JPH11316600A - ラグパラメ―タの符号化方法及びその装置並びに符号帳作成方法 - Google Patents

ラグパラメ―タの符号化方法及びその装置並びに符号帳作成方法

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JPH11316600A
JPH11316600A JP11017261A JP1726199A JPH11316600A JP H11316600 A JPH11316600 A JP H11316600A JP 11017261 A JP11017261 A JP 11017261A JP 1726199 A JP1726199 A JP 1726199A JP H11316600 A JPH11316600 A JP H11316600A
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JP11017261A
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Koji Yoshida
幸司 吉田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号にビット誤りが生じた場合であって
も、復号音声品質の聴感上の劣化を抑えるように、音声
信号のラグパラメータ符号化を行うこと。 【解決手段】 ラグパラメータ符号化手段215bにお
いて、ラグパラメータ値に対応する符号を、ラグパラメ
ータ符号帳215aを用いて求める。復号側では、同一
のラグパラメータ符号帳215aを用いて、符号化側で
符号化されたラグパラメータ符号に対し、対応するラグ
パラメータ値を復号し出力する。ラグパラメータ符号帳
215aは、ラグパラメータ値とそれに対応する符号P
の関係を表したものであり、符号にビット誤りが生じた
際の復号ラグパラメータ値がビット誤りのない場合の復
号ラグパラメータ値の整数倍(1倍を含む)または整数
分の1の値の付近に誤る割合を増加させるように作成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル携帯電話
やパーソナルコンピュータなどに適用可能な音声処理装
置に係り、特に、音声信号の特徴を表すパラメータの一
つであるピッチ周期またはそれに関連するパラメータを
含んだラグパラメータを符号化する、ラグパラメータの
符号化方法及びその装置並びにこれらに使用される符号
帳の作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号の特徴を表す重要なパラメータ
に音声信号のピッチ周期やラグパラメータがある。これ
らのパラメータは、音声信号を高能率に符号化する音声
符号化処理における符号化パラメータや、音声合成にお
ける合成パラメータとして用いられている。ラグパラメ
ータを伝送または蓄積する際には、そのパラメータ値を
特定の規則に従って、その値に対応する符号に符号化す
る必要がある。
【0003】音声符号化におけるラグパラメータの符号
化方法は、国際機関ITU−Tの勧告G.729(8kbpsCS-AC
ELP音声符号化方式)に記載されている。
【0004】その勧告により符号化されたラグパラメー
タは、他の符号化パラメータの符号と共に伝送される。
本従来例におけるラグパラメータは、本従来例の音声符
号化方式であるCS-ACELP方式において、復号音声の合成
に用いられる音源信号を生成する際に、適応符号帳と呼
ばれる符号帳が有する信号のどの区間の信号を用いるか
を表す値(ラグ値)であり、このラグ値Tは、整数部分
T1(T1=19〜143)と小数部分frac/3 (frac=-1,0,1)
からなっている。
【0005】このラグ値Tは、符号化装置において、上
記T1,fracを用いて以下の(1)式により符号P(P=0
〜255)として符号化される。
【数1】
【0006】なお、ラグパラメータは、音声信号のある
時刻t1からその時刻t1以前でその時刻t1の波形に
類似している波形の時刻t0までの遅延量である。つま
り、ラグパラメータは、典型的には、周期的な波形にお
けるピッチ周期を表すパラメータであり、音声のピッチ
周期そのものである。但し、ラグパラメータは、音声の
立ち上がり区間のように、非周期的な音声波形で単に波
形が類似している位置までの遅延量をも含むという意味
で、ピッチ周期を含む広い概念である。
