JPH11317997A - スピーカー用振動板及びスピーカー - Google Patents

スピーカー用振動板及びスピーカー

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JPH11317997A
JPH11317997A JP12345398A JP12345398A JPH11317997A JP H11317997 A JPH11317997 A JP H11317997A JP 12345398 A JP12345398 A JP 12345398A JP 12345398 A JP12345398 A JP 12345398A JP H11317997 A JPH11317997 A JP H11317997A
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JP
Japan
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dome
speaker
diaphragm
center
speaker diaphragm
Prior art date
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Pending
Application number
JP12345398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tanaka
良幸 田中
Tomoharu Hayashi
知治 林
Kimihiko Kitaiwa
公彦 北岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音響出力を低下させることなく指向特性の向
上、及び、高域再生限界周波数を高くして周波数特性の
向上を図ることができるスピーカー用振動板を提供す
る。 【解決手段】 スピーカー用振動板2は、ドーム部3と
エッジ部4及び取付部5とから一体に構成され、このド
ーム部3のドーム形状は、該ドーム部3の最外周3aを
外周とする仮想平面図形を想定した場合にこの仮想平面
図形の重心点gを通り、且つ、この仮想平面図形に垂直
な垂直線Vに対しシフトした位置に頂上部の中心aを有
する形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドーム形状を有す
るスピーカー用振動板及びこれを用いたスピーカーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のスピーカー用振動板として、図6
(a),(b)に示すものがある。図6(a),(b)
において、スピーカー用振動板1はドーム形状を有し、
このドーム形状の最外周1aは円形状になっている。こ
の最外周1aの円形状の中心点を通る垂直線V上に頂点
aを有するドーム形状に構成されている。そして、ドー
ム形状を構成する曲線としては、頂点と最外周円とを単
一曲率の曲線ではなく複数曲率の曲線や直線に近い曲線
で構成したものが知られている。尚、図6(a)におい
て、L1,L2は最外周1aの円形状の中心を通り、且
つ、互いに直交する仮想線である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のスピーカー用振動板1を組込んだスピーカーは、指
向特性及び周波数特性において満足できるものではな
く、さらなる改善が望まれている。
【0004】ここで、ドーム形状のスピーカー用振動板
1を組込んだスピーカーは、その指向特性がスピーカー
用振動板1の形状、口径に支配されることが知られてい
る。振動板口径を小さくすれば、指向特性が劣化し始め
る周波数を高めることができる反面、振動板面積が小さ
くなりそれに伴って音響出力が減少する問題点が発生す
る。また、ドーム形状のスピーカー用振動板1を組込ん
だスピーカーは、その高域再生限界周波数(fh)がス
ピーカー用振動板1の形状、質量、伝搬速度に支配され
ることが知られている。
【0005】そこで、本発明は、スピーカー用振動板の
ドーム形状が指向特性及び周波数特性に大きく関連する
ことに着目してなされたものであり、音響出力を低下さ
せることなく指向特性が向上し、しかも、高域再生限界
周波数を高くして周波数特性が向上することに供するス
ピーカー用振動板及びこれを用いたスピーカーを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ドー
ム部を有し、このドーム部のドーム形状は、該ドーム部
の最外周を外周とする仮想平面図形を想定した場合にこ
の仮想平面図形の重心点を通り、且つ、この仮想平面図
形に垂直な垂直線に対しシフトした位置に頂上部の中心
を有する形状であることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のスピー
カー用振動板において、前記ドーム部とこの最外周のさ
らに外側に配置されたエッジ部とを一体成形にて構成し
たことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載のスピーカー用振動板を組付けたスピーカーであ
ることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1(a)は、本発明の一実施形態に係る
スピーカー用振動板の正面図、図1(b)はその側面
図、図1(c)はその底面図である。図1(a)〜
(c)において、スピーカー用振動板2はドーム形状の
ドーム部3とこのドーム部3のさらに外周に配置された
エッジ部4とこのエッジ部4のさらに外周に配置された
取付部5とから成り、これらドーム部3とエッジ部4及
び取付部5は一体成形によって構成されている。スピー
カー用振動板2は、例えばシルク繊維を羽二重織りとし
た繊布を素材とし、これにフェノール樹脂を含浸した
後、片面にゴムコーテングを施し、これを金型にて加
熱、加圧成形して作られている。
【0011】上記ドーム部3のドーム形状は、該ドーム
部3の最外周3aを外周とする仮想平面図形を想定した
場合にこの仮想平面図形の重心点gを通り、且つ、この
仮想平面図形に垂直な垂直線Vに対しシフトした位置に
頂上部の中心aを有する形状に構成されている。本実施
形態の場合は、最外周3aを外周とする仮想平面図形が
円形であるため、その円形の中心点が重心点gとなる。
また、頂上部の中心aは頂上部が点の場合は頂点であ
り、頂上部が面の場合はその面の重心点である。本実施
形態では頂上部が点として構成されている。
【0012】尚、図1(a)において、L1,L2は最
外周3aの円形状の中心を通り、且つ、互いに直交する
仮想線である。
【0013】図2は上記構成のスピーカー用振動板2を
組込んだスピーカー6の断面図である。図2において、
ヨーク7は有底の円筒形状を有し、このヨーク7の内側
空間にマグネット8が配置されている。このマグネット
8の一面側はヨーク7に固定され、マグネット8の反対
側の面にはポールピース9が固定されている。また、上
記ヨーク7の解放面側にはトッププレート10が固定さ
れており、このトッププレート10の孔10aに上記ポ
ールピース9の端部が配置されている。
【0014】ポールピース9の端部とトッププレート1
0の孔10aの内面との間には一定の間隔が設けられ、
このスペースにボイスコイル11が配置されている。即
ち、トッププレート10のヨーク7とは反対側面にはス
ピーカー用振動板2の取付部5及びフレーム12がこの
順で配置され、このフレーム12に取付部5及びトップ
プレート10が固定されている。スピーカー用振動板2
のエッジ部4はトッププレート10の孔10aの外側周
縁部上に配置され、スピーカー用振動板2のドーム部3
はトッププレート10の孔10aに臨むようにして配置
されている。そして、ドーム部3の最外周3aに上記ボ
イスコイル11が固定されている。
【0015】図3(a),(b)には従来の典型的なド
ーム形状を有するスピーカー用振動板13が示されてい
る。即ち、ドーム部3のドーム形状は、ドーム部3の最
外周3aを外周とする仮想平面図形を想定した場合にこ
の仮想平面図形の重心点gを通り、且つ、この仮想平面
図形に垂直な垂直線V上に頂上部の中心aを有する形状
に構成されている。
【0016】尚、図3(a),(b)において、前記し
た本実施形態と同一構成部分は図面に同一符号を付して
その説明を省略する。
【0017】本実施形態に係るスピーカー用振動板2を
組込んだスピーカー6(以下、本発明のスピーカー)と
従来のドーム形状のスピーカー用振動板13を組込んだ
スピーカー(以下、従来のスピーカー)との周波数特性
と指向特性を測定した結果、図4及び図5に示すデータ
が得られた。図4及び図5において、本発明のスピーカ
ーの特性線をA、従来のスピーカーの特性線をBとする
と、図4に示すように、周波数特性では従来のスピーカ
ーに対し、本発明のスピーカーの方が高域再生限界周波
数(fh)が高くなっており周波数特性が向上し、広帯
域スピーカーとなっている。また、図5に示すように、
指向特性では従来のスピーカーに対し、本発明のスピー
カーの方がほとんどのエリアで向上している。
【0018】ここで、ドーム部2の頂点aが偏芯位置に
位置することにより、振動板口径としては小さいものと
大きいものとの複合、即ち、両方を合せ持つと考えら
れ、小口径エリアが指向特性の劣化開始周波数の向上
に、大口径エリアが音響出力の維持に寄与し、また、偏
芯したドーム形状は構造体として強いことが実験的に確
かめられたことから、構造体としての強度が高域再生限
界周波数(fh)の向上に寄与していると推測される。
【0019】前記実施形態によれば、スピーカー用振動
板2はドーム部3とエッジ部4とが一体成形で構成され
ているため、ドーム部3とエッジ部4との接合ロスによ
る不都合が生じず、また、製造や組付けの工程の簡略化
がより一段と図られる。さらに、前記実施形態の場合に
は、スピーカー用振動板2はドーム部3とエッジ部4の
他に取付部5も一体成形で構成されているため、製造や
組付けの工程のさらなる簡略化が図られる。さらに、ス
ピーカー用振動板2はドーム部3とボイスコイルフォー
ム部とを一体成形で構成したものとしても良く、このよ
