JPH11317095A - 半導体記憶装置、その使用方法及びその読み出し方法並びに使用方法及び読み出し方法が記憶された記憶媒体 - Google Patents

半導体記憶装置、その使用方法及びその読み出し方法並びに使用方法及び読み出し方法が記憶された記憶媒体

Info

Publication number
JPH11317095A
JPH11317095A JP15339898A JP15339898A JPH11317095A JP H11317095 A JPH11317095 A JP H11317095A JP 15339898 A JP15339898 A JP 15339898A JP 15339898 A JP15339898 A JP 15339898A JP H11317095 A JPH11317095 A JP H11317095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
digit
memory cell
output
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15339898A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuki Hazama
克樹 挾間
Hirotomo Miura
宏知 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP15339898A priority Critical patent/JPH11317095A/ja
Publication of JPH11317095A publication Critical patent/JPH11317095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • G11C11/5642Sensing or reading circuits; Data output circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモ
リセル等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶
情報が失われても、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り
訂正を行うことを可能とする。 【解決手段】 EEPROMの各メモリセル10に、4
値(1V,2V,3V,4V)の各しきい値電圧に対応
した第1の情報(”00”,”01”,”10”,”1
1”)を記憶し、読み出し時には、複号化回路13にお
いて、隣接する第1の情報の各2ビット構成のうち、1
ビットのみが異なるように各ビットを割り振って、例え
ば第2の情報(”00”,”01”,”11”,”1
0”)に変換し、この第2の情報をメモリセル10の記
憶情報として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値記憶型の半導
体記憶装置及びその使用方法並びにその使用方法が記憶
された記憶媒体に関し、特にバイナリデータである2ビ
ット以上の所定データが記憶可能である半導体記憶装置
に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化されている半導体記憶装置
では、1つのメモリセルに“0”と“1”の2種類の記
憶状態しか与えておらず、従って、1つのメモリセルの
記憶容量は1ビット(=2値)である。これに対し、1
つのメモリセルに(00,01,10,11)の4種類
の記憶情報を与え、各々の記憶情報に対応した4つのし
きい値電圧、例えば(1V,2V,3V,4V)によっ
て記憶を保持する、即ち1つのメモリセルに2ビット
(=4値)の記憶容量を持たせた半導体記憶装置が提案
されている。
【0003】上述した多値型の半導体記憶装置の一例
が、特開平6−282992号公報や特開平8−287
698号公報に開示されている。これらに開示された半
導体記憶装置における読み出し手段の回路構成で、メモ
リセルのしきい値電圧を判定した結果をバイナリデータ
として出力するための複号化回路は、NOTゲートやA
NDゲート、ORゲート等の論理ゲートの少なくとも1
つを介して、バイナリデータを構成する各ビットを出力
するように構成されている。
【0004】上述の半導体記憶装置に記憶された記憶情
報を読み出す際には、先ず、記憶情報の2ビットのうち
の上位ビットを検出する。即ち、2Vと3Vの中間値、
例えば2.5Vの判定電圧を印加し、電流が流れたなら
ば記憶情報が”10”,”11”の何れかであるため、
上位ビットが”1”と判定される。一方、電流が流れな
いならば記憶情報が”00”,”01”の何れかである
ため、上位ビットが”0”と判定される。
【0005】続いて、記憶情報の2ビットのうちの下位
ビットを検出して記憶情報を判定する。即ち、上述の上
位ビットの判定で電流が流れた場合、1V,2Vの中間
値、例えば1.5Vの判定電圧を印加し、電流が流れた
ならばしきい値電圧が1Vであり、従って記憶情報が”
00”であると判定される。一方、電流が流れないなら
ばしきい値電圧が2Vであり、従って記憶情報が”0
1”であると判定される。
【0006】また、上位ビットの判定で電流が流れない
場合、3V,4Vの中間値、例えば3.5Vの判定電圧
を印加し、電流が流れたならばしきい値電圧が3Vであ
り、従って記憶情報が”10”であると判定される。一
方、電流が流れないならばしきい値電圧が4Vであり、
従って記憶情報が”11”であると判定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】当然のことながら、特
に複号化回路において、出力するまでに信号が通過する
論理ゲートの数や各論理ゲートへの入力線の数が多いほ
ど信号遅延等の問題が生じることになる。このことは、
例えば特開平8−287698号公報のように最小の多
値記憶情報である2ビットのバイナリデータを記憶情報
とする場合では、複号化回路が比較的簡易な構成とされ
ているためにさほど信号遅延が重大視されることもない
が、特開平6−282992号公報のように記憶情報を
3ビットのバイナリデータとする場合には、論理ゲート
の数が増えるのみならず各論理ゲートに極めて多くの入
力線が結線された構成となる。半導体記憶装置の更なる
多値化が実現すれば、それに伴って信号遅延が極めて顕
著となり、多値化の効率的な実現を妨げる極めて重大な
要因の一つとなることは必至である。
【0008】また、半導体記憶装置の使用を重ねた場
合、メモリセル等に劣化が生じてしきい値電圧が低下す
ることがある。このとき、あるしきい値電圧が隣接する
しきい値電圧の判定電圧に割り込んだとすると、読み出
し時に例えば記憶情報”01”が”00”に、”10”
が”01”に、”11”が”10”に、というようにデ
ータ化けが発生することになる。この場合、”01”か
ら”00”へのデータ化けや”11”から”10”への
データ化けについては、上位ビット或いは下位ビットの
みの1ビット分に誤りが生じただけであるが、”10”
から”01”へのデータ化けのときには上位ビット及び
下位ビットの双方に誤りが生じることになる。このよう
に2ビット分のデータ化けが生じた場合では、誤り検出
法及び誤り訂正法として通常行われるパリティー誤り検
査符号を用いた誤り検出やハミング符号を用いた誤り訂
正を行うことが不可能となる。
【0009】近時では、半導体記憶装置の更なる多値化
も研究されており、記憶情報が8値(3ビット)以上の
場合では4値(2ビット)の場合に比して記憶情報のう
ちの2ビット分以上が同時にデータ化けを起こす確率が
極めて高くなり、複雑であり且つ検査ビット数の多い誤
り検出法及び誤り訂正法が不可欠となるという深刻な問
題がある。
【0010】例えば、特開平8−249893号公報に
は、従来一般に用いられている第1の書き込みベリファ
イ手段に加え、第2の書き込みベリファイ手段を設け、
書き込み過剰を確認し、各データに対してメモリセルの
しきい値を所定の範囲に設定する技術が開示されてい
る。しかしながら、この技術は記憶データのエラー発生
を未然に防止することを目的とするものの、前記公報に
は上述したようなデータ化けについては何等言及されて
おらず、データ化けの問題を解決する技術であるとは言
い難い。
【0011】パリティー誤り検査を可能とする優れた半
導体記憶装置が前述の特開平6−282992号公報に
開示されている。この手法は、例えば記憶情報が3ビッ
トである場合に、各しきい値電圧に対応してメモリセル
に記憶されるバイナリデータを、隣接するしきい値電圧
間で1ビットのみ異なるように規定する方法である。こ
の手法によれば、しきい値電圧が変化してデータ化けが
生じたとしても1ビット分であるため、通常のパリティ
ー誤り検査による訂正が可能となる。
【0012】ここで開示された半導体記憶装置における
読み出し手段の回路構成で、メモリセルのしきい値電圧
を判定した結果をバイナリデータとして出力するための
複号化回路は、NOTゲートやANDゲート、ORゲー
ト等の論理ゲートの少なくとも1つを介して、バイナリ
データを構成する各ビットを出力するように構成されて
いる。当然のことながら、特に複号化回路において、出
力するまでに信号が通過する論理ゲートの数や各論理ゲ
ートへの入力線の数が多いほど信号遅延等の問題が生じ
ることになる。このことは、最小の多値記憶情報である
2ビットのバイナリデータを記憶情報とする場合では、
複号化回路が比較的簡易な構成とされているためにさほ
ど信号遅延が重大視されることもないが、特開平6−2
82992号公報のように記憶情報を3ビットのバイナ
リデータとする場合には、論理ゲートの数が増えるのみ
ならず各論理ゲートに極めて多くの入力線が結線された
構成となる。半導体記憶装置の更なる多値化が実現すれ
ば、それに伴って信号遅延が極めて顕著となり、多値化
の効率的な実現を妨げる極めて重大な要因の一つとなる
ことは必至である。即ち、特開平6−282992号公
報の半導体記憶装置においては、通常のパリティー誤り
検査による訂正が可能となり、信頼性の向上を図ること
ができる反面、隣接するしきい値電圧間で記憶情報が1
ビットのみ異なるように規定する特殊な装置構成が必要
であり、しかも多値化が進むにつれて当該装置構成の大
幅な複雑化が不可避的に招来されるという深刻な問題が
留保されている。
【0013】そこで、本発明の目的は、半導体記憶装置
の多値化が進められても、徒に回路構成を複雑化させる
ことなく信号遅延を抑止して、読み出し動作の高速化を
図ることを可能とする半導体記憶装置を提供することで
あり、更にそれを用いた迅速な読み出し方法並びにその
読み出し方法を記録した記憶媒体を提供することであ
る。
【0014】更に、本発明の目的は、使用を重ねるにつ
れて必然的に発生するメモリセル等の劣化に起因するデ
ータ化けによって多値記憶情報が失われても、効率良く
且つ正確に誤り検出や誤り訂正を行うことを極めて簡易
な構成で実現可能としつつも、半導体記憶装置の多値化
が進められても徒に回路構成を複雑化させることなく信
号遅延を抑止して、読み出し動作の高速化を図ることを
可能とする半導体記憶装置及びその使用方法並びにその
使用方法を記録した記憶媒体を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、複数のメモリセルが行列状に配され、前記各メモリ
セルに少なくとも2桁の所定値の記憶情報が各基準電圧
の順に対応して記憶される第1の規則に従って構成され
た半導体記憶装置であって、入力された前記記憶情報を
第2の規則に従って割り振って符号を作成し、前記メモ
リセルに記憶させる書き込み手段と、選択された前記メ
モリセルから読み出した前記符号を第3の規則に従って
割り振って出力情報として出力する読み出し手段とを備
え、前記第3の規則は、前記第1の規則に従う前記符号
を、前記基準電圧に対応させて順に並べた際に隣接する
各々の差異が1桁のみとなるように割り当てて前記出力
情報を作成する規則であるとともに、前記第2の規則
は、前記第3の規則の逆の割り当て規則であり、前記出
力情報に誤りが発生しなければ前記記憶情報と前記出力
情報とが一致するように構成されている。
【0016】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧に対
応する前記記憶情報の差異が1桁のみとなるような割り
振り規則に従って、前記記憶情報を構成する各桁を割り
振るための論理回路を有する。
【0017】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記書き込み手段は、前記読み出し手段による前
記割り振り規則と逆の割り振りを行うための論理回路を
有する。
【0018】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報に誤り検出用の冗長情報を付加して
データ列を作成し、前記データ列を前記第1の情報に変
換して、前記第1の情報が所定数からなる一連の前記メ
モリセルに記憶されるように構成されており、前記一連
の前記メモリセルのうちの1つについて、当該メモリセ
ルの1桁に前記冗長情報が割り振られる。
【0019】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報に誤り訂正用の冗長情報を付加して
データ列を作成し、前記データ列を前記第1の情報に変
換して、前記第1の情報が所定数からなる一連の前記メ
モリセルに記憶されるように構成されており、前記一連
の前記メモリセルのうちの少なくとも1つについて、当
該メモリセルの少なくとも1桁に前記冗長情報が割り振
られる。
【0020】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記記憶情報を構成する各
桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力するようにな
されており、前記最上位桁の情報を1回の判定動作によ
り出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順次出力す
る。
【0021】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記データ列を構成する各
桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力するようにな
されており、前記最上位桁の情報を1回の判定動作によ
り出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順次出力す
る。
【0022】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記記憶情報の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力し、前記記憶情報
の前記最上位桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の
情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうちの
所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記
下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、
最下位桁に至るまで順次行う。
【0023】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記メモリセルからの前記
記憶情報に応じて、前記参照トランジスタのうちの所定
の前記参照トランジスタを選択して導通させる選択手段
を有しており、前記選択手段により選択された前記参照
トランジスタにより前記比較動作が行われる。
【0024】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記データ列の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力し、前記データ列
の前記最上位桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の
情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうちの
所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記
下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、
最下位桁に至るまで順次行う。
【0025】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記メモリセルからの前記
データ列に応じて、前記参照トランジスタのうちの所定
の前記参照トランジスタを選択して導通させる選択手段
を有しており、前記選択手段により選択された前記参照
トランジスタにより前記比較動作が行われる。
【0026】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報がバイナリデータである。
【0027】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記データ列がバイナリデータである。
【0028】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルは、ゲート、ソース及びドレイン
を有し、前記ソースと前記ドレインとの間のチャネル領
域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲートとの間に
誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して構成されて
いる。
【0029】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルは、シリアルアクセス型のもので
ある。
【0030】本発明の半導体記憶装置は、複数のメモリ
セルが行列状に配され、前記各メモリセルに少なくとも
2桁の所定値の第1の情報が記憶されるように構成され
た記憶手段と、前記記憶手段のうちから所望の前記メモ
リセルを選択し、当該メモリセルに記憶された前記第1
の情報を検出するとともに、隣接する基準電圧に対応し
て各桁の差異を1桁のみとする割り振り規則に従って前
記第1の情報を変換して前記第2の情報を作成し、この
第2の情報を記憶情報として出力する読み出し手段と、
前記読み出し手段による前記割り振り規則と逆の割り振
りを行って前記記憶情報を前記第1の情報に変換し、前
記メモリセルに記憶させる書き込み手段とを備えてい
る。
【0031】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧に対
応する前記記憶情報の差異が1桁のみとなるような割り
振り規則に従って、前記記憶情報を構成する各桁を割り
振るための論理回路を有する。
【0032】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記各論理回路は、最上位桁の出力端子を除く各
桁の出力端子にそれぞれ接続されている。
【0033】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記書き込み手段は、前記読み出し手段による前
記割り振り規則と逆の割り振りを行うための論理回路を
有する。
【0034】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報に誤り検出用の冗長情報を付加して
データ列を作成し、前記データ列を前記第1の情報に変
換して、前記第1の情報が所定数からなる一連の前記メ
モリセルに記憶されるように構成されており、前記一連
の前記メモリセルのうちの1つについて、当該メモリセ
ルの1桁に前記冗長情報が割り振られる。
【0035】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報に誤り訂正用の冗長情報を付加して
データ列を作成し、前記データ列を前記第1の情報に変
換して、前記第1の情報が所定数からなる一連の前記メ
モリセルに記憶されるように構成されており、前記一連
の前記メモリセルのうちの少なくとも1つについて、当
該メモリセルの少なくとも1桁に前記冗長情報が割り振
られる。
【0036】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記記憶情報を構成する各
桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力するようにな
されており、前記最上位桁の情報を1回の判定動作によ
り出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順次出力す
る。
【0037】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記データ列を構成する各
桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力するようにな
されており、前記最上位桁の情報を1回の判定動作によ
り出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順次出力す
る。
【0038】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記記憶情報の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力し、前記記憶情報
の前記最上位桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の
情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうちの
所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記
下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、
最下位桁に至るまで順次行う。
【0039】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記メモリセルからの前記
記憶情報に応じて、前記参照トランジスタのうちの所定
の前記参照トランジスタを選択して導通させる選択手段
を有しており、前記選択手段により選択された前記参照
トランジスタにより前記比較動作が行われる。
【0040】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記データ列の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力し、前記データ列
の前記最上位桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の
情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうちの
所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記
下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、
最下位桁に至るまで順次行う。
【0041】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記メモリセルからの前記
データ列に応じて、前記参照トランジスタのうちの所定
の前記参照トランジスタを選択して導通させる選択手段
を有しており、前記選択手段により選択された前記参照
トランジスタにより前記比較動作が行われる。
【0042】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報がバイナリデータである。
【0043】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記データ列がバイナリデータである。
【0044】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルは、ゲート、ソース及びドレイン
を有し、前記ソースと前記ドレインとの間のチャネル領
域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲートとの間に
誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して構成されて
いる。
【0045】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルは、シリアルアクセス型のもので
ある。
【0046】本発明の半導体記憶装置は、各メモリセル
に2桁以上で各桁が少なくとも2値の取り得る状態のう
ちの1値とされてなる記憶情報が記憶可能な多値型の半
導体記憶装置であって、書き込み時には、入力した前記
記憶情報を各基準電圧に前記記憶情報が順次対応する規
則に従って変換して前記メモリセルに記憶させ、読み出
し時には、前記規則の逆変換により、隣接する前記基準
電圧に対応する前記記憶情報の差異が1桁のみとなるよ
うに、前記メモリセルに記憶された前記記憶情報を変換
し、前記書き込み時、前記メモリセルによる記憶保存時
或いは前記読み出し時において、前記記憶情報に誤りが
生じなければ、入力した前記記憶情報と出力した前記記
憶情報とが一致するように構成されている。
【0047】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、所望の前記メモリセルを選択し、当該メモリセル
に記憶された前記記憶情報の検出動作を行う読み出し手
段を備え、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧
に対応する前記記憶情報の差異が1桁のみとなるような
割り振り規則に従って、前記記憶情報を構成する各桁を
割り振るための論理回路を有する。
【0048】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記各論理回路は、最上位桁の出力端子を除く各
桁の出力端子にそれぞれ接続されている。
【0049】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、選択した前記メモリセルに前記記憶情報を記憶さ
せる書き込み手段を備え、前記書き込み手段は、前記読
み出し手段による前記割り振り規則と逆の割り振りを行
うための論理回路を有する。
【0050】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報に誤り検出用の冗長情報を付加して
データ列を作成し、前記データ列を前記第1の情報に変
換して、前記第1の情報が所定数からなる一連の前記メ
モリセルに記憶されるように構成されており、前記一連
の前記メモリセルのうちの1つについて、当該メモリセ
ルの1桁に前記冗長情報が割り振られる。
【0051】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報に誤り訂正用の冗長情報を付加して
データ列を作成し、前記データ列を前記第1の情報に変
換して、前記第1の情報が所定数からなる一連の前記メ
モリセルに記憶されるように構成されており、前記一連
の前記メモリセルのうちの少なくとも1つについて、当
該メモリセルの少なくとも1桁に前記冗長情報が割り振
られる。
【0052】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記記憶情報を構成する各
桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力するようにな
されており、前記最上位桁の情報を1回の判定動作によ
り出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順次出力す
る。
【0053】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記データ列を構成する各
桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力するようにな
されており、前記最上位桁の情報を1回の判定動作によ
り出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順次出力す
る。
【0054】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記記憶情報の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力し、前記記憶情報
の前記最上位桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の
情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうちの
所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記
下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、
最下位桁に至るまで順次行う。
【0055】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記メモリセルからの前記
記憶情報に応じて、前記参照トランジスタのうちの所定
の前記参照トランジスタを選択して導通させる選択手段
を有しており、前記選択手段により選択された前記参照
トランジスタにより前記比較動作が行われる。
【0056】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記データ列の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力し、前記データ列
の前記最上位桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の
情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうちの
所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記
下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、
最下位桁に至るまで順次行う。
【0057】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記メモリセルからの前記
データ列に応じて、前記参照トランジスタのうちの所定
の前記参照トランジスタを選択して導通させる選択手段
を有しており、前記選択手段により選択された前記参照
トランジスタにより前記比較動作が行われる。
【0058】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルは、シリアルアクセス型のもので
ある。
【0059】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報がバイナリデータである。
【0060】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記データ列がバイナリデータである。
【0061】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルは、ゲート、ソース及びドレイン
を有し、前記ソースと前記ドレインとの間のチャネル領
域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲートとの間に
誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して構成されて
いる。
【0062】本発明の半導体記憶装置の使用方法は、各
メモリセルに2桁以上の所定値の記憶情報が記憶された
多値型の半導体記憶装置の使用方法であって、前記各メ
モリセルには、各基準電圧に対応した第1の情報が規定
され、順次大きくなる前記基準電圧に応じて前記第1の
情報の値が順次大きくなるように規定されており、前記
入力情報を前記第1の情報に変換し、選択した前記メモ
リセルに前記第1の情報を記憶させる第1のステップ
と、前記メモリセルから前記第1の情報を検出する第2
のステップと、前記第1の情報を変換して隣接する情報
の差異が1桁のみとなるように各桁を割り振って第2の
情報とし、前記第2の情報を出力情報として出力する第
3のステップとを含み、前記出力情報に誤りが発生しな
ければ前記入力情報と前記出力情報とが一致する。
【0063】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第1のステップにおいて、前記記
憶情報に誤り検出用の冗長情報を付加して所定桁からな
る各データ列を作成し、前記デ−タ列を前記第1の情報
に変換し、所定数からなる一連の前記メモリセルに記憶
させるとともに、前記第3のステップにおいて、前記第
2の情報に誤りが生じたか否かを判定した後、出力す
る。
【0064】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第1のステップにおいて、前記記
憶情報に誤り訂正用の冗長情報を付加して所定桁からな
る各データ列を作成し、前記デ−タ列を前記第1の情報
に変換し、所定数からなる一連の前記メモリセルに記憶
させるとともに、前記第3のステップにおいて、前記第
