JPH11312965A - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

Info

Publication number
JPH11312965A
JPH11312965A JP10118017A JP11801798A JPH11312965A JP H11312965 A JPH11312965 A JP H11312965A JP 10118017 A JP10118017 A JP 10118017A JP 11801798 A JP11801798 A JP 11801798A JP H11312965 A JPH11312965 A JP H11312965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
inverter circuit
pulse signal
shifted
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10118017A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Aoki
明雄 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10118017A priority Critical patent/JPH11312965A/ja
Publication of JPH11312965A publication Critical patent/JPH11312965A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的少ない数のインバータ回路でもって、
大きなデューティ変形を伴うことなく、効率的な伝達遅
延を可能にする。 【解決手段】 入力パルス信号をインバータ回路列で遅
延伝達させるとともに、上記入力パルス信号の立ち上が
りタイミングの遅延量が選択的に拡大されるように上記
インバータ回路列内のしきい値をレベルシフトさせた第
1の遅延経路と、上記入力パルス信号をインバータ回路
列で遅延伝達させるとともに、上記入力パルス信号の立
ち下がりタイミングの遅延量が選択的に拡大されるよう
に上記インバータ回路列内のしきい値をレベルシフトさ
せた第2の遅延経路とを有し、第1の遅延経路で遅延伝
達された第1のパルス信号と第2の遅延経路で遅延伝達
された第2のパルス信号を両信号が共にハイまたはロウ
のときに切り換えて交互に出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遅延回路、さらに
は半導体集積回路内にて論理インバータ回路を使ってパ
ルス信号の遅延伝達を行う遅延回路に適用して有効な技
術に関するものであって、たとえばCMOS型論理LS
I(大規模半導体集積回路)に利用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的大規模な論理半導体集積回路で
は、クロック信号などのパルス信号をタイミング調整し
ながら伝達するために、遅延回路が必要となる場合が多
い。この遅延回路を半導体集積回路内にて実現するため
に、複数のインバータ回路を多段接続してなるインバー
タ回路列が良く使用される。
【0003】CMOSトランジスタなどにより形成され
る論理インバータ回路は、ゲート容量の充放電時間など
により、なにがしかの伝達遅延を有する(たとえばコロ
ナ社発行「集積回路工学(2):回路技術編」柳井久
義、永田 穣 共著、123〜125ページ(CMOS
インバータ)を参照)。このインバータ回路での1段あ
たりの遅延量はそれほど大きくないが、これを多段接続
することで必要な遅延量を得ることができる。
【0004】インバータ回路列による遅延回路は、半導
体集積回路内にて基本回路セルをなすインバータ回路を
用いて簡単に構成できるとともに、遅延量の設定をイン
バータの接続段数だけで簡単に行うことができるなどの
利点があり、とくに半導体集積回路内での使用に適して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0006】すなわち、インバータ回路列による遅延回
路にてある程度以上の遅延量を得ようとすると、必要と
なるインバータ回路数が多くなって、半導体集積回路の
必要レイアウト面積が大きくなってしまうという問題が
生じる。
【0007】また、大きな遅延量を得るためにインバー
タ回路の接続段数を多くすると、個々のインバータ回路
での特性変動分が蓄積されて遅延量に現れるため、精度
を必要とするタイミング調整には使えなくなるという問
題が生じる。
【0008】そこで、本発明者は、インバータ回路の接
続段数が少なくても大きな遅延効果が得られる方法とし
て、インバータ回路のしきい値をロウまたはハイ側にシ
フトさせることを検討した。
【0009】たとえば、図7の(A)に示すように、イ
ンバータ回路のしきい値を標準値Vtnよりもハイレベ
ル側の値Vtuに設定すると、パルス入力信号の瞬時値
がしきい値Vtuに達するまでの時間(dt1)が長く
なり、この長くなった分がパルス出力信号の立ち上がり
遅れの拡大となる。つまり、入力信号に対する出力信号
の立ち上がり遅延量が増大する。
