JPH11318636A - ベッド - Google Patents

ベッド

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Publication number
JPH11318636A
JPH11318636A JP10146712A JP14671298A JPH11318636A JP H11318636 A JPH11318636 A JP H11318636A JP 10146712 A JP10146712 A JP 10146712A JP 14671298 A JP14671298 A JP 14671298A JP H11318636 A JPH11318636 A JP H11318636A
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JP
Japan
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bed
synthetic resin
frame
rotating shaft
backrest
Prior art date
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Application number
JP10146712A
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English (en)
Inventor
Shigeki Koto
茂樹 小藤
Yukiyoshi Mori
幸由 森
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FUJI ACE KK
Original Assignee
FUJI ACE KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽くて扱いやすく、強度が高く耐久性に富
み、上り降りや寝起きが容易で介護しやすいベッドを提
供すること。 【解決手段】 ベッド1は、ベースフレーム2と、ベー
スフレーム2の上方に昇降可能に、且つ着脱可能に設け
られた昇降フレーム3と、昇降フレーム3の上方に着脱
可能に設置されたマットボード4とを備え、マットボー
ド4は、複数の合成樹脂成形板35を長手方向に連結し
て構成されると共に、各合成樹脂成形板35に通気孔を
穿設し、ベースフレーム2はパイプ5を組み立てて構成
され、パイプ5は炭素繊維強化プラスチック層の両面に
ガラス繊維強化プラスチック層を積層して成る積層材を
素材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病弱者或いは老人
が使用するのに好適なベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】病弱者や老人は筋力が弱っており、身体
が痛むこともあるため、ベッドに上ったり降りたりする
のが難しいばかりか、ベッドの上で座ったり横たわった
りするのも困難である。そこで、身体が弱っていても上
り降りしやすく、介護作業が容易となるように、基体の
上方に昇降可能なベッドフレームを設置して、高さを変
えることができるようにしたベッドが実公平6−492
38号公報等に開示されている。
【0003】一般的に、上記従来のもののような病弱者
用或いは老人用のベッドにおいては、基体、ベッドフレ
ーム、床部等のフレームは、管継手を介して金属パイプ
を組み立てて構成される。金属パイプよりなるフレーム
は、一定の強度を有し安価であるが、重くて取扱いに不
便であり、長期間使用すると錆びて脆くなるという欠点
がある。
【0004】また、重量を軽減すると共に腐食を防止す
るために、合成樹脂製のパイプより成る枠体と、この枠
体を支える合成樹脂製のパイプから成る脚体とで構成し
たベッド装置が実開昭57−107465号公報に開示
されている。しかし、通常の合成樹脂は強度が十分で無
く、特にすべての荷重が加わる基体を一般合成樹脂で構
成すると、破損したり、変形して可動部がスムーズに動
