JPH11317139A - 鋼球検出センサ - Google Patents

鋼球検出センサ

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JPH11317139A
JPH11317139A JP12020298A JP12020298A JPH11317139A JP H11317139 A JPH11317139 A JP H11317139A JP 12020298 A JP12020298 A JP 12020298A JP 12020298 A JP12020298 A JP 12020298A JP H11317139 A JPH11317139 A JP H11317139A
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JP
Japan
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steel ball
circuit board
magnetoresistive element
detection sensor
ball detection
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Application number
JP12020298A
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English (en)
Inventor
Masanaga Nishikawa
雅永 西川
Tamotsu Minamitani
保 南谷
Yoichi Maeda
陽一 前田
Tomoharu Sato
友春 佐藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気抵抗素子の実装作業が容易で、かつ、磁
気抵抗素子の検知面と非磁性保護ケースとのギャップ寸
法のばらつきが小さい鋼球検出センサを得る。 【解決手段】 部品22〜24を搭載した回路基板25
は、その両端部をガイド用凹部32に挿入することによ
り、非磁性保護ケース28の部品収容部31に収納され
る。回路基板25は、検出穴29の軸方向(言い換える
と、鋼球40の通過方向)に対して平行になるように検
出穴29に近接して配置される。磁気抵抗素子22等
は、回路基板25と検出穴29の間に配置され、磁気抵
抗素子22の検知面35aは、検出穴29の軸方向に対
して平行である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼球検出センサ、
特に、パチンコ玉等の鋼球検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の鋼球検出センサの一例を
図18及び図19に示す。該鋼球検出センサ1は、磁気
抵抗素子2、磁気抵抗素子2にバイアス磁界を印加する
磁石3、部品2,3を搭載するための回路基板5及び非
磁性保護ケース7にて構成されている。非磁性保護ケー
ス7には、鋼球20の通過が可能な径を有する検出穴1
0が設けられている。
【0003】磁気抵抗素子2や磁石3を搭載した回路基
板5は、非磁性保護ケース7の部品収容部11に収納さ
れている。回路基板5は検出穴10の軸方向(言い換え
ると、鋼球20が通過する方向)に対して垂直に配置さ
れている。一方、磁気抵抗素子2は、回路基板5に対し
て垂直に搭載されており、その検知面2aは鋼球20の
通過方向に対して平行である。鋼球20と磁石3の間に
発生する集中磁界が、検知面2aに対して垂直に加わる
ようにするためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の鋼球
検出センサ1は、磁気抵抗素子2を回路基板5に対して
垂直に搭載するために、磁気抵抗素子2の検知面2aに
設けた外部電極と回路基板5の表面に設けた回路パター
ンとを半田付けして実装する等の方法が採られている。
しかしながら、磁気抵抗素子2の厚みは特性上の関係か
ら1mm以下と薄く、磁気抵抗素子2を回路基板5に垂
直に立てて実装する作業は手間がかかり、製造コストを
アップさせる一つの要因となっていた。また、回路基板
5上における磁気抵抗素子2の位置決め精度や、非磁性
保護ケース7に対する回路基板5の位置決め精度が低い
ため、磁気抵抗素子2の検知面2aと非磁性保護ケース
7とのギャップ寸法Dのばらつきが大きく、製品間の出
力電圧のばらつきが大きいという問題もあった。
【0005】そこで、本発明の目的は、磁気抵抗素子の
実装作業が容易で、かつ、磁気抵抗素子の検知面と非磁