2の情報に誤りが生じた場合には訂正を施して、前記第
2の情報を出力する。
【0065】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第3のステップにおいて、前記記
憶情報を構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速
く出力するようになされており、前記最上位桁の情報を
1回の判定動作により出力するとともに、それに次ぐ各
下位桁を順次出力する。
【0066】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第3のステップにおいて、前記デ
ータ列を構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速
く出力するようになされており、前記最上位桁の情報を
1回の判定動作により出力するとともに、それに次ぐ各
下位桁を順次出力する。
【0067】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第3のステップは、隣接する前記
基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧とし、当該しき
い値電圧を前記メモリセルの前記基準電圧と比較する各
参照トランジスタを用い、先ず前記各参照トランジスタ
のうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを用い
た1回の前記判定動作により、前記記憶情報の前記最上
位桁の情報を特定して最初に出力し、続いて、前記最上
位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタの
うちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動
作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力
し、続いて、前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して
出力する動作を、最下位桁に至るまで順次行う。
【0068】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第3のステップは、前記メモリセ
ルからの前記記憶情報に応じて、前記参照トランジスタ
のうちの所定の前記参照トランジスタを選択して導通さ
せる選択手段を用い、前記選択手段により選択された前
記参照トランジスタにより前記比較動作を行う。
【0069】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第3のステップは、隣接する前記
基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧とし、当該しき
い値電圧を前記メモリセルの前記基準電圧と比較する各
参照トランジスタを用い、先ず前記各参照トランジスタ
のうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを用い
た1回の前記判定動作により、前記データ列の前記最上
位桁の情報を特定して最初に出力し、続いて、前記最上
位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタの
うちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動
作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力
し、続いて、前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して
出力する動作を、最下位桁に至るまで順次行う。
【0070】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記第3のステップは、前記メモリセ
ルからの前記データ列に応じて、前記参照トランジスタ
のうちの所定の前記参照トランジスタを選択して導通さ
せる選択手段を用い、前記選択手段により選択された前
記参照トランジスタにより前記比較動作を行う。
【0071】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記記憶情報がバイナリデータであ
る。
【0072】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記データ列がバイナリデータであ
る。
【0073】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記メモリセルは、シリアルアクセス
型のものである。
【0074】本発明の半導体記憶装置の使用方法の一態
様例においては、前記メモリセルは、ゲート、ソース及
びドレインを有し、前記ソースと前記ドレインとの間の
チャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲー
トとの間に誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して
構成されたものである。
【0075】本発明の半導体記憶装置の使用方法が記憶
された記憶媒体は、請求項36〜44のいずれか1項に
記載の半導体記憶装置の使用方法を構成する第1〜第3
のステップをコンピュータから読み出し可能に格納して
いる。
【0076】本発明の半導体記憶装置は、2n 値(nは
2以上の自然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメ
モリセルを備えた半導体記憶装置において、前記メモリ
セルに格納された第1の記憶情報を読み出す読み出し手
段と、前記読み出し手段によって得られた前記第1の記
憶情報の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイ
ナリデータに変換する第1のデータ変換手段と、前記第
1の特定値を、(2n−1)個の基準値と比較し、第2
の特定値に規定し、前記第2の特定値をバイナリデータ
に変換する第2のデータ変換手段とを備え、前記各第1
の記憶情報に対応するバイナリデータにおいて、隣接す
るバイナリデータ間の差異を1桁のみとするように構成
されている。
【0077】本発明の半導体記憶装置は、2n 値(nは
2以上の自然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメ
モリセルを備えた半導体記憶装置であって、前記メモリ
セルに格納された第1の記憶情報を読み出す読み出し手
段と、前記読み出し手段によって得られた前記第1の記
憶情報の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイ
ナリデータに変換する第1のデータ変換手段と、前記第
1の特定値を、(2m−1)個(mはnより小さい自然
数)の基準値と比較し、第2の特定値に規定し、前記第
2の特定値をm桁のバイナリデータに変換する第2のデ
ータ変換手段とを備え、前記各第1の記憶情報に対応す
るバイナリデータにおいて、隣接するバイナリデータ間
の差異を1桁のみとするように構成されている。
【0078】本発明の半導体記憶装置は、NM 値(N,
Mはそれぞれ2以上の自然数)のある所定の記憶情報を
記憶可能なメモリセルを備えた半導体記憶装置におい
て、前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み
出す読み出し手段と、前記読み出し手段によって得られ
た前記第1の記憶情報の第1の特定値を、少なくとも所
定の1桁のデータに変換する第1のデータ変換手段と、
前記第1の特定値を、(NM −1)個の基準値と比較
し、第2の特定値に規定し、前記第2の特定値をデータ
に変換する第2のデータ変換手段とを備え、前記各第1
の記憶情報に対応するデータにおいて、隣接するデータ
間の差異を1桁のみとするように構成されている。
【0079】本発明の半導体記憶装置は、NM 値(N,
Mはそれぞれ2以上の自然数)のある所定の記憶情報を
記憶可能なメモリセルを備えた半導体記憶装置であっ
て、前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み
出す読み出し手段と、前記読み出し手段によって得られ
た前記第1の記憶情報の第1の特定値を、少なくとも所
定の1桁のバイナリデータに変換する第1のデータ変換
手段と、前記第1の特定値を、(NL −1)個(LはM
より小さい自然数)の基準値と比較し、第2の特定値に
規定し、前記第2の特定値をL桁のバイナリデータに変
換する第2のデータ変換手段とを備え、前記各第1の記
憶情報に対応するデータにおいて、隣接するデータ間の
差異を1桁のみとするように構成されている。
【0080】本発明の半導体記憶装置は、各メモリセル
に3桁以上の所定値の記憶情報が各々の基準電圧に対応
して記憶可能であり、数回の判定動作を順次行うことに
より前記基準電圧を特定して前記記憶情報を読み出す多
値型の半導体記憶装置であって、前記記憶情報を構成す
る各桁のうち、所定桁の情報を最も速く出力するように
なされており、前記所定桁の情報を1回の前記判定動作
により出力する。
【0081】本発明の半導体記憶装置は、複数のメモリ
セルが行列状に配され、前記各メモリセルに2ビットの
記憶情報が基準電圧に対応して記憶されるように構成さ
れた記憶手段と、隣接する前記基準電圧間の所定値を各
々のしきい値電圧とする3つの参照トランジスタを有す
る読み出し手段とを備え、前記読み出し手段は、前記各
参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照トラン
ジスタのみを用いた1回の第1の判定動作により、前記
記憶情報の上位ビットを特定して最初に出力するととも
に、前記各参照トランジスタのうちの残りの2つを用い
た第2及び第3の判定動作を行い、前記第1の判定動作
の結果如何により前記第2或いは第3の判定動作の結果
を前記記憶情報の下位ビットであると特定して続いて出
力する。
【0082】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、複数のメモリセルが行列状に配され、前記各メモ
リセルに3桁以上の所定値の記憶情報が各々の基準電圧
に対応して記憶されるように構成された記憶手段と、前
記記憶手段のうちから所望の前記メモリセルを選択し、
前記基準電圧を判定して前記記憶情報を特定し出力する
ものであって、前記記憶情報を構成する各桁のうち、所
定桁の情報を最も速く出力するようになされており、前
記所定桁の情報を1回の判定動作により出力する読み出
し手段とを備えている。
【0083】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記所定桁が前記記憶情報の最上位桁である。
【0084】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報を構成する各桁を最上位桁から順次
出力する。
【0085】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルが、ゲート、ソース及びドレイン
を有し、前記ソースと前記ドレインとの間のチャネル領
域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲートとの間に
誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有しており、前記
ゲート、前記ソース及び前記ドレインにそれぞれ所定電
圧を印加することによってしきい値電圧として前記基準
電圧を設定し、前記基準電圧に対応した記憶情報を記憶
する。
【0086】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルが、信号電荷を蓄積するメモリキ
ャパシタと、前記メモリキャパシタを選択するためのア
クセストランジスタとを有して構成されており、前記メ
モリキャパシタに所定の前記基準電圧を印加することに
より電荷蓄積状態を設定し、前記基準電圧に対応した記
憶情報を記憶する。
【0087】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記メモリセルが、シリアルアクセス型のもので
ある。
【0088】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段が、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記記憶情報の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力する。
【0089】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段が、前記記憶情報の前記最上位
桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の情報に基づい
て、残りの前記参照トランジスタのうちの所定の前記参
照トランジスタを用いた前記判定動作により、前記最上
位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記下位桁に次ぐ
更なる下位桁を特定して出力する動作を、最下位桁に至
るまで順次行う。
【0090】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
有しており、前記各参照トランジスタの前記しきい値電
圧を前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当
該基準電圧を特定するものであり、前記各参照トランジ
スタのうちの所定の1つの前記参照トランジスタのみを
用いた1回の前記判定動作により、前記記憶情報の前記
最上位桁の情報を特定して最初に出力し、前記記憶情報
の前記最上位桁の情報を出力した後に、前記最上位桁の
情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうちの
所定の前記参照トランジスタを用いた前記判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力し、前記
下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、
最下位桁に至るまで順次行う。
【0091】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記読み出し手段は、前記メモリセルからの前記
記憶情報に応じて、前記参照トランジスタのうちの所定
の前記参照トランジスタを選択して導通させる選択手段
を有しており、前記選択手段により選択された前記参照
トランジスタにより前記比較動作が行われる。
【0092】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記記憶情報がバイナリデータである。
【0093】本発明の半導体記憶装置の読み出し方法
は、各メモリセルに3桁以上の所定値の記憶情報が各々
の基準電圧に対応して記憶可能であり、隣接する前記基
準電圧間の所定値をそのしきい値電圧とする各参照トラ
ンジスタにより、その前記しきい値電圧を前記メモリセ
ルの前記基準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定
して前記記憶情報を読み出す多値型の半導体記憶装置の
読み出し方法であって、前記各参照トランジスタのうち
の所定の1つの前記参照トランジスタのみを用いた1回
の判定動作により、前記記憶情報の最上位桁の情報を特
定して最初に出力する第1のステップと、前記最上位桁
の情報に基づいて、残りの前記参照トランジスタのうち
の所定の前記参照トランジスタを用いた判定動作によ
り、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出力する第2
のステップとを備え、前記第2のステップを、前記下位
桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作を、最下
位桁に至るまで順次行う。
【0094】本発明の半導体記憶装置の読み出し方法の
一態様例においては、前記記憶情報がバイナリデータで
ある。
【0095】本発明の半導体記憶装置の読み出し方法
は、各メモリセルに2ビットの記憶情報が各々の基準電
圧に対応して記憶可能であり、隣接する前記基準電圧間
の所定値を各々のしきい値電圧とする3つの参照トラン
ジスタにより、その前記しきい値電圧を前記メモリセル
の前記基準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定し
て前記記憶情報を読み出す多値型の半導体記憶装置の読
み出し方法であって、前記各参照トランジスタのうちの
所定の1つの前記参照トランジスタのみを用いた1回の
第1の判定動作により、前記記憶情報の上位ビットの情
報を特定して最初に出力する第1のステップと、前記上
位ビットの情報に基づいて、残りの2つの前記参照トラ
ンジスタを用いた第2及び第3の判定動作を行い、前記
第1の判定動作の結果如何により前記第2或いは第3の
判定動作の結果を前記記憶情報の下位ビットであると特
定して続いて出力する第2のステップとを備える。
【0096】本発明の半導体記憶装置の読み出し方法の
一態様例においては、前記第1及び第2のステップは、
前記メモリセルからの前記記憶情報に応じて、前記参照
トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
択して導通させる選択手段を用い、前記選択手段により
選択された前記参照トランジスタにより前記比較動作を
行う。
【0097】本発明の半導体記憶装置の読み出し方法の
一態様例においては、前記メモリセルが、ゲート、ソー
ス及びドレインを有し、前記ソースと前記ドレインとの
間のチャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記
ゲートとの間に誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有
して構成されており、前記ゲート、前記ソース及び前記
ドレインにそれぞれ所定電圧を印加することによってし
きい値電圧として前記基準電圧を設定し、前記基準電圧
に対応した記憶情報を記憶する。
【0098】本発明の半導体記憶装置の読み出し方法の
一態様例においては、前記メモリセルは、信号電荷を蓄
積するメモリキャパシタと、前記メモリキャパシタを選
択するためのアクセストランジスタとを有して構成され
ており、前記メモリキャパシタに所定の基準電圧を印加
することにより電荷蓄積状態を設定し、前記基準電圧に
対応した記憶情報を記憶する。
【0099】本発明の半導体記憶装置の読み出し方法の
一態様例においては、前記メモリセルは、シリアルアク
セス型のものである。
【0100】本発明の記憶媒体は、上述の半導体記憶装
置の読み出し方法を構成する各ステップがコンピュータ
から読み出し可能に格納されたものである。
【0101】本発明の半導体記憶装置は、2n 値(nは
3以上の自然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメ
モリセルを備えた半導体記憶装置であって、前記メモリ
セルに格納された第1の記憶情報を読み出す読み出し手
段と、前記読み出し手段によって得られた前記第1の記
憶情報の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイ
ナリデータに変換する第1のデータ変換手段と、前記第
1の特定値を、(2n−1)個の基準値と比較し、第2
の特定値に規定し、前記第2の特定値をバイナリデータ
に変換する第2のデータ変換手段とを備えている。
【0102】本発明の半導体記憶装置は、2n 値(nは
3以上の自然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメ
モリセルを備えた半導体記憶装置であって、前記メモリ
セルに格納された第1の記憶情報を読み出す読み出し手
段と、前記読み出し手段によって得られた前記第1の記
憶情報の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイ
ナリデータに変換する第1のデータ変換手段と、前記第
1の特定値を、(2m−1)個(mはnより小さい自然
数)の基準値と比較し、第2の特定値に規定し、前記第
2の特定値をm桁のバイナリデータに変換する第2のデ
ータ変換手段とを備えている。
【0103】本発明の半導体記憶装置は、NM 値(Nは
2以上、Mは3以上の自然数)のある所定の記憶情報を
記憶可能なメモリセルを備えた半導体記憶装置であっ
て、前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み
出す読み出し手段と、前記読み出し手段によって得られ
た前記第1の記憶情報の第1の特定値を、少なくとも所
定の1桁のバイナリデータに変換する第1のデータ変換
手段と、前記第1の特定値を、(NM −1)個の基準値
と比較し、第2の特定値に規定し、前記第2の特定値を
バイナリデータに変換する第2のデータ変換手段とを備
えている。
【0104】本発明の半導体記憶装置は、NM 値(Nは
2以上、Mは3以上の自然数)のある所定の記憶情報を
記憶可能なメモリセルを備えた半導体記憶装置であっ
て、前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み
出す読み出し手段と、前記読み出し手段によって得られ
た前記第1の記憶情報の第1の特定値を、少なくとも所
定の1桁のバイナリデータに変換する第1のデータ変換
手段と、前記第1の特定値を、(NL −1)個(LはM
より小さい自然数)の基準値と比較し、第2の特定値に
規定し、前記第2の特定値をL桁のバイナリデータに変
換する第2のデータ変換手段とを備えている。
【0105】
【作用】本発明の半導体記憶装置においては、多値のデ
ータを記憶情報とし、この記憶情報を構成する各桁に出
力順位を設け、特に所定桁(例えば最上位桁)の情報を
最も速く出力するようにして、前記所定桁の情報が1回
の判定動作により特定されて出力される。具体的には、
本発明の半導体記憶装置を、隣接する前記しきい値電圧
間の所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジス
タを備え、各参照トランジスタのしきい値電圧を前記メ
モリセルの前記しきい値電圧と逐次比較して、当該メモ
リセルの前記しきい値電圧を特定するように構成する。
ここで、例えば記憶情報がバイナリデータであり、その
取り得る値を順に並べた場合、記憶情報の桁数(ビット
数)と同数の最上位桁(最上位ビット)が同一である2
つのグループが形成されるが、本発明ではこのことを利
用し、所定の1つの参照トランジスタによる1回の判定
動作のみで2つのグループの何れであるか、即ち最上位
ビットが特定され、先ず初めにこの最上位ビットが出力
される。一般的に、読み出し手段の複号化回路の構成
は、記憶情報が2ビットであれば比較的単純であってさ
ほどの問題はないが、記憶情報のビット数が3ビット以
上となると、ビット数が増大するにつれて複号化回路を
構成する論理ゲート数や各論理ゲートの入力線の数が飛
躍的に増加して複雑化する傾向にあり、信号遅延を代表
とする様々な問題が惹起する。本発明の半導体記憶装置
は、記憶情報のビット数が3ビット以上に多値化されて
も、上述のように最上位ビットがいち速く出力され、最
上位ビットに次ぐ下位ビットも順次出力される構成を有
しており、信号遅延等の発生が抑止されることになる。
【0106】また、本発明の半導体記憶装置において、
各メモリセルに関しては、多値の記憶情報が各々のしき
い値電圧に順次対応して規定されており、読み出し時に
隣接するしきい値電圧に対応する記憶情報の差異が1桁
のみとなるように変換して出力する。この場合、読み出
し時の変換に対応して整合をとるために、書き込み時に
入力した記憶情報に読み出し時の変換の逆変換を施す。
具体的に、記憶情報がバイナリデータであり、例えば2
ビットのデータである場合、メモリセルにはしきい値電
圧に順次対応して(00,01,10,11)が記憶さ
れる。そして、読み出し時には隣接する記憶情報の差異
が1ビットとなるように、例えば記憶情報が(00,0
1,11,10)に変換されて出力される。このとき、
記憶情報に誤りが生じなければ当然のことながら入力と
出力とで記憶情報が一致する必要があるため、書き込み
時に前記変換の逆変換を行って記憶情報を(00,0
1,10,11)としてメモリセルに記憶させればよ
い。このように、本発明の半導体記憶装置においては、
しきい値電圧に記憶情報が順次対応した通常のメモリセ
ルを用いることができ、使用を重ねてメモリセル等に劣
化が生じ、しきい値電圧が低下してデータ化けが発生し
た場合でも、出力される記憶情報の誤りを1ビット分の
みに抑えられるので、通常行われるパリティー誤り検査
符号を用いた誤り検出法やハミング符号を用いた誤り訂
正法により有効に誤り検出及び誤り訂正を行うことが可
能となる。
【0107】更に、本発明の半導体記憶装置において
は、多値のデータを記憶情報とし、この記憶情報を構成
する各桁に出力順位を設け、特に最上位桁の情報を最も
速く出力するようにして、前記所定桁の情報が1回の判
定動作により特定されて出力される。具体的には、本発
明の半導体記憶装置を、隣接する前記しきい値電圧間の
所定値をそのしきい値電圧とする各参照トランジスタを
備え、各参照トランジスタのしきい値電圧を前記メモリ
セルの前記しきい値電圧と逐次比較して、当該メモリセ
ルの前記しきい値電圧を特定するように構成する。ここ
で、例えば記憶情報がバイナリデータであり、その取り
得る値を順に並べた場合、記憶情報の桁数(ビット数)
と同数の最上位桁(最上位ビット)が同一である2つの
グループが形成されるが、本発明ではこのことを利用
し、所定の1つの参照トランジスタによる1回の判定動
作のみで2つのグループの何れであるか、即ち最上位ビ
ットが特定され、先ず初めにこの最上位ビットが出力さ
れる。一般的に、読み出し手段の複号化回路の構成は、
記憶情報が2ビットであれば比較的単純であってさほど
の問題はないが、記憶情報のビット数が3ビット以上と
なると、ビット数が増大するにつれて複号化回路を構成
する論理ゲート数や各論理ゲートの入力線の数が飛躍的
に増加して複雑化する傾向にあり、信号遅延を代表とす
る様々な問題が惹起する。本発明の半導体記憶装置は、
記憶情報のビット数が3ビット以上に多値化されても、
上述のように最上位ビットがいち速く出力され、最上位
ビットに次ぐ下位ビットも順次出力される構成を有して
おり、信号遅延等の発生が抑止されることになる。
【0108】本発明の半導体記憶装置においては、多値
のデータを記憶情報とし、この記憶情報を構成する各桁
に出力順位を設け、特に所定桁(例えば最上位桁)の情
報を最も速く出力するようにして、前記所定桁の情報が
1回の判定動作により特定されて出力される。具体的に
は、本発明の半導体記憶装置を、隣接する前記しきい値
電圧間の所定値をそのしきい値電圧とする各参照トラン
ジスタを備え、各参照トランジスタのしきい値電圧を前
記メモリセルの前記しきい値電圧と逐次比較して、当該
メモリセルの前記しきい値電圧を特定するように構成す
る。ここで、例えば記憶情報がバイナリデータであり、
その取り得る値を順に並べた場合、記憶情報の桁数(ビ
ット数)と同数の最上位桁(最上位ビット)が同一であ
る2つのグループが形成されるが、本発明ではこのこと
を利用し、所定の1つの参照トランジスタによる1回の
判定動作のみで2つのグループの何れであるか、即ち最
上位ビットが特定され、先ず初めにこの最上位ビットが
出力される。一般的に、読み出し手段の複号化回路の構
成は、記憶情報が2ビットであれば比較的単純であって
さほどの問題はないが、記憶情報のビット数が3ビット
以上となると、ビット数が増大するにつれて複号化回路
を構成する論理ゲート数や各論理ゲートの入力線の数が
飛躍的に増加して複雑化する傾向にあり、信号遅延を代
表とする様々な問題が惹起する。本発明の半導体記憶装
置は、記憶情報のビット数が3ビット以上に多値化され
ても、上述のように最上位ビットがいち速く出力され、
最上位ビットに次ぐ下位ビットも順次出力される構成を
有しており、信号遅延等の発生が抑止されることにな
る。
【0109】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したいくつか
の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0110】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
について説明する。この第1の実施形態においては、4
値(=2ビット)の情報を記憶することが可能な不揮発
性半導体記憶装置であるEEPROMについて例示す
る。図1は、第1の実施形態のEEPROMの主要構成
を模式的に示すブロック図であり、図2はこのEEPR
OMのメモリセルの主要構成を示す概略断面図、図3は
符号化回路部の特定部位のみを示す回路図、図4は復号
化回路部の特定部位のみを示す回路図、図5はメモリセ
ルのしきい値電圧の分布を示す特性図である。
【0111】この第1の実施形態のEEPROMは、図
1に示すように、複数のメモリセル10が行列状に配さ
れてなるメモリセルアレイ11と、入力した記憶情報を
メモリセルに記憶させる符号化回路部12と、各々のメ
モリセルと接続され、選択したメモリセルの記憶情報を
検出して出力する復号化回路部13を備えて構成されて
いる。
【0112】各メモリセル10は、図2に示すように、
p型のシリコン半導体基板1上において、フィールド酸
化膜等の素子分離構造により画定された素子活性領域2
の表面領域にリン(P)や砒素(As)等のn型不純物
がイオン注入されて形成された一対の不純物拡散層であ
るソース3及びドレイン4と、ソース3とドレイン4と
の間のチャネル領域C上にトンネル酸化膜5を介してパ
ターン形成された各々孤立した島状の浮遊ゲート6と、
浮遊ゲート6上にONO膜等からなる誘電体膜7を介し
てパターン形成されて浮遊ゲート6と容量結合する制御
ゲート8とを有して構成されている。
【0113】符号化回路部12は、図3に示すように、
EX−ORゲート24を備えて構成されており、入力し
たバイナリデータを2ビットずつ区切って記憶情報を作
成するものである。この符号化回路部2においては、記
憶情報がEX−ORゲート24によって第1に情報に変
換され、出力端子D1から第1に情報の上位ビットが、
出力端子D0から第1の情報の下位ビットがそれぞれ出
力され、第1の情報が所定のしきい値電圧と対応してメ
モリセル10に記憶される。
【0114】復号化回路部13は、図4に示すように、
各メモリセル10と接続され、しきい値電圧がそれぞれ
2.5V,3.5V,1.5Vのリファレンストランジ
スタTr1,Tr2,Tr3と、各センスアンプ21,
22と、EX−ORゲート23とを備えて構成されてい
る。ここで、各メモリセル10のビット線がセンスアン
プ21の+端子に、トランジスタTr1がセンスアンプ
21の−端子にそれぞれ接続されているとともに、各メ
モリセル10のビット線がセンスアンプ22の+端子
に、トランジスタTr2,Tr3がセンスアンプ22の
−端子にそれぞれ接続されている。そして、センスアン
プ21,22からの各信号が入力するようにEX−OR
ゲート23が接続されている。この復号化回路部13の
回路構成においては、初めに出力端子D1から記憶情報
の上位ビットが、続いて出力端子D0から記憶情報の下
位ビットがそれぞれ順次出力される。
【0115】なお、EX−ORゲート23の代わりに、
図6(a),図6(b)に示すようなゲート群23’,
23”(共に破線内の部分)を用いることも可能であ
る。図6(a)のゲート群23’は、1段目に設けられ
た一対のANDゲート201,202(共に入力端子に
NOTゲート部分を有する。)と、2段目に設けられた
ORゲート203とから構成されている。一方、図6
(b)のゲート群23’は、1段目に設けられたNAN
Dゲート204及びORゲート205と、2段目に設け
られたORゲート206(双方の入力端子にNOTゲー
ト部分を有する。)と、3段目に設けられたNOTゲー
ト207とから構成されている。
【0116】このEEPROMは、符号化回路部12の
動作によって各メモリセル10に、4値(1V,2V,
3V,4V)の各しきい値電圧に対応した第1の情報が
記憶可能とされており、しきい値電圧が大きくなるほど
第1の情報の値も大きくなるように、4値(”0
0”,”01”,”10”,”11”)の第1の情報が
記憶可能とされている。そして、読み出し時には、復号
化回路部13において、隣接する第1の情報の各2ビッ
ト構成のうち、1ビットのみが異なるように各ビットを
割り振られて、4値の第2の情報、ここでは(”0
0”,”01”,”11”,”10”)に変換され、こ
の第2の情報がメモリセル10の記憶情報として出力さ
れる。即ち、符号化回路部12の動作が復号化回路部1
3の動作の逆変換(逆の振り分け)となり、メモリセル
10に何らかの原因によるデータ化けが生じなければ符
号化回路部12により作成された2ビットの記憶情報と
復号化回路部13から出力された2ビットの記憶情報と
は一致することになる。
【0117】なお、第1の実施形態では、第2の情報を
(”00”,”01”,”11”,”10”)とした
が、第2の情報としては、隣接するデータ間で1ビット
(1桁)のみが異なるように振り分ければよく、例えば
(”01”,”00”,”10”,”11”)のように
第2の情報を振り分けてもよい。この場合も、EX−O
Rゲートを用いることにより実現できる。
