JPH11317637A - 可聴周波増幅システム及び信号の利得更新方法 - Google Patents

可聴周波増幅システム及び信号の利得更新方法

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JPH11317637A
JPH11317637A JP988499A JP988499A JPH11317637A JP H11317637 A JPH11317637 A JP H11317637A JP 988499 A JP988499 A JP 988499A JP 988499 A JP988499 A JP 988499A JP H11317637 A JPH11317637 A JP H11317637A
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Application number
JP988499A
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English (en)
Inventor
Prashant P Gandi
ピー.ガンジー プラシャント
Sterling Smith
スミス スターリング
James R Hochschild
アール.ホクスチャイルド ジェームズ
Steve Yang
ヤング スチーブ
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Texas Instruments Inc
Original Assignee
Texas Instruments Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G5/00Tone control or bandwidth control in amplifiers
    • H03G5/005Tone control or bandwidth control in amplifiers of digital signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3089Control of digital or coded signals

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可聴周波増幅において線形領域で定ステップ
又は定時間で自動利得掃引を行い可聴印象を改善する等
の優れた性能の利得更新を達成する。 【解決手段】 定ステップ利得更新プロセッサ(図11
参照)は、旧利得値と新利得値とを比較し(101
0)、比較差が0でなければ、カウンタnを0にセット
し(1014)、前記両値間の中間利得値Gn を現在利
得値Gとして出力し(1018)、次いで、比較差の正
又は負に応じて(1024)、Gn を或る数のステッ
プ、Dだけ、それぞれ、ステップ・アップ(1028)
又はステップ・ダウン(1026)してGとして出力
し、次いで、nを1だけ増分し(1020)、比較差が
0になるまで処理を継続する(1022)。定時間利得
更新では、瞬時利得関数を濾波して得る定時間利得関数
を用いてハードウェアを簡単化する。これらの利得更新
は、一次よりも二次利得更新の方が性能が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可聴周波(aud
io)増幅における利得の更新、特に、ディジタル信号
プロセッサ(digital signal proc
essor; DSP)として知られた複雑な集積回路
における利得の更新に関する。
【0002】
【従来の技術】背景: 可聴周波利得更新 通例では、オーディオの分野においては利得又はボリュ
ームは、更新命令が利得プロセッサに受け取られると、
瞬時に更新される。しかしながら、この利得がその現在
値Gold から新値Gnew へ変更されるとき、可聴周波信
号は、遷移の瞬間に突然のジャンプ又は飛び越し(すな
わち「不連続性」)を現す。利得更新は、ボリューム変
更を加えられることになる信号が零値とちょうど交差す
るときまで遅延させることがまたできる。これが「零交
差」利得更新である。零交差利得は、もし信号の零交差
が所定時間、約100ms以内に起こらないならば、利
得更新を強制するタイムアウト・モードで、通常、動作
する。定信号又は直流信号に対しては、瞬時更新及び零
交差更新共、同じ結果を産む。
【0003】図3は、定データ信号x(n)=cを乗ぜ
られる利得信号g(n)に因るこの時間領域現象を示
す。利得印加信号y(n)=x(n)g(n)が生じ
る。時刻0における不連続性が明らかに現れる。
【0004】直流信号の場合は、瞬時利得更新は急激な
遷移を引き起こし、この遷移のエネルギーは全可聴帯域
【外1】 にわたって分布されて不快な可聴影響を引き起こす。図
4は、利得信号G(f)に因る周波数領域における現象
を示し、
【外2】 で、定データ信号x(f)=cδ(f)すなわち、x
(n)の離散時間フーリエ変換が乗ぜられている。次の
利得印加信号が生じる。
【0005】
【数1】
【0006】しかしながら、ほとんどの信号は、それら
が時間に連れて変動すると云う点で定信号でない。先行
技術のハードウェア・ベース解決方法は零交差利得更新
方法論を採用してきており、この方法論は変動(non
−constant)信号に対しては瞬時利得更新方法
より僅かながら良い可聴性能をもたらす。x(n)の零
交差中に変動信号に新利得を印加することは、可聴アー
チファクトを低程度へ減少させる助けとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5は、瞬時利得更新
及び零交差利得更新の結果を示す。利得更新命令502
が瞬時利得更新504及び零交差利得更新506の両方
に同時に受け取られる。瞬時利得更新では、利得は命令
が受け取られる時刻508に更新される。この即座の更