性保護ケースとのギャップ寸法のばらつきが小さい鋼球
検出センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係る鋼球検出センサは、(a)鋼球
が通過する検出穴を有した非磁性保護ケースと、(b)
前記検出穴の軸方向に対して略平行になるように、前記
検出穴に近接して前記非磁性保護ケース内に配置された
回路基板と、(c)前記回路基板上に実装された磁気抵
抗素子と、を備えたことを特徴とする。
【0007】以上の構成により、磁気抵抗素子の検知面
が、検出穴の軸方向つまり鋼球の通過方向に対して平行
になる。磁気抵抗素子は、回路基板に対して水平に実装
される。従って、磁気抵抗素子を回路基板に対して垂直
に実装していた従来の構造と比較して実装作業が極めて
容易である。しかも、回路基板上における磁気抵抗素子
の位置決め精度も高い。さらに、磁気抵抗素子を検出穴
側に検知面が位置する状態で回路基板の検出穴側の面に
実装することにより、鋼球検出センサの感度が向上す
る。
【0008】また、磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加
する手段を設けることにより、検知物である鋼球が検出
穴を通過すると、鋼球とバイアス磁界を印加する手段と
の間に集中磁界が発生し、磁気抵抗素子の抵抗値変化を
得ることができる。また、磁気抵抗素子に設けた端子電
極を、回路基板に設けた回路パターンに直接接続するこ
とにより、磁気抵抗素子と回路基板との電気的接続にワ
イヤやリードフレーム等を使用する必要がなくなり、磁
気抵抗素子の検知面と非磁性保護ケースとのギャップ寸
法が小さくなる。
【0009】また、回路基板に、磁気抵抗素子の他にト
ランジスタや抵抗素子も実装することにより、鋼球検出
センサが小型化される。その際、トランジスタや抵抗素
子を収容するための切込み部を設けて、磁気抵抗素子の
検知面と非磁性保護ケースとのギャップ寸法を小さくす
ることもできる。ここに、トランジスタや抵抗素子の実
装高さ寸法が磁気抵抗素子より高いときには、これらの
トランジスタや抵抗素子は回路基板の磁気抵抗素子実装
面とは反対側の面に実装される。これにより、磁気抵抗
素子の検知面と非磁性保護ケースとのギャップ寸法がト
ランジスタ等の実装によって大きくなる心配がなくな
る。また、磁気抵抗素子と抵抗素子とを単一基板上に設
けることにより、部品点数がさらに抑えられる。
【0010】また、回路基板の回路パターンには、電気
信号取出し用のためのリード線やピン端子が接続されて
いる。リード線はその柔軟性により非磁性保護ケース内
等での引き回しが容易である。一方、ピン端子は鋼球検
出センサの実装用端子として利用される。さらに、前記
回路基板の磁気抵抗素子実装面と前記非磁性保護ケース
とのギャップを充填材で充填することにより、鋼球が非
磁性保護ケースに衝突して機械的衝撃を与えても、磁気
抵抗素子や部品の実装強度を保つことができるととも
に、機械的衝撃が充填材に吸収されて、磁気抵抗素子の
圧電ノイズも発生しにくくなる。
【0011】また、本発明に係る鋼球検出センサは、磁
気抵抗素子を実装した回路基板に接合し、かつ、電気信
号引出しパターンを表面に設けた電気信号取出し用印刷
配線板を備えていることを特徴とする。電気信号取出し
用印刷配線板に、電気信号引出しパターンの他にトラン
ジスタや抵抗素子等の電子部品を実装することにより、
鋼球検出センサが小型化される。
【0012】また、本発明に係る鋼球検出センサは、磁
気抵抗素子を実装した回路基板を、非磁性保護ケースに
設けたガイド用凹部に挿入して位置決めすることによ
り、回路基板を非磁性保護ケースに取り付ける作業が容
易になると供に、回路基板すなわち磁気抵抗素子の位置
決め精度も向上し、磁気抵抗素子の検知面と非磁性保護
ケースとのギャップ寸法のばらつきが小さくなる。さら
に、ガイド用凹部内にばね性部材を配設し、ガイド用凹
部に回路基板を圧入して位置決めすることにより、回路
基板の非磁性保護ケースへの取付け作業がより容易にな
ると共に、磁気抵抗素子の検知面と非磁性保護ケースと
のギャップ寸法のばらつきがより小さくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋼球検出セン
サの実施形態について添付図面を参照して説明する。各
実施形態において同一部品及び同一部分には同じ符号を
付した。
【0014】[第1実施形態、図1〜図6]図1及び図
2に示すように、鋼球検出センサ21は、磁気抵抗素子
22、増幅用トランジスタ23、抵抗素子24、部品2
2〜24を搭載するための回路基板25、磁気抵抗素子
22にバイアス磁界を印加する磁石34及び非磁性保護