【0010】しかし、この場合、遅延が拡大するのは、
入力信号の立ち上がりタイミングだけであって、その立
ち下がりタイミングでは逆に遅延が縮小する(dt
2)。この結果、遅延された出力信号は、元の入力信号
に対して、ロウレベル期間(W11)とハイレベル期間
(W21)の比いわゆるデューティが不均衡に変形して
しまっている。しかも、この変形は段を重ねるごとに激
しくなる。つまり、信号の波形情報とくにデューティが
崩れてしまうという問題が生じる。
【0011】パルス信号では、その立ち上がりと立ち下
がりをタイミング基準として利用することが多く、した
がって、信号の遅延伝達過程にて、その立ち上がりと立
ち下がりのタイミングを定めるデューティが不均衡に変
形することは極力回避しなければならない。
【0012】本発明の目的は、比較的少ない数のインバ
ータ回路でもって、大きなデューティ変形を伴うことな
く、効率的な伝達遅延を可能にする、という技術を提供
することにある。
【0013】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0015】すなわち、入力パルス信号をインバータ回
路列で遅延伝達させるとともに、上記入力パルス信号の
立ち上がりタイミングの遅延量が選択的に拡大されるよ
うに上記インバータ回路列内のしきい値をレベルシフト
させた第1の遅延経路と、上記入力パルス信号をインバ
ータ回路列で遅延伝達させるとともに、上記入力パルス
信号の立ち下がりタイミングの遅延量が選択的に拡大さ
れるように上記インバータ回路列内のしきい値をレベル
シフトさせた第2の遅延経路とを有し、第1の遅延経路
で遅延伝達された第1のパルス信号と第2の遅延経路で
遅延伝達された第2のパルス信号を両信号が共にハイま
たはロウのときに切り換えて交互に出力させる、という
ものである。
【0016】上述した手段によれば、しきい値のレベル
シフトによりインバータ回路の遅延効果を大幅に高める
ことができるとともに、その遅延効果を立ち上がり/立
ち下がりの両方で均等に得ることができる。
【0017】これにより、比較的少ない数のインバータ
回路でもって、大きなデューティ変形を伴うことなく、
効率的な伝達遅延を可能にする、という目的が達成され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様を
図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の技術が適用された遅延回路
の一実施態様を示す。
【0020】同図に示す遅延回路は、第1の遅延経路
1、第2の遅延経路2、信号切換回路3により構成さ
れ、入力パルス信号Xinは第1および第2の遅延経路
1,2に分岐されて入力され、それぞれに遅延伝達され
る。
【0021】第1の遅延経路1は4個の論理インバータ
回路41,42,43,44を多段接続したものであっ
て、初段と終段のインバータ回路41,44は標準しき
い値(Vtn)を有するように構成されている。また、
2段目のインバータ回路42はハイ側にレベルシフトさ
れたしきい値(Vtu)を有し、3段目のインバータ回
路43はロウ側にレベルシフトされたしきい値(Vt
d)を有するようにそれぞれ構成されている。X11,
X12,X13,X14はそれぞれ、各インバータ回路
41〜44の伝達出力信号を示す。
【0022】第2の遅延経路2は、これも4個の論理イ
ンバータ回路51,52,53,54を多段接続したも
のであって、初段と終段のインバータ回路51,54は
標準しきい値(Vtn)を有し、2段目のインバータ回
路52はロウ側にレベルシフトされたしきい値(Vt
d)を有し、3段目のインバータ回路53はハイ側にレ
ベルシフトされたしきい値(Vtu)を有するようにそ
れぞれ構成されている。X21,X22,X23,X2
4はそれぞれ、各インバータ回路51〜54の伝達出力
信号を示す。
【0023】第1の遅延経路1と第2の遅延経路2は、
2段目および3段目のインバータ回路42と52、43
と53の各しきい値のシフト方向が互いに逆になってい
る。第1の遅延経路1では、2段目のインバータ回路4
2のしきい値(Vtu)がハイ側にレベルシフトされ、
3段目のインバータ回路43のしきい値(Vtd)がロ
ウ側にレベルシフトされていることにより、入力パルス
信号Xinはその立ち上がりタイミングの遅延量が立ち
下がりタイミングのそれよりも選択的に拡大されるよう
になっている。
【0024】第2の遅延経路2では、2段目のインバー
タ回路42のしきい値(Vtd)がロウ側にレベルシフ
トされ、3段目のインバータ回路43のしきい値(Vt
u)がハイ側にレベルシフトされていることにより、入
力パルス信号Xinはその立ち下がりタイミングの遅延
量が立ち上がりタイミングのそれよりも選択的に拡大さ
れるようになっている。
【0025】信号切換回路3は、図2に示すように、第
1または第2の遅延経路1,2にて遅延される前の入力
パルス信号Xinで相補的に開閉動作する論理ゲートを
用いて構成することができる。
【0026】図2は上記信号切換回路3の構成例を示
す。
【0027】同図に示す信号切換回路3は、AND論理
ゲートG1,G2と、OR論理ゲートG3により構成さ
れ、切換信号がハイのときに第1の遅延経路1の出力信