新が信号スパイク510を生じ、このスパイクが可聴ア
ーチファクトを引き起こす。零交差更新では、利得更新
は、命令が受け取られた後、いったん信号が零値512
の近くになると、更新される。しかしながら、信号は、
依然、零交差で瞬時的に更新され、やはり時刻514に
可聴アーチファクトを生じる。
【0008】「ソフト・ミュート(soft mut
e)」は、他の現在行われている利得更新の実現であ
る。ソフト・ミュート利得更新では、利得レベルが聴取
者に容易に知覚可能な時間フレーム(例えば、数秒)に
わたって漸次零(デシベル領域で−∞)へ低減させられ
る。この実現は、瞬時更新又は零交差更新によって作ら
れる可聴アーチファクトを減少させるように働く。しか
しながら、利得更新時間は、聴取者によって感知可能で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】ソフト利得更新 本願は自動ソフト利得更新アーキテクチャを説明し、こ
のアーキテクチャでは聴取者に知覚不可能である時間間
隔にわたって線形領域で利得が値Gold から値Gnew
自動的に掃引される。このような利得掃引は、デシベル
領域で行われる瞬時更新又は零交差更新中の不連続性に
よって引き起こされる不快な可聴影響を減少させ、かつ
利用者が更新の長さを知覚するのを回避する。2つの特
定ソフト(soft)利得更新の実現、すなわち、一次
(すなわち、「線形」)更新及び二次更新を説明する。
【0010】一次利得関数は連続である。しかしなが
ら、その導関数は0及びN1 で不連続である。線形利得
更新は、定ステップ・アプローチ又は定時間アプローチ
のどちらかで実現することができる。定ステップ・アプ
ローチでは、利得は、Gold 及びGnew によって決定さ
れる或る数のステップにわたって線形に自動的に掃引さ
れる。ステップの数は、利得掃引を完成するのに要する
時間を決定する。定時間アプローチでは、利得は、G
old からGnew へ線形に自動的に掃引される。これは、
old とGnew と間のステップの数にかかわらず、指定
時間間隔にわたって遂行される。線形利得更新に要する
掃引時間はT1 であり、ここにT1 =N1 Tsであり、
1 は利得掃引に必要とされるステップの数であり、及
びTsは標本化周期である。
【0011】二次利得関数及びその一階導関数は、共に
連続である。しかしながら、その二階導関数は、不連続
である。二次定時間利得更新実施例では、利得は、ラン
ピング関数(ramping function)に従
って、自動的に掃引される。Gold からGnew への利得
掃引の持続時間もまた同様にかなり重要なものである。
二次利得更新に対する掃引時間はT2 であり、ここにT
2 =N2 Tsであり、N2 はその利得掃引に必要とされ
るステップの数を表示し、Tsは標本化周期である。
【0012】利 点 本開示の1利点は、多項式利得更新手順によって可聴ア
ーチファクトをかなり減少することがかなえられること
である。本開示の他の利点は、多項式利得更新を線形
(一次)様式、又は二次様式、又は高次様式で遂行する
ことができることである。他の利点は、ミュートから全
目盛(full)利得更新に至るまで、線形領域での濾
波(filtered)利得更新手順がデシベル領域で
の瞬時更新又は零交差利得更新又はステップ・ベース利
得更新に聴感上優る性能をもたらすことである。他の利
点は、利得誤り又は利得近似がないと云う点での完全利
得更新の保証である。すなわち、利得値Gnew は、G
new から2%又はそれ以上逸脱するかもしれないアナロ
グ表示と対照的に、正確に達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】好適実施例の詳細な説明 本願の数々の革新的教示を特に現在の好適実施例を参照
して説明する。しかしながら、云うまでもなく、実施例
のこの種類は、本願における革新的教示の多くの利点に
富む用途の少数例を提供するに過ぎない。一般に、本願
の明細書においてなされた陳述は、種々請求された発明
のどれをも必ずしも限定しない。なおまた、或る陳述は
或る発明特徴に適用されることがあるが、しかし他の発
明特徴には当てはまらないことがありうる。
【0014】概 観 本願は、可聴上平滑である利得更新を生じるために利得
が或る時間間隔にわたってGold からGnew へ自動的に
掃引される利得更新方式を提供する。種々の実施例で、
利得がその間にわたって掃引される時間間隔は、2つの
方法で導出される。下に説明する第1の方法は、定ステ
ップ方法である。定ステップ方法では、ミュート目盛と
全目盛との間の利得の範囲が複数のステップに分割され
る。利得を更新するために必要とされる時間は、各ステ
ップに対して同じである。したがって、Gold とGnew
との間に大きな差ある場合の利得更新は小さな差の場合
の更新よりも完成するのに長くかかる。線形定ステップ
・ソフト(soft)利得更新の応答は、図8に示され
ている。線形定ステップ・ソフト利得更新は、利得更新
中の可聴アーチファクトの減少を達成する。
【0015】下に説明する第2の方法は、定時間方法で
ある。定時間方法では、Gold からGnew へ利得を更新
するために必要とされる時間は、Gold とGnew との間
の差にかかわらず各更新に対して一定である。線形定時
間ソフト利得更新の応答が図12A及び12Bに示され
ている。線形定ステップ利得更新のように、線形定時間
ソフト利得更新は、可聴アーチファクトの減少を達成す
る。しかしながら、図1に示されたように、二次定時間
ソフト利得更新は、Gnew でのその一次連続性に因り可
聴アーチファクトの更に顕著な減少をもたらす。
【0016】ミュートから最大利得まで掃引するとき、
線形利得更新に要する約90msの掃引時間及び二次利
得更新に要する約45msの掃引時間が最も快適な聴取
経験を与えることが判っている。例えば、16ビットオ
