JPH11318926A - 高周波治療用処置具 - Google Patents
高周波治療用処置具Info
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- JPH11318926A JPH11318926A JP10125914A JP12591498A JPH11318926A JP H11318926 A JPH11318926 A JP H11318926A JP 10125914 A JP10125914 A JP 10125914A JP 12591498 A JP12591498 A JP 12591498A JP H11318926 A JPH11318926 A JP H11318926A
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- sheath
- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、針状電極部を用いて高周波により患
部を熱的に破壊して前立腺肥大症を治療する高周波治療
用処置具の針状電極部を穿刺するにあって、生体への侵
襲が小さく、かつ前立腺の患部への穿刺が確実かつ容易
ならしめる。 【解決手段】本発明は、膀胱及び尿道壁を含む前立腺部
位を治療するための高周波治療用処置具であって、電気
的絶縁性のシース部12内に移動可能な操作ワイヤ27
を挿通し、この操作ワイヤの先端に針状電極部10を接
続し、上記シース部12の先端開口24より出し入れ自
在なものとし、針状電極部10を膀胱36側から前立腺
37の部位に穿刺し、高周波により前立腺37の治療を
行なう。
部を熱的に破壊して前立腺肥大症を治療する高周波治療
用処置具の針状電極部を穿刺するにあって、生体への侵
襲が小さく、かつ前立腺の患部への穿刺が確実かつ容易
ならしめる。 【解決手段】本発明は、膀胱及び尿道壁を含む前立腺部
位を治療するための高周波治療用処置具であって、電気
的絶縁性のシース部12内に移動可能な操作ワイヤ27
を挿通し、この操作ワイヤの先端に針状電極部10を接
続し、上記シース部12の先端開口24より出し入れ自
在なものとし、針状電極部10を膀胱36側から前立腺
37の部位に穿刺し、高周波により前立腺37の治療を
行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、針状の電極プロー
ブを導入して高周波により前立腺肥大症を熱的に治療す
る高周波治療用処置具に関する。
ブを導入して高周波により前立腺肥大症を熱的に治療す
る高周波治療用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】前立腺肥大症(BPH)の治療は、特開
平9−262244号公報等で知られるように、レゼク
トスコープを用いた経尿道的前立腺切除術(TUR−
P)と、特許第2647557号公報等で知られるよう
に、針状電極プローブを用いて高周波により悪性組織を
熱的に破壊する手術方法とがある。
平9−262244号公報等で知られるように、レゼク
トスコープを用いた経尿道的前立腺切除術(TUR−
P)と、特許第2647557号公報等で知られるよう
に、針状電極プローブを用いて高周波により悪性組織を
熱的に破壊する手術方法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
経尿道的前立腺切除術によると、治療効果に即効性があ
るものの、尿道前立腺と一緒に尿道粘膜も切除してしま
い易く、術後に尿道が再狭窄することも多い。このため
に、術後、尿道にカテーテルを留置する必要があった。
この経尿道的前立腺切除術の治療は全身麻酔下でレゼク
トスコープを用いて行なわれるため、患者の負担が大き
いものであった。
経尿道的前立腺切除術によると、治療効果に即効性があ
るものの、尿道前立腺と一緒に尿道粘膜も切除してしま
い易く、術後に尿道が再狭窄することも多い。このため
に、術後、尿道にカテーテルを留置する必要があった。
この経尿道的前立腺切除術の治療は全身麻酔下でレゼク
トスコープを用いて行なわれるため、患者の負担が大き
いものであった。
【0004】一方、針状電極プローブを用いて高周波に