ケース28にて構成されている。
【0015】図3に示すように、磁気抵抗素子22は、
基板35とこの基板35の上面35a(以下、検知面3
5aとする)に設けられた磁気抵抗パターン36及び端
子電極37a,37bとからなる。基板35は、絶縁体
基板上に蒸着にてInSb膜等を形成したものや、In
Sb等の単結晶半導体基板、あるいは別に成膜した半導
体薄膜や単結晶基板を絶縁基板上に接着剤で貼り付けた
複合基板としたもの等が用いられる。検知面35aに対
向する下面35bが、磁気抵抗素子22の実装面とされ
る。磁気抵抗素子22は、磁界が強くなるにつれて抵抗
値が大きくなる。磁気抵抗パターン36は所定の磁気抵
抗値を得るため蛇行形状とされ、磁気抵抗パターン36
のセグメントの幅Wと長さLの比W/Lを大きくして高
感度なものにしている。
【0016】磁気抵抗素子22は、端子電極37a,3
7bと回路基板25の回路パターン(図示せず)とを、
ワイヤやリードフレーム27をボンディングや半田付け
することによって、回路基板25上に水平に実装され
る。従って、磁気抵抗素子を回路基板に対して垂直に実
装していた従来の構造と比較して実装作業が極めて容易
である。しかも、回路基板25上における磁気抵抗素子
22の位置決め精度も高い。回路基板25としては、ガ
ラス繊維を含んだエポキシ、ポリイミド樹脂基板、紙エ
ポキシ基板、紙フェノール基板、アルミナ基板等が用い
られる。増幅用トランジスタ23及び抵抗素子24は、
通常の半田付けや導電性接着剤等によって回路基板25
に実装されている。こうして、回路基板25上に磁気抵
抗素子22の他に、増幅用トランジスタ23や抵抗素子
24を実装することにより、鋼球検出センサ21の小型
化を図ることができる。
【0017】非磁性保護ケース28は、鋼球40の通過
が可能な径を有する検出穴29と、回路基板25等を収
容するための部品収容部31とを有している。検出穴2
9は多角形の他に、円形、楕円形等任意である。部品収
容部31の検出穴29側には、回路基板25を挿入する
ためのガイド用凹部32が設けられている。部品収容部
31の検出穴29側とは反対の側には段差部33が形成
され、この段差部33に設けた凹部33aに磁石34が
嵌め込まれている。この磁石34は永久磁石であっても
よいし、電磁石であってもよい。
【0018】部品22〜24を搭載した回路基板25
は、その両端部をガイド用凹部32に挿入することによ
り、部品収容部31に収納される。回路基板25は、検
出穴29の軸方向(言い換えると、鋼球40の通過方
向)に対して平行になるように検出穴29に近接して配
置されている。磁気抵抗素子22等は回路基板25と検
出穴29の間に配置され、磁気抵抗素子22の検知面3
5aは検出穴29の軸方向に対して平行である。検知面
35aと非磁性保護ケース28との間にはギャップが形
成されている。鋼球40が非磁性保護ケース28の検出
穴29を通過する際に、非磁性保護ケース28に衝突し
ても、このときの機械的衝撃をギャップによって磁気抵
抗素子22に伝わらないようにし、磁気抵抗素子22の
破損を防止したり、磁気抵抗素子22に圧電ノイズが発
生しないようにしている。磁石34は、回路基板25を
挟んで磁気抵抗素子22に対向している。
【0019】さらに、回路基板25の回路パターンに
は、電気信号取出し用リード線26a,26bが電気的
に接続されている。リード線26a,26bは、その柔
軟性により非磁性保護ケース28内で容易に引き回すこ
とができる。
【0020】図4は、鋼球検出センサ21の電気回路図
である。磁気抵抗素子22に直列に抵抗素子24が接続
されている。磁気抵抗素子22と抵抗素子24の中継線
は、増幅用トランジスタ23のベースに接続され、磁気
抵抗素子22の他端はトランジスタ23のエミッタに接
続され、抵抗素子24の他端はトランジスタ23のコレ
クタに接続されている。この回路は、抵抗素子24の一
端とトランジスタ23のコレクタがリード線26aに接
続され、磁気抵抗素子22の一端とトランジスタ23の
エミッタがリード線26bに接続されている、2線式出
力結線回路となっている。
【0021】次に、以上の構成からなる鋼球検出センサ
21の作用効果について説明する。予め、リード線26
aに、センサ電源によって直流電圧Vcを印加し、抵抗
素子24に直流電流を流しておく。鋼球40が検出穴2
9を通過していないとき、磁石34によるバイアス磁場
は磁気抵抗素子22へ集中しておらず、磁気抵抗素子2
2の抵抗に変化はなく、その抵抗値は低い。従って、ト
ランジスタ23のベース・エミッタ間電圧VBEは小さ
く、トランジスタ23の動作点に達しない。図5に示す
ようにトランジスタ23は遮断領域であるため、トラン