かなくなる心配がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽くて扱い
やすく、強度が高く耐久性に富み、上り降りや寝起きが
容易で介護しやすく、通気性が良くて床ずれを防ぐこと
ができるベッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のベッドは、ベー
スフレームと、該ベースフレームの上方に昇降可能に、
且つ、着脱可能に設けられた昇降フレームと、該昇降フ
レームの上方に着脱可能に設置されたマットボードとを
備え、前記マットボードは、複数の合成樹脂成形板を長
手方向に連結して構成されると共に、各合成樹脂成形板
に通気孔を穿設し、ベースフレームはパイプを組み立て
て構成され、該パイプは、炭素繊維強化プラスチック層
の両面にガラス繊維強化プラスチック層を積層して成る
積層材を素材とする。
【0007】強度は高いが衝撃によって割れが発生し易
い炭素繊維強化プラスチックを、靭性に富むガラス繊維
強化プラスチックで補強し、これにより、最も大きい荷
重が加わるベースフレームの耐久性を高めると共に、重
量を低く抑える。昇降フレームを昇降してベッドの高さ
を調節する。また、ベースフレーム、昇降フレーム及び
マットボードをそれぞれ着脱可能とした構成により、こ
れら各部材を個別に運搬できる。合成樹脂成形板を連結
してマットボードを形成したことによって、使用者の身
体を安定して支持でき、しかも各合成樹脂成形板に通気
孔を穿設したため、マットボードの重量が軽減されると
共に、通気性が高まって床ずれを防ぐことが可能とな
る。
【0008】昇降フレームは、パイプをコーナー継ぎ手
を介して四角形に、且つ、分解可能に組み立てて構成す
ると、さらに取り扱いが容易となるので望ましい。昇降
フレームを構成するパイプは、炭素繊維強化プラスチッ
ク層の両面にガラス繊維強化プラスチック層を積層して
成る積層材を素材とすることができる。これにより、重
量が更に小さくなり、昇降フレームが十分な強度を有す
る。
【0009】合成樹脂成形板はABS樹脂を素材として
も良い。合成樹脂成形板の幅方向両側にそれぞれ連結杆
を取り付けると共に、両側の連結杆の間に補強杆を架設
し、連結杆の端部を接合することによって合成樹脂成形
板を長手方向に連結しても良い。この構成により、合成
樹脂成形板のねじれが防止される。
【0010】マットボードを背もたれ部と中間部と脚支
持部とに分割すると共に、これら背もたれ部、中間部及
び脚支持部を回動可能に連結し、中間部と脚支持部との
連結部を、背もたれ部の起倒に連動して起伏させること
も可能である。使用者が座った姿勢にある時は、マット
ボードの背もたれ部を適宜角度まで起こして傾斜させ、
使用者が横たわる場合は、背もたれ部を水平に倒す。ま
た、背もたれ部が起立して使用者が座った状態になる
と、使用者の膝部分を支持する中間部と脚支持部との連
結部が隆起して、使用者の膝部分を下方から支持する。
【0011】この時、昇降フレームに、互いに連動して
回動駆動される第1の回転軸及び第2の回転軸を幅方向
に沿って架設し、前記第1の回転軸から張り出される起
立レバーの先端を前記背もたれ部に回動可能にかつ長手
方向に沿って摺動可能に接合し、前記第2の回転軸から
張り出され、前記起立レバーより短い他の起立レバーの
先端を中間部又は脚支持部に回動可能にかつ長手方向に
沿って接合することもできる。これにより、背もたれ部
の大きな傾斜に対して、中間部と脚支持部との連結部を
わずかな高さ隆起させ、しかも該連結部を安定して支持
する。
【0012】第1の回転軸及び第2の回転軸を前記昇降
フレームに着脱可能に架設し、前記起立レバーの先端を
前記背もたれ部に着脱可能に接合すると共に、前記他の
起立レバーの先端を前記中間部又は脚支持部に着脱可能
に接合しても良い。この構成により、第1の回転軸及び
第2の回転軸より成るマットボード起伏機構を昇降フレ
ーム及びマットボードから取り外し、さらに簡単に運搬
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、本発
明のベッド1は、ベースフレーム2と、ベースフレーム
