JPH11309476A - 汚泥分離促進型リアクターおよび浄化処理施設 - Google Patents

汚泥分離促進型リアクターおよび浄化処理施設

Info

Publication number
JPH11309476A
JPH11309476A JP10117678A JP11767898A JPH11309476A JP H11309476 A JPH11309476 A JP H11309476A JP 10117678 A JP10117678 A JP 10117678A JP 11767898 A JP11767898 A JP 11767898A JP H11309476 A JPH11309476 A JP H11309476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
sludge
sedimentation
separation
settling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10117678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2942758B1 (ja
Inventor
Keigo Nakamura
圭吾 中村
Shohachi Tajima
正八 田島
Kazuo Murahashi
和夫 村橋
Kazunari Kouden
一成 向殿
Masaro Konishi
正郎 小西
Sukeaki Shiraishi
祐彰 白石
Haruki Wakimoto
春樹 脇本
Toshiki Tanaka
俊樹 田中
Yoshiyuki Hamada
良幸 濱田
Go Inada
郷 稲田
Hiroaki Sato
宏明 佐藤
Shizuo Sasaki
静郎 佐々木
Kazumi Osawa
一実 大沢
Takashi Niizaka
孝志 新坂
Kazuhisa Fukunaga
和久 福永
Osamu Miki
理 三木
Kazuyuki Tamaki
和之 玉木
Hikari Ishida
光 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOBOKU KENKYU CENTER
KANATSU GIKEN KOGYO KK
Minister for Public Works for State of New South Wales
Kajima Corp
Nihon Kentetsu Co Ltd
Nippon Steel Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
Nittoc Constructions Co Ltd
Osaka Bousui Construction Co Ltd
Okumura Corp
Kyowa Exeo Corp
Kato Construction Co Ltd
Sanshin Corp
National Research and Development Agency Public Works Research Institute
Original Assignee
DOBOKU KENKYU CENTER
KANATSU GIKEN KOGYO KK
Minister for Public Works for State of New South Wales
Kajima Corp
Nihon Kentetsu Co Ltd
Nippon Steel Corp
Public Works Research Institute Ministry of Construction
Kumagai Gumi Co Ltd
Nittoc Constructions Co Ltd
Osaka Bousui Construction Co Ltd
Okumura Corp
Kyowa Exeo Corp
Kato Construction Co Ltd
Sanshin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DOBOKU KENKYU CENTER, KANATSU GIKEN KOGYO KK, Minister for Public Works for State of New South Wales, Kajima Corp, Nihon Kentetsu Co Ltd, Nippon Steel Corp, Public Works Research Institute Ministry of Construction, Kumagai Gumi Co Ltd, Nittoc Constructions Co Ltd, Osaka Bousui Construction Co Ltd, Okumura Corp, Kyowa Exeo Corp, Kato Construction Co Ltd, Sanshin Corp filed Critical DOBOKU KENKYU CENTER
