JPH11312123A - キャッシュ制御装置 - Google Patents

キャッシュ制御装置

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JPH11312123A
JPH11312123A JP10118353A JP11835398A JPH11312123A JP H11312123 A JPH11312123 A JP H11312123A JP 10118353 A JP10118353 A JP 10118353A JP 11835398 A JP11835398 A JP 11835398A JP H11312123 A JPH11312123 A JP H11312123A
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JP
Japan
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write
data
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Application number
JP10118353A
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English (en)
Inventor
Keisuke Kaneko
圭介 金子
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライトアクセスにおけるキャッシュミス時に
主記憶領域からのアロケートを行なうか否かを選択可能
にすることにより、主記憶領域およびキャッシュメモリ
へのアクセスの最適化を可能とする。 【解決手段】 アロケート制御部11を含むキャッシュ
メモリ制御装置3は、ライトでのキャッシュアクセスに
おいてキャッシュミスであった場合、キャッシュ制御レ
ジスタ6からのアロケートを行なうか否かの情報12を
もとにアロケート制御を行なう。キャッシュ制御レジス
タの設定変更をユーザは自由に行なうことが可能であ
り、キャッシュミス時のアロケートを行なうか否かは自
由に設定可能である。このことにより、主記憶領域4お
よびキャッシュメモリ5へのアクセスをシステムおよび
アプリケーション実行に対して最適化することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュメモリ
を有する情報処理システムのキャッシュ制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のライトアクセスに対するキャッシ
ュ制御装置としては例えば、ヘネシー、パターソン著、
「コンピュータアーキテクチャ」日経BP社刊、412〜415
ページに記載されているものがある。
【0003】キャッシュのライトアクセスはリードアク
セスとは若干異なり、2つのプロトコルが存在する。主
記憶領域とのデータの整合性(コヒーレンス)を保つこと
を優先としたライトスループロトコルとキャッシュヒッ
トアクセスのスループットを優先としたライトバックプ
ロトコルである。
【0004】ライトスループロトコルにおいては、ライ
トアクセスがキャッシュヒットである場合、キャッシュ
メモリ内部と主記憶領域の両記憶領域にデータがライト
される。このプロトコルは、主記憶領域とキャッシュメ
モリ内部のデータの整合性(コヒーレンス)を常に保つこ
とができる特徴がある。しかしながら、必ず主記憶領域
へのメモリアクセスが発生するのでライトアクセスサイ
クルは主記憶領域へのアクセスサイクルに律速される。
【0005】ライトバックプロトコルではキャッシュヒ
ットの際、キャッシュメモリ内部のみにデータがライト
される。ライトアクセスがキャッシュヒットでキャッシ
ュメモリ内部にデータがライトされた場合、キャッシュ
メモリ内部は主記憶領域内のデータとコヒーレンスは保
たれていない状態、ダーティーな状態とされる。
【0006】次に別のキャッシュアクセスが発生しキャ
ッシュミスである場合、キャッシュメモリ内部に主記憶
領域からのデータ転送、リフィルが行なわれる。この時
リフィルの対象となるエントリのキャッシュデータがダ
ーティーな状態である場合は主記憶領域へのデータの書
きもどし、ライトバック(コピーバック)が行なわれる。