【0007】しかしながら、上記従来のラグパラメータ
符号化方法で得られたラグパラメータ符号は、伝送又は
蓄積の過程でビット誤りが生じた場合、復号ラグ値は誤
りのない正しいラグ値と大きく異なり、復号音声に大き
な劣化を生じる可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、符号のビット
誤りによる品質劣化を抑える方法の一つとして、符号化
パラメータのパラメータ値間のユークリッド距離等の歪
みと、そのパラメータ値を表す符号間の符号間距離(ハ
ミング距離)と、に何らかの相関を持たせて、ビット誤
りが生じた場合に、その影響を少なくする方法がある。
【0009】ラグパラメータのパラメータ値間の歪み尺
度として、そのラグ値間のユークリッド距離や差分値等
を用いた場合、その値が小さい範囲では有効である。し
かし、その値が一定値を超えると聴感上の歪みとの対応
が取れなくなるため、ラグパラメータの符号化復号化処
理に上記一般的な方法を採用してもあまり有効ではな
い。
【0010】そこで、このようなビット誤りへの対処と
して、ビット誤りを検出し誤りを含むラグ値を使用しな
いようにする方法もあるが、この方法は、誤り検出自体
が煩雑であるし、音声通信のような低ビットレートの通
信方法にチェックビットのような冗長なビットを付加す
るのも適当ではない。
【0011】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、ラグパラメータの符号にビット誤りが
生じた場合に、その誤りによる聴感上の音声品質の劣化
を抑えることのできる優れたラグパラメータの符号化方
法及びその装置並びに符号帳作成方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ラグパラメータを以下のように定められ
た符号帳を用いて符号化するようにした。その符号帳
は、ラグパラメータの符号にビット誤りが生じたとき
に、復号ラグパラメータ値がビット誤りのない場合の復
号ラグパラメータ値の整数倍(1倍を含む)または整数
分の1の値付近で誤る割合を増加させるように設定され
る。
【0013】その符号帳は、特定のビット数以内のハミ
ング距離を有する符号間の復号値歪みの総和を最小又は
最小に近い値とするようにすると共に、符号間の復号値
歪みとして、復号ラグパラメータ値の整数倍または整数
分の1の値で歪みが小さく評価されるような歪み尺度を
用いて、生成される。
【0014】その結果、符号にビット誤りが生じた際の
復号ラグパラメータ値がビット誤りのない場合の復号ラ
グパラメータ値の整数倍(1倍を含む)または整数分の
1の値の付近に誤る割合を増加させることができるた
め、聴感上の音声品質劣化を抑えて音声信号の符号復号
を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1について、図1〜図5を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明が適用される無線送信装置
の概略ブロック図を示している。
【0017】音声送信の処理は、以下のように行われ
る。マイク101から入力された音声信号は、A/D変
換器102によりA/D変換され、音声符号化部103
に出力され、例えば、CELP方式により符号化され
る。符号化された出力は、変復調部104で、例えば、
CDMA方式等により変調され、無線送信部105、ア
ンテナ106を介して送信される。
【0018】音声受信の処理は、以下のように行われ
る。アンテナ107、無線受信部108を介して受信さ
れた変調信号を変復調部104で復調し、更に、音声復
号化部109で復号し、D/A変換器110でD/A変
換後にスピーカ111から音声出力する。
【0019】本発明は、上記無線通信装置の音声符号化
部103及び音声復号化部109で使用される適応符号
帳探索処理の一部に適用される。
【0020】図2は、無線通信装置の音声符号化部10
3の概略ブロック図であり、CELP型音声符号復号装
置の一般的な構成を示している。A/D変換された音声
信号は端子201から入力し、LPC分析部202に出
力される。LPC分析部202は、入力音声信号により
線形予測分析を行い、線形予測係数を出力する。LPC
パラメータ量子化部203は、線形予測係数を量子化し
(L)、量子化結果を合成フィルタ204と多重化器20
5とに出力する。
【0021】合成フィルタ204は、上記線形予測係数