号X14がゲートG1,G3を経て出力(Xout)に
導出される一方、切換信号がロウのときに第2の遅延経
路2の出力信号X24がゲートG2,G3を経て出力
(Xout)に導出されるようになっている。切換信号
としては、この実施例では、上記入力パルス信号Xin
が使用される。
【0028】図3は標準しきい値を有するインバータ回
路の構成例を示す。
【0029】同図において、(A)はレイアウト概略、
(B)は回路、(C)は論理記号をそれぞれ示す。
【0030】同図に示すインバータ回路はpチャンネル
MOSトランジスタP1とnチャンネルMOSトランジ
スタN1を電源電位Vdd−Vssの間で縦型接続した
ものであって、入力信号inは共通ゲートに印加され、
出力信号out共通ドレインから取り出される。pチャ
ンネルMOSトランジスタP1は、(A)に示すよう
に、高濃度p型不純物拡散層による2つのソース・ドレ
イン領域61,61と、この2つのソース・ドレイン領
域61,61の間のチャンネル領域上に薄い酸化膜を置
いて形成されたゲート電極63により形成される。
【0031】nチャンネルMOSトランジスタN1は、
同じく(A)に示すように、高濃度n型不純物拡散層に
よる2つのソース・ドレイン領域62,62と、この2
つのソース・ドレイン領域62,62の間のチャンネル
領域上に薄い酸化膜を置いて形成されたゲート電極63
により形成される。
【0032】pチャンネルMOSトランジスタP1のし
きい値等の特性はチャンネル長Lpとゲート幅Wpに依
存し、ゲート幅/チャンネル長値(Wp/Lp)が大き
いほどしきい値は低く、反対の場合は高くなる傾向があ
る。同様に、nチャンネルMOSトランジスタN1のし
きい値等の特性もチャンネル長Lnとゲート幅Wnに依
存し、ゲート幅/チャンネル長値(Wn/Ln)が大き
いほどしきい値は低く、反対の場合は高くなる傾向があ
る。
【0033】したがって、CMOSインバータ回路をな
すpチャネルMOSトランジスタP1とnチャネルMO
SトランジスタN1の各ゲート幅/チャンネル長値(W
p/Lp、Wn/Ln)の相対比により、そのCMOS
インバータ回路のしきい値を設定することができる。図
3に示した例では、標準しきい値(Vtn)となるよう
に、Wp,Lp,Wn,Lnがそれぞれに設定されてい
る。
【0034】図4は標準しきい値のインバータ回路の入
出力信号波形を示す。
【0035】同図に示すように、標準しきい値(Vt
n)のインバータ回路では、入力信号の立ち上がりと立
ち下がりがほぼ等しく遅延伝達(dt1,dt2)され
る。したがって、入力信号のデューティ(W10/W2
0)はほぼそのまま出力信号のデューティ(W11/W
21)に反映される。
【0036】図5はしきい値をロウ側にレベルシフトさ
せたインバータ回路の構成例を示す。同図に示すインバ
ータ回路はCMOSインバータ回路であって、(A)は
そのレイアウト概略、(B)はその回路、(C)はその
論理記号をそれぞれ示す。
【0037】同図に示すCMOSインバータ回路では、
pチャネルMOSトランジスタP1のゲート幅/チャン
ネル長値(Wp/Lp)を標準よりも小さくする一方、
nチャネルMOSトランジスタN1のゲート幅/チャン
ネル長値(Wn/Ln)を標準よりも大きくすることに
より、しきい値(Vtd)をロウ側(Vss側)にレベ
ルシフトさせている。
【0038】図6はしきい値をハイ側にレベルシフトさ
せたインバータ回路の構成例を示す。同図に示すインバ
ータ回路もCMOSインバータ回路であって、(A)は
そのレイアウト概略、(B)はその回路、(C)はその
論理記号をそれぞれ示す。
【0039】同図に示すCMOSインバータ回路では、
図5の場合とは逆に、pチャネルMOSトランジスタP
1のゲート幅/チャンネル長値(Wp/Lp)を標準よ
りも大きくする一方、nチャネルMOSトランジスタN
1のゲート幅/チャンネル長値(Wn/Ln)を標準よ
りも小さくすることにより、しきい値(Vtu)をハイ
側(Vdd側)にレベルシフトさせている。
【0040】図7はレベルシフトされたしきい値を有す
るインバータ回路の入出力信号波形を示す。
【0041】同図において、(A)はハイ側にレベルシ
フトされたしきい値(Vtu)を有するインバータ回路
の入出力波形を示す。この場合、入力信号の立ち上がり
タイミングが立ち下がりタイミングに対して大きく遅延
されている。これにともない、出力信号のデューティ
(W11/W21)も変化している。
【0042】図7(B)はロウ側にレベルシフトされた
しきい値(Vtd)を有するインバータ回路の入出力波
形を示す。この場合、(A)の場合とは逆に、入力信号
の立ち下がりタイミングが立ち立ち上がりタイミングに
対して大きく遅延されている。これにともない、出力信
号のデューティ(W11/W21)も(A)の場合とは
逆の方向に変化している。
【0043】図8は図1〜図7により示される本発明の
遅延回路の動作波形チャートを示す。同図において、X
inは入力パルス信号、X11〜X14は第1の遅延経
路1をなすインバータ回路列(41〜44)の各段にお
ける伝達出力信号、X21〜X24は第2の遅延経路2
をなすインバータ回路列(51〜54)の各段における
伝達出力信号をそれぞれ示す。
【0044】第1の遅延経路1では、しきい値がハイ側