【0118】以下、このEEPROMへの記憶情報の書
き込み方法について説明する。
【0119】先ず、EX−ORゲート24により記憶情
報”11”から変換された第1の情報”10”を書き込
む場合、メモリセルのドレイン4を接地電位とし、ソー
ス3を開放し、制御ゲート8に22V程度を印加する。
このとき、ドレイン4から電子がトンネル酸化膜5を通
して浮遊ゲート5に注入され、しきい値電圧(VT )が
正方向へシフトする。そして、メモリセルのしきい値電
圧が4V程度に上昇する。この記憶状態を”10”とす
る。
【0120】次に、EX−ORゲート24により記憶情
報”10”から変換された第1の情報”11”を書き込
む場合、メモリセルのドレイン4を接地電位として、ソ
ース3を開放し、制御ゲート8に20V程度を印加す
る。このとき、ドレイン4から電子がトンネル酸化膜5
を通して浮遊ゲート6に注入され、メモリセルのしきい
値電圧が3V程度となる。この記憶状態を”11”とす
る。
【0121】次に、EX−ORゲート24を通しても記
憶情報”01”と同一の第1の情報”01”を書き込む
場合、メモリセルのドレイン4を接地電位として、ソー
ス3を開放し、制御ゲート8に18V程度を印加する。
このとき、ドレイン4から電子がトンネル酸化膜5を通
して浮遊ゲート6に注入され、メモリセルのしきい値電
圧が2V程度となる。この記憶状態を”01”とする。
【0122】次に、EX−ORゲート24を通しても記
憶情報”00”と同一の第1の情報”00”を書き込む
場合、メモリセルのドレイン4に10V程度を印加し
て、ソース3を開放し、制御ゲート8を接地電位とす
る。このとき、浮遊ゲート6に注入されていた電子がド
レイン4から引き抜かれ、メモリセルのしきい値電圧が
1V程度となる。この記憶状態を”00”とする。以上
のように、EX−ORゲート24による、記憶情報から
第1の情報への変換の様子を表1に示す。
【0123】
【表1】
【0124】更に、このEEPROMは、以下に示すよ
うに各メモリセル10の読み出し動作を行う。図7は、
読み出し動作の各ステップを示すフローチャートであ
る。
【0125】選択されたメモリセル10から復号化回路
部13を通して読み出される記憶情報、即ち第2の情報
については、図5に示すように、しきい値電圧(VT
が1V程度、2V程度、3V程度及び4V程度の4つの
ピーク(4値)をもった分布を示す。図5中で、R1と
表示された範囲にしきい値電圧VT が検出された場合に
は記憶状態(第2の情報)が”00”であり、R2と表
示された範囲にしきい値電圧VT が検出された場合には
記憶状態が”01”である。また、R3と表示された範
囲にしきい値電圧VT が検出された場合には記憶状態
が”11”であり、R4と表示された範囲にしきい値電
圧VT が検出された場合には記憶状態が”10”であ
る。
【0126】従って、先ず、記憶状態が「R1或いはR
2」と「R3或いはR4」との何れにあるか、即ちメモ
リセル10に記憶された第1の情報の上位ビットが”
0”と”1”との何れであるかをトランジスタTr1を
用いて判定する。この場合、図7に示すように、ソース
3及びドレイン4とゲート電極6に5V程度を印加し
(ステップS1)、ドレイン電流をセンスアンプ21で
検出し、しきい値電圧VTとトランジスタTr1のしき
い値電圧との大小関係を判定する(ステップS2)。こ
のとき、しきい値電圧VT がトランジスタTr1のしき
い値電圧より大きい場合、即ち、メモリセルのチャネル
領域Cに流れる電流よりトランジスタTr1の電流が大
きい場合には上位ビットが”1”であると判定され、し
きい値電圧V T がトランジスタTr1のしきい値電圧よ
り小さい場合、即ち、トランジスタTr1に流れる電流
よりメモリセルに流れる電流が大きい場合には上位ビッ
トが”0”であると判定される。そして、この第1の情
報の上位ビットは第2の情報の上位ビットと等しく、記
憶情報の上位ビットとして中位ビット及び下位ビットに
先立って出力端子D1から出力される(ステップS3,
ステップS4)。
【0127】次いで、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr1のしきい値電圧より大きい場合には、同様の読み
出し動作をトランジスタTr2を用い、メモリセルに流
れる電流とトランジスタTr2に流れる電流とを比較し
(ステップS5)、しきい値電圧VT がトランジスタT
r1のしきい値電圧より小さい場合には、同様の読み出
し動作をトランジスタTr3を用いて判定する(ステッ
プS6)。
【0128】ステップS5において、しきい値電圧VT
がトランジスタTr1のしきい値電圧より大きく、上述
の読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr
2のしきい値電圧より大きい場合には、メモリセル10
に記憶された第1の情報の下位ビットは”1”、即ち第
1の情報が”11”であると判定され(ステップS
7)、当該下位ビット”1”が第1の情報の上位ビッ
ト”1”とともにEX−ORゲート23に入力する。そ
して、このEX−ORゲート23において第1の情報”
11”が第2の情報の下位ビット”0”に変換され、記
憶情報の下位ビットとして出力端子D0から出力される
(ステップS8)。従ってこの場合、メモリセル10か
ら読み出された記憶情報は”10”となる。
【0129】一方、ステップS5において、しきい値電
圧VT がトランジスタTr2のしきい値電圧より小さい
場合には、メモリセル10に記憶された第1の情報は”
10”であると判定され(ステップS9)、その下位ビ
ット”0”が第1の情報の上位ビット”1”とともにE
X−ORゲート23に入力する。そして、このEX−O
Rゲート23において第1の情報”10”が第2の情報
の下位ビット”1”に変換され、記憶情報の下位ビット
として出力端子D0から出力される(ステップS1
0)。従ってこの場合、メモリセル10から読み出され
た記憶情報は”11”となる。
【0130】また、ステップS6において、しきい値電
圧VT がトランジスタTr1のしきい値電圧より小さい
場合、即ちトランジスタTr1の電流よりもメモリセル
の電流が大きい場合には、次にトランジスタTr3のし
きい値電圧と比較し、メモリセルのしきい値電圧が大き
い場合、下位ビットが”1”と判定され(ステップS1
1)、第1の情報の上位ビット”0”とともにEX−O
Rゲート23に入力する。そして、このEX−ORゲー
ト23において第1の情報”01”が第2の情報の下位
ビット”1”に変換され、記憶情報の下位ビットとして
出力端子D0から出力される(ステップS12)。従っ
てこの場合、メモリセル10から読み出された記憶情報
は第1の情報と等しく、”01”となる。
【0131】一方、上述の読み出し動作でしきい値電圧
T がトランジスタTr1のしきい値電圧より小さい場
合、即ちトランジスタTr1の電流よりもメモリセルの
電流が大きい場合には、次にトランジスタTr3のしき
い値電圧と比較し、メモリセルのしきい値電圧が小さい
場合、下位ビットが”0”と判定され(ステップS1
3)、上位ビット”0”とともにEX−ORゲート23
に入力する。そして、このEX−ORゲート23におい
て第1の情報”00”が第2の情報の下位ビット”0”
に変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0
から出力される(ステップS14)。従ってこの場合、
メモリセル10から読み出された記憶情報は第1の情報
と等しく、”00”となる。以上のように、EX−OR
ゲート24による、第1の情報から第2の情報への変換
の様子を表2に示す。
【0132】
【表2】
【0133】ところで、このEEPROMの使用を重ね
た場合、メモリセル等に劣化が生じてしきい値電圧が低
下することがある。このとき、あるしきい値電圧が隣接
するしきい値電圧の判定電圧に割り込んだとすると、読
み出し時に例えば記憶情報”01”が”00”に、”1
1”が”01”に、”10”が”11”に、というよう
にデータ化けが発生することになる。この場合、データ
化けは全て上位ビットと下位ビットとのいずれか1方の
みに生じる。具体例として、記憶情報”11”に対応す
るしきい値電圧VT がトランジスタTr1のしきい値電
圧(=2.5V)を下回った場合、即ち記憶情報”1
1”が”01”にデータ化けする場合を図8に示す。
【0134】ここで、従来のように、各メモリセル10
に直接記憶される第1の情報(00,01,10,1
1)を記憶情報とする場合、例えば図9に示すように、
しきい値電圧VT がトランジスタTr1のしきい値電圧
(=2.5V)を下回ると、記憶情報”10”が”0
1”にデータ化けを起こす。このとき、上位ビット及び
下位ビットの双方にデータ化けが生じるのに対して、第
1の実施形態のEEPROMでは上述のように下位ビッ
トのみにデータ化けが生じる。従って、この第1の実施
形態のEEPROMを用いれば、メモリセル10等に劣
化が生じてデータ化けが発生しても、1ビット分のみに
抑えられるので、通常行われるパリティー誤り検査符号
を用いた誤り検出法やハミング符号を用いた誤り訂正法
により有効に誤り検出及び誤り訂正を行うことが可能と
なる。
【0135】第1の実施形態のEEPROMにおいて
は、2ビットのバイナリデータを記憶情報とし、この記
憶情報を構成する各ビットに出力順位を設け、特に上位
ビットの情報を最も速く出力するようにして、上位ビッ
トの情報がトランジスタTr1による1回の判定動作に
より特定されて出力される。具体的には、ここで、記憶
情報の取り得る値を順に並べた場合、当該記憶情報のビ
ット数と同数の上位ビットが同一である2つのグループ
が形成されるが、第1の実施形態ではこのことを利用
し、トランジスタTr1による1回の判定動作のみで2
つのグループの何れであるか、即ち上位ビットが特定さ
れ、先ず初めにこの上位ビットが出力される。
【0136】更に、第1の実施形態のEEPROMによ
れば、各メモリセル10に直接記憶される情報は第1の
情報として従来の装置の前段にEX−ORゲート24を
設けるだけで実現できるとともに、この従来の装置の終
段にEX−ORゲート23を設ける簡素な構成により、
データ化けの発生を記憶情報の1ビット分のみに抑える
ことが可能となる。従って、使用を重ねるにつれて必然
的に発生するメモリセル10等の劣化に起因するデータ
化けによって多値記憶情報が失われても、効率良く且つ
正確に誤り検出や誤り訂正を行うことが可能となる。
【0137】従って、第1の実施形態のEEPROMに
よれば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリ
セル等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶情
報が失われても、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り訂
正を行うことを極めて簡易な構成で実現可能としつつ
も、徒に回路構成を複雑化させることなく信号遅延を抑
止して、読み出し動作の高速化を図ることが可能とな
り、この利点を利用して、特に入出力された順にアクセ
スするための記憶場所が得られるような構造を有する、
いわゆるシリアルアクセス型のEEPROMに適用して
好適である。
【0138】以下、本第1の実施形態のEEPROMの
いくつかの変形例について説明する。
【0139】(変形例1)先ず、変形例1のEEPRO
Mについて述べる。このEEPROMは、第1の実施形
態のそれとほぼ同様の構成を有するが、記憶情報に誤り
検出用のパリティビットを設けた場合について例示す
る。なお、第1の実施形態のEEPROMに対応する構
成部材等については同符号を記して説明を省略する。
【0140】このEEPROMの主要構成は、第1の実
施形態の場合と同様、図10に示すように、メモリセル
アレイ11や符号化回路部14、復号化回路部15を備
えているが、符号化回路部14にパリティビットの生成
機能が付加されているとともに、復号化回路部15に誤
り検出機能が付加されている点で異なる。
【0141】即ち、この符号化回路部14は、EX−O
Rゲート24を備えるとともに、入力したバイナリデー
タの例えば8ビット毎に1ビットのパリティビットを付
加するものである。この場合、4個の計8ビットの情報
ビットにパリティビットを加えた9ビットでデータ列を
構成し、常に”1”の個数が奇数となるようにする(奇
数パリティの例)。そして、符号化回路部15により入
力するバイナリデータの8ビット毎に1ビットのパリテ
ィビットを付加してデータ列を作成した後、EX−OR
ゲート24を通して第1の実施形態の場合と同様にデー
タ列を第1の情報に変換し、この第1の情報がメモリセ
ル10に記憶される。即ち、図11に示すように、メモ
リセル10a〜10iに第1の情報(m1,m2,・・
・,m8,p1)と第1の情報(m9,m10,・・
・,m16,p2)が順次収められることになる。な
お、m1〜m16は情報ビットであり、p1,p2はパ
リティビットである。
【0142】このパリティビットを付加することによ
り、メモリセル10から復号化回路部15を介して第2
の情報が作成された際に、再構成された9ビットの第2
の情報のうち、”1”の個数が奇数であれば第2の情報
に誤りはなく、偶数であれば誤りが生じたものと判定さ
れる。
【0143】通常、奇数パリティによるパリティチェッ
ク法では、8ビットのバイナリデータのうち2ビット以
上のデータ化けがあれば、もはや正確な判定は不可能と
なる。それに対して、この変形例1のEEPROMにお
いては、1つのメモリセルに記憶された第1の情報に誤
りが生じ、例えば”10”が”01”にデータ化けした
場合でも、読み出された第2の情報については”11”
が”01”にデータ化けしたに過ぎず、1ビット分のみ
の誤りが発生したことになる。また、連続した記憶情報
(ここでは8ビット分)について2個以上のメモリセル
10の記憶情報に共にデータ化けが生じる可能性は極め
て低いため無視できる。従って、このパリティチェック
法により、十分に高い精度を持って記憶情報の誤り検出
を行うことができる。
【0144】変形例1のEEPROMにおいては、第1
の実施形態の場合と同様に、2ビットのバイナリデータ
を記憶情報とし、この記憶情報を構成する各ビットに出
力順位を設け、特に上位ビットの情報を最も速く出力す
るようにして、上位ビットの情報がトランジスタTr1
による1回の判定動作により特定されて出力される。具
体的には、ここで、記憶情報の取り得る値を順に並べた
場合、当該記憶情報のビット数と同数の上位ビットが同
一である2つのグループが形成されるが、変形例1では
このことを利用し、トランジスタTr1による1回の判
定動作のみで2つのグループの何れであるか、即ち上位
ビットが特定され、先ず初めにこの上位ビットが出力さ
れる。
【0145】更に、変形例1のEEPROMによれば、
各メモリセル10に直接記憶される情報は第1の情報と
して従来の装置の前段にEX−ORゲート24を設ける
だけで実現できるとともに、この従来の装置の終段にE
X−ORゲート23を設ける簡素な構成により、データ
化けの発生を記憶情報の1ビット分のみに抑えることが
可能となる。従って、使用を重ねるにつれて必然的に発
生するメモリセル10等の劣化に起因するデータ化けに
よって多値記憶情報が失われても、効率良く且つ正確に
誤り検出を行うことが可能となる。
【0146】従って、このEEPROMによれば、使用
を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセル等の劣化
に起因するデータ化けによって多値記憶情報が失われて
も、効率良く且つ正確に誤り検出を行うことを極めて簡
易な構成で実現可能としつつも、徒に回路構成を複雑化
させることなく信号遅延を抑止して、読み出し動作の高
速化を図ることが可能となり、この利点を利用して、特
に入出力された順にアクセスするための記憶場所が得ら
れるような構造を有する、いわゆるシリアルアクセス型
のEEPROMに適用して好適である。
【0147】(変形例2)次に、変形例2のEEPRO
Mについて述べる。このEEPROMは、第1の実施形
態のそれとほぼ同様の構成を有するが、記憶情報に誤り
訂正用の冗長ビットを設けた場合について例示する。な
お、第1の実施形態のEEPROMに対応する構成部材
等については同符号を記して説明を省略する。
【0148】このEEPROMの主要構成は、第1の実
施形態の場合と同様、図12に示すように、メモリセル
アレイ11や符号化回路部16、復号化回路部17を備
えているが、符号化回路部16にハミング符号化法によ
る冗長ビットを付加する機能が付加されているととも
に、復号化回路部17に誤り訂正機能が付加されている
点で異なる。
【0149】即ち、この符号化回路部15は、EX−O
Rゲート24を備えるとともに、入力したバイナリデー
タを4ビットずつ区切り、ハミング符号化法によりこれ
ら4ビットの情報ビットから3ビットの冗長ビットを作
成し、前記情報ビットに冗長ビットを付加して7ビット
のデータ列を構成するものである。この場合、EX−O
Rゲート24を通して第1の実施形態の場合と同様にデ
ータ列が第1の情報に変換された後、図13に示すよう
に、7個のメモリセル10を1単位として、メモリセル
10a〜10c及びメモリセル10dの上位ビットから
なる7ビット分と、メモリセル10dの下位ビットとメ
モリセル10e〜10gからなる7ビット分にそれぞれ
各第1の情報(m1,m2,m3,m4,q1,q2,
q3)、(m5,m6,m7,m8,q4,q5,q
6)が記憶されることになる。なお、m1〜m8は情報
ビットであり、q1〜p6は冗長ビットである。
【0150】この第1の情報を用いることにより、メモ
リセル10から復号化回路部17を介して第2の情報が
作成された際に、再構成された7ビットの第2の情報か
ら、一例として以下の表3に示すように誤り訂正を行
う。もちろん、誤りがなければ正しい記憶情報が復号化
回路部17から出力されることになる。
【0151】
【表3】
【0152】この第2の情報のうち、1,2,4桁目は
冗長ビットであり、(1,3,5,7)、(2,3,
6,7)及び(4,5,6,7)の各桁の組で偶数パリ
ティとなるように冗長ビットが決められている。例え
ば、10進数「12」に対応するデータ列”01111
00”を書き込んでおいたところ、1ビットに誤りが生
じて”0101100”と読み出された場合、表1に示
したように、誤りがある桁を2進数(この場合は01
1)で得ることができるので、第2の情報に1ビットの
誤りが発生しても容易且つ正確に訂正することができ
る。
【0153】通常、4ビットの記憶ビットに3ビットの
冗長ビットを付加したデータ列を用いたハミング符号化
法では、7ビットのバイナリデータのうち2ビット以上
のデータ化けがあれば、もはや正確な判定は不可能とな
る。それに対して、この変形例2のEEPROMにおい
ては、1つのメモリセルに記憶された第1の情報に誤り
が生じ、例えば”10”が”01”にデータ化けした場
合でも、読み出された第2の情報については”11”
が”01”にデータ化けしたに過ぎず、1ビット分のみ
の誤りが発生したことになる。また、連続した第2の情
報(ここでは7ビット分)について2個以上のメモリセ
ル10の第2の情報に共にデータ化けが生じる可能性は
極めて低いため無視できる。従って、このハミング符号
化法により、十分に高い精度を持って記憶情報の誤り訂
正を行うことができる。
【0154】変形例2のEEPROMにおいては、第1
の実施形態の場合と同様に、2ビットのバイナリデータ
を記憶情報とし、この記憶情報を構成する各ビットに出
力順位を設け、特に上位ビットの情報を最も速く出力す
るようにして、上位ビットの情報がトランジスタTr1
による1回の判定動作により特定されて出力される。具
体的には、ここで、記憶情報の取り得る値を順に並べた
場合、当該記憶情報のビット数と同数の上位ビットが同
一である2つのグループが形成されるが、変形例2では
このことを利用し、トランジスタTr1による1回の判
定動作のみで2つのグループの何れであるか、即ち上位
ビットが特定され、先ず初めにこの上位ビットが出力さ
れる。
【0155】更に、変形例2のEEPROMによれば、
各メモリセル10に直接記憶される情報は第1の情報と
して従来の装置の前段にEX−ORゲート24を設ける
だけで実現できるとともに、この従来の装置の終段にE
X−ORゲート23を設ける簡素な構成により、データ
化けの発生を記憶情報の1ビット分のみに抑えることが
可能となる。従って、使用を重ねるにつれて必然的に発
生するメモリセル10等の劣化に起因するデータ化けに
よって多値記憶情報が失われても、効率良く且つ正確に
誤り訂正を行うことが可能となる。
【0156】従って、このEEPROMによれば、使用
を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセル等の劣化
に起因するデータ化けによって多値記憶情報が失われて
も、効率良く且つ正確に誤り訂正を行うことを極めて簡
易な構成で実現可能としつつも、徒に回路構成を複雑化
させることなく信号遅延を抑止して、読み出し動作の高
速化を図ることが可能となる。この利点を利用して、特
に入出力された順にアクセスするための記憶場所が得ら
れるような構造を有する、いわゆるシリアルアクセス型
のEEPROMに適用して好適である。
【0157】(変形例3)次に、変形例3のEEPRO
Mについて述べる。このEEPROMは、第1の実施形
態のそれとほぼ同様の構成を有するが、その複号化回路
の構成が若干異なる点で相違する。なお、第1の実施形
態のEEPROMに対応する構成部材等については同符
号を記して説明を省略する。
【0158】このEEPROMの主要構成は、第1の実
施形態の場合と同様、図14に示すように、メモリセル
アレイ11や符号化回路部16、復号化回路部18等を
備えている。復号化回路部18の構成は復号化回路部1
3とは若干異なり、図15に示すように、各メモリセル
10と接続され、しきい値電圧がそれぞれ3.5V,
2.5V,1.5Vに設定されたトランジスタTr1,
Tr2,Tr3と、これらトランジスタTr1〜Tr3
のそれぞれに接続されたセンスアンプ121,122,
123と、センスアンプ121〜123がそれぞれ接続
された端子SO1,SO2,SO3のうち、端子SO
1,SO2と接続されたANDゲート124と、NOT
ゲート125を介した端子SO2及び端子SO3と接続
されたANDゲート126と、ANDゲート124,1
26と接続されたORゲート127と、端子SO2から
の信号及びORゲート127からの信号がそれぞれ入力
するように接続されたEX−ORゲート23とを備えて
構成されている。そして、端子SO2が出力端子DO1
と直接に接続され、EX−ORゲート23が出力端子D
O2と接続されている。この場合、図16に示すよう
に、更に選択回路20を設けることが好適である。以
下、図15に基づいて選択回路20を備えたEEPRO
Mについて説明する。この復号化回路部18において
は、出力端子DO1から記憶情報の上位ビットが、出力
端子DO2から記憶情報の下位ビットがそれぞれ出力さ
れる。
【0159】選択回路20は、各メモリセル10及びリ
ファレンストランジスタTr1,Tr2,Tr3とそれ
ぞれ接続端子20a,20b,20c及び20dを介し
て接続されており、接続端子20aに切り換えスイッチ
20Aが設けられて構成されている。この切り換えスイ
ッチ20Aは、接続端子20b,20c及び20dとの
間に選択的に接続可能とされており、メモリセル10か
らの記憶情報に応じ、後述する記憶情報の読み出し動作
のフローに従って、接続端子20aと接続端子20b〜
20dのうちの1つとを任意に接続するものである。
【0160】このEEPROMを用いた記憶情報の書き
込み方法及び読み出し方法は、第1の実施形態の場合と
同様であるが、ここでは読み出し方法の具体例につい
て、図7を再び用いて説明する。
【0161】先ず、第1の実施形態と同様に、記憶状態
が「R1或いはR2」と「R3或いはR4」との何れに
あるか、即ちメモリセル10に記憶された第1の情報の
上位ビットが”0”と”1”との何れであるかをトラン
ジスタTr1を用いて判定する。この場合、選択回路2
0における切り換えスイッチ20Aの制御により、メモ
リセル10とリファレンストランジスタTr1とを接続
する。そして、ソース3及びドレイン4とゲート電極6
に5V程度を印加し(ステップS1)、ドレイン電流を
センスアンプ21で検出し、しきい値電圧VT とトラン
ジスタTr1のしきい値電圧との大小関係を判定する
(ステップS2)。このとき、しきい値電圧VT がトラ
ンジスタTr1のしきい値電圧より大きい場合、即ち、
メモリセルのチャネル領域Cに流れる電流よりトランジ
スタTr1の電流が大きい場合には上位ビットが”1”
であると判定され、しきい値電圧VT がトランジスタT
r1のしきい値電圧より小さい場合、即ち、トランジス
タTr1に流れる電流よりメモリセルに流れる電流が大
きい場合には上位ビットが”0”であると判定される。
そして、この第1の情報の上位ビットは第2の情報の上
位ビットと等しく、記憶情報の上位ビットとして中位ビ
ット及び下位ビットに先立って出力端子DO1から出力
される(ステップS3,ステップS4)。
【0162】次いで、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr1のしきい値電圧より大きい場合には、同様の読み
出し動作をトランジスタTr2を用いて行う。即ち、選
択回路20における切り換えスイッチ20Aの制御によ
り、メモリセル10とリファレンストランジスタTr2
とを接続する。そして、メモリセルに流れる電流とトラ
ンジスタTr2に流れる電流とを比較する(ステップS
5)。他方、しきい値電圧VT がトランジスタTr1の
しきい値電圧より小さい場合には、同様の読み出し動作
をトランジスタTr3を用いて行う。即ち、選択回路2
0における切り換えスイッチ20Aの制御により、メモ
リセル10とリファレンストランジスタTr3とを接続
する。そして、メモリセル10に流れる電流とトランジ
スタTr3に流れる電流とを比較する(ステップS
6)。
【0163】ステップS5において、しきい値電圧VT
がトランジスタTr1のしきい値電圧より大きく、上述
の読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr
2のしきい値電圧より大きい場合には、メモリセル10
に記憶された第1の情報の下位ビットは”1”、即ち第
1の情報が”11”であると判定され(ステップS
7)、当該下位ビット”1”が第1の情報の上位ビッ
ト”1”とともにEX−ORゲート23に入力する。そ
して、このEX−ORゲート23において第1の情報”
11”が第2の情報の下位ビット”0”に変換され、記
憶情報の下位ビットとして出力端子DO2から出力され
る(ステップS8)。従ってこの場合、メモリセル10
から読み出された記憶情報は”10”となる。
【0164】一方、ステップS5において、しきい値電
圧VT がトランジスタTr2のしきい値電圧より小さい
場合には、メモリセル10に記憶された第1の情報は”
10”であると判定され(ステップS9)、その下位ビ
ット”0”が第1の情報の上位ビット”1”とともにE
X−ORゲート23に入力する。そして、このEX−O
Rゲート23において第1の情報”10”が第2の情報
の下位ビット”1”に変換され、記憶情報の下位ビット
として出力端子DO2から出力される(ステップS1
0)。従ってこの場合、メモリセル10から読み出され
た記憶情報は”11”となる。
【0165】また、ステップS6において、しきい値電
圧VT がトランジスタTr1のしきい値電圧より小さい
場合、即ちトランジスタTr1の電流よりもメモリセル
の電流が大きい場合には、次にトランジスタTr3のし
きい値電圧と比較し、メモリセルのしきい値電圧が大き
い場合、下位ビットが”1”と判定され(ステップS1
1)、第1の情報の上位ビット”0”とともにEX−O
Rゲート23に入力する。そして、このEX−ORゲー
ト23において第1の情報”01”が第2の情報の下位
ビット”1”に変換され、記憶情報の下位ビットとして
出力端子DO2から出力される(ステップS12)。従
ってこの場合、メモリセル10から読み出された記憶情
報は第1の情報と等しく、”01”となる。
【0166】一方、上述の読み出し動作でしきい値電圧
T がトランジスタTr1のしきい値電圧より小さい場
合、即ちトランジスタTr1の電流よりもメモリセルの
電流が大きい場合には、次にトランジスタTr3のしき
い値電圧と比較し、メモリセルのしきい値電圧が小さい
場合、下位ビットが”0”と判定され(ステップS1
3)、上位ビット”0”とともにEX−ORゲート23
に入力する。そして、このEX−ORゲート23におい
て第1の情報”00”が第2の情報の下位ビット”0”
に変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子DO
2から出力される(ステップS14)。従ってこの場
合、メモリセル10から読み出された記憶情報は第1の
情報と等しく、”00”となる。
【0167】なおこの場合、端子SO1〜SO3からの
出力と、出力端子DO1,DO2からの出力との関係に
おいて、端子SO2と出力端子DO1とが直接に接続さ
れていることから、端子SO2からの出力と出力端子D
O1からの出力(上位ビット)とが完全に一致する。ま
た、各論理ゲート(124〜127)の構成から、端子
SO2からの信号、即ち出力端子DO1からの出力であ
る上位ビットが”1”であれば、端子SO1からの信号
がORゲート127から出力されることになる。一方、
端子SO2からの信号、即ち出力端子DO1からの出力
である上位ビットが”0”であれば、端子SO3からの
信号がORゲート127から出力されることになる。そ
して、端子SO2からの信号とORゲート127からの
信号がEX−ORゲート23に入力し、当該EX−OR
ゲート23からの信号が下位ビットとして出力端子DO
2から出力される。
【0168】ところで、このEEPROMの使用を重ね
た場合、メモリセル等に劣化が生じてしきい値電圧が低
下することがある。このとき、あるしきい値電圧が隣接
するしきい値電圧の判定電圧に割り込んだとすると、読
み出し時に例えば記憶情報”01”が”00”に、”1
1”が”01”に、”10”が”11”に、というよう
にデータ化けが発生することになる。この場合、データ
化けは全て上位ビットと下位ビットとのいずれか1方の
みに生じる。
【0169】従来のように、各メモリセル10に直接記
憶される第1の情報(00,01,10,11)を記憶
情報とする場合、例えばしきい値電圧VT がトランジス
タTr1のしきい値電圧(=2.5V)を下回ると、記
憶情報”10”が”01”にデータ化けを起こす。この
とき、上位ビット及び下位ビットの双方にデータ化けが
生じるのに対して、変形例3のEEPROMでは上述の
ように下位ビットのみにデータ化けが生じる。従って、
この変形例3のEEPROMを用いれば、メモリセル1
0等に劣化が生じてデータ化けが発生しても、1ビット
分のみに抑えられるので、通常行われるパリティー誤り
検査符号を用いた誤り検出法やハミング符号を用いた誤
り訂正法により有効に誤り検出及び誤り訂正を行うこと
が可能となる。
【0170】このように、変形例3のEEPROMにお
いては、2ビットのバイナリデータを記憶情報とし、こ
の記憶情報を構成する各ビットに出力順位を設け、特に
上位ビットの情報を最も速く出力するようにして、上位
ビットの情報がトランジスタTr2による1回の判定動
作により特定されて出力される。具体的には、ここで、
記憶情報の取り得る値を順に並べた場合、当該記憶情報
のビット数と同数の上位ビットが同一である2つのグル
ープが形成されるが、変形例3ではこのことを利用し、
トランジスタTr2による1回の判定動作のみで2つの
グループの何れであるか、即ち上位ビットが特定され、
先ず初めにこの上位ビットが出力される。
【0171】更に、このEEPROMによれば、各メモ
リセル10に直接記憶される情報は第1の情報として従
来の装置の前段にEX−ORゲート24を設けるだけで
実現できるとともに、この従来の装置の終段にEX−O
Rゲート23を設ける簡素な構成により、データ化けの
発生を記憶情報の1ビット分のみに抑えることが可能と
なる。従って、使用を重ねるにつれて必然的に発生する
メモリセル10等の劣化に起因するデータ化けによって
多値記憶情報が失われても、効率良く且つ正確に誤り検
出や誤り訂正を行うことが可能となる。
【0172】従って、変形例3のEEPROMによれ
ば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセル
等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶情報が
失われても、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り訂正を
行うことを極めて簡易な構成で実現可能としつつも、徒
に回路構成を複雑化させることなく信号遅延を抑止し
て、読み出し動作の高速化を図ることが可能となる。こ
の利点を利用して、特に入出力された順にアクセスする
ための記憶場所が得られるような構造を有する、いわゆ
るシリアルアクセス型のEEPROMに適用して好適で
ある。
【0173】(変形例4)次に、変形例4のEEPRO
Mについて述べる。このEEPROMは、第1の実施形
態のそれとほぼ同様の構成を有するが、その複号化回路
の構成が若干異なる点で相違する。なお、変形例4のE
EPROMに対応する構成部材等については同符号を記
して説明を省略する。
【0174】このEEPROMの主要構成は、第1の実
施形態の場合と同様、図17に示すように、メモリセル
アレイ11や符号化回路12、復号化回路部19等を備
えている。復号化回路部19の構成は復号化回路部13
とは若干異なり、図18に示すように、各メモリセル1
0と接続され、しきい値電圧がそれぞれ3.5V,2.