2の上方に昇降可能に、且つ、着脱可能に設けられた昇
降フレーム3と、昇降フレーム3の上方に着脱可能に設
置されたマットボード4とを備える。ベースフレーム2
は、図3及び図4に示すように、断面角形のパイプ5を
コーナー用の管継手6を介して矩形に組み立てると共
に、その四隅に支持脚8を管継手6を介して取付けて成
る。支持脚8の上端は管継手6よりもやや上方に突出し
ており、昇降フレーム3が降下した時に、これを受ける
ようになっている。
【0014】ベースフレーム2には、昇降フレーム3及
びマットボード4の重量や、使用者の体重、ならびに可
動部分が動いたり、使用者が身動きしたときの衝撃が加
わるので、非常に大きな強度が要求される。このため、
ベースフレーム2を構成するパイプ5は、図5に示すよ
うに、炭素繊維強化プラスチック層9の両面にガラス繊
維強化プラスチック層10を積層した積層材を素材とす
る。
【0015】炭素繊維強化プラスチック層9は、ナイロ
ン、PBT、ABS等の熱可塑性樹脂に炭素繊維を混入
したものであり、ガラス繊維強化プラスチック層10は
同じく熱可塑性樹脂にガラス繊維を混入したものであ
る。上記のような炭素繊維強化プラスチックは、軽量で
非常に強く、疲労強度が高く、耐磨耗性にも優れている
という利点を有する反面、衝撃が加わると細かい割れが
発生しやすいという欠点があるが、靭性に富むガラス繊
維強化プラスチックで両面から被覆することにより、こ
の欠点を抑制することができる。
【0016】図3及び図4に示すように、ベースフレー
ム2の長手方向両端寄りには、幅方向に沿う第1の回動
杆11及び第2の回動杆12がそれぞれ軸受け13を介
して回動自在に、かつ、着脱自在に架設される。図6及
び図7に示すように、第1の回動杆11の中間部からは
第1のアーム14及び第2のアーム15が、両端部から
左右1対の第3のアーム16が互いに適宜角度をもって
張り出される。
【0017】図3に示すように、第1のアーム14の先
端には、ベースフレーム2の上方において、その幅方向
中心に長手方向に沿って配置されるアクチュエータ支持
杆7の一端が回動自在に接合される。このアクチュエー
タ支持杆7の中間部には、第1のアクチュエータ17の
基端が回動可能に取り付けられ、第1のアクチュエータ
17のピストンロッドの先端が第2のアーム15の先端
に回動自在に連結される。また、第3のアーム16の先
端には、昇降フレーム3の長手方向一側を支持する支持
台19の下端が回動自在に、且つ、着脱可能に接合され
ている。
【0018】図8及び図9に示すように、第2の回動杆
12の中間部からは第4のアーム20が、両端部から左
右1対の第5のアーム21が適宜角度をもって張り出さ
れる。そして、図3に示すように、第4のアーム20の
先端には、アクチュエータ支持杆7の他端が枢着され、
第1の回動杆11と第2の回動杆12とは連動して回動
するようになっている。また、第5のアーム21の先端
には、昇降フレーム3の長手方向他側を支持する支持台
19´の下端が回動自在に、且つ、着脱可能に接合され
る。そして、第1の回動杆11、第2の回動杆12、ア
クチュエータ支持杆7及び第1のアクチュエータ17よ
り成る昇降機構は、ベースフレーム2及び昇降フレーム
3から取り外すことができるようになっている。
【0019】第1のアクチュエータ17を作動させてそ
のピストンロッドを進退させると、その先端に接合され
た第2のアーム15が回動し、これに伴って、第1の回
動杆11が回動する。また、第1の回動杆11が回動す
ると、第1のアーム14、第1のアクチュエータ支持杆
22及び第4のアーム20を介して連結された第2の回
動杆12も回動する。この結果、第1の回動杆11に固
定された第3のアーム16及び第2の回動杆12に固定
された第5のアーム21が回動して、その先端に取り付
けられた支持台19,19´が昇降する。
【0020】昇降フレーム3はベースフレーム2よりや
や長く形成され、図10及び図11に示すように、断面
角型のパイプ5’をコーナー継手24を介して矩形に、
且つ、分解可能に組み立てて構成される。コーナー継手
24とパイプ5’とは、先端にノブが設けられた図示し
ないボルトによって接合されており、このボルトを着脱
