JPH11318003A - フライホィール式電池 - Google Patents

フライホィール式電池

Info

Publication number
JPH11318003A
JPH11318003A JP10120773A JP12077398A JPH11318003A JP H11318003 A JPH11318003 A JP H11318003A JP 10120773 A JP10120773 A JP 10120773A JP 12077398 A JP12077398 A JP 12077398A JP H11318003 A JPH11318003 A JP H11318003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flywheel
type battery
rotor
rotor body
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10120773A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Matsumoto
岩男 松本
Toyoaki Furukawa
豊秋 古川
Sachiko Hamanaka
佐知子 濱中
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10120773A priority Critical patent/JPH11318003A/ja
Publication of JPH11318003A publication Critical patent/JPH11318003A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、フライホィールを安定して回転させ
ることができ、フライホィールにおける運動エネルギー
貯蔵能力を無理なく高めることができる縦型のフライホ
ィール式電池を提供することを課題とする。 【解決手段】充電時に外部電力を受けてモータのロータ
として回転され、放電時に発電機のロータとして回転し
て発電を行うフライホィール3を備えたフライホィール
式電池において、フライホィール3は、その軸線0が鉛
直軸Uに対して傾斜して設けられていることを特徴と
し、またフライホィール3はフライホィール本体4の外
周部に複合材からなるロータ体5が取付けられ、且つこ
のロータ体5の外周はこのロータ体5を形成する複合材
の剥離を抑える補強部材21、23で押えられているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフライホィールを用
いて充電および発電作用を行う縦型のフライホィール式
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両などに搭載される非常用電源
や無停電電源には鉛電池等の化学二次電池が用いられて
いるが、このような二次電池は廃棄後の有害性、耐久
性、定期交換、大重量であるなどの制約がある。このた
め、最近では二次電池の制約を取り除くためにフライホ
ィールを回転して電動機および発電機の作動を行わせる
フライホィール式電池が用いられつつある。
【0003】図5は従来における縦型のフライホィール
式電池を示している。図5において1は内部が真空にさ
れた例えば円形をなすケーシングで、これは底部が設置
面Gに当接して設置されている。2はこのケーシング1
の内部中央に鉛直に立てて配置された回転軸で、これは
上端および下端が回転自在に支持されている。3はケー
シング1の内部に配置された円形をなすフライホィール
で、これは回転軸2に取付けられたフライホィール本体
4と、このフライホィール本体4の外周部全体にわたり
取付けられた円環形をなす複合材からなるロータ体5、
フライホィール本体4の内周部に取付けられた回転子6
とで構成されている。7は固定子で、これはケーシング
1の内部においてフライホィール3の内周側の箇所に回
転子6に対向して配置されている。7aは固定子7に接
続された外部引出し用の端子である。
【0004】ここで、ケーシング1はフライホィール3
の回転による風損を少くするために真空とされている。
回転軸2の上端はラジアル軸受8によりケーシング1の
天井部に支持され、下端はラジアル軸受9およびこのラ
ジアル軸受9を受けるスラスト軸受10によりケーシン
グ1の底部に支持されている。これらの軸受8〜10は
すべり軸受、ころがり軸受が用いられる他に回転部の機
械損を少くするために磁気軸受も用いられる。フライホ
ィール3においてフライホィール本体4の外周部に取付
ける複合材からなるロータ体5は、材料としてカーボン
繊維、FRPおよびガラス繊維などを使用し、これを積
層することでデスクを構成してフライホィール本体4の
外周部に取付けられている。ロータ体5はフライホィー
ル本体4の外周部に大きな重量を与えるためのもので、
この複合材からなるロータ体5は他の構成のロータ体に
比較して絶対強度は鋼に比べて小さいが材料密度が小さ
く、遠心強度に対する相対強度を大きく取れるのでデス
クの大径化が可能であり、エネルギー貯蔵能力を高める
ことができるという利点がある。
【0005】このように構成したフライホィール式電池
は、電源より回転子6および固定子7の一方または両方
に電力を供給して回転子6および固定子7の作用により