ジスタ23はOFF状態のままであり、鋼球検出センサ
21の出力電流Iは下降している。
【0022】次に、鋼球40が検出穴29を通過してい
るとき、磁石34によるバイアス磁場は磁気抵抗素子2
2へ集中するので、磁気抵抗素子22の抵抗値は高くな
る。従って、トランジスタ23のベース・エミッタ間電
圧VBEは大きくなり、図5に示すようにトランジスタ2
3は能動領域に到達するため、トランジスタ23はON
状態となる。これにより、トランジスタ23のコレクタ
電流Icが増大し、鋼球検出センサ21の出力電流Iが
上昇する。
【0023】鋼球40が検出穴29を通過して離反する
と、磁石34によるバイアス磁場は磁気抵抗素子22へ
の集中がなくなり、磁気抵抗素子22の抵抗値は元の低
い値となる。従って、トランジスタ23のベース・エミ
ッタ間電圧VBEは小さくなり、トランジスタ23はOF
F状態となり、鋼球検出センサ21の出力電流Iは下降
する。こうして、図6に示すような鋼球検出センサ21
の矩形パレス状の出力電流波形が得られ、この出力電流
波形のパルス数をカウントすることによって、無接触で
鋼球40の通過数を検出することができる。
【0024】また、図7(A)に示すように、鋼球検出
センサ21の出力端子26bに負荷抵抗RLを接続し
て、鋼球検出センサ21の端子26aと負荷抵抗RLの
端子100に直流電圧Vcを印加すれば、出力端子10
1から出力電圧波形Vout(図7(B)参照)を取り
出すことができ、この出力電圧波形Voutのパルス数
をカウントすることによって、無接触で鋼球40の通過
数を検出することができる。
【0025】以上の構成の鋼球検出センサ21は、磁気
抵抗素子22を実装した回路基板25を、検出穴29の
軸方向に対して平行になるように非磁性保護ケース28
に取り付けることにより、磁気抵抗素子22の検知面3
5aを鋼球40の通過方向に対して平行に配置すること
ができる。このとき、回路基板25は磁気抵抗素子22
よりサイズが大きいため取り扱い易く、従来の磁気抵抗
素子を回路基板に対して垂直に実装する作業と比較して
容易である。また、非磁性保護ケース28の両側に一対
のガイド用凹部32を対向させて設けているので、回路
基板25の両端部をこのガイド用凹部32に挿入するこ
とにより、回路基板25を非磁性保護ケース28に位置
決め精度良く組み付けることができる。この結果、磁気
抵抗素子22の検知面35aと非磁性保護ケース28と
の間のギャップ寸法のばらつきを小さくでき、製品間の
出力電圧のばらつきを抑えることができる。
【0026】[第2実施形態、図8及び図9]図8に示
している鋼球検出センサ41は、磁気抵抗素子42をワ
イヤやリードフレームを使用しないで回路基板25に実
装したものである。磁気抵抗素子42は、図9に示すよ
うに、基板43と、この基板43の上面43a(以下、
検知面43aとする)に設けられた磁気抵抗パターン4
4と、基板43の両端部あるいは両端部と下面(図示せ
ず)にそれぞれ設けられた端子電極45a,45bとか
らなる。検知面43aに対向する下面43bが磁気抵抗
素子42の実装面とされる。そして、磁気抵抗素子42
は、端子電極45a,45bと回路基板25の回路パタ
ーンを直接半田付け等することによって、回路基板25
に実装されている。従って、ワイヤやリードフレームを
磁気抵抗素子42の検知面43aの上に引き回す必要が
なくなり、検知面43aと非磁性保護ケース28とのギ
ャップ寸法Dを小さくすることができ、磁気感応のより
優れた鋼球検出センサ41を得ることができる。
【0027】[第3実施形態、図10及び図11]図1
0及び図11に示すように、第3実施形態の鋼球検出セ
ンサ51は、第2実施形態の鋼球検出センサ41におい
て、トランジスタ23と抵抗素子24を、回路基板25
の磁気抵抗素子42を実装した面とは反対側の面に実装
すると共に、回路基板25の磁気抵抗素子42実装面と
非磁性保護ケース28とのギャップを充填材52で充填
したものと同様のものである。回路基板25にはスルー
ホール(図示せず)が設けられ、表裏面を電気的に接続
している。充填材52の材料としては、シリコンやエポ
キシ樹脂等が用いられる。
【0028】以上の構成からなる鋼球検出センサ51
は、トランジスタ23や抵抗素子24の実装高さ寸法が
磁気抵抗素子42より高い場合であっても、磁気抵抗素
子42の検知面43aと非磁性保護ケース28とのギャ
ップ寸法Dがトランジスタ23等によって大きくなる心
配がない。また、鋼球40が非磁性保護ケース28の検
出穴29を通過する際に、非磁性保護ケース28に衝突
して機械的衝撃を与えても、磁気抵抗素子42や部品の
