JPH11309888A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH11309888A
JPH11309888A JP11760098A JP11760098A JPH11309888A JP H11309888 A JPH11309888 A JP H11309888A JP 11760098 A JP11760098 A JP 11760098A JP 11760098 A JP11760098 A JP 11760098A JP H11309888 A JPH11309888 A JP H11309888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
heat sink
metal substrate
thermal head
alumina
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11760098A
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English (en)
Inventor
Takashi Kubota
隆志 久保田
Atsushi Hanaki
敦司 花木
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属基板が、発熱体の電源供給路を兼ねてい
るサーマルヘッドにおいて、短絡などの問題が発生せ
ず、かつ熱放散にもすぐれたサーマルヘッドを提供す
る。 【解決手段】 グラウンド電位に接続された金属製の放
熱板1と、この放熱板1上に固定された、金属製の基板
5と、この基板5を介して電源が供給される発熱体9と
を有するサーマルヘッドにおいて、前記放熱板1の表面
に、陽極酸化膜3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドに
係わり、特にその基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、以下のような構造のサーマルヘッ
ドが知られていた。すなわち、サーマルヘッドの発熱抵
抗体は、金属基板によって支持されると共に、発熱抵抗
体の共通電極が、金属基板と導通させられている。金属
基板には、+の電圧が印加され、発熱抵抗体への電源が
供給される。
【0003】一方、サーマルヘッドの駆動デューティお
よび駆動速度が速くなると、金属基板の厚さは1mm程
度となり、この程度の厚さの金属基板のみでは、蓄熱が
大きくなり、尾引き印字という問題が発生することがあ
る。そこで、熱放散を良くするために、金属基板に、熱
放散の良いアルミニウム放熱板が取り付けられる。この
アルミニウム放熱板は、通常、金属製のプリンタのフレ
ームによって支持されるので、グラウンド電位となって
いる。
【0004】特開昭62−144966号公報には、ア
ルミニウム放熱板と金属基板を絶縁するために、金属基
板の下面に絶縁性上薬の層を設けた構造のサーマルヘッ
ドが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
には、次のような問題があった。すなわち、特開昭62
−144966号公報に記載の構造では、金属基板の下
面に絶縁性上薬の層が存在するので、+電圧が印加され
る金属基板と、グラウンド電位であるアルミニウム放熱
板が短絡することはないが、この絶縁性上薬は、ガラス
成分で構成されているので、熱伝導が悪く、熱放散に劣
るという欠点があった。本発明は、上記の問題を解決す
るためになされたもので、短絡などの問題が発生せず、
かつ熱放散にもすぐれたサーマルヘッドを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、グラウンド電位に接続された金属製の放熱板と、こ
の放熱板上に固定された、金属製の基板と、この基板を
介して電源が供給される発熱体とを有するサーマルヘッ
ドにおいて、前記放熱板の表面に、陽極酸化膜を設け
た。また、請求項2に記載の発明は、前記陽極酸化膜
を、前記放熱板を表面処理することにより形成されたア
ルミナ膜によって構成した。また、請求項3に記載の発
明は、前記アルミナ膜を、前記放熱板を処理液に浸すこ
とにより、その表面全体に形成された膜によって構成し
た。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態の構成を
図1に示す。図1の(a)は本実施形態の正面図、
(b)は断面図である。図中の1は、アルミニウム製放
熱板である。2は、サーマルヘッドのアップダウン用シ
ャフトであり、このシャフトには、ベアリングが装着さ
れ、このベアリングは、プリンタの鉄製フレームに組み
付けられている。フレームは、グラウンド電位なので、
アルミニウム製放熱板1もまた、グラウンド電位となっ
ている。
【0008】3は、前記アルミニウム製放熱板1の表面
に形成された、陽極酸化膜である。この陽極酸化膜3
は、前記アルミニウム製放熱板1を、硫酸浴あるいはし
ゅう酸浴にて、陽極酸化を行い、5〜15μmの厚さに
形成されている。また、この陽極酸化膜3は、液体浴を
使用する陽極酸化処理にて形成されているので、前記ア
ルミニウム製放熱板1の表面全体に形成されている。
【0009】陽極酸化膜3は、アルミニウム製放熱板1
の表面に強固に付着しており、また、この陽極酸化膜3
は、アルミナ(Al2O3)であるため、高い電気絶縁性
を有する。厚さ10μmの陽極酸化膜の絶縁破壊電圧
は、約0.5kVである。陽極酸化処理によるアルミナ
形成は、溶射やスパッタリング、あるいは真空蒸着によ
る場合に比べて、コストが安く、かつ穴内など、形状が
複雑な部分にも、容易に、均一な酸化膜を形成できる。
【0010】5は、金属基板である。4は、この金属基
板5と、前記アルミニウム製放熱板1を接着している接
着剤である。アルミニウム製放熱板1は、金属基板5の
裏面に接着されている。接着剤4には、例えば、東芝シ
リコーン株式会社製の、商品名が「放熱用シリコーン接
着剤,TSE3941M」といった、熱伝導性の良いも
のを用いる。
【0011】7は、前記金属基板5の表面に形成され
た、ガラスグレーズ層である。このガラスグレーズ層7
の一部に開口部があり、前記金属基板5の表面が露出し
ている露出面6が設けられている。この露出面上に、共
通電極8が置かれていて、露出面6と共通電極8は、導
通している。
【0012】9は、前記ガラスグレーズ層7の表面に設
けられた発熱体で、その一方の端は、前記共通電極8に