フライホィール本体4に対して回転力を作用させる。そ
うするとフライホィール本体4が回転軸2と一体に回転
し、ロータ体5および回転子6がフライホィール本体4
と一体に回転する。このようにフライホィール3を回転
させてその回転速度を増大することにより、フライホィ
ール3に回転エネルギーを蓄積する。すなわち、フライ
ホィール式電池は電動機として作動して充電(エネルギ
ーの蓄積)を行う。そして、電源から電力の供給が断た
れた時には、フライホィール3が蓄積していたエネルギ
ーにより回転する。そうするとフライホィール3と一体
に回転する回転子6と固定子7の作用により起電力が発
生し、この起電力を外部へ取り出して電力として消費す
る。これによりフライホィール3の回転が減速される。
すなわち、フライホィール式電池は発電機として作動し
て放電(エネルギーの放出)を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に二次電池は急速
な充電、放電には向いておらず、充放電サイクルによる
寿命(サイクル寿命)が短いのに対して、フライホィー
ル式電池は急速なエネルギーの出し入れが可能(パワー
密度が大きい)で、急速充放電時のサイクル寿命にも問
題がないために、車両の加減速時のエネルギーの授受に
適している。
【0007】しかし、反面フライホィール式電池はエネ
ルギー貯蔵能力が小さいという欠点がある。フライホィ
ールに保存される運動エネルギー(エネルギー貯蔵能
力)Eは次の式1で表すことができる。
【0008】
【数1】
【0009】この式で判るようにフライホィールの運動
エネルギーEは、フライホィールの外径の4乗、回転数
は2乗に比例する。従って、フライホィールにおいて運
動エネルギーの貯蔵能力は、第1にフライホィールの外
径の大形化、第2にフライホィールの回転数の増大化を
図ることが必要となる。
【0010】しかし、フライホィールの外径を大形にす
るとフライホィールの重量が増大する。そうすると、フ
ライホィールの重量増大分がフライホィールを取付けた
回転軸を支持するスラスト軸受に加わり、スラスト軸受
に大きな負荷が掛かり機械損が増大する。また、回転軸
を支えるラジアル軸受はフライホィールの重量が作用し
ないために、すべり軸受であれば自励振動により損傷を
受け易く、ころがり軸受であれば転動体のスリップや異
常挙動により損傷を受け易い。これらのことによりスラ
スト軸受およびラジアル軸受は回転軸、すなわちフライ
ホィールを安定して支持して安定して回転させることが
困難になる。なお、この問題に対処しようとすると、軸
受が大形化したり、設計が困難になり実用的でない。
【0011】さらに、フライホィールの回転数を増大す
ると、フライホィールにおける振動が増大してフライホ
ィールの安定した回転が困難になる。そして、フライホ
ィールの回転時に発生する振動の影響によりフライホィ
ール本体の外周部に取付けた複合材からなるロータ体に
剥離が発生することがある。すなわち、複合材からなる
ロータ体は積層構造によりデスク形状に構成されている
ために、フライホィールが振動して回転が不安定になる
と、積層構造内部に応力むらが生じて剥離が生じ易くな
る。また、この複合材からなるロータ体の剥離によりフ
ライホィールの外周部に欠け部分が発生すると、フライ
ホィールの回転がさらに不安定になる。
【0012】このように従来のフライホィール式電池で
は、フライホィールにおける運動エネルギー貯蔵能力を
高めようとするとフライホィールの回転が不安定になる
という問題があり、このことが電動機および発電機とし
ての作動に悪影響を与えることがあり、フライホィール
における運動エネルギー貯蔵能力を高める上で限界があ
った。
【0013】本発明は前記事情に基いてなされたもの
で、フライホィールを安定して回転させることができ、
フライホィールにおける運動エネルギー貯蔵能力を無理
なく高めることができる縦型のフライホィール式電池を
提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のフライ
ホィール式電池は、充電時に外部電力を受けてモータの
ロータとして回転され、放電時に発電機のロータとして
回転して発電を行うフライホィールを備えたフライホィ
ール式電池において、前記フライホィールは、その軸線
が鉛直軸に対して傾斜して設けられていることを特徴と
する。
【0015】請求項2の発明のフライホィール式電池
は、充電時に外部電力を受けてモータのロータとして回
転され、放電時に発電機のロータとして回転して発電を
行うフライホィールを備えたフライホィール式電池にお
いて、前記フライホィールはフライホィール本体の外周
部に複合材からなるロータ体が取付けられ、且つこのロ
ータ体の外周はこのロータ体を形成する複合材を押えて
その剥離を抑える補強部材で押えられていることを特徴
とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項2に記載のフラ
イホィール式電池において、前記補強部材は、前記フラ
イホィールの回転時に前記補強部材に対して遠心力を作
用させる重りを備えていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1を参照して説明する。この実施の形態は、フライ
ホィールの回転軸線を鉛直軸に対して傾斜させてフライ
