JPH11313108A - パケット通信システムのデータ中継装置 - Google Patents

パケット通信システムのデータ中継装置

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JPH11313108A
JPH11313108A JP11962898A JP11962898A JPH11313108A JP H11313108 A JPH11313108 A JP H11313108A JP 11962898 A JP11962898 A JP 11962898A JP 11962898 A JP11962898 A JP 11962898A JP H11313108 A JPH11313108 A JP H11313108A
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JP
Japan
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connection
routing information
routing table
terminal device
mobile terminal
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Application number
JP11962898A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sato
裕明 佐藤
Kazuhiro Shiichi
一宏 私市
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクションを通信中に切断してしまうこと
なく信頼性が高くかつ効果的なルーティングテーブルの
管理を実現する。 【解決手段】 ゲートウエイGWのルーティングテーブ
ル95にルーティング情報が登録されたコネクションに
おいて、パケット通信が所定時間連続して行われていな
い場合に、ゲートウエイGWから基地局CS1に接続確
認指示を送って基地局に移動端末装置PS1の状態を調
べさせる。そして、その応答信号を受信して、接続状態
判定手段941により上記ルーティング情報に対応する
コネクションの開設状態を判定し、コネクションが維持
されていないと判定した場合には、ルーティング情報管
理制御手段942により該当するルーティング情報をル
ーティングテーブル95から削除するようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばセルラ電
話システムやPHS(Personal Handy-phone System )
等の移動通信システムや、WAN(Wide Area Network
)やLAN(Local Area Network)等を使用した有線
通信システムにおいて、ルーティングテーブルを用いて
端末装置によるデータ伝送を中継処理するデータ中継装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばWANやLANを使用した有線通
信システムでは、ゲートウエイやルータ等のデータ中継
装置を備え、このデータ中継装置において有線端末装置
が送受信するデータの中継処理を行っている。
【0003】また最近では、セルラ電話システムやPH
Sに代表されるディジタル移動通信システムを利用し、
携帯情報端末を使用したデータ通信サービスの提供が開
始されている。そして、この種の移動データ通信システ
ムにおいても、移動端末装置において送受信されるデー
タは、ゲートウエイやルータ等のデータ中継装置により
中継処理される。
【0004】ところで、データ中継装置にはルーティン
グテーブルが設けられ、このルーティングテーブルには
上記中継処理に必要なルーティング情報が書き込まれ
る。ルーティング情報は、例えば端末装置の識別子や、
この端末装置との間に介在する基地局等の通信装置の識
別子、自装置と端末装置との間のコネクションに割り当
てられるSVC(Switching Virtual Circuit )番号等
により構成される。上記ルーティング情報の書き込み
は、データ中継装置が端末装置との間でパケット通信を
開始するごとに行われる。
【0005】ところがデータ中継装置の中にはパケット
通信の終了を知る手段を備えていないものがあり、この
ような装置ではルーティングテーブルに格納したルーテ
ィング情報が、パケット通信が終了した後もそのまま残
留する。このため、使用が進むにつれルーティングテー
ブルの記憶領域が圧迫され、テーブル容量によっては以
後の新たなパケット通信を行えなくなるおそれがある。
【0006】特に、移動データ通信システムの場合に
は、移動端末装置の移動に伴いハンドオーバが行われる
ごとに、新たな通信リンクが開設されてそのルーティン
グ情報がルーティングテーブルに書き込まれる。このた
め、ルーティングテーブルの容量圧迫はさらに深刻なも
のとなる。
【0007】この問題は、LAN等を使用した有線デー
タ通信システムにおいても同様に起こり得る。すなわ
ち、オフィスや学校等ではユーザが自身の移動に伴い携
帯型の端末装置をLANから一旦取り外して別の場所で
LANに再接続して使用したり、人事異動に伴い各ユー
ザの端末装置のすべて又は一部を接続し直すことがあ
る。このような場合にも、再接続後にパケット通信を行
う際にはルーティングテーブルに新たなルーティング情
報が書き込まれることになり、ルーティングテーブルの
容量は圧迫される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来では、例え
ば各ルーティング情報ごとにその保存時間を計時し、こ
の保存時間が予め定めた時間になった時点で対応するル
ーティング情報をルーティングテーブルから削除する方
式が考えられている。しかしながら、このような方式で
は、通信時間が長い場合にそのユーザのコネクションを
途中で切断してしまうことがあり、きわめて好ましくな
い。
【0009】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、コネクションを通信中
に切断してしまうことなく信頼性が高くかつ効果的なル
ーティングテーブルの管理を実現するデータ中継装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、無線エリアを形成する少なくとも一つ
の基地局とパケット網を介して接続され、前記基地局と
無線回線を介して接続される移動端末装置が送受信する
パケットデータの伝送を中継制御するデータ中継装置に
おいて、パケットデータの伝送に必要なルーティング情
報を格納するルーティングテーブルと、このルーティン
グテーブルにルーティング情報が格納されている移動端