また、ライトバックプロトコルで動作している場合、あ
る時点でキャッシュメモリ内部と主記憶領域のデータの
コヒーレンスを取る必要がある場合、キャッシュメモリ
内部のデータを主記憶領域に書き戻す動作をさせる。こ
れをパージ、あるいはキャッシュフラッシュという。
【0007】従来キャッシュメモリ制御装置において、
前述したライトスルーとライトバックプロトコルとを選
択可能としているキャッシュ制御装置は存在するが、そ
れぞれのプロトコルにおいて、ライトミス発生時にデー
タを主記憶領域からキャッシュメモリ内部にデータをア
ロケートするかしないかは固定(アロケートするかしな
いかが選択不可能)とされている。一般的にライトスル
ープロトコルではキャッシュミス時には主記憶領域から
データをアロケートせず、ライトバックプロトコルでは
アロケートを行なうように設定される。ライトスループ
ロトコルではリードアクセスにおいてキャッシュメモリ
を主体とすることで実効的なメモリアクセスを高速化す
ることを目的とし、ライトアクセスに関しては速度より
も主記憶領域とキャッシュメモリ内部のコヒーレンスを
保つことが優先される為である。一方、ライトバックプ
ロトコルでは主記憶領域とキャッシュメモリ内部とのコ
ヒーレンスは重要視せず、ライトアクセスをキャッシュ
メモリに任せることにより実効的なライトアクセスを高
速化することを重要視する為である。
【0008】ライトバックプロトコルにおいて、キャッ
シュミス時にアロケートを行なわないように固定されて
いる場合を説明する。 図5はキャッシュメモリ制御装
置3を有するシステムの構成図である。図5に示すよう
に、1エントリに4ワードを格納する、すなわち4つの
オフセット値を持つキャッシュメモリ5について、ライ
トアクセスでキャッシュミスした場合を説明する。キャ
ッシュメモリ5はタグメモリ部7、データメモリ部8か
ら構成され、1エントリに4ワードのデータを保持す
る。
【0009】CPU1からライトアクセスが発生する
と、アドレスバス9を介してキャッシュメモリ5へアド
レスが送られる。今アクセスするアドレスは、キャッシ
ュメモリ5内部のエントリA46内のオフセット値2の
データ43に相当するアドレスとする。アドレスはエン
トリA46内のタグデータ40と比較される。比較結果
が一致した場合、キャッシュヒットとなり、キャッシュ
メモリ制御装置3へヒット信号13が送られる。また、
同時にキャッシュメモリ5内部のオフセット値2のメモ
リブロック43にデータが書き込まれる。この時点で主
記憶領域4とキャッシュメモリ5の内容とのデータのコ
ヒーレンスが保たれていない状態、すなわちダーティー
な状態となる。図5に示すようにエントリ内容がダーテ
ィーであることを示すビットDビット41には、この時
点で1がセットされる。
【0010】一方、アドレス比較が一致しない場合はキ
ャッシュミスである。図5のシステムではライトでキャ
ッシュミスの場合、主記憶領域4からのアロケートを行
なうように固定されている。キャッシュメモリ制御装置
3はバス制御部2へアロケート要求信号14を送り、オ
フセット値2のデータを含む1エントリ分のデータ転
送、リフィル起動がされる。このリフィルによって、主
記憶領域4へ4回のワードアクセス、あるいは4ワード
のバースト転送アクセスが行なわれる。
【0011】オフセット値が2のデータ43がデータメ
モリ部8に転送されてきた後、あるいは、エントリA4
6の1エントリのアロケートが完了した後に、ライトア
クセスでライトされるデータが、データメモリ部8のオ
フセット値2のデータメモリ部43にライトされる。こ
の時点で主記憶領域とキャッシュメモリ内部のコヒーレ
ンスは保たれていないダーティーな状態となり、Dビッ
ト41には1がセットされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように、アロケートを行なうことが固定である場合、ラ
イトミス時には必ずアロケートのサイクルが発生する。
アプリケーションの実行ルーチンによっては、必ずしも
キャッシュメモリへのアロケートを行なった方がシステ
ムとして有効であるとは限らず、アロケートを必要とし
ない場合、キャッシュメモリへのアロケートを行なうメ
モリアクセスサイクル分のキャッシュミスペナルティー
が発生することになる。
【0013】図5のシステムにおいて前述したキャッシ
ュライトミスのシーケンスが終了しCPU1は動作再開