により所定特性を有するフィルタを構成し、加算器20
6から入力される音源信号をフィルタリングし、その結
果を加算器207に出力する。この加算器207は、端
子201からの入力音声信号と合成フィルタ204から
の出力との誤差を算出して、その誤差信号を聴覚重み付
け部208に出力する。聴覚重み付け部208は、誤差
信号に聴覚に対応する重み付け処理を行い、誤差最小化
部209に出力する。
【0022】誤差最小化部209は、聴覚重み付け部2
08からの誤差信号出力が最小になるように、適応符号
帳210と固定音源符号帳211のベクトル設定を行う
とともに、ゲイン符号帳212の利得設定を行う。
【0023】適応符号帳210は、過去の音源ベクトル
を所定フレーム単位で蓄積する音源信号テーブルであ
り、誤差最小化部209により設定されたベクトルに従
って、複数コードから選択的に特定の符号列を出力す
る。乗算器213は、その出力とゲイン符号帳212に
より設定された利得とを乗算して、加算器206に出力
する。
【0024】尚、この適応符号帳210は、最終的に決
定された加算器206の音源ベクトル出力の一定期間の
履歴を保持するバッファからなり、誤差最小化部209
により設定されたベクトル値に従って、前記バッフアに
蓄積された信号列のどの区間を切出すかを示すラグ値
を、ラグパラメータ符号化部215に出力する。このラ
グパラメータ符号化部215は、所定規則で予め作成さ
れたラグパラメータ符号帳215aとラグパラメータ符
号化手段215bとから構成され、適応符号帳210の
ラグ値出力を一定規則の下に符号化して多重化器205
に出力する。このラグパラメータ符号化部215につい
ては、後に詳述する。
【0025】また、固定音源符号帳211は、誤差最小
化部209により設定されたベクトル値に従って、複数
コードから選択的に特定の固定音源符号列を出力する。
乗算器216は、その出力とゲイン符号帳212により
設定された利得と乗算して、加算器206に出力する。
【0026】加算器206は、乗算器213と乗算器2
16との出力とを加算し、音源ベクトルとして、合成フ
ィルタ204に出力する。同時に、その出力は、適応符
号帳210にフィードバックされ、順次蓄積される。
【0027】このようにして、誤差最小化部209は、
適応符号帳210に蓄積されている全ての音源ベクトル
に対して誤差信号を測定し、聴覚重み付け部208から
の誤差信号が最小になった時の、ラグパラメータ符号化
手段215bの出力(P)と、固定音源符号帳211の
出力(S)と、ゲイン符号帳212の出力(G)と、を
多重化器205に出力させる。多重化器205は、量子
化された線形予測係数(L)と、上記出力(P)、
(S)、(G)とを多重化して、図1の変調部104に
出力する。
【0028】無線通信装置の音声復号化部110(図
1)も、一般的なCELP型の音声復号化装置により構
成されているが、ここではその説明を省略する。
【0029】ついで、本発明が適用されるラグパラメー
タ符号化部215について、具体的に説明する。
【0030】図3および図4は、本発明が適用されるラ
グパラメータ符号化部215の要部の構成を示してお
り、図3はラグパラメータ符号化部側の機能ブロックを
示し、図4はラグパラメータ復号化部側の機能ブロック
を示している。このようなラグパラメータ符号化部は、
特に、携帯電話に限らず、音声の符号化復号化を行う全
ての機器に適用可能である。
【0031】図3に示すように、ラグパラメータ符号化
部215は、ラグパラメータ符号帳215aと、このラ
グパラメータ符号帳215aを参照してラグ値を符号化
するラグパラメータ符号化手段215bと、を備えてい
る。ラグパラメータ符号帳215aは、入力ラグ値と出
力符号とを対応づけて記憶したテーブルであり、予め一
定規則の下で作成されている。
【0032】同様に、図4に示すように、音声復号化装
置のラグパラメータ復号化部は、上記ラグパラメータ符
号化部と同じラグパラメータ符号帳215aと、このラ
グパラメータ符号帳215aを参照して、受信・入力さ
れた符号から対応するラグパラメータを復号するラグパ
ラメータ復号化手段401と、を備えている。
【0033】上記構成のラグパラメータ符号化部215
を、更に具体的に説明する。
【0034】ラグパラメータ符号帳215aは、ラグパ
ラメータ値Tとそれに対応する符号Pの関係が表された
テーブルである。例えば、符号帳サイズをNとした場
