JPH11313574A - ヒト免疫応答を有するscidマウス - Google Patents

ヒト免疫応答を有するscidマウス

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JPH11313574A
JPH11313574A JP4417199A JP4417199A JPH11313574A JP H11313574 A JPH11313574 A JP H11313574A JP 4417199 A JP4417199 A JP 4417199A JP 4417199 A JP4417199 A JP 4417199A JP H11313574 A JPH11313574 A JP H11313574A
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JP
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human
mouse
lymphocytes
antigen
mammal
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JP4417199A
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Richard B Bankert
ビー バンカート リチャード
Fang-An Chen
アン チェン ファン
Nejat K Egilmez
ケイ エイギルメス ネヤート
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K67/00Rearing or breeding animals, not otherwise provided for; New breeds of animals
    • A01K67/027New breeds of vertebrates
    • A01K67/0271Chimeric animals, e.g. comprising exogenous cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 免疫応答の研究に用いられる免疫不全哺乳類
の提供。 【解決手段】 移植したヒトリンパ球を含有する重症複
合免疫不全哺乳類であって、ヒトリンパ球が、移植前に
マウス組織抗原に耐性があるようにされており、移植時
から非マウス外来抗原に応答する能力を有することを特
徴とする前記哺乳類。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、免疫応答の研究に
用いられるマウス等の免疫不全哺乳類、特にヒト血液リ
ンパ球を移植したマウスに関する。
【従来の技術】もし、ヒトリンパ球をマウス等の免疫不
全哺乳類に移植して、これらの細胞が免疫適格性を保持
するようにできたら、免疫刺激に対するヒトリンパ球応
答をモニターし、それによりワクチンと免疫治療のプロ
トコールを評価する可能性を有するであろう。さらに、
もしヒト腫瘍と患者のリンパ球とを同時移植できたら、
患者の抗腫瘍免疫をモニターし、この抗腫瘍免疫に対す
る免疫治療法の能力を認識することができるであろう。
本発明がなされるまで、ヒトの免疫応答を効率的にモニ
ターするための適切な動物モデルは存在しなかった。こ
れまで、例えば“Human Antibody Response in Human P
eripheral Blood Leukocyte/Severe Combined immunode
ficient Chimeric Model Is Dependent on Band T Cell
Constimulation Via CD40/CD40 Ligand", Chen et al,
Journal ofImmunology, 1995から、移植したヒトリン
パ球(末梢血白血球(huPBL))を含有する重症複合免
疫不全(SCID)マウスを創れることが知られてい
た。その移植したマウスは外来抗原(マウス抗原以外の
抗原)に対して正常なヒト免疫応答は示さなかったが、
ヒト抗マウス赤血球抗体の産生に起因すると思われる貧
血及び移植片対宿主病を発現した。それ故、得られるマ
ウスは、病弱でありかつ非マウス抗原に対する正常なヒ
ト応答を示さなかったという2つの理由から、ヒト免疫
応答研究には不適当であった。
【0001】ヒトリンパ球を、抗CD40モノクローナ
ル抗体(mAb)M3(100μg/マウス)、M3−F
(ab’)2(75μg/マウス)又は抗CD40L mA