より悪性組織を熱的に破壊する手術方法では、尿道に硬
性プローブを挿入し、硬性プローブの周壁面に設けた開
口部から針状電極を突き出し、病変部への穿刺を行なう
ものである。しかし、針状電極は尿道壁に対して垂直に
出ることができないものであるため、針状電極を穿刺す
る際に滑りやすく、穿刺力が有効に伝わりにくい。その
上、内視鏡を使用しないで盲目状態で手技が行なわれる
ことになるため、病変部への正確な穿刺はかなり難しい
ものであった。
より悪性組織を熱的に破壊する手術方法では、尿道に硬
性プローブを挿入し、硬性プローブの周壁面に設けた開
口部から針状電極を突き出し、病変部への穿刺を行なう
ものである。しかし、針状電極は尿道壁に対して垂直に
出ることができないものであるため、針状電極を穿刺す
る際に滑りやすく、穿刺力が有効に伝わりにくい。その
上、内視鏡を使用しないで盲目状態で手技が行なわれる
ことになるため、病変部への正確な穿刺はかなり難しい
ものであった。
【0005】(目的)本発明は上記問題点に着目してな
されたもので、その目的とするところは針状電極部を用
いて高周波により患部を熱的に破壊して前立腺肥大症を
治療する高周波治療用処置具にあって、生体への侵襲が
小さく、かつ前立腺の患部への穿刺が確実かつ容易なも
のを提供することにある。
されたもので、その目的とするところは針状電極部を用
いて高周波により患部を熱的に破壊して前立腺肥大症を
治療する高周波治療用処置具にあって、生体への侵襲が
小さく、かつ前立腺の患部への穿刺が確実かつ容易なも
のを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】(手段)本発
明は、膀胱及び尿道壁を含む前立腺部位を治療するため
の高周波治療用処置具であって、電気的絶縁性のシース
と、このシース内を移動可能な操作ワイヤと、この操作
ワイヤの先端に接続され、上記シースの先端開口より出
し入れ自在な針状電極と、上記シースの基端側部分に設
けられ、上記針状電極と導通すると共に外部の高周波電
源装置と電気的に接続可能な給電端子を有した操作部と
を具備したものである。 (作用)針状電極を膀胱側から前立腺部位に穿刺し、高
周波により治療を行なう。
明は、膀胱及び尿道壁を含む前立腺部位を治療するため
の高周波治療用処置具であって、電気的絶縁性のシース
と、このシース内を移動可能な操作ワイヤと、この操作
ワイヤの先端に接続され、上記シースの先端開口より出
し入れ自在な針状電極と、上記シースの基端側部分に設
けられ、上記針状電極と導通すると共に外部の高周波電
源装置と電気的に接続可能な給電端子を有した操作部と
を具備したものである。 (作用)針状電極を膀胱側から前立腺部位に穿刺し、高
周波により治療を行なう。
【0007】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1〜図6に
基づいて、本発明の第1の実施形態を説明する。 (構成)図1は軟性形式の内視鏡1を示す。内視鏡1は
操作部2に軟性の挿入部3を連結してなり、内視鏡1内
には操作部2の処置具挿入口部4から挿入部3の先端に
わたり処置具挿通用チャンネルが形成されている。処置
具挿通用チャンネルには本発明に係る高周波治療用処置
具11が挿入される。
基づいて、本発明の第1の実施形態を説明する。 (構成)図1は軟性形式の内視鏡1を示す。内視鏡1は
操作部2に軟性の挿入部3を連結してなり、内視鏡1内
には操作部2の処置具挿入口部4から挿入部3の先端に
わたり処置具挿通用チャンネルが形成されている。処置
具挿通用チャンネルには本発明に係る高周波治療用処置
具11が挿入される。
【0008】高周波治療用処置具11は図2に示すよう
に、シース部12と、この手元端に連結された操作部1
3とから構成される。操作部13はシース部12の手元
端に対して着脱自在に接続されている。操作部13は、
本体部分である、電気的絶縁性を有するハンドル本体1
4と、ハンドル本体14上を前後方向に移動し、後述す
る針状電極部10を動かすための電気的絶縁性のスライ
ダ15とを備える。スライダ15上には図示しない外部
の高周波電源装置を接続するための給電端子16が設け
られている。この給電端子16には使用時において図示
しない電源コードを介して同じく図示しない外部の高周