末装置の各々についてパケットデータの伝送が行われて
いない時間を計時する計時手段と、この計時手段により
計時されたパケットデータの非伝送時間が所定時間を超
える移動端末装置が検出された場合に、当該移動端末装
置との間のコネクションの開設状態を判定する判定手段
と、この判定手段によりコネクションが開設されていな
いと判定された場合に、該当する移動端末装置に係わる
ルーティング情報を前記ルーティングテーブルから削除
する第1のルーティング情報管理手段とを備えたもので
ある。
【0011】従ってこの発明によれば、ルーティングテ
ーブルにおけるルーティング情報の記憶時間が所定時間
を超えると、このルーティング情報に対応する移動端末
装置のコネクション開設状態が調べられ、コネクション
が維持されていないことが確認された場合に当該ルーテ
ィング情報がルーティングテーブルから削除される。こ
のため、パケット通信が終了したにも拘わらずそのルー
ティング情報がいつまでも不必要にルーティングテーブ
ルに残留する不具合は防止され、これによりルーティン
グテーブルを効率良く管理することができる。
【0012】例えば移動端末装置が無線エリア間を移動
してハンドオーバが行われた場合に、移動前に使用して
いたコネクションに対応するルーティング情報は、所定
時間経過後にその使用の有無が判定された上でルーティ
ングテーブルから確実に削除される。このため、移動デ
ータ通信システムにあって効果的なルーティングテーブ
ルの管理が行える。
【0013】しかもこの発明によれば、使用中のルーテ
ィング情報を誤削除して、通信中のコネクションが途中
で切断されてしまう心配はなくなり、これにより信頼性
の高いパケット中継処理を実現することができる。
【0014】また第1の発明は、上記第1のルーティン
グ情報管理手段に加えて、ルーティングテーブルにおけ
るルーティング情報の格納数を監視する機能を有する第
2のルーティング情報管理手段をさらに備え、格納数が
予め定めた格納数に達した場合に、判定手段に各移動端
末装置との間のコネクションの開設状態を判定させ、コ
ネクションが開設されていないと判定された場合に、対
応する移動端末装置に係わるルーティング情報をルーテ
ィングテーブルから削除するように構成したことも特徴
としている。
【0015】このように構成することで、ルーティング
情報の記憶時間が所定時間に達する前においても、ルー
ティングテーブルの残り容量が所定量に低下した時点
で、対応する移動端末装置のコネクション開設状態が調
べられ、コネクションが維持されていない場合には該当
するルーティング情報がルーティングテーブルから削除
される。このため、ルーティングテーブルの残り容量が
なくなる前に、できる限り早く不必要なルーティング情
報を削除することができ、これによりSVCをより一層
有効に使用することが可能となる。
【0016】さらに第1の発明は、判定手段において、
基地局から判定対象の移動端末装置に対し応答を要求す
る接続確認信号を送出させるとともに、この接続確認信
号に対する移動端末装置の応答の有無を表す信号を基地
局から返送させ、この返送された信号をもとに判定対象
の移動端末装置に係わるコネクションの開設状態を判定
することを特徴としている。
【0017】このように構成することで、移動通信シス
テムを利用している場合においても、基地局と移動端末
装置との間の無線インタフェースを介して移動端末装置
のコネクション開設状態を確実に判定することができ
る。
【0018】一方、第2の発明は、例えばWAN或いは
LANを利用したパケット伝送システムのデータ中継装
置において、上記パケットデータの伝送に必要なルーテ
ィング情報を格納するルーティングテーブルと、このル
ーティングテーブルにルーティング情報が格納されてい
る端末装置の各々についてパケットデータの伝送が行わ
れていない時間を計時する計時手段と、この計時手段に
より計時されたパケットデータの非伝送時間が所定時間
を超える端末装置が検出された場合に、当該端末装置と
の間のコネクションの開設状態を判定する判定手段と、
この判定手段によりコネクションが開設されていないと
判定された場合に、該当する端末装置に係わるルーティ
ング情報を前記ルーティングテーブルから削除する第1
のルーティング情報管理手段とを備えたものである。
【0019】従ってこの発明においても、第1の発明と
同様に、不要になったルーティング情報は記憶後所定時
間が経過した後にコネクションの断が確認された上でル
ーティングテーブルから削除される。このため、パケッ
ト通信が終了したルーティング情報がいつまでも不必要
にルーティングテーブルに残留する不具合は防止され、
これによりルーティングテーブルを効率良く管理するこ
とができる。また、ルーティング情報を削除する際には
該当するコネクションの開設状態が確認されるので、通
信中にコネクションが切断される心配もない。
【0020】例えば、オフィスや学校等においてユーザ
が自身の移動に伴い携帯型の端末装置をLANから一旦
取り外して別の場所でLANに再接続して使用したり、
人事異動に伴い各ユーザの端末装置のすべて又は一部を
接続し直した場合に、有線端末装置が移設前に使用して
いたコネクションに対応するルーティング情報は、所定
時間経過後にその使用の有無が判定された上でルーティ
ングテーブルから確実に削除される。このため、有線デ
ータ通信システムにおいても効果的なルーティングテー
ブルの管理が行える。
【0021】しかもこの発明においても、使用中のルー
ティング情報を誤削除して、通信中のコネクションが途
中で切断される心配はなくなり、これにより信頼性の高
いパケット中継処理を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)この発明に係
わる第1の実施形態は、PHSを利用し、その複数の移
動端末装置をPHS基地局及びパケット網を介してデー
タ中継装置としてのゲートウエイに接続し、このゲート
ウエイによりサーバ装置と上記各移動端末装置との間の
データ伝送を中継制御するようにしたものである。
【0023】図1は、この発明の第1の実施形態に係わ
る移動パケット通信システムの概略構成図であり、CS
1〜CSnはPHSの基地局を示している。これらの基
地局CS1〜CSnはシステムがカバーするサービスエ
リアに地理的に分散配設されており、一つもしくは複数
で無線エリアを形成している。
【0024】移動端末装置PS1〜PSmは、上記各基
地局CS1〜CSnが形成するセル内において、最寄り
の基地局に無線回線を介して接続される。この基地局と
移動端末装置との間の無線アクセス方式としては、例え
ばTDMA−TDD(Time Division Multiple Access
−Time Division Duplex)方式が使用される。移動端末