5V,1.5Vに設定されたリファレンストランジスタ
Tr1,Tr2,Tr3と、これらリファレンストラン
ジスタTr1〜Tr3のそれぞれに接続されたセンスア
ンプ121,122,123と、センスアンプ121〜
123がそれぞれ接続された端子SO1,SO2,SO
3のうち、端子SO2と接続されたNOTゲート131
及びSO3と接続されたNOTゲート132と、端子S
O1,SO2,SO3と直接に接続されたANDゲート
133と、端子SO1,SO2とNOTゲート131,
132を介し、端子SO3と直接に接続されたANDゲ
ート134と、ANDゲート133,134と接続され
たORゲート135とを備えており、端子SO2が出力
端子DO1と直接に接続され、端子SO1〜SO3がO
Rゲート135と接続されている。この場合も、変形例
3と同様、図19に示すように、更に選択回路20を設
けることが好適である。この復号化回路部19において
は、出力端子DO1から記憶情報の上位ビットが、出力
端子DO2から記憶情報の下位ビットがそれぞれ出力さ
れる。
【0175】このEEPROMを用いた記憶情報の書き
込み方法及び読み出し方法は、変形例3の場合と同様で
ある。なおこの場合、端子SO1〜SO3からの出力
と、出力端子DO1,DO2からの出力との関係におい
て、端子SO2と出力端子DO1とが直接接続されてい
ることから、端子SO2からの出力と出力端子DO1か
らの出力(上位ビット)とが完全に一致する。また、各
論理ゲート(131〜135)の構成から、端子SO2
からの出力、即ち出力端子DO1からの出力である上位
ビットが”1”であって、端子SO1からの出力が”
0”で端子SO3からの出力が”1”のときに出力端子
DO2からの出力(下位ビット)が”1”となり、端子
SO1からの出力が”1”で端子SO3からの出力が”
1”のときに出力端子DO2からの出力(下位ビット)
が”0”となる。一方、端子SO2からの出力、即ち出
力端子DO1からの出力である上位ビットが”0”であ
って、端子SO1からの出力が”0”で端子SO3から
の出力が”1”のときに出力端子DO2からの出力(下
位ビット)が”1”となり、端子SO1からの出力が”
0”で端子SO3からの出力が”0”のときに出力端子
DO2からの出力(下位ビット)が”0”となる。
【0176】従来のように、各メモリセル10に直接記
憶される第1の情報(00,01,10,11)を記憶
情報とする場合、例えばしきい値電圧VT がトランジス
タTr1のしきい値電圧(=2.5V)を下回ると、記
憶情報”10”が”01”にデータ化けを起こす。この
とき、上位ビット及び下位ビットの双方にデータ化けが
生じるのに対して、変形例4のEEPROMでは上述の
ように下位ビットのみにデータ化けが生じる。従って、
この変形例4のEEPROMを用いれば、メモリセル1
0等に劣化が生じてデータ化けが発生しても、1ビット
分のみに抑えられるので、通常行われるパリティー誤り
検査符号を用いた誤り検出法やハミング符号を用いた誤
り訂正法により有効に誤り検出及び誤り訂正を行うこと
が可能となる。
【0177】このように、変形例4のEEPROMにお
いては、2ビットのバイナリデータを記憶情報とし、こ
の記憶情報を構成する各ビットに出力順位を設け、特に
上位ビットの情報を最も速く出力するようにして、上位
ビットの情報がトランジスタTr2による1回の判定動
作により特定されて出力される。具体的には、ここで、
記憶情報の取り得る値を順に並べた場合、当該記憶情報
のビット数と同数の上位ビットが同一である2つのグル
ープが形成されるが、変形例4ではこのことを利用し、
トランジスタTr2による1回の判定動作のみで2つの
グループの何れであるか、即ち上位ビットが特定され、
先ず初めにこの上位ビットが出力される。
【0178】更に、このEEPROMによれば、データ
化けの発生を記憶情報の1ビット分のみに抑えることが
可能となる。従って、使用を重ねるにつれて必然的に発
生するメモリセル10等の劣化に起因するデータ化けに
よって多値記憶情報が失われても、効率良く且つ正確に
誤り検出や誤り訂正を行うことが可能となる。
【0179】従って、変形例4のEEPROMによれ
ば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセル
等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶情報が
失われても、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り訂正を
行うことを極めて簡易な構成で実現可能としつつも、回
路構成を複雑化させることなく信号遅延を抑止して、読
み出し動作の高速化を図ることが可能となる。この利点
を利用して、特に入出力された順にアクセスするための
記憶場所が得られるような構造を有する、いわゆるシリ
アルアクセス型のEEPROMに適用して好適である。
【0180】なお、第1の実施形態及びその諸変形例に
おいては、半導体記憶装置として不揮発性メモリである
4値型のEEPROMを例示したが、信号電荷を蓄積す
るメモリキャパシタと、メモリキャパシタを選択するた
めのアクセストランジスタとを有して構成されており、
メモリキャパシタに所定の基準電圧を印加することによ
り電荷蓄積状態を設定し、基準電圧に対応した記憶情報
を記憶する揮発性メモリである4値型のDRAMにも適
用可能である。
【0181】(第2の実施形態)次いで、本発明の第2
の実施形態について説明する。この第2の実施形態にお
いては、8値(=3ビット)の情報を記憶することが可
能な不揮発性半導体記憶装置であるEEPROMについ
て例示する。図20は、第1の実施形態のEEPROM
の主要構成を示すブロック図であり、図21は符号化回
路部の特定部位のみを示す回路図、図22は復号化回路
部の特定部位のみを示す回路図、図24はメモリセルの
しきい値電圧の分布を示す特性図である。なお、第1の
実施形態のEEPROMと同様の構成要素等については
同符号を記す。
【0182】この第2の実施形態のEEPROMは、図
20に示すように、複数のメモリセル31が行列状に配
されてなるメモリセルアレイ11と、入力した記憶情報
をメモリセル31に記憶させる符号化回路部32と、各
々のメモリセル31と接続され、選択したメモリセル3
1の記憶情報を検出して出力する復号化回路部33を備
えて構成されている。
【0183】各メモリセル31は、第1の実施形態の各
メモリセル10と同様に、p型のシリコン半導体基板1
上において、フィールド酸化膜等の素子分離構造により
画定された素子活性領域2の表面領域にリン(P)や砒
素(As)等のn型不純物がイオン注入されて形成され
た一対の不純物拡散層であるソース3及びドレイン4
と、ソース3とドレイン4との間のチャネル領域C上に
トンネル酸化膜5を介してパターン形成された各々孤立
した島状の浮遊ゲート6と、浮遊ゲート6上にONO膜
等からなる誘電体膜7を介してパターン形成されて浮遊
ゲート6と容量結合する制御ゲート8とを有して構成さ
れている。
【0184】符号化回路部32は、図21に示すよう
に、EX−ORゲート46,47を備えて構成されてお
り、入力したバイナリデータを3ビットずつ区切って記
憶情報を作成するものである。この符号化回路部12に
おいては、記憶情報がEX−ORゲート46,47によ
って第1に情報に変換され、出力端子D2から第1の情
報の上位ビットが、出力端子D1から第1の情報の中位
ビットが、出力端子D0から第1の情報の下位ビットが
それぞれ出力され、第1の情報が所定のしきい値電圧と
対応してメモリセル10に記憶される。
【0185】復号化回路部33は、図22に示すよう
に、しきい値電圧がそれぞれ4.5V,6.5V,2.
5V,1.5V,3.5V,5.5V,7.5Vのリフ
ァレンストランジスタTr11,Tr12,Tr13,
Tr14,Tr15,Tr16,Tr17と、各センス
アンプ41,42,43と、EX−ORゲート44,4
5とを備えて構成されている。ここで、各メモリセル3
1のビット線がセンスアンプ4142,43の各+端子
に接続されており、トランジスタTr11がセンスアン
プ41の−端子に、トランジスタTr12,Tr13が
センスアンプ42の−端子に、トランジスタTr14,
Tr15,Tr16,Tr17がセンスアンプ43の−
端子にそれぞれ接続されている。そして、センスアンプ
41,42からの各信号が入力するようにEX−ORゲ
ート44が、センスアンプ42,43からの各信号が入
力するようにEX−ORゲート45がそれぞれ接続され
ている。この復号化回路部33においては、出力端子D
2から記憶情報(第2の情報)の上位ビットが、出力端
子D1から記憶情報の中位ビットが、出力端子D0から
記憶情報の下位ビットがそれぞれ出力される。
【0186】なお、リファレンストランジスタTr11
〜Tr17は、メモリセル31のしきい値電圧を判定す
るためのメモリセルアレイであり、例えば図23に示す
ように、しきい値電圧判定手段61として捉えることが
できる。また、EX−ORゲート44,45は、後述す
るように、メモリセル31から出力される3ビットのバ
イナリデータに誤りが生じても1ビットのみの変化に抑
えるための出力変換手段62として捉えることができ
る。これらしきい値電圧判定手段61及び出力変換手段
62としては、同様の機能を備え同様の効果を奏するも
のであれば、既述の構成と異なる構成を有するものでも
よい。
【0187】このEEPROMは、符号化回路部32の
動作によって各メモリセル31に、4値(1V,2V,
3V,4V,5V,6V,7V)の各しきい値電圧に対
応した第1の情報が記憶可能とされており、しきい値電
圧が大きくなるほど第1の情報の値も大きくなるよう
に、8値(”000”,”001”,”010”,”0
11”,”100”,”101”,”110”,”11
1”)の第1の情報が記憶可能とされている。そして、
読み出し時には、復号化回路部33において、隣接する
第1の情報の各2ビット構成のうち、1ビットのみが異
なるように各ビットを割り振られて、4値の第2の情
報、ここでは(”000”,”001”,”01
1”,”010”,”110”,”111”,”10
1”,”100”)に変換され、この第2の情報がメモ
リセル10の記憶情報として出力される。即ち、符号化
回路部32の動作が復号化回路部33の動作の逆変換と
なり、メモリセル31に何らかの原因によるデータ化け
が生じなければ符号化回路部32により作成された3ビ
ットの記憶情報と復号化回路部33から出力された3ビ
ットの記憶情報とは一致することになる。
【0188】なお、本第2の実施形態では、第2の情報
を(”000”,”001”,”011”,”01
0”,”110”,”111”,”101”,”10
0”)としたが、第2の情報としては、隣接するデータ
間で1ビット(1桁)のみが異なるように振り分ければ
よく、例えば(”000”,”001”,”01
1”,”010”,”110”,”100”,”10
1”,”111”)のように第2の情報を振り分けても
よい。この場合も、EX−ORゲートを用いることによ
り実現できる。
【0189】以下、このEEPROMへの記憶情報の書
き込み方法について説明する。
【0190】先ず、EX−ORゲート46,47により
記憶情報”110”から変換された第1の情報”10
0”を書き込む場合、メモリセルのドレイン4を接地電
位とし、ソース3を開放し、制御ゲート8に30V程度
を印加する。このとき、ドレイン4から電子がトンネル
酸化膜5を通して浮遊ゲート5に注入され、しきい値電
圧(VT )が正方向へシフトする。そして、メモリセル
のしきい値電圧が8V程度に上昇する。この記憶状態
を”100”とする。
【0191】次に、EX−ORゲート46,47により
記憶情報”111”から変換された第1の情報”10
1”を書き込む場合、メモリセルのドレイン4を接地電
位とし、ソース3を開放し、制御ゲート8に28V程度
を印加する。このとき、ドレイン4から電子がトンネル
酸化膜5を通して浮遊ゲート6に注入され、メモリセル
のしきい値電圧が7V程度となる。この記憶状態を”1
01”とする。
【0192】次に、EX−ORゲート46,47により
記憶情報”100”から変換された第1の情報”11
1”を書き込む場合、メモリセルのドレイン4を接地電
位として、ソース3を開放し、制御ゲート8に26V程
度を印加する。このとき、ドレイン4から電子がトンネ
ル酸化膜5を通して浮遊ゲート6に注入され、メモリセ
ルのしきい値電圧が6V程度となる。この記憶状態を”
111”とする。
【0193】次に、EX−ORゲート46,47により
記憶情報”101”から変換された第1の情報”11
0”を書き込む場合、メモリセルのドレイン4を接地電
位として、ソース3を開放し、制御ゲート8に24V程
度を印加する。このとき、ドレイン4から電子がトンネ
ル酸化膜5を通して浮遊ゲート6に注入され、メモリセ
ルのしきい値電圧が5V程度となる。この記憶状態を”
110”とする。
【0194】次に、EX−ORゲート46,47により
記憶情報”011”から変換された第1の情報”01
0”を書き込む場合、メモリセルのドレイン4を接地電
位として、ソース3を開放し、制御ゲート8に22V程
度を印加する。このとき、ドレイン4から電子がトンネ
ル酸化膜5を通して浮遊ゲート6に注入され、メモリセ
ルのしきい値電圧が4V程度となる。この記憶状態を”
010”とする。
【0195】次に、EX−ORゲート46,47により
記憶情報”010”から変換された第1の情報”01
1”を書き込む場合、メモリセルのドレイン4を接地電
位として、ソース3を開放し、制御ゲート8に20V程
度を印加する。このとき、ドレイン4から電子がトンネ
ル酸化膜5を通して浮遊ゲート6に注入され、メモリセ
ルのしきい値電圧が3V程度となる。この記憶状態を”
011”とする。
【0196】次に、EX−ORゲート46,47を通し
ても記憶情報”001”と同一の第1の情報”001”
を書き込む場合、メモリセルのドレイン4を接地電位と
して、ソース3を開放し、制御ゲート8に18V程度を
印加する。このとき、ドレイン4から電子がトンネル酸
化膜5を通して浮遊ゲート6に注入され、メモリセルの
しきい値電圧が2V程度となる。この記憶状態を”00
1”とする。
【0197】次に、EX−ORゲート46,47を通し
ても記憶情報”001”と同一の第1の情報”000”
を書き込む場合、メモリセルのドレイン4に10V程度
を印加して、ソース3を開放し、制御ゲート8を接地電
位とする。このとき、浮遊ゲート6に注入されていた電
子がドレイン4から引き抜かれ、メモリセルのしきい値
電圧が1V程度となる。この記憶状態を”000”とす
る。以上のように、EX−ORゲート46,47によ
る、記憶情報から第1の情報への変換を表4に示す。
【0198】
【表4】
【0199】更に、このEEPROMは、以下に示すよ
うに各メモリセル31の読み出し動作を行う。図25及
び図26は、読み出し動作の各ステップを示すフローチ
ャートである。
【0200】選択されたメモリセル31から読み出され
る記憶情報は、図24に示すように、しきい値電圧(V
T )が1V程度、2V程度、3V程度、4V程度、5V
程度、6V程度、7V程度、8V程度の8つのピーク
(8値)をもった分布を示す。図24中で、R1と表示
された範囲にしきい値電圧VT が検出された場合には記
憶状態が”000”であり、R2と表示された範囲にし
きい値電圧VT が検出された場合には記憶状態が”00
1”であり、R3と表示された範囲にしきい値電圧VT
が検出された場合には記憶状態が”011”であり、R
4と表示された範囲にしきい値電圧VT が検出された場
合には記憶状態が”010”である。また、R5と表示
された範囲にしきい値電圧VT が検出された場合には記
憶状態が”110”であり、R6と表示された範囲にし
きい値電圧VT が検出された場合には記憶状態が”11
1”であり、R7と表示された範囲にしきい値電圧VT
が検出された場合には記憶状態が”101”であり、R
8と表示された範囲にしきい値電圧VT が検出された場
合には記憶状態が”100”である。
【0201】従って、先ず、記憶状態が「R1,R2,
R3或いはR4」と「R5,R6,R7或いはR8」と
の何れにあるか、即ちメモリセル31に記憶された第1
の情報の上位ビットが”0”と”1”との何れであるか
をトランジスタTr11を用いて判定する。この場合、
ソース3及びドレイン4とゲート電極6に9V程度を印
加し(ステップS21)、ドレイン電流をセンスアンプ
41で検出し、しきい値電圧VT とトランジスタTr1
1のしきい値電圧との大小関係を判定する(ステップS
22)。このとき、しきい値電圧VT がトランジスタT
r11のしきい値電圧より大きい場合、即ち、トランジ
スタTr11の電流よりメモリセルの電流が小さい場合
には上位ビットが”1”であると判定され、しきい値電
圧VT がトランジスタTr11のしきい値電圧より小さ
い場合、即ち、トランジスタTr11の電流よりメモリ
セルの電流が大きい場合には上位ビットが”0”である
と判定され、センスアンプ41から出力される。この第
1の情報の上位ビットは第2の情報の上位ビットと等し
く、この信号が記憶情報の上位ビットとして中位ビット
及び下位ビットに先立って出力端子D2から出力される
(ステップS23,ステップS24)。
【0202】続いて、メモリセル31に記憶された第1
の情報の中位ビットが”0”と”1”との何れであるか
を判定する。即ち、しきい値電圧VT がトランジスタT
r11より大きい場合には、同様の読み出し動作をトラ
ンジスタTr12を用いて、メモリセルに流れる電流と
トランジスタTr12に流れる電流とを比較し(ステッ
プS25)、しきい値電圧VT がトランジスタTr11
のしきい値電圧より小さい場合には、同様の読み出し動
作をトランジスタTr13を用いて、メモリセルに流れ
る電流とトランジスタTr13に流れる電流とを比較す
る(ステップS26)。
【0203】ステップS25において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr12のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr12に流れる電流よりメモリ
セルに流れる電流が小さい場合には、第1の情報の中位
ビットが”1”であると判定され、センスアンプ42か
ら出力される。そして、この中位ビット”1”が第1の
情報の上位ビット”1”とともにEX−ORゲート44
に入力する。そして、このEX−ORゲート44におい
て情報”11”が第2の情報の中位ビット”0”に変換
され、記憶情報の中位ビットとして出力端子D1から出
力される(ステップS27)。
【0204】一方、ステップS25において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr12のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr12に流れる電流より
メモリセルに流れる電流が大きい場合には、第1の情報
の中位ビットが”0”であると判定され、センスアンプ
42から出力される。そして、この中位ビット”0”が
第1の情報の上位ビット”1”とともにEX−ORゲー
ト44に入力する。そして、このEX−ORゲート44
において情報”10”が第2の情報の中位ビット”1”
に変換され、記憶情報の中位ビットとして出力端子D1
から出力される(ステップS28)。
【0205】また、ステップS26において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr13のしきい値電圧より大
きい場合、即ちトランジスタTr13に流れる電流より
メモリセルに流れる電流が小さい場合には、第1の情報
の中位ビットが”1”であると判定され、センスアンプ
42から出力される。そして、この中位ビット”1”が
第1の情報の上位ビット”0”とともにEX−ORゲー
ト44に入力する。そして、このEX−ORゲート44
において情報”10”が第2の情報の中位ビット”1”
に変換され、記憶情報の中位ビットとして出力端子D1
から出力される(ステップS29)。
【0206】一方、ステップS26において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr13のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr13に流れる電流より
メモリセルに流れる電流が大きい場合には、第1の情報
の中位ビットが”0”であると判定され、センスアンプ
42から出力される。そして、この中位ビット”0”が
第1の情報の上位ビット”1”とともにEX−ORゲー
ト44に入力する。そして、このEX−ORゲート44
において情報”00”が第2の情報の中位ビット”0”
に変換され、記憶情報の中位ビットとして出力端子D1
から出力される(ステップS30)。
【0207】続いて、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr13のしきい値電圧より小さい場合には、同様の読
み出し動作をトランジスタTr14を用いてメモリセル
の電流とトランジスタTr14の電流とを比較し(ステ
ップS31)、しきい値電圧VT がトランジスタTr1
3のしきい値電圧より大きい場合には、同様の読み出し
動作をトランジスタTr15を用いてメモリセルの電流
とトランジスタTr15の電流とを比較する(ステップ
S32)。
【0208】ステップS31において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr14のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr14の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”001”である
と判定され(ステップS33)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”01”が第2の情報の下位ビット”1”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0から出力
される(ステップS34)。従ってこの場合、メモリセ
ル41から読み出された記憶情報(第2の情報)は第1
の情報に等しく”001”となる。
【0209】一方、ステップS31において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr14のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr14の電流よりメモリ
セルの電流が大きい場合には、下位ビットが”0”、即
ちメモリセル31に記憶された第1の情報は”000”
であると判定され(ステップS35)、センスアンプ4
3から出力される。そして、その下位ビット”0”が第
1の情報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート
45に入力する。ここで、このEX−ORゲート45に
おいて情報”00”が第2の情報の下位ビット”0”に
変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0か
ら出力される(ステップS36)。従ってこの場合、メ
モリセル41から読み出された記憶情報(第2の情報)
は第1の情報に等しく”000”となる。
【0210】ステップS32において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr15のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr15の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”011”である
と判定され(ステップS37)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”1”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”11”が第2の情報の下位ビット”0”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0から出力
される(ステップS38)。従ってこの場合、メモリセ
ル41から読み出された記憶情報は”010”となる。
【0211】一方、ステップS32において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr15のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr15の電流よりメモリ
セルの電流が大きい場合には、下位ビットが”0”、即
ちメモリセル31に記憶された第1の情報は”010”
であると判定され(ステップS39)、センスアンプ4
3から出力される。そして、その下位ビット”0”が第
1の情報の中位ビット”1”とともにEX−ORゲート
45に入力する。ここで、このEX−ORゲート45に
おいて情報”10”が第2の情報の下位ビット”1”に
変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0か
ら出力される(ステップS40)。従ってこの場合、メ
モリセル41から読み出された記憶情報は”011”と
なる。
【0212】また、しきい値電圧VT がトランジスタT
r12のしきい値電圧より小さい場合には、ステップS
41において、同様の読み出し動作をトランジスタTr
16を用いてメモリセルの電流とトランジスタTr16
の電流と比較し(ステップS41)、しきい値電圧VT
がトランジスタTr12のしきい値電圧より大きい場合
には、同様の読み出し動作をトランジスタTr17を用
いてメモリセルの電流とトランジスタTr17の電流と
を比較する(ステップS42)。
【0213】ステップS41において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr16のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr16の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”101”である
と判定され(ステップS43)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”01”が第2の情報の下位ビット”1”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0から出力
される(ステップS44)。従ってこの場合、上述のよ
うに変換された記憶情報の中位ビットが”1”であるの
で、メモリセル41から読み出された記憶情報(第2の
情報)は”111”となる。
【0214】一方、ステップS41において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr16のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr16の電流よりメモリ
セルの電流が大きい場合には、下位ビットが”0”、即
ちメモリセル31に記憶された第1の情報は”100”
であると判定され(ステップS45)、センスアンプ4
3から出力される。そして、その下位ビット”0”が第
1の情報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート
45に入力する。ここで、このEX−ORゲート45に
おいて情報”00”が第2の情報の下位ビット”0”に
変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0か
ら出力される(ステップS46)。従ってこの場合、上
述のように変換された記憶情報の中位ビットが”1”で
あるので、メモリセル41から読み出された記憶情報
(第2の情報)は”110”となる。
【0215】ステップS42において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr17のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr17の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”111”である
と判定され(ステップS47)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”1”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”11”が第2の情報の下位ビット”0”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0から出力
される(ステップS48)。従ってこの場合、上述のよ
うに変換された記憶情報の中位ビットが”0”であるの
で、メモリセル41から読み出された記憶情報は”10
0”となる。
【0216】一方、しきい値電圧VT がトランジスタT
r17のしきい値電圧より小さい場合、即ちトランジス
タTr17の電流よりメモリセルの電流が大きい場合に
は、下位ビットが”0”、即ちメモリセル31に記憶さ
れた第1の情報は”110”であると判定され(ステッ
プS49)、センスアンプ43から出力される。そし
て、その下位ビット”0”が第1の情報の中位ビット”
1”とともにEX−ORゲート45に入力する。ここ
で、このEX−ORゲート45において情報”10”が
第2の情報の下位ビット”1”に変換され、記憶情報の
下位ビットとして出力端子D0から出力される(ステッ
プS50)。従ってこの場合、上述のように変換された
記憶情報の中位ビットが”0”であるので、メモリセル
41から読み出された記憶情報は”101”となる。以
上のように、EX−ORゲート44,45による、第1
の情報から第2の情報への変換の様子を表5に示す。
【0217】
【表5】
【0218】ところで、このEEPROMの使用を重ね
た場合、メモリセル等に劣化が生じてしきい値電圧が低
下することがある。このとき、あるしきい値電圧が隣接
するしきい値電圧の判定電圧に割り込んだとすると、読
み出し時に例えば記憶情報”001”が”000”に、
011”が”001”に、010”が”011”に、1
10”が”010”に、111”が”110”に、10
1”が”111”に、100”が”101”に、という
ようにデータ化けが発生することになる。この場合、デ
ータ化けは全て上位ビットと下位ビットとのいずれか1
方のみに生じる。具体例として、記憶情報”111”に
対応するしきい値電圧VT がトランジスタTr11のし
きい値電圧(=4.5V)を下回った場合、即ち記憶情
報”110”が”010”にデータ化けする場合を図2
7に示す。
【0219】ここで、従来のように、各メモリセル31
に直接記憶される第1の情報(000,001,01
0,011,100,101,110,111)を記憶
情報とする場合、例えば図28に示すように、しきい値
電圧VT がトランジスタTr11のしきい値電圧(=
4.5V)を下回ると、記憶情報”100”が”01
1”にデータ化けを起こす。このとき、上位ビット、中
位ビット及び下位ビットの3ビット分全てにデータ化け
が生じるのに対して、第2の実施形態のEEPROMで
は上述のように1ビットのみにデータ化けが生じる。従
って、この第2の実施形態のEEPROMを用いれば、
メモリセル31等に劣化が生じてデータ化けが発生して
も、1ビット分のみに抑えられるので、通常行われるパ
リティー誤り検査符号を用いた誤り検出法やハミング符
号を用いた誤り訂正法により有効に誤り検出及び誤り訂
正を行うことが可能となる。
【0220】このように、第2の実施形態のEEPRO
Mによれば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメ
モリセル31等の劣化に起因するデータ化けによって多
値記憶情報が失われても、効率良く且つ正確に誤り検出
や誤り訂正を行うことが可能となる。
【0221】第2の実施形態のEEPROMにおいて
は、3ビットのバイナリデータを記憶情報とし、この記
憶情報を構成する各ビットに出力順位を設け、特に上位
ビットの情報を最も速く出力するようにして、上位ビッ
トの情報がトランジスタTr11による1回の判定動作
により特定されて出力される。具体的には、ここで、記
憶情報の取り得る値を順に並べた場合、当該記憶情報の
ビット数と同数の上位ビットが同一である2つのグルー
プが形成されるが、第2の実施形態ではこのことを利用
し、トランジスタTr11による1回の判定動作のみで
2つのグループの何れであるか、即ち上位ビットが特定
され、先ず初めにこの上位ビットが出力される。
【0222】しかも、第2の実施形態のEEPROMに
よれば、各メモリセル31に直接記憶される情報は第1
の情報として従来の装置の前段にEX−ORゲート4
6,47を設けるだけで実現できるとともに、この従来
の装置の終段にEX−ORゲート44,45を設ける簡
素な構成により、データ化けの発生を記憶情報の1ビッ
ト分のみに抑えることが可能となる。従って、使用を重
ねるにつれて必然的に発生するメモリセル31等の劣化
に起因するデータ化けによって多値記憶情報が失われて
も、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り訂正を行うこと
が可能となる。
【0223】従って、第2の実施形態のEEPROMに
よれば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリ
セル等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶情
報が失われても、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り訂
正を行うことを極めて簡易な構成で実現可能としつつ
も、徒に回路構成を複雑化させることなく信号遅延を抑
止して、読み出し動作の高速化を図ることが可能とな
り、この利点を利用して、特に入出力された順にアクセ
スするための記憶場所が得られるような構造を有する、
いわゆるシリアルアクセス型のEEPROMに適用して
好適である。
【0224】以下、本第2の実施形態のEEPROMの
いくつかの変形例について説明する。
【0225】(変形例1)先ず、変形例1のEEPRO
Mについて述べる。このEEPROMは、第2の実施形
態のそれとほぼ同様の構成を有するが、記憶情報に誤り
検出用のパリティビットを設けた場合について例示す
る。なお、第2の実施形態のEEPROMに対応する構
成部材等については同符号を記して説明を省略する。
【0226】このEEPROMの主要構成は、第2の実
施形態の場合と同様、図29に示すように、メモリセル
アレイ11や符号化回路部34、復号化回路部35を備
えているが、符号化回路部34にパリティビットの生成
機能が付加されているとともに、復号化回路部35に誤
り検出機能が付加されている点で異なる。
【0227】即ち、この符号化回路部34は、EX−O
Rゲート46,47を備えるとともに、入力したバイナ
リデータの例えば8ビット毎に1ビットのパリティビッ
トを付加するものである。この場合、8ビットの情報ビ
ットにパリティビットを加えた9ビットでデータ列を構
成し、常に”1”の個数が奇数となるようにする(奇数
パリティの例)。そして、符号化回路部34により入力
するバイナリデータの8ビット毎に1ビットのパリティ
ビットを付加してデータ列を作成した後、EX−ORゲ
ート46,47を通して第2の実施形態の場合と同様に
データ列を第1の情報に変換し、3個のメモリセル31
を用いてこのデータ列を記憶させる。即ち、図30に示
すように、メモリセル31a,31b及び31cに第1
の情報(m1,m2,・・・,m8,p1)が順次収め
られることになる。なお、m1〜m8は情報ビットであ
り、p1はパリティビットである。
【0228】このパリティビットを付加することによ
り、メモリセル31から復号化回路部33を介して第2
の情報が作成された際に、再構成された9ビットの第2
の情報のうち、”1”の個数が奇数であれば第2の情報
に誤りはなく、偶数であれば誤りが生じたものと判定さ
れる。
【0229】通常、奇数パリティによるパリティチェッ
ク法では、8ビットのバイナリデータのうち2ビット以
上のデータ化けがあれば、もはや正確な判定は不可能と
