JPH11312371A - ハ―ドディスクドライブの製造工程管理方法 - Google Patents

ハ―ドディスクドライブの製造工程管理方法

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JPH11312371A
JPH11312371A JP11030890A JP3089099A JPH11312371A JP H11312371 A JPH11312371 A JP H11312371A JP 11030890 A JP11030890 A JP 11030890A JP 3089099 A JP3089099 A JP 3089099A JP H11312371 A JPH11312371 A JP H11312371A
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブのシリアル番号をディスク面に書き
込むことにより、効率よくＨＤＤの生産工程管理を行
い、低コストを達成する工程管理方法を提供する。 【解決手段】 使用者データを書き込むデータバンドと
保護バンドとからなるディスクを記録媒体とするハード
ディスクドライブの製造工程管理方法において、ディス
クドライブのシリアル番号をサーボトラックの書き込み
過程でディスクのバンド内に書き込み、この書き込んだ
シリアル番号を製造工程で使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記憶装置のサ
ーボトラックライティング工程に関する。
【０００２】
【従来の技術】ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）、フ
レキシブルディスクドライブ（ＦＤＤ）などの磁気記憶
装置は、コンピュータシステムの補助記憶装置として広
く用いられている。特に、ハードディスクドライブは大
量のデータを安定して記憶し、高速でのデータアクセス
が可能である。
【０００３】図１に示すように、ハードディスクドライ
ブは、スピンドルモータ２２により高速回転するディス
ク２と、ディスク２のトラックへアクセスする磁気ヘッ
ド（以下、ヘッド）４が取り付けられているアクチュエ
ータアーム２０とを備えている。アクチュエータアーム
２０はピボット軸１０を中心として回転自在に設けら
れ、基端にボビン１２及びコイルを、先端にヘッド４が
固定される懸架装置６を備える。ディスク２のトラック
へのアクセスメカニズムは、ボビン１２とコイルがボイ
スコイルモータ１８により移動してディスク２の内周と
外周との間をヘッド４が移動することにより行われる。
ヘッド４はディスク２の高速回転により発生する気流に
より浮上してわずかな高度で移動する。
【０００４】図２は、スピンドルモータ２２の駆動軸に
設けられたディスク２のバンドを説明するためのディス
ク２のアセンブリ（assembly）斜視図である。ディスク
２上には、ドライブの非動作時（電源オフ状態）にヘッ
ド４が位置するＰＺ（Parking Zone）と、実際のデータ
が記録されるＤＢ（Data Band）と、ＯＧＢ（Outer Gua
rd Band）と、ＩＧＢ（Inner Guard Band）とが存在す
る。ＤＢにデータアクセスするためには、ヘッド４を目
標トラックへ移動し、一定の範囲内で目標トラックのセ
ンターラインを追従するサーボ制御が求められる。サー
ボ制御のためにはサーボ情報をディスク２上に書き込む
必要がある。通常、サーボ情報は、ハードディスクドラ
イブの製造時に、サーボトラックライタ（servo track
writer：ＳＴＷ）によりディスク２に書き込まれる。図
３を参照してＳＴＷによりディスク２に書き込まれるサ
ーボ情報を詳しく説明する。
【０００５】図３は、ディスク２のＤＢ内に配列される
トラックに対するセクタフォーマットを示している。ト
ラックは、図３Ａに示すようにサーボセクタとデータセ
クタが交互に配列される。データセクタはＩＤ情報を提
供するＩＤ区間（ヘッダレス（headerless）フォーマッ
トの場合は除外）と使用者データを書き込むデータ区間
とに分けられる。サーボセクタは、図３Ｂに示すよう
に、ヘッド４がデータ書込からサーボ情報読出にモード
変換するのに必要な時間及びヘッド４で読み出された位
置信号のサイズを全ディスク領域で一定に維持するため
のＡＧＣ（Automatic Gain Control）区間と、サーボ信
号検出の同期を提供するサーボ同期信号区間（ＳＹＮ
Ｃ）と、サーボタイミング生成の基準信号として書き込