操作することによって、簡単に昇降フレーム3を組み立
てたり分解できるようになっている。また、各コーナー
継手24の外方には筒部材25が設けられ、昇降フレー
ム3の長手方向両端縁に沿ってそれぞれ起立ボード18
を配置すると共に、起立ボード18の両側下端部を筒部
材25に挿入することができる。
【0021】また、昇降フレーム3の両側には、落下防
止柵を支持するための複数の支持筒23が折り畳み自在
に張り出され、昇降フレーム3の長手方向両端部におい
て、幅方向両側にそれぞれ支持台19,19’の上端が
固着される。なお、昇降フレーム3を構成するパイプ
5’は、ベースフレーム2を構成するパイプ5と同じ素
材とする。
【0022】また、長手方向両側の支持台19,19の
間に、幅方向に沿う第1の回転軸27及び第2の回転軸
28がそれぞれ軸受け13’を介して回動自在に、且
つ、着脱自在に架設される。図12及び図13に示すよ
うに、第1の回転軸27の中間部において、アクチュエ
ータ支持杆7と上下に重ならない位置から第6のアーム
29が張り出され、第1の回転軸27の両側からは左右
一対の起立レバー30がそれぞれ張り出される。そし
て、図11に示すように、第6のアーム29の先端に
は、昇降フレーム3の長手方向に沿うロッド31の一端
が回動可能に連結される。
【0023】図14及び図15に示すように、第2の回
転軸28の中間部において、第6のアーム29と対応す
る位置から第7のアーム32が張り出され、第2の回転
軸28の両側からは、第1の回転軸27の起立レバー3
0より短い他の起立レバー33がそれぞれ張り出され
る。そして、図11に示すように、第7のアーム32の
先端にロッド31の他端が枢着され、第1の回転軸27
と第2の回転軸28とは連動するようになっている。
【0024】また、昇降フレーム3の長手方向他端部に
は、第2のアクチュエータ34の基端部が回動可能に、
且つ、着脱可能に取り付けられ、第2のアクチュエータ
34のピストンロッドの先端が第6のアーム29の中間
部に枢着されている。従って、第2のアクチュエータ3
4を作動させてそのピストンロッドを進退させると、そ
の先端に枢着された第7のアーム32が回動し、これに
伴って第2の回転軸28が回動する。すると、第2の回
転軸に取り付けられた他の起立レバー33の先端が昇降
すると共に、ロッド31を介して第7のアーム32と連
結された第6のアーム29が回動する。この結果、第6
のアーム29が固定されている第1の回転軸27が回動
し、第1の回転軸27から張り出されている長い起立レ
バー30の先端が昇降する。
【0025】図16及び図17に示すように、マットボ
ード4は、ABS樹脂を素材とする複数(図に示す例で
は7枚)の合成樹脂成形板35を長手方向に連結して構
成される。また、各合成樹脂成形板35はベッド1の全
幅に亘る長さを有し、その中央部及び側部にはそれぞれ
大小の通気孔36が穿設され、これら通気孔36の面積
の合計は、合成樹脂整形板35の全面積の1/3以上と
なっている。
【0026】さらに、マットボード4は、長手方向に沿
ってその一側から順に、起倒可能な背もたれ部37、固
定部38、中間部39及び脚支持部40に分割される。
背もたれ部37は3枚の合成樹脂成形板35を連結して
構成され、固定部38及び中間部39は1枚の合成樹脂
成形板35から成り、脚支持部40は2枚の合成樹脂成
形板35を連結して構成される。また、図18に示すよ
うに、合成樹脂成形板35の裏面両側には、ステンレス
スチール等を素材とする連結杆41がベッド1の長手方
向に沿って配設されると共に、両側の連結杆41の両端
間にカーボンパイプより成る補強杆42がそれぞれ架設
されている。
【0027】背もたれ部37を構成する3枚の合成樹脂
成形板35及び脚支持部40を構成する2枚の合成樹脂
成形板35は、連結杆41の端部を回動不能に接合する
ことによって連結されている。また、背もたれ部37、
固定部38、中間部39及び脚支持部40は、隣接する
合成樹脂成形板35の連結管41の端部をピン接合する
ことによって、互いに回動可能に連結されている。
【0028】図1及び図2に示すように、マットボード