ーディオ応用では、最大利得更新は、ミュートy(n)
=0から全目盛|y(n)|=215−1=32667へ
である。それぞれ、44.1kHz及び48kHzの標
本化速度に対するNi及びTi の値、ただしi=1又は
2、を下に示す。
【0017】
【表1】
【0018】1つの値から他の値への線形掃引は、ソフ
トウェア及びハードウェアで実現されてきている。しか
しながら、このような掃引機能は、非最適時間間隔にわ
たって又はデシベル領域で典型的に行われる。このよう
な掃引機能は、可聴ひずみを引き起こす。一次(線形)
利得更新に要する約90msの更新時間及び二次利得更
新に要する約45msの更新時間は、掃引時間に因る最
少可聴ひずみを生じ、なおまた二次利得更新は線形一次
利得更新よりかなり優れた性能を有する。
【0019】現在好適と考えられる実施例でまた重要な
のは、利得掃引が線形領域で起こるのであって、デシベ
ル領域においてではないことであり、ここに
【外3】 である。もし利得が、定dBステップで、例えば、1d
Bのステップで−90dBから0dBへ掃引されるなら
ば、図6に示されたのと同じようなデシベル応答が生じ
る。
【0020】図6のものと等価な線形領域応答が図7に
示されている。gdB(n)に定ステップ更新を加えると
それは線形領域における指数利得更新に変換され、特に
ne w 602に達するとき顕著な可聴アーチファクトを
生じる。この応答差は、聴取者が利得更新中は実際の線
形領域利得値に主観的に敏感である一方、利得の定常状
態中はdB値に敏感であるために、有意味である。利得
更新問題に取り組むとき、線形利得値がかなり重要なも
のになる傾向があることは、技術の熟練者によって充分
に理解されておりかつオーディオ関係の文献に文書化さ
れている。
【0021】可聴周波ミューティング(audio m
uting)は、利得更新が或る非零Gold から0であ
るGnew へ行われると云う点で利得更新の特殊な場合で
ある。したがって、同じソフト利得更新をソフト・ミュ
ート機能を実現するために使用してよい。
【0022】一次利得更新 定ステップ利得更新 図8は、定ステップ・ソフト利得更新の応答を示す。定
ステップ利得更新では、ステップ寸法Dは、ミュートの
値と全目盛すなわち最大利得(maxgain)の値と
を結ぶ線814の「離散時間傾斜(discrete−
time slope)」である。16ビット2の補数
系で、ミュート=0かつ全目盛=215−1=32767
の場合、Dが8ならば4096ステップを生じ、これは
数2に最も近い整数である。
【0023】
【数2】
【0024】したがって、利得更新をGold =ミュート
からGnew =全目盛へ線形に掃引するとき、N1 =40
96の利得ステップが利用され、44.1kHzの標本
化速度が与えられているなら85.33msの更新時間
1 を得る。しかしながら、ステップ寸法が一定にされ
ているので、特別の利得更新に対するステップの実際の
数N1 ’はN1 と異なり得る。図9は、1/2全目盛か
ら全目盛への利得更新の応答を示す。もしGold =全目
盛/2かつGnew =全目盛ならば、N1 ’=N1/2、
すなわち、2048ステップのみ必要である。
【0025】このような定ステップ・アプローチは、線
形又は二次のどちらにしろ、定時間利得更新ほどには平
滑でない。例えば、(0dB)の最大目盛即ち最大ユニ
ティ利得を持つ16ビット系を想定する。2つの利得更
新、すなわち、1)Gold =0=−∞dB(ミュート)
及びGnew =最大利得/2=1/2=−6dBでN1
=N1/2 =2048ステップ; 2)Gold =最大目盛
/2=1/2=−6dB及びGnew =最大利得=1=0
dBで、N1 ’=N1/2 =2048ステップを考える。
前者の利得更新が84dB範囲にわたっているのに対し
て、後者の更新は6dB範囲にわたっているに過ぎな
い。しかもなお、両更新は同じN1 ’にわたって行われ
かつ結果として同じT1 ’にわたり、ここにT1 ’=N
1 Ts=42.67msである。
【0026】図10は、線形定ステップ利得更新プロセ
スを制御するアルゴリズムを形成する流れ図を示す。も
し利得プロセッザが使用中(busy)ならば(100
2)、同プロセッサは利得更新を現在処理中でありかつ
新利得値は受理されない。もし利得プロセッザが使用中
でなければ、新値Gnew がGhostインタフェースによっ
て受理される(1004)。次に、もし利得プロセッサ
がバイパス・モードに入っているならば(1006)、
new が直ちに印加される(1008)。もし利得プロ
セッサがバイパス・モードに入っていないならば、G
new がGold と比較され(1010)、もしその差が0
ならば、使用中フラグ(busy flag)がリセッ
トされ(1012)かつプロセッサは終了する(103
2)。もしその差が0でないならば、使用中フラグがセ
ットされかつステップカウンタnが0にセットされる
(1014)。新中間利得値Gn がG0 にセットされ
(1016)かつ現在利得値Gとして出力される(10
18)。nの値が、もしGnew −Gold >0ならば、D
だけ増分され、又は、もしGnew −Gold <0ならば、
Dだけ減分される(1020)。Gnew −Gold の絶対
値=0ならば、使用中フラグがリセットされかつGold
の値がGnew にセットされ(1030)かつプロセッサ
は終了する(1032)。Gnew −Gold の絶対値≠0
である間、中間利得値Gn がステップ・アップ又はステ
ップ・ダウンされる。すなわち、もしGnew−Gold
0ならば(1024)、Gn は或る数のステップ、つま
り、Dだけステップ・ダウンされる(1026)。もし
new −Gold >0ならば(1024)、Gn は或る数
のステップ、Dだけステップ・アップされる(102
8)。どちらの場合も、新中間利得値Gn が現在利得値
Gとして出力される(1018)。次いで、nの値が1
だけ増分され(1020)かつ利得更新決定が終了又は