ホィール式電池を設けるもので、図1は縦型のフライホ
ィール式電池を傾斜して設けた状態を示している。
【0018】図1に示す縦型のフライホィール式電池自
体の構成は図5に示す縦型のフライホィール式電池の構
成と同じものであり、図1において図5と同じ部分は同
じ符号を付して示している。すなわち、図中1はケーシ
ング、2は回転軸、3はフライホィール、4はフライホ
ィール本体、5は複合材からなるロータ体、6は回転
子、7は固定子、8はラジアル軸受、9はラジアル軸受
および10はスラスト軸受である。
【0019】このように構成された縦型のフライホィー
ル式電池はフライホィール3の回転中心軸線である回転
軸2の中心軸線0が鉛直軸Uに対して所定角度αをもっ
て傾斜するように傾いた状態で配置されている。すなわ
ち、フライホィール式電池はケーシング1の底部面0が
設置面Gに対して所定角度αをもって傾斜するように傾
いた状態で配置されている。そして、フライホィール式
電池は設置面Gに設けた図示しない設置台に前記のよう
に傾いた状態で支持されて設置されている。
【0020】このように縦型フライホィール式電池をフ
ライホィール3の回転中心軸線である回転軸2の中心軸
線0が鉛直軸Uに対して所定角度αをもって傾斜するよ
うに傾いた状態で支持することは次に述べる理由による
ものである。すなわち、フライホィール3の重量はフラ
イホィール3を取付けた回転軸2にかかり、さらに回転
軸2を支持する軸受に掛かる。回転軸2が直立している
状態でフライホィール式電池が設置面Gに設置されてい
る場合には、回転軸2の下端を支持するスラスト軸受4
にフライホィール3の全重量が掛かり、スラスト軸受4
に大きな機械損が発生してフライホィール3が安定して
回転できにくくなる。
【0021】しかし、フライホィール式電池を傾けて配
置することにより、フライホィール3の重量は回転軸2
の下端を支持するラジアル軸受9およびこのラジアル軸
受9を受けるスラスト軸受10に分散して作用すること
になる。すなわち、ラジアル軸受9およびスラスト軸受
10は回転軸2を介して作用するフライホィール3の重
量を分散して受ける。フライホィール式電池を傾けて配
置するとフライホィール3の重量は回転軸2の軸線方向
に沿う分力と、回転軸2の軸線方向に対して直角な方向
に沿う分力とに分解される。このため、スラスト軸受1
0は回転軸2の軸線方向に沿って作用するフライホィー
ル3の荷重を受け持ち、ラジアル軸受9は回転軸2の軸
線方向に対して直角な方向に沿って作用するフライホィ
ール3の荷重を受け持つ。このため、スラスト軸受10
は従来に比較して負担するフライホィール3の重量が低
減して回転軸2の回転による機械損の程度が大幅に低下
する。また、このことによりスラスト軸受10の設計に
は大きな自由度(例えばフライホィール式電池を傾ける
ことによる投影面積の減少、軸受の幅、隙間などの設計
条件)が得られる。ラジアル軸受9は従来に比較して適
度な大きさの荷重が加わることになり、自励振動や転動
体のスリップや異常挙動の発生を抑えてこれらの現象に
よる損傷を防止できる。
【0022】このようにして各軸受8〜10はフライホ
ィール3の荷重が加わる回転軸2を無理なく安定して支
持して機械損の発生を抑えることができ、回転軸2を介
してフライホィール3を安定して回転させることができ
る。従って、外径を大きくして重量が増大したフライホ
ィール3を安定して回転させることができ、フライホィ
ール3の回転保持の問題を解決して運動エネルギーの貯
蔵能力を高めることができる。また、フライホィール3
を傾斜して配置することにより、設置面Gにおける設置
面積を小さくすることができる。このため、従来に比較
して小さい面積で複数個のフライホィール式電池を設置
することができる。
【0023】ここで、フライホィール式電池を傾ける角
度αは30〜60度の範囲であることが好ましく、なか
でも45度前後が好ましい。これは次に述べる理由によ
るものである。すなわち、フライホィール式電池を傾け
る角度によってスラスト荷重、ラジアル荷重を調整する
ことが可能であり、45度の場合が両者に作用する最大
荷重を最も小さくできる。例えば角度αが大きいと、ラ
ジアル荷重が大きくなり、角度αが小さいとスラスト荷
重が大きくなる。なお、この角度範囲はフライホィール
外径および重量の大きさに制約されないものである。
【0024】第2の実施の形態について図2および図3
を参照して説明する。この実施の形態は、フライホィー
ルに設ける複合材ロータ体を補強部材で剥離が生じない
よう押えるものであり、図2は縦型のフライホィール式
電池を示す断面図、図3は図2のA−A線に沿って示す
フライホィールの断面図である。この実施の形態におけ
る縦型フライホィール式電池の基本的構成は図5に示す
縦型フライホィール式電池と同じであるために、図1に
おいて図5と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0025】この実施の形態では、補強部材として例え
ば複合材ロータ体を外周側から締付ける金属線材からな
るバンドを用いている。すなわち、図中21は適宜な金
属線材により形成されたバンドで、これはフライホィー
ル3における複合材ロータ体5の外周を円周方向に4等
分した大きさと曲率を有する円弧形をなしている。この
バンド21の両方の端部は夫々の円弧とは反対向きに反