接続されている。そして、この発熱体の、もう一方の端
は、やはりガラスグレーズ層7の表面上に設けられた個
別電極11に接続されている。
【0013】発熱体9には、金属基板5を経由して共通
電極8から+電圧が、個別電極11から−電圧が印加さ
れる。金属基板5に印加される電圧は、通常、20〜3
0Vの直流電圧であるから、前記陽極酸化膜3が、前記
の絶縁破壊電圧をもっていれば、金属基板5と、アルミ
ニウム製放熱板1とを充分絶縁することができる。
【0014】13は、前記発熱体9を駆動するためのド
ライバーICである。14は、やはりガラスグレーズ層
7の表面上に設けられた信号端子である。前記個別電極
11とドライバーIC13、およびドライバーIC13
と信号端子14は、ボンディングワイヤ12で接続され
ている。
【0015】図2に、本発明の第2の実施形態の断面図
を示す。この実施形態では、金属基板5とアルミニウム
製放熱板1は、ビス15aで固定されている。アルミニ
ウム製放熱板1には、ビス15aを通すための穴15c
が設けられている。この穴15cの内壁には、アルミニ
ウム製放熱板1の他の表面と同様に、陽極酸化膜3が形
成されており、絶縁性が確保されている。また、金属基
板5には、ビス15aを固定するためのネジ穴15dが
設けられている。
【0016】ビス15aは、プラスチック製のワッシャ
15bに挿通されている。これは、ビス15aの材質が
鋼のような金属であった場合、以下の二点において有効
である。第一に、鋼の固さによって、このビスの締め付
け時に、ビスのくび下が、アルミニウム放熱板1の表面
に形成された陽極酸化膜3と接触して、この陽極酸化膜
3を破損することが考えられる。そこで、プラスチック
製のやわらかいワッシャをはさむことによって、破損を
防止することができる。第二に、仮に陽極酸化膜3が破
損されたとしても、プラスチック製のワッシャによっ
て、絶縁を保つことができる。
【0017】また、さらに確実に絶縁性を確保するため
に、ビス15a自体の材質を、高強度プラスチックとし
てもよい。金属基板5の厚さは、ネジ穴15dが形成で
きる2〜5mmが望ましい。また、ビス止めに加えて、
接着剤を併用すれば、さらに望ましい。
【0018】図3に、本発明の第3の実施形態の断面図
を示す。本実施形態では、アルミニウム製放熱板1の上
面が、曲面加工されていて、この曲面上に陽極酸化膜3
が形成されている。金属基板5は、この曲面に密着する
ように、同じ曲率で曲げられている。そして、アルミニ
ウム製放熱板1と、金属基板5とは、接着剤4によって
接着されている。
【0019】本実施形態は、剛性が高く、プリント時に
曲げることができないカードなどへのプリントに適す
る。なぜなら、サーマルヘッドが曲面上に構成されてい
るので、カード等が一直線に搬送されてきても、サーマ
ルヘッドのドライバーICやボンディングワイヤなどの
発熱体以外の突出部分が、曲面に沿って逃げていて、搬
送されてきたカード等にぶつかることがないからであ
る。
【0020】また、第2実施形態のように、金属基板5
が、ネジ穴の加工ができる厚さであれば、ビスによる締
結も可能であるが、金属基板5が、ネジ穴の加工ができ
るに足る厚さでない場合、ネジ穴15dに代えて、貫通
孔を設け、金属基板5の側でナットにより締め付ける構
造としてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は、グラウンド電位に接続された
金属製の放熱板と、この放熱板上に固定された、金属製
の基板と、この基板を介して電源が供給される発熱体と
を有するサーマルヘッドにおいて、前記放熱板の表面
に、陽極酸化膜を設けたので、金属基板を、発熱体の電
源供給路として利用することができ、わざわざ電源ライ
ンを設ける必要がなく、安価なサーマルヘッドを供給す
ることができる。また、電源ラインを設けるスペースが
不要になるので、サーマルヘッドを設ける位置の自由度
が増す。さらに、絶縁膜形成のための陽極酸化処理は、
コストが安いので、安価なサーマルヘッドを提供でき
る。また、絶縁膜として、熱伝導率の良いアルミナを用
いれば、放熱性に優れたサーマルヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の正面図(a)およ
び断面図(b)。
【図2】 本発明の第2の実施形態の断面図。
【図3】 本発明の第3の実施形態の断面図。
【符号の説明】
1 アルミニウム製放熱板 2 サーマルヘッドのアップダウン用シャフト 3 陽極酸化膜 4 接着剤 5 金属基板 6 露出面 7 ガラスグレーズ層 8 共通電極 9 発熱体 10 保護層 11 個別電極 12 ボンディングワイヤ 13 ドライバーIC 14 信号端子 15a ビス 15b プラスチック製
ワッシャ 15c アルミニウム製放熱板に設けた穴 15d ネジ穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラウンド電位に接続された金属製の放
    熱板と、 この放熱板上に固定された、金属製の基板と、 この基板を介して電源が供給される発熱体とを有するサ
    ーマルヘッドにおいて、 前記放熱板の表面に、陽極酸化膜を設けたことを特徴と
    するサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記陽極酸化膜は、前記放熱板を表面処
    理することにより形成されたアルミナ膜であることを特
    徴とする請求項1に記載のサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】 前記アルミナ膜は、前記放熱板を処理液
    に浸すことにより、その表面全体に形成された膜である
    ことを特徴とする請求項2に記載のサーマルヘッド。
JP11760098A 1998-04-27 1998-04-27 サーマルヘッド Withdrawn JPH11309888A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102299126A (zh) * 2010-06-23 2011-12-28 三星电机株式会社 散热基底以及制造该散热基底的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102299126A (zh) * 2010-06-23 2011-12-28 三星电机株式会社 散热基底以及制造该散热基底的方法
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