b M91(100μg/マウス)又は種及びアイソタイプ
適合コントロール mAb 2C3(100μg/マウス)
又はキメラ分子CD40Fc(100μg/マウス)から選
ばれる遮断剤で処理した。免疫不全(SCID)マウス
に移植する2時間前又は直後にリンパ球と遮断剤とを混
合し、移植後二日後及び四日後に同じ遮断剤の半量を腹
腔内に投与した。上述の結果として、特にCD40、C
D40リガンド(CD40L)及びCD40Fcに特異
的な抗体を使用して、マウス抗原に対する応答を遮断し
た。上述の文献は、マウス抗原以外の抗原に対する移植
したリンパ球による応答の参考とはならない。あいに
く、リンパ球による他の全ての応答もまた数週間遮断さ
れることを続いて検討することができなかった。それ
故、これらのマウスは、特に移植後の最初の数週間、ヒ
ト免疫応答の研究をするのに不適当であった。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明により、移植した
ヒトリンパ球を有する、正常なヒト免疫応答を示す能力
を有するマウス等の免疫不全哺乳類を開発した。マウス
等のこれらの哺乳類中のヒトリンパ球は、もはやヒトリ
ンパ球の異物応答を有さないが、特にヒトリンパ球をマ
ウスに移植した時から外来抗原に対して応答する能力を
有する。これは、ヒト免疫治療プロトコールの有効性を
試験できる動物モデルに帰着する。さらに、異物耐性
(xenotolerant)ヒトリンパ球(huPBL)とヒト腫瘍とを
混合することにより、ヒト抗腫瘍免疫をモニターするこ
とができる。さらに、本発明は、移植したヒト末梢血リ
ンパ球を含有する重症複合免疫不全マウスであって、該
ヒト末梢血リンパ球が、移植前にマウス組織抗原に耐性
があるようにされ、移植時から非マウス外来抗原に応答
する能力を有することを特徴とする前記マウスを含有す
る。
【0003】
【発明の実施の形態】ヒト血液リンパ球は、移植前にリ
ンパ球上の同時刺激分子を遮断することにより、移植
後、そのような耐性を得るためにリンパ球をさらに遮断
処理しなくてもマウス組織抗原に耐性があるようにでき
ることが分かった。同時刺激遮断は、多数の方法により
行うことができる;但し、そのような遮断を得るため
に、移植後にさらなる処理を行う必要はない。本発明は
さらに、ヒト血液リンパ球及びマウスの両方に対して通
常は外来である抗原を本発明のマウスに抗原投与するこ
とによりヒト血液リンパ球免疫応答をモニターする方法
を含む。抗原は、例えばワクチン、腫瘍又はウイルス内
に見いだすことができる。本質的にいかなる免疫不全マ
ウスにも、さらに言えば他の哺乳類にも本発明を使用す
ることができる。使用できる免疫不全哺乳類の例として
は、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ
及び霊長類があげられる。マウス等の哺乳類は、ほぼ完
全に免疫不全でなければならない。すなわち、正常な哺
乳類が応答する抗原に対して免疫応答はほとんど全く示
してはならない。本明細書において使用される哺乳類と
しては重症免疫不全(SCID)マウスがあげられる。
いかなる免疫不全哺乳類(倫理的な理由によりヒトは除
く)を使用できると理解すべきである。SCIDマウス
は種々の出所から容易に入手できる。ヒトリンパ球は、
公知の方法により、例えば健康なドナーから得られる末
梢血の白血球泳動(luekophoresis)により、ヒト血液
から容易に得ることができる。赤血球細胞を、例えば
0.83%のNH4Clで溶解させ、その後PBLを、
予め温めた0.5%ウシ血清アルブミンを含有するハン
クス液で洗浄することにより得ることができる。
【0004】哺乳類に移植する前に種々の公知の遮断剤
を使用して、ヒトリンパ球をマウス(又は他の哺乳類)
抗原に対して耐性にすることができる。そのような遮断
剤はパブリックドメイン又は専売品であり得る。リンパ
球は、例えば、抗CD40モノクローナル抗体(mA
b)M3(100μg/マウス)、M3−F(ab’)2(75
μg/マウス)又は抗CD40L mAb M91(100
μg/マウス)又は種及びアイソタイプ適合コントロール
mAb 2C3(100μg/マウス)又はキメラ分子C
D40Fc(100μg/マウス)から選ばれる遮断剤で処
理することができる。ヒトリンパ球をホスト抗原に対し
て耐性にする他の方法としては、ヒトT細胞上のCD2
8分子をヒトCTLA−4融合タンパク質で遮断し、続
いてその細胞をホスト(例えばマウス)組織抗原及び抗
原提示細胞に曝露することがあげられる。これは、3〜