るように湾曲して半径方向外側へ向けて突出されて連結
端部21aを形成している。また、バンド21の両端部
の連結端部21aの先端には、夫々金属からなる重り2
2が固着されている。この重り22はフライホィール3
の回転時に適宜な遠心力を作用させるために適宜な重量
を有しており、溶接などの周知の適切な手段により強固
に固着されている。
【0026】そして、4個のバンド21がフライホィー
ル3におけるロータ体5の外周面に接触するようにし
て、ロータ体5の外周を囲む同一円周上において円周方
向に等分にして配置されている。4個のバンド21にお
ける両端部の連結端部21aはロータ体5の円周方向に
関して隣り合う他のバンド21における両端部の連結端
部21aと交差して組合されており、これら互いに交差
して組合された各組の2個の連結端部21aは連結部材
23によって互いに強固に連結固定されている。この連
結部材23は金属線材をそのまま交差する2個の連結端
部21aの周囲に巻き付けて締付ける方式のもの、ある
いは金属帯板を環状に丸め、この環状金属帯板をねじで
締付けてその直径を可変する構成をなし、この環状金属
帯板に2個の連結端部21aを通してねじを締め付ける
方式のものなどの種々のものが挙げられる。このように
して互いに隣り合って組合される各バンド21の連結端
部21aを連結部材23で連結し締付けることにより、
ロータ体5の外周を囲む4個のバンド21は互いに連結
されて1個の輪をなすバンドとなる。
【0027】これにより4個のバンド21は各連結端部
において連結部材23によって引っ張られて円周方向に
沿ってロータ体5に対して外周側から内周側に向けて締
付けるように力を加える。これによりロータ体5は4個
のバンド21からなる輪形のバンドによって押えられて
剥離を阻止される。なお、各バンド21の連結端部21
aは前述した形状とすることにより、連結部材23で連
結して締付けた時にバンド21が効果的にロータ体5を
締付ける力を作用できるようになっている。ロータ体5
の外周はフライホィール3の高さ方向(回転中心線方
向)に間隔を存した複数箇所に4個のバンド21を連結
部材23で連結してなる補強部材が設けられて押えられ
ている。従って、ロータ体5全体がフライホィール3の
回転時に剥離しないように補強されている。
【0028】このフライホィール3を備えたフライホィ
ール式電池を電動機として使用する場合および発電機と
して使用する場合にフライホィール3が回転すると、ロ
ータ体5は複数組の補強部材により押えられて回転す
る。このため、フライホィール3が30000rpm〜
50000rpm程度の回転の時に剥離することがない
のは勿論、40000rpm〜70000rpm程度の
高い回転数で回転する場合にも、ロータ体5を構成する
複合材からなるデスクが回転子6から剥離することがな
い。従って、運動エネルギーの貯蔵能力を高めるために
フライホィール3を、50000rpm〜70000r
pm程度の従来よりも高い回転数で回転してもロータ体
5が剥離するという事故の発生を防止できる、また、複
合材からなるロータ体5の剥離によりフライホィール3
外周部に欠け部分が発生することがなく、この面でもフ
ライホィール3を安定して回転することができる。
【0029】また、フライホィール3を回転すると、各
補強部材を構成する各バンド21の連結端部21aに夫
々固着した重り22も一体に回転する。これにより各補
強部材ではこれを構成する4個のバンド21には各重り
22の回転によって生じる遠心力が作用する。この遠心
力はフライホィール3の回転速度の上昇に伴って増大す
る。なお、各補強部材を構成する4個のバンド21は重
り22の遠心力に影響されず確実にロータ体5を保持で
きる。そして、この各重り22の遠心力の作用によりフ
ライホィール3におけるフライホィール効果がさらに高
まり、フライホィール3が一層安定して高速で回転させ
ることができる。
【0030】遠心力は式(2)で表される。 F=mrω2 ……(2) ただし、m:重りの質量、 r:重りの半径、 ω:フライホィールの回転角速度、 さらに、前述した第1の実施の形態および第2の実施の
形態において次に説明する軸受部の構成を採用すること
により、フライホィール3をより一層安定して高速回転
させることができる。
【0031】すなわち、第1の実施の形態および第2の
実施の形態においてフライホィール3の外径を大形化
し、またフライホィール3の回転数を増大すると、フラ
イホィール3の回転軸2を支持する軸受では直径が大形
化して周速が速くなる。このため、フライホィール3の
回転軸2を支持する軸受としてころがり軸受やすべり軸
受を用いた場合には、軸受部での発熱、機械的損失が増
大して、最適な設計点が得られない。また、磁気軸受は
大変価である。
【0032】そこで、図4に示すようにフライホィール
3を取付けた回転軸2においてケーシング1に設ける軸
受で支持するジャーナル部2aである上端とジャーナル
部2bである下端の直径従来に比較して大きくする。図
4はフライホィール式電池を示す断面図である。このジ
ャーナル部2a、2bの直径は最大ケーシング1の内径
と同じ程度まで大きくする。また、この回転軸2の上端
のジャーナル部21aおよび下端のジャーナル部21b
を支持する夫々支持する軸受としては気体軸受24、2
5を設ける。このように回転軸2のジャーナル部2a、