4は、背もたれ部37を第1の回転軸27の側に向けて
昇降フレーム3上に設置され、固定部38が昇降フレー
ム3に固定される。さらに、脚支持部40の中間部39
と逆側の端部は、昇降フレーム3に長手方向に沿って摺
動自在に支持されている。固定部38及び脚支持部40
と昇降フレーム3とは、着脱しやすい固定具によって接
合され、マットボード4を簡単に外すことができるよう
になっている。
【0029】また、背もたれ部37の裏面には、ベッド
1の長手方向に沿って第1のガイドレール43が装着さ
れ、この第1のガイドレール43に起立レバー30の先
端が回動及び摺動自在に、且つ、着脱可能に接合され
る。さらに、中間部39と脚支持部40との連結部近傍
において、脚支持部40の裏面に、ベッド1の長手方向
に沿って第2のガイドレール44が取り付けられ、この
第2のガイドレール44に他の起立レバー33の先端が
回動及び摺動自在に、且つ、着脱可能に接合されてい
る。
【0030】従って、第1の回転軸27、第2の回転軸
28、ロッド31及び第2のアクチュエータ34より成
るマットボード起伏機構は、昇降フレーム3及びマット
ボード4から取り外すことができる。また、前記したよ
うに、第2のアクチュエータ34を作動させて、第1の
回転軸27及び第2の回転軸28を回動させ、図1及び
図2の破線で示すように、起立レバー30及び他の起立
レバー33の先端を上昇させると、背もたれ部37が適
宜角度で傾斜すると共に、中間部39と脚支持部40と
の連結部が上昇する。第1の回転軸27及び第2の回転
軸28を逆方向に回動させ、図1及び図2の実線で示す
ように、起立レバー30及び他の起立レバー33の先端
を下降させると、背もたれ部37が倒れると共に、中間
部39と脚支持部40との連結部も下降して、マットボ
ード4は平らになる。
【0031】本発明のベッド1は次のように使用され
る。ベッド1の高さを低くしたい場合は、図1に示すよ
うに、第1のアクチュエータ17を作動させてそのピス
トンロッドを後退させ、第1の回動杆11から張り出さ
れる第3のアーム16及び第2の回転軸12から張り出
される第5のアーム21を下方に回動させておく。する
と、第3のアーム16及び第5のアーム21の先端に連
結された支持台19,19’が最下限に位置して、支持
台19,19’により支持された昇降フレーム3及びマ
ットフレーム4が低くなる。
【0032】ベッド1を高くしたい時には、図2に示す
ように、第1のアクチュエータ17のピストンロッドを
前進させ、第1の回動杆11を図の時計回りに回動させ
る。これに伴って、第1のアーム14が回動し、アクチ
ュエータ支持杆7を介して第1のアーム14に接続され
た第4のアーム20が回動すると共に、第4のアーム2
0が固着された第2の回動杆12が回動する。この結
果、第1の回動杆11及び第2の回動杆12に取り付け
られた第3のアーム16及び第5のアーム21が同時に
時計回りに回動してその先端が上昇し、支持台19,1
9’が上昇して、昇降フレーム3及びマットフレーム4
の位置が高くなる。
【0033】また、使用者が横臥する場合は、図1及び
図2の実線で示すように、第2のアクチュエータ34を
作動させてそのピストンロッドを後退させて、第2の回
転軸28から張り出される第7のアーム32を長手方向
他側に回動させておく。すると、第2の回転軸28から
張り出される他の起立レバー33の先端が下降した状態
となり、中間部39と脚支持部40との連結部も下降す
る。また、この時、ロッド31を介して第7のアーム3
2の先端に連結された第6のアーム29が長手方向他側
に回動し、第1の回転軸27も第2の回転軸28に連動
して回動する。この結果、第1の回転軸27から張り出
される起立レバー30の先端が下降して背もたれ37が
倒れ、マットボード4が水平となる。
【0034】使用者がベッド1の上で座りたい時には、
図1及び図2の破線で示すように、第2のアクチュエー
タ34を作動させてそのピストンロッドを前進させ、第
2の回転軸28を図の時計回りに回動させる。この結
果、第2の回転軸28から張り出させる他の起立レバー
33も反時計回りに回動し、その先端が上昇して昼間部