したとする。その後、図5のエントリA46内のデータ
のどれにもアクセスすることなく、主記憶領域4とのコ
ヒーレンスを保つためにエントリA46をパージした場
合、データメモリ部8内のオフセット値が1、3、4の
データ42、44、45の主記憶領域への書き戻し動作
は単に無駄なサイクルとなってしまう。なぜならば前述
のアクセスにおいて、コヒーレンスが保たれていないデ
ータは オフセット値が2のデータ43のみであるから
である。結果としてオフセット値が1、3、4のデータ
42、44、45のキャッシュメモリ内部へのアロケー
トに費したサイクルも無駄となる。
【0014】アプリケーションによってはあるルーチン
の実行時にはキャッシュライトミスでも主記憶領域から
アロケートした方が良く、またあるルーチンにおいては
アロケートしない方が良い場合も発生し得る。この場
合、ユーザーはアプリケーションに対してキャッシュア
クセスおよびバスアクセスを最適化することが出来な
い。
【0015】本発明は上記問題を解決する為に、キャッ
シュメモリへのライトスルーおよびライトバックプロト
コルの選択とは独立に、ライトミス時に主記憶領域から
のライトアクセスアドレスを含む1エントリ分のデータ
をアロケートをするかしないかの選択を可能とすること
により、キャッシュメモリ、および主記憶領域へのアク
セスをシステム全体で最適化することを可能とするキャ
ッシュ制御装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決する為
に、請求項1記載の本発明のキャッシュ制御装置は、主
記憶領域のデータを一時的に格納するキャッシュメモリ
の制御を行なうキャッシュ制御装置であり、前記キャッ
シュメモリへのライトアクセスがキャッシュミスである
場合、前記主記憶領域からデータを前記キャッシュメモ
リ内部に転送するか否かを選択可能なキャッシュ制御装
置である。
【0017】また、請求項2記載のキャッシュ制御装置
は、キャッシュ制御レジスタを有し、前記キャッシュ制
御レジスタの内容によって前記キャッシュメモリへのラ
イトミス時の前記データの転送を行なうか否かを選択可
能なキャッシュ制御装置である。
【0018】また、請求項3記載のキャッシュ制御装置
は、前記キャッシュメモリ制御装置は外部からの信号に
よって、前記キャッシュメモリへのライトミス時の前記
データの転送を行なうか否かを選択可能な請求項1のキ
ャッシュ制御装置である。
【0019】また、請求項4記載のキャッシュ制御装置
は、前記主記憶領域内のメモリ空間毎に、前記キャッシ
ュメモリへのライトミス時の前記データの転送を行なう
か否かを予め定められ、アクセスが発生した際、前記ア
クセスのアクセス空間によって前記データの転送の有無
を選択する請求項1のキャッシュ制御装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にお
けるキャッシュ制御装置を含むシステムの構成図であ
る。本実施形態は、キャッシュ制御用レジスタ6の内容
によってライトミス時のアロケート制御を行なう。
【0021】5はタグメモリ部7及びデータメモリ部8
を含むキャッシュメモリ、3はキャッシュメモリ制御装
置、6はキャッシュ制御用の制御レジスタ、9はCPU
1およびバス制御部2へと接続されるアドレスバス、1
0はCPU1、バス制御部2、およびキャッシュ制御レ
ジスタ6に接続されるデータバスである。図中キャッシ
ュメモリ5は図5同様に、1エントリで4ワードのデー
タを保持するキャッシュメモリである。
【0022】ライトでのキャッシュアクセスが発生し、
キャッシュミスである場合、主記憶領域4からのアロケ
ートを行なうどうかは、キャッシュ制御レジスタ6の内
容によりアロケート制御情報12としてキャッシュメモ
リ制御装置3に送られ、その内容に従ってアロケート制
御部11はアロケートの制御を決定する。キャッシュ制
御レジスタ6はCPU1からデータアクセスによって書
き込みが可能であり、ユーザーはキャッシュ制御用レジ
スタ6の内容をCPU1からのデータライトアクセスに
より書換え、ライトミス時のアロケート実行を自由に選
択可能である。
【0023】キャッシュミスの場合には一般的にはライ
トスループロトコルでは主記憶領域4のみに書き込みが
行なわれ、ライトバックプロトコルではキャッシュメモ