(Vtu)にレベルシフトされたインバータ回路42
と、しきい値がロウ側(Vtd)にレベルシフトされた
インバータ回路43とで、入力信号が順次遅延伝達され
ることにより、その入力パルス信号の立ち下がりの方の
遅延量が選択的に拡大される。
【0045】第2の遅延経路2では、しきい値がロウ側
(Vtd)にレベルシフトされたインバータ回路52
と、しきい値がハイ側(Vtu)にレベルシフトされた
インバータ回路53とで、入力信号が順次遅延伝達され
ることにより、第1の遅延経路1とは対称的に、その入
力パルス信号の立ち上がりの方の遅延量が選択的に拡大
される。
【0046】ここで、前記信号切換回路3により、第1
の遅延経路1で遅延伝達された第1のパルス信号X14
と第2の遅延経路2で遅延伝達された第2のパルス信号
X24を、両信号(X14,X24)が共にハイまたは
ロウのときに切り換えて交互に出力させると、立ち上が
り/立ち下がりの両タイミングが共に均等に遅延された
出力信号Xoutを得ることができる。
【0047】この出力信号Xoutは、立ち上がり/立
ち下がりの各タイミングがそれぞれ、レベルシフトされ
たしきい値(Vtu,Vtd)を有するインバータ回路
(42,43,52,53)により効率的に遅延させら
れているとともに、入力パルス信号Xinとほぼ同じデ
ューティ(W1/W2)を有している。
【0048】以上のように、上述した構成によれば、し
きい値のレベルシフトによりインバータ回路の遅延効果
を大幅に高めることができるとともに、その遅延効果を
立ち上がり/立ち下がりの両方で均等に得ることができ
る。これにより、比較的少ない数のインバータ回路でも
って、大きなデューティ変形を伴うことなく、効率的な
伝達遅延を行わせることができる。
【0049】図9は本発明の遅延回路の好適な応用例を
示す。
【0050】同図に示す応用例は、内部に複数の同期回
路101,102が分散形成された半導体集積回路10
0であって、外部から与えられるクロック信号CLKを
各同期回路101,102に同位相に揃えて与えるタイ
ミング調整手段103として、前述した遅延回路が使用
されている。
【0051】以上説明したように、上記実施例において
は、入力パルス信号(Xin)をインバータ回路列(4
1〜44)で遅延伝達させるとともに、上記入力パルス
信号(Xin)の立ち上がりタイミングの遅延量が選択
的に拡大されるように上記インバータ回路列内のしきい
値をレベルシフトさせた第1の遅延経路(1)と、上記
入力パルス信号(Xin)をインバータ回路列(51〜
54)で遅延伝達させるとともに、上記入力パルス信号
(Xin)の立ち下がりタイミングの遅延量が選択的に
拡大されるように上記インバータ回路列内のしきい値を
レベルシフトさせた第2の遅延経路(2)と、第1の遅
延経路(1)で遅延伝達された第1のパルス信号(X1
4)と第2の遅延経路(2)で遅延伝達された第2のパ
ルス信号(X24)を両信号が共にハイまたはロウのと
きに切り換えて交互に出力させる信号切換手段(3)と
を備えたので、比較的少ない数のインバータ回路でもっ
て、大きなデューティ変形を伴うことなく、効率的な伝
達遅延が可能となる。
【0052】また、しきい値がハイまたはロウ側にレベ
ルシフトされた第1のインバータ回路(42,52)
と、しきい値がロウまたはハイ側にレベルシフトされた
第2のインバータ回路(43,53)とで、入力パルス
信号(Xin)を順次遅延伝達させることにより、その
入力パルス信号の立ち上がりまたは立ち下がりのいずれ
か一方の遅延量を選択的に拡大させる遅延経路を形成し
たので、これにより、入力パルス信号の遅延効果を高め
ることができる。
【0053】さらに、上記インバータ回路列をCMOS
インバータ回路で構成するとともに、そのCMOSイン
バータ回路をなすpチャンネルMOSトランジスタ(P
1)とnチャンネルMOSトランジスタ(N1)の各ゲ
ート幅/チャンネル長値の設定により、しきい値がレベ
ルシフトされたインバータ回路を形成するようにしたの
で、これにより、特別な回路手段を付加することなくイ
ンバータ回路のしきい値をレベルシフトさせることがで
きる。
【0054】また、上記第1の遅延経路(1)と第2の
遅延経路(2)をそれぞれ同じ段数のインバータ回路で
構成したことを特徴とするものであり、これにより、立
ち上がり/立ち下がりの各タイミング遅延をほぼ均等に
行わせることができる。
【0055】さらに、上記信号切換手段(3)は第1ま
たは第2の遅延経路(2)にて遅延される前の入力パル
ス信号(Xin)で相補的に開閉動作する論理ゲートを
用いて構成したので、これにより、立ち上がり/立ち下
がりの両タイミングが共に均等に遅延された出力信号
(Xout)を得ることができる。
【0056】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。た
とえば、インバータ回路のしきい値は、電圧バイアスな
どの回路的方法でハイまたはロウ側にシフトさせること
も可能である。
【0057】また、信号切換回路3は、MOSトランジ
スタによるトランスファゲートスイッチを用いて構成す
ることもできる。さらに、第1の遅延経路1と第2の遅
延回路2の各インバータ回路数は必ずしも同一でなくて
も良く、たとえば出力信号のデューティを制御するため