合、符号P(=0〜N-1)に対応するラグ値Tが、記憶され
ている。また、従来の技術で挙げたITU−T勧告G.72
9(8kbps CS-ACELP)におけるラグパラメータ符号化の
(1)式のような計算式により、一旦中間符号P0(0〜N
-1)を求め、P0に対する最終的な符号P(=0〜N-1)との
対応表を記憶させてもよい。
【0035】本発明のラグパラメータ符号帳215a
は、符号にビット誤りが生じた際の復号ラグパラメータ
値が、ビット誤りのない場合の復号ラグパラメータ値の
概ね整数倍(1倍を含む)の値又は概ね整数分の1の値
で、ビット誤りが発生する割合が増加するように生成さ
れている点に特徴がある。その作成方法は、後に説明す
る。
【0036】ラグパラメータは、音声信号に含まれるピ
ッチ周期に関連するパラメータであるが、ビット誤り等
により正しいラグ値が得られない場合がある。しかし、
本願発明者は、誤った復号ラグ値が、正しいラグ値の整
数倍(1倍を含む)または整数分の1付近の値である場
合には、聴感上の劣化は比較的少なくて済むことを見出
した。その理由は、その誤ったラグ値を用いて復号また
は合成された音声信号は、上記条件を満たす限り、その
スペクトルが正しいピッチ周期の周波数成分をその一部
として含むためである。
【0037】以上のように、実施の形態1によれば、ラ
グパラメータが正しい復号値の整数倍(1倍を含む)ま
たは整数分の1の値の付近に誤っても聴感上の劣化が少
ないという特性を利用して、ラグパラメータ符号帳21
5aを構成することにより、符号にビット誤りが生じた
場合の聴感上の音声品質劣化を低減させることができ
る。
【0038】次に、本発明で使用する上記ラグパラメー
タ符号帳の作成方法について説明する。このラグパラメ
ータ符号帳は、符号にビット誤りが生じた際の復号ラグ
パラメータ値が、ビット誤りのない場合の復号ラグパラ
メータ値の概ね整数倍(1倍を含む)の値または概ね整
数分の1の値で誤る割合が増加するように設定される。
【0039】図5は、上記ラグパラメータ符号帳を作成
するための処理手順を示している。
【0040】まず、ステップ501において、初期符号
帳Table(i) (i=0〜N-1;Nは符号帳サイズ)が設定され
る。ここで、Table(i)は符号iに対する復号値(スカラ
ー値、ベクトル値いずれでもよい)を表す。なお、本符
号帳がラグパラメータ符号帳の場合、Table(i)は、実施
の形態1のラグパラメータ符号帳215aで説明したよ
うに、符号iに対する中間符号P0を表すようにしても
よい。更に、初期符号帳における符号と復号値との対応
は、任意に定めることができる。
【0041】次に、ステップ502において、Table(i)
において、ハミング距離dHが特定のビット数(=MBとす
る)以内である(dH≦MB)符号の組み合わせ全てについ
て、その組み合わせ符号間の復号値歪みがそれぞれ算出
され、その総和Doが求められる。
【0042】ここで、符号間の復号値歪みは、その符号
が表すパラメータによって異なるが、一般には復号値間
のユークリッド距離又はそれに類するものが用いられ
る。ラグパラメータの歪み尺度の表現方法は、本発明に
おける特徴の一つである。それについては、実施の形態
2において、更に言及する。
【0043】次に、ステップ503において、ハミング
距離dHが前記特定のビット数MBを越える(dH>MB)よ
うな符号対i_a,i_bが、符号帳Table(i)内から、ランダ
ムに選択される。そして、ステップ504において、前
記符号対の間で相互にその復号値を交換した後に、前記
特定のビット数以内のハミング距離を有する符号間の復
号値歪みの総和Dが算出される。
【0044】次に、ステップ505において、ステップ
504における歪み総和Dが、以前に算出された歪み総
和Doより少なくなったかどうかの判定を行う。少なく
なった場合には、ステップ506において、前記符号対
の間でその復号値の交換および歪み総和の更新が行なわ
れる。
【0045】そして、ステップ507において、前記歪
み総和Doの収束性が判定され、前記歪み総和が収束す
るまで前記ステップ503から507までの動作が繰り
返される。
【0046】以上の処理によりラグパラメータ符号帳を
作成すれぱ、特定のハミング距離以内の符号間の復号値
歪みの総和を少なくすることができるため、符号にビッ
ト誤りが生じた際の復号値が誤りのない場合の正しい復
号値に近い値となり、聴感上の音声品質の劣化を抑える
ことができる。