なる。それに対して、この変形例1のEEPROMにお
いては、1つのメモリセルに記憶された第1の情報に誤
りが生じ、例えば”100”が”011”にデータ化け
した場合でも、読み出された第2の情報については”1
10”が”010”にデータ化けしたに過ぎず、1ビッ
ト分のみの誤りが発生したことになる。また、連続した
記憶情報(ここでは8ビット分)について2個以上のメ
モリセル31の記憶情報に共にデータ化けが生じる可能
性は極めて低いため無視できる。従って、このパリティ
チェック法により、十分に高い精度を持って記憶情報の
誤り検出を行うことができる。
【0230】変形例1のEEPROMにおいては、3ビ
ットのバイナリデータを記憶情報とし、この記憶情報を
構成する各ビットに出力順位を設け、特に上位ビットの
情報を最も速く出力するようにして、上位ビットの情報
がトランジスタTr11による1回の判定動作により特
定されて出力される。具体的には、ここで、記憶情報の
取り得る値を順に並べた場合、当該記憶情報のビット数
と同数の上位ビットが同一である2つのグループが形成
されるが、変形例1ではこのことを利用し、トランジス
タTr11による1回の判定動作のみで2つのグループ
の何れであるか、即ち上位ビットが特定され、先ず初め
にこの上位ビットが出力される。
【0231】しかも、変形例1のEEPROMによれ
ば、各メモリセル31に直接記憶される情報は第1の情
報として従来の装置の前段にEX−ORゲート46,4
7を設けるだけで実現できるとともに、この従来の装置
の終段にEX−ORゲート44,45を設ける簡素な構
成により、データ化けの発生を記憶情報の1ビット分の
みに抑えることが可能となる。従って、使用を重ねるに
つれて必然的に発生するメモリセル31等の劣化に起因
するデータ化けによって多値記憶情報が失われても、効
率良く且つ正確に誤り検出を行うことが可能となる。
【0232】従って、変形例1のEEPROMによれ
ば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセル
等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶情報が
失われても、効率良く且つ正確に誤り検出を行うことを
極めて簡易な構成で実現可能としつつも、徒に回路構成
を複雑化させることなく信号遅延を抑止して、読み出し
動作の高速化を図ることが可能となり、この利点を利用
して、特に入出力された順にアクセスするための記憶場
所が得られるような構造を有する、いわゆるシリアルア
クセス型のEEPROMに適用して好適である。
【0233】(変形例2)次に、変形例2のEEPRO
Mについて述べる。このEEPROMは、第2の実施形
態のそれとほぼ同様の構成を有するが、記憶情報に誤り
訂正用の冗長ビットを設けた場合について例示する。な
お、第2の実施形態のEEPROMに対応する構成部材
等については同符号を記して説明を省略する。
【0234】このEEPROMの主要構成は、第2の実
施形態の場合と同様、図31に示すように、メモリセル
アレイ31や符号化回路部36、復号化回路部37を備
えているが、符号化回路部36にハミング符号化法によ
る冗長ビットを付加する機能が付加されているととも
に、復号化回路部37に誤り訂正機能が付加されている
点で異なる。
【0235】即ち、この符号化回路部36は、EX−O
Rゲート46,47を備えるとともに、入力したバイナ
リデータを4ビットずつ区切り、ハミング符号化法によ
りこれら4ビットの記憶情報から3ビットの冗長ビット
を作成し、前記記憶情報に冗長ビットを付加して7ビッ
トのデータ列を構成するものである。この場合、図32
に示すように、EX−ORゲート46,47を通して第
2の実施形態の場合と同様にデータ列を第1の情報に変
換し、7個のメモリセル31を1単位として、メモリセ
ル31a,31b及びメモリセル31cの上位ビットか
らなる7ビット分と、メモリセル31cの中位、下位ビ
ット及びメモリセル31d及びメモリセル31eの上
位、中位ビットからなる7ビット分と、メモリセル31
eの下位ビット及びメモリセル31f,31gからなる
7ビット分とにそれぞれ各第1の情報(m1,m2,m
3,m4,q1,q2,q3)、(m5,m6,m7,
m8,q4,q5,q6)、(m9,m10,m11,
m12,q7,q8,q9)が記憶されることになる。
なお、m1〜m12は情報ビットであり、q1〜p9は
冗長ビットである。
【0236】この第1の情報を用いることにより、メモ
リセル31から復号化回路部36を介して第2の情報が
読み出された際に、再構成された7ビットの第2の情報
から誤り訂正を行う。もちろん、誤りがなければ正しい
記憶情報が復号化回路部37から出力されることにな
る。
【0237】通常、4ビットの記憶情報に3ビットの冗
長データを付加したデータ列を用いたハミング符号化法
では、7ビットのバイナリデータのうち2ビット以上の
データ化けがあれば、もはや正確な判定は不可能とな
る。それに対して、この変形例2のEEPROMにおい
ては、1つのメモリセルに記憶された第1の情報に誤り
が生じ、例えば”100”が”011”にデータ化けし
た場合でも、読み出された第2の情報については”11
0”が”010”にデータ化けしたに過ぎず、1ビット
分のみの誤りが発生したことになる。また、連続した記
憶情報(ここでは7ビット分)について2個以上のメモ
リセル10の記憶情報に共にデータ化けが生じる可能性
は極めて低いため無視できる。従って、このハミング符
号化法により、十分に高い精度を持って記憶情報の誤り
訂正を行うことができる。
【0238】変形例2のEEPROMにおいては、3ビ
ットのバイナリデータを記憶情報とし、この記憶情報を
構成する各ビットに出力順位を設け、特に上位ビットの
情報を最も速く出力するようにして、上位ビットの情報
がトランジスタTr11による1回の判定動作により特
定されて出力される。具体的には、ここで、記憶情報の
取り得る値を順に並べた場合、当該記憶情報のビット数
と同数の上位ビットが同一である2つのグループが形成
されるが、変形例2ではこのことを利用し、トランジス
タTr11による1回の判定動作のみで2つのグループ
の何れであるか、即ち上位ビットが特定され、先ず初め
にこの上位ビットが出力される。
【0239】しかも、変形例2のEEPROMによれ
ば、各メモリセル31に直接記憶される情報は第1の情
報として従来の装置の前段にEX−ORゲート46,4
7を設けるだけで実現できるとともに、この従来の装置
の終段にEX−ORゲート44,45を設ける簡素な構
成により、データ化けの発生を記憶情報の1ビット分の
みに抑えることが可能となる。従って、使用を重ねるに
つれて必然的に発生するメモリセル31等の劣化に起因
するデータ化けによって多値記憶情報が失われても、効
率良く且つ正確に誤り訂正を行うことが可能となる。
【0240】従って、変形例2のEEPROMによれ
ば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセル
等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶情報が
失われても、効率良く且つ正確に誤り訂正を行うことを
極めて簡易な構成で実現可能としつつも、徒に回路構成
を複雑化させることなく信号遅延を抑止して、読み出し
動作の高速化を図ることが可能となり、この利点を利用
して、特に入出力された順にアクセスするための記憶場
所が得られるような構造を有する、いわゆるシリアルア
クセス型のEEPROMに適用して好適である。
【0241】(変形例3)次に、変形例3のEEPRO
Mについて述べる。このEEPROMは、第2の実施形
態のそれとほぼ同様の構成を有するが、復号化回路部の
構成が若干異なる点で相違する。なお、第2の実施形態
のEEPROMに対応する構成部材等については同符号
を記して説明を省略する。
【0242】このEEPROMの主要構成は、第2の実
施形態の場合と同様、図33に示すように、メモリセル
アレイ31や符号化回路部32、復号化回路部38等を
備えて復号化回路部38の構成は復号化回路部33とは
若干異なり、図34に示すように、各メモリセル10と
接続され、しきい値電圧がそれぞれ7.5V,6.5
V,5.5V,4.5V,3.5V,2.5V,1.5
Vに設定されたトランジスタTr11,Tr12,Tr
13,Tr14,Tr15,Tr16,Tr17と、こ
れらトランジスタTr11〜Tr17のそれぞれに接続
されたセンスアンプ141,142,143,144,
145,146,147と、センスアンプ141〜14
7がそれぞれ接続された端子SO1,SO2,SO3,
SO4,SO5,SO6,SO7のうち、端子SO2,
SO4と接続されたANDゲート151と、NOTゲー
ト152を介した端子SO4及び端子SO6と接続され
たANDゲート153と、ANDゲート151,153
と接続されたORゲート154と、端子SO1,ORゲ
ート154、端子SO4と接続されたANDゲート15
6と、端子SO3,NOTゲート155を介したORゲ
ート154,端子SO4と接続されたANDゲート15
7と、NOTゲート152を介した端子SO4,ORゲ
ート154,端子SO5と接続されたANDゲート15
8と、NOTゲート152を介した端子SO4,NOT
ゲート155を介したORゲート154,端子SO7と
接続されたANDゲート159と、ANDゲート156
〜159と接続されたORゲート160と、端子SO4
からの信号及びORゲート154からの信号がそれぞれ
入力するように接続されたEX−ORゲート44と、O
Rゲート154からの信号及びORゲート160からの
信号がそれぞれ入力するように接続されたEX−ORゲ
ート45とを備えて構成されている。そして、端子SO
4が出力端子DO1と直接に接続され、EX−ORゲー
ト44が出力端子DO2と、EX−ORゲート45が出
力端子DO3とそれぞれ接続されている。この場合、図
35に示すように、更に選択回路200を設けることが
好適である。以下、図35に基づいて選択回路200を
備えたEEPROMについて説明する。この復号化回路
部38においては、出力端子DO1から記憶情報の上位
ビットが、出力端子DO2から記憶情報の中位ビット
が、出力端子DO3から記憶情報の下位ビットがそれぞ
れ出力される。
【0243】選択回路200は、各メモリセル31及び
リファレンストランジスタTr11,Tr12,Tr1
3,Tr14,Tr15,Tr16,Tr17とそれぞ
れ接続端子200a,200b,200c,200d,
200e,200f,200g及び200hを介して接
続されており、接続端子200aに切り換えスイッチ2
00Aが設けられて構成されている。この切り換えスイ
ッチ200Aは、接続端子200b〜200hとの間で
各々選択的に接続可能とされており、メモリセル31か
らの記憶情報に応じ、後述する記憶情報の読み出し動作
のフローに従って、接続端子200aと接続端子200
b〜200hのうちの1つとを任意に接続するものであ
る。
【0244】このEEPROMを用いた記憶情報の書き
込み方法及び読み出し方法は、第2の実施形態の場合と
同様であるが、ここでは読み出し方法の具体例につい
て、図25及び図26を再び用いて説明する。
【0245】先ず、記憶状態が「R1,R2,R3或い
はR4」と「R5,R6,R7或いはR8」との何れに
あるか、即ちメモリセル31に記憶された第1の情報の
上位ビットが”0”と”1”との何れであるかをトラン
ジスタTr11を用いて判定する。この場合、この場
合、選択回路200における切り換えスイッチ200A
の制御により、メモリセル31とリファレンストランジ
スタTr11とを接続する。そして、ソース3及びドレ
イン4とゲート電極6に9V程度を印加し(ステップS
21)、ドレイン電流をセンスアンプ41で検出し、し
きい値電圧VT とトランジスタTr11のしきい値電圧
との大小関係を判定する(ステップS22)。このと
き、しきい値電圧VT がトランジスタTr11のしきい
値電圧より大きい場合、即ち、トランジスタTr11の
電流よりメモリセルの電流が小さい場合には上位ビット
が”1”であると判定され、しきい値電圧VT がトラン
ジスタTr11のしきい値電圧より小さい場合、即ち、
トランジスタTr11の電流よりメモリセルの電流が大
きい場合には上位ビットが”0”であると判定され、セ
ンスアンプ41から出力される。この第1の情報の上位
ビットは第2の情報の上位ビットと等しく、この信号が
記憶情報の上位ビットとして中位ビット及び下位ビット
に先立って出力端子DO1から出力される(ステップS
23,ステップS24)。
【0246】続いて、メモリセル31に記憶された第1
の情報の中位ビットが”0”と”1”との何れであるか
を判定する。即ち、しきい値電圧VT がトランジスタT
r11より大きい場合には、同様の読み出し動作をトラ
ンジスタTr12を用いて行う。即ち、選択回路200
における切り換えスイッチ200Aの制御により、メモ
リセル31とリファレンストランジスタTr12とを接
続する。そして、メモリセル31に流れる電流とトラン
ジスタTr12に流れる電流とを比較する(ステップS
25)。他方、しきい値電圧VT がトランジスタTr1
1のしきい値電圧より小さい場合には、同様の読み出し
動作をトランジスタTr13を用いて行う。即ち、選択
回路200における切り換えスイッチ200Aの制御に
より、メモリセル31とリファレンストランジスタTr
13とを接続する。そして、メモリセルに流れる電流と
トランジスタTr13に流れる電流とを比較する(ステ
ップS26)。
【0247】ステップS25において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr12のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr12に流れる電流よりメモリ
セルに流れる電流が小さい場合には、第1の情報の中位
ビットが”1”であると判定され、センスアンプ42か
ら出力される。そして、この中位ビット”1”が第1の
情報の上位ビット”1”とともにEX−ORゲート44
に入力する。そして、このEX−ORゲート44におい
て情報”11”が第2の情報の中位ビット”0”に変換
され、記憶情報の中位ビットとして出力端子DO2から
出力される(ステップS27)。
【0248】一方、ステップS25において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr12のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr12に流れる電流より
メモリセルに流れる電流が大きい場合には、第1の情報
の中位ビットが”0”であると判定され、センスアンプ
42から出力される。そして、この中位ビット”0”が
第1の情報の上位ビット”1”とともにEX−ORゲー
ト44に入力する。そして、このEX−ORゲート44
において情報”10”が第2の情報の中位ビット”1”
に変換され、記憶情報の中位ビットとして出力端子DO
2から出力される(ステップS28)。
【0249】また、ステップS26において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr13のしきい値電圧より大
きい場合、即ちトランジスタTr13に流れる電流より
メモリセルに流れる電流が小さい場合には、第1の情報
の中位ビットが”1”であると判定され、センスアンプ
42から出力される。そして、この中位ビット”1”が
第1の情報の上位ビット”0”とともにEX−ORゲー
ト44に入力する。そして、このEX−ORゲート44
において情報”10”が第2の情報の中位ビット”1”
に変換され、記憶情報の中位ビットとして出力端子DO
2から出力される(ステップS29)。
【0250】一方、ステップS26において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr13のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr13に流れる電流より
メモリセルに流れる電流が大きい場合には、第1の情報
の中位ビットが”0”であると判定され、センスアンプ
42から出力される。そして、この中位ビット”0”が
第1の情報の上位ビット”1”とともにEX−ORゲー
ト44に入力する。そして、このEX−ORゲート44
において情報”00”が第2の情報の中位ビット”0”
に変換され、記憶情報の中位ビットとして出力端子D0
2から出力される(ステップS30)。
【0251】続いて、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr13のしきい値電圧より小さい場合には、同様の読
み出し動作をトランジスタTr14を用いて行う。即
ち、選択回路200における切り換えスイッチ200A
の制御により、メモリセル31とリファレンストランジ
スタTr14とを接続する。そして、メモリセル31の
電流とトランジスタTr14の電流とを比較する(ステ
ップS31)。他方、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr13のしきい値電圧より大きい場合には、同様の読
み出し動作をトランジスタTr15を用いて行う。即
ち、選択回路200における切り換えスイッチ200A
の制御により、メモリセル31とリファレンストランジ
スタTr15とを接続する。そして、メモリセル31の
電流とトランジスタTr15の電流とを比較する(ステ
ップS32)。
【0252】ステップS31において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr14のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr14の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”001”である
と判定され(ステップS33)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”01”が第2の情報の下位ビット”1”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子DO3から出
力される(ステップS34)。従ってこの場合、メモリ
セル41から読み出された記憶情報(第2の情報)は第
1の情報に等しく”001”となる。
【0253】一方、ステップS31において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr14のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr14の電流よりメモリ
セルの電流が大きい場合には、下位ビットが”0”、即
ちメモリセル31に記憶された第1の情報は”000”
であると判定され(ステップS35)、センスアンプ4
3から出力される。そして、その下位ビット”0”が第
1の情報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート
45に入力する。ここで、このEX−ORゲート45に
おいて情報”00”が第2の情報の下位ビット”0”に
変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子DO3
から出力される(ステップS36)。従ってこの場合、
メモリセル41から読み出された記憶情報(第2の情
報)は第1の情報に等しく”000”となる。
【0254】ステップS32において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr15のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr15の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”011”である
と判定され(ステップS37)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”1”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”11”が第2の情報の下位ビット”0”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子DO3から出
力される(ステップS38)。従ってこの場合、メモリ
セル41から読み出された記憶情報は”010”とな
る。
【0255】一方、ステップS32において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr15のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr15の電流よりメモリ
セルの電流が大きい場合には、下位ビットが”0”、即
ちメモリセル31に記憶された第1の情報は”010”
であると判定され(ステップS39)、センスアンプ4
3から出力される。そして、その下位ビット”0”が第
1の情報の中位ビット”1”とともにEX−ORゲート
45に入力する。ここで、このEX−ORゲート45に
おいて情報”10”が第2の情報の下位ビット”1”に
変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子DO3
から出力される(ステップS40)。従ってこの場合、
メモリセル41から読み出された記憶情報は”011”
となる。
【0256】また、しきい値電圧VT がトランジスタT
r12のしきい値電圧より小さい場合には、ステップS
41において、同様の読み出し動作をトランジスタTr
16を用いて行う。即ち、選択回路200における切り
換えスイッチ200Aの制御により、メモリセル31と
リファレンストランジスタTr16とを接続する。そし
て、メモリセル31の電流とトランジスタTr16の電
流と比較する(ステップS41)。他方、しきい値電圧
T がトランジスタTr12のしきい値電圧より大きい
場合には、同様の読み出し動作をトランジスタTr17
を用いて行う。即ち、選択回路200における切り換え
スイッチ200Aの制御により、メモリセル31とリフ
ァレンストランジスタTr17とを接続する。そして、
メモリセル31の電流とトランジスタTr17の電流と
を比較する(ステップS42)。
【0257】ステップS41において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr16のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr16の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”101”である
と判定され(ステップS43)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”01”が第2の情報の下位ビット”1”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子D0O3から
出力される(ステップS44)。従ってこの場合、上述
のように変換された記憶情報の中位ビットが”1”であ
るので、メモリセル41から読み出された記憶情報(第
2の情報)は”111”となる。
【0258】一方、ステップS41において、しきい値
電圧VT がトランジスタTr16のしきい値電圧より小
さい場合、即ちトランジスタTr16の電流よりメモリ
セルの電流が大きい場合には、下位ビットが”0”、即
ちメモリセル31に記憶された第1の情報は”100”
であると判定され(ステップS45)、センスアンプ4
3から出力される。そして、その下位ビット”0”が第
1の情報の中位ビット”0”とともにEX−ORゲート
45に入力する。ここで、このEX−ORゲート45に
おいて情報”00”が第2の情報の下位ビット”0”に
変換され、記憶情報の下位ビットとして出力端子DO3
から出力される(ステップS46)。従ってこの場合、
上述のように変換された記憶情報の中位ビットが”1”
であるので、メモリセル41から読み出された記憶情報
(第2の情報)は”110”となる。
【0259】ステップS42において、しきい値電圧V
T がトランジスタTr17のしきい値電圧より大きい場
合、即ちトランジスタTr17の電流よりメモリセルの
電流が小さい場合には、下位ビットが”1”、即ちメモ
リセル31に記憶された第1の情報は”111”である
と判定され(ステップS47)、センスアンプ43から
出力される。そして、その下位ビット”1”が第1の情
報の中位ビット”1”とともにEX−ORゲート45に
入力する。ここで、このEX−ORゲート45において
情報”11”が第2の情報の下位ビット”0”に変換さ
れ、記憶情報の下位ビットとして出力端子DO3から出
力される(ステップS48)。従ってこの場合、上述の
ように変換された記憶情報の中位ビットが”0”である
ので、メモリセル41から読み出された記憶情報は”1
00”となる。
【0260】一方、しきい値電圧VT がトランジスタT
r17のしきい値電圧より小さい場合、即ちトランジス
タTr17の電流よりメモリセルの電流が大きい場合に
は、下位ビットが”0”、即ちメモリセル31に記憶さ
れた第1の情報は”110”であると判定され(ステッ
プS49)、センスアンプ43から出力される。そし
て、その下位ビット”0”が第1の情報の中位ビット”
1”とともにEX−ORゲート45に入力する。ここ
で、このEX−ORゲート45において情報”10”が
第2の情報の下位ビット”1”に変換され、記憶情報の
下位ビットとして出力端子DO3から出力される(ステ
ップS50)。従ってこの場合、上述のように変換され
た記憶情報の中位ビットが”0”であるので、メモリセ
ル41から読み出された記憶情報は”101”となる。
【0261】なおこの場合、端子SO1〜SO7からの
出力と、出力端子DO1〜DO3からの出力との関係に
おいて、端子SO4と出力端子DO1とが直接に接続さ
れていることから、端子SO4からの出力と出力端子D
O1からの出力(上位ビット)とが完全に一致する。
【0262】また、各論理ゲート(151〜154)の
構成から、端子SO4からの出力、即ち出力端子DO1
からの出力である上位ビットが”1”であれば、端子S
O2からの出力がORゲート154から出力されること
になる。一方、端子SO4からの出力、即ち出力端子D
O1からの出力である上位ビットが”0”であれば、端
子SO6からの出力がORゲート154から出力される
ことになる。そして、端子SO4からの信号とORゲー
ト154からの信号がEX−ORゲート44に入力し、
当該EX−ORゲート44からの信号が中位ビットとし
て出力端子DO2から出力される。
【0263】更に、各論理ゲート(155〜160)の
構成から、端子SO4からの出力、即ち出力端子DO1
からの出力である上位ビットが”1”であり、しかも出
力端子DO2からの出力である中位ビットが”1”であ
れば、端子SO1からの出力がORゲート160から出
力されることになる。一方、端子SO4からの出力が”
1”であり、しかも出力端子DO2からの出力である中
位ビットが”0”であれば、端子SO3からの出力がO
Rゲート160から出力されることになる。また、端子
SO4からの出力が”0”であり、しかも出力端子DO
2からの出力である中位ビットが”1”であれば、端子
SO5からの出力がORゲート160から出力されるこ
とになる。そして、端子SO4からの出力が”0”であ
り、しかも出力端子DO2からの出力である中位ビット
が”0”であれば、端子SO7からの出力がORゲート
160から出力されることになる。そして、ORゲート
154からの信号とORゲート160からの信号がEX
−ORゲート45に入力し、当該EX−ORゲート45
からの信号が下位ビットとして出力端子DO3から出力
される。
【0264】従来のように、各メモリセル31に直接記
憶される第1の情報(000,001,010,01
1,100,101,110,111)を記憶情報とす
る場合、例えばしきい値電圧VT がトランジスタTr1
1のしきい値電圧(=4.5V)を下回ると、記憶情
報”100”が”011”にデータ化けを起こす。この
とき、上位ビット、中位ビット及び下位ビットの3ビッ
ト分全てにデータ化けが生じるのに対して、変形例3の
EEPROMでは上述のように1ビットのみにデータ化
けが生じる。従って、この第2の実施形態のEEPRO
Mを用いれば、メモリセル31等に劣化が生じてデータ
化けが発生しても、1ビット分のみに抑えられるので、
通常行われるパリティー誤り検査符号を用いた誤り検出
法やハミング符号を用いた誤り訂正法により有効に誤り
検出及び誤り訂正を行うことが可能となる。
【0265】このように、変形例3のEEPROMによ
れば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセ
ル31等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶
情報が失われても、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り
訂正を行うことが可能となる。
【0266】変形例3においては、3ビットのバイナリ
データを記憶情報とし、この記憶情報を構成する各ビッ
トに出力順位を設け、特に上位ビットの情報を最も速く
出力するようにして、上位ビットの情報がトランジスタ
Tr11による1回の判定動作により特定されて出力さ
れる。具体的には、ここで、記憶情報の取り得る値を順
に並べた場合、当該記憶情報のビット数と同数の上位ビ
ットが同一である2つのグループが形成されるが、変形
例3ではこのことを利用し、トランジスタTr11によ
る1回の判定動作のみで2つのグループの何れである
か、即ち上位ビットが特定され、先ず初めにこの上位ビ
ットが出力される。
【0267】しかも、変形例3のEEPROMによれ
ば、各メモリセル31に直接記憶される情報は第1の情
報として従来の装置の前段にEX−ORゲート46,4
7を設けるだけで実現できるとともに、この従来の装置
の終段にEX−ORゲート44,45を設ける簡素な構
成により、データ化けの発生を記憶情報の1ビット分の
みに抑えることが可能となる。従って、使用を重ねるに
つれて必然的に発生するメモリセル31等の劣化に起因
するデータ化けによって多値記憶情報が失われても、効
率良く且つ正確に誤り検出や誤り訂正を行うことが可能
となる。
【0268】従って、変形例3のEEPROMによれ
ば、使用を重ねるにつれて必然的に発生するメモリセル
等の劣化に起因するデータ化けによって多値記憶情報が
失われても、効率良く且つ正確に誤り検出や誤り訂正を
行うことを極めて簡易な構成で実現可能としつつも、徒
に回路構成を複雑化させることなく信号遅延を抑止し
て、読み出し動作の高速化を図ることが可能となり、こ
の利点を利用して、特に入出力された順にアクセスする
ための記憶場所が得られるような構造を有する、いわゆ
るシリアルアクセス型のEEPROMに適用して好適で
ある。
【0269】なお、第2の実施形態及びその諸変形例に
おいては、半導体記憶装置として不揮発性メモリである
8値型のEEPROMを例示したが、信号電荷を蓄積す
るメモリキャパシタと、メモリキャパシタを選択するた
めのアクセストランジスタとを有して構成されており、
メモリキャパシタに所定の基準電圧を印加することによ
り電荷蓄積状態を設定し、基準電圧に対応した記憶情報
を記憶する揮発性メモリである8値型のDRAMにも適
用可能である。
【0270】また、第1の実施形態では4値(2ビッ
ト)の多値型のEEPROMを、第2の実施形態では8
値(3ビット)の多値型のEEPROMをそれぞれ例示
したが、本発明はこれらに限定されることはない。例え
ば、EEPROM以外の不揮発性半導体記憶装置や、D
RAM等の揮発性半導体記憶装置、その他のあらゆる多
値型の半導体記憶装置に適用することができる。また、
4値や8値のみならず、原理的には2n 値(=nビッ
ト;nは2以上の自然数)の多値型の半導体記憶装置に
適用することも、更には記憶情報がバイナリデータの場
合(即ち2進法)のみならず各桁が”0”,”1”,”
2”からなる場合(即ち3進法)や記憶情報がそれ以上
の桁からなる場合に適用することも可能である。
【0271】更に、第1及び第2の実施形態及び諸変形
例において説明した書き込み方法及び読み出し方法の機
能を実現するように、各種のデバイスを動作させるため
のプログラムコード自体及びそのプログラムコードをコ
ンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログ
ラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇に属す
る。例えば、この記憶媒体としては、図1に示すよう
に、第1の実施形態にて説明した読み出し方法のステッ
プS1〜S14を実現する記憶媒体51や、図10、図
12、図14、図17に示すように、変形例1,2,
3,4の記憶媒体52,53,54,55、図20に示
すように、第2の実施形態にて説明した読み出し方法の
ステップS21〜S50を実現する記憶媒体56や、図
29、図31、図33に示すように、変形例1,2,3
の記憶媒体57,58,59が挙げられる。
【0272】記憶媒体51〜59は、記憶再生装置60
により、そこに格納されているプログラムコードが読み
だされてコンピュータを動作させる。なお、かかるプロ
グラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えばフロ
ッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気
ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード、ROM等を用いることができる。
【0273】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)或いは他のアプリケーションソフト等の共同
して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかる
プログラムコードは本発明に含まれる。
【0274】更に、供給されたプログラムコードがコン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現されるシステムも本発明に含まれる。
【0275】(第3の実施形態)先ず、第3の実施形態
について説明する。この第3の実施形態においては、記
憶情報を4値(=2ビット)のバイナリデータとする不
揮発性半導体記憶装置であるEEPROMについて例示
する。図36は、第3の実施形態のEEPROMの主要
構成を模式的に示す回路図であり、図37は図36に示
す主要構成に制御回路を付加した回路図、図38はこの
EEPROMのメモリセルの主要構成を示す概略断面
図、図39はメモリセルのしきい値電圧の分布を示す特
性図である。
【0276】この第3の実施形態のEEPROMは、そ
の読み出し手段を含む近傍が、図36に示すように、複
数のメモリセル311が行列状に配されてなるメモリセ
ル群(不図示)と、各々のメモリセル311と接続さ
れ、選択したメモリセル311の記憶情報を検出して出
力するデコーダ回路部312を備えて構成されている。
この場合、図37に示すように、更に選択回路313を
設けることが好適である。以下、図37に基づいて選択
回路313を備えたEEPROMについて説明する。
【0277】各メモリセル311は、図38に示すよう
に、p型のシリコン半導体基板301上において、フィ
ールド酸化膜等の素子分離構造により画定された素子活
性領域2の表面領域にリン(P)や砒素(As)等のn
型不純物がイオン注入されて形成された一対の不純物拡
散層であるソース303及びドレイン304と、ソース
303とドレイン304との間のチャネル領域C上にト
ンネル酸化膜305を介してパターン形成された各々孤
立した島状の浮遊ゲート306と、浮遊ゲート306上
にONO膜等からなる誘電体膜307を介してパターン
形成されて浮遊ゲート306と容量結合する制御ゲート
308とを有して構成されている。
【0278】デコーダ回路部312は、しきい値電圧が
それぞれ3.5V,2.5V,1.5Vに設定されたリ
ファレンストランジスタTr1,Tr2,Tr3と、こ
れらリファレンストランジスタTr1〜Tr3のそれぞ