装置PS1〜PSmには、通話機能のみを有する携帯電
話機の他に、データ通信機能と無線アクセス機能を備え
た携帯情報端末と、携帯電話機にパーソナル・コンピュ
ータPCを接続したものとがある。
【0025】また上記各基地局CS1〜CSnは、それ
ぞれ加入者回線を介してI′インタフェース網(以後
I′網と称する)IN2に接続されるとともに、専用線
を介して専用線網PNに接続される。I′網IN2はP
HSの基地局CS1〜CSnを収容するためのもので、
統合サービスディジタル網(ISDN)IN1と共に回
線交換網からなる公衆網を構成する。公衆網には多くの
有線端末装置(図示せず)が接続される。専用線網PN
はパケット網を構成し、例えばX.25に規定されるプ
ロトコルに従ってパケット交換を行う。
【0026】また上記ISDN網IN1及び専用線網P
Nには、データ中継装置としてのゲートウエイGWが接
続され、このゲートウエイGWには例えばLANを介し
てサーバ装置ASが接続される。サーバ装置ASは、移
動端末装置PS1〜PSm及び有線端末装置相互間で電
子メールの伝送を行う際のメールサーバとしての機能を
有すると共に、ニュースや広告等のWeb情報を移動端
末装置PS1〜PSm及び有線端末装置に通知するコン
テンツ・サーバとしての機能を有している。
【0027】なお、ゲートウエイGWは、例えばサービ
ス・プロバイダのアクセス・サーバを介して図示しない
インターネット等のコンピュータ・ネットワークにも接
続される。インターネットには多数のWWW(World-Wi
de Web)サーバが接続される。これらのWWWサーバに
は、TCP/IPプロトコルを使用することで、加入者
有線端末装置は勿論のこと上記移動端末装置PS1〜P
Smからもアクセスが可能となっている。
【0028】ところで、以上のような移動データ通信シ
ステムを構成する各装置のうち、先ずゲートウエイGW
は次のように構成される。図2はその構成を示す機能ブ
ロック図である。
【0029】すなわち、ゲートウエイGWは、ネットワ
ーク・インタフェース部91と、回線インタフェース部
92と、専用線インタフェース部93と、パケット通信
制御部94とを備え、さらにルーティングテーブル95
と、データ伝送時にパケットデータを一次記憶するバッ
ファ部96と、装置の動作を統括的に制御する装置制御
部97とを備えている。
【0030】このうちネットワーク・インタフェース部
91は、例えばLANやWAN、インターネット等のネ
ットワークに対する種々のインタフェース処理を行うと
共に、サーバ装置ASとの間でTCP/IPプロトコル
を使用してパケットデータの送受信を行う。回線インタ
フェース部92は、回線交換網であるISDN網IN1
に対するインタフェース処理を行う共に、ISDN網I
N1を介して移動端末装置PS1〜PSm及び図示しな
い有線端末装置との間でデータ伝送を行う。専用線イン
タフェース部93は、パケット通信制御部94の制御の
下、移動端末装置PS1〜PSmとの間で専用線網PN
を介したパケット伝送を行う。
【0031】ルーティングテーブル95は、移動端末装
置PS1〜PSmとの間に開設されたコネクションに係
わるルーティング情報を記憶するためのもので、このル
ーティング情報の書き込み及び削除は後述するパケット
通信制御部94により行われる。図3にこのルーティン
グテーブル95に格納されるルーティング情報の一例を
示す。
【0032】ところで、パケット通信制御部94は、
X.25に規定されるプロトコルに従い、移動サーバ装
置ASと端末装置PS1〜PSmとの間のパケット伝送
を制御するもので、この発明に係わる制御機能として接
続状態判定手段941と、ルーティング情報管理制御手
段942とを有している。
【0033】接続状態判定手段941は、ルーティング
テーブル95にルーティング情報が記憶されたコネクシ
ョンの開設状態を判定するもので、所定時間以上連続し
てパケットの伝送が行われていない移動端末装置に対し
基地局を介して接続確認信号を送り、その応答信号を受
信することによりコネクションの開設が維持されている
か否かを判定する。
【0034】ルーティング情報管理制御手段942は、
上記接続状態判定手段941により移動端末装置との間
のコネクションの開設状態が維持されていないと判定さ
れた場合に、該当するルーティング情報をルーティング
テーブル95から削除するものである。
【0035】次に、基地局CS1〜CSnは次のように
構成される。図5はその構成を示す機能ブロック図であ
る。基地局CS1〜CSnは、アンテナ111を備えた
無線部10と、モデム部20と、TDMA部30と、イ
ンタフェース部40と、制御部50と、情報記憶部60
と、データ通信部70とを備えている。
【0036】すなわち、移動端末装置PS1〜PSmか
ら到来した無線搬送波信号は、アンテナ111で受信さ
れたのち無線部10の高周波スイッチ(SW)112を
介して受信部113に入力される。この受信部113で
は、上記受信された無線搬送波信号がシンセサイザ11
4から発生された局部発振信号とミキシングされて受信
中間周波信号にダウンコンバートされる。なお、上記シ
ンセサイザ114から発生される局部発振信号の周波数
は、無線チャネル周波数に応じて制御部50より指示さ
れる。また、無線部10には受信電界強度検出部(RS
SI)116が設けられている。この受信電界強度検出
部116では、移動端末装置PS1〜PSmから到来し
た無線搬送波信号の受信電界強度が検出され、その検出
値は空きチャネルサーチや移動端末装置のハンドオーバ
制御等のために制御部50に通知される。
【0037】上記受信部113から出力された受信中間
周波信号は、モデム部20の復調部221に入力され
る。復調部221では上記受信中間周波信号のディジタ
ル復調が行なわれ、これによりディジタル復調信号が再
生される。
【0038】TDMA部30のTDMAデコード部33
1は、上記ディジタル復調信号を各受信タイムスロット
ごとに分離する。そして、分離したスロットのデータが
音声データであればこの音声データをインタフェース部
40に入力する。一方、分離したスロットのデータがパ
ケットデータや制御データであれば、これらのデータを
データ通信部70に入力する。
【0039】インタフェース部40は、ADPCM(Ad
aptive Differential Pulse Code Modulation )トラン
スコーダ441と、公衆回線インタフェース442と、
専用線インタフェース443とから構成される。
【0040】ADPCMトランスコーダ441は、上記
TDMAデコード部331から出力された音声データを
復号する。この復号されたディジタル音声信号は、公衆
回線インタフェース442からI′網IN2へ送出され
る。公衆回線インタフェース442は、制御部50の指