【0047】特に、歪みの総和の最小化を特定のビット
数以内のハミング距離の符号間に限定することにより、
少ないビット数のビット誤りが生じた際の劣化をより有
効に抑えることができる。また、ハミング距離が特定の
ビット数を越える符号対i_a,i_bをランダムに選択する
ことにより、より効率的で歪み総和を小さくすることが
できる。従って、ビット誤りが発生した場合でも、聴感
上の音声品質劣化をより抑えることができる。
【0048】なお、上記ステップ503では、符号帳Ta
ble(i)内からランダムに選択する符号対i_a,i_bを、ハ
ミング距離が特定のビット数を越えるものに限定してい
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0049】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1と同様のハードウエア、ソフトウエア上で実現さ
れる。実施の形態1に適用したラグパラメータの符号帳
作成方法との相違は、歪み尺度を変更した点にある。
【0050】符号帳作成の手順は実施の形態1に示した
図5と同一の手順である。実施の形態1と異なる点は、
ステップ502および504で用いられる符号間の復号
値歪みとして、(2)式で示した尺度を用いる点であ
る。
【数2】 ここで、Ta、Tbは対象とする符号i_a,i_bの復号ラ
グ値(単位:サンプル)、fa、fbはTa、Tbに対
する周波数値(Hz)、Fsはサンプリング周波数(Hz)であ
り、d(fa,fb)は符号対の間の復号値歪みを表す。
【0051】(2)式は、ラグパラメータ値の歪みを単
なるユークリッド距離に類したもので表すものではな
い。(2)式は、1つのラグ値と他方のラグ値の整数倍
の値との間での差を考慮して定義したもの(w1,w2,w3は
その整数倍の値との歪みに対する重み定数)の一例であ
り、同様な考え方を実現する他の定義を用いることもで
きる。
【0052】このような歪み尺度を用いることにより、
特定のビット数以内のハミング距離を持つ符号間の復号
値が、片方の復号値の整数倍に近い値となる。既に説明
したように、ラグパラメータは、音声信号に含まれるピ
ッチ周期に関連するパラメータであり、ビット誤り等に
より復号ラグ値が正しいラグ値の整数倍(1倍を含む)
または整数分の1付近の値を有する場合、その値を用い
て復号または合成された音声信号は、そのスペクトルが
正しいピッチ周期の周波数成分をその一部として含むた
め、聴感上の劣化は比較的少なくて済む。
【0053】また、そのような整数倍付近の値を小さい
歪みとして定義できること、および特定のビット数以内
のハミング距離を持つ符号間に限定して歪み最小化によ
り符号帳を作成することにより、より歪み総和を少なく
できる。よって、上記方法によりラグパラメータの符号
帳を作成すれば、ラグパラメータのような誤りによる復
号値のずれに敏感なパラメータについても、ビット誤り
時の聴感上の品質劣化をより効果的に抑えて、符号化、
復号化を行うことができる。
【0054】上述のとおり、本発明に係るラグパラメー
タの符号化方法の発明は、音声信号の符号化パラメータ
であるラグパラメータを符号化する方法であって、ラグ
パラメータの符号にビット誤りが生じたときに、復号ラ
グパラメータ値がビット誤りのない場合の復号ラグパラ
メータ値の整数倍(1倍を含む)または整数分の1の値
付近で誤る割合を増加させるように設定されたラグパラ
メータ符号帳、を用いてラグパラメータを符号化するも
のである。
【0055】また、本発明に係るラグパラメータの復号
化方法の発明は、符号化側において上記態様記載の符号
化方法によって符号化されたラグパラメータの符号を、
符号化側と同じラグパラメータ符号帳を用いて復号化す
るものである。
【0056】このように、符号にビット誤りが生じた際
の復号ラグパラメータ値がビット誤りのない場合の復号
ラグパラメータ値の整数倍(1倍を含む)または整数分
の1の値付近で誤る割合を増加させるように設定された
符号帳を用いることにより、ラグパラメータが正しい復
号値の整数倍(1倍を含む)または整数分の1の値付近
で誤っても聴感上の劣化が少ないという特性を利用し
て、符号にビット誤りが生じた場合の聴感上の音声品質
劣化を抑えることができる。
【0057】また、本発明に係る符号帳作成方法の発明
は、符号帳内で所定ビット数以内のハミング距離を有す
る符号間の復号値歪みの符号帳内の総和を最小又は最小