実装強度を保つことができるとともに、機械的衝撃が充
填材52に吸収されて、磁気抵抗素子42の圧電ノイズ
も発生しにくくなる。
【0029】[第4実施形態、図12及び図13]図1
2及び図13に示すように、第4実施形態の鋼球検出セ
ンサ61は、第2実施形態の鋼球検出センサ41におい
て、回路基板25及び磁石34をばね性部材62を利用
して非磁性保護ケース28に取り付けると共に、2本の
リード線26a,26bの替わりに、2本の電気信号取
出し用ピン端子65(図12には2本のピン端子のうち
1本しか表示していない)を用いたものと同様のもので
ある。電気信号取り出し用ピン端子65は、鋼球検出セ
ンサ61の実装用端子として利用することができる。ピ
ン端子65と回路基板25は、半田付けや導電性接着剤
により接続を行ってもよいし、回路基板25に設けられ
たスルーホールに圧入して機械的圧接により接続を行っ
てもよい。
【0030】非磁性保護ケース28の両側に対向して設
けられている一対のガイド用凹部32Aの溝幅は広く設
定されており、回路基板25を挿入し易い。ガイド用凹
部32Aの一方の側壁面には、樹脂や金属からなるばね
性部材62が設けられている。ガイド用凹部32Aに挿
入された回路基板25は、このばね性部材62によって
他方の側壁面に押し付けられ確実に保持されるので、磁
気抵抗素子42の位置決め精度もさらにアップし、磁気
抵抗素子42の検知面43aと非磁性保護ケース28と
のギャップ寸法Dのばらつきをより小さくすることがで
きる。同様に、磁石34を載置する凹部33Aも磁石3
4のサイズより大きく設定されており、磁石34を挿入
し易い。凹部33Aの隣り合う二つの側壁面には、樹脂
や金属等からなるばね性部材62が設けられている。磁
石34は、これらのばね性部材62によって回路基板2
5及び凹部33Aの他の側壁面に押し付けられ確実に保
持される。
【0031】[第5実施形態、図14及び図15]図1
4及び図15に示すように、第5実施形態の鋼球検出セ
ンサ71は、第2実施形態の鋼球検出センサ41におい
て、2本のリード線26a,26bの替わりに、二つの
電気信号引出しパターン73a,73bを表面に設けた
電気信号取出し用印刷配線板72を用いたものと同様の
ものである。電気信号取出し用印刷配線板72は、非磁
性保護ケース28の部品収容部31の底面に配設されて
いる。印刷配線板72は、電気信号引出しパターン73
a,73bをそれぞれ回路基板25の回路パターンと半
田付け等の方法によって接続することにより、回路基板
25と接合される。磁石34は印刷配設板72上に設け
た磁石台74に載置される。印刷配線板72上には、ト
ランジスタ23や抵抗素子24、あるいはオペアンプ
(図示せず)等の電子部品を実装することができ、鋼球
検出センサ71の小型化を図ることができる。
【0032】[第6実施形態、図16]図16に示すよ
うに、第6実施形態の鋼球検出センサ81は、第2実施
形態の鋼球検出センサ41において、磁気抵抗素子42
の検知面43aを、非磁性保護ケース28の検出穴29
を囲む外壁に接触させ、かつ、非磁性保護ケース28の
部品収容部31に、トランジスタ23や抵抗素子24を
収容するための切込み部31aを設けたものである。以
上の構成からなる鋼球検出センサ81は、トランジスタ
23や抵抗素子24の実装高さ寸法が磁気抵抗素子42
より高い場合であっても、磁気抵抗素子42の検知面4
3aを非磁性保護ケース28に接触させることができ
る。
【0033】[他の実施形態]なお、本発明に係る鋼球
検出センサは前記実施形態に限定するものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々に変更することができる。例え
ば、前記実施形態では、磁気抵抗素子を非磁性保護ケー
スから離隔して配置したが、非磁性保護ケースへの機械
的衝撃が殆ど生じない場合や、機械的衝撃が弱い場合に
は、磁気抵抗素子を非磁性保護ケースに直接接触した状
態で配置してもよい。また、トランジスタにはNPN型
を用いたが、PNP型を用いてもよいし、回路基板や磁
石が非磁性保護ケースから外れるのを防止するために、
非磁性保護ケースの部品収容部の開口部を蓋で塞いでも
よい。
【0034】さらに、図17に示すように、磁気抵抗素
子122と抵抗素子123とを同一基板に設けることに
より、部品点数をさらに抑えることができるとともに実
装コストも低減できる。磁気抵抗素子122は所定の磁
気抵抗値を得るため蛇行形状とされ、磁気抵抗素子12
2のセグメントの幅Wと長さLの比W/Lを大きくして
高感度なものにしている。磁気抵抗素子122は、たと
えばInSb,InAs,GaAs等の化合物半導体を