39と脚支持部40との連結部が押し上げられる。同時
に、ロッド31及び第6のアーム29を介して第7のア
ーム32と連結された第1の回転軸27反時計回りに回
転し、第1の回転軸27から張り出される起立レバー3
0が起立してその先端に連結された背もたれ部37が適
宜角度で傾斜する。
【0035】なお、ベースフレーム2を構成するパイプ
5及び昇降フレーム3を構成するパイプ5’以外の、管
継手6、コーナー継手24、第1の回動杆11、第2の
回動杆12、第1の回転軸27、第2の回転軸28、各
アーム等は、アルミニウム、アルミニウム合金等の軽金
属を素材とする。また、他の起立レバー33の先端を案
内する第2のガイドレール44は、昼間部39の裏面に
装着しても良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、使用者
や介護者の身長に合わせて高さを調節することができる
ので、上り降りや介護が容易である。また、ベースフレ
ームと昇降フレームとマットボードとを分離できるの
で、力の弱い婦女子であっても任意の設置位置まで簡単
に運搬することができる。さらに、軽量で取扱いしやす
いにもかかわらず、ベースフレームの強度及び耐磨耗性
が非常に高く、しかも、衝撃による割れが発生しにくい
ので、長期間使用しても破損する心配が無く、安全性に
富む。また、マットボードの合成樹脂成形板が使用者の
身体を安定して支持し、合成樹脂成形板に通気孔を穿設
したことにより、マットボードが軽量化されると共に、
通気性が良くなって床ずれを防止できる。
【0037】請求項2に記載の構成によれば、昇降フレ
ームを分解できるので、さらに運搬しやすくなる。請求
項3に記載の構成によれば、昇降フレームの強度及び耐
久性が増して、いっそう強靱となる。請求項5に記載の
構成によれば、マットボードのねじれや変形を防ぐこと
ができる。
【0038】請求項6に記載の構成によれば、マットボ
ードの背もたれ部の角度を使用者の姿勢に応じて変化さ
せることが可能なため、無理無く座った姿勢を保つこと
ができ、背もたれ部が傾斜するのと同時に使用者の膝部
分を支持する中間部と脚支持部との連結部が隆起するの
で、使用者が座った状態で楽な姿勢を保つことができ
る。請求項7に記載の構成によれば、背もたれ部の傾斜
角度に比べて中間部と脚支持部との連結部を僅かに隆起
させ、しかも安定して支持することが可能である。請求
項8に記載の構成によれば、第1の回転軸及び第2の回
転軸より成るマットボード起伏機構を昇降フレーム及び
マットボードから取り外すことができるので、運搬等の
取り扱いがさらに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すベッドの昇降フレーム
を降下させた時の側面図
【図2】同上の昇降フレームを上昇させた時の側面図
【図3】ベースフレームの側面図
【図4】ベースフレームの平面図
【図5】パイプの断面図
【図6】第1の回動杆の平面図
【図7】同上の端面図
【図8】第2の回動杆の端面図
【図9】同上の平面図
【図10】昇降フレームの側面図
【図11】同上の平面図
【図12】第1の回転軸の平面図
【図13】同上の端面図
【図14】第2の回転軸の端面図
【図15】同上の平面図
【図16】マットボードの平面図
【図17】同上の側面図
【図18】合成樹脂成形板の裏面図
【符号の説明】
1 ベッド 2 ベースフレーム 3 昇降フレーム 4 マットボード 5,5’ パイプ 6 管継手 7 アクチュエータ支持枠 8 支持脚 9 炭素繊維強化プラスチック層 10 ガラス繊維強化プラスチック層 11 第1の回動杆 12 第2の回動杆 13,13’ 軸受け 14 第1のアーム 15 第2のアーム 16 第3のアーム 17 第1のアクチュエータ 18 起立ボード 19,19’ 支持台 20 第4のアーム 21 第5のアーム 23 支持筒 24 コーナー継手 25 筒部材 27 第1の回転軸 28 第2の回転軸 29 第6のアーム 30 起立レバー 31 ロッド 32 第7のアーム 33 他の起立レバー 34 第2のアクチュエータ 35 合成樹脂成形板 36 通気孔 37 背もたれ部 38 固定部 39 中間部 40 脚支持部 41 連結杆 42 補強杆 43 第1のガイドレール 44 第2のガイドレール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフレームと、該ベースフレームの