示に従い、I′網IN2に対する呼接続処理を行う。専
用線インタフェース443は、制御部50の指示に従
い、専用線網PNに対するパケット通信用のコネクショ
ンの開設処理等を行う。
【0041】データ通信部70は、移動端末装置PS1
〜PSmから到来したデータが自局宛の制御データであ
ればこの制御データを制御部50に入力する。制御部5
0は、この制御データを基に後述するパケット通信用の
コネクションの開設処理等を行う。これに対し移動端末
装置PS1〜PSmから到来したデータが外部宛のパケ
ットデータであれば、データ通信部70はこのパケット
データを、専用線インタフェース443を介して専用線
網PNへ送出する。
【0042】一方、I′網IN2から到来したディジタ
ル通信信号は、公衆回線インタフェース442で受信さ
れる。そして、上記ディジタル通信信号が音声データで
あれば、ADPCMトランスコーダ441で圧縮符号化
処理が施されてTDMAエンコード部332に入力され
る。これに対し上記ディジタル通信信号が制御データで
あればデータ通信部70に入力される。また専用線網P
Nから到来したパケットデータは、専用線インタフェー
ス443を介してデータ通信部70に入力される。
【0043】データ通信部70は、入力されたデータの
宛先が移動端末装置PS1〜PSmであれば、当該デー
タをTDMAエンコード部332に入力する。これに対
し入力されたデータが自局宛の制御データであれば、当
該制御データを制御部50に入力する。制御部50は、
この入力された制御データを解析して種々制御を行う。
また制御部50は、移動端末装置PS1〜PSm宛の制
御データを、データ通信部70を介して上記TDMAエ
ンコード部332へ出力する。
【0044】TDMAエンコード部332は、上記AD
PCMトランスコーダ441から出力された各チャネル
のディジタル音声データ、データ通信部70から出力さ
れた制御データやパケットデータを、制御部50から指
示された送信タイムスロットに挿入して多重化する。変
調部222は、上記TDMAエンコード部332から出
力された多重化ディジタル通信信号により送信中間周波
信号をディジタル変調し、この変調した送信中間周波信
号を送信部115に入力する。
【0045】送信部115は、上記変調された送信中間
周波信号をシンセサイザ114から発生された局部発振
信号とミキシングして無線搬送波周波数にアップコンバ
ートし、さらに所定の送信電力レベルに増幅する。この
送信部115から出力された無線搬送波信号は、高周波
スイッチ112を介してアンテナ111から移動端末装
置PS1〜PSmに向け送信される。
【0046】ところで、制御部50はマイクロコンピュ
ータを主制御部とするもので、この発明に係わる制御機
能として、接続確認信号送出制御手段551と、接続確
認応答返送制御手段552とを備えている。
【0047】接続確認信号送出制御手段551は、前記
ゲートウエイGから接続確認信号の送出指示が到来した
場合に、確認対象の移動端末装置に対し接続確認信号を
送信する。この接続確認信号は、例えば一斉呼び出しチ
ャネル(PCH)の空き領域を使用するか、又は図4に
示す個別セル用チャネル(SCCH)の空き領域を使用
することにより送信される。
【0048】接続確認応答返送制御手段552は、上記
接続確認信号送出後、タイマを起動して一定時間以内に
移動端末装置から応答が返送されるか否かを監視する。
そして、一定時間内に応答が返送された場合には接続応
答信号を、これに対し一定時間内に応答が返送されなか
った場合には接続応答信号をそれぞれ生成して、ゲート
ウエイGWに向け送出する。
【0049】また移動端末装置PS1〜PSmは次のよ
うに構成される。図6はその構成を示す機能ブロック図
である。移動端末装置PS1〜PSmは、アンテナ11
を備えた無線部1と、モデム部2と、TDMA部3と、
通話部4と、制御部5と、情報記憶部6と、データ通信
部7と、表示部8と、キー入力部9とを備えている。
【0050】すなわち、基地局CS1〜CSnから到来
した無線搬送波信号は、アンテナ11で受信されたのち
無線部1の高周波スイッチ(SW)12を介して受信部
13に入力される。この受信部13では、上記受信され
た無線搬送波信号がシンセサイザ14から発生された局
部発振信号とミキシングされて受信中間周波信号にダウ
ンコンバートされる。なお、上記シンセサイザ14から
発生される局部発振信号周波数は、制御部5の指示によ
り無線チャネル周波数に対応する値に設定される。ま
た、無線部1には受信電界強度検出部(RSSI)16
が設けられている。この受信電界強度検出部16では、
基地局CS1〜CSnから到来した無線搬送波信号の受
信電界強度が検出され、その検出値は例えば受信品質の
判定・表示を行うために制御部5に通知される。
【0051】上記受信部13から出力された受信中間周
波信号は、モデム部2の復調部21に入力される。復調
部21では上記受信中間周波信号のディジタル復調が行
なわれ、これによりディジタル復調信号が再生される。
【0052】TDMA部3のTDMAデコード部31
は、上記ディジタル復調信号を各受信タイムスロットご
とに分離する。そして、分離したスロットのデータが音
声データであればこの音声データをインタフェース部4
に入力する。一方、分離したスロットのデータがパケッ
トデータや制御データであれば、これらのデータをデー
タ通信部7に入力する。
【0053】通話部4は、ADPCM(Adaptive Diffe
rential Pulse Code Modulation )トランスコーダ41
と、PCMコーデック42と、スピーカ43と、マイク
ロホン44とを備えている。ADPCMトランスコーダ
41は、上記TDMAデコード部31から出力された音
声データを復号する。PCMコーデック42は、上記A
DPCMトランスコーダ41から出力されたディジタル
音声信号をアナログ信号に変換し、この音声信号をスピ
ーカ43から拡声出力する。
【0054】データ通信部7は、上記TDMAデコード
部31から供給されたデータを受信し、このデータを制
御部5に供給する。制御部5は受信データが制御データ
であればこの制御データを解析して必要な制御を行う。
これに対し受信データがサーバ等から到来したパケット
データであれば、このパケットデータをデパケットした
のち情報記憶部6に記憶すると共に、例えば液晶表示器
(LCD)からなる表示部8に供給して表示させる。
【0055】一方、マイクロホン44に入力されたユー
ザの音声信号は、PCMコーデック42でPCM符号化
されたのちADPCMトランスコーダ41でさらに圧縮
符号化される。そして、この符号化音声データはTDM
Aエンコード部32に入力される。また制御部5から出
力された制御データやパケットデータは、データ通信部