うに構成すれば、ドーム部3とエッジ部4との素材を双
方の適性毎に別々にできると共に、ドーム部3とボイス
コイルフォーム部との固定作業が不要となる等の利点が
ある。
【0020】尚、前記実施形態によれば、スピーカー用
振動板2はシルク繊維を羽二重織りとした繊布を素材と
したが、従来から知られている素材、例えば、金属薄板
(アルミ材等)、樹脂、樹脂フイルム、パルプ、FR
P、セラミック、フェノールを含浸させたシルク布、綿
布等を用いても良く、また、その成形方向も種々のもの
を適用できる。さらに、ドーム部3の最外周3aが円形
の場合を示したが、楕円形等の形状であっても本発明を
適用できる。また、スピーカー用振動板2がボイスコイ
ル11と反対側にドーム部3の頂点aを有するドーム形
状としたが、ボイスコイル11側にドーム部3の頂点a
を有するドーム形状としても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ドーム部の最外周を外周とする仮想平面図形を
想定した場合にこの仮想平面図形の重心点を通り、且
つ、この仮想平面図形に垂直な垂直線に対しシフトした
位置に頂上部の中心を有するドーム形状として構成した
ので、音響出力を低下させることなく指向特性が向上
し、しかも、高域再生限界周波数を高くして周波数特性
が向上する。
【0022】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
スピーカー用振動板において、前記ドーム部とこの最外
周のさらに外側に配置されたエッジ部とを一体成形にて
構成したので、請求項1の発明の効果に加え、ドーム部
とエッジ部との接合ロスによる不都合が生じず、また、
製造や組付けの工程の簡略化が図られる。
【0023】請求項3の発明によれば、請求項1または
請求項2記載のスピーカー用振動板を組付けてスピーカ
ーを構成したので、音響出力を低下させることなく指向
特性が向上し、しかも、高域再生限界周波数を高くして
周波数特性が向上し、また、ドーム部とエッジ部との接
合ロスによる不都合が生じず、さらに、製造や組付けの
工程の簡略化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係るスピーカー
用振動板の正面図、(b)はその側面図、(c)はその
底面図である。
【図2】上記スピーカー用振動板を組込んだスピーカー
の断面図である。
【図3】(a)は、従来の典型的なドーム形状を有する
スピーカー用振動板の正面図、(b)はその底面図であ
る。
【図4】本発明のスピーカーと従来のスピーカーとの周
波数特性を示すデータの説明図である。
【図5】本発明のスピーカーと従来のスピーカーとの指
向特性を示すデータの説明図である。
【図6】(a)は他の従来例のスピーカー用振動板の正
面図、(b)はその底面図である。
【符号の説明】
2 スピーカー用振動板 3 ドーム部 3a ドーム部の最外周 4 エッジ部 6 スピーカー a 頂上部の中心 g 重心点 V 垂直線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーム部を有し、このドーム部のドーム
    形状は、該ドーム部の最外周を外周とする仮想平面図形
    を想定した場合にこの仮想平面図形の重心点を通り、且
    つ、この仮想平面図形に垂直な垂直線に対しシフトした
    位置に頂上部の中心を有する形状であることを特徴とす
    るスピーカー用振動板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピーカー用振動板にお
    いて、前記ドーム部とこの最外周のさらに外側に配置さ
    れたエッジ部とを一体成形にて構成したことを特徴とす
    るスピーカー用振動板。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のスピーカ
    ー用振動板を組付けたことを特徴とするスピーカー。
JP12345398A 1998-05-06 1998-05-06 スピーカー用振動板及びスピーカー Pending JPH11317997A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2388997A (en) * 2002-05-21 2003-11-26 Foster Electric Co Ltd A diaphragm for an electroacoustic transducer
JP2006166070A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ
JP2006333064A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Pioneer Electronic Corp リング型スピーカ装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040622

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02