Priority to JP10117678A priority Critical patent/JP2942758B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2942758B1 publication Critical patent/JP2942758B1/ja
Publication of JPH11309476A publication Critical patent/JPH11309476A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接触酸化処理によって発生する余剰汚泥を効率
的に引き抜きできるようにして分離槽の負荷を小さくす
るとともに、分離槽における過度の付着防止および目詰
まり等を防止することで処理施設のコンパクト化を図
る。 【解決手段】処理槽を接触酸化槽3域と沈降分離槽4域
とに区画し、これら接触酸化槽3域と沈降分離槽4域と
の境界近傍の槽底部に汚泥集積溝6を形成するととも
に、この汚泥集積溝6に集積された汚泥を排出するため
エアリフト装置8を設け、前記沈降分離槽4域に対して
傾斜板または傾斜管等の沈降装置12を設けるととも
に、この沈降装置12に対して起振手段11を設備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理施設容積のコ
ンパクト化を図った汚泥分離促進型リアクターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、汚濁河川、汚濁湖沼などの汚水を
浄化する水質浄化方法としては、礫などの接触材を充填
材として用いた接触酸化法が主流となっている。この方
法は礫接触材を反応槽内部に浸漬状態で設置し、エアレ
ーションを行うことにより前記礫接触材の表面に付着し
ている微生物群に対して十分な酸素供給を行い、好気性
微生物群の活動により汚濁水中の有機体を生物膜に転化
し浄化するものである。
【0003】前記接触材の表面に付着している微生物群
は、浄化の進行と共に肥大化し、やがて剥離し余剰汚泥
となるが、この余剰汚泥が礫間の閉塞の原因となってい
る。そこで、礫間の閉塞を防止するために、逆洗やフラ
ッシュ水による洗浄を行い、押し流された汚泥分を最終
沈殿池などの分離槽に導き、ここでさらに余剰汚泥と処
理水とに分離するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た礫間接触酸化方法の場合は、接触酸化槽において発生
する余剰汚泥が分離槽に導入されるシステムであるた
め、分離槽における沈降分離負荷が大きく、分離槽をコ
ンパクト化できない原因となっている。
【0005】また、沈降分離槽も自然沈殿による分離
槽、傾斜板または傾斜管などを用いて小型化を図った沈
降分離槽などのものがあるが、前者の沈殿分離の場合に
は大きな敷地面積を必要とするなどの問題があり、また
後者の傾斜板等による沈降分離の場合には、傾斜板また
は傾斜管に付着した汚泥が徐々に堆積して傾斜板等を破
壊する事故が発生することがあるとともに、特に傾斜管
の場合には付着したスラッジによって目詰まりが発生し
て次第に分離能力が低下するなどの問題が生じている。
傾斜管の目詰まり対策としては、ハニカムの形状寸法を
なるだけ大きくして閉塞が起きないようにしているが、
この事は同時に分離槽の構造寸法を小さくできない要因
ともなっている。
【0006】そこで本発明の主たる課題は、接触酸化処
理によって発生する余剰汚泥を効率的に引き抜きできる
ようにして分離槽の負荷を小さくするとともに、分離槽
における過度の付着防止および目詰まり等を防止するこ
とで処理施設のコンパクト化を図ること等にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、処理槽を接触酸化槽域と沈降分離槽域とに
区画し、これら接触酸化槽域と沈降分離槽域との境界近
傍の槽底部に汚泥集積溝を形成するとともに、この汚泥
集積溝に集積された汚泥の排出手段を設け、前記沈降分
離槽域に対して傾斜板または傾斜管等の沈降装置を設け
るとともに、この沈降装置に対して起振手段を設備した
ことを特徴とするものである。
【0008】より好適には、処理槽を接触酸化槽域と沈
降分離槽域とに区画し、これら接触酸化槽域と沈降分離
槽域との境界の槽底部に汚泥集積溝を形成するととも
に、この汚泥集積溝に集積された汚泥排出手段を設け、 前記接触酸化槽域において;糸状微生物担体を浸漬状態
で設置し、槽底面を前記汚泥集積溝に向かって傾斜する
傾斜底とするとともに、エアレーションによる旋回流が
前記傾斜底に沿って流下するように生起させ、 前記沈降分離槽域において;槽底面を前記汚泥集積溝に
向かって傾斜する傾斜底とし、かつ傾斜板または傾斜管
等の沈降装置を設けるとともに、この沈降装置に対して
起振手段を設備したことを特徴とするものである。前記
汚泥排出手段としては、たとえばエアリフト装置を好適
に用いることができる。
【0009】本発明においては、同一の槽の内部に接触