継続される(1022)。
【0027】図11は、上のアルゴリズムを実現する利
得プロセッサを示す。利得プロセッサ用ホスト・インタ
フェースGhostが、ホスト・プロセッサから利得更新信
号を受け取る。バイパス・モードでは、新利得値Gnew
がマルチプレクサ1104を通してレジスタ1106へ
転送され、このレジスタは値Gnew を保持する。次い
で、この新利得値は、マルチプレクサ1108を通して
値Gold を保持するレジスタ1110に渡される。次い
で、新利得値は、マルチプレクサ1118を通してレジ
スタ1120に渡される。レジスタ1120からのG
new 値が新利得出力値1122になる。使用中モードで
は、レジスタ1106の値は更新されず、かつ利得更新
な行われない。定ステップ・モードでは、値Gn を保持
するレジスタ1114が加算器1116でGold からG
new へとD刻みで増分されるようにステップされる。各
ステップの後、レジスタ1114の値Gn がマルチプレ
クサ1118を通してレジスタ1120に渡される。レ
ジスタ1120からの値が新利得出力値となる。コント
ローラ1124が利得プロセッサのバイパス信号及び使
用中信号を制御する。コントローラ1124はまた、ス
テップカウンタnを維持し、かつレジスタ1106、1
110、及び1114をロードする。
【0028】定時間利得更新 定時間利得更新では、Gold 及びGnew の選択にかかわ
らず、更新ステップの数N1 (かつ、したがって、更新
時間T1 )が一定に保たれる。定時間利得更新では、N
1 を一定に維持させるためにGold とGnew の異なる対
に対してステップ寸法Dが変化する。図12A及び12
Bは、定時間利得更新におけるN1 の性質を示す。図1
2Aで、Gold =0からGnew =最大利得へ掃引する利
得更新がN1 ステップを取る。もしN1 =4096なら
ば、ステップ寸法、すなわち、利得掃引の傾斜D(12
02で指示される)=8である。同様に、図12Bで、
old =最大利得/2からGnew =最大利得へ掃引する
利得更新もまたN1 ステップを取る。しかしながら、後
者の例では、N1 =4096のとき、1202で指示さ
れる傾斜D=4である。
【0029】一般に、定時間可変ステップ寸法利得更新
は、Δが利得値Gold 及びGnew に依存するようにされ
ているのでかなり複雑なハードウェアを必要とすること
になる。しかしながら、開示した方法は、「瞬時」利得
更新関数を「フィルタ」して定時間利得更新を伴う一次
利得更新関数を産む。
【0030】図13は、所望の線形定時間フィルタ掛け
出力を表す。Gold からGnew への入力利得変更要求
は、段階関数を単に指定する。しかしながら、開示した
利得プロセッサは、これを、図13に示した線形応答の
ような、平滑化更新に自動的に変換することになる。
【0031】くし形フィルタは、
【外4】 ではh(n)=1/N1 の、それ以外ではh(n)=0
のインパルス応答を有するか、又は次のようなz領域伝
達関数
【0032】
【数3】
【0033】を有するものであって、図13に示された
ような所望応答曲線を生じる。係数1/N1 がこのフィ
ルタの伝達関数から除去されると、このフィルタは、次
のような時間領域差分方程式で表される関数を産む。
【0034】
【数4】
【0035】これらの差分方程式を実現するために、そ
の項x(n−N1 )が、例として、N1 =4096に対
してx(n−4096)になるとすると、4096入力
信号を記憶することが必要であることになる。しかしな
がら、入力信号x(n)が2つの値Gold とGnew のみ
を取り、かつ図13に示された階段関数曲線を有するこ
とに着目し、状態変数x(n−N1 )を発生するために
簡単な外部制御回路を設計することができる。
【0036】図14は、上の差分方程式を実現する概略
的回路図を示す。更新中、バイパス信号=0のとき、レ
ジスタxn 、xn-1 、及びyn-1 の初期設定及び値は、
次の通りである。
【0037】
【表2】
【0038】ホスト・インタフェースGhostがそのホス
トから利得更新命令を受け取る。利得コントローラが利
得プロセッサに関する使用中標識及びバイパス標識を維
持する。利得コントローラはまた、掃引更新を追跡しか
つ使用中モードを維持するために内部カウンタを維持す
る。利得コントローラはまた、レジスタ1410、14
12、1418をロードし、これらのレジスタは、それ
ぞれ、xn、xn-N1及びyn-1 に対する値を保持する。
レジスタ1410及び1412は、最初、値G old を保
持する。利得コントローラによって維持されたカウンタ
が、いったん0を通過して増分すると、利得コントロー
ラはレジスタ1410をGnew でロードする。レジスタ
1412の値は、利得更新プロセス中変化しない。加算
器1414は、レジスタ1410の値からレジスタ14
12の値を減算する。加算器1416は、Gold *N1
で初期的にロードされているレジスタ1418の値を加
算器1414の出力に加算する。また、利得コントロー
ラによって維持されるカウンタが、いったん、0を通過
して増分すると、利得コントローラ1404がレジスタ
1418を値yn-1 でロードする。そのカウンタがステ
ップの数N1 に等しいとき、レジスタ1418は値G
new *N1 を保持する。値yn がその値を加算器141
6の結果から取る。シフト1422は、右シフタ(ri
ght shifter)であって、これは値yn をN
1 で除算して出力Gn を生じる。
【0039】利得コントーラによって維持されるカウン
タは、0からN1 −1の値のみを取る。n=N1 の場合
は、カウンタが0へロールすると共にGold がGnew
よって置換されると解釈することができる。利得コント
ローラは、
【外5】 中、使用中モードにあることになり、したがって、ホス
トからなんら新利得更新を受理しないことになる。