    上方に昇降可能に、且つ、着脱可能に設けられた昇降フ
    レームと、該昇降フレームの上方に着脱可能に設置され
    たマットボードとを備え、前記マットボードは、複数の
    合成樹脂成形板を長手方向に連結して構成されると共
    に、各合成樹脂成形板に通気孔を穿設し、前記ベースフ
    レームはパイプを組み立てて構成され、該パイプは、炭
    素繊維強化プラスチック層の両面にガラス繊維強化プラ
    スチック層を積層して成る積層材を素材とするベッド。
  2. 【請求項2】 前記昇降フレームは、パイプをコーナー
    継手を介して四角形に、且つ、分解可能に組み立てて成
    る請求項1に記載のベッド。
  3. 【請求項3】 前記昇降フレームを構成するパイプは、
    炭素繊維強化プラスチック層の両面にガラス繊維強化プ
    ラスチック層を積層して成る積層材を素材とする請求項
    2に記載のベッド。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂成形板はABS樹脂を素材
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載のベッド。
  5. 【請求項5】 前記合成樹脂成形板の幅方向両側にそれ
    ぞれ連結杆を取り付けると共に、両側の連結杆の間に補
    強杆を架設し、前記連結杆の端部を接合することによっ
    て前記合成樹脂成形板を長手方向に連結した請求項1乃
    至4のいずれかに記載のベッド。
  6. 【請求項6】 前記マットボードを背もたれ部と中間部
    と脚支持部とに分割すると共に、これら背もたれ部、中
    間部及び脚支持部を回動可能に連結し、前記背もたれ部
    を起倒可能とし、前記中間部と脚支持部との連結部が、
    前記背もたれ部の起倒に連動して起伏する請求項1乃至
    5のいずれかに記載のベッド。
  7. 【請求項7】 前記昇降フレームに、互いに連動するよ
    う回動駆動される第1の回転軸及び第2の回転軸を幅方
    向に沿って架設し、前記第1の回転軸から張り出される
    起立レバーの先端を前記背もたれ部に回動可能にかつ長
    手方向に沿って摺動可能に接合し、前記第2の回転軸か
    ら張り出され、前記起立レバーより短い他の起立レバー
    の先端を前記中間部又は脚支持部に回動可能にかつ長手
    方向に沿って摺動可能に接合した請求項6に記載のベッ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記第1の回転軸及び第2の回転軸を前
    記昇降フレームに着脱可能に架設し、前記起立レバーの
    先端を前記背もたれ部に着脱可能に接合すると共に、前
    記他の起立レバーの先端を前記中間部又は脚支持部に着
    脱可能に接合した請求項6に記載のベッド。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001258953A (ja) * 2000-03-14 2001-09-25 Matsushita Electric Works Ltd 介護ベッド
JP2005034406A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 France Bed Co Ltd 背上げ式ベッド装置
JP2017070440A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 パラマウントベッド株式会社 寝台装置
JP2022061041A (ja) * 2020-12-04 2022-04-15 パラマウントベッド株式会社 寝台装置

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