波電源装置が接続される。
に、シース部12と、この手元端に連結された操作部1
3とから構成される。操作部13はシース部12の手元
端に対して着脱自在に接続されている。操作部13は、
本体部分である、電気的絶縁性を有するハンドル本体1
4と、ハンドル本体14上を前後方向に移動し、後述す
る針状電極部10を動かすための電気的絶縁性のスライ
ダ15とを備える。スライダ15上には図示しない外部
の高周波電源装置を接続するための給電端子16が設け
られている。この給電端子16には使用時において図示
しない電源コードを介して同じく図示しない外部の高周
波電源装置が接続される。
【0009】図3で示すように、シース部12は金属製
の密着コイルからなる可撓性を有した内シース21と、
これを覆う電気的絶縁性を有する可撓性の外シース22
との多重管構造のものであり、内シース21の先端部に
は同軸に配置された先端チップ23が接続されている。
外シース22の先端部分は先端チップ23よりも先端側
方向に突き出し、かつ絞られた状態になっており、その
外シース22の細径な突き出し部分で先端開口24を形
成している。
の密着コイルからなる可撓性を有した内シース21と、
これを覆う電気的絶縁性を有する可撓性の外シース22
との多重管構造のものであり、内シース21の先端部に
は同軸に配置された先端チップ23が接続されている。
外シース22の先端部分は先端チップ23よりも先端側
方向に突き出し、かつ絞られた状態になっており、その
外シース22の細径な突き出し部分で先端開口24を形
成している。
【0010】図4で示すように、シース部12の手元側
端部には操作部13のハンドル本体14に接続するため
の接続部材25が接続されている。接続部材25はシー
ス部12の手元端部分に被嵌する折止めチューブ26の
手元側端部が嵌着して固定的に取り付けられている。接
続部材25内には後述する針状電極部10に通じる導電
性の操作ワイヤ27と連結された導電性の操作パイプ2
8がスライド自在に挿通するガイド孔29が形成されて
いる。操作パイプ28は上記給電端子16に電気的に導
通されている。操作パイプ28は上記スライダ15に対
して取外し自在に接続されるものである。シース部12
の接続部材25は接続環30(図2参照)により操作部
13のハンドル本体14に対して着脱自在に接続されて
いる。
端部には操作部13のハンドル本体14に接続するため
の接続部材25が接続されている。接続部材25はシー
ス部12の手元端部分に被嵌する折止めチューブ26の
手元側端部が嵌着して固定的に取り付けられている。接
続部材25内には後述する針状電極部10に通じる導電
性の操作ワイヤ27と連結された導電性の操作パイプ2
8がスライド自在に挿通するガイド孔29が形成されて
いる。操作パイプ28は上記給電端子16に電気的に導
通されている。操作パイプ28は上記スライダ15に対
して取外し自在に接続されるものである。シース部12
の接続部材25は接続環30(図2参照)により操作部
13のハンドル本体14に対して着脱自在に接続されて
いる。
【0011】上記針状電極部10は、図3及び図5で示
すように、一対の針状電極31,32によって構成さ
れ、針状電極31,32の先端部分は鋭利な形状の針先
部分31a,32aとなっている。針状電極31,32
の基端は操作ワイヤ27の先端に、パイプ33を用いて
ロー付けなどで接続されている。一対の針状電極31,
32は操作ワイヤ27と共にシース部12内を進退可能
である。また、針状電極31,32は導電性材料からな
り、弾性力を持った可撓性を有する。そして、図5に模
式的に示すように、シース部12内に引き込まれて収納
されているときにはシース部12の内面に規制されて略
ストレートな形状の状態を示しており、一方、シース部
12の先端開口24から針状電極31,32の先端側部
分を突き出すと、それにつれて、針状電極31,32の
先端側部分が互いに逆向きで外側に向かって広がるよう
な湾曲形状を示し、遠位端の向きが変わるように湾曲す
る。その湾曲角度は先端方向から90度を越える角度を
有し、図3で示す如く湾曲角度が180度のときが最も
好ましい。また、針状電極31,32の先端部である遠
位端部31b,32bはストレートな形状であることが
好ましい。さらに、針状電極31,32の先端側部分を