【0040】N1 =4096かつ16ビットの出力利得
g(n)に対して、加算演算x(n)−x(n−1)
は、レジスタ1410及び1412が各々16ビットで
あるので17ビットの加算器1414を必要とする。フ
ィードバック加算演算は、レジスタ1418が30ビッ
ト寸法であるので、30ビットの加算器1416を必要
とする。
【0041】二次利得更新 上に説明した線形、一次、定時間更新のアルゴリズム
は、二次利得更新を達成するように拡張される。この場
合、図1に示された二次フィルタ応答が望まれる。G
old からGnew への入力利得変更要求は、段階関数を単
に指定する。しかしながら、開示した利得プロセッサ
は、図1に示され二次応答のような、平滑化更新を自動
的に発生することになる。その応答は、M=N2 /2に
よって特性表示された二次くし形フィルタを使用するこ
とによって得ることができ、ここにMは更新におけるス
テップの数の中点を表す。
【0042】多項式適合(polynominal f
it)が2つ時間範囲、すなわち、
【外6】 上で実施される。曲線の中点Nが(Gnew +Gold )/
2によって定義される。 曲線
【外7】 N上の値に対して、g(n)=α02 +α1 ここにg
(0)=Gold かつg(N)=Gnew である。したがっ
て、α0 =(Gnew −Gold )/2かつα1 =G old
ある。曲線
【外8】 上の値に対してg(n)=β0 (n−2N)2 +β1
こにg(N)=Gnew −Gold かつg(2N)=Gnew
である。したがって、β0 =−(Gnew −Gold )/2
or−α 0 かつβ1 =Gnew である。
【0043】図1に示された応答を生じるくし形フィル
タの時間領域伝達関数は、次の通りである。
【0044】
【数5】
【0045】くし形フィルタとしての上の時間領域伝達
関数の例示実現は、次のmatlabコードで説明され
る。
【0046】comb2.m % 二次くし形フィルタの実現(implementation of the
2nd-order comb filter) % 積分器は、二次セクションとして実現される(integr
ator is implementedas a second-order section) % % プランシャント・P・ガンドハイ,1997年8月
(Prashant P. Gandhi,August 1997) % アルゴリズム実現コード(Algorithm Implementation
Code) %
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】M=1024に対して、x(n−M)及び
x(n−2M)は、2048入力信号値を記憶すること
を必要とすることになる。しかしながら、下の表に示し
たアルゴリズムによって、状態変数を発生する外部コン
トローラが16ビット利得値に対する4キロバイト語記
憶要件を除去することがかなえられる。
【0051】
【表6】
【0052】
【外8】 に対して、カウンタは、0にリセットされると共にG
old ←Gnew 、及びGnew←Ghostである。
【0053】図15は、上のアルゴリズム表を実現する
利得プロセッサの実例を示し、ここにM=1024又は
2 =2048である。値xn を保持するレジスタ15
02が値Gnew で初期的にロードされる。それぞれ、値
n-M 及びxn-2Mを保持するレジスタ1504及び15
06が値Gold で初期的にロードされる。第1ステップ
n=0でのyn-1 及びyn-2 の値は、Gold *M2 であ
る。出力g(n)は、Gold である。したがって、カウ
ンタnが利得掃引中のステップの数2Mの1/2以下で
ある間、レジスタ1502、1504、及び1506
は、不変のままである。乗算器1508がレジスタ15
04の値を2倍する。加算器1510がレジスタ150
2の値から乗算器1508による積を減算する。加算器
1512が加算器1510の結果をレジスタ1506の
値に加算する。yn-1 の値がy(n)のフィードバック
・ループと単位遅延(unit delay)1514
によって発生される。yn-1 の値は、乗算器1518で
2倍される。yn-2 の値がy(n)のフィードバック・
ループ内で単位遅延1520によって発生される。加算
器1524が乗算器1518による積からyn-2 の値を
減算する。加算器1526が加算器1512の結果を加
算器1524の結果に加算する。加算器1526の結果
は、y(n)である。この結果がシフト1530、すな
わち、右シフタ内へ入力され、このシフタは値yn をM
2 で除算して出力利得信号g(n)を生じる。カウンタ
nは、各一連の演算の後に増分される。カウンタnが利
得掃引のステップ数2Mの1/2以上である間、レジス
タ1504はGnew にセットされている。上のステップ
は、不変のままである。カウンタnが、いったん、2M
に到達すると、レジスタ1502、1504、及び15
06、及びg(n)は、値Gnew を与えられる。
【0054】図15に示された利得プロセッサに対する
コントローラは、好適には、次の特徴を実現する。すな
わち、電源投入の際、0(ミュート)利得を印加する。
利得更新中は使用中状態を維持して、利得が変更される
の防止する。定常状態の間、印加された利得がGold
強制的に等しくされて、線路上の雑音、故障給電、又は
物理装置内の誤りによって引き起こされることがあり得
る「希な(rare)」利得誤りからの回復を図る。G
old =Gnew =Ghostであると共に印加利得がGold
あるようなバイパス状態を維持する。
【0055】図16は、単一加算器を用いて上の表アル
ゴリズムを実現するマイクロコード・サイクルベースD
SPを示す。そのフィルタは、例えば、20ビットで表
されたg(n)及びM=1024、すなわち、標本化速
度fs=44.1kHzでN 2 =2048、つまり、T
2 =46.44msで以て、効率的に実現される。DS
