JPH11314006A - 液分散装置 - Google Patents

液分散装置

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JPH11314006A
JPH11314006A JP12311898A JP12311898A JPH11314006A JP H11314006 A JPH11314006 A JP H11314006A JP 12311898 A JP12311898 A JP 12311898A JP 12311898 A JP12311898 A JP 12311898A JP H11314006 A JPH11314006 A JP H11314006A
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大造 井上
Takeshi Nishiyama
健 西山
Katsunori Tamura
勝典 田村
Noboru Okamoto
昇 岡本
Minoru Nagashima
実 長島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液体を均一に分配することができるようにす
る。 【解決手段】塔本体と、該塔本体70内を分割し、互い
に隣接させて複数の室を形成する中仕切り23と、前記
塔本体70内に配設されたコレクタと、該コレクタによ
って集められた液体を、下方の一つの室に分配する開放
静圧チューブラ型のディストリビュータとを有する。該
ディストリビュータは、コレクタから排出された液体を
溜(た)めるスタンドパイプ55、液体を中仕切り23
に対して直角の方向に分配する第1の分配部、及び該第
1の分配部によって分配された液体を中仕切り23と同
じ方向に分配する第2の分配部を備える。前記第1の分
配部は、前記室の中央より中仕切り23側に偏心させた
位置において前記スタンドパイプ55の下端と連結され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液分散装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の蒸留塔を組み合わせ、複数
の成分を含有する原液から各成分を蒸留によって分離さ
せて製品を得る場合、複数の蒸留塔を別々に建設する
と、占有面積が大きくなってしまう。また、側塔方式の
蒸留装置においては、各蒸留塔内の圧力を調整するため
に各蒸留塔間における蒸気の分配を制御する必要がある
ので、各蒸留塔を安定して運転することができない。
【0003】そこで、外筒内に内筒を配設し、該内筒内
に原液を供給して蒸留を行うようにしたペトリューク式
の蒸留塔を使用する蒸留装置が提供されている。ところ
が、この場合、内筒を外筒に対して支持したり、外筒を
貫通させてラインを配設したり、内筒にフィードノズル
を取り付けたりすることが困難であり、蒸留装置のコス
トが高くなってしまう。また、ラインと外筒との間、及
びフィードノズルと内筒との間を十分にシールすること
ができないので、前記蒸留塔における蒸留の効率が低く
なってしまう。
【0004】そして、内筒と外筒とが同心的に配設さ
れ、回収部及び濃縮部が環状体構造になるので、前記回
収部及び濃縮部に充填(てん)される充填物エレメント
を製造するのが困難になる。そこで、内部を平板状の中
仕切りによって区画した蒸留装置が提供されている(米
国特許第4230533号明細書参照)。
【0005】この場合、該蒸留装置は、入口管を介して
原液が供給され、前記入口管より上方に形成された濃縮
部、及び前記入口管より下方に形成された回収部を備え
た第1の蒸留部と、該第1の蒸留部の上端に接続され、
該上端より上方に形成された濃縮部、及び前記上端より
下方に形成され、かつ、前記第1の蒸留部の濃縮部と隣
接する回収部を備えた第2の蒸留部と、前記第1の蒸留
部の下端に接続され、該下端より上方に形成され、か
つ、前記第1の蒸留部の回収部と隣接する濃縮部、及び
前記下端より下方に形成された回収部を備えた第3の蒸
留部とを有する。また、前記第1の蒸留部の濃縮部と第
2の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収
部と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも前記中仕切り
を介して隣接させられる。
【0006】したがって、蒸留装置のコストを低くする
ことができ、蒸留の効率を高くすることができ、充填物
エレメントを容易に製造することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の蒸留装置においては、前記第1の蒸留部の回収部と
第3の蒸留部の濃縮部とが前記中仕切りを介して隣接さ
せられるので、前記第1の蒸留部の回収部が半円筒形に