リ5内部に主記憶領域4からデータをアロケートした
後、キャッシュメモリ5内部に書き込みが行なわれる。
しかしながら必ずしもこの方法がキャッシュメモリを有
するシステムの性能向上に有効であるとは限らない。
【0024】例えば、システムがライトバックプロトコ
ルで動作する場合、連続するライトを行なった場合、全
てのデータがキャッシュヒットであればキャッシュメモ
リ5内部への書き込みのみが発生するが、キャッシュミ
スが発生するライトアクセスがある場合、主記憶領域4
からのアロケートが行なわれ、その後キャッシュメモリ
5内部へのライトが行なわれる。データのライトアクセ
スがすべて完了し、その後先のライトされたデータの参
照(リード)が発生せずに主記憶領域4とキャッシュメモ
リ5内部とのコヒーレンスを保つ為に主記憶領域4への
パージを行なう場合、結果として、前述したライトアロ
ケートのサイクルの一部は単に不必要なメモリアクセス
となってしまう。
【0025】本発明のようにアロケートするかしないか
を選択可能にした場合、予め前述のようなアクセスが予
想される時点でアロケートを行なわないように選択して
おく。キャッシュヒットの場合はキャッシュメモリ5内
部への書き込みが行なわれ、ミスの場合は一回の主記憶
領域4へのメモリアクセスのみが発生する。その後パー
ジを行なう場合、前述のミスしたアドレスに相当するエ
ントリにはデータはライトされていなく、ダーティーな
状態ではない為パージを行なう必要はない。総メモリア
クセスサイクルはアロケートするように固定されている
場合よりも短くなる。
【0026】図2は時系列で、ライトバックプロトコル
において、アロケートを行なう場合と、行なわない場
合、およびアロケートを行なう、行なわないを実行途中
で切り替えた場合でのアクセスの違いを図示したタイム
チャートである。いま説明の為に4つのアドレスへのラ
イトアクセス、ライトA、ライトB、ライトC、ライト
Dを行なうとする。ライトA、ライトB、ライトC、ラ
イトDはそれぞれキャッシュの異なるエントリへのアク
セスであり、ライトA、ライトDはキャッシュミス、ラ
イトB、ライトCはキャッシュヒットとなるアクセスで
あるとする。また、前述の4つのライトアクセスの後、
ライトAとオフセット値のみが異なるアドレスへのリー
ド、リードA、および、ライトAとオフセット値のみ異
なるアドレスへのライト、ライトEが行なわれるとす
る。図2においては、主記憶領域4からのリフィルサイ
クルは4サイクル、主記憶領域4へのライトアクセスサ
イクルは2サイクルとした場合である。
【0027】それぞれ図2に示す17、18、19、2
0の時点でライトA、ライトB、ライトC、ライトDの
アクセスが発生するとする。システムがライトバックモ
ードで且つライトミス時には主記憶領域4からデータを
アロケートする場合、ライトA17はキャッシュミスで
ある為、主記憶領域4からの1エントリ分のデータのア
ロケートのサイクル28が発生する。アロケートが終了
した時点でライトA17によるデータのライトがキャッ
シュメモリ5に対して行なわれ、ライトA17のライト
アドレスに対応するエントリは主記憶領域4とのコヒー
レンスが保たれていないダーティーな状態となる。次に
ライトB18、ライトC19はキャッシュヒットである
のでキャッシュメモリ5内部のみにデータはライトされ
る。さらにライトD20はライトA17同様にキャッシ
ュミスによるアロケートサイクルが発生する。ライトA
17、ライトB18、ライトC19、ライトD20のア
クセス完了時にはキャッシュメモリ5内部のデータは主
記憶領域4とのコヒーレンスは保たれていない状態、す
なわちダーティーな状態である。
【0028】次にライトA17とオフセットアドレスの
み異なるリードA、ライトEのアクセスが21、22で
発生する。これらは既にライトA17のアクセスにより
キャッシュヒットである。リードA21はキャッシュメ
モリ5からデータを読みだし、また、ライトE22はキ
ャッシュメモリ5内部にのみデータが書き込まれる。
【0029】次にプログラムによりキャッシュメモリ5
内部と主記憶領域4とのコヒーレンスを保つためにキャ
ッシュデータをパージする場合を考える。
【0030】ライトA17、ライトB18、ライトC1
9、ライトD20に対応するエントリはすべてダーティ
ーである為それぞれ4つのエントリに対してパージを行
なう必要がある。ライトA17のライトからパージが完