酸化槽と沈降分離槽とを併設し、この境界部に汚泥集積
溝を設けた点を第1の特徴点とし、さらに沈降分離槽の
沈降装置に対して起振装置を設けるようにしている。な
お、汚濁水が接触酸化槽、次いで沈降分離槽の順に流下
する点は従来と同様である。従来の場合には、接触酸化
槽において発生した余剰汚泥が後段の沈降分離槽に導入
されていたが、本発明では接触酸化槽において発生する
余剰汚泥が効率的に前記汚泥集積溝に集められ、ここか
ら排出されるようになる。連続している後段の分離槽に
対しては、基本的に前記接触酸化槽において生物転化さ
れない有機SS分、および浮遊無機SSのみが導入され
るため、沈降分離槽の負荷が小さくなり、その分容積の
コンパクト化を図ることができるとともに、浄化効率に
優れたものとなる。さらに、余剰汚泥と沈降懸濁物とを
同一箇所に集め排除するようにしているため、その後の
汚泥処理の効率化も図れるようになる。
【0010】前記接触酸化槽内に配設される微生物付着
床としては、幹部から外方に向けてループ糸を突出させ
たツリー状のものや、多数の横方向繊維糸条を縦方向の
糸または固定部材で結束して面状としたもの、ネット状
のものなど多種のものを使用することができる。本明細
書では、概して糸状の部材を主たる微生物担持体とする
意味でこれらを総称して「糸状微生物担体」と呼んでい
る。
【0011】微生物の担持という点では、礫、セラミッ
クス、煉瓦、プラスチックなどの微生物担体でも同様の
機能を果たすが、微生物膜がある程度肥大化したなら
ば、自然に剥落が進むように、前記ツリー状、繊維糸条
による面またはネット状微生物担体などのように微生物
支持体を線状の部材とする前記糸状微生物担体を用いる
ようにするのがよい。
【0012】一方、沈降分離槽においては、沈降装置に
対して起振装置を設け、常時または適宜のサイクルタイ
ムで振動を与え、スラッジが付着しないように或いは付
着したスラッジを剥落させるようにしているため、過度
の付着による破損や傾斜管内の目詰まりが無くなる。同
時に、傾斜管のハニカム寸法を従来のものより小さくし
得る点でコンパクト化に資するものとなる。
【0013】ところで、実際の適用に当たっては、前記
汚泥分離促進型リアクターを複数連設して設備するのが
望ましい。複数連設する場合には、浄化処理の手順は接
触酸化処理→沈降分離処理→接触酸化処理→…の繰り返
しとなり、多段階的処理によって高度の浄化処理が実現
されるとともに、沈降分離処理の負荷が分散化される点
でも有利なものとなる。
【0014】ところで、前述した傾斜板または傾斜管等
による沈降装置に対して起振手段を設備する構成は、沈
殿分離槽単独の場合でも同様に適用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る汚泥分
離促進型リアクターの縦断面図であり、図2は前記汚泥
分離促進型リアクターを連設した浄化施設の縦断面図で
ある。
【0016】前記汚泥分離促進型リアクター2(以下、
単にリアクターという)は、槽の中間に配置されたバッ
フル5(仕切板)によって一つの槽が接触酸化槽3と沈
降分離槽槽4とに区画されるとともに、これらの接触酸
化槽3と沈降分離槽4とのほぼ境界の槽底部には汚泥集
積溝6が設けられ、これらの各槽3、4において発生し
た汚泥が前記汚泥集積溝6に集められ、エアリフト装置
8によって引き抜かれるようになっている。
【0017】前記接触酸化槽3においては、糸状微生物
担体7が汚水中に浸漬状態で設置され、槽内に流入した
汚濁水は、前記糸状微生物担体7に担持されている細菌
類、菌類、原生動物、および微小後生動物等の微生物群
によって生物分解されることによってBODが除去され
るようになっている。前記バッフル5の近傍には散気管
7が設けられ、この散気管から供給される酸素が左回り
の循環流となって前記糸状微生物担体7に接触し、担持
されている微生物群に供給されるようになっている。前
記糸状微生物担体7に付着している微生物群は、肥大化
によって次第に自重を支持できなくなり、自然に前記糸
状微生物担体7から剥落するが、この余剰汚泥は、前記
エアレーションによる旋回流に助けられながら傾斜底1
7を滑り落ち、前記汚泥集積溝6に集積される。
【0018】前記糸状微生物担体7としては、本発明に
則して適宜の形態のものを使用することができる。
【0019】図8〜図10に示される第1の糸状微生物
担体7Aは、円筒状に製織された中空幹部20の側面よ
り十字方向のそれぞれに、細菌、菌類、原生生物、微小
後生生物などの微生物群が付着、生息し易い特定材質の
繊維糸を束ねた繊維糸条21A〜21Dをループ状にか
つ中空幹部20に沿って多数形成するとともに、前記中
空幹部20の内部に芯材22を挿入してある程度の自立
性を持たせたものである。この糸状微生物担体7Aをた
とえば図8に示されるように、上下端部をそれぞれ上部
支持体28と下部支持体29とにより支持し、上下方向
配置で多数張設した状態で前記接触酸化処理槽2内に配
置する。
【0020】そして、汚水を処理槽に導いて曝気処理を