蒸着法やスパッタリング法等で基板121上に薄膜状に
設けた後、この化合物半導体薄膜の表面にAl等のメタ
ル膜を蒸着法やスパッタリング法等の方法で所定のピッ
チにて形成したものである。あるいは、磁気抵抗素子1
22は、InSb等の単結晶半導体基板121の表面に
Al等のメタル膜を所定のピッチで形成したものであっ
てもよい。また、半導体薄膜は、上記のように基板12
1上に直接形成したり、単結晶半導体基板をそのまま用
いてもよいし、別に成膜した半導体薄膜や単結晶半導体
基板をガラス、アルミナ、フェライト等の基板121上
に接着剤で貼り付けた複合基板としたものであってもよ
い。
【0035】抵抗素子123は、基板121上に形成さ
れたInSb等の半導体薄膜やInSb等の単結晶半導
体基板や、Al、ニクロム等の金属薄膜やメタルグレー
ズ等の厚膜を蛇行状にライン形成したものである。磁気
抵抗素子122の一方の端部は出力電極124に接続さ
れ、他方の端部は中継電極126に接続されている。抵
抗素子123の一方の端部は出力電極125に接続さ
れ、他方の端部は中継電極126に接続されている。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、磁気抵抗素子を実装した回路基板を検出穴の軸
方向に対して平行になるように、検出穴に近接して非磁
性保護ケース内に配置したので、磁気抵抗素子を回路基
板に対して水平に実装することができ、磁気抵抗素子の
実装作業を従来と比較して極めて容易にできると共に、
回路基板上における磁気抵抗素子の位置決め精度も高
い。また、回路基板は磁気抵抗素子よりサイズが大きい
ため取り扱い易く、回路基板を検出穴の軸方向に対して
平行になるように非磁性保護ケースに取り付ける作業
も、従来の磁気抵抗素子を回路基板に対して垂直する作
業と比較して容易である。
【0037】また、磁気抵抗素子を実装した回路基板を
非磁性保護ケースに設けたガイド用凹部に挿入して位置
決めすることにより、回路基板を非磁性保護ケースに取
り付ける作業が容易になると供に、回路基板すなわち磁
気抵抗素子の位置決め精度も向上する。さらに、ガイド
用凹部内にばね性部材を配設し、ガイド用凹部に回路基
板を圧入して位置決めすることにより、回路基板の非磁
性保護ケースへの取付け作業がより容易になると共に、
磁気抵抗素子の位置決め精度もさらにアップし、磁気抵
抗素子の検知面と非磁性保護ケースとのギャップ寸法の
ばらつきをより小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼球検出センサの第1実施形態を
示す平面図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】図1に示した磁気抵抗素子の斜視図。
【図4】図1に示した鋼球検出センサの電気回路図。
【図5】増幅用トランジスタの電流−電圧特性を示すグ
ラフ。
【図6】図1に示した鋼球検出センサの出力電流波形を
示すグラフ。
【図7】(A)は図1に示した鋼球検出センサの出力端
子に負荷抵抗を接続した電気回路図、(B)はその出力
電圧波形を示すグラフ。
【図8】本発明に係る鋼球検出センサの第2実施形態を
示す平面図。
【図9】図8に示した磁気抵抗素子の斜視図。
【図10】本発明に係る鋼球検出センサの第3実施形態
を示す平面図。
【図11】図10のXI−XI断面図。
【図12】本発明に係る鋼球検出センサの第4実施形態
を示す平面図。
【図13】図12のXIII−XIII断面図。
【図14】本発明に係る鋼球検出センサの第5実施形態
を示す平面図。
【図15】図14のXV−XV断面図。
【図16】本発明に係る鋼球検出センサの第6実施形態
を示す平面図。
【図17】磁気抵抗素子の他の実施例を示す斜視図。
【図18】従来の鋼球検出センサを示す平面図。
【図19】図18に示した鋼球検出センサの一部切欠き
正面図。
【符号の説明】
21…鋼球検出センサ 22,42…磁気抵抗素子 23…トランジスタ 24…抵抗素子 25…回路基板 26a,26b…電気信号取出し用リード線 28…非磁性保護ケース 29…検出穴 32,32A…ガイド用凹部 34…磁石 35a,43a…検知面 37a,37b,45a,45b…端子電極 52…充填材 62…ばね性部材 65…電気信号取出し用ピン端子 72…電気信号取出し用印刷配線板 73a,73b…電気信号引出しパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 友春 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼球が通過する検出穴を有した非磁性保
