在して前記繊維1aを強固
に包持しており、フロス1は高い抜け強度を維持する。
ここで前記ポリエチレングリコールの分子量を1000
〜2000とすると、前記薬剤5及び香料6を保持しつ
つ前記フロス1と先端部2a、2bとの間に更に良好な
密着状態を実現でき、高い抜け強度が得られる。
【0020】また、前記薬剤5としては一般的な弗化
物、酵素剤、殺菌剤、消炎剤等が用いられ、特に殺菌作
用を有する塩化セチルピリジニウム、塩酸クロロヘキシ
ジン、トリクロサン、及び薬効作用を有するグルコン酸
クロロヘキシジン、弗化ナトリウム、弗化第一錫、モノ
フルオロリン酸ナトリウム、塩化亜鉛、アラントインか
ら選ばれた1種類若しくは2種類以上を用いることが好
ましい。
【0021】また、前記香料6としては、メントール、
カルボン、アネトール、チモール、オイゲノール、サリ
チン酸メチル、リモネンから選ばれた1種類若しくは2
種類以上を用いることが好ましい。
【0022】尚、本実施例においては定着剤によりフロ
スに含浸保持させる成分として薬剤と香料を使用してい
るが、本発明はこれに限定されず、例えば薬剤のみ含浸
保持させるもの、香料のみ含浸保持させるものも含ま
れ、更に、これに併用して研磨剤、湿潤剤、発泡剤等を
含浸保持させるものも除外するものではない。
【0023】次に、フロスの抜け強度を実施例と比較例
の実験に基づいて説明する。
【0024】(実験1)分子量1500のポリエチレン
グリコールとメントールを主成分とする香料とを7対3
の比率で湯せんしながら混合したものを含浸したフロス
を有する歯間清掃具を用いて、前記フロスと糸張部の素
材が該フロスの抜け強度に与える影響を調べる実験を行
った。フロスは素材がポリエステルからなる場合は10
00デニール、ナイロン66からなる場合は840デニ
ールとする。糸張部はABS樹脂又はポリスチレンから
なる場合は240℃、ナイロン66からなる場合は29
0℃の成形温度で、それぞれ前記フロスをインサートし
て成形する。引張り試験は、フロスの中央部分を該フロ
スの長手方向に垂直な方向に20mm/minで引張
り、前記フロスが糸張部から抜けるまでにかかる最大荷
重を抜け強度と定義して測定を行った。
【0025】試験結果は表1に示している。評価は、合
格を○、不合格を×で表わし、実際に歯間清掃を行う場
合にフロス中央部に作用する荷重が最大でも2.0kg
程度であることを考慮して、これに安全係数を掛けた
2.5kgを合格ラインとする。尚、コントロールとし
て、フロス素材にポリエステルを用い且つ糸張部素材に
ポリスチレンを用い、フロスには前記ポリエチレングリ
コールを含浸しない場合について、同様の試験及び評価
を行っている。
【0026】
【表1】
【0027】表1より、実施例1〜5の素材の組み合わ
せからなる歯間清掃具は、十分な抜け強度を有している
ことが分かる。また、比較例1の素材の組み合わせから
なる歯間清掃具は、フロスをインサート成形する際、該
フロスが溶融して糸張部との界面で切れ、試料を作製で
きなかった。
【0028】以上により、フロスの素材としてポリエス
テル樹脂若しくはナイロン樹脂を用い且つ糸張部の素材
としてポリスチレン樹脂、ABS樹脂若しくはナイロン
樹脂から選ばれた1種を用いると好ましい結果となるこ
とが確認できた。尚、本実験では用いなかったが、糸張
部の素材として剛性に優れたポリブチレンテレフタレー
ト樹脂(PBT樹脂)やAS樹脂を用いることも好まし
い。
【0029】(実験2)次に、分子量の異なるポリエチ
レングリコールとメントールを主成分とする香料とを7
対3の比率で混合したものを含浸したフロスを有する歯
間清掃具において、前記ポリエチレングリコールの分子
量がフロスの抜け強度に与える影響を調べる実験を行っ
た。フロスの素材にはポリエステルを用い、1000デ
ニールとした。糸張部の素材にはポリスチレンを用い、
成形温度240℃で前記フロスをインサートして成形し
た。 引張り試験及び抜け強度の評価方法は上述の実験
1と全く同様とした。試験結果は表2に示している。
尚、コントロールとして、前記ポリエチレングリコール
を含浸しない場合について、同様の試験及び評価を行っ
ている。
【0030】
【表2】
【0031】以上により、ポリエチレングリコールの分
子量が大きい程、フロスの抜け強度は小さくなり、実施
例6〜8は十分な抜け強度を有していることが分かる。
【0032】(実験3)次に、分子量6000のポリエ
チレングリコールに塩化セチルピリジニウム(CPC)
を混合したものをフロスに含浸することで該フロスが前
記CPCを1.1mg/ml(ここで「l」は「リット
ル」を表わす。)含有している歯間清掃具において、前
記ポリエチレングリコールの分子量が前記フロスの抜け
強度に与える影響を調べる実験を行った。フロスの素材
にはポリエステルを用い、1000デニールとした。糸
張部の素材にはポリスチレンを用い、成形温度240℃
で前記フロスをインサートして成形した。 引張り試験
及び抜け強度の評価方法は上述の実験1及び2と全く同
様とした。試験結果は表3に示している。尚、コントロ
ールとして、前記ポリエチレングリコールを含浸しない
場合について、同様の試験及び評価を行っている。
【0033】
【表3】