してやると、微生物担体に対して外側および内側(ルー
プ内部側)から曝気に伴う酸素が十分に供給され、好気
性微生物が活発に活動するようになり、高い浄化能力を
発揮するようになる。
【0021】次いで、図11に示される糸状微生物担体
7Bは、横方向に沿って配設された多数の繊維糸条2
7、27…を縦方向に配置された複数本の縦糸の束から
なる固定部材26、26…によって固定するとともに、
水平方向に配置された距離規制糸25、25…によって
前記固定部材26、26…間の距離を若干縮小すること
により前記繊維糸条27、27…をそれぞれ側方に膨出
させたものである。
【0022】さらに、図12に示される糸状微生物担体
7Cは、水平方向に沿って配設された多数の繊維糸条2
7、27…を縦方向に配置された複数本の縦糸の束から
なる固定部材26、26…によって固定するとともに、
前記固定部材26、26…を支持体に取り付けるに当た
り、上部支持体28と下部支持体29とにより別々に支
持するようにし、かつ固定部材26、26…間の距離を
小さくしてやることにより、前記繊維糸条27、27…
を波状に側方に膨出させたものである。
【0023】これら糸状微生物担体7A〜7Cのよう
に、糸状の部材(紐状も含む)を主たる微生物支持体と
して用いたものであれば、微生物が肥大化してある程度
の自重となると自然に剥落が進むようになるため、本発
明の趣旨に沿って好適に使用できるものとなる。すなわ
ち、微生物の剥落が自然に行われる点でメンテナンスが
不要となる。なお、紐状または繊維糸条を縦及び横方向
に配設し交差部を連結して格子状とした微生物担体を用
いても同様である。
【0024】一方、沈降分離槽4においては、傾斜板1
0Aまたは傾斜管10Bを用いた沈降装置12が槽の上
方に配設されている。この沈降装置12は、図6に示さ
れるように傾斜板10A,10A…を傾斜状態で多数配
列し、或いは図7に示されるようにハニカム構造の傾斜
管10Bを傾斜状態で多数配列した、所謂小面積型の沈
殿池であり、浮遊状態にある懸濁固形物を効果的に沈降
させる。なお、前記傾斜板10Aまたは傾斜管10B
は、剥落した懸濁固形物が自然に滑り落ちるように傾斜
角を約60度として配置される。
【0025】前記沈降装置12に対しては、図4および
図5に示されるように、傾斜板10Aまたは傾斜管10
Bを収容している函体18の上面に対して2本の梁部材
19、19を横架し、この梁部材19、19の上面にバ
イブレーター等の起振手段11を設けており、常時また
は定期的に函体18を介して傾斜板10Aまたは傾斜管
10Bに振動を与えることにより、懸濁固形物を付着さ
せず、或いは付着した懸濁固形物の剥離を促し、長期に
亘って効率的な分離・沈降能を確保するようになってい
る。なお、沈降した懸濁固形物は、傾斜底13を滑り落
ちて前記汚泥集積溝6に集積される。
【0026】他方、前記汚泥集積溝6に対しては、エア
リフト装置8のエアリフト管9がその底部口を臨ませて
配置されており、このエアリフト管9の側部から管内部
に供給される空気によって生成される上昇流によって、
前記汚泥集積溝6に堆積した汚泥が引き抜かれるように
なっている。なお、前記散気管7およびエアリフト管9
に対しては、共通的に槽の外部に配置したブロア14か
らエアが供給される。
【0027】ところで、実際の適用に当たっては、図2
および図3に示されるように、前記リアクター2を連結
管15、15…によって直列的に複数連設した浄化処理
施設1とするのが望ましい。汚濁水が計量槽16を介し
て、先ず第1のリアクター2 に導入され、ここで接
触酸化処理および沈降分離処理された後、第2のリアク
ター2に導入され、ここでさらに接触酸化処理及び
沈降分離処理される。さらに最終のリアクター23に導
入されここで同じ処理が行われ、汚濁水が浄化水となっ
て排出される。このような接触酸化と沈降分離の繰り返
しによる処理方法とすることによって、高度の浄化処理
が可能になるとともに、沈降分離の負荷が分散化される
ことで処理が効率化するとともに、コンパクト化に貢献
することとなる。
【0028】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、同
一の槽の内部に接触酸化槽と沈降分離槽とを併設し、接
触酸化処理によって発生した余剰汚泥および沈降分離さ
れた懸濁固形物を同一箇所に集めて引き抜くようにした
ため、沈降分離槽における負荷が小さくなり全体として
処理施設の縮小化を図り得るようになる。また、沈降分
離槽において、傾斜板や傾斜管などの沈降装置に起振手
段を設けたため、破損や目詰まりを防止し得るようにな
るとともに、長期に亘って分離沈降能を維持し得るよう
になる。同時にこの事は、小断面の傾斜管等の使用が可
能になることを意味し、傾斜管等の沈降能力の向上、お
よびコンパクト化に大いに貢献することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚泥分離促進型リアクター単体の
縦断面図である。