7を経て上記TDMAエンコード部32に入力される。
【0056】TDMAエンコード部32は、上記ADP
CMトランスコーダ41から出力された各チャネルのデ
ィジタル音声データ、およびデータ通信部7から出力さ
れた制御データやパケットデータを、制御部5から指示
された送信タイムスロットに挿入して多重化する。変調
部22は、上記TDMAエンコード部32から出力され
た多重化ディジタル通信信号により送信中間周波信号を
ディジタル変調し、この変調した送信中間周波信号を送
信部15に入力する。
【0057】送信部15は、上記変調された送信中間周
波信号をシンセサイザ14から発生された局部発振信号
とミキシングして無線搬送波周波数にアップコンバート
し、さらに所定の送信電力レベルに増幅する。この送信
部15から出力された無線搬送波信号は、高周波スイッ
チ12を介してアンテナ11から基地局CS1〜CSn
に向け送信される。
【0058】ところで、制御部5は例えばマイクロコン
ピュータを主制御部としたもので、この発明に係わる制
御機能として、接続確認信号監視手段51と、接続確認
応答送信制御手段52とを備えている。
【0059】接続確認信号監視手段51は、ゲートウエ
イGWとの間でパケット通信を行っている状態で、基地
局CS1〜CSnからPCHまたはSCCHを使用して
送られる接続確認信号を監視するものである。
【0060】接続確認応答返送制御手段52は、上記接
続確認信号監視手段51において接続制御信号が受信さ
れた場合に、SCCHの空き領域等を利用して応答を返
送する。
【0061】次に、以上のように構成された移動パケッ
ト通信システムの動作を説明する。例えばいまサーバ装
置ASから移動端末装置PS1宛のパケットデータが到
来し、これに伴いゲートウエイGWと着信先の移動端末
装置PS1との間に、パケット網PNを介してパケット
通信のためのコネクションが開設されたとする。
【0062】そうするとゲートウエイGWは、図7に示
すごとくステップ7aで、いま開設されたコネクション
に係わるルーティング情報をルーティングテーブル95
に書き込み、パケット通信制御部94内に設けられたタ
イマをステップ7bでスタートさせる。そして、この状
態でステップ7cにより、上記コネクションを使用して
到来するパケットデータを監視する。そして、パケット
データが到来すると、ステップ7dにより上記タイマを
リセットした後、ステップ7eにおいて上記パケットデ
ータの送受信処理を実行する。
【0063】一方、パケットデータが到来しなければ、
ステップ7fに移行して、ここでルーティングテーブル
95の残り容量を判定する。すなわち、ルーティングテ
ーブル95におけるルーティング情報の現在の登録数
が、予め設定したしきい値を超えているか否かを判定す
る。なお、しきい値は、例えばルーティングテーブル9
5におけるルーティング情報の最大登録数よりも10%
程度小さい値に設定される。
【0064】そして、まだルーティングテーブル95に
十分な空きがあり、上記ステップ7fにおいて登録数≦
しきい値と判定された場合には、ステップ7gに移行し
て上記タイマのタイムアウトを判定する。ここでタイマ
の計時時間は、例えばサーバ装置ASと移動端末装置P
S1〜PSmとの間で行われる1回の通信の所要時間の
平均値よりも十分に長い値に設定される。そして、タイ
ムアウト前であれば、ステップ7cに戻ってパケットデ
ータの受信監視を行うと共に、ステップ7fによるルー
ティングテーブル95の残り容量の判定と、ステップ7
gによるタイムアウトの判定とを順次実行する。以後以
上の判定を繰り返す。
【0065】さて、この状態で所定時間以上にわたって
パケットデータが到来せず、上記タイマがタイムアウト
したとする。そうすると、ゲートウエイGWのパケット
通信制御部94は、監視対象のコネクションが開放され
ている可能性があると判断して、ステップ7hでタイマ
をリセットした後、ステップ7iにより図10に示すご
とく、コネクション開設相手の移動端末装置PS1に対
応する基地局CS1に対し接続確認指示を送出する。
【0066】基地局CS1は、待ち受け状態において、
図8に示すごとくステップ8aでゲートウエイGWから
の接続確認指示の到来を監視しており、この状態で上記
接続確認指示が到来すると、ステップ8bに移行してこ
こで接続確認信号を生成し、この接続確認信号をコネク
ション開設相手の移動端末装置PS1に向け送信する。
なお、この接続確認信号の送信は、先に述べたように例
えば一斉呼び出しチャネル(PCH)の空き領域を使用
するか、又は図4に示す個別セル用チャネル(SCC
H)の空き領域を使用することにより行われる。
【0067】移動端末装置PS1は、パケット通信中に
おいて、図9に示すようにステップ9aで接続確認信号
の到来監視を行っている。そして、この状態で基地局C
S1から自装置宛の接続確認信号が到来すると、ステッ
プ9bでSCCH等を用いて応答を返送する。なお、パ
ケット通信を既に終了していれば、移動端末装置PS1
は応答を返送しない。
【0068】これに対し基地局CS1は、上記接続確認
信号の送信後、図8に示すようにステップ8cでタイマ
をスタートさせ、ステップ8eでこのタイマのタイムア
ウトを監視しながら、ステップ8dで移動端末装置PS
1からの応答の返送を監視する。そして、タイムアウト
する前に移動端末装置PS1から応答が返送されると、
当該移動端末装置PS1とゲートウエイGWとの間のコ
ネクションは維持されていると判断し、ステップ8fに
移行してゲートウエイGWに対し接続応答信号を返送す
る。一方、移動端末装置PS1が応答を返さなければ、
上記タイマがタイムアウトした時点で、当該移動端末装
置PS1とゲートウエイGWとの間のコネクションは開
放されていると判断し、ステップ8gに移行してゲート
ウエイGWに対し切断応答信号を返送する。
【0069】ゲートウエイGWは、前記接続確認指示の
送出後、基地局CS1からの接続確認応答信号の返送を
監視している。そして、接続確認応答信号が返送される
と、この接続確認応答信号をもとに図7に示すステップ
7jでコネクションが維持されているか否かを判定す
る。そして、いま例えば基地局CS1から接続応答信号
が到来したとすると、コネクションはまだ維持されてい
ると判断して、ステップ7bに戻って、先に述べたパケ
ットデータの送受信処理及びコネクション開設状態の判
定を繰り返す。
【0070】これに対し基地局CS1から切断応答信号
が返送された場合には、コネクションは既に開放されて
いると判断してステップ7kに移行し、ここでこのコネ
クションに対応するルーティング情報をルーティングテ
ーブル95から削除する。
【0071】一方、ゲートウエイGWは、先に述べたよ
うにステップ7fにおいてルーティングテーブル95に
おけるルーティング情報の登録数がしきい値を超えたか