【0034】以上により、CPCは分子量6000まで
のポリエチレングリコールの使用においてはフロスの抜
け強度に問題ないことが確認された。
【0035】
【発明の効果】本発明の歯間清掃具によると、ボックス
タイプでは届き難い奥歯の間にまで容易にフロスが届
き、効果的な歯間清掃が可能である。また、前記フロス
には薬剤と香料の一方又は双方が含有されているため、
これら含有成分を奥歯の間に塗布して虫歯、歯周病等を
予防若しくは防止し、喉に近い奥歯に爽快感を与えるこ
とができる。
【0036】また、前記含有成分を定着剤によって該フ
ロスに保持させると、前記含有成分の脱落若しくは揮発
が防止できるとともに、香料による把持部の劣化を防ぎ
フロスの抜け落ちを防止できる。
【0037】ここで、前記含有成分が定着剤に略均一な
分布状態で溶解又は拡散していると、該含有成分を安定
して歯間に塗布できる。
【0038】また、前記定着剤として分子量1000〜
6000のポリエチレングリコールを用いると、フロス
の糸張部からの抜けを防止できる。
【0039】ここで、前記フロスの素材としてポリエス
テル樹脂若しくはナイロン樹脂を用い且つ前記フロスを
張設する糸張部の素材としてポリスチレン樹脂、ABS
樹脂、AS樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂若し
くはナイロン樹脂から選ばれた1種類を用いると、前記
フロスと糸張部の密着性が向上しフロスの抜け強度を増
大できる。
【0040】また、前記糸張部がフロスを固着している
先端部に該フロスの長手方向に沿って膨出した形状を有
していると、フロスの抜け強度を向上できるとともに接
触部での刺激を低減できる。
【0041】そして、本発明による歯間清掃具は2.5
kg以上の抜け強度を十分に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯間清掃具の代表的実施形態を示
す説明図。
【図2】同じく糸張部先端の形状を示す説明図。
【図3】同じく薬剤及び香料を定着剤により含浸保持し
たフロスが糸張部に固着している様子を示す簡略断面
図。
【図4】従来のボックスタイプの歯間清掃具を示す説明
図。
【図5】従来のホルダータイプの歯間清掃具を示す説明
図。
【符号の説明】
A 歯間清掃具 1 フロス 1a 繊維 2 糸張部 2a、2b 先端部 2c 素材樹脂 3 把持部 4 定着剤 5 薬剤 6 香料 11 歯間清掃具 12 フロス 13 フィラメントスプール 14 ハウジング 15 歯間清掃具 16 フロス 17 糸張部 17a、17b 先端部 18 把持部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサート成形によりデンタルフロスを
    張設した糸張部と把持部とからなる歯間清掃具であっ
    て、前記デンタルフロスが薬剤と香料の一方又は双方を
    含有していることを特徴とする歯間清掃具。
  2. 【請求項2】 前記薬剤が塩化セチルピリジニウム、塩
    酸クロロヘキシジン、グルコン酸クロロヘキシジン、弗
    化ナトリウム、弗化第一錫、モノフルオロリン酸ナトリ
    ウム、塩化亜鉛、アラントイン、トリクロサンから選ば
    れた1種類若しくは2種類以上である請求項1記載の歯
    間清掃具。
  3. 【請求項3】 前記香料がメントール、カルボン、アネ
    トール、チモール、オイゲノール、サリチル酸メチル、
    リモネンから選ばれた1種類若しくは2種類以上である
    請求項1記載の歯間清掃具。
  4. 【請求項4】 前記デンタルフロスに含有した成分が定
    着剤によって保持されていることを特徴とする請求項1
    記載の歯間清掃具。
  5. 【請求項5】 前記デンタルフロスに含有した成分が略
    均一な分布状態で定着剤に溶解又は拡散している請求項
    4記載の歯間清掃具。
  6. 【請求項6】 前記定着剤が分子量1000〜6000
    のポリエチレングリコールである請求項4又は5記載の
    歯間清掃具。
  7. 【請求項7】 前記デンタルフロスの素材がポリエステ
    ル樹脂若しくはナイロン樹脂であり且つ前記デンタルフ
    ロスを張設する糸張部の素材がポリスチレン樹脂、AB
    S樹脂、AS樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂若
    しくはナイロン樹脂から選ばれた1種類である請求項1
    〜6の何れか1項に記載の歯間清掃具。
  8. 【請求項8】 前記デンタルフロスを固着している前記
    糸張部の先端部が該デンタルフロスの長手方向に沿って
    膨出した形状を有していることを特徴とする請求項1〜
    7の何れか1項に記載の歯間清掃具。
  9. 【請求項9】 デンタルフロスの抜け強度が2.5kg
    以上である請求項1〜8の何れか1項に記載の歯間清掃
    具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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