【図2】汚泥分離促進型リアクターを連設した浄化処理
施設の縦断面図である。
【図3】その平面図である。
【図4】沈降装置12の側面図である。
【図5】沈降装置12の平面図である。
【図6】傾斜板10Aによる沈降装置12の透視図であ
る。
【図7】傾斜管10Bの要部斜視図である。
【図8】糸状微生物担体7Aの構造斜視図である。
【図9】糸状微生物担体7Aの拡大斜視図である。
【図10】糸状微生物担体7Aの横断面図である。
【図11】他の糸状微生物担体7Bの構造斜視図であ
る。
【図12】他の糸状微生物担体7Cの構造斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…浄化処理施設、2…リアクター、3…接触酸化槽、
4…沈降分離槽、5…バッフル、6…汚泥集積溝、7・
7A・7B・7C…糸状微生物担体、8…エアリフト装
置、13・17…傾斜底、9…エアリフト管、10A…
傾斜板、10B…傾斜管、11…起振手段、12…沈降
装置、15…連結管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 汚泥分離促進型リアクターおよび浄化
処理施設
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理施設容積のコ
ンパクト化を図った汚泥分離促進型リアクターに関す
る。
【従来の技術】近年、汚濁河川、汚濁湖沼などの汚水を
浄化する水質浄化方法としては、礫などの接触材を充填
材として用いた接触酸化法が主流となっている。この方
法は礫接触材を反応槽内部に浸漬状態で設置し、エアレ
ーションを行うことにより前記礫接触材の表面に付着し
ている微生物群に対して十分な酸素供給を行い、好気性
微生物群の活動により汚濁水中の有機体を生物膜に転化
し浄化するものである。前記接触材の表面に付着してい
る微生物群は、浄化の進行と共に肥大化し、やがて剥離
し余剰汚泥となるが、この余剰汚泥が礫間の閉塞の原因
となっている。そこで、礫間の閉塞を防止するために、
逆洗やフラッシュ水による洗浄を行い、押し流された汚
泥分を最終沈殿池などの分離槽に導き、ここでさらに余
剰汚泥と処理水とに分離するようにしている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た礫間接触酸化方法の場合は、接触酸化槽において発生
する余剰汚泥が分離槽に導入されるシステムであるた
め、分離槽における沈降分離負荷が大きく、分離槽をコ
ンパクト化できない原因となっている。また、沈降分離
槽も自然沈殿による分離槽、傾斜板または傾斜管などを
用いて小型化を図った沈降分離槽などのものがあるが、
前者の沈殿分離の場合には大きな敷地面積を必要とする
などの問題があり、また後者の傾斜板等による沈降分離
の場合には、傾斜板または傾斜管に付着した汚泥が徐々
に堆積して傾斜板等を破壊する事故が発生することがあ
るとともに、特に傾斜管の場合には付着したスラッジに
よって目詰まりが発生して次第に分離能力が低下するな
どの問題が生じている。傾斜管の目詰まり対策として
は、ハニカムの形状寸法をなるだけ大きくして閉塞が起
きないようにしているが、この事は同時に分離槽の構造
寸法を小さくできない要因ともなっている。そこで本発
明の主たる課題は、接触酸化処理によって発生する余剰
汚泥を効率的に引き抜きできるようにして分離槽の負荷
を小さくするとともに、分離槽における過度の付着防止
および目詰まり等を防止することで処理施設のコンパク
ト化を図ること等にある。
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、処理槽を接触酸化槽域と沈降分離槽域とに
区画し、 前記接触酸化槽域において;糸状微生物担体を浸漬状態
で設置し、槽底面を接触酸化槽域と沈降分離槽域との境
界側に向かって傾斜する傾斜底とし、 前記沈降分離槽域において;槽底面を接触酸化槽域と沈
降分離槽域との境界側に向かって傾斜する傾斜底とし、
かつ傾斜板または傾斜管等の沈降装置を設けるととも
に、この沈降装置に対して起振手段を設備し、前記接触
酸化槽域と沈降分離槽域との境界部槽底にそれぞれの槽
域に形成された傾斜底の傾斜下端点よりさらに深く凹溝
状の汚泥集積溝を形成するとともに、この汚泥集積溝内
に吸込み下端口を臨ませて汚泥排出のためのエアリフト
管を配置し、かつ処理槽を前記接触酸化槽域と沈降分離
槽域とに区画するための仕切板を前記沈降分離槽域の傾
斜底中間の上部位置に配置するとともに、接触酸化槽域
内の前記仕切板近傍位置に散気管を配置したことを特徴
とするものである。本発明においては、同一の槽の内部
に接触酸化槽と沈降分離槽とを併設し、この境界部に汚
泥集積溝を設けた点を第1の特徴点とし、さらに沈降分
離槽の沈降装置に対して起振装置を設けるようにしてい
る。なお、汚濁水が接触酸化槽、次いで沈降分離槽の順
に流下する点は従来と同様である。従来の場合には、接
触酸化槽において発生した余剰汚泥が後段の沈降分離槽
に導入されていたが、本発明では接触酸化槽において発