PのRAM語は、この実施例では、次のように割り当て
られる。 Gold 、Gnew =xn 、xn-M 、及びxn-2M: 32ビ
ットの下側20ビットは利得値でありかつ上側12ビッ
トは0にセットされる。値yn 、yn-1 、及びyn-2
各々次の2つのRAM語を割り当てられる:最下位語L
SW及び最上位語MSW。yn 、yn-1 、及びyn-2
MSWの下側20ビットはGold にセットされる一方、
残りの上側12ビットばかりでなくyn 、yn-1 、及び
n-2 のLSWの全て32ビットが初期化中0にセット
される。yn =gn のMSWは下側20ビットが有効g
n である。
【0056】利得コントローラによって制御されるマル
チプレクサ1602が上に説明されたRAM語へ入力を
供給するデータ選択器として使用される。レジスタ16
04、1606、及び1608は32ビット・レジスタ
であって、これらはフィルタの適当なステップを遂行す
るために必要とされるに従ってRAMからの値xn 、x
n-M 、xn-2M、yn 、yn-1 、及びyn-2 でロードされ
る。マルチプレクサ1610は、データ選択器として使
用され、どの値を加算器1612及び1616内へロー
ドするか決定する。2つのフィードフォーワド加算(x
(n)+(−2x(n−M))+x(n−2M)が正規
条件として実施される。他方、各フィードバック加算1
524及び1526が2つのクロック・サイクルに実施
される。すなわち、1つのサイクルはLSWどうしを加
算し、他のサイクルはMSWどうしを加算する。LSW
演算及びMSW演算用に特別の加算/減算命令が使用さ
れる。LSW加算が遂行されるとき、20ビット加算器
1616のCoutがフリップフロップC20内へ記憶
される。フリップフロップC20の値は、MSW加算演
算中20ビット加算器1616へのCinとして使用さ
れる。値2+yn+1は、yn-1 の2つのLSWを加算
し、加算器1616のCoutをフリップフロップC2
0に記憶し、それを次のクロックに12ビット加算器1
612のCinとして渡し、かつyn-1 の2つのMSW
を加算することによって、実現される。シフタ1628
が乗算器1508及び1518の2で乗算する演算と1
530のシフト機能を実施する。レジスタ1626が出
力用に値g(n)を保持する。
【0057】現在の好適実施例では、このDSPは40
ビット未満であるデータ経路(datapath)寸法
を用いて実現される。この32ビット実現は、プロセッ
サ領域を25〜33%減少させることを図る。しかしな
がら、フィードバック処理には、2倍多い加算演算及び
2倍多いRAM記憶語が必要とされる。もしDSP領域
費用が心配でないならば、上の実現を40ビット又はそ
れ以上のデータ経路に適応するように変更してよい。
【0058】図2は、ソフト利得更新を有利に利用する
例示可聴周波システムの信号処理経路のブロック図であ
る。等化器、可聴周波音制御、及びボリユーム制御はデ
ィジタル信号処理ハードウェアの各部分であり、このハ
ードウェアはまたDSP制御プロセッサ、制御回路21
8、及びメモリを含む。等化器はディジタル可聴周波デ
ータを受け取る。このデータはDSPハードウェアによ
って処理される。ディジタル・アナログ変換回路は、信
号をアナログ可聴周波として出力するように変換する。
利得更新命令をDSP制御プロセッサが利用者入力から
受け取ると、DSP制御プロセッサは、DSP制御回路
を経由して、ボリューム制御ブロックに命令して、これ
に従って利得を更新させる。ボリューム制御ブロック
は、ソフト利得更新を利用する。
【0059】線形定時間ソフト利得更新の例示実現で
は、掃引時間として現在考えられている最良モードは、
90msの近旁にある。二次定時間ソフト利得更新の例
示実現では、掃引時間として現在考えられている最良モ
ードは、45msの近旁にある。70msと110ms
との間の線形掃引時間及び35msと55msとの間の
二次掃引時間が好適であって、その理由はこれらの掃引
時間が聴取者に快適な利得更新応答を与えることであ
る。70msより短い又は110msより長い線形掃引
時間及び35msより短い又は55msより長い二次掃
引時間は、このような掃引時間が使用されるときかなり
の量の可聴周波アーチファクトを引き起こすために、余
り好ましくない。
【0060】修正態様及び変形態様 技術の熟練者によって認めらるように、本願に説明され
た革新的概念は、極めて広い範囲にわたって修正及び変
形することができ、したがって、特許となった主題の範
囲は与えた特定の例証的教示のどれによっても限定され
るものではなく、公告された特許請求の範囲によっての
み限定される。
【0061】好適実施例では、16ビット可聴周波応用
を考えている。しかしながら、さまざまなビット解像度
の可聴周波応用が本開示の利点を活用することができ
る。
【0062】好適実施例におけるミュートと最大利得と
の間のステップの数は、4096である(32768レ
ベル、傾斜Dが8)。しかしながら、傾斜は、より急峻
又はより平坦な応答を生じるために、2のべき又は或る
他の数だけ、変動させることができる。
【0063】傾斜と同様に、標本化速度fsは、可聴周
波応用の間で異なることができる。標本化速度が変化す
るに従って、定ステップ・ソフト利得更新に対する掃引
時間が変動することになる。
【0064】上に説明したソフト利得更新は、一次関数
及び二次関数のみに限定されない。更新は、より高次の
関数をまた充分に使用することができ、各関数はGnew
及びCold でより良い連続性を有する。したがって、各
高次関数が利得更新に当たって生じるアーチファクトは
ずっと少ないことになる。しかしながら、このような高
次関数の実現には、より多量のDSP資源が要求される
ことになる。高次関数に要する好適掃引時間は、その次
に低い関数に要する好適掃引時間の半分の近旁にある。
すなわち、好適三次ソフト利得更新掃引時間は、22.