否かを監視している。そして、タイムアウトが生じる前
に、ルーティングテーブル95におけるルーティング情
報の登録数がしきい値を超えると、ゲートウエイGWは
ステップ7hに移行してここでタイマをリセットした
後、ステップ7iで接続確認指示を基地局CS1に向け
送出する。そして、基地局CS1から切断応答信号が返
送されれば、当該コネクションに対応するルーティング
情報をルーティングテーブル95から削除する。
【0072】すなわち、タイムアウト前であっても、ル
ーティングテーブル95の残り容量が一定量未満に減少
するとコネクション開設状態の判定が行われ、開放され
ているコネクションがあればこのコネクションに対応す
るルーティング情報が削除される。
【0073】以上のようにこの発明の第1の実施形態で
は、ゲートウエイGWのルーティングテーブル95にル
ーティング情報が登録されたコネクションにおいて、パ
ケット通信が所定時間連続して行われていない場合に、
ゲートウエイGWから基地局CS1に接続確認指示を送
って基地局に移動端末装置PS1の状態を調べさせ、そ
の応答信号を受信して上記ルーティング情報に対応する
コネクションの開設状態を判定し、コネクションが維持
されていないと判定した場合には該当するルーティング
情報をルーティングテーブル95から削除するようにし
ている。
【0074】従って、パケット通信が終了したコネクシ
ョンのルーティング情報が、いつまでも不必要にルーテ
ィングテーブル95に記憶される不具合をなくすことが
でき、これによりルーティングテーブル95を効率良く
使用することができる。
【0075】例えば移動端末装置PS1〜PSmが無線
エリア間を移動してハンドオーバが行われた場合に、移
動前に使用していたコネクションに対応するルーティン
グ情報は、所定時間経過後にその使用の有無が判定され
た上でルーティングテーブル95から確実に削除され
る。このため、移動パケット通信システムにあって特に
効果的なルーティングテーブルの管理が行える。
【0076】また、使用中のコネクションが途中で切断
されることもなく、これにより信頼性の高いルーティン
グを実現できる。
【0077】さらにこの実施形態では、タイムアウト前
であっても、ルーティングテーブル95の残り容量が一
定量未満に減少するとコネクション開設状態の判定が行
われ、開放されているコネクションがあればこのコネク
ションに対応するルーティング情報が削除される。この
ため、ルーティングテーブル95の残り容量が全てなく
なる前に不要なルーティング情報をいち早く削除するこ
とができ、これによりルーティング不能に陥る確率を低
減することができる。
【0078】(第2の実施形態)この発明に係わる第2
の実施形態は、パーソナル・コンピュータ等からなる複
数の有線端末装置をパケット網に収容し、これらの有線
端末装置とサーバ装置との間のパケットデータの伝送を
ゲートウエイ等のデータ中継装置を使用して行う有線パ
ケット通信システムにおいて、データ中継装置から有線
端末装置に接続確認信号を送出することにより、ルーテ
ィングテーブルにルーティング情報が登録されたコネク
ションの開設状態を調べ、コネクションが維持されてい
ないと判定された場合に、対応するルーティング情報を
ルーティングテーブルから削除するようにしたものであ
る。
【0079】図11は、この発明の第2の実施形態に係
わる有線パケット通信システムを示す概略構成図であ
る。パーソナル・コンピュータやワークステーション等
の有線端末装置WS1〜WSjはパケット網PPNに収
容される。パケット網PPNは例えばWAN或いはLA
Nにより構成され、X.25に規定されるプロトコルに
従ってパケット通信を行う。さらに、パケット網PPN
にはゲートウエイGGWを介してサーバ装置AASが接
続される。サーバ装置AASは、メールサーバ及びコン
テンツ・サーバの機能を有する。
【0080】ゲートウエイGGWは次のように構成され
る。図12はその構成を示す機能ブロック図である。な
お、同図において前記図2と同一部分には同一符号を付
して詳しい説明は省略する。
【0081】このゲートウエイGGWは、網インタフェ
ース機能として、ネットワーク・インタフェース部91
と、パケット網インタフェース部930とを備えてい
る。このうちパケット網インタフェース部930は、
X.25に規定されるプロトコルに従い、パケット網P
PNを介して有線端末装置WS1〜WSjとの間でパケ
ット通信を行う。
【0082】ルーティングテーブル950には、有線端
末装置WS1〜jWSjとの間に開設されたコネクショ
ンのルーティング情報が格納される。ルーティング情報
は、SVC番号と、IPアドレスと、有線端末装置の端
末識別子とから構成される。図13はその一例を示すも
のである。
【0083】パケット通信制御部940は、上記パケッ
ト網インタフェース部930におけるパケット通信を制
御するもので、この発明に係わる機能として接続状態判
定手段943と、ルーティング情報管理制御手段944
とを備えている。
【0084】接続状態判定手段943は、ルーティング
テーブル950にルーティング情報が記憶されたコネク
ションの開設状態を判定するもので、所定時間以上連続
してパケットの伝送が行われていないコネクションにつ
いて、このコネクションを開設した有線端末装置WS1
〜WSjに対し接続確認信号を送り、その応答信号を受
信することによりコネクションの開設が維持されている
か否かを判定する。
【0085】ルーティング情報管理制御手段944は、
上記接続状態判定手段943によりコネクションの開設
状態が維持されていないと判定された場合に、該当する
コネクションのルーティング情報をルーティングテーブ
ル950から削除するものである。
【0086】次に、以上のように構成された有線パケッ
ト通信システムの動作を説明する。ゲートウエイGGW
と着信先の有線端末装置WS1との間に、パケット網P
PNを介してパケット通信のためのコネクションが開設
されたとする。そうするとゲートウエイGGWは、いま
開設されたコネクションに係わるルーティング情報をル
ーティングテーブル950に書き込み、パケット通信制
御部940内に設けられたタイマをスタートさせる。そ
して、この状態で上記コネクションを使用して到来する
パケットデータを監視し、パケットデータが到来すると
上記タイマをリセットした後、当該パケットデータの送
受信処理を実行する。
【0087】一方、パケットデータが到来しなければ、
ルーティングテーブル950の残り容量を判定する。す
なわち、ルーティングテーブル950におけるルーティ
ング情報の現在の登録数が、予め設定したしきい値を超
えているか否かを判定する。なお、しきい値は、例えば
ルーティングテーブル950におけるルーティング情報
の最大登録数よりも10%程度小さい値に設定される。