シース部12の先端開口24から突き出したとき、シー
ス部12内に位置する基端部31c,32cの部分も、
シース部12及び操作ワイヤ27の長手軸方向に沿うス
トレートな形状であることが好ましい。なお、針状電極
31,32の、針先部分31a,32aを含むストレー
トな遠位端部31b,32bの部分以外には電気的絶縁
被覆を施すことが望ましい。
すように、一対の針状電極31,32によって構成さ
れ、針状電極31,32の先端部分は鋭利な形状の針先
部分31a,32aとなっている。針状電極31,32
の基端は操作ワイヤ27の先端に、パイプ33を用いて
ロー付けなどで接続されている。一対の針状電極31,
32は操作ワイヤ27と共にシース部12内を進退可能
である。また、針状電極31,32は導電性材料からな
り、弾性力を持った可撓性を有する。そして、図5に模
式的に示すように、シース部12内に引き込まれて収納
されているときにはシース部12の内面に規制されて略
ストレートな形状の状態を示しており、一方、シース部
12の先端開口24から針状電極31,32の先端側部
分を突き出すと、それにつれて、針状電極31,32の
先端側部分が互いに逆向きで外側に向かって広がるよう
な湾曲形状を示し、遠位端の向きが変わるように湾曲す
る。その湾曲角度は先端方向から90度を越える角度を
有し、図3で示す如く湾曲角度が180度のときが最も
好ましい。また、針状電極31,32の先端部である遠
位端部31b,32bはストレートな形状であることが
好ましい。さらに、針状電極31,32の先端側部分を
シース部12の先端開口24から突き出したとき、シー
ス部12内に位置する基端部31c,32cの部分も、
シース部12及び操作ワイヤ27の長手軸方向に沿うス
トレートな形状であることが好ましい。なお、針状電極
31,32の、針先部分31a,32aを含むストレー
トな遠位端部31b,32bの部分以外には電気的絶縁
被覆を施すことが望ましい。
【0012】(作用)高周波治療用処置具11を用いて
前立腺肥大症の治療を行う場合、まず図6で示すよう
に、尿道35を通じて内視鏡1の挿入部3を挿入し、こ
の内視鏡1の処置具挿通用チャンネルを通じて高周波治
療用処置具11のシース部12を膀胱36内に導入す
る。このとき、針状電極部10は図5で示すように、シ
ース部12内に引き込んで収納しておくため、針状電極
部10の針状電極31,32が導入作用を妨げない。
前立腺肥大症の治療を行う場合、まず図6で示すよう
に、尿道35を通じて内視鏡1の挿入部3を挿入し、こ
の内視鏡1の処置具挿通用チャンネルを通じて高周波治
療用処置具11のシース部12を膀胱36内に導入す
る。このとき、針状電極部10は図5で示すように、シ
ース部12内に引き込んで収納しておくため、針状電極
部10の針状電極31,32が導入作用を妨げない。
【0013】高周波治療用処置具11のシース部12の
先端が膀胱36内に位置したところで操作部13のスラ
イダ15を前進させてシース部12の先端開口24から
針状電極部10の針状電極31,32を突き出す。各針
状電極31,32は、シース部12の先端開口24から
突き出るにつれて先端側部分が互いに逆向きで外側方向
に広がるような湾曲形状を示し、最後には図3で示すよ
うに、針状電極31,32の先端部分31a,32a
が、手元側へストレートに向くようになる。そこで、シ
ース部12ごと高周波治療用処置具11を手元側へ引く
と、高周波治療用処置具11の針状電極31,32が膀
胱36内から前立腺37の方へ進み、針状電極31,3
2の針先部分31a,32aが前立腺37に突き刺さ
る。図6はその状態を示す。針状電極31,32を前立
腺37内に穿刺した後、これと体外電極との間に高周波
電源装置より高周波電流を流し、前立腺37内の組織を
破壊または蒸散させる。
先端が膀胱36内に位置したところで操作部13のスラ
イダ15を前進させてシース部12の先端開口24から
針状電極部10の針状電極31,32を突き出す。各針
状電極31,32は、シース部12の先端開口24から
突き出るにつれて先端側部分が互いに逆向きで外側方向
に広がるような湾曲形状を示し、最後には図3で示すよ
うに、針状電極31,32の先端部分31a,32a
が、手元側へストレートに向くようになる。そこで、シ