れに接続されたセンスアンプ321,322,323
と、センスアンプ321〜323がそれぞれ接続された
端子SO1,SO2,SO3のうち、端子SO1,SO
2と接続されたANDゲート324と、NOTゲート3
25を介した端子SO2及び端子SO3と接続されたA
NDゲート326と、ANDゲート324,326と接
続されたORゲート327とを備えており、端子SO2
が出力端子DO1と直接接続され、ORゲート327が
出力端子DO2と接続されて構成されている。このデコ
ーダ回路312においては、出力端子DO1から記憶情
報の上位ビットが、出力端子DO2から記憶情報の下位
ビットがそれぞれ出力される。
【0279】選択回路313は、各メモリセル311及
びリファレンストランジスタTr1,Tr2,Tr3と
それぞれ接続端子313a,313b,313c及び3
13dを介して接続されており、接続端子313aに切
り換えスイッチ314が設けられて構成されている。こ
の切り換えスイッチ314は、接続端子313b,31
3c及び313dとの間に選択的に接続可能とされてお
り、メモリセル311からの記憶情報に応じ、後述する
記憶情報の読み出し動作のフローに従って、接続端子3
13aと接続端子313b〜313dのうちの1つとを
任意に接続するものである。
【0280】このEEPROMは、図39に示すよう
に、各メモリセル311に、4値(1V,2V,3V,
4V)の各しきい値電圧に対応した記憶情報が記憶可能
とされており、しきい値電圧が大きくなるほど第1の情
報の値も大きくなるように、4値(”00”,”0
1”,”10”,”11”)の記憶情報が記憶可能とさ
れている。
【0281】このEEPROMは、以下に示すように各
メモリセル311の読み出し動作を行う。図40は、読
み出し動作の各ステップを示すフローチャートである。
【0282】選択されたメモリセル311から読み出さ
れる記憶情報は、図38に示すように、しきい値電圧
(VT )が1V程度、2V程度、3V程度及び4V程度
の4つのピーク(4値)をもった分布を示す。図39中
で、R1と表示された範囲にしきい値電圧VT が検出さ
れた場合には記憶状態が”00”であり、R2と表示さ
れた範囲にしきい値電圧VT が検出された場合には記憶
状態が”01”である。また、R3と表示された範囲に
しきい値電圧VT が検出された場合には記憶状態が”1
0”であり、R4と表示された範囲にしきい値電圧VT
が検出された場合には記憶状態が”11”である。
【0283】従って、先ず、記憶状態が「R1或いはR
2」と「R3或いはR4」との何れにあるか、即ちメモ
リセル11に記憶された記憶情報の上位ビットが”0”
と”1”との何れであるかをトランジスタTr2を用い
て判定する。この場合、選択回路313における切り換
えスイッチ314の制御により、メモリセル311とリ
ファレンストランジスタTr2とを接続する。そして、
図40に示すように、ソース303及びドレイン304
とゲート電極306に5V程度を印加し(ステップS1
01)、ドレイン電流をセンスアンプ321で検出し、
しきい値電圧V T とトランジスタTr2のしきい値電圧
との大小関係を判定する(ステップS102)。このと
き、しきい値電圧VT がトランジスタTr2のしきい値
電圧より大きい場合、即ち、メモリセルのチャネル領域
Cに流れる電流よりトランジスタTr2の電流が大きい
場合には上位ビットが”1”であると判定され、記憶情
報の上位ビットとして先ず初めに出力端子DO1から出
力される(ステップS103)。一方、しきい値電圧V
T がトランジスタTr2のしきい値電圧より小さい場
合、即ち、トランジスタTr2に流れる電流よりメモリ
セルに流れる電流が大きい場合には、上位ビットが”
0”であると判定され、記憶情報の上位ビットとして先
ず初めに出力端子DO1から出力される(ステップS
4)。
【0284】続いて、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr2のしきい値電圧より大きい場合には、同様の読み
出し動作をトランジスタTr1を用いて行う。即ち、選
択回路313における切り換えスイッチ314の制御に
より、メモリセル311とリファレンストランジスタT
r1とを接続する。そして、メモリセルに流れる電流と
トランジスタTr1に流れる電流とを比較する(ステッ
プS105)。他方、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr2のしきい値電圧より小さい場合には、同様の読み
出し動作をトランジスタTr3を用いて行う。即ち、選
択回路313における切り換えスイッチ314の制御に
より、メモリセル311とリファレンストランジスタT
r3とを接続する。そして、メモリセルに流れる電流と
トランジスタTr3に流れる電流とを比較する(ステッ
プS106)。
【0285】ステップS105において、上述の読み出
し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1のしき
い値電圧より大きい場合には、記憶情報の下位ビット
が”1”であると判定され、上位ビットに続いて出力端
子DO2から出力される(ステップS107)。この場
合、メモリセル311に記憶された記憶情報は”11”
である。
【0286】一方、ステップS105において、しきい
値電圧VT がトランジスタTr1のしきい値電圧より小
さい場合には、記憶情報の下位ビットが”0”であると
判定され、上位ビットに続いて出力端子DO2から出力
される(ステップS108)。この場合、メモリセル3
11に記憶された記憶情報は”10”である。
【0287】また、ステップS106において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr3
のしきい値電圧より大きい場合には、記憶情報の下位ビ
ットが”1”であると判定され、上位ビットに続いて出
力端子DO2から出力される(ステップS109)。こ
の場合、メモリセル11に記憶された記憶情報は”0
1”である。
【0288】一方、ステップS106において、しきい
値電圧VT がトランジスタTr3のしきい値電圧より小
さい場合には、記憶情報の下位ビットが”0”であると
判定され、上位ビットに続いて出力端子DO2から出力
される(ステップS110)。この場合、メモリセル3
11に記憶された記憶情報は”00”である。
【0289】ここで、端子SO1〜SO3からの出力
と、出力端子DO1,DO2からの出力との関係を以下
の表6に示す。このように、ステップS101〜ステッ
プS104の一連の流れにおいては、端子SO2と出力
端子DO1とが直接接続されていることから、端子SO
2からの出力と出力端子DO1からの出力(上位ビッ
ト)とが完全に一致する。また、ステップS105〜ス
テップS110の一連の流れにおいては、各論理ゲート
(324〜327)の構成から、端子SO2からの出
力、即ち出力端子DO1からの出力である上位ビット
が”1”であれば、端子SO1からの出力が下位ビット
として出力端子DO2から出力されることになる。一
方、端子SO2からの出力、即ち出力端子DO1からの
出力である上位ビットが”0”であれば、端子SO3か
らの出力が下位ビットとして出力端子DO2から出力さ
れることになる。
【0290】
【表6】
【0291】以下、このEEPROMへの記憶情報の書
き込み方法について説明する。
【0292】先ず、記憶情報”11”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン4を接地電位とし、ソース303
を開放し、制御ゲート308に22V程度を印加する。
このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸化膜3
05を通して浮遊ゲート305に注入され、しきい値電
圧(VT )が正方向へシフトする。そして、メモリセル
のしきい値電圧が4V程度に上昇する。この記憶状態
を”11”とする。
【0293】次に、データ”10”を書き込む場合、メ
モリセルのドレイン304を接地電位として、ソース3
03を開放し、制御ゲート308に20V程度を印加す
る。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸化
膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモリ
セルのしきい値電圧が3V程度となる。この記憶状態
を”10”とする。
【0294】次に、データ”01”を書き込む場合、メ
モリセルのドレイン304を接地電位として、ソース3
03を開放し、制御ゲート308に18V程度を印加す
る。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸化
膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモリ
セルのしきい値電圧が2V程度となる。この記憶状態
を”01”とする。
【0295】次に、データ”00”を書き込む場合、メ
モリセルのドレイン304に10V程度を印加して、ソ
ース303を開放し、制御ゲート308を接地電位とす
る。このとき、浮遊ゲート306に注入されていた電子
がドレイン304から引き抜かれ、メモリセルのしきい
値電圧が1V程度となる。この記憶状態を”00”とす
る。
【0296】以上説明したように、第3の実施形態のE
EPROMにおいては、2ビットのバイナリデータを記
憶情報とし、この記憶情報を構成する各ビットに出力順
位を設け、選択回路313の制御により特に上位ビット
の情報を最も速く出力するようにして、上位ビットの情
報がトランジスタTr2による1回の判定動作により特
定されて出力される。具体的には、ここで、記憶情報の
取り得る値を順に並べた場合、当該記憶情報のビット数
と同数の上位ビットが同一である2つのグループが形成
されるが(表1参照)、第1の実施形態ではこのことを
利用し、トランジスタTr2による1回の判定動作のみ
で2つのグループの何れであるか、即ち上位ビットが特
定され、先ず初めにこの上位ビットが出力される。
【0297】従って、第3の実施形態のEEPROMに
よれば、徒に回路構成を複雑化させることなく信号遅延
を抑止して、読み出し動作の高速化を図ることが可能と
なる。この利点を利用して、特に入出力された順にアク
セスするための記憶場所が得られるような構造を有す
る、いわゆるシリアルアクセス型のEEPROMに適用
して好適である。
【0298】なお、第3の実施形態においては、半導体
記憶装置として不揮発性メモリである4値型のEEPR
OMを例示したが、信号電荷を蓄積するメモリキャパシ
タと、メモリキャパシタを選択するためのアクセストラ
ンジスタとを有して構成されており、メモリキャパシタ
に所定の基準電圧を印加することにより電荷蓄積状態を
設定し、基準電圧に対応した記憶情報を記憶する揮発性
メモリである4値型のDRAMにも適用可能である。
【0299】(第4の実施形態)次いで、本発明の第4
の実施形態について説明する。この第4の実施形態にお
いては、8値(=3ビット)の記憶情報を記憶すること
が可能な不揮発性半導体記憶装置であるEEPROMに
ついて例示する。図41は、第4の実施形態のEEPR
OMの主要構成を示す概略断面図であり、図42は図4
1に示す主要構成に制御回路を付加した回路図、図43
はメモリセルのしきい値電圧の分布を示す特性図であ
る。
【0300】この第4の実施形態のEEPROMは、図
40に示すように、複数のメモリセル431が行列状に
配されてなるメモリセル群(不図示)と、各々のメモリ
セル411と接続され、選択したメモリセル431の記
憶情報を検出して出力するデコーダ回路部432を備え
て構成されている。この場合、図42に示すように、更
に選択回路433を設けることが好適である。以下は、
図42に基づいて選択回路433を備えたEEPROM
について説明する。
【0301】各メモリセル431は、第3の実施形態の
各メモリセル11と同様に、p型のシリコン半導体基板
301上において、フィールド酸化膜等の素子分離構造
により画定された素子活性領域302の表面領域にリン
(P)や砒素(As)等のn型不純物がイオン注入され
て形成された一対の不純物拡散層であるソース303及
びドレイン304と、ソース303とドレイン304と
の間のチャネル領域C上にトンネル酸化膜305を介し
てパターン形成された各々孤立した島状の浮遊ゲート3
06と、浮遊ゲート306上にONO膜等からなる誘電
体膜307を介してパターン形成されて浮遊ゲート30
6と容量結合する制御ゲート308とを有して構成され
ている。
【0302】デコーダ回路部332は、しきい値電圧が
それぞれ7.5V,6.5V,5.5V,4.5V,
3.5V,2.5V,1.5Vに設定されたリファレン
ストランジスタTr11,Tr12,Tr13,Tr1
4,Tr15,Tr16,Tr17と、これらリファレ
ンストランジスタTr11〜Tr17のそれぞれに接続
されたセンスアンプ441,442,443,444,
445,446,447と、センスアンプ441〜44
7がそれぞれ接続された端子SO1,SO2,SO3,
SO4,SO5,SO6,SO7のうち、端子SO2,
SO4と接続されたANDゲート451と、NOTゲー
ト452を介した端子SO4及び端子SO6と接続され
たANDゲート453と、ANDゲート451,453
と接続されたORゲート454と、端子SO1,ORゲ
ート454、端子SO4と接続されたANDゲート45
6と、端子SO3,NOTゲート455を介したORゲ
ート454,端子SO4と接続されたANDゲート45
7と、NOTゲート452を介した端子SO4,ORゲ
ート454,端子SO5と接続されたANDゲート45
8と、NOTゲート452を介した端子SO4,NOT
ゲート455を介したORゲート454,端子SO7と
接続されたANDゲート459と、ANDゲート456
〜459と接続されたORゲート460を備えて構成さ
えている。そして、このデコーダ回路部432において
は、端子SO4が出力端子DO1と直接接続され、OR
ゲート454が出力端子DO2と、ORゲート460が
出力端子DO3とそれぞれ接続されており、出力端子D
O1から記憶情報の上位ビットが、出力端子DO2から
記憶情報の中位ビットが、出力端子DO3から記憶情報
の下位ビットがそれぞれ出力される。
【0303】選択回路413は、各メモリセル431及
びリファレンストランジスタTr1,Tr2,Tr3,
Tr14,Tr15,Tr16,Tr17とそれぞれ接
続端子433a,433b,433c,433d,43
3e,433f,433g,433hを介して接続され
ており、接続端子433aに切り換えスイッチ434が
設けられて構成されている。この切り換えスイッチ43
4は、接続端子413b〜413gとの間に選択的に接
続可能とされており、メモリセル431からの記憶情報
に応じ、後述する記憶情報の読み出し動作のフローに従
って、接続端子433aと接続端子433b〜433h
のうちの1つとを任意に接続するものである。
【0304】このEEPROMは、図43に示すよう
に、各メモリセル431に、8値(1V,2V,3V,
4V,5V,6V,7V)の各しきい値電圧に対応した
記憶情報が記憶可能とされており、しきい値電圧が大き
くなるほど記憶情報の値も大きくなるように、8値(”
000”,”001”,”010”,”011”,”1
00”,”101”,”110”,”111”)の記憶
情報が記憶可能とされている。
【0305】このEEPROMは、以下に示すように各
メモリセル431の読み出し動作を行う。図44及び図
45は、読み出し動作の各ステップを示すフローチャー
トである。
【0306】選択されたメモリセル431から読み出さ
れる記憶情報は、図43に示すように、しきい値電圧
(VT )が1V程度、2V程度、3V程度、4V程度、
5V程度、6V程度、7V程度、8V程度の8つのピー
ク(8値)をもった分布を示す。図43中で、R1と表
示された範囲にしきい値電圧VT が検出された場合には
記憶状態が”000”であり、R2と表示された範囲に
しきい値電圧VT が検出された場合には記憶状態が”0
01”であり、R3と表示された範囲にしきい値電圧V
T が検出された場合には記憶状態が”010”であり、
R4と表示された範囲にしきい値電圧VT が検出された
場合には記憶状態が”011”である。また、R5と表
示された範囲にしきい値電圧VT が検出された場合には
記憶状態が”100”であり、R6と表示された範囲に
しきい値電圧VT が検出された場合には記憶状態が”1
01”であり、R7と表示された範囲にしきい値電圧V
T が検出された場合には記憶状態が”110”であり、
R8と表示された範囲にしきい値電圧VT が検出された
場合には記憶状態が”111”である。
【0307】従って、先ず、記憶状態が「R1,R2,
R3或いはR4」と「R5,R6,R7或いはR8」と
の何れにあるか、即ちメモリセル431に記憶された第
1の情報の上位ビットが”0”と”1”との何れである
かをトランジスタTr14を用いて判定する。この場
合、選択回路433における切り換えスイッチ434の
制御により、メモリセル431とリファレンストランジ
スタTr14とを接続する。そして、ソース303及び
ドレイン304とゲート電極306に9V程度を印加し
(ステップS121)、ドレイン電流をセンスアンプ4
41で検出し、しきい値電圧VT とトランジスタTr1
4のしきい値電圧との大小関係を判定する(ステップS
122)。このとき、しきい値電圧VT がトランジスタ
Tr14のしきい値電圧より大きい場合、即ち、トラン
ジスタTr14の電流よりメモリセルの電流が小さい場
合には上位ビットが”1”であると判定され、記憶情報
の上位ビットとして先ず初めに出力端子DO1から出力
される(ステップS123)。一方、しきい値電圧VT
がトランジスタTr14のしきい値電圧より小さい場
合、即ち、トランジスタTr14の電流よりメモリセル
の電流が大きい場合には上位ビットが”0”であると判
定され、記憶情報の上位ビットとして先ず初めに出力端
子DO1から出力される(ステップS124)。
【0308】続いて、ステップS123、即ちしきい値
電圧VT がトランジスタTr14のしきい値電圧より大
きい場合には、同様の読み出し動作をトランジスタTr
12を用いて行う。即ち、選択回路433における切り
換えスイッチ434の制御により、メモリセル431と
リファレンストランジスタTr12とを接続する。そし
て、メモリセルに流れる電流とトランジスタTr12に
流れる電流とを比較する(ステップS125)。他方、
しきい値電圧VT がトランジスタTr14のしきい値電
圧より小さい場合には、同様の読み出し動作をトランジ
スタTr16を用いて行う。即ち、選択回路433にお
ける切り換えスイッチ434の制御により、メモリセル
431とリファレンストランジスタTr16とを接続す
る。そして、メモリセルに流れる電流とトランジスタT
r16に流れる電流とを比較する(ステップS12
6)。
【0309】ステップS125において、上述の読み出
し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr12のし
きい値電圧より大きい場合には、記憶情報の中位ビット
が”1”であると判定され、上位ビットに続いて出力端
子DO2から出力される(ステップS127)。即ちこ
の段階で、3ビットの記憶情報のうち上位ビット及び中
位までがそれぞれ”1”,”1”として出力されたこと
になる。
【0310】一方、ステップS125において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
2のしきい値電圧より小さい場合には、記憶情報の中位
ビットが”0”であると判定され、上位ビットに続いて
出力端子DO2から出力される(ステップS128)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報のうち上位ビット
及び中位までがそれぞれ”1”,”0”として出力され
たことになる。
【0311】ステップS126において、上述の読み出
し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr16のし
きい値電圧より大きい場合には、記憶情報の中位ビット
が”1”であると判定され、上位ビットに続いて出力端
子DO2から出力される(ステップS129)。即ちこ
の段階で、3ビットの記憶情報のうち上位ビット及び中
位までがそれぞれ”0”,”1”として出力されたこと
になる。
【0312】一方、ステップS126において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
6のしきい値電圧より小さい場合には、記憶情報の中位
ビットが”0”であると判定され、上位ビットに続いて
出力端子DO2から出力される(ステップS130)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報のうち上位ビット
及び中位までがそれぞれ”0”,”0”として出力され
たことになる。
【0313】続いて、ステップS127、即ち上述の読
み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr12
のしきい値電圧より大きい場合には、同様の読み出し動
作をトランジスタTr11を用いて行う。即ち、選択回
路133における切り換えスイッチ134の制御によ
り、メモリセル131とリファレンストランジスタTr
11とを接続する。そして、メモリセルに流れる電流と
トランジスタTr11に流れる電流とを比較する。(ス
テップS131)。他方、しきい値電圧VT がトランジ
スタTr12のしきい値電圧より小さい場合には、同様
の読み出し動作をトランジスタTr13を用いて判定す
る。即ち、選択回路433における切り換えスイッチ4
34の制御により、メモリセル431とリファレンスト
ランジスタTr13とを接続する。そして、メモリセル
に流れる電流とトランジスタTr13に流れる電流とを
比較する(ステップS132)。
【0314】また、ステップS129、即ち上述の読み
出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr16の
しきい値電圧より大きい場合には、同様の読み出し動作
をトランジスタTr15を用いて行う。即ち、選択回路
433における切り換えスイッチ434の制御により、
メモリセル431とリファレンストランジスタTr15
とを接続する。そして、メモリセルに流れる電流とトラ
ンジスタTr15に流れる電流とを比較する(ステップ
S133)。他方、しきい値電圧VT がトランジスタT
r16のしきい値電圧より小さい場合には、同様の読み
出し動作をトランジスタTr17を用いて判定する。即
ち、選択回路433における切り換えスイッチ434の
制御により、メモリセル431とリファレンストランジ
スタTr17とを接続する。そして、メモリセルに流れ
る電流とトランジスタTr17に流れる電流とを比較す
る(ステップS134)。
【0315】ステップS131において、上述の読み出
し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr11のし
きい値電圧より大きい場合には、記憶情報の下位ビット
が”1”であると判定され、中位ビットに続いて出力端
子DO3から出力される(ステップS135)。即ちこ
の段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが出力さ
れたことになり、メモリセル431の記憶情報は”11
1”である。
【0316】一方、ステップS131において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
1のしきい値電圧より小さい場合には、記憶情報の下位
ビットが”0”であると判定され、中位ビットに続いて
出力端子DO3から出力される(ステップS136)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが
出力されたことになり、メモリセル431の記憶情報
は”110”である。
【0317】また、ステップS132において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
3のしきい値電圧より大きい場合には、記憶情報の下位
ビットが”1”であると判定され、中位ビットに続いて
出力端子DO3から出力される(ステップS137)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが
出力されたことになり、メモリセル431の記憶情報
は”101”である。
【0318】一方、ステップS132において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
3のしきい値電圧より小さい場合には、記憶情報の下位
ビットが”0”であると判定され、中位ビットに続いて
出力端子DO3から出力される(ステップS138)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが
出力されたことになり、メモリセル431の記憶情報
は”100”である。
【0319】ステップS133において、上述の読み出
し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr15のし
きい値電圧より大きい場合には、記憶情報の下位ビット
が”1”であると判定され、中位ビットに続いて出力端
子DO3から出力される(ステップS139)。即ちこ
の段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが出力さ
れたことになり、メモリセル431の記憶情報は”01
1”である。
【0320】一方、ステップS133において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
5のしきい値電圧より小さい場合には、記憶情報の下位
ビットが”0”であると判定され、中位ビットに続いて
出力端子DO3から出力される(ステップS140)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが
出力されたことになり、メモリセル431の記憶情報
は”010”である。
【0321】また、ステップS134において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
7のしきい値電圧より大きい場合には、記憶情報の下位
ビットが”1”であると判定され、中位ビットに続いて
出力端子DO3から出力される(ステップS141)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが
出力されたことになり、メモリセル431の記憶情報
は”001”である。
【0322】一方、ステップS134において、上述の
読み出し動作でしきい値電圧VT がトランジスタTr1
7のしきい値電圧より小さい場合には、記憶情報の下位
ビットが”0”であると判定され、中位ビットに続いて
出力端子DO3から出力される(ステップS142)。
即ちこの段階で、3ビットの記憶情報の各ビット全てが
出力されたことになり、メモリセル431の記憶情報
は”000”である。
【0323】ここで、端子SO1〜SO7からの出力
と、出力端子DO1〜DO3からの出力との関係を以下
の表7に示す。このように、ステップS121〜ステッ
プS124の一連の流れにおいては、端子SO4と出力
端子DO1とが直接接続されていることから、端子SO
4からの出力と出力端子DO1からの出力(上位ビッ
ト)とが完全に一致する。また、ステップS125〜ス
テップS130の一連の流れにおいては、各論理ゲート
(451〜454)の構成から、端子SO4からの出
力、即ち出力端子DO1からの出力である上位ビット
が”1”であれば、端子SO2からの出力が中位ビット
として出力端子DO2から出力されることになる。一
方、端子SO4からの出力、即ち出力端子DO1からの
出力である上位ビットが”0”であれば、端子SO6か
らの出力が中位ビットとして出力端子DO2から出力さ
れることになる。更に、ステップS131〜ステップS
142の一連の流れにおいては、各論理ゲート(455
〜460)の構成から、端子SO4からの出力、即ち出
力端子DO1からの出力である上位ビットが”1”であ
り、しかも出力端子DO2からの出力である中位ビット
が”1”であれば、端子SO1からの出力が下位ビット
として出力端子DO3から出力されることになる。ま
た、端子SO4からの出力が”1”であり、しかも出力
端子DO2からの出力である中位ビットが”0”であれ
ば、端子SO3からの出力が下位ビットとして出力端子
DO3から出力されることになる。また、端子SO4か
らの出力が”0”であり、しかも出力端子DO2からの
出力である中位ビットが”1”であれば、端子SO5か
らの出力が下位ビットとして出力端子DO3から出力さ
れることになる。そして、端子SO4からの出力が”
0”であり、しかも出力端子DO2からの出力である中
位ビットが”0”であれば、端子SO7からの出力が下
位ビットとして出力端子DO3から出力されることにな
る。
【0324】
【表7】
【0325】以下、このEEPROMへの記憶情報の書
き込み方法について説明する。
【0326】先ず、記憶情報”111”を書き込む場
合、メモリセルのドレイン304を接地電位とし、ソー
ス303を開放し、制御ゲート308に30V程度を印
加する。このとき、ドレイン304から電子がトンネル
酸化膜305を通して浮遊ゲート305に注入され、し
きい値電圧(VT )が正方向へシフトする。そして、メ
モリセルのしきい値電圧が8V程度に上昇する。この記
憶状態を”111”とする。
【0327】次に、データ”110”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン304を接地電位とし、ソース3
03を開放し、制御ゲート308に28V程度を印加す
る。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸化
膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモリ
セルのしきい値電圧が7V程度となる。この記憶状態
を”110”とする。
【0328】次に、データ”101”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン304を接地電位として、ソース
303を開放し、制御ゲート308に26V程度を印加
する。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸
化膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモ
リセルのしきい値電圧が6V程度となる。この記憶状態
を”101”とする。
【0329】次に、データ”100”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン304を接地電位として、ソース
303を開放し、制御ゲート308に24V程度を印加
する。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸
化膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモ
リセルのしきい値電圧が5V程度となる。この記憶状態
を”100”とする。
【0330】次に、データ”011”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン304を接地電位として、ソース
303を開放し、制御ゲート308に22V程度を印加
する。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸
化膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモ
リセルのしきい値電圧が4V程度となる。この記憶状態
を”011”とする。
【0331】次に、データ”010”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン304を接地電位として、ソース
303を開放し、制御ゲート308に20V程度を印加
する。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸
化膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモ
リセルのしきい値電圧が3V程度となる。この記憶状態
を”010”とする。
【0332】次に、データ”001”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン304を接地電位として、ソース
303を開放し、制御ゲート308に18V程度を印加
する。このとき、ドレイン304から電子がトンネル酸
化膜305を通して浮遊ゲート306に注入され、メモ
リセルのしきい値電圧が2V程度となる。この記憶状態
を”001”とする。
【0333】次に、データ”000”を書き込む場合、
メモリセルのドレイン304に10V程度を印加して、
ソース303を開放し、制御ゲート308を接地電位と
する。このとき、浮遊ゲート306に注入されていた電
子がドレイン304から引き抜かれ、メモリセルのしき
い値電圧が1V程度となる。この記憶状態を”000”
とする。
【0334】以上説明したように、第4の実施形態のE
EPROMにおいては、3ビットのバイナリデータを記
憶情報とし、この記憶情報を構成する各桁に出力順位を
設け、選択回路433の制御により特に上位ビットの情
報を最も速く出力するようにして、この上位ビットの情
報がリファレンストランジスタTr14による1回の判
定動作により特定されて出力される。ここで、記憶情報
の取り得る値を順に並べた場合、記憶情報の桁数(ビッ
ト数)と同数の上位ビットが同一である2つのグループ
が形成されるが、第4の実施形態ではこのことを利用
し、リファレンストランジスタTr14による1回の判
定動作のみで2つのグループの何れであるか、即ち上位
ビットが特定され、先ず初めにこの上位ビットが出力さ
れる。一般的に、読み出し手段の複号化回路の構成は、
記憶情報が2ビットの場合に比して記憶情報のビット数
が3ビット以上の場合では、ビット数が増大するにつれ
て複号化回路を構成する論理ゲート数や各論理ゲートの
入力線の数が飛躍的に増加して複雑化する傾向にあり、
信号遅延を代表とする様々な問題が惹起する。このEE
PROMは、記憶情報のビット数が3ビットに多値化さ
れても、上述のように上位ビットがいち速く出力され、
上位ビットに次ぐ中位ビット及び下位ビットも順次出力
される構成を有しており、信号遅延等の発生が抑止され
ることになる。
【0335】従って、第4の実施形態のEEPROMに
よれば、徒に回路構成を複雑化させることなく信号遅延
を抑止して、読み出し動作の高速化を図ることが可能と
なり、この利点を利用して、特に入出力された順にアク
セスするための記憶場所が得られるような構造を有す
る、いわゆるシリアルアクセス型のEEPROMに適用
して好適である。
【0336】なお、第4の実施形態においては、半導体
記憶装置として不揮発性メモリである8値型のEEPR
OMを例示したが、信号電荷を蓄積するメモリキャパシ
タと、メモリキャパシタを選択するためのアクセストラ
ンジスタとを有して構成されており、メモリキャパシタ
に所定の基準電圧を印加することにより電荷蓄積状態を
設定し、基準電圧に対応した記憶情報を記憶する揮発性
メモリである8値型のDRAMにも適用可能である。
【0337】また、第3の実施形態では4値(2ビッ
ト)の多値型のEEPROMを、第2の実施形態では8
値(3ビット)の多値型のEEPROMをそれぞれ例示
したが、本発明はこれらに限定されることはない。4値
や8値のみならず、原理的には2n 値(=nビット;n
は2以上の自然数)の多値型の半導体記憶装置に適用す
ることが可能であり、nが大きいほどその実効性が際立
つことになる。
【0338】更に、第3及び第4の実施形態において説
明した書き込み方法及び読み出し方法の機能を実現する
ように、各種のデバイスを動作させるためのプログラム
コード自体及びそのプログラムコードをコンピュータに
供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを
格納した記憶媒体は本発明の範疇に属する。例えば、こ
の記憶媒体としては、図46に示すように、第3の実施
形態にて説明した読み出し方法のステップS101〜S
110を実現する記憶媒体501や、第4の実施形態に
て説明した読み出し方法のステップS121〜S142
を実現する記憶媒体502が挙げられる。
【0339】またこの場合、記憶再生装置503によ
り、記憶媒体501,502に格納されているプログラ
ムコードが読み出され、EEPROMが作動する。かか
るプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例え
ばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、
光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性
のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0340】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)或いは他のアプリケーションソフト等の共同
して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかる
プログラムコードは本発明に含まれる。
【0341】更に、供給されたプログラムコードがコン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現されるシステムも本発明に含まれる。
【0342】
【発明の効果】本発明によれば、使用を重ねるにつれて
必然的に発生するメモリセル等の劣化に起因するデータ
化けによって多値記憶情報が失われても、効率良く且つ
正確に誤り検出や誤り訂正を行うことを極めて簡易な構
成で実現可能としつつも、半導体記憶装置の多値化が進
められても徒に回路構成を複雑化させることなく信号遅
延を抑止して、読み出し動作の高速化を図ることが可能
となる。
【0343】また、本発明によれば、半導体記憶装置の
多値化が進められても、徒に回路構成を複雑化させるこ
となく信号遅延を抑止して、読み出し動作の高速化を図
ることが可能となり、更にこの半導体記憶装置から記憶
情報を迅速に読み出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のEEPROMの主要
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のEEPROMのメモ
リセルの主要構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のEEPROMの符号
化回路部の特定部位のみを示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のEEPROMの復号
化回路部の特定部位のみを示す回路図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のEEPROMにおい
て、しきい値電圧の分布を示す特性図である。
【図6】本発明の第1の実施形態のEEPROMの復号
化回路部の出力端子近傍の他の例を示す回路図である。
【図7】本発明の第1の実施形態のEEPROMから4
値の記憶情報を読み出す場合の各ステップを示すフロー
チャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態のEEPROMにおい
て、メモリセルが劣化してしきい値電圧が低下した場合
の一例を示す特性図である。
【図9】従来の4値型のEEPROMにおいて、メモリ
セルが劣化してしきい値電圧が低下した場合の一例を示
す特性図である。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例1の主要構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例1において、パリティビットが付加されてな
る第1の情報が各メモリセルに記憶される様子を示す模
式図である。
【図12】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例2の主要構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例2において、誤り訂正用の冗長ビットが付加
されてなる第1の情報が各メモリセルに記憶される様子
を示す模式図である。
【図14】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例3の主要構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例3における復号化回路部の特定部位のみを示
す回路図である。
【図16】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例3における改良された復号化回路部の特定部
位のみを示す回路図である。
【図17】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例4の主要構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例4における復号化回路部の特定部位のみを示
す回路図である。
【図19】本発明の第1の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例4における改良された復号化回路部の特定部
位のみを示す回路図である。
【図20】本発明の第2の実施形態のEEPROMの主
要構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第2の実施形態のEEPROMの符
号化回路部の特定部位のみを示す回路図である。
【図22】本発明の第2の実施形態のEEPROMの復
号化回路部の特定部位のみを示す回路図である。
【図23】本発明の第2の実施形態のEEPROMにお
いて、その特徴部位を模式的に示した回路図である。
【図24】本発明の第2の実施形態のEEPROMにお
いて、しきい値電圧の分布を示す特性図である。
【図25】本発明の第2の実施形態のEEPROMから
8値の記憶情報を読み出す場合の各ステップを示すフロ
ーチャートである。
【図26】図25に引き続き、本発明の第2の実施形態
のEEPROMから8値の記憶情報を読み出す場合の各
ステップを示すフローチャートである。
【図27】本発明の第2の実施形態のEEPROMにお
いて、メモリセルが劣化してしきい値電圧が低下した場
合の一例を示す特性図である。
【図28】従来の8値型のEEPROMにおいて、メモ
リセルが劣化してしきい値電圧が低下した場合の一例を
示す特性図である。
【図29】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例1の主要構成を示すブロック図である。
【図30】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例1において、パリティビットが付加されてな
る第1の情報が各メモリセルに記憶される様子を示す模
式図である。
【図31】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例2の主要構成を示すブロック図である。
【図32】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例2において、誤り訂正用の冗長ビットが付加
されてなる第1の情報が各メモリセルに記憶される様子
を示す模式図である。
【図33】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例3の主要構成を示すブロック図である。
【図34】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例3における復号化回路部の特定部位のみを示
す回路図である。
【図35】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの変形例3における改良された復号化回路部の特定部
位のみを示す回路図である。
【図36】本発明の第3の実施形態のEEPROMの主
要構成(読み出し手段の近傍)を示す回路図である。
【図37】本発明の第3の実施形態の改良されたEEP
ROMの主要構成(読み出し手段の近傍)を示す回路図
である。
【図38】本発明の第3の実施形態のEEPROMのメ
モリセルの主要構成を示す概略断面図である。
【図39】本発明の第3の実施形態のEEPROMにお
いて、しきい値電圧の分布を示す特性図である。
【図40】本発明の第3の実施形態のEEPROMから
4値の記憶情報を読み出す場合の各ステップを示すフロ
ーチャートである。
【図41】本発明の第4の実施形態のEEPROMの主
要構成を示す回路図である。
【図42】本発明の第4の実施形態の改良されたEEP
ROMの主要構成を示す回路図である。
【図43】本発明の第4の実施形態のEEPROMにお
いて、しきい値電圧の分布を示す特性図である。
【図44】本発明の第4の実施形態のEEPROMから
8値の記憶情報を読み出す場合の各ステップを示すフロ
ーチャートである。
【図45】図44に引き続き、本発明の第4の実施形態
のEEPROMから8値の記憶情報を読み出す場合の各
ステップを示すフローチャートである。
【図46】記憶媒体及び記憶再生装置を模式的に示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1,301 シリコン半導体基板 2,302 素子形成領域 3,303 ソース 4,304 ドレイン 5,305 トンネル酸化膜 6,306 浮遊ゲート 7,307 誘電体膜 8,308 制御ゲート 10,31,311,331 メモリセル 11 メモリセルアレイ 12,32,34,36 符号化回路部 13,15,17,18,19,33,35,37,3
8 復号化回路部 21,22,41,42,43,121〜123,14
1〜147 センスアンプ 20,200 選択回路 23,44〜47 EX−ORゲート 23’,23” ゲート群 125,152,155,207 NOTゲート 124,126,151,153,156〜159,2
01,202 ANDゲート 127,154,160,203,205,206 O
Rゲート 204 NANDゲート 51〜59 記憶媒体 60 記憶再生装置 61 しきい値電圧判定手段 62 出力変換手段 312,432 デコーダ回路部 313,433 選択回路 314,434 切り換えスイッチ 321〜323,441〜447 センスアンプ 324,326,451,453,456〜459 A
NDゲート 325,452,455 NOTゲート 327,454,460 ORゲート Tr1〜Tr3,Tr11〜Tr17 リファレンスト
ランジスタ SO1〜SO3 (Tr1〜Tr3が接続された)端子 SO1〜SO7 (Tr11〜Tr17が接続された)
端子 DO1,DO2 (上位ビット,下位ビットが出力され
る)出力端子 DO1〜DO3 (上位ビット,中位ビット,下位ビッ
トが出力される)出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/788 29/792 (31)優先権主張番号 特願平10−67886 (32)優先日 平10(1998)3月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−67887 (32)優先日 平10(1998)3月3日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (90)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリセルが行列状に配され、前
    記各メモリセルに少なくとも2桁の所定値の記憶情報が
    各基準電圧の順に対応して記憶される第1の規則に従っ
    て構成された半導体記憶装置であって、 入力された前記記憶情報を第2の規則に従って割り振っ
    て符号を作成し、前記メモリセルに記憶させる書き込み
    手段と、 選択された前記メモリセルから読み出した前記符号を第
    3の規則に従って割り振って出力情報として出力する読
    み出し手段とを備え、 前記第3の規則は、前記第1の規則に従う前記符号を、
    前記基準電圧に対応させて順に並べた際に隣接する各々
    の差異が1桁のみとなるように割り当てて前記出力情報
    を作成する規則であるとともに、前記第2の規則は、前
    記第3の規則の逆の割り当て規則であり、 前記出力情報に誤りが発生しなければ前記記憶情報と前
    記出力情報とが一致するように構成されていることを特
    徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記読み出し手段は、隣接する前記基準
    電圧に対応する前記記憶情報の差異が1桁のみとなるよ
    うな割り振り規則に従って、前記記憶情報を構成する各
    桁を割り振るための論理回路を有することを特徴とする
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記書き込み手段は、前記読み出し手段
    による前記割り振り規則と逆の割り振りを行うための論
    理回路を有することを特徴とする請求項2に記載の半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶情報に誤り検出用の冗長情報を
    付加してデータ列を作成し、前記データ列を前記第1の
    情報に変換して、前記第1の情報が所定数からなる一連
    の前記メモリセルに記憶されるように構成されており、 前記一連の前記メモリセルのうちの1つについて、当該
    メモリセルの1桁に前記冗長情報が割り振られることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶情報に誤り訂正用の冗長情報を
    付加してデータ列を作成し、前記データ列を前記第1の
    情報に変換して、前記第1の情報が所定数からなる一連
    の前記メモリセルに記憶されるように構成されており、 前記一連の前記メモリセルのうちの少なくとも1つにつ
    いて、当該メモリセルの少なくとも1桁に前記冗長情報
    が割り振られることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記読み出し手段は、前記記憶情報を構
    成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力する
    ようになされており、前記最上位桁の情報を1回の判定
    動作により出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順
    次出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記読み出し手段は、前記データ列を構
    成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力する
    ようになされており、前記最上位桁の情報を1回の判定
    動作により出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を順
    次出力することを特徴とする請求項4又は5に記載の半
    導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記記憶情報の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力し、 前記記憶情報の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする請求
    項6に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記読み出し手段は、 前記メモリセルからの前記記憶情報に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を有しており、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作が行われることを特徴とする請求項8
    に記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記データ列の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力し、 前記データ列の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする請求
    項7に記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記読み出し手段は、 前記メモリセルからの前記データ列に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を有しており、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作が行われることを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記記憶情報がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項1〜3、6、8、9のいずれか
    1項に記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記データ列がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項4、5、7、10、11のいず
    れか1項に記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記メモリセルは、ゲート、ソース及
    びドレインを有し、前記ソースと前記ドレインとの間の
    チャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲー
    トとの間に誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して
    構成されていることを特徴とする請求項1〜13のいず
    れか1項に記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記メモリセルは、シリアルアクセス
    型のものであることを特徴とする請求項1〜14のいず
    れか1項に記載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 複数のメモリセルが行列状に配され、
    前記各メモリセルに少なくとも2桁の所定値の第1の情
    報が記憶されるように構成された記憶手段と、 前記記憶手段のうちから所望の前記メモリセルを選択
    し、当該メモリセルに記憶された前記第1の情報を検出
    するとともに、隣接する基準電圧に対応して各桁の差異
    を1桁のみとする割り振り規則に従って前記第1の情報
    を変換して前記第2の情報を作成し、この第2の情報を
    記憶情報として出力する読み出し手段と、 前記読み出し手段による前記割り振り規則と逆の割り振
    りを行って前記記憶情報を前記第1の情報に変換し、前
    記メモリセルに記憶させる書き込み手段とを備えたこと
    を特徴とする半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記読み出し手段は、隣接する前記基
    準電圧に対応する前記記憶情報の差異が1桁のみとなる
    ような割り振り規則に従って、前記記憶情報を構成する
    各桁を割り振るための論理回路を有することを特徴とす
    る請求項16に記載の半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記各論理回路は、最上位桁の出力端
    子を除く各桁の出力端子にそれぞれ接続されていること
    を特徴とする請求項17に記載の半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記書き込み手段は、前記読み出し手
    段による前記割り振り規則と逆の割り振りを行うための
    論理回路を有することを特徴とする請求項17又は18
    に記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記記憶情報に誤り検出用の冗長情報
    を付加してデータ列を作成し、前記データ列を前記第1
    の情報に変換して、前記第1の情報が所定数からなる一
    連の前記メモリセルに記憶されるように構成されてお
    り、 前記一連の前記メモリセルのうちの1つについて、当該
    メモリセルの1桁に前記冗長情報が割り振られることを
    特徴とする請求項16〜19のいずれか1項に記載の半
    導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 前記記憶情報に誤り訂正用の冗長情報
    を付加してデータ列を作成し、前記データ列を前記第1
    の情報に変換して、前記第1の情報が所定数からなる一
    連の前記メモリセルに記憶されるように構成されてお
    り、 前記一連の前記メモリセルのうちの少なくとも1つにつ
    いて、当該メモリセルの少なくとも1桁に前記冗長情報
    が割り振られることを特徴とする請求項16〜19のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記読み出し手段は、前記記憶情報を
    構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力す
    るようになされており、前記最上位桁の情報を1回の判
    定動作により出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を
    順次出力することを特徴とする請求項16〜19のいず
    れか1項に記載の半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記読み出し手段は、前記データ列を
    構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力す
    るようになされており、前記最上位桁の情報を1回の判
    定動作により出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を
    順次出力することを特徴とする請求項20又は21に記
    載の半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記記憶情報の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力し、 前記記憶情報の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする請求
    項22に記載の半導体記憶装置。
  25. 【請求項25】 前記読み出し手段は、 前記メモリセルからの前記記憶情報に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を有しており、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作が行われることを特徴とする請求項2
    4に記載の半導体記憶装置。
  26. 【請求項26】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記データ列の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力し、 前記データ列の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする請求
    項23に記載の半導体記憶装置。
  27. 【請求項27】 前記読み出し手段は、 前記メモリセルからの前記データ列に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を有しており、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作が行われることを特徴とする請求項2
    6に記載の半導体記憶装置。
  28. 【請求項28】 前記記憶情報がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項16〜19、22、24、25
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  29. 【請求項29】 前記データ列がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項20、21、23、26、27
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  30. 【請求項30】 前記メモリセルは、ゲート、ソース及
    びドレインを有し、前記ソースと前記ドレインとの間の
    チャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲー
    トとの間に誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して
    構成されていることを特徴とする請求項16〜29に記
    載の半導体記憶装置。
  31. 【請求項31】 前記メモリセルは、シリアルアクセス
    型のものであることを特徴とする請求項16〜30のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  32. 【請求項32】 各メモリセルに2桁以上で各桁が少な
    くとも2値の取り得る状態のうちの1値とされてなる記
    憶情報が記憶可能な多値型の半導体記憶装置であって、 書き込み時には、入力した前記記憶情報を各基準電圧に
    前記記憶情報が順次対応する規則に従って変換して前記
    メモリセルに記憶させ、 読み出し時には、前記規則の逆変換により、隣接する前
    記基準電圧に対応する前記記憶情報の差異が1桁のみと
    なるように、前記メモリセルに記憶された前記記憶情報
    を変換し、 前記書き込み時、前記メモリセルによる記憶保存時或い
    は前記読み出し時において、前記記憶情報に誤りが生じ
    なければ、入力した前記記憶情報と出力した前記記憶情
    報とが一致するように構成されていることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  33. 【請求項33】 所望の前記メモリセルを選択し、当該
    メモリセルに記憶された前記記憶情報の検出動作を行う
    読み出し手段を備え、 前記読み出し手段は、隣接する前記基準電圧に対応する
    前記記憶情報の差異が1桁のみとなるような割り振り規
    則に従って、前記記憶情報を構成する各桁を割り振るた
    めの論理回路を有することを特徴とする請求項32に記
    載の半導体記憶装置。
  34. 【請求項34】 前記各論理回路は、最上位桁の出力端
    子を除く各桁の出力端子にそれぞれ接続されていること
    を特徴とする請求項33に記載の半導体記憶装置。
  35. 【請求項35】 選択した前記メモリセルに前記記憶情
    報を記憶させる書き込み手段を備え、 前記書き込み手段は、前記読み出し手段による前記割り
    振り規則と逆の割り振りを行うための論理回路を有する
    ことを特徴とする請求項34に記載の半導体記憶装置。
  36. 【請求項36】 前記記憶情報に誤り検出用の冗長情報
    を付加してデータ列を作成し、前記データ列を前記第1
    の情報に変換して、前記第1の情報が所定数からなる一
    連の前記メモリセルに記憶されるように構成されてお
    り、 前記一連の前記メモリセルのうちの1つについて、当該
    メモリセルの1桁に前記冗長情報が割り振られることを
    特徴とする請求項32〜35のいずれか1項に記載の半
    導体記憶装置。
  37. 【請求項37】 前記記憶情報に誤り訂正用の冗長情報
    を付加してデータ列を作成し、前記データ列を前記第1
    の情報に変換して、前記第1の情報が所定数からなる一
    連の前記メモリセルに記憶されるように構成されてお
    り、 前記一連の前記メモリセルのうちの少なくとも1つにつ
    いて、当該メモリセルの少なくとも1桁に前記冗長情報
    が割り振られることを特徴とする請求項32〜35のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  38. 【請求項38】 前記読み出し手段は、前記記憶情報を
    構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力す
    るようになされており、前記最上位桁の情報を1回の判
    定動作により出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を
    順次出力することを特徴とする請求項32〜35のいず
    れか1項に記載の半導体記憶装置。
  39. 【請求項39】 前記読み出し手段は、前記データ列を
    構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速く出力す
    るようになされており、前記最上位桁の情報を1回の判
    定動作により出力するとともに、それに次ぐ各下位桁を
    順次出力することを特徴とする請求項36又は37に記
    載の半導体記憶装置。
  40. 【請求項40】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記記憶情報の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力し、 前記記憶情報の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする請求
    項38に記載の半導体記憶装置。
  41. 【請求項41】 前記読み出し手段は、 前記メモリセルからの前記記憶情報に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を有しており、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作が行われることを特徴とする請求項4
    0に記載の半導体記憶装置。
  42. 【請求項42】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記データ列の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力し、 前記データ列の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする請求
    項39に記載の半導体記憶装置。
  43. 【請求項43】 前記読み出し手段は、 前記メモリセルからの前記データ列に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を有しており、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作が行われることを特徴とする請求項4
    2に記載の半導体記憶装置。
  44. 【請求項44】 前記メモリセルは、シリアルアクセス
    型のものであることを特徴とする請求項32〜43のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  45. 【請求項45】 前記記憶情報がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項32〜35、38、40、41
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  46. 【請求項46】 前記データ列がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項36、37、39、42、43
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  47. 【請求項47】 前記メモリセルは、ゲート、ソース及
    びドレインを有し、前記ソースと前記ドレインとの間の
    チャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲー
    トとの間に誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して
    構成されていることを特徴とする請求項36〜46のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  48. 【請求項48】 各メモリセルに2桁以上の所定値の記
    憶情報が記憶された多値型の半導体記憶装置の使用方法
    であって、 前記各メモリセルには、各基準電圧に対応した第1の情
    報が規定され、順次大きくなる前記基準電圧に応じて前
    記第1の情報の値が順次大きくなるように規定されてお
    り、 前記入力情報を前記第1の情報に変換し、選択した前記
    メモリセルに前記第1の情報を記憶させる第1のステッ
    プと、 前記メモリセルから前記第1の情報を検出する第2のス
    テップと、 前記第1の情報を変換して隣接する情報の差異が1桁の
    みとなるように各桁を割り振って第2の情報とし、前記
    第2の情報を出力情報として出力する第3のステップと
    を含み、 前記出力情報に誤りが発生しなければ前記入力情報と前
    記出力情報とが一致することを特徴とする半導体記憶装
    置の使用方法。
  49. 【請求項49】 前記第1のステップにおいて、前記記
    憶情報に誤り検出用の冗長情報を付加して所定桁からな
    る各データ列を作成し、前記デ−タ列を前記第1の情報
    に変換し、所定数からなる一連の前記メモリセルに記憶
    させるとともに、 前記第3のステップにおいて、前記第2の情報に誤りが
    生じたか否かを判定した後、出力することを特徴とする
    請求項48に記載の半導体記憶装置の使用方法。
  50. 【請求項50】 前記第1のステップにおいて、前記記
    憶情報に誤り訂正用の冗長情報を付加して所定桁からな
    る各データ列を作成し、前記デ−タ列を前記第1の情報
    に変換し、所定数からなる一連の前記メモリセルに記憶
    させるとともに、 前記第3のステップにおいて、前記第2の情報に誤りが
    生じた場合には訂正を施して、前記第2の情報を出力す
    ることを特徴とする請求項48に記載の半導体記憶装置
    の使用方法。
  51. 【請求項51】 前記第3のステップにおいて、前記記
    憶情報を構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速
    く出力するようになされており、前記最上位桁の情報を
    1回の判定動作により出力するとともに、それに次ぐ各
    下位桁を順次出力することを特徴とする請求項48に記
    載の半導体記憶装置の使用方法。
  52. 【請求項52】 前記第3のステップにおいて、前記デ
    ータ列を構成する各桁のうち、最上位桁の情報を最も速
    く出力するようになされており、前記最上位桁の情報を
    1回の判定動作により出力するとともに、それに次ぐ各
    下位桁を順次出力することを特徴とする請求項49又は
    50に記載の半導体記憶装置の使用方法。