まれるＳＡＭ（Servo Address Mark）区間と、ディスク
の１回転情報を提供するためのＩＤＸ（インデックス）
区間と、グレーコード区間と、ヘッドのオントラック位
置を制御するサーボバースト（Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ）区間
と、ＰＡＤ区間とからなる。グレーコード区間は、図３
Ｃに示すようにサーボセクタ番号、ヘッド番号及びシリ
ンダー番号のようなアドレス情報を持つ。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】サーボセクタには、ハ
ードディスクドライブの製造工程に対する情報は記録さ
れない。例えば、ドライブのシリアル番号やヘッドベン
ダ、ディスクベンダ及びスピンドルモータベンダなどの
重要部品に対する情報を何も提供しない。特に、ハード
ディスクドライブのシリアル番号は、ハードディスクド
ライブの試験工程、すなわちヘッド機能テスト工程、バ
ーンイン（burn-in）工程、最終テスト工程などの工程
管理のために、別途のバーコードリーダを用いてハード
ディスクドライブに取り付けられているバーコードを読
み出すことにより認識される。
【０００７】本発明の目的は、ドライブのシリアル番号
をディスク面に書き込むことにより、効率よくＨＤＤの
生産工程管理を行い、低コストを達成する工程管理方法
を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
する本発明の工程管理方法は、使用者データを書き込む
データバンドと保護バンドとからなるディスクを記録媒
体とするハードディスクドライブの製造工程管理方法に
おいて、ディスクドライブのシリアル番号をサーボトラ
ックの書き込み過程でディスクのバンド内に書き込み、
この書き込んだシリアル番号を製造工程で使用すること
を特徴とする。シリアル番号はディスクの内周保護バン
ド又は外周保護バンドのサーボセクタに書き込まれる。
サーボトラックの書き込み時には、書き込み時刻やハー
ドディスクドライブ部品のベンダに対する情報をさらに
書き込む。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の望ましい実施形態を詳しく説明する。
【００１０】図４はサーボ情報をディスク２に記録する
ＳＴＷのブロック構成図である。図４を参照すると、固
定部３０はＨＤＡ（Hard Disk Assembly）３２を固定す
るためのクランプ３４ａ〜ｃと、サーボ基準クロックを
ディスク２に書き込むためのクロックヘッド部３６とを
備える。サーボ基準クロックは、サーボ情報の書き込み
時にディスク面に基準位置を設定するためのクロックで
あり、通常はディスク２の最外殻サーボトラックのさら
に外側に書き込まれる。サーボトラックとは、ＳＴＷに
よりディスク２に形成されるトラックをいう。クロック
ヘッドは、ＨＤＤの側面に形成されているホールを通し
てサーボ基準クロックの位置にロードされる。ホールは
正常状態ではラベルにより封印される。主制御部３８は
ＳＴＷを制御する。ユーティリティ供給部４０は、ＳＴ
Ｗの動作電源、ＨＤＡ３２に必要な空気などを提供す
る。アクチュエータ動作制御部４２はアクチュエータの
移動を制御する。外部インターフェース部４４はＳＴＷ
を制御する主制御部３８と外部入出力装置との間のイン
タフェースを提供する。パターン書込／読出部４６は、
ディスク２に／からサーボライトパターンを書き込み／
読み出す。クロック及びパターン発生ユニット４８は、
サーボ基準クロック及びサーボ記録パターンを発生す
る。スピンドル駆動部５０は、スピンドルモータ２２を
駆動する。
【００１１】またこのＳＴＷの他に、ドライブに取り付
けられているバーコード、すなわちシリアル番号を読み
出すためのバーコードリーダ（図示せず）を用いる。
【００１２】図５は、ＳＴＷのシリアル番号の書き込み
区間を例示するＯＧＢ、ＩＧＢ内の特定のグレーコード
区間の詳細フォーマットである。
【００１３】図４のＳＴＷでディスク２にサーボトラッ
クライティングを行うと、ディスク２は、図２及び図５
Ｂに示すように、３つのバンド、すなわちＯＧＢ、ＤＢ
及びＩＧＢに分けられる。使用者データはＤＢのみに書
き込まれ、ＯＧＢ、ＩＧＢは熱による変形や部品バラツ
キ、検索時のオーバーシュートなどを考慮した余裕区間
である。３つのバンドのそれぞれには、本発明によるド
ライブのシリアル番号がサーボトラックライティング工
程で書き込まれる。図５Ｂに示すように、ＤＢ内のデー