に近い値とするように符号帳を作成する方法である。符
号にビット誤りが生じた際に、その復号値が誤りのない
場合の正しい復号値に近い値とすることにより、聴感上
の音声品質の劣化を抑えることができ、歪み総和の最小
化の対象を特定のビット数以内のハミング距離の符号間
に限定することにより、少ないビット数でのビット誤り
が生じた際の音質の劣化をより有効に抑えることができ
る。
【0058】また、上記符号帳作成の際には、初期符号
帳においてハミング距離が所定ビット数以内の符号間の
復号値歪みの総和を算出する工程と、符号帳内から符号
対をランダムに選択する工程と、前記符号対の間でその
復号値を交換した後で前記所定ビット数以内のハミング
距離を有する符号間の復号値歪みの総和を算出する工程
と、前記復号値歪みの総和がそれ以前に算出された前記
歪み総和より小さい場合に、前記復号値の交換および歪
み総和の更新を行う工程と、前記歪み総和の収束を判定
する工程とを含み、前記歪み総和が収束するまで、前記
符号対をランダムに選択する工程、復号値の交換および
歪み総和の更新を行う工程、及び歪み総和の収束判定の
工程を繰り返すようにすればよい。
【0059】また、ラグパラメータ符号間の復号値歪み
の判断に、復号ラグパラメータ値の整数倍または整数分
の1の値で歪みが小さく評価されるような歪み尺度を用
いると好ましく、これにより、ラグパラメータが正しい
復号値の整数倍(1倍を含む)または整数分の1の値の
付近に誤っても聴感上の劣化が少ないという特性を利用
して符号にビット誤りが生じた場合の聴感上の音声品質
劣化を抑えることができる。
【0060】また、上記符号化方法および復号化方法に
より、又は、上記いずれかの符号帳作成方法で作成され
た符号帳を用いて、ラグパラメータの符号化・復号化を
行うラグパラメータ符号化・復号化方法を実現できる。
【0061】また、本発明を、音声信号の符号化パラメ
ータであるラグパラメータのパラメータ値と符号との対
応を表す符号帳と、前記符号帳を用いてラグパラメータ
を符号化するラグパラメータ符号器とを備えた、音声符
号化装置として実現することもできる。また、上記符号
化装置によって符号化されたラグパラメータの符号を、
符号化側と同じ符号帳を用いて復号化するラグパラメー
タ復号器を備えた音声復号化装置として実現することも
できる。さらに、上記ラグパラメータ符号化・復号化装
置を一つの装置で実現することもできる。
【0062】また、上記符号化方法をコンピュータソフ
トウエアで実現することもできる。具体的には、コンピ
ュータによる読み取りの可能な媒体と、音声信号の符号
化パラメータであるラグパラメータの符号にビット誤り
が生じたときに復号ラグパラメータ値がビット誤りのな
い場合の復号ラグパラメータ値の整数倍(1倍を含む)
または整数分の1の値の付近に誤るように設定されたラ
グパラメータ符号帳を用いてコンピュータ・プロセッサ
にラグパラメータを符号化させるプログラム命令手段を
具備し、前記プログラム命令手段が実行可能な形式で前
記媒体に記憶されていて、前記プロセッサによる実行の
際にコンピュータ・メモリにロードされてコンピュータ
を動かすようにすればよい。
【0063】同様に、上記復号化方法をコンピュータソ
フトウエアで実現することも、勿論可能である。
【0064】また、上記符号化ソフトウエアを、各種記
憶媒体に記憶させて利用することもできる。それは、コ
ンピュータに、音声信号の符号化パラメータであるラグ
パラメータの符号にビット誤りが生じたときに復号ラグ
パラメータ値がビット誤りのない場合の復号ラグパラメ
ータ値の整数倍(1倍を含む)または整数分の1の値の
付近に誤るように設定されたラグパラメータ符号帳を用
いてラグパラメータを符号化させるプログラムを記憶し
た機械読み取り可能な記憶媒体である。そして、それは
コンピュータにダウンロードされ、コンピュータを動作
させることにより上記符号化方法を実現する。
【0065】同様に、上記復号化ソフトウエアを、各種
記憶媒体に記憶させて利用することも勿論可能である。
【0066】また、コンピュータによる読み取りの可能
な媒体と、符号帳内で所定ビット数以内のハミング距離
を有する符号間の復号値歪みの総和を最小又は最小に近
い値とするようにコンピュータ・プロセッサに符号帳を
作成させるプログラム命令手段とを備え、前記プログラ
ム命令手段が実行可能な形式で前記媒体に記憶されてい
て、前記プロセッサによる実行の際にコンピュータ・メ