    護ケースと、 前記検出穴の軸方向に対して略平行になるように、前記
    検出穴に近接して前記非磁性保護ケース内に配置された
    回路基板と、 前記回路基板上に実装された磁気抵抗素子と、 を備えたことを特徴とする鋼球検出センサ。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗素子が、前記検出穴側に検
    知面が位置する状態で前記回路基板の前記検出穴側の面
    に実装されていることを特徴とする請求項1記載の鋼球
    検出センサ。
  3. 【請求項3】 前記回路基板の磁気抵抗素子実装面とは
    反対の面に、前記磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加す
    る手段を配設したことを特徴とする請求項1及び請求項
    2記載の鋼球検出センサ。
  4. 【請求項4】 前記磁気抵抗素子に設けられた端子電極
    が前記回路基板に設けられた回路パターンに直接接続し
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の
    鋼球検出センサ。
  5. 【請求項5】 前記回路基板の磁気抵抗素子実装面に、
    トランジスタ及び抵抗素子が実装されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4記載の鋼球検出センサ。
  6. 【請求項6】 前記回路基板の磁気抵抗素子実装面とは
    反対側の面に、トランジスタ及び抵抗素子が実装されて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の鋼
    球検出センサ。
  7. 【請求項7】 前記磁気抵抗素子と前記抵抗素子とが単
    一基板上に設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項6記載の鋼球検出センサ。
  8. 【請求項8】 前記回路基板の回路パターンに電気信号
    取出し用リード線が電気的に接続されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項7記載の鋼球検出センサ。
  9. 【請求項9】 前記回路基板の回路パターンに電気信号
    取出し用ピン端子が電気的に接続されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項7記載の鋼球検出センサ。
  10. 【請求項10】 前記回路基板に接合し、かつ、電気信
    号引出しパターンを表面に設けた電気信号取出し用印刷
    配線板を備えていることを特徴とする請求項1ないし請
    求項7記載の鋼球検出センサ。
  11. 【請求項11】 前記回路基板の磁気抵抗素子実装面と
    前記非磁性保護ケースとのギャップを充填材で充填した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項10記載の鋼球
    検出センサ。
  12. 【請求項12】 前記回路基板を挿入するためのガイド
    用凹部を前記非磁性保護ケースに設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項11記載の鋼球検出センサ。
  13. 【請求項13】 前記非磁性保護ケースに設けたガイド
    用凹部内にばね性部材を配設し、前記ガイド用凹部に前
    記回路基板を圧入したことを特徴とする請求項12記載
    の鋼球検出センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008508509A (ja) * 2004-07-28 2008-03-21 ジーエスアイ グループ リミテッド 機械加工スピンドル速度検出子
JP2013022124A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Kyoraku Sangyo Kk プリント基板収納容器、及び不正電波検出装置
JP2017033648A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 耀徳 黄 近接センサーの防護カバー構造
US9804232B2 (en) 2015-07-10 2017-10-31 Yaw-Der Hwang Protective sleeve structure for proximity sensor

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