生する余剰汚泥が効率的に前記汚泥集積溝に集められ、
ここから排出されるようになる。連続している後段の分
離槽に対しては、基本的に前記接触酸化槽において生物
転化されない有機SS分、および浮遊無機SSのみが導
入されるため、沈降分離槽の負荷が小さくなり、その分
容積のコンパクト化を図ることができるとともに、浄化
効率に優れたものとなる。さらに、余剰汚泥と沈降懸濁
物とを同一箇所に集め排除するようにしているため、そ
の後の汚泥処理の効率化も図れるようになる。前記接触
酸化槽内に配設される微生物付着床としては、幹部から
外方に向けてループ糸を突出させたツリー状のものや、
多数の横方向繊維糸条を縦方向の糸または固定部材で結
束して面状としたもの、ネット状のものなど多種のもの
を使用することができる。本明細書では、概して糸状の
部材を主たる微生物担持体とする意味でこれらを総称し
て「糸状微生物担体」と呼んでいる。微生物の担持とい
う点では、礫、セラミックス、煉瓦、プラスチックなど
の微生物担体でも同様の機能を果たすが、微生物膜があ
る程度肥大化したならば、自然に剥落が進むように、前
記ツリー状、繊維糸条による面またはネット状微生物担
体などのように微生物支持体を線状の部材とする前記糸
状微生物担体を用いるようにするのがよい。一方、沈降
分離槽においては、沈降装置に対して起振装置を設け、
常時または適宜のサイクルタイムで振動を与え、スラッ
ジが付着しないように或いは付着したスラッジを剥落さ
せるようにしているため、過度の付着による破損や傾斜
管内の目詰まりが無くなる。同時に、傾斜管のハニカム
寸法を従来のものより小さくし得る点でコンパクト化に
資するものとなる。ところで、実際の適用に当たって
は、前記汚泥分離促進型リアクターを複数連設して設備
するのが望ましい。複数連設する場合には、浄化処理の
手順は接触酸化処理→沈降分離処理→接触酸化処理→…
の繰り返しとなり、多段階的処理によって高度の浄化処
理が実現されるとともに、沈降分離処理の負荷が分散化
される点でも有利なものとなる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る汚泥分
離促進型リアクターの縦断面図であり、図2は前記汚泥
分離促進型リアクターを連設した浄化施設の縦断面図で
ある。前記汚泥分離促進型リアクター2(以下、単にリ
アクターという)は、槽の中間に配置されたバッフル5
(仕切板)によって一つの槽が接触酸化槽3と沈降分離
槽槽4とに区画されている。前記接触酸化槽3の槽底面
は接触酸化槽3と沈降分離槽4との境界側に向かって傾
斜する傾斜底17とされ、かつ前記沈降分離槽4の槽底
部も同様に、接触酸化槽3と沈降分離槽4との境界側に
向かって傾斜する傾斜底13となっている。これらの接
触酸化槽3と沈降分離槽4とのほぼ境界の槽底部には傾
斜底の傾斜下端点よりさらに深く凹溝状の汚泥集積溝6
が設けられ、これらの各槽3、4において発生した汚泥
が前記汚泥集積溝6に集められ、エアリフト装置8によ
って引き抜かれるようになっている。前記接触酸化槽3
においては、糸状微生物担体7が汚水中に浸漬状態で設
置され、槽内に流入した汚濁水は、前記糸状微生物担体
7に担持されている細菌類、菌類、原生動物、および微
小後生動物等の微生物群によって生物分解されることに
よってBODが除去されるようになっている。前記沈降
分離槽4の傾斜底13中間の上部位置に配置されたバッ
フル5の近傍には散気管7が設けられ、この散気管7か
ら供給される酸素が左回りの循環流となって前記糸状微
生物担体7に接触し、担持されている微生物群に供給さ
れるようになっている。前記糸状微生物担体7に付着し
ている微生物群は、肥大化によって次第に自重を支持で
きなくなり、自然に前記糸状微生物担体7から剥落する
が、この余剰汚泥は、前記エアレーションによる旋回流
に助けられながら傾斜底17を滑り落ち、前記汚泥集積
溝6に集積される。前記糸状微生物担体7としては、本
発明に則して適宜の形態のものを使用することができ
る。図8〜図10に示される第1の糸状微生物担体7A
は、円筒状に製織された中空幹部20の側面より十字方
向のそれぞれに、細菌、菌類、原生生物、微小後生生物
などの微生物群が付着、生息し易い特定材質の繊維糸を
束ねた繊維糸条21A〜21Dをループ状にかつ中空幹
部20に沿って多数形成するとともに、前記中空幹部2
0の内部に芯材22を挿入してある程度の自立性を持た
せたものである。この糸状微生物担体7Aをたとえば図
8に示されるように、上下端部をそれぞれ上部支持体2
8と下部支持体29とにより支持し、上下方向配置で多
数張設した状態で前記接触酸化処理槽2内に配置する。
そして、汚水を処理槽に導いて曝気処理をしてやると、
微生物担体に対して外側および内側(ループ内部側)か
ら曝気に伴う酸素が十分に供給され、好気性微生物が活
発に活動するようになり、高い浄化能力を発揮するよう
になる。次いで、図11に示される糸状微生物担体7B
は、横方向に沿って配設された多数の繊維糸条27、2
7…を縦方向に配置された複数本の縦糸の束からなる固