2bの直径を大きくすることにより、ジャーナル部2a
におけるスラスト部の耐荷重面積が増大して単位面積当
りの荷重が低下する。また、回転軸2を支持する軸受と
して気体軸受24、25を用いると、磁気軸受に比較し
て安価であるとともに軸受部での発熱、機械的損失の増
大を防止しつつ軸受部の周速が速くなる。従って、軸受
部での機械的損失を抑えて回転軸2のジャーナル部2
a、2bの周速の高速化に対処することができる。
【0033】なお、気体軸受では、回転軸2のジャーナ
ル部2a、2bの直径が大きいほど負荷容量を大きくで
きるので、回転軸2のジャーナル部2a、2bの直径は
フライホィール式電池の容量とケーシング内径の範囲で
設定する。例えば、自動車に用いるフライホィール式電
池において、気体軸受を用いた場合に回転軸2のジャー
ナル部2a、2bの直径は200mmないし300mm
(ケーシング1の内径)程度まで大きくすることができ
る。ジャーナル部21aを大きくする手段としては、一
体型ロータとするか、軸受部に直径の大きい円板を焼き
ばめするなどの種々の手段がある。
【0034】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。例えば、
フライホィールのロータ体を押える補強部材は第2の実
施の形態のものに限定されることがない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフライホィ
ール式電池によれば。フライホィールを傾斜して設ける
ことにより、フライホィールを取付けた軸受を支持する
各軸受はフライホィールの荷重が加わる回転軸を無理な
く安定して支持して機械損の発生を抑えることができ、
回転軸を介してフライホィールを安定して回転させるこ
とができる。
【0036】また、本発明のフライホィール式電池によ
れば、フライホィールの複合材からなるロータ体を補強
部材で押えるので、運動エネルギーの貯蔵能力を高める
ためにフライホィールを高い回転転数で回転してもロー
タ体が剥離するという事故の発生を防止できる、また、
複合材からなるロータ体の剥離によりフライホィールの
外周部に欠け部分が発生することがなく、この面でもフ
ライホィールを安定して回転することができる。また、
本発明によれば、補強部材に重りを設けることにより、
各重りの遠心力の作用によりフライホィールにおけるフ
ライホィール効果がさらに高まり、フライホィールが一
層安定して高速で回転できる。
【0037】従って、本発明によれば、フライホィール
の回転保持の問題を解決してフライホィールを安定して
回転させることができ、これによりフライホィールにお
ける運動エネルギー貯蔵能力を無理なく高めた縦型のフ
ライホィール式電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるフライホィ
ール式電池を示す断面図。
【図2】第2の実施の形態におけるフライホィール式電
池を示す断面図。
【図3】同実施の形態におけるフライホィール式電池を
示す断面図。
【図4】フライホィール式電池を示す断面図。
【図5】従来の一形態におけるフライホィール式電池を
示す断面図。
【符号の説明】
1…ケーシング、 2…回転軸、 3…フライホィール、 4…フライホィール本体、 5…ロータ体、 6…回転子、 7…固定子、 8…軸受、 9…軸受、 10…軸受、 21…バンド(補強部材)、 22…重り、 23…補強部材(補強部材)、 24…気体軸受。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 哲也 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電時に外部電力を受けてモータのロー
    タとして回転され、放電時に発電機のロータとして回転
    して発電を行うフライホィールを備えたフライホィール
    式電池において、前記フライホィールは、その軸線が鉛
    直軸に対して傾斜して設けられていることを特徴とする
    フライホィール式電池。
  2. 【請求項2】 充電時に外部電力を受けてモータのロー
    タとして回転され、放電時に発電機のロータとして回転
    して発電を行うフライホィールを備えたフライホィール
    式電池において、前記フライホィールはフライホィール
    本体の外周部に複合材からなるロータ体が取付けられ、
    且つこのロータ体の外周にはこのロータ体を形成する複
    合材を押えてその剥離を抑える補強部材が取付けられて
    いることを特徴とするフライホィール式電池。
  3. 【請求項3】 前記補強部材は、前記フライホィールの
    回転時に前記補強部材に対して遠心力を作用させる重り
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載のフライ
    ホィール式電池。