ース部12ごと高周波治療用処置具11を手元側へ引く
と、高周波治療用処置具11の針状電極31,32が膀
胱36内から前立腺37の方へ進み、針状電極31,3
2の針先部分31a,32aが前立腺37に突き刺さ
る。図6はその状態を示す。針状電極31,32を前立
腺37内に穿刺した後、これと体外電極との間に高周波
電源装置より高周波電流を流し、前立腺37内の組織を
破壊または蒸散させる。
【0014】(効果)前立腺37に対して針状電極3
1,32の針先を垂直に穿刺することができるため、穿
刺時の操作も容易で、前立腺に確実に穿刺することが可
能である。また特に軟性形式の内視鏡1を用いるために
患者に与える苦痛を軽減できる。
1,32の針先を垂直に穿刺することができるため、穿
刺時の操作も容易で、前立腺に確実に穿刺することが可
能である。また特に軟性形式の内視鏡1を用いるために
患者に与える苦痛を軽減できる。
【0015】[第2の実施形態]図7〜図8に基づいて
本発明の第2の実施形態を説明する。 (構成)この実施形態での高周波治療用処置具11はそ
の針状電極部40が導電性材料からなり略ストレートな
形状の一本の針状電極41によって構成されている。こ
の針状電極41の基端は操作ワイヤ27の先端に接続さ
れている。針状電極41は操作部13によって操作ワイ
ヤ27をシース部12の内腔42で進退させることで、
その内腔42の軸方向に前後自在に移動可能であり、図
7で示す如く、シース部12の先端開口24から突き出
し、またはシース部12内に退避させて収納できるよう
になっている。その他のシース部12の構成やその手元
側操作部の構造等は前述した第1の実施形態のものと同
様である。
本発明の第2の実施形態を説明する。 (構成)この実施形態での高周波治療用処置具11はそ
の針状電極部40が導電性材料からなり略ストレートな
形状の一本の針状電極41によって構成されている。こ
の針状電極41の基端は操作ワイヤ27の先端に接続さ
れている。針状電極41は操作部13によって操作ワイ
ヤ27をシース部12の内腔42で進退させることで、
その内腔42の軸方向に前後自在に移動可能であり、図
7で示す如く、シース部12の先端開口24から突き出
し、またはシース部12内に退避させて収納できるよう
になっている。その他のシース部12の構成やその手元
側操作部の構造等は前述した第1の実施形態のものと同
様である。
【0016】(作用)このような構成の高周波治療用処
置具11を用いて前立腺肥大症の治療を行う場合、内視
鏡1の挿入部3は体表面に設けた瘻孔チューブ45より
膀胱36内へ挿入し、前立腺37に対して正面視できる
ように内視鏡1の挿入部3の先端を進める。次に内視鏡
1の処置具挿通用チャンネルから高周波治療用処置具1
1のシース部12を挿入し、内視鏡1の挿入部3の先端
からシース部12の先端部分を突き出す。針状電極41
をシース部12から突き出し、内視鏡1で前立腺37の
位置を確認しながら針状電極41の先端を前立腺37へ
穿刺する。この穿刺後、上述したと同様、高周波電源装
置より針状電極41に高周波電流を流し、前立腺37内
の組織を破壊、または蒸散させる。
置具11を用いて前立腺肥大症の治療を行う場合、内視
鏡1の挿入部3は体表面に設けた瘻孔チューブ45より
膀胱36内へ挿入し、前立腺37に対して正面視できる
ように内視鏡1の挿入部3の先端を進める。次に内視鏡
1の処置具挿通用チャンネルから高周波治療用処置具1
1のシース部12を挿入し、内視鏡1の挿入部3の先端
からシース部12の先端部分を突き出す。針状電極41
をシース部12から突き出し、内視鏡1で前立腺37の
位置を確認しながら針状電極41の先端を前立腺37へ
穿刺する。この穿刺後、上述したと同様、高周波電源装
置より針状電極41に高周波電流を流し、前立腺37内
の組織を破壊、または蒸散させる。
【0017】(効果)これによれば、前立腺37に対し
て、針状電極41を垂直に穿刺することができるため、
穿刺時の操作も容易であり、前立腺37に対して確実に
穿刺することが可能である。また内視鏡1の視野内で穿
刺できるので穿刺作業が容易であり、安全性も高い。
て、針状電極41を垂直に穿刺することができるため、
穿刺時の操作も容易であり、前立腺37に対して確実に
穿刺することが可能である。また内視鏡1の視野内で穿