定部材26、26…によって固定するとともに、水平方
向に配置された距離規制糸25、25…によって前記固
定部材26、26…間の距離を若干縮小することにより
前記繊維糸条27、27…をそれぞれ側方に膨出させた
ものである。さらに、図12に示される糸状微生物担体
7Cは、水平方向に沿って配設された多数の繊維糸条2
7、27…を縦方向に配置された複数本の縦糸の束から
なる固定部材26、26…によって固定するとともに、
前記固定部材26、26…を支持体に取り付けるに当た
り、上部支持体28と下部支持体29とにより別々に支
持するようにし、かつ固定部材26、26…間の距離を
小さくしてやることにより、前記繊維糸条27、27…
を波状に側方に膨出させたものである。これら糸状微生
物担体7A〜7Cのように、糸状の部材(紐状も含む)
を主たる微生物支持体として用いたものであれば、微生
物が肥大化してある程度の自重となると自然に剥落が進
むようになるため、本発明の趣旨に沿って好適に使用で
きるものとなる。すなわち、微生物の剥落が自然に行わ
れる点でメンテナンスが不要となる。なお、紐状または
繊維糸条を縦及び横方向に配設し交差部を連結して格子
状とした微生物担体を用いても同様である。一方、沈降
分離槽4においては、傾斜板10Aまたは傾斜管10B
を用いた沈降装置12が槽の上方に配設されている。こ
の沈降装置12は、図6に示されるように傾斜板10
A,10A…を傾斜状態で多数配列し、或いは図7に示
されるようにハニカム構造の傾斜管10Bを傾斜状態で
多数配列した、所謂小面積型の沈殿池であり、浮遊状態
にある懸濁固形物を効果的に沈降させる。なお、前記傾
斜板10Aまたは傾斜管10Bは、剥落した懸濁固形物
が自然に滑り落ちるように傾斜角を約60度として配置
される。前記沈降装置12に対しては、図4および図5
に示されるように、傾斜板10Aまたは傾斜管10Bを
収容している函体18の上面に対して2本の梁部材1
9、19を横架し、この梁部材19、19の上面にバイ
ブレーター等の起振手段11を設けており、常時または
定期的に函体18を介して傾斜板10Aまたは傾斜管1
0Bに振動を与えることにより、懸濁固形物を付着させ
ず、或いは付着した懸濁固形物の剥離を促し、長期に亘
って効率的な分離・沈降能を確保するようになってい
る。なお、沈降した懸濁固形物は、傾斜底13を滑り落
ちて前記汚泥集積溝6に集積される。他方、前記汚泥集
積溝6に対しては、エアリフト装置8のエアリフト管9
がその下端口を臨ませて配置されており、このエアリフ
ト管9の側部から管内部に供給される空気によって生成
される上昇流によって、前記汚泥集積溝6に堆積した汚
泥が引き抜かれるようになっている。なお、前記散気管
7およびエアリフト管9に対しては、共通的に槽の外部
に配置したブロア14からエアが供給される。ところ
で、実際の適用に当たっては、図2および図3に示され
るように、前記リアクター2を連結管15、15…によ
って直列的に複数連設した浄化処理施設1とするのが望
ましい。汚濁水が計量槽16を介して、先ず第1のリア
クター2 に導入され、ここで接触酸化処理および沈降
分離処理された後、第2のリアクター2に導入され、
ここでさらに接触酸化処理及び沈降分離処理される。さ
らに最終のリアクター2に導入されここで同じ処理が
行われ、汚濁水が浄化水となって排出される。このよう
な接触酸化と沈降分離の繰り返しによる処理方法とする
ことによって、高度の浄化処理が可能になるとともに、
沈降分離の負荷が分散化されることで処理が効率化する
とともに、コンパクト化に貢献することとなる。
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、同
一の槽の内部に接触酸化槽と沈降分離槽とを併設し、接
触酸化処理によって発生した余剰汚泥および沈降分離さ
れた懸濁固形物を同一箇所に集めて引き抜くようにした
ため、沈降分離槽における負荷が小さくなり全体として
処理施設の縮小化を図り得るようになる。また、沈降分
離槽において、傾斜板や傾斜管などの沈降装置に起振手
段を設けたため、破損や目詰まりを防止し得るようにな
るとともに、長期に亘って分離沈降能を維持し得るよう
になる。同時にこの事は、小断面の傾斜管等の使用が可
能になることを意味し、傾斜管等の沈降能力の向上、お
よびコンパクト化に大いに貢献することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚泥分離促進型リアクター単体の
縦断面図である。
【図2】汚泥分離促進型リアクターを連設した浄化処理
施設の縦断面図である。
【図3】その平面図である。
【図4】沈降装置12の側面図である。
【図5】沈降装置12の平面図である。
【図6】傾斜板10Aによる沈降装置12の透視図であ
る。
【図7】傾斜管10Bの要部斜視図である。
【図8】糸状微生物担体7Aの構造斜視図である。
【図9】糸状微生物担体7Aの拡大斜視図である。
【図10】糸状微生物担体7Aの横断面図である。
【図11】他の糸状微生物担体7Bの構造斜視図であ