JP10120773A 1998-04-30 1998-04-30 フライホィール式電池 Withdrawn JPH11318003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120773A JPH11318003A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 フライホィール式電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120773A JPH11318003A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 フライホィール式電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11318003A true JPH11318003A (ja) 1999-11-16

Family

ID=14794654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10120773A Withdrawn JPH11318003A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 フライホィール式電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11318003A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003061330A (ja) * 2001-08-20 2003-02-28 Yaskawa Electric Corp リニアモータ
CN110707867A (zh) * 2019-12-02 2020-01-17 北京泓慧国际能源技术发展有限公司 飞轮转子及飞轮电池

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003061330A (ja) * 2001-08-20 2003-02-28 Yaskawa Electric Corp リニアモータ
JP4711160B2 (ja) * 2001-08-20 2011-06-29 株式会社安川電機 リニアモータ電機子およびリニアモータ
CN110707867A (zh) * 2019-12-02 2020-01-17 北京泓慧国际能源技术发展有限公司 飞轮转子及飞轮电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7174806B2 (en) Flexible bearing damping system, energy storage system using such a system, and a method related thereto
JP2002502947A (ja) 反対方向に回転する能動的な封じ込め部を備えるフライホイールバッテリ装置
US5466977A (en) Methods for producing bearing surfaces
US3859868A (en) Inertial energy storage apparatus
US20120198960A1 (en) High energy density flywheel
US5566588A (en) Flywheel rotor with conical hub and methods of manufacture therefor
JP2003512003A (ja) 高速度作動用のアキシャルギャップモータ−発電機
US5588754A (en) Backup bearings for extreme speed touch down applications
EP3722131A1 (en) In-wheel motor driving apparatus
CN112953102B (zh) 一种五自由度悬浮支承的不倒翁式车载飞轮储能装置
WO2011086362A2 (en) A flywheel apparatus
JPH08178011A (ja) フライホイール装置
JPH11318003A (ja) フライホィール式電池
JPH0772556B2 (ja) ターボ分子ポンプ
US20100109451A1 (en) Energy accumulator comprising a switched reluctance machine
US7111522B2 (en) Energy storage flywheel system containment vessel
JPH0942380A (ja) 複合フライホイール
JP3377745B2 (ja) 超電導フライホイール装置のスラスト軸受
KR100644458B1 (ko) 에너지 저장 장치용 플라이휠 로터의 허브
JP2003037948A (ja) フライホイール・バッテリ
JP2009005455A (ja) 誘導モータ
US11811292B1 (en) Tumbler-type vehicle-mounted flywheel energy storage device with five-degree-of-freedom magnetic suspension support
WO1997024536A1 (en) Radial constrained backup bushings for re-centering of magnetic bearings
JP2001339878A (ja) ジャイロ型フライホイール電源装置
JP2001173652A (ja) エネルギー貯蔵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705