5ms(二次利得更新に要する好適掃引時間45msの
1/2)の近旁にあることになる。
【0065】注意をまた要するのは、上の主要な実施例
は全てを尽くすのではなく、他のアルゴリズムを平滑自
動更新に使用することができることである。
【0066】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。
【0067】(1) 可聴周波増幅回路と、ディジタル
信号プロセッサ・ベース・コントローラであって、前記
増幅回路の利得を制御するように接続され、かつ、利得
変更命令に応答して、所定ランピング関数に従って、前
記利得変更命令の終端後に起こる複数のステップを含む
多重ステップで前記増幅回路の利得を変更するようにプ
ログラムされる前記ディジタル信号プロセッサ・ベース
・コントローラとを含む可聴周波増幅システム。
【0068】(2) 第1項記載のシステムにおいて、
前記コントローラが前記増幅回路と共に集積されるシス
テム。
【0069】(3) 第1項記載のシステムにおいて、
前記コントローラがまた自動車用ラジオ制御機能を含む
システム。
【0070】(4) 第1項記載のシステムにおいて、
前記コントローラが入出力機能用特注周辺装置と共に集
積されるDSPコアを含むシステム。
【0071】(5) 第1項記載のシステムにおいて、
前記利得変更が110msより短い時間内に行われるシ
ステム。
【0072】(6) 第1項記載のシステムにおいて、
前記利得変更が55msより短い時間内に行われるシス
テム。
【0073】(7) 第1項記載のシステムにおいて、
前記コントローラが前記増幅回路の利得を自動的に変更
しつつある間は前記コントローラが引き続いて起こる前
記利得変更命令に応答しないシステム。
【0074】(8) 可聴周波増幅回路と、コントロー
ラであって、前記増幅回路の利得を制御するように接続
され、かつ、利得変更命令に応答して、所定ランピング
関数に従って、前記命令によって指定されていない所定
かつ延長持続時間にわたって前記増幅回路の利得を平滑
に自動的に変更する前記コントローラとを含む可聴周波
増幅システム。
【0075】(9) 第8項記載のシステムにおいて、
前記コントローラが前記増幅回路と共に集積されるシス
テム。
【0076】(10) 第8項記載のシステムにおい
て、前記コントローラがまた自動車用ラジオ制御機能を
含むシステム。
【0077】(11) 第8項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが入出力機能用特注周辺装置と共
に集積されるDSPコアを含むシステム。
【0078】(12) 第8項記載のシステムにおい
て、前記利得変更が110msより短い時間内に行われ
るシステム。
【0079】(13) 第8項記載のシステムにおい
て、前記利得変更が55msより短い時間内に行われる
システム。
【0080】(14) 第8項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが前記増幅回路の利得を自動的に
変更しつつある間は前記コントローラが引き続いて起こ
る前記利得変更命令に応答しないシステム。
【0081】(15) 可聴周波増幅回路と、コントロ
ーラであって、前記増幅回路の利得を制御するように接
続され、かつ、利得変更命令に応答して、所定ランピン
グ関数に従って、前記命令によって指定されていない所
定数のステップにわたって前記増幅回路の利得を平滑に
自動的に変更する前記コントローラとを含む可聴周波増
幅システム。
【0082】(16) 第15項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが前記増幅回路と共に集積される
システム。
【0083】(17) 第15項記載のシステムにおい
て、前記コントローラがまた自動車用ラジオ制御機能を
含むシステム。
【0084】(18) 第15項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが入出力機能用特注周辺装置と共
に集積されるDSPコアを含むシステム。
【0085】(19) 第15項記載のシステムにおい
て、前記利得変更が110msより短い時間内に行われ
るシステム。
【0086】(20) 第15項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが前記増幅回路の利得を自動的に
変更しつつある間は前記コントローラが引き続いて起こ
る前記利得変更命令に応答しないシステム。
【0087】(21) 可聴周波増幅回路と、コントロ
ーラであって、前記増幅回路の利得を制御するように接
続され、かつ、利得変更命令に応答して、少なくとも二
次の所定平滑化関数に従って前記増幅回路の利得を自動
的に変更する前記コントローラとを含む可聴周波増幅シ
ステム。
【0088】(22) 第21項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが前記増幅回路と共に集積される
システム。
【0089】(23) 第21項記載のシステムにおい
て、前記コントローラがまた自動車用ラジオ制御機能を
含むシステム。
【0090】(24) 第21項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが入出力機能用特注周辺装置と共
に集積されるDSPコアを含むシステム。
【0091】(25) 第21項記載のシステムにおい
て、前記利得変更が55msより短い時間内に行われる
システム。
【0092】(26) 第21項記載のシステムにおい