モリにロードされてコンピュータを動かす符号帳作成装
置としても実現できる。
【0067】尚、本発明は、誤り検出を行わない場合に
も適用可能であるが、勿論、誤り検出と併用して使用す
ることもできる。更に、CELP方式に限らず、ラグパ
ラメータの符号化を行う全ての音声符号化復号化方法に
適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、音声符号化後の伝送路上でラグパラメータの
符号にビット誤りが生じた場合でも、復号側でそのビッ
ト誤りを検出することなく、その誤りによる聴感上の音
声品質の劣化を抑えて音声復号化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るラグパラメータの
符号化方法及びその装置が適用される無線送信装置の概
略ブロック図
【図2】実施の形態1に係る無線通信装置の音声符号化
部の概略ブロック図
【図3】実施の形態1に係る無線通信装置の音声符号化
部の要部ブロック図
【図4】実施の形態1に係る無線通信装置の音声復号化
部の要部ブロック図
【図5】実施の形態1に係る無線通信装置に適用される
符号帳作成方法の手順を示す図
【符号の説明】 215 ラグパラメータ符号化部 215a ラグパラメータ符号帳 215b ラグパラメータ符号化手段

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号の符号化パラメータであるラグ
    パラメータを符号化する方法であって、ラグパラメータ
    の符号にビット誤りが生じたときに復号ラグパラメータ
    値がビット誤りのない場合の復号ラグパラメータ値の整
    数倍(1倍を含む)または整数分の1の値の付近に誤る
    ように設定されたラグパラメータ符号帳を用いてラグパ
    ラメータを符号化することを特徴とするラグパラメータ
    の符号化方法。
  2. 【請求項2】 符号化側において請求項1記載の符号化
    方法によって符号化されたラグパラメータの符号を、符
    号化側と同じラグパラメータ符号帳を用いて復号化する
    ことを特徴とするラグパラメータの復号化方法。
  3. 【請求項3】 符号帳内で所定ビット数以内のハミング
    距離を有する符号間の復号値歪みの総和を最小又は最小
    に近い値とするように符号帳を作成することを特徴とす
    る符号帳作成方法。
  4. 【請求項4】 初期符号帳においてハミング距離が所定
    ビット数以内の符号間の復号値歪みの総和を算出する工
    程と、符号帳内から符号対をランダムに選択する工程
    と、前記符号対の間でその復号値を交換した後で前記所
    定ビット数以内のハミング距離を有する符号間の復号値
    歪みの総和を算出する工程と、前記復号値歪みの総和が
    それ以前に算出された前記歪み総和より小さい場合に、
    前記復号値の交換および歪み総和の更新を行う工程と、
    前記歪み総和の収束を判定する工程とを含み、 前記歪み総和が収束するまで、前記符号対をランダムに
    選択する工程、復号値の交換および歪み総和の更新を行
    う工程、及び歪み総和の収束判定の工程を繰り返すこと
    を特徴とする請求項3記載の符号帳作成方法。
  5. 【請求項5】 符号間の復号値歪みとして、復号ラグパ
    ラメータ値の整数倍または整数分の1の値で歪みが小さ
    く評価されるような歪み尺度を用いることを特徴とする
    請求項3記載の符号帳作成方法。
  6. 【請求項6】 符号間の復号値歪みとして、復号ラグパ
    ラメータ値の整数倍または整数分の1の値で歪みが小さ
    く評価されるような歪み尺度を用いることを特徴とする
    請求項4記載の符号帳作成方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の符号化方法および請求項
    2記載の復号化方法により、ラグパラメータの符号化・
    復号化を行うことを特徴とするラグパラメータ符号化・
    復号化方法。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の符号帳作成方法で作成
    された符号帳を用いて、ラグパラメータの符号化・復号
    化を行うことを特徴とするラグパラメータ符号化・復号
    化方法。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の符号帳作成方法で作成さ