刺できるので穿刺作業が容易であり、安全性も高い。
【0018】<付記> (1群) 1.膀胱及び尿道壁を含む前立腺部位を治療するための
高周波治療用処置具であって、電気的絶縁性のシース
と、このシース内を移動可能な操作ワイヤと、この操作
ワイヤの先端に接続され、上記シースの先端開口より出
し入れ自在な針状電極と、上記シースの基端側部分に設
けられ、上記針状電極と導通すると共に外部の高周波電
源装置と電気的に接続可能な給電端子を有した操作部と
を具備したことを特徴とする高周波治療用処置具。 2.針状電極が、シースの先端開口より出し入れ自在で
可撓性があり、シースの先端開口より突き出した状態で
は遠位端の向きが変わるように湾曲し、シース内に針状
電極を収納した状態では、収納できる形状をなすことを
特徴とする高周波治療用処置具。 3.針状電極は、シースの先端開口から突き出した状態
では、外側に向かってシースの中心軸から、90度を越
える角度に湾曲することを特徴とする第2項の高周波治
療用処置具。 4.針状電極が複数であることを特徴とする第1乃至3
項の高周波治療用処置具。 5.針状電極の先端が鋭利な形状を有し、針状電極の遠
位端部はストレートの形状を有していることを特徴とす
る第1乃至4項の高周波治療用処置具。 6.針状電極が、ストレートな部分以外は電気的絶縁被
覆が施されていることを特徴とする第5項の高周波治療
用処置具。
高周波治療用処置具であって、電気的絶縁性のシース
と、このシース内を移動可能な操作ワイヤと、この操作
ワイヤの先端に接続され、上記シースの先端開口より出
し入れ自在な針状電極と、上記シースの基端側部分に設
けられ、上記針状電極と導通すると共に外部の高周波電
源装置と電気的に接続可能な給電端子を有した操作部と
を具備したことを特徴とする高周波治療用処置具。 2.針状電極が、シースの先端開口より出し入れ自在で
可撓性があり、シースの先端開口より突き出した状態で
は遠位端の向きが変わるように湾曲し、シース内に針状
電極を収納した状態では、収納できる形状をなすことを
特徴とする高周波治療用処置具。 3.針状電極は、シースの先端開口から突き出した状態
では、外側に向かってシースの中心軸から、90度を越
える角度に湾曲することを特徴とする第2項の高周波治
療用処置具。 4.針状電極が複数であることを特徴とする第1乃至3
項の高周波治療用処置具。 5.針状電極の先端が鋭利な形状を有し、針状電極の遠
位端部はストレートの形状を有していることを特徴とす
る第1乃至4項の高周波治療用処置具。 6.針状電極が、ストレートな部分以外は電気的絶縁被
覆が施されていることを特徴とする第5項の高周波治療
用処置具。
【0019】7.上記シースを内視鏡の処置ぐ挿通用チ
ャンネルに挿入することを特徴とする第1項の高周波治
療用処置具。 8.上記複数の針状電極は、シースの先端開口から突き
出した状態では互いに異なる方向に湾曲することを特徴
とする第4項の高周波治療用処置具。
ャンネルに挿入することを特徴とする第1項の高周波治
療用処置具。 8.上記複数の針状電極は、シースの先端開口から突き
出した状態では互いに異なる方向に湾曲することを特徴
とする第4項の高周波治療用処置具。
【0020】<2群> 1.膀胱及び尿道壁を含む前立腺部位を治療するための
高周波治療装置であって、電気的絶縁性のシースと、こ
のシース内を移動可能な操作ワイヤと、この操作ワイヤ
の先端に接続され、上記シースの先端開口より出し入れ
自在でストレートな形状の針状電極と、上記シースの基
端側部分に設けられ、上記針状電極と導通すると共に外
部の高周波電源装置と電気的に接続可能な給電端子を有
した操作部とを具備した高周波治療用処置具と、この高
周波治療用処置具を経皮的に膀胱内に挿入する内視鏡と
を具備して成ることを特徴とする治療システム。 2.第1項の治療システムの使用法において、内視鏡を
経皮的に膀胱内に挿入すること、前立腺に対して正面視
できるように内視鏡を進めること、針状電極を有する高
周波治療用処置具を内視鏡の処置具挿通用チャンネルに
挿入すること、針状電極をシースの先端開口から突き出
すこと、高周波電流を高周波治療用処置具の電極に通電
し、前立腺を焼灼すること、を具備することを特徴とす
る治療方法。