て、前記コントローラが前記増幅回路の利得を自動的に
変更しつつある間は前記コントローラが引き続いて起こ
る前記利得変更命令に応答しないシステム。
【0093】(27) 信号の利得更新方法であって、
(a) 利得変更命令を受信するステップと、(b)
所定ランピング関数に従って、多重ステップで前記信号
の利得を自動的に変更させるステップとを含む方法。
【0094】(28) 第27項記載の方法において、
前記利得変更が110msより短い時間内に行われる方
法。
【0095】(29) 第27項記載の方法において、
ステップ(b)が行われつつある間ステップ(b)が阻
止される方法。
【0096】(30) 本発明は、音声/通話応用及び
10%可聴周波応用においてソフトな方法でボリューム
(又は利得)を更新(又は変更)することに関する。ミ
ュート利得更新から全目盛利得更新に至るまで、(線形
領域での)フィルタ掛け利得更新手順は、デシベル領域
での瞬時利得更新又は零交差利得更新又はステップ・ベ
ース利得更新に実施的に優る性能をもたらすことが判
る。特に、一次(線形)利得更新に要する約90msの
更新時間及び二次利得更新に要する約45msの更新時
間は最少可聴ひずみを生じ、なおまた二次利得更新は線
形一次利得更新よりもかなり優れた性能を有することが
判る。両フィルタ掛け利得更新共、線形領域で実施され
るのであって、デシベル領域においてはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による二次定時間濾波ソフト利
得更新の応答曲線図。
【図2】本発明の実施例によるソフト利得更新を利用す
る可聴周波数方式の信号処理経路のブロック図。
【図3】定データ信号を乗ぜられる利得信号に因る時間
領域現象を示す応答曲線図。
【図4】定データ信号を乗ぜられる利得信号に因る周波
数領域現象を示すエネルギー分布図。
【図5】先行技術による瞬時利得更新及び零交差利得更
新の結果を示す応答曲線図。
【図6】デシベル領域での線形ソフト利得更新の応答曲
線図。
【図7】線形領域での線形ソフト利得更新の応答曲線
図。
【図8】本発明の実施例による定ステップ・ソフト利得
更新の応答曲線図。
【図9】本発明の実施例による1/2全目盛から全目盛
への利得更新の応答曲線図。
【図10】本発明の実施例による線形定ステップ利得更
新プロセスのアルゴリズムを形成する流れ図。
【図11】本発明の実施例による定ステップ線形掃引利
得制御を実現する利得プロセッサの回路図。
【図12】本発明の実施例による定時間利得更新におけ
るN1 の定特性を示す応答曲線図であって、Aはミュー
トから最大利得へ掃引する場合の図、Bは最大利得/2
から最大利得へ掃引する場合の図。
【図13】本発明の実施例による所望線形定時間フィル
タ出力波形図。
【図14】本発明の実施例による線形定時間差分方程式
を実現する回路ブロック図。
【図15】本発明の実施例による二次定時間掃引利得更
新を実現する利得プロセッサの回路ブロック図。
【図16】本発明の実施例による単一加算器を用いて表
アルゴリズムを実現するマイクロコード・サイクルベー
スDSPの回路ブロック図。
【符号の説明】
218 制御回路 814 ステップ寸法、すなわち、離散時間傾斜D 1104 マルチプレクサ 1106 レジスタ 1108 マルチプレクサ 1110 レジスタ 1114 レジスタ 1116 加算器 1118 マルチプレクサ 1120 レジスタ 1124 コントローラ 1202 ステップ寸法、すなわち、離散時間傾斜D 1410 レジスタ 1412 レジスタ 1414 加算器 1416 加算器 1418 レジスタ 1422 シフト 1502 レジスタ 1504 レジスタ 1506 レジスタ 1508 乗算器 1510 加算器 1512 加算器 1514 単位遅延 1518 乗算器 1520 単位遅延 1524 加算器 1526 加算器 1530 シフト 1602 マルチプレクサ 1604 レジスタ 1606 レジスタ 1608 レジスタ 1610 マルチプレクサ 1612 加算器 1616 加算器 1626 レジスタ 1628 シフタ C20 フリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ アール.ホクスチャイルド アメリカ合衆国 テキサス州プラノ,マリ ポサ サークル 2617 (72)発明者 スチーブ ヤング アメリカ合衆国 テキサス州プラノ,ブリ ーナ ウェイ 4020

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可聴周波増幅回路と、 ディジタル信号プロセッサ・ベース・コントローラであ
    って、 前記増幅回路の利得を制御するように接続され、かつ、 利得変更命令に応答して、所定ランピング関数に従っ
    て、前記利得変更命令の終端後に起こる複数のステップ
    を含む多重ステップで前記増幅回路の利得を変更するよ
    うにプログラムされる前記ディジタル信号プロセッサ・
    ベース・コントローラとを含む可聴周波増幅システム。
  2. 【請求項2】 信号の利得更新方法であって、 (a) 利得変更命令を受け取るステップと、 (b) 所定ランピング関数に従って、多重ステップで
    前記信号の利得を自動的に変更するステップとを含む方
    法。
JP988499A 1998-01-15 1999-01-18 可聴周波増幅システム及び信号の利得更新方法 Pending JPH11317637A (ja)

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