に意識的に異ならせてもよい。
【0058】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるCM
OS型半導体集積回路に適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、たとえばバイポー
ラ型半導体集積回路にも適用できる。
【0059】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0060】すなわち、比較的少ない数のインバータ回
路でもって、大きなデューティ変形を伴うことなく、効
率的な伝達遅延が可能になる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された遅延回路の一実施態
様を示す回路図である。
【図2】信号切換回路3の構成例を示す回路図である。
【図3】標準しきい値を有するインバータ回路の構成例
を示す複合図である。
【図4】標準しきい値のインバータ回路の入出力信号波
形チャートである。
【図5】しきい値をロウ側にレベルシフトさせたインバ
ータ回路の構成例を示す複合図である。
【図6】しきい値をハイ側にレベルシフトさせたインバ
ータ回路の構成例を示す複合図である。
【図7】レベルシフトされたしきい値を有するインバー
タ回路の入出力信号波形チャートである。
【図8】本発明の遅延回路の動作波形チャートである。
【図9】本発明の遅延回路の好適な応用例を示すレイア
ウト図である。
【符号の説明】
1 第1の遅延経路 2 第2の遅延経路 3 信号切換回路 Xin 入力パルス信号 41,44 論理インバータ回路(標準しきい値Vt
n) 51,54 論理インバータ回路(標準しきい値Vt
n) 42,53 インバータ回路(ハイ側しきい値Vtu) 43,52 インバータ回路(ロウ側しきい値Vtd) P1 pチャンネルMOSトランジスタ N1 nチャンネルMOSトランジスタ 61 p型ソース・ドレイン領域 62 n型ソース・ドレイン領域 63 ゲート電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力パルス信号をインバータ回路列で遅
    延伝達させるとともに、上記入力パルス信号の立ち上が
    りタイミングの遅延量が選択的に拡大されるように上記
    インバータ回路列内のしきい値をレベルシフトさせた第
    1の遅延経路と、上記入力パルス信号をインバータ回路
    列で遅延伝達させるとともに、上記入力パルス信号の立
    ち下がりタイミングの遅延量が選択的に拡大されるよう
    に上記インバータ回路列内のしきい値をレベルシフトさ
    せた第2の遅延経路と、第1の遅延経路で遅延伝達され
    た第1のパルス信号と第2の遅延経路で遅延伝達された
    第2のパルス信号を両信号が共にハイまたはロウのとき
    に切り換えて交互に出力させる信号切換手段とを備えた
    ことを特徴とする遅延回路。
  2. 【請求項2】 しきい値がハイまたはロウ側にレベルシ
    フトされた第1のインバータ回路と、しきい値がロウま
    たはハイ側にレベルシフトされた第2のインバータ回路
    とで、入力パルス信号を順次遅延伝達させることによ
    り、その入力パルス信号の立ち上がりまたは立ち下がり
    のいずれか一方の遅延量を選択的に拡大させる遅延経路
    を形成したことを特徴とする請求項1に記載の遅延回
    路。
  3. 【請求項3】 インバータ回路列をCMOSインバータ
    回路で構成するとともに、そのCMOSインバータ回路
    をなすpチャンネルMOSトランジスタとnチャンネル
    MOSトランジスタの各ゲート幅/チャンネル長値の設
    定により、しきい値がレベルシフトされたインバータ回
    路を形成するようにしたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の遅延回路。
  4. 【請求項4】 第1の遅延経路と第2の遅延経路をそれ
    ぞれ同じ段数のインバータ回路で構成したことを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の遅延回路。
  5. 【請求項5】 信号切換手段は第1または第2の遅延経
    路にて遅延される前の入力パルス信号で相補的に開閉動
    作する論理ゲートを用いて構成されていることを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の遅延回路。