高周波治療装置であって、電気的絶縁性のシースと、こ
のシース内を移動可能な操作ワイヤと、この操作ワイヤ
の先端に接続され、上記シースの先端開口より出し入れ
自在でストレートな形状の針状電極と、上記シースの基
端側部分に設けられ、上記針状電極と導通すると共に外
部の高周波電源装置と電気的に接続可能な給電端子を有
した操作部とを具備した高周波治療用処置具と、この高
周波治療用処置具を経皮的に膀胱内に挿入する内視鏡と
を具備して成ることを特徴とする治療システム。 2.第1項の治療システムの使用法において、内視鏡を
経皮的に膀胱内に挿入すること、前立腺に対して正面視
できるように内視鏡を進めること、針状電極を有する高
周波治療用処置具を内視鏡の処置具挿通用チャンネルに
挿入すること、針状電極をシースの先端開口から突き出
すこと、高周波電流を高周波治療用処置具の電極に通電
し、前立腺を焼灼すること、を具備することを特徴とす
る治療方法。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、尿
道粘膜を損傷せずに前立腺の除去が行えるため、術後の
尿道の再狭窄の心配がなくカテーテル留置などの患者の
負担をなくすことができる。前立腺に対して、針を確実
に穿刺することができるため、穿刺時の操作も容易で、
前立腺に確実に穿刺することが可能である。
道粘膜を損傷せずに前立腺の除去が行えるため、術後の
尿道の再狭窄の心配がなくカテーテル留置などの患者の
負担をなくすことができる。前立腺に対して、針を確実
に穿刺することができるため、穿刺時の操作も容易で、
前立腺に確実に穿刺することが可能である。
【図1】第1実施形態に係る高周波治療用処置具を内視
鏡に挿通した状態の斜視図。
鏡に挿通した状態の斜視図。
【図2】第1実施形態に係る高周波治療用処置具の全体
図。
図。
【図3】第1実施形態に係る高周波治療用処置具の針状
電極部を突き出した状態の先端部分の縦断面図。
電極部を突き出した状態の先端部分の縦断面図。
【図4】第1実施形態に係る高周波治療用処置具のシー
ス部の手元部分の縦断面図。
ス部の手元部分の縦断面図。
【図5】第1実施形態に係る高周波治療用処置具の針状
電極部を引き込んだ状態の先端部分の縦断面図。
電極部を引き込んだ状態の先端部分の縦断面図。
【図6】第1実施形態に係る高周波治療用処置具の使用
状態の説明図。
状態の説明図。
【図7】第2実施形態に係る高周波治療用処置具の針状
電極部を突き出した状態の先端部分の縦断面図。
電極部を突き出した状態の先端部分の縦断面図。
【図8】第2実施形態に係る高周波治療用処置具の使用
状態の説明図。
状態の説明図。
1…内視鏡、2…操作部、3…挿入部、11…高周波治
療用処置具、12…シース部13…操作部、10…針状
電極部、16…給電端子、24…先端開口、27…操作
ワイヤ、31,32…針状電極。
療用処置具、12…シース部13…操作部、10…針状
電極部、16…給電端子、24…先端開口、27…操作
ワイヤ、31,32…針状電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 明雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小賀坂 高宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉嶺 英人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 肘井 一也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】膀胱及び尿道壁を含む前立腺部位を治療す
るための高周波治療用処置具であって、電気的絶縁性の
シースと、このシース内を移動可能な操作ワイヤと、こ
の操作ワイヤの先端に接続され、上記シースの先端開口
より出し入れ自在な針状電極と、上記シースの基端側部
分に設けられ、上記針状電極と導通すると共に外部の高
周波電源装置と電気的に接続可能な給電端子を有した操
作部とを具備したことを特徴とする高周波治療用処置
具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10125914A JPH11318926A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 高周波治療用処置具 |