5×107 huPBLを30μgのヒトCTLA−Fc融合
タンパク質と共にインキュベートし、その細胞懸濁液を
ホスト哺乳類(マウス)の腹腔内に注入することにより
行うことができる。ホスト哺乳類抗原に対する耐性はま
た、免疫抑制剤と共にhuPBLをインキュベートすること
により確立することもできる。この方法はおそらく、非
ホスト抗原に対する正常な応答の潜在能力の減少のため
好ましくない。耐性はまた、接種前に抗原投与量が高い
帯域又は低い帯域にリンパ球を曝すことにより達成でき
る。全ての場合、本発明のテスト哺乳類を得るために、
免疫不全哺乳類、例えば(SCID)マウスに移植する
前に、移植後にさらに曝露せずにリンパ球と遮断剤とを
混合する。
【0005】本発明のモニター方法は、本発明のテスト
哺乳類(通常、移植したSCIDマウス)を使用するの
が好ましいが、続いて、例えば移植から二日後及び四日
後に腹腔内で遮断剤に後曝露することにより処理したマ
ウスを使用することができる。そのような後処理したマ
ウスは、移植後有意な時間、ヒト免疫応答が低いために
好ましくないが、移植から約1〜約3週はおそらく使用
することができるだろう。詳細には、ヒト末梢血リンパ
球(正常なドナー由来のもの又は癌患者由来のもののい
ずれか)は、SCIDマウスに移植する直前にリンパ球
の表面上の同時刺激分子を遮断することによりマウス組
織抗原に対して耐性にされる。この遮断は、ヒトCD4
0Fc融合タンパク質を添加することにより行うことが
できる。この融合タンパク質はヒトTリンパ球上のCD
40リガンドに結合することができる。T細胞を(溶解
性CD40Fc融合タンパク質により遮断したCD40
リガンド同時刺激分子と共に)マウス組織抗原に曝す
と、マウス組織抗原に対して特に非応答性(即ち耐性)
になる。これらの異物耐性huPBL(コントロールhuPBLで
はない)は、続いて外来抗原(すなわち、エプスタイン
・バーウイルス抗原)に対して応答できることが分かっ
た。異物耐性ヒトPBLを移植し、EBV糖タンパク質
をワクチン接種したSCIDマウス(すなわち、異物耐
性huPBL−SCIDマウス)は、その後のエプスタイン
・バーウイルスによる致死的な抗原投与に耐えることが
できる。異物耐性huPBL−SCIDマウスはまた、(ヒ
ト肺腫瘍の)腫瘍異種移植片を排除することができる
が、従来のhuPBL−SCIDマウスは腫瘍異種移植片を
排除しない。これらの結果から、SCIDマウスに腹腔
内注入し、ホスト(SCIDマウス)組織抗原耐性にし
たhuPBLは、外来抗原に応答することができると考えら
れる。我々のデータにより、この修飾したhuPBL SC
IDモデルはヒト抗腫瘍免疫を明らかしかつモニターす
ることができることを確立する。
【0006】我々はまた、抗NK細胞抗体を投与してマ
ウスNK細胞活性を除くことにより、SCIDマウス中
におけるヒトPBL及びヒト腫瘍異種移植片の移植を増
強する。本発明のモデルは、癌ワクチン及び癌治療用新
規免疫治療プロトコル(すなわち、樹状細胞ペプチドプ
ロトコル、組換えサイトカイン投与又はサイトカイン遺
伝子治療)を評価するための簡便かつ信頼性のある方法
として提供されることが期待される。他のワクチン(す
なわちAIDS、肝炎用等)の有効性をテストする機会
を意味する。以下の特定の実施例は本発明を具体的に説
明するものであるが、本発明を制限するものではない。
マウスに適用される原理は他の哺乳類にも同じく適用す
ることができると理解すべきである。 SCIDマウスに移植したヒトリンパ球に異物耐性を誘
発するために使用する方法:ヒト末梢血リンパ球(huPB
L)とCD40Fc融合タンパク質とを、SCIDマウ
スに接種する直前に混合した。3〜5×107 huPBLを
30μgのヒトCD40Fc融合タンパク質に再懸濁
し、各SCIDマウスに腹腔内注入した。マウスを、異
物耐性(CD40Fc処理)又はコントロールhuPBLの
いずれかを接種して7〜15日後に腫瘍で免疫化又は抗
原投与した。 huPBLの異物耐性は機能的免疫を増強することを示す実
施例:3つの実施例により(データと共に)、異物耐性
は、SCIDマウスに移植したヒトPBLの機能的免疫
能力を増強するという考えをサポートすることを示し
た。
【0007】実施例1 huPBL介在抗腫瘍免疫を増強するための腫瘍活性化され
た樹状細胞の能力を評価するための異物耐性モデルの使
用 小さくない細胞肺腫瘍を、肺癌患者から得た腫瘍バイオ
プシー組織からの培養において確立した。PBLは白血
球泳動により得た。これらのPBLを使用して、CD4
0Fc融合タンパク質の添加により異種耐性を確立する