なり、原液を前記回収部に均一に分配することができな
い。
【0008】また、前記第2の蒸留部の回収部から下降
した液体をチムニートレイによって集め、前記液体を前
記第3の蒸留部の濃縮部に分配するようになっている
が、前記第3の蒸留部の濃縮部が半円筒形になるので、
液体を前記濃縮部に均一に分配することができない。本
発明は、前記従来の蒸留装置の問題点を解決して、液体
を均一に分配することができる液分散装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の液
分散装置においては、塔本体と、該塔本体内を分割し、
互いに隣接させて複数の室を形成する中仕切りと、前記
塔本体内に配設され、上方の一つの室から下降してきた
液体を集めるコレクタと、該コレクタによって集められ
た液体を、下方の一つの室に分配する開放静圧チューブ
ラ型のディストリビュータとを有する。
【0010】そして、該ディストリビュータは、コレク
タから排出された液体を溜(た)めて所定の水頭を形成
する開放静圧型のスタンドパイプ、液体を中仕切りに対
して直角の方向に分配する第1の分配部、及び該第1の
分配部と連結させて配設され、第1の分配部によって分
配された液体を中仕切りと同じ方向に分配する第2の分
配部を備える。
【0011】また、前記第1の分配部は、前記室の中央
より中仕切り側に偏心させた位置において前記スタンド
パイプの下端と連結される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の
実施の形態における結合型蒸留塔の概念図である。図に
おいて、10は結合型蒸留塔であり、該結合型蒸留塔1
0は、第1セクション11、第2セクション12、第3
セクション13、第4セクション14、第5セクション
15、第6セクション16、第7セクション17、第8
セクション18及び第9セクション19から成る。
【0013】そして、前記第4セクション14、第5セ
クション15及び第6セクション16は、それぞれ平板
状の中仕切り22〜24によって第1室14A〜16A
と第2室14B〜16Bとに区分され、第1室14A〜
16Aと第2室14B〜16Bとはそれぞれ互いに隣接
させられる。また、前記第1室14A、15A、16A
によって第1の蒸留部25が、前記第1セクション1
1、第2セクション12、第3セクション13及び第2
室14Bによって第2の蒸留部26が、前記第2室15
B、16B、第7セクション17、第8セクション18
及び第9セクション19によって第3の蒸留部27がそ
れぞれ形成される。なお、前記中仕切り22〜24を断
熱材によって形成したり、中仕切り22〜24の内部を
真空にしたりして、中仕切り22〜24を断熱構造にす
ることもできる。
【0014】この場合、第1室14Aと第2室14Bと
の間、第1室15Aと第2室15Bとの間、及び第1室
16Aと第2室16Bとの間の熱伝達をそれぞれ少なく
することができるので、蒸留の効率を高くすることがで
きる。そして、結合型蒸留塔10のほぼ中央に前記第5
セクション15が配設され、第1室15Aにフィードノ
ズル41が、第2室15Bにサイドカットノズル42が
それぞれ配設される。また、結合型蒸留塔10の塔頂に
前記第1セクション11が配設され、該第1セクション
11に、図示されない凝縮器に接続された蒸気出口43
及び還流液入口44がそれぞれ配設される。さらに、結
合型蒸留塔10の塔底に第9セクション19が配設さ
れ、該第9セクション19に、図示されない蒸発器と接
続された缶出液出口45及び蒸気入口46がそれぞれ形
成される。
【0015】前記構成の結合型蒸留塔10において、複
数の成分A〜Cを含有する液体が原液Mとして前記フィ
ードノズル41に供給される。なお、成分Aは成分Bよ
り、成分Bは成分Cより沸点が低いものとする。また、
前記結合型蒸留塔10及び前記凝縮器、蒸発器等によっ
て蒸留装置が構成される。また、前記第1の蒸留部25
内において、前記フィードノズル41より上方に配設さ
れた第1室14Aによって濃縮部AR1が、フィードノ
ズル41より下方に配設された第1室16Aによって回
収部AR2がそれぞれ形成される。そして、前記第2の
蒸留部26内において、前記第1の蒸留部25の上端よ
り上方に配設された第2セクション12によって濃縮部
AR3が、前記第1の蒸留部25の濃縮部AR1と隣接
させて配設された第2室14Bによって回収部AR4が
それぞれ形成される。さらに、前記第3の蒸留部27内
において、前記第1の蒸留部25の下端より上方におい
て、前記回収部AR2と隣接させて配設された第2室1
6Bによって濃縮部AR5が、前記第1の蒸留部25の
下端より下方に配設された第8セクション18によって
回収部AR6がそれぞれ形成される。
【0016】このようにして、第1の蒸留部25の上端
が第2の蒸留部26の中央に、第1の蒸留部25の下端
が第3の蒸留部27の中央にそれぞれ接続される。そし