    れた符号帳を用いて、ラグパラメータの符号化・復号化
    を行うことを特徴とするラグパラメータ符号化・復号化
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の符号帳作成方法で作成
    された符号帳を用いて、ラグパラメータの符号化・復号
    化を行うことを特徴とするラグパラメータ符号化・復号
    化方法。
  11. 【請求項11】 請求項6記載の符号帳作成方法で作成
    された符号帳を用いて、ラグパラメータの符号化・復号
    化を行うことを特徴とするラグパラメータ符号化・復号
    化方法。
  12. 【請求項12】 音声信号の符号化パラメータであるラ
    グパラメータのパラメータ値と符号との対応を表す符号
    帳と、前記符号帳を用いてラグパラメータを符号化する
    ラグパラメータ符号器とを備え、前記符号帳が、符号に
    ビット誤りが生じた際の復号ラグパラメータ値がビット
    誤りのない場合の復号ラグパラメータ値の整数倍(1倍
    を含む)または整数分の1の値の付近に誤る割合を増加
    させるように設定されていることを特徴とするラグパラ
    メータの符号化装置。
  13. 【請求項13】 符号化側において請求項12記載の符
    号化装置によって符号化されたラグパラメータの符号
    を、符号化側と同じ符号帳を用いて復号化するラグパラ
    メータ復号器を備えたラグパラメータの復号化装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の符号化装置および請
    求項13記載の復号化装置により、ラグパラメータの符
    号化・復号化を行うラグパラメータ符号化・復号化装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のラグパラメータ符号
    化・復号化装置を備えた音声符号化・復号化装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の音声符号化・復号化
    装置を具備することを特徴とする無線通信装置。
  17. 【請求項17】 コンピュータによる読み取りの可能な
    媒体と、音声信号の符号化パラメータであるラグパラメ
    ータの符号にビット誤りが生じたときに復号ラグパラメ
    ータ値がビット誤りのない場合の復号ラグパラメータ値
    の整数倍(1倍を含む)または整数分の1の値の付近に
    誤るように設定されたラグパラメータ符号帳を用いてコ
    ンピュータ・プロセッサにラグパラメータを符号化させ
    るプログラム命令手段を具備し、 前記プログラム命令手段が実行可能な形式で前記媒体に
    記憶されていて、前記プロセッサによる実行の際にコン
    ピュータ・メモリにロードされてコンピュータを動かす
    符号化装置。
  18. 【請求項18】 コンピュータによる読み取りの可能な
    媒体と、音声信号の符号化パラメータであるラグパラメ
    ータの符号にビット誤りが生じたときに復号ラグパラメ
    ータ値がビット誤りのない場合の復号ラグパラメータ値
    の整数倍(1倍を含む)または整数分の1の値の付近に
    誤るように設定されたラグパラメータ符号帳を用いてコ
    ンピュータ・プロセッサにラグパラメータの符号を復号
    化させるプログラム命令手段を具備し、 前記プログラム命令手段が実行可能な形式で前記媒体に
    記憶されていて、前記プロセッサによる実行の際にコン
    ピュータ・メモリにロードされてコンピュータを動かす
    復号化装置。
  19. 【請求項19】 コンピュータによる読み取りの可能な
    媒体と、符号帳内で所定ビット数以内のハミング距離を
    有する符号間の復号値歪みの総和を最小又は最小に近い
    値とするようにコンピュータ・プロセッサに符号帳を作
    成させるプログラム命令手段とを備え、 前記プログラム命令手段が実行可能な形式で前記媒体に
    記憶されていて、前記プロセッサによる実行の際にコン
    ピュータ・メモリにロードされてコンピュータを動かす
    符号帳作成装置。
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