JP10118017A 1998-04-28 1998-04-28 遅延回路 Withdrawn JPH11312965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10118017A JPH11312965A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 遅延回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10118017A JPH11312965A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 遅延回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11312965A true JPH11312965A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14726010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10118017A Withdrawn JPH11312965A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 遅延回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11312965A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990078371A (ko) * 1998-03-30 1999-10-25 다카노 야스아키 펄스지연회로및펄스제어회로
JP2006066914A (ja) 2004-08-24 2006-03-09 Agere Systems Inc セル・ライブラリから選択された信号スキュー調整セルを備えた集積回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990078371A (ko) * 1998-03-30 1999-10-25 다카노 야스아키 펄스지연회로및펄스제어회로
JP2006066914A (ja) 2004-08-24 2006-03-09 Agere Systems Inc セル・ライブラリから選択された信号スキュー調整セルを備えた集積回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6946893B2 (en) Level shift circuit and semiconductor integrated circuit
US7629830B1 (en) Voltage level shifter
JP2002124858A (ja) 遅延回路および方法
TW202013891A (zh) 準位移位電路及操作準位移位器的方法
US8384438B1 (en) Single-to-differential conversion circuit and method
US7292086B2 (en) Delay circuit and semiconductor device
US6617881B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US6404256B2 (en) Synchronous delay circuit
US6583647B2 (en) Signal converting system having level converter for use in high speed semiconductor device and method therefor
US7990197B2 (en) Internal clock driver circuit
US6351149B1 (en) MOS transistor output circuit
US7652506B2 (en) Complementary signal generating circuit
JP3794347B2 (ja) 差動出力バッファ、差動入力バッファ、半導体集積回路、及び回路基板
US6291857B1 (en) Semiconductor device of SOI structure with floating body region
US7573305B1 (en) High speed divider circuit
US6734705B2 (en) Technique for improving propagation delay of low voltage to high voltage level shifters
JPH10242834A (ja) Cmos回路
JPH11312965A (ja) 遅延回路
US6429687B1 (en) Semiconductor integrated circuit device
US7667520B2 (en) Level shift device having reduced error in the duty ratio of the output signal
TWI601385B (zh) 延遲電路
Zhou et al. A 200V Monolithic GaN Dynamic Floating Voltage Level Shifter with Nanosecond Propagation Delays and Noise-Immune Slewing Control
JPH09214324A (ja) Cmos論理回路
US4649290A (en) Pulse generating circuit
JP5326505B2 (ja) 高速レベルシフト回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705