  53. 【請求項53】 前記第3のステップは、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    し、当該しきい値電圧を前記メモリセルの前記基準電圧
    と比較する各参照トランジスタを用い、先ず前記各参照
    トランジスタのうちの所定の1つの前記参照トランジス
    タのみを用いた1回の前記判定動作により、前記記憶情
    報の前記最上位桁の情報を特定して最初に出力し、 続いて、前記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参
    照トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを
    用いた前記判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁
    を特定して出力し、 続いて、前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力
    する動作を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴と
    する請求項51に記載の半導体記憶装置の使用方法。
  54. 【請求項54】 前記第3のステップは、 前記メモリセルからの前記記憶情報に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を用い、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作を行うことを特徴とする請求項53に
    記載の半導体記憶装置の使用方法。
  55. 【請求項55】 前記第3のステップは、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    し、当該しきい値電圧を前記メモリセルの前記基準電圧
    と比較する各参照トランジスタを用い、先ず前記各参照
    トランジスタのうちの所定の1つの前記参照トランジス
    タのみを用いた1回の前記判定動作により、前記データ
    列の前記最上位桁の情報を特定して最初に出力し、 続いて、前記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参
    照トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを
    用いた前記判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁
    を特定して出力し、 続いて、前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力
    する動作を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴と
    する請求項52に記載の半導体記憶装置の使用方法。
  56. 【請求項56】 前記第3のステップは、 前記メモリセルからの前記データ列に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を用い、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作を行うことを特徴とする請求項55に
    記載の半導体記憶装置の使用方法。
  57. 【請求項57】 前記記憶情報がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項48、51、53、54に記載
    の半導体記憶装置の使用方法。
  58. 【請求項58】 前記データ列がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項49、50、52、55、56
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の使用方法。
  59. 【請求項59】 前記メモリセルは、シリアルアクセス
    型のものであることを特徴とする請求項48〜57のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置の使用方法。
  60. 【請求項60】 前記メモリセルは、ゲート、ソース及
    びドレインを有し、前記ソースと前記ドレインとの間の
    チャネル領域上に形成されたトンネル絶縁膜と前記ゲー
    トとの間に誘電体膜を介して島状の浮遊ゲートを有して
    構成されたものであることを特徴とする請求項48〜5
    9のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の使用方法。
  61. 【請求項61】 請求項48〜60のいずれか1項に記
    載の半導体記憶装置の使用方法を構成する第1〜第3の
    ステップがコンピュータから読み出し可能に格納されて
    いることを特徴とする記憶媒体。
  62. 【請求項62】 2n 値(nは2以上の自然数)のある
    所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを備えた半導体
    記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイナリデ
    ータに変換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(2n −1)個の基準値と比較
    し、第2の特定値に規定し、前記第2の特定値をバイナ
    リデータに変換する第2のデータ変換手段とを備え、 前記各第1の記憶情報に対応するバイナリデータにおい
    て、隣接するバイナリデータ間の差異を1桁のみとする
    ように構成されていることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  63. 【請求項63】 2n 値(nは2以上の自然数)のある
    所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを備えた半導体
    記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイナリデ
    ータに変換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(2m −1)個(mはnより小さ
    い自然数)の基準値と比較し、第2の特定値に規定し、
    前記第2の特定値をm桁のバイナリデータに変換する第
    2のデータ変換手段とを備え、 前記各第1の記憶情報に対応するバイナリデータにおい
    て、隣接するバイナリデータ間の差異を1桁のみとする
    ように構成されていることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  64. 【請求項64】 NM 値(N,Mはそれぞれ2以上の自
    然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを
    備えた半導体記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のデータに変
    換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(NM −1)個の基準値と比較
    し、第2の特定値に規定し、前記第2の特定値をデータ
    に変換する第2のデータ変換手段とを備え、 前記各第1の記憶情報に対応するデータにおいて、隣接
    するデータ間の差異を1桁のみとするように構成されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  65. 【請求項65】 NM 値(N,Mはそれぞれ2以上の自
    然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを
    備えた半導体記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイナリデ
    ータに変換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(NL −1)個(LはMより小さ
    い自然数)の基準値と比較し、第2の特定値に規定し、
    前記第2の特定値をL桁のバイナリデータに変換する第
    2のデータ変換手段とを備え、 前記各第1の記憶情報に対応するデータにおいて、隣接
    するデータ間の差異を1桁のみとするように構成されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  66. 【請求項66】 各メモリセルに3桁以上の所定値の記
    憶情報が各々の基準電圧に対応して記憶可能であり、数
    回の判定動作を順次行うことにより前記基準電圧を特定
    して前記記憶情報を読み出す多値型の半導体記憶装置で
    あって、 前記記憶情報を構成する各桁のうち、所定桁の情報を最
    も速く出力するようになされており、前記所定桁の情報
    を1回の前記判定動作により出力することを特徴とする
    半導体記憶装置。
  67. 【請求項67】 複数のメモリセルが行列状に配され、
    前記各メモリセルに2ビットの記憶情報が基準電圧に対
    応して記憶されるように構成された記憶手段と、 隣接する前記基準電圧間の所定値を各々のしきい値電圧
    とする3つの参照トランジスタを有する読み出し手段と
    を備え、 前記読み出し手段は、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の第1の判定動作によ
    り、前記記憶情報の上位ビットを特定して最初に出力す
    るとともに、 前記各参照トランジスタのうちの残りの2つを用いた第
    2及び第3の判定動作を行い、前記第1の判定動作の結
    果如何により前記第2或いは第3の判定動作の結果を前
    記記憶情報の下位ビットであると特定して続いて出力す
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  68. 【請求項68】 複数のメモリセルが行列状に配され、
    前記各メモリセルに3桁以上の所定値の記憶情報が各々
    の基準電圧に対応して記憶されるように構成された記憶
    手段と、 前記記憶手段のうちから所望の前記メモリセルを選択
    し、前記基準電圧を判定して前記記憶情報を特定し出力
    するものであって、前記記憶情報を構成する各桁のう
    ち、所定桁の情報を最も速く出力するようになされてお
    り、前記所定桁の情報を1回の判定動作により出力する
    読み出し手段とを備えたことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  69. 【請求項69】 前記所定桁が前記記憶情報の最上位桁
    であることを特徴とする請求項66又は68に記載の半
    導体記憶装置。
  70. 【請求項70】 前記記憶情報を構成する各桁を最上位
    桁から順次出力することを特徴とする請求項62〜69
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  71. 【請求項71】 前記メモリセルは、 ゲート、ソース及びドレインを有し、前記ソースと前記
    ドレインとの間のチャネル領域上に形成されたトンネル
    絶縁膜と前記ゲートとの間に誘電体膜を介して島状の浮
    遊ゲートを有しており、 前記ゲート、前記ソース及び前記ドレインにそれぞれ所
    定電圧を印加することによってしきい値電圧として前記
    基準電圧を設定し、前記基準電圧に対応した記憶情報を
    記憶することを特徴とする請求項66〜70のいずれか
    1項に記載の半導体記憶装置。
  72. 【請求項72】 前記メモリセルは、 信号電荷を蓄積するメモリキャパシタと、前記メモリキ
    ャパシタを選択するためのアクセストランジスタとを有
    して構成されており、 前記メモリキャパシタに所定の前記基準電圧を印加する
    ことにより電荷蓄積状態を設定し、前記基準電圧に対応
    した記憶情報を記憶することを特徴とする請求項66〜
    70のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  73. 【請求項73】 前記メモリセルは、シリアルアクセス
    型のものであることを特徴とする請求項71又は72に
    記載の半導体記憶装置。
  74. 【請求項74】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記記憶情報の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力することを特徴とする請求項66、68〜73のいず
    れか1項に記載の半導体記憶装置。
  75. 【請求項75】 前記読み出し手段は、 前記記憶情報の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする請求
    項74に記載の半導体記憶装置。
  76. 【請求項76】 前記読み出し手段は、 隣接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧と
    する各参照トランジスタを有しており、前記各参照トラ
    ンジスタの前記しきい値電圧を前記メモリセルの前記基
    準電圧と逐次比較して、当該基準電圧を特定するもので
    あり、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の前記判定動作により、
    前記記憶情報の前記最上位桁の情報を特定して最初に出
    力し、 前記記憶情報の前記最上位桁の情報を出力した後に、前
    記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トランジ
    スタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた前記
    判定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して
    出力し、 前記下位桁に次ぐ更なる下位桁を特定して出力する動作
    を、最下位桁に至るまで順次行うことを特徴とする75
    に記載の半導体記憶装置。
  77. 【請求項77】 前記読み出し手段は、 前記メモリセルからの前記記憶情報に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を有しており、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作が行われることを特徴とする請求項6
    7又は76に記載の半導体記憶装置。
  78. 【請求項78】 前記記憶情報がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項66、68〜77のいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置。
  79. 【請求項79】 各メモリセルに3桁以上の所定値の記
    憶情報が各々の基準電圧に対応して記憶可能であり、隣
    接する前記基準電圧間の所定値をそのしきい値電圧とす
    る各参照トランジスタにより、その前記しきい値電圧を
    前記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当該基
    準電圧を特定して前記記憶情報を読み出す多値型の半導
    体記憶装置の読み出し方法であって、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の判定動作により、前記
    記憶情報の最上位桁の情報を特定して最初に出力する第
    1のステップと、 前記最上位桁の情報に基づいて、残りの前記参照トラン
    ジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを用いた判
    定動作により、前記最上位桁に次ぐ下位桁を特定して出
    力する第2のステップとを備え、 前記第2のステップを、前記下位桁に次ぐ更なる下位桁
    を特定して出力する動作を、最下位桁に至るまで順次行
    うことを特徴とする半導体記憶装置の読み出し方法。
  80. 【請求項80】 前記記憶情報がバイナリデータである
    ことを特徴とする請求項79に記載の半導体記憶装置の
    読み出し方法。
  81. 【請求項81】 各メモリセルに2ビットの記憶情報が
    各々の基準電圧に対応して記憶可能であり、隣接する前
    記基準電圧間の所定値を各々のしきい値電圧とする3つ
    の参照トランジスタにより、その前記しきい値電圧を前
    記メモリセルの前記基準電圧と逐次比較して、当該基準
    電圧を特定して前記記憶情報を読み出す多値型の半導体
    記憶装置の読み出し方法であって、 前記各参照トランジスタのうちの所定の1つの前記参照
    トランジスタのみを用いた1回の第1の判定動作によ
    り、前記記憶情報の上位ビットの情報を特定して最初に
    出力する第1のステップと、 前記上位ビットの情報に基づいて、残りの2つの前記参
    照トランジスタを用いた第2及び第3の判定動作を行
    い、前記第1の判定動作の結果如何により前記第2或い
    は第3の判定動作の結果を前記記憶情報の下位ビットで
    あると特定して続いて出力する第2のステップとを備え
    ることを特徴とする半導体記憶装置の読み出し方法。
  82. 【請求項82】 前記第1及び第2のステップは、 前記メモリセルからの前記記憶情報に応じて、前記参照
    トランジスタのうちの所定の前記参照トランジスタを選
    択して導通させる選択手段を用い、 前記選択手段により選択された前記参照トランジスタに
    より前記比較動作を行うことを特徴とする請求項79〜
    81のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の読み出し
    方法。
  83. 【請求項83】 前記メモリセルは、 ゲート、ソース及びドレインを有し、前記ソースと前記
    ドレインとの間のチャネル領域上に形成されたトンネル
    絶縁膜と前記ゲートとの間に誘電体膜を介して島状の浮
    遊ゲートを有して構成されており、 前記ゲート、前記ソース及び前記ドレインにそれぞれ所
    定電圧を印加することによってしきい値電圧として前記
    基準電圧を設定し、前記基準電圧に対応した記憶情報を
    記憶することを特徴とする請求項79〜82のいずれか
    1項に記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
  84. 【請求項84】 前記メモリセルは、 信号電荷を蓄積するメモリキャパシタと、前記メモリキ
    ャパシタを選択するためのアクセストランジスタとを有
    して構成されており、 前記メモリキャパシタに所定の基準電圧を印加すること
    により電荷蓄積状態を設定し、前記基準電圧に対応した
    記憶情報を記憶することを特徴とする請求項79〜82
    のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の読み出し方
    法。
  85. 【請求項85】 前記メモリセルは、シリアルアクセス
    型のものであることを特徴とする請求項79〜84のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
  86. 【請求項86】 請求項79〜85のいずれか1項に記
    載の半導体記憶装置の読み出し方法を構成する各ステッ
    プがコンピュータから読み出し可能に格納されているこ
    とを特徴とする記憶媒体。
  87. 【請求項87】 2n 値(nは3以上の自然数)のある
    所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを備えた半導体
    記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイナリデ
    ータに変換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(2n −1)個の基準値と比較
    し、第2の特定値に規定し、前記第2の特定値をバイナ
    リデータに変換する第2のデータ変換手段とを備えたこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  88. 【請求項88】 2n 値(nは3以上の自然数)のある
    所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを備えた半導体
    記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のバイナリデ
    ータに変換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(2m −1)個(mはnより小さ
    い自然数)の基準値と比較し、第2の特定値に規定し、
    前記第2の特定値をm桁のバイナリデータに変換する第
    2のデータ変換手段とを備えたことを特徴とする半導体
    記憶装置。
  89. 【請求項89】 NM 値(Nは2以上、Mは3以上の自
    然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを
    備えた半導体記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のデータに変
    換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(NM −1)個の基準値と比較
    し、第2の特定値に規定し、前記第2の特定値をデータ
    に変換する第2のデータ変換手段とを備えたことを特徴
    とする半導体記憶装置。
  90. 【請求項90】 NM 値(Nは2以上、Mは3以上の自
    然数)のある所定の記憶情報を記憶可能なメモリセルを
    備えた半導体記憶装置において、 前記メモリセルに格納された第1の記憶情報を読み出す
    読み出し手段と、 前記読み出し手段によって得られた前記第1の記憶情報
    の第1の特定値を、少なくとも所定の1桁のデータに変
    換する第1のデータ変換手段と、 前記第1の特定値を、(NL −1)個(LはMより小さ
    い自然数)の基準値と比較し、第2の特定値に規定し、
    前記第2の特定値をL桁のデータに変換する第2のデー
    タ変換手段とを備えたことを特徴とする半導体記憶装
    置。
JP15339898A 1997-06-06 1998-06-02 半導体記憶装置、その使用方法及びその読み出し方法並びに使用方法及び読み出し方法が記憶された記憶媒体 Pending JPH11317095A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15339898A JPH11317095A (ja) 1997-06-06 1998-06-02 半導体記憶装置、その使用方法及びその読み出し方法並びに使用方法及び読み出し方法が記憶された記憶媒体

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16516497 1997-06-06
JP36711597 1997-12-25
JP36774497 1997-12-26
JP10-67887 1998-03-03
JP10-67886 1998-03-03
JP9-367744 1998-03-03
JP9-165164 1998-03-03
JP6788698 1998-03-03
JP6788798 1998-03-03
JP9-367115 1998-03-03
JP15339898A JPH11317095A (ja) 1997-06-06 1998-06-02 半導体記憶装置、その使用方法及びその読み出し方法並びに使用方法及び読み出し方法が記憶された記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11317095A true JPH11317095A (ja) 1999-11-16

Family

ID=27551082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15339898A Pending JPH11317095A (ja) 1997-06-06 1998-06-02 半導体記憶装置、その使用方法及びその読み出し方法並びに使用方法及び読み出し方法が記憶された記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11317095A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008065939A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Toshiba Corp 不揮発性半導体格納装置
JP2008077810A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2011512612A (ja) * 2008-02-20 2011-04-21 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド メモリ装置およびメモリデータ読み出し方法
JP2011514618A (ja) * 2008-03-17 2011-05-06 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド メモリ装置および方法
JP2011519107A (ja) * 2008-03-12 2011-06-30 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド メモリデータのハイブリッド検出のための装置および方法
US8028206B2 (en) 2006-09-29 2011-09-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory device including memory controller
JP4825874B2 (ja) * 2005-10-17 2011-11-30 ラマト アット テル アビブ ユニバーシティ リミテッド マルチビット・パー・セル・フラッシュメモリにおける、確率に基づくエラー訂正
JP2012048791A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Toshiba Corp 多値不揮発性半導体メモリシステム
JP2012109012A (ja) * 2006-08-05 2012-06-07 Benhov Gmbh Llc 固体記憶素子及び方法
US8656258B2 (en) 2008-04-30 2014-02-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of encoding and decoding multi-bit level data

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4825874B2 (ja) * 2005-10-17 2011-11-30 ラマト アット テル アビブ ユニバーシティ リミテッド マルチビット・パー・セル・フラッシュメモリにおける、確率に基づくエラー訂正
JP2012109012A (ja) * 2006-08-05 2012-06-07 Benhov Gmbh Llc 固体記憶素子及び方法
JP2008065939A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Toshiba Corp 不揮発性半導体格納装置
JP2008077810A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
US8239730B2 (en) 2006-09-25 2012-08-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Non-volatile semiconductor memory device
US8136014B2 (en) 2006-09-25 2012-03-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Non-volatile semiconductor memory device
US8443258B2 (en) 2006-09-29 2013-05-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory device including memory controller
US8028206B2 (en) 2006-09-29 2011-09-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory device including memory controller
US8230301B2 (en) 2006-09-29 2012-07-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory device including memory controller
JP2011512612A (ja) * 2008-02-20 2011-04-21 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド メモリ装置およびメモリデータ読み出し方法
KR101434405B1 (ko) * 2008-02-20 2014-08-29 삼성전자주식회사 메모리 장치 및 메모리 데이터 읽기 방법
JP2011519107A (ja) * 2008-03-12 2011-06-30 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド メモリデータのハイブリッド検出のための装置および方法
KR101378365B1 (ko) * 2008-03-12 2014-03-28 삼성전자주식회사 하이브리드 메모리 데이터 검출 장치 및 방법
JP2011514618A (ja) * 2008-03-17 2011-05-06 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド メモリ装置および方法
US8656258B2 (en) 2008-04-30 2014-02-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of encoding and decoding multi-bit level data
JP2012048791A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Toshiba Corp 多値不揮発性半導体メモリシステム
US8605500B2 (en) 2010-08-27 2013-12-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Multilevel nonvolatile semiconductor memory system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6847550B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory having three-level memory cells and program and read mapping circuits therefor
US8707130B2 (en) Multilevel semiconductor memory, write/read method thereto/therefrom and storage medium storing write/read program
US6646913B2 (en) Method for storing and reading data in a multilevel nonvolatile memory
US5761222A (en) Memory device having error detection and correction function, and methods for reading, writing and erasing the memory device
KR100259972B1 (ko) 메모리 셀당 2개 이상의 저장 상태들을 갖는 불휘발성 반도체 메모리 장치
JP3180669B2 (ja) 不揮発性半導体メモリおよびその書き込み方法
US6525960B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device including correction of erratic memory cell data
US6178537B1 (en) Method and apparatus for performing error correction on data read from a multistate memory
US6839875B2 (en) Method and apparatus for performing error correction on data read from a multistate memory
KR0168896B1 (ko) 패리티에 의해 에러를 수정할 수 있는 반도체 메모리장치
KR20070012810A (ko) 개선된 부분 페이지 프로그램 능력을 가진 비휘발성 메모리및 제어
US5883903A (en) Semiconductor memory of XN type having parity corresponding to n×m bits
US6320785B1 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and data writing method therefor
JPH11317095A (ja) 半導体記憶装置、その使用方法及びその読み出し方法並びに使用方法及び読み出し方法が記憶された記憶媒体
KR100566160B1 (ko) 반도체기억장치,그사용방법및그판독방법과,사용방법및판독방법이기억된기억매체
JP3648057B2 (ja) 半導体記憶装置及びその使用方法、並びに記録媒体
JP3513379B2 (ja) 半導体記憶装置及び使用方法並びに使用方法が記憶された記憶媒体
JPH1011980A (ja) 半導体不揮発性記憶装置
JP3581549B2 (ja) 半導体記憶装置及び使用方法並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP4079458B2 (ja) 多値データ記憶再生方法及び多値データ記憶再生装置
JPH1173785A (ja) 多重レベルメモリ装置及びデータ書込方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051202

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051208

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060224

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060417