US09/288,579 US6383183B1 (en) | 1998-04-09 | 1999-04-07 | High frequency treatment apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10125914A JPH11318926A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 高周波治療用処置具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11318926A true JPH11318926A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=14922058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10125914A Withdrawn JPH11318926A (ja) | 1998-04-09 | 1998-05-08 | 高周波治療用処置具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11318926A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099150A3 (de) * | 2002-05-27 | 2004-03-18 | Celon Ag Medical Instruments | Therapiegerät zum applizieren eines hochfrequenzenstromes |
WO2007102586A1 (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-13 | Olympus Medical Systems Corp. | 内視鏡用処置具 |
CN100434047C (zh) * | 2007-01-18 | 2008-11-19 | 上海交通大学 | 局灶性前列腺癌适形射频消融电极 |
JP2009532094A (ja) * | 2006-03-31 | 2009-09-10 | ウィルソン−クック・メディカル・インコーポレーテッド | 電気外科手術切除装置 |
-
1998
- 1998-05-08 JP JP10125914A patent/JPH11318926A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099150A3 (de) * | 2002-05-27 | 2004-03-18 | Celon Ag Medical Instruments | Therapiegerät zum applizieren eines hochfrequenzenstromes |
WO2007102586A1 (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-13 | Olympus Medical Systems Corp. | 内視鏡用処置具 |
JP5340722B2 (ja) * | 2006-03-09 | 2013-11-13 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡用処置具 |
US8715281B2 (en) | 2006-03-09 | 2014-05-06 | Olympus Medical Systems Corp. | Treatment device for endoscope |
JP2009532094A (ja) * | 2006-03-31 | 2009-09-10 | ウィルソン−クック・メディカル・インコーポレーテッド | 電気外科手術切除装置 |
CN100434047C (zh) * | 2007-01-18 | 2008-11-19 | 上海交通大学 | 局灶性前列腺癌适形射频消融电极 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |