JPH11310801A - 水素吸蔵合金粉末製造法 - Google Patents

水素吸蔵合金粉末製造法

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JPH11310801A
JPH11310801A JP10116763A JP11676398A JPH11310801A JP H11310801 A JPH11310801 A JP H11310801A JP 10116763 A JP10116763 A JP 10116763A JP 11676398 A JP11676398 A JP 11676398A JP H11310801 A JPH11310801 A JP H11310801A
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JP
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ball mill
alloying
powder
alloy
time
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JP10116763A
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English (en)
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Satoshi Kuranaka
聡 倉中
Akihiro Maeda
明宏 前田
Yoshio Moriwaki
良夫 森脇
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低コストな水素吸蔵合金粉末製造
法を提供するものであり、重力加速度以上の遠心加速度
でメカニカルアロイングする高エネルギーのボールミル
法を用いて合金を製造する際においても、容器内やボー
ルへの付着を少なくして収率を上げることを目的とす
る。 【解決手段】 金属原材料粉末を所望の組成に秤量、調
製された原材料を混合し、重力加速度と同じまたはそれ
以下の遠心加速度でメカニカルアロイングする工程と、
さらに重力加速度以上の遠心加速度でメカニカルアロイ
ングし合金化を進める工程からなることを特徴とする水
素吸蔵合金粉末の製造法をとる。図に示すように、第1
の工程である程度の時間ミリングしたものは収率が高
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニッケル水素蓄電
池負極に使われている水素吸蔵合金粉末などの合金粉末
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ニッケル水素蓄電池負極に使われ
ている水素吸蔵合金粉末などの合金粉末の製造法は、一
般的に鋳造法で造られた合金インゴットを、クラッシャ
ーで機械的に粉砕することにより製造されていた。しか
し、次世代の高容量合金として期待されている体心立方
格子型構造固溶体合金は、展性が高いため粉砕が難し
く、粉末の状態で合成できるメカニカルアロイングが近
年注目されてきた。
【0003】メカニカルアロイングで、最もよく使われ
るのはボールミルである。ボールミルには、回転ボール
ミル、振動ボールミル、遊星ボールミルやアトライタと
も呼ばれる撹拌ボールミルがある。ボールミルは元来粉
砕を目的に開発された装置であるので、酸化物などのセ
ラミックの粉砕や合金インゴットの粉砕には多用されて
いるが、その他にも、水素吸蔵合金の分野などで粉砕と
同時に混合あるいは、圧着被覆したミル混合粒子を造る
方法が、各種提案されている(例えば、特開平5−34
3053号公報、特開平6−52855号公報等)。
【0004】このようなミル粉砕に対し、メカニカルア
ロイングは、同じボールミルを使うが、目的は大きく異
なり、合金の構成成分を機械的エネルギーによって固体
状態のまま原子レベルの混合状態である合金化を達成す
る。そのため、ミリング条件も粉砕に比べ、不活性ガス
などの雰囲気を使う、ボール質量・粉末比が大きい、ミ
リング時間が長期間であるなどの大きな違いがある。溶
解による合金化プロセスと異なり、固相で合金化が進行
するため、Nb−Ni,Nb−Geなどの高融点金属の
合金化Nb−Sn,Co−Mgなどの融点差や比重差が
大きい金属間の合金化が、比較的容易などの利点がある
(橋本等、まてりあ、vol36、p1021−1025
(1997)から引用)。
【0005】メカニカルアロイングの具体的な例として
は、燃料電池用の電極の製造法としてNi−Al合金や
Zr−Ni合金を遊星ボールミルで合成する製造法が提
案されている(特開平4−67566号公報)。またラ
ーベス相合金と希土類系水素吸蔵合金を混合、粉末化
し、その混合粉末を撹拌ボールミルで衝撃を与えて機械
的合金を形成する製造法も提案されている(特開平9−
118941号公報)。前述のメカニカルアロイングで
は、TiやMgなどの容器に付着しやすい金属を使用す
る場合、特に遊星ボールミルや撹拌ボールミルなどの重
力加速度以上の遠心加速度でメカニカルアロイングする
高エネルギーのボールミル法では、容器内やボールへの
付着が激しく、どこにも付着せずに存在する自由粉がほ
とんどない。特にTiが付着した場合は、付着粉が容易
には剥離せず、酸やアルカリで洗浄除去することが困難
であり、機械除去やボールなどが使い捨てとなり、高コ
ストな製造法となる。また、付着が少なくなるように回
転ボールミルを使い、低い衝撃力で合金化しようした場
合、長時間かけても完全に合金化しないという問題があ
った。
【0006】体心立方格子型構造固溶体合金を、ニッケ
ル水素蓄電池負極に使用する場合は、完全に合金化する
必要があるため、重力加速度以上の遠心加速度でメカニ
カルアロイングする高エネルギーのボールミル法を用い
なくてはならない。したがって、従来のメカニカルアロ
イングでは、容器内やボールへの付着が激しく高コスト
な製造法となる。従来の電池用水素吸蔵合金に対抗する
ためには、自由粉および容易に剥離する付着粉の割合
(以下、初期投入量に対する、この割合を重量%で表し
たものを収率と呼ぶ)を上げなくてはならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、低コストな水素吸蔵合金粉末製造法を提供
するものであり、重力加速度以上の遠心加速度でメカニ
カルアロイングする高エネルギーのボールミル法を用い
て合金を製造する際においても、容器内やボールへの付
着を少なくして収率を上げることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として本発明の粉末製造法は、金属原材料粉末を所望の
組成に秤量、調製された原材料を混合し、重力加速度と
同じまたはそれ以下の遠心加速度でメカニカルアロイン
グする工程と、さらに重力加速度以上の遠心加速度でメ
カニカルアロイングし合金化する工程からなる製造法で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、具体的に説明する。本実施の形態では、V系体心立
方格子型構造固溶体合金の粉末製造法について説明す
る。V単体の構造を変えずに改良を進めた体心立方格子
型構造を持つV系合金のグループ(以下、V系bcc合
金と略す)は、水素吸蔵量が大きいため開発が進めら
れ、いくつかの合金組成が提案されている。V及びV系
bcc合金は、メカニカルアロイング中に比較的ポット
に付着し難い。
【0010】一方、Tiは展性が強く容器に付着しやす
い金属であるため、V系bcc合金にTiを添加する場
合は、合金化する前のTiポットへの付着をできるだけ
少なくしなければならないが、完全にTiをVに固溶す
るためには、強い機械的応力が必要である。強い機械的
応力でTiがポットに付着した場合は、ポットと一体化
してしまい、剥離させるのも困難である。したがって、
まず所望の組成に秤量、調製された原材料を混合し、重
力加速度と同じまたはそれ以下の遠心加速度でメカニカ
ルアロイングして、Tiをある程度Vに固溶させ、Ti
成分のポット付着力を減じてから、重力加速度以上の遠
心加速度でメカニカルアロイングして完全に合金化させ
る。これにより、最初から重力加速度以上の遠心加速度
でメカニカルアロイングして完全に合金化させた場合よ
りは時間がかかるが、ポットへの付着が少なくなり、自
由粉が多く得られる上、付着粉自体も簡単に剥離し、収
率が上がる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。
【0012】(実施例1)本実施例では、重力加速度と
同じまたはそれ以下の遠心加速度でメカニカルアロイン
グする方法として、回転ボールミル法を使用した。使用
した回転ボールミル装置は、ニットー社のAN−6S型
である。ミル容器としてはステンレスポット(以下、ポ
ットと略す。)を使用した。このポットは外径100m
m、内径90mm、高さ80mmで容量は0.5リット
ルのものである。前記の回転ボールミル装置に、このポ
ットを使用した場合、ポットの回転数は75rpmとな
る。
【0013】粉砕用ボールは、直径の異なる4種のステ
ンレスボール、25.4mm、15.0mm、12.7
mm及び9.0mmを使用した。使用個数はそれぞれ4
個、10個、15個および20個であり、総重量は63
2gである。
【0014】また、重力加速度以上の遠心加速度でメカ
ニカルアロイングする方法として、遊星ボールミル法を
使用した。使用した遊星ボールミル装置はフリッチュ社
製P−7である。ミル容器としてはフリッチュ社純正4
5ccステンレスポット(以下、ポットと略す)を使用
した。また、粉砕用ボールも同じくフリッチュ社純正1
5mmステンレスボールを7個使用した。P−7は、遠
心加速度が可変であるが、目盛を8にした時に約10G
となる。
【0015】以上述べた回転ボールミル法および遊星ボ
ールミル法でメカニカルアロイングを行った。
【0016】まず、VとTiの2元系の実施例として目
標組成をV0.8Ti0.2として、合金製造を行った。
【0017】使用した原料は、市販のV粉末とTi粉末
を使用した。V粉末は太陽鉱工社製で、100メッシュ
以下の粒度である。Ti粉末は、三津和化学薬品社製
(99%以下)で、350メッシュ以下の粒度である。
【0018】まず、V0.8Ti0.2の比率になるようにV
を40.75g及びTiを9.58g秤量し、混合し
た。この混合物、50.33g全量を前記の回転ボール
ミル装置で500時間までミリングを行った。50時間
のミリング時間ごとに、自由粉及び容易に剥離した付着
粉を回収し収率を計算した。
【0019】図1に収率の時間変化を示す。図1より、
ある程度ミリングが進むと微粉化によりボールミル内壁
に微粉が刷り込まれるような状態が生じやすくなり、1
00時間頃から収率が急に下がるが、その後、付着と剥
離が均衡してきて300時間以降は収率の下がり具合は
少なくなる。
【0020】さらに、これらの時間ごとの試料の一部を
とり、粉末X線回折により合金化の進行度合を調べた。
図2に、その代表例として、200時間ミリングした試
料の粉末X線回折図形を示す。1がbcc構造のピーク
であり、2がhcp構造のピークである。このhcp構
造のピーク2はすべてTiによるものとして、VとTi
を所定の割合で混ぜて得られた検量線によるTiの重量
%を計算し、金属チタンとして残存している割合(以
下、残存率と称す)を、 残存率(%)=(測定時のTiの重量%/混合秤量時の
Tiの重量%)×100として求めた。
【0021】図3にTiの残存率の時間変化を示す。図
3より、最初の200時間までに急激に純Tiが減少
し、その後は徐々に減少する。400時間以上は、検量
線法では正確な値は出ないが、hcp構造のピーク2は
認められる。
【0022】さらに、これらの時間ごとの一部合金化し
た試料を12.00g秤量し、前記遊星ボールミルで2
0時間かけ、目盛を8にしミリングを行った。2時間の
ミリング時間ごとに自由粉及び容易に剥離した付着粉を
回収し収率を計算した。
【0023】さらに、これらの時間ごとの試料の一部を
とり、粉末X線回折により合金化の具合を調べた。すで
に、hcp構造のピークは、小さくかつブロードになっ
ているため検量線法では正確な値は出ないので、ピーク
の痕跡が無くなるまで行い、合金化が完了したと判断し
た。この時のTiの分量は粉末X線回折の精度から少な
くとも1%以下になっている。図4に50時間ごとの回
転ボールミルによるミリング時間をパラメータとして、
収率の時間変化を示す。図4において0時間のミリング
時間は最初から遊星ボールミルでミリングしたことを表
す。さらに、それぞれの曲線の終点で合金化が完了して
いる。遊星ボールミルでは、機械的応力が強いため、最
初の数時間で付着が進み、その後、剥離が進む。さら
に、微粉化が進むことにより、また付着が進むという段
階の過程を踏む。
【0024】Tiの残存率が25%以下になった、回転
ボールミルによるミリングが100時間の試料から最初
の付着が少なくなり、200時間以降ではほとんど付着
が無くなり、収率が上がる。200時間以上は、逆に時
間と共に収率がやや下がる傾向にある。微粉化の粒径は
この段階でサブミクロンの次元になっており、正確な粒
径分布を計るのは2次粒子の影響が大きく不可能である
が、微粉化はミリング時間と共に200時間以上でも起
こり、この微粉化による影響や、長時間の回転ボールミ
ルによるミリングにより表面が荒れてきてアモルファス
状になって合金自体の付着性が強まったためと思われ
る。
【0025】回転ボールミルでの収率と遊星ボールミル
での収率を掛け合わせた総合的な収率を(表1)に示
す。
【0026】
【表1】
【0027】(表1)より総合収率は回転ボールミルを
200時間行い、その後遊星ボールミルでミリングした
試料が一番高い値を示した。Tiに由来するhcp構造
のピークが観測されないほど高い合金化を行う場合は、
遊星ボールミルのみでも短時間ででメカニカルアロイン
グができるが、収率の点では明らかに本実施例に示す方
法の方が効果がある。
【0028】(実施例2)次に、VとTiとNiの3元
系の実施例として目標組成をV3TiNi0.56として、
合金製造を行った。使用したボールミル装置およびミリ
ング条件等は実施例1と同様である。使用した原料はT
iは、実施例1と同じ三津和化学薬品社製(99%以
下)で、350メッシュ以下の粒度である。Vは実施例
1とは違い、レアメタリック社製(99.9%)で10
0メッシュ以下の粒度の物を使用した。Niは、高純度
化学研究所製(99.9%)100メッシュ以下の粒度
の物を使用した。
【0029】まず、目標組成と一致するように、目標組
成の重量比で、Vを32.70g、Tiを10.25g
及びNiを7.05g秤量し、混合した。さらに、混合
した原料、50.00g全量を前記の回転ボールミル装
置で500時間までミリングを行った。50時間のミリ
ング時間ごとに、自由粉及び容易に剥離した付着粉を回
収し収率を計算した。実施例1と同様にある程度ミリン
グが進むと微粉化するため、最初に収率が急に下がる
が、その後、付着と剥離が均衡してきて収率の下がり具
合はすくなくなる。但し、Tiの分量が多い上、さらに
Niも含まれているので収率は実施例1より悪い。この
時間変化は図示しないが、以後に説明する総合収率を示
した表2に数値は記載している。
【0030】さらに、これらの時間ごとの試料の一部を
とり、粉末X線回折により合金化の具合を調べた。図5
に、その代表例として、200時間ミリングした試料の
粉末X線回折図形を示す。1がbcc構造のピークであ
り、2がhcp構造のピークであり、さらにNiに由来
する3のfcc構造のピークが観測された。実施例1と
同様に、このhcp構造のピーク2はすべてTiによる
ものとして、VとTiを所定の割合で混ぜて得られた検
量線によるTi分量を計算し、Tiの残存率を求めた。
図6にTiの残存率の時間変化を示す。図6より、最初
の200時間までに急激に純Tiが減少し、その後は徐
々に減少する。
【0031】さらに、これらの時間ごとの一部合金化し
た試料を12.00g秤量し、前記遊星ボールミル中で
20時間、10Gの遠心加速度でミリングを行った。遊
星ボールミルでは、実施例1で説明したように、機械的
応力が強いため、最初の数時間で付着が進み、そして次
ぎに剥離が進み、さらに微粉化が進むことにより、また
付着が進むという段階の過程をふむため、実施例1と同
じく、2時間のミリング時間ごとに自由粉及び容易に剥
離した付着粉を回収しようとしたが、本実施例では最初
の急激な付着時の収率が非常に悪く、自由粉及び容易に
剥離した付着粉は得られなかった。したがって、ある程
度ミリングが進み、自由粉及び容易に剥離した付着粉が
とれる段階になったとき試料の一部をとり、粉末X線回
折により合金化の具合を調べた。この時、すでに全ての
試料でTiに由来するhcp構造のピークおよびNiに
由来するfcc構造のピークがの痕跡が無くなってお
り、合金化が完了したと判断した。この時のTiの分量
は実施例1と同じく、粉末X線回折の精度から少なくと
も1%以下になっている。
【0032】したがって、本実施例ではすべての試料に
対して20時間のミリング時間で統一し、その時間での
自由粉及び容易に剥離した付着粉を回収して収率を計算
した。
【0033】実施例2における回転ボールミルでの収率
と遊星ボールミルでの収率を掛け合わした総合的な収率
を(表2)に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2より総合収率は回転ボールミルを20
0時間または250時間行い、その後遊星ボールミルで
ミリングした試料が一番高い値を示した。Tiに由来す
るhcp構造のピーク及びNiに由来するfcc構造の
ピークが観測されないほど高い合金化を行う場合は、遊
星ボールミルのみでも短時間ででメカニカルアロイング
ができるが、収率の点では明らかに本実施例に示す方法
が効果がある。
【0036】なお、本実施例での遊星ボールミルでの遠
心加速度は10Gであり、この遠心加速度と同じ加速度
を持つボールミル装置としては、振動ボールミルや撹拌
ボールミルが有り、この装置を使用した場合にも本実施
例と同じ、作用・効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明の粉末製
造法は、重力加速度と同じまたはそれ以下の遠心加速度
でメカニカルアロイングする工程と、さらに重力加速度
以上の遠心加速度でメカニカルアロイングし合金する工
程からなる製造法であるため、回転ボールミルのような
低エネルギーボールミル法に比べ、短時間で高メカニカ
ルアロイ化でき、遊星ボールミルや撹拌ボールミルに比
べ、容器やボールへの金属材料の付着が少なく高収率が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による回転ボールミルでの収率
の時間変化を示す図
【図2】本発明の実施例による回転ボールミルで200
時間ミリング後の試料の粉末X線回折図
【図3】本発明の実施例1による回転ボールミルでのT
iの残存率の時間変化を示す図
【図4】本発明の実施例1における、回転ボールミルに
よるミリングを種々の時間行った後、遊星ボールミルで
のミリングを行った場合の収率の時間変化を示す図
【図5】本発明の実施例2の回転ボールミルで200時
間ミリング後の試料の粉末X線回折図
【図6】本発明の実施例2の回転ボールミルでのTiの
残存率の時間変化を示す図
【符号の説明】
1 bcc構造のピーク 2 hcp構造のピーク 3 fcc構造のピーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属原材料粉末を所望の組成に秤量、調
    製し、調製された原材料を混合し、不活性ガス雰囲気中
    で重力加速度と同じまたはそれ以下の遠心加速度でメカ
    ニカルアロイングする第1の工程と、さらに不活性ガス
    雰囲気中で重力加速度以上の遠心加速度でメカニカルア
    ロイングし合金化する第2の工程を少なくとも含む水素
    吸蔵合金粉末の製造法。
  2. 【請求項2】 水素吸蔵合金は体心立方格子型構造固溶
    体合金である請求項1記載の水素吸蔵合金粉末の製造
    法。
  3. 【請求項3】 第1の工程で前記金属材料が初期秤量混
    合時の25重量%以下になるまで合金化し、第2の工程
    で前記金属材料が混合のみの1重量%以下になるまで合
    金化する請求項1あるいは2記載の水素吸蔵合金粉末の
    製造法。
JP10116763A 1998-04-27 1998-04-27 水素吸蔵合金粉末製造法 Pending JPH11310801A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102649156A (zh) * 2012-03-09 2012-08-29 成都邦普合金材料有限公司 硬质合金混合料石蜡成型剂的一种加入方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102649156A (zh) * 2012-03-09 2012-08-29 成都邦普合金材料有限公司 硬质合金混合料石蜡成型剂的一种加入方法

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