て、前記回収部AR2においては、フィードノズル41
から供給された原液Mが下降し、上方において成分A及
びBに富んだ蒸気を、下方になるに従って成分B及びC
に富んだ液体をそれぞれ発生させ、第1の蒸留部25の
下端から成分B及びCに富んだ液体が第3の蒸留部27
に供給される。
【0017】さらに、前記成分B及びCに富んだ液体
は、第3の蒸留部27内において加熱されて成分B及び
Cに富んだ蒸気になり、前記回収部AR2内を上昇する
間に、原液Mと接触し、該原液Mから成分A及びBに富
んだ蒸気を発生させる。続いて、前記成分A及びBに富
んだ蒸気は、濃縮部AR1内を上昇し、前記第1の蒸留
部25の上端から第2の蒸留部26に供給される。さら
に、前記成分A及びBに富んだ蒸気は、第2の蒸留部2
6内において冷却されて凝縮され、成分A及びBに富ん
だ液体になる。
【0018】そして、該成分A及びBに富んだ液体の一
部は濃縮部AR1に還流され、該濃縮部AR1内を上昇
する成分A及びBに富んだ蒸気と接触させられる。この
ようにして、第1の蒸留部25の上端から第2の蒸留部
26に成分A及びBに富んだ蒸気を供給することができ
る。ところで、結合型蒸留塔10の塔頂には蒸気出口4
3が、塔底には缶出液出口45がそれぞれ形成される。
そして、前記回収部AR6においては、成分B及びCに
富んだ液体が下降し、上方において成分Bに富んだ蒸気
を、下方になるに従って成分Cに富んだ液体をそれぞれ
発生させる。したがって、成分Cに富んだ液体は缶出液
として缶出液出口45から排出される。
【0019】また、該缶出液出口45から排出された成
分Cに富んだ液体の一部は前記蒸発器に送られ、該蒸発
器によって加熱されて成分Cに富んだ蒸気になる。該成
分Cに富んだ蒸気は、蒸気入口46から第9セクション
19に供給され、該第9セクション19内及び前記回収
部AR6内を上昇する間に、成分B及びCに富んだ液体
と接触し、該成分B及びCに富んだ液体から成分Bに富
んだ蒸気を発生させる。
【0020】続いて、該成分Bに富んだ蒸気の一部は、
濃縮部AR5内を上昇し、第3の蒸留部27の上端にお
いて第2の蒸留部26からの成分Bに富んだ液体と接触
し、成分Bに富んだ液体になる。このようにして、第3
の蒸留部27の上端において得られた成分Bに富んだ液
体は、サイドカット液、すなわち、製品としてサイドカ
ットノズル42から排出される。
【0021】一方、前記第2の蒸留部26の回収部AR
4においては成分A及びBに富んだ液体が下降し、上方
において成分Aに富んだ蒸気を、下方になるに従って成
分Bに富んだ液体をそれぞれ発生させる。このようにし
て、前記第2の蒸留部26の下端において成分Bに富ん
だ液体が得られる。また、前記成分Aに富んだ蒸気は、
濃縮部AR3内を上昇して前記蒸気出口43から排出さ
れ、前記凝縮器に送られ、該凝縮器によって凝縮されて
成分Aに富んだ液体になる。
【0022】このように、成分A及びBに富んだ液体は
前記第2の蒸留部26によって成分Aに富んだ蒸気と成
分Bに富んだ液体とに分離させられ、成分Aに富んだ蒸
気は塔頂から排出され、前記凝縮器によって凝縮されて
成分Aに富んだ液体になり、成分Bに富んだ液体は製品
としてサイドカットノズル42から排出され、成分Cに
富んだ液体は塔底から排出される。また、成分B及びC
に富んだ液体は前記第3の蒸留部27によって成分Bに
富んだ液体と成分Cに富んだ液体とに分離させられ、成
分Bに富んだ液体は製品としてサイドカットノズル42
から排出され、成分Cに富んだ液体は缶出液出口45か
ら排出される。
【0023】そして、成分Aの蒸留の効率を高くするた
めに、前記成分Aに富んだ液体の一部を濃縮部AR3に
還流し、該濃縮部AR3内を上昇する成分A及びBに富
んだ蒸気と接触させるようにしている。そのために、前
記第1セクション11の上部に前記還流液入口44が形
成される。なお、前記各濃縮部AR1、AR3、AR5
及び各回収部AR2、AR4、AR6は、一つの節から
成る充填物によって形成されるようになっているが、蒸
留しようとする各成分A〜C間の比揮発度によって、蒸
留に必要な理論段数を確保するために、使用される充填
物の特性に対応させて複数の節から成る充填物によって
形成することもできる。また、各節間にディストリビュ
ータを配設することもできる。さらに、フィードノズル
41及びサイドカットノズル42を必ずしも同じ高さに
配置する必要はない。
【0024】このようにして、複数の蒸留塔を使用する
ことなく、原液Mを各成分A〜Cに分離させることがで
きる。また、複数の蒸留塔において加熱及び冷却をそれ
ぞれ繰り返す必要がないので、凝縮器、蒸発器、図示さ
れないポンプ等の計装品を配設する必要がなくなる。し
たがって、占有面積を小さくすることができるだけでな
く、ユーティリティの使用量及び消費エネルギーを少な
くすることができ、蒸留装置のコストを低くすることが