【0088】そして、まだルーティングテーブル950
に十分な空きがあり、登録数≦しきい値と判定された場
合には、上記タイマのタイムアウトを判定する。ここで
タイマの計時時間は、例えばサーバ装置AASと有線端
末装置WS1〜WSjとの間で行われる1回の通信の所
要時間の平均値よりも十分に長い値に設定される。そし
て、タイムアウト前であれば、パケットデータの受信監
視を行うと共に、上記ルーティングテーブル950の残
り容量の判定と、タイムアウトの判定とを順次実行す
る。以後以上の判定を繰り返す。
【0089】さて、この状態で所定時間以上にわたって
パケットデータが到来せず、上記タイマがタイムアウト
したとする。そうすると、ゲートウエイGGWのパケッ
ト通信制御部940は、監視対象のコネクションが開放
されている可能性があると判断して、タイマをリセット
した後、コネクション開設相手の有線端末装置WS1に
対し図14に示すごとく接続確認信号を送出する。この
接続確認信号は、例えばIPより上位レイヤのICMP
(Internet Control Message Protocol )の中にあるP
ING(Packet Internet Groper)を使用して送出す
る。
【0090】有線端末装置WS1は、パケット通信中に
おいて、接続確認信号の到来を監視している。そして、
この状態でゲートウエイGGWから自装置宛の接続確認
信号が到来すると、図14に示すごとく接続確認応答を
返送する。なお、パケット通信を既に終了していれば、
有線端末装置WS1は接続確認応答を返送しない。
【0091】ゲートウエイGGWは、前記接続確認信号
の送出後、有線端末装置WS1からの接続確認応答の返
送を監視している。そして、接続確認応答が返送される
と、この接続確認応答をもとにコネクションが維持され
ているか否かを判定する。そして、いま例えば有線端末
装置WS1から接続確認応答が到来したとすると、コネ
クションはまだ維持されていると判断して、先に述べた
パケットデータの送受信処理及びコネクション開設状態
の判定を繰り返す。
【0092】これに対し有線端末装置WS1から接続確
認応答が一定時間内に返送されなかった場合には、コネ
クションは既に開放されていると判断して、このコネク
ションに対応するルーティング情報をルーティングテー
ブル950から削除する。
【0093】一方、ゲートウエイGGWは、先に述べた
ようにルーティングテーブル950におけるルーティン
グ情報の登録数がしきい値を超えたか否かを監視してい
る。そして、タイムアウトが生じる前に、ルーティング
テーブル950におけるルーティング情報の登録数がし
きい値を超えると、ゲートウエイGGWはタイマをリセ
ットした後、接続確認信号を有線端末装置WS1に向け
送出する。そして、有線端末装置WS1から一定時間内
に接続確認応答が返送されなければ、当該コネクション
に対応するルーティング情報をルーティングテーブル9
50から削除する。
【0094】従ってこの第2の実施形態によれば、WA
N或いはLANを使用した有線パケット通信システムに
おいても、前記第1の実施形態と同様に、パケット通信
が終了したコネクションのルーティング情報が、いつま
でも不必要にルーティングテーブル950に記憶される
不具合をなくすことができる。
【0095】例えば、オフィスや学校等においてユーザ
が自身の移動に伴い携帯型の端末装置をLANから一旦
取り外して別の場所でLANに再接続して使用したり、
人事異動に伴い各ユーザの端末装置のすべて又は一部を
接続し直した場合に、有線端末装置WS1〜WSjが移
設前に使用していたコネクションに対応するルーティン
グ情報は、所定時間経過後にその使用の有無が判定され
た上でルーティングテーブル950から確実に削除され
る。このため、有線パケット通信システムにおいても効
果的なルーティングテーブルの管理が行える。
【0096】また、使用中のコネクションが途中で切断
されることもなく、これにより信頼性の高いルーティン
グを実現できる。
【0097】さらに第2の実施形態では、タイムアウト
前であっても、ルーティングテーブル950の残り容量
が一定量未満に減少するとコネクション開設状態の判定
が行われ、開放されているコネクションがあればこのコ
ネクションに対応するルーティング情報が削除される。
このため、ルーティングテーブル950の残り容量が全
てなくなる前に不要なルーティング情報をいち早く削除
することができ、これによりルーティング不能に陥る確
率を低減することができる。
【0098】(その他の実施形態)第1の実施形態で
は、接続確認信号をPHSのPCHまたはSCCHを使
用して送るようにしたが、その他の制御信号を使用して
もよい。また同様に第2の実施形態では、接続確認信号
をIPの上位レイヤのICMPの中にあるPINGを使
用して送出する用にしたが、その他の制御信号を使用し
てもよい。
【0099】その他、接続確認のための制御手順とその
内容、データ中継装置の構成、移動通信システムの種類
とその構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できる。
【0100】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明に係わるデ
ータ中継装置では、ルーティングテーブルにルーティン
グ情報が格納されている移動端末装置の各々についてパ
ケットデータの伝送が行われていない時間を計時して、
この計時されたパケットデータの非伝送時間が所定時間
を超える移動端末装置が検出された場合に、当該移動端
末装置との間のコネクションの開設状態を判定し、この
判定の結果コネクションが開設されていない場合に、該
当する移動端末装置に係わるルーティング情報をルーテ
ィングテーブルから削除するようにしている。
【0101】従ってこの発明によれば、コネクションを
通信中に切断してしまうことなく信頼性が高くかつ効果
的なルーティングテーブルの管理を行うことができるデ
ータ中継装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる移動データ通信システムの
第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】 図1に示した移動データ通信システムのゲー
トウエイの構成を示す機能ブロック図。
【図3】 図1に示したゲートウエイに設けられるルー
ティングテーブルの構成の一例を示す図。
【図4】 接続確認信号の構成の一例を示す図。
【図5】 図1に示した移動データ通信システムの基地
局装置の構成を示す機能ブロック図。
【図6】 図1に示した移動データ通信システムの移動
端末装置の構成を示す機能ブロック図。
【図7】 図2に示したゲートウエイの制御手順及び制
御内容を示すフローチャート。