か又は確立しないで、5×107細胞を腹腔内に接種す
ることによりSCIDマウスに移植した。この同じ白血
球泳動からのPBLを使用して樹状細胞(D.C.)を膨張
させた。これらのD.C.を、腫瘍で刺激せずに培養し(グ
ループ2)、テスト腫瘍で刺激して培養し(グループ
3)、又は他のヒト肺腫瘍で刺激して培養した(グルー
プ4)。13日後、PBLを受けた(異物耐性又は異物
耐性でない)マウスに、グループ2〜4から2.5×1
5D.C.を腹腔内投与した。グループ1はD.Cを受け
なかった。2日後、全てのマウスを2.5×106テス
ト腫瘍細胞により腹腔内に抗原投与した。6週間後、全
てのマウスを犠牲にして腫瘍の存在を検討した。腹腔中
の全ての腫瘍小結節の全重量を記録した。異物耐性化さ
れていないPBLを受けたマウスに腫瘍抑制は観察され
なかった(図示せず)。異物耐性PBL及びテスト腫瘍
で刺激したD.C.を受けたマウスの、5匹のうち3匹のマ
ウスの腹腔中に腫瘍が認められず、2匹に1g未満の腫
瘍バーデン(burden)を有していた。異物耐性PBL及
びコントロール腫瘍刺激D.C.を受けたマウス(グループ
4)は全て大きな腫瘍バーデンを有していた。グループ
1〜2のマウスはそれぞれ、犠牲にされる前に腫瘍で死
亡したマウスがグループ内に1匹おり、グループ内の残
りの全てのマウスは犠牲にされる時には腫瘍を(ほとん
どが1gより多い)有していた。結果を図1に示す。グ
ループ1は、樹状細胞ワクチンを接種しなかった(5匹
のマウスのうち、1匹死亡)。グループ2は刺激してい
ないDCでワクチン接種した(4匹のマウスのうち、1匹
死亡)。グループ3は、テスト腫瘍で刺激したワクチン
接種した(5匹のマウスのうち3匹に腫瘍が認められな
かった)。グループ4は、コントロール腫瘍で刺激した
DCでワクチン接種した(マウス5匹)。グループ間の有
意な差をマン−ホイットニーテストにより検討した:グ
ループ3と1の間ではP=0.0318であり、グループ3と
2の間ではP=0.0179であり、グループ3と4の間では
P=0.0040であり、グループ3と、1、2及び4を組み
合わせた間ではP=0.0019であった。
【0008】実施例2 ヒト肺腫瘍異種移植片に対するhuPBL応答を評価するた
めの異物耐性モデルの使用 この実施例により、アロジェネイックなヒト肺腫瘍の成
長を抑制する異物耐性(コントロールではない)PBL
の能力を示す。この肺腫瘍は、ヒト前立腺特異抗原(P
SA)をコードする遺伝子を含有する哺乳類発現ベクタ
ーでトランスフェクトした。これらの腫瘍異種移植片に
より、PSAを産生及び分泌し、SCIDマウスを有す
る腫瘍の血清中に分泌した。正常なヒトドナー由来の3
×107異物耐性又はコントロール(非異物耐性)PB
LをSCIDマウスに腹腔内移植した。一週間後、huPB
L接種マウスに、2×106 2E9/PSA腫瘍細胞を
腹腔内注入することにより抗原投与した。これは、ヒト
前立腺特異抗原(PSA)の遺伝子を含有する哺乳類発
現ベクターでトランスフェクトした、小さくない細胞肺
腫瘍セルラインである。血清中のPSAレベルは腫瘍成
長と相関していた。図2に示した結果は、腫瘍抗原投与
後4週間で得られたものである。血清PSAレベルを定
期的にモニターでき、増加する血清PSAレベルが腫瘍
異種移植片の大きくなるサイズと相関することが確立さ
れた。この実験においてヒトPBLは正常なドナーから
得たものであり、腫瘍は、huPBLに関してアロジェネイ
ックである。図2において、異物耐性マウスの血清中の
PSAレベル(即ち腫瘍サイズ)は、コントロール(非
異物耐性)huPBLを受けたマウス中のPSAレベルと比
較して抑制されていることに注意されたい。
【0009】実施例3 エプスタイン・バーウイルス−ペプチドワクチン接種法
を評価するための異物耐性モデルの使用 以下のデータを、異物耐性によりSCIDマウスモデル
中のヒトPBLの機能的免疫応答が増強されるという考
えをさらに裏付けるために提供する。EBV陰性のドナ
ーから採取したPBL(5×107)を、CD40Fc
融合タンパク質による異物耐性を確立するか又は確立せ
ずに、SCIDマウスに腹腔内接種した。次にマウスを
3つのグループに分けた。グループ1は非耐性PBLを
受け、切断型のEBVペプチドgp350/220でワ
クチン接種した。グループ2のマウスは異物耐性PBL
を受けたがワクチン接種しなかった。グループ3のマウ
スは異物耐性PBLを受け、切断型EBVペプチドでワ
クチン接種した。ワクチン接種後、全てのマウスを野生
型生EBVで抗原投与した。ワクチン接種しなかったす