できる。
【0025】前記結合型蒸留塔10は、全体で約30〜
100段の理論段数を有し、第4セクション14及び第
6セクション16にそれぞれ5〜30段程度を当てるよ
うにするのが好ましい。ところで、第3セクション13
にコレクタ54及びチャンネル型のディストリビュータ
61が配設され、前記コレクタ54によって集められた
液体は、前記ディストリビュータ61によって所定の配
分比率で第4セクション14の第1室14Aと第2室1
4Bとに異なる量ずつ分配される。
【0026】また、第5セクション15の第1室15A
におけるフィードノズル41の直上にはコレクタ62
が、直下に開放静圧チューブラ型のディストリビュータ
63が配設され、前記コレクタ62によって集められた
液体は、前記フィードノズル41を介して供給された原
液Mと共に、ディストリビュータ63によって第6セク
ション16の第1室16Aに分配される。
【0027】一方、第5セクション15の第2室15B
におけるサイドカットノズル42の直上にはチムニーハ
ット型のコレクタ65が、直下に開放静圧チューブラ型
のディストリビュータ66が配設され、前記コレクタ6
5によって集められた液体は、製品として前記サイドカ
ットノズル42から排出されるとともに、ディストリビ
ュータ66によって第6セクション16の第2室16B
に分配される。なお、本実施の形態においては、チムニ
ーハット型のコレクタ65が使用されるが、結合型蒸留
塔10の径が大きい場合は、ラミナー型のコレクタが使
用される。
【0028】さらに、第7セクション17には、コレク
タ67及びチューブラ型のディストリビュータ68が配
設され、第6セクション16から下降してきた液体は、
前記コレクタ67によって集められた後、ディストリビ
ュータ68によって前記第8セクション18に分配され
る。続いて、前記ディストリビュータ63について説明
する。
【0029】図1は本発明の実施の形態におけるディス
トリビュータの要部平面図、図3は本発明の実施の形態
におけるスタンドパイプとメインヘッダとの連結状態を
示す図である。図に示されるように、ディストリビュー
タ63は、垂直に延在させられて上端が大気に開放され
るとともに、コレクタ62(図2)から排出された液体
を溜めて所定の水頭を形成する開放静圧型のスタンドパ
イプ55、液体を前記中仕切り23に対して直角の方向
に分配する第1の分配部としてのメインヘッダ77、及
び該メインヘッダ77と連結させて配設され、メインヘ
ッダ77によって分配された液体を中仕切り23と同じ
方向に分配する第2の分配部としての複数のアームチュ
ーブ78を備える。
【0030】ところで、本実施の形態においては、前記
第1の蒸留部25の回収部AR2と第3の蒸留部27の
濃縮部AR5とが前記中仕切り24を介して隣接させら
れるので、前記回収部AR2が半円筒形になってしま
う。したがって、前記液体を前記回収部AR2の全体に
均一に分配することができない。そこで、前記メインヘ
ッダ77は、塔本体70のほぼ中心において中仕切り2
3と隣接する部分から径方向外方に向けて延在させら
れ、第1室15aの中央より中仕切り23側に偏心させ
た位置において前記スタンドパイプ55の下端と連結さ
れる連結部77a、中仕切り23から離れる側において
前記連結部77aと連結される第1アーム部77b、及
び中仕切り23に近づく側において前記連結部77aと
連結される第2アーム部77cから成る。本実施の形態
においては、前記第1アーム部77bに3本のアームチ
ューブ78が等ピッチで、前記第2アーム部77cに1
本のアームチューブ78が配設されるようになってい
て、前記スタンドパイプ55はメインヘッダ77上にお
いて、中仕切り23側からほぼ5分の2の距離に配設さ
れる。
【0031】そして、第1アーム部77b及び第2アー
ム部77cはいずれも先端がエンドプレート77d、7
7eによって閉鎖される。したがって、前記スタンドパ
イプ55において発生させられた水頭圧は前記メインヘ
ッダ77内に均等に伝達される。なお、91、92は分
割フランジ、93、94はストッパである。また、前記
塔本体70、中仕切り23、コレクタ62、65及びデ
ィストリビュータ63、66によって液分散装置が構成
される。
【0032】前記メインヘッダ77の底面に、複数の穴
81が形成される。そして、前記各アームチューブ78
は、メインヘッダ77の下端の近傍においてメインヘッ
ダ77と連通させられて固定され、メインヘッダ77に
対して直角の方向に延びるとともに、サポート82によ
って支持され、底面に複数の穴83が等ピッチで形成さ
れる。また、前記アームチューブ78の両端はエンドプ
レート78a、78bによって閉鎖される。
【0033】このように、前記メインヘッダ77とアー
ムチューブ78とが連結されるので、前記メインヘッダ
77内の液体が分配されて各アームチューブ78に供給