【図8】 図5に示した基地局装置の制御手順及び制御
内容を示すフローチャート。
【図9】 図6に示した移動端末装置の制御手順及び制
御内容を示すフローチャート。
【図10】 図1に示した移動データ通信システムにお
ける接続確認動作を説明するためのシーケンス図。
【図11】 この発明に係わる移動データ通信システム
の第2の実施形態を示す概略構成図。
【図12】 図11に示した移動データ通信システムの
ゲートウエイの構成を示す機能ブロック図。
【図13】 図12に示したゲートウエイに設けられる
ルーティングテーブルの構成の一例を示す図。
【図14】 図11に示した移動データ通信システムに
おける接続確認動作を説明するためのシーケンス図。
【符号の説明】
CS1〜CSn…基地局 PS1〜PSm…移動端末装置 WS1〜WSj…有線端末装置 IN1…ISDN網 IN2…I′網 PN…専用線網 PNN…パケット網 AS,AAS…サーバ装置 GW,GGS…ゲートウエイ 1,10…無線部 2,20…モデム部 3,30…TDMA部 4…通話部 5,50…制御部 6,60…情報記憶部 7,70…データ通信部 8…表示部 9…入力部 11,111…アンテナ 12,112…高周波スイッチ(SW) 13,113…受信部 14,114…シンセサイザ 15,115…送信部 16,116…受信電界強度検出部(RSSI) 21,221…復調部 22,222…変調部 31,331…TDMAデコード部 32,332…TDMAエンコード部 40…インタフェース部 41,441…ADPCMトランスコーダ 42…PCMコーデック 43…スピーカ 44…マイクロホン 442…公衆回線インタフェース 443…専用線インタフェース 51…接続確認信号受信判定手段 52…接続確認応答送信制御手段 551…接続確認信号送出制御手段 552…接続確認応答返送制御手段 91…ネットワーク・インタフェース部 92…公衆回線インタフェース部 93…専用線インタフェース部 94,940…パケット通信制御部 941,943…接続状態判定手段 942,944…ルーティング情報管理制御手段 95,950…ルーティングテーブル部 96…バッファ部 97…装置制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04M 11/00 302

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線エリアを形成する少なくとも一つの
    基地局とパケット網を介して接続され、前記基地局と無
    線回線を介して接続される移動端末装置が送受信するパ
    ケットデータの伝送を中継制御するデータ中継装置にお
    いて、 前記パケットデータの伝送に必要なルーティング情報を
    格納するルーティングテーブルと、 前記ルーティングテーブルにルーティング情報が格納さ
    れている移動端末装置の各々についてパケットデータの
    伝送が行われていない時間を計時する計時手段と、 この計時手段により計時されたパケットデータの非伝送
    時間が所定時間を超える移動端末装置が検出された場合
    に、当該移動端末装置との間のコネクションの開設状態
    を判定する判定手段と、 この判定手段によりコネクションが開設されていないと
    判定された場合に、該当する移動端末装置に係わるルー
    ティング情報を前記ルーティングテーブルから削除する
    第1のルーティング情報管理手段とを具備したことを特
    徴とするデータ中継装置。
  2. 【請求項2】 前記ルーティングテーブルにおけるルー
    ティング情報の格納数を監視する手段を有し、格納数が
    予め定めた格納数に達した場合に、前記判定手段に各移
    動端末装置との間のコネクションの開設状態を判定さ
    せ、コネクションが開設されていないと判定された場合
    に、対応する移動端末装置に係わるルーティング情報を
    前記ルーティングテーブルから削除する第2のルーティ
    ング情報管理手段を、さらに備えたことを特徴とする請
    求項1記載のデータ中継装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、基地局から判定対象の
    移動端末装置に対し応答を要求する接続確認信号を送出
    させるとともに、この接続確認信号に対する移動端末装
    置の応答の有無を表す信号を基地局から返送させ、この
    返送された信号をもとに判定対象の移動端末装置に係わ
    るコネクションの開設状態を判定することを特徴とする
    請求項1又は2記載のデータ中継装置。
  4. 【請求項4】 複数の端末装置に対し有線通信網を介し
    て接続され、各端末装置において送受信されるパケット
    データの伝送を中継制御する機能を備えたデータ中継装
    置において、 前記パケットデータの伝送に必要なルーティング情報を
    格納するルーティングテーブルと、 前記ルーティングテーブルにルーティング情報が格納さ
    れている端末装置の各々についてパケットデータの伝送
    が行われていない時間を計時する計時手段と、 この計時手段により計時されたパケットデータの非伝送
    時間が所定時間を超える端末装置が検出された場合に、
    当該端末装置との間のコネクションの開設状態を判定す
    る判定手段と、 この判定手段によりコネクションが開設されていないと
    判定された場合に、該当する端末装置に係わるルーティ
    ング情報を前記ルーティングテーブルから削除する第1
    のルーティング情報管理手段とを具備したことを特徴と
    するデータ中継装置。
  5. 【請求項5】 前記ルーティングテーブルにおけるルー
    ティング情報の格納数を監視する手段を有し、格納数が
    予め定めた格納数に達した場合に、前記判定手段に各端
    末装置との間のコネクションの開設状態を判定させ、コ
    ネクションが開設されていないと判定された場合に、対
    応する端末装置に係わるルーティング情報を前記ルーテ
    ィングテーブルから削除する第2のルーティング情報管
    理手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項4記載
    のデータ中継装置。
  6. 【請求項6】前記判定手段は、判定対象の端末装置に対
    し応答を要求する接続確認信号を送出し、この接続確認
    信号に対し所定の応答が到来するか否かを監視すること
    で、コネクションの開設状態を判定することを特徴とす
    る請求項4又は5記載のデータ中継装置。
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