べてのマウス(グループ2)8匹のうちの8匹がリンパ
腫を発達させたか又は犠牲にされる前にリンパ腫で死亡
した(表1)。コントロール(非異物耐性)PBLを受
けたマウスのグループをワクチン接種しても、EBVに
よる抗原投与からマウスを保護しなかった(グループ
1)。グループ3のマウス、すなわちEBVペプチドで
ワクチン接種した異物耐性PBLマウスの、13匹のう
ち3匹がリンパ腫を発達させたのみでウイルス抗原投与
から十分な保護を示した。
【0010】表I EBVペプチド350/220で異物耐性ヒトPBLを
SCIDマウスにワクチン接種することによりウイルス
保護免疫を誘発する
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】樹状細胞を接種した異物耐性PBL細胞を移植
したSCIDマウスと未接種のコントロールとの比較を
示す。
【図2】異物耐性及び非異物耐性PBLを移植し、腫瘍
細胞発現前立腺特異抗原を抗原投与し、前立腺特異抗原
と共に腫瘍細胞の成長をテストしたSCIDマウスの比
較を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/569 G01N 33/574 Z 33/574 C12N 5/00 //(C12N 5/00 C12R 1:91) (72)発明者 ファン アン チェン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14221 ウィリアムスヴィル サドバリー レー ン 25 (72)発明者 ネヤート ケイ エイギルメス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14051 イースト アムハースト プラムウッド コート 36

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移植したヒトリンパ球を含有する重症複合
    免疫不全哺乳類であって、ヒトリンパ球が、移植前にマ
    ウス組織抗原に耐性があるようにされており、移植時か
    ら非マウス外来抗原に応答する能力を有することを特徴
    とする前記哺乳類。
  2. 【請求項2】哺乳類がマウスであることを特徴とする請
    求項1記載の哺乳類。
  3. 【請求項3】リンパ球が、該リンパ球上の同時刺激分子
    を遮断することにより、移植前にマウス組織抗原に耐性
    があるようにされているヒト血液リンパ球であることを
    特徴とする請求項2記載の免疫不全マウス。
  4. 【請求項4】同時刺激遮断が、ヒトCD40Fc融合タ
    ンパク質をリンパ球に添加してCD40リガンドをリン
    パ球に結合させ、さらに、遮断したCD40サイトと共
    に該リンパ球をマウス組織抗原に曝露することにより行
    われることを特徴とする請求項3記載の免疫不全マウ
    ス。
  5. 【請求項5】ヒト血液リンパ球及び哺乳類の両方に対し
    て通常は外来である抗原を請求項1記載の哺乳類に抗原
    投与することによりヒトリンパ球免疫応答をモニターす
    る方法。
  6. 【請求項6】哺乳類がマウスであることを特徴とする請
    求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】抗原がワクチン内に見いだされることを特
    徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】抗原が腫瘍内に見いだされることを特徴と
    する請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】抗原がウイルス内に見いだされることを特
    徴とする請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】哺乳類及びヒトリンパ球に対して通常は
    外来である抗原で哺乳類に抗原投与することによりヒト
    リンパ球免疫応答をモニターする方法であって、前記哺
    乳類が、哺乳類由来の抗原には耐性であるが外来抗原に
    対する正常なヒト免疫応答を有する移植したヒトリンパ
    球を含有することを特徴とする重症の免疫不全である前
    記方法。
JP4417199A 1998-02-24 1999-02-23 ヒト免疫応答を有するscidマウス Pending JPH11313574A (ja)

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