される。また、前記メインヘッダ77は、第1室15A
の中央より中仕切り23側に偏心させた位置において前
記スタンドパイプ55の下端と連結されるので、メイン
ヘッダ77内において流路抵抗に伴って発生する圧力損
失を各アームチューブ78ごとに均一にすることができ
る。
【0034】したがって、前記液体を前記回収部AR2
の全体に均一に分配することができる。本実施の形態に
おいては、前記穴83をアームチューブ78に沿って等
ピッチで形成するようになっているが、不等ピッチで形
成することによって、前記液体を前記回収部AR2の全
体に更に均一に分配することもできる。
【0035】また、本実施の形態においては、該回収部
AR2の上方に配設されたディストリビュータ63につ
いて説明しているが、第3の蒸留部27の濃縮部AR5
の上方に配設されたディストリビュータ66に適用する
こともできる。なお、本発明は前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形さ
せることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除
するものではない。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、液分散装置においては、塔本体と、該塔本体内を
分割し、互いに隣接させて複数の室を形成する中仕切り
と、前記塔本体内に配設され、上方の一つの室から下降
してきた液体を集めるコレクタと、該コレクタによって
集められた液体を、下方の一つの室に分配する開放静圧
チューブラ型のディストリビュータとを有する。
【0037】そして、該ディストリビュータは、コレク
タから排出された液体を溜めて所定の水頭を形成する開
放静圧型のスタンドパイプ、液体を中仕切りに対して直
角の方向に分配する第1の分配部、及び該第1の分配部
と連結させて配設され、第1の分配部によって分配され
た液体を中仕切りと同じ方向に分配する第2の分配部を
備える。
【0038】また、前記第1の分配部は、前記室の中央
より中仕切り側に偏心させた位置において前記スタンド
パイプの下端と連結される。この場合、上方の一つの室
から下降してきた液体は、コレクタによって集められ、
ディストリビュータによって下方の一つの室に分配され
る。そして、前記第1の分配部は、前記室の中央より中
仕切り側に偏心させた位置において前記スタンドパイプ
の下端と連結されるので、第1の分配部内において流路
抵抗に伴って発生する圧力損失を各第2の分配部ごとに
均一にすることができる。
【0039】したがって、前記液体を室の全体に均一に
分配することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディストリビュー
タの要部平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における結合型蒸留塔の概
念図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるスタンドパイプと
メインヘッダとの連結状態を示す図である。
【符号の説明】
14A〜16A 第1室 14B〜16B 第2室 23 中仕切り 55 スタンドパイプ 62、65 コレクタ 63、66 ディストリビュータ 70 塔本体 77 メインヘッダ 78 アームチューブ M 原液
フロントページの続き (72)発明者 岡本 昇 東京都田無市谷戸町二丁目1番1号 住重 東京エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 長島 実 東京都田無市谷戸町二丁目1番1号 住重 東京エンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)塔本体と、(b)該塔本体内を分
    割し、互いに隣接させて複数の室を形成する中仕切り
    と、(c)前記塔本体内に配設され、上方の一つの室か
    ら下降してきた液体を集めるコレクタと、(d)該コレ
    クタによって集められた液体を、下方の一つの室に分配
    する開放静圧チューブラ型のディストリビュータとを有
    するとともに、(e)該ディストリビュータは、コレク
    タから排出された液体を溜めて所定の水頭を形成する開
    放静圧型のスタンドパイプ、液体を中仕切りに対して直
    角の方向に分配する第1の分配部、及び該第1の分配部
    と連結させて配設され、第1の分配部によって分配され
    た液体を中仕切りと同じ方向に分配する第2の分配部を
    備え、かつ、前記第1の分配部は、前記室の中央より中
    仕切り側に偏心させた位置において前記スタンドパイプ
    の下端と連結されることを特徴とする液分散装置。
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