了するまでのサイクルを考えた場合、ライトD20のラ
イトアクセスのキャッシュミスによってキャッシュメモ
リ5内部に転送されたデータの一部は、CPU1から参
照されることなく、再び主記憶領域4へとパージされる
ことになり、結果として、無駄なメモリアクセスサイク
ルとなる。
【0031】上記と同じアクセスをライトバックプロト
コルでキャッシュミス時にアローケートを行なわないよ
うにした場合、図2に示すように、ライトA17、及
び、ライトD20においては主記憶領域4のみにライト
が行なわれ、キャッシュメモリ5内部にはリフィルは行
なわれない。リードA21においては、ライトA17と
オフセットアドレスのみ異なるアドレスへのアクセスで
はあるが、ライトA17においてキャッシュメモリ5内
部にリフィルが行なわれていない為キャッシュミスであ
り、主記憶領域4からのリフィルが行なわれる。次にラ
イトE22においてはライトA17とオフセットのみ異
なるアドレスへのライトアクセスであり、リードA21
のアクセスによりすでにキャッシュメモリ5内部にリフ
ィルされている為、キャッシュヒットであり、キャッシ
ュメモリ5内部にのみ書き込まれる。この時点でライト
A17のアドレスに対するエントリは主記憶領域4との
コヒーレンスが保たれていないダーティーな状態とな
る。
【0032】次に主記憶領域4とキャッシュメモリ5と
のコヒーレンスを保つためにパージを行なう場合、ダー
ティな状態であるのはライトA17、ライトB18、ラ
イトC19、それぞれ対応するエントリであり、パージ
による主記憶領域4へのアクセス30が発生する。
【0033】ライトA17からパージ実行終了までのア
クセスと考えた場合、結果としてライトA17において
の主記憶領域4へのアクセスは無駄なアクセスサイクル
となる。また、ライトA17とオフセットアドレスのみ
異なるアドレスへのアクセスであるのに、リードA21
はキャッシュミスとなり、効率のよい主記憶領域4、お
よびキャッシュメモリ5へのアクセスが行なわれている
とは言えない。
【0034】本発明のようにアロケートするかしないか
を選択可能にした場合、前記のようなアクセスにおい
て、ライトA17はアロケートを行ない、ライトA17
の後、キャッシュ制御レジスタ6へのアクセスによりア
ロケートしないように設定した場合、前述のアクセスに
おいて主記憶領域4およびキャッシュメモリ5へのアク
セスを効率よく行なうように改善可能となる。
【0035】図2に示す様に、ライトA17のアクセス
においては主記憶領域4からのアロケートが実行され
る。しかしライトD20においてはアロケートは実行さ
れず、主記憶領域4のみにライトが行なわれる。
【0036】ライトA17からパージ終了までのアクセ
スにおいて、すべてアロケートする場合に比べ、31の
サイクル分、主記憶領域4へのアクセスが最適化可能で
ある。また、すべてアロケートしない場合と比べ、32
に示すサイクルが最適化可能となる。
【0037】ライトアクセス時にアロケートするしない
の方法の決定方法は、図1に示す様に、キャッシュ制御
レジスタ6の設定による方法の他の方法でもよい。外部
からの信号による方法、また、アクセスするアドレス空
間によって判定し決定する方法でも可能である。
【0038】図3にはアドレス空間毎にキャッシュミス
時に主記憶領域4からのアロケートを行なうか、行なわ
ないかを設定した場合のアドレス空間割り当ての一例を
示す。主記憶領域4のアドレス空間は一般的にキャッシ
ュメモリへのキャッシングを行なうキャッシャブル空間
と行なわないアンキャッシャブル空間に分けられる。今
主記憶領域33内にライトミス時にアロケートを行なう
空間34と、アロケートを行なわない空間35、および
キャッシングを行なわないアンキャッシャブル空間36
を設定する。
【0039】図4にはアクセスするアドレス空間によっ
てライトミス時にアロケートを行なうか、行なわないか
を決定するキャッシュメモリ制御装置37を含むシステ
ム構成を示す。キャッシュメモリ制御装置37にはアド
レスバス9からCPU1のアクセスアドレスが入力さ
れ、アドレス判定回路38によって、アドレス空間の判
定が行なわれる。判定結果40はアロケート制御部39
に送られ、ライトアクセスがキャッシュミスの場合のア
ロケート要求14の生成に用いられる。図3のアロケー
トを行なう空間34内のアドレスにアクセスが行なわ
れ、かつライトミスである場合は、アドレス判定回路3
8によってアロケートを行なうことがアロケート制御部
39に知らされ、アロケート要求14がバス制御部2に
送られる。アロケートを行なわない空間35内のアドレ
スに対してアクセスが行なわれ、かつライトミスである
場合、アドレス判定回路38はアロケートを行なわない
ことをアロケート制御部39におくり、アロケート制御
部39はアロケート要求14をバス制御部2には送らな
い。
【0040】このようにアドレス空間毎にアロケート制
御方法を選択する方式では、CPU1からのアクセス空
間を切り替えるのみで主記憶領域4およびキャッシュメ
モリ5へのアクセスを最適化することが可能となる。
【0041】
【発明の効果】前述したように本発明によれば、キャッ
シュライト時に特にキャッシュミスにおいてキャッシュ
メモリへ主記憶領域からデータをアロケートするかしな
いかを選択可能にすることにより、アプリケーションの
実行状況、システムの状態等に応じてキャッシュメモリ
を含むシステム全体の最適化をより向上させる事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャッシュ制御レジスタの設定によりアロケー
ト制御を切り替えるキャッシュ制御装置を含むシステム
構成図
【図2】アロケートを切り替え可能とした場合のキャッ
シュアクセスタイミングチャート
【図3】アロケート制御方法をアドレス空間毎に設定す
るアドレス空間分割の一例を示す図
【図4】アドレス空間ごとにアロケート制御方法を切り
替えるキャッシュ制御装置を含むシステム構成例を示す
【図5】キャッシュ制御装置を含むシステム構成の従来
例を示す図
【符号の説明】
1 CPU(中央処理装置) 2 バス制御部 3 キャッシュメモリ制御装置 4 主記憶領域 5 キャッシュメモリ 6 キャッシュ制御レジスタ 7 タグメモリ部 8 データメモリ部 9 アドレスバス 10 データバス 11 アロケート制御部 12 アロケート制御情報 13 ヒット信号 14 アロケート要求 15 主記憶領域へのアドレスバス 16 主記憶領域へのデータバス 17 ライトアクセス。キャッシュミス 18 ライトアクセス。キャッシュヒット 19 ライトアクセス。キャッシュヒット 20 ライトアクセス。キャッシュミス 27 アロケート設定変更 31 アロケートする場合からの最適化分 32 アロケートしない場合と比べての最適化可能分 38 アドレス判定回路 39 アロケート制御部 40 アドレス判定結果

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶領域のデータを一時的に格納する
    キャッシュメモリの制御を行うキャッシュ制御装置にお
    いて、前記キャッシュメモリへのライトアクセスがキャ
    ッシュミスである場合、前記主記憶領域からデータを前
    記キャッシュメモリ内部に転送するか否かを選択可能な
    キャッシュ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記キャッシュメモリ制御装置はキャッ
    シュ制御レジスタを有し、前記キャッシュ制御レジスタ
    の内容によって前記キャッシュメモリへのライトミス時
    の前記データの転送ロケートを行なうか否かを選択可能
    な請求項1のキャッシュ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記キャッシュメモリ制御装置は外部か
    らの信号によって、前記キャッシュメモリへのライトミ
    ス時の前記データの転送を行なうか否かを選択可能な請
    求項1のキャッシュ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記主記憶領域内のメモリ空間毎に、前
    記キャッシュメモリへのライトミス時の前記データの転
    送を行なうか否かが予め定められ、アクセスが発生した
    際、前記アクセスのアクセス空間によって前記データの
    転送の有無を選択する請求項1のキャッシュ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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