タセクタにドライブのシリアル番号を書き込む場合、バ
ーンイン工程中のデータ書き込み動作によりドライブの
シリアル番号が消去されるため、データ書き込み動作以
前にシリアル番号をメンテナンスシリンダに再記録する
必要がある。
【００１４】本発明では、ドライブのシリアル番号を図
５Ａに示すようにサーボセクタ内のグレーコード区間に
書き込む。このサーボセクタは、ＯＧＢ又はＩＧＢのサ
ーボセクタであり、グレーコード区間にはドライブのシ
リアル番号とシリンダ番号のみが記録される。一般に、
グレーコード区間には、図３に示すようにセクタ番号、
ヘッド番号、シリンダ番号が書き込まれるが、ＯＧＢ、
ＩＧＢには使用者データが書き込まれないため、セクタ
番号やヘッド番号のような情報は不要である。このため
に、ＯＧＢ又はＩＧＢのサーボセクタ内のグレーコード
区間にドライブのシリアル番号を書き込むことが望まし
い。また、図５Ｂに示すＤＢ内のサーボセクタにドライ
ブのシリアル番号を書き込むことも、ドライブの動作に
は殆ど使用されない情報を書き込むことなので、あまり
望ましくはないが、可能である。
【００１５】サーボセクタ内のグレーコード区間のう
ち、シリンダ番号を記録する区間を除いたシリアル番号
記録区間は、ドライブのシリアル番号を書き込むのには
非常に小さい。そのために、図５Ｃに示すように、複数
のサーボセクタのシリアル番号記録区間にわけてドライ
ブのシリアル番号を書き込む。図５Ｃでは、１番目のサ
ーボセクタにシリアル番号の総桁数を書き込んで、次の
サーボセクタから何番目のサーボセクタまでに該当ドラ
イブのシリアル番号を記録するか表示し、シリアル番号
の書き込みはＡＳＣＩＩコードを用いて行う。シリアル
番号の記録は、サーボセクタの欠陥などにより損なわれ
ることがあるので、同一のトラック上に繰り返して書き
込むことができ、他のトラックのサーボセクタ又は他の
ディスク面に書き込むこともできる。
【００１６】ＳＴＷによりグレーコード区間に書き込ま
れるドライブのシリアル番号は、ベンダユニークコマン
ド（Vendor Unique Command）によりアクセスされてデ
コードされることにより、ハードディスクドライブの製
造工程自動化情報として用いられる。ＯＧＢ又はＩＧＢ
のサーボセクタ内のグレーコード区間に書き込まれる場
合、ドライブのシリアル番号を必要時にベンダユニーク
コマンドによりアクセスすることができ、初めにアクセ
スされたドライブのシリアル番号をメンテナンスシリン
ダに書き込んで使用することもできる。
【００１７】本実施形態では、工程管理のためにドライ
ブのシリアル番号をサーボセクタ内の特定区間に書き込
んだが、他にもサーボトラックの書き込み時刻を記録す
ることができ、ヘッドベンダ、ディスクベンダ、スピン
ドルモータベンダなどの重要部品に対する情報を同様の
方法で記録してもよい。
【００１８】
【発明の効果】本発明により、ドライブのシリアル番号
を製造工程時に容易に使用できるため、効率よく工程管
理を行い、低コストを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ハードディスクドライブの斜視図。
【図２】ディスクのバンドを説明するアセンブリ斜視
図。
【図３】セクタフォーマット図。
【図４】ＳＴＷのブロック構成図。
【図５】シリアル番号の書き込み区間の例示図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 使用者データを書き込むデータバンドと
    保護バンドとからなるディスクを記録媒体とするハード
    ディスクドライブの製造工程管理方法において、 ディスクドライブのシリアル番号をサーボトラックの書
    き込み過程でディスクのバンド内に書き込み、この書き
    込んだシリアル番号を製造工程で使用することを特徴と
    する工程管理方法。
  2. 【請求項２】 シリアル番号はディスクの内周保護バン
    ド又は外周保護バンドのサーボセクタに書き込まれる請
    求項１記載の工程管理方法。
  3. 【請求項３】 サーボトラックの書き込み時に書き込み
    時刻をさらに書き込む請求項１又は請求項２記載の工程
    管理方法。
  4. 【請求項４】 サーボトラックの書き込み時にハードデ
    ィスクドライブ部品のベンダに対する情報をさらに書き
    込む請求項１〜３のいずれか１項に記載の工程管理方
    法。
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