る。
【図12】他の糸状微生物担体7Cの構造斜視図であ
る。
【符号の説明】 1…浄化処理施設、2…リアクター、3…接触酸化槽、
4…沈降分離槽、5…バッフル、6…汚泥集積溝、7・
7A・7B・7C…糸状微生物担体、8…エアリフト装
置、13・17…傾斜底、9…エアリフト管、10A…
傾斜板、10B…傾斜管、11…起振手段、12…沈降
装置、15…連結管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000140292 株式会社奥村組 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 (71)出願人 000001373 鹿島建設株式会社 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 (71)出願人 000140694 株式会社加藤建設 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田字下市場 19番地の1 (71)出願人 000104191 カナツ技建工業株式会社 島根県松江市春日町636番地 (71)出願人 000162593 株式会社協和エクシオ 東京都渋谷区渋谷3丁目29番20号 (71)出願人 000001317 株式会社熊谷組 福井県福井市中央2丁目6番8号 (71)出願人 391019740 三信建設工業株式会社 東京都文京区後楽1丁目2番7号 (71)出願人 000006655 新日本製鐵株式会社 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 (71)出願人 390036504 日特建設株式会社 東京都中央区銀座8丁目14番14号 (71)出願人 000004422 日本建鐵株式会社 千葉県船橋市山手一丁目1番1号 (72)発明者 中村 圭吾 茨城県つくば市大字旭1番地 建設省土木 研究所内 (72)発明者 田島 正八 茨城県つくば市西沢2−2 財団法人土木 研究センター技術研究所内 (72)発明者 村橋 和夫 大阪府大阪市天王寺区餌差町7番6号 株 式会社大阪防水建設社内 (72)発明者 向殿 一成 大阪府大阪市天王寺区餌差町7番6号 株 式会社大阪防水建設社内 (72)発明者 小西 正郎 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 白石 祐彰 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 脇本 春樹 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 田中 俊樹 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 濱田 良幸 愛知県海部郡蟹江町大字蟹江新田字下市場 19番地の1 株式会社加藤建設内 (72)発明者 稲田 郷 島根県松江市春日町636番地 カナツ技建 工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 宏明 東京都港区赤坂4丁目13番13号 株式会社 協和エクシオ内 (72)発明者 佐々木 静郎 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪1043 株式会社 熊谷組技術研究所内 (72)発明者 大沢 一実 東京都文京区後楽1丁目2番7号 三信建 設工業株式会社内 (72)発明者 新坂 孝志 東京都文京区後楽1丁目2番7号 三信建 設工業株式会社内 (72)発明者 福永 和久 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 三木 理 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社内 (72)発明者 玉木 和之 東京都中央区銀座8丁目14番14号 日特建 設株式会社内 (72)発明者 石田 光 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理槽を接触酸化槽域と沈降分離槽域とに
    区画し、これら接触酸化槽域と沈降分離槽域との境界近
    傍の槽底部に汚泥集積溝を形成するとともに、この汚泥
    集積溝に集積された汚泥の排出手段を設け、前記沈降分
    離槽域に対して傾斜板または傾斜管等の沈降装置を設け
    るとともに、この沈降装置に対して起振手段を設備した
    ことを特徴とする汚泥分離促進型リアクター。
  2. 【請求項2】処理槽を接触酸化槽域と沈降分離槽域とに
    区画し、これら接触酸化槽域と沈降分離槽域との境界の
    槽底部に汚泥集積溝を形成するとともに、この汚泥集積
    溝に集積された汚泥の排出手段を設け、 前記接触酸化槽域において;糸状微生物担体を浸漬状態
    で設置し、槽底面を前記汚泥集積溝に向かって傾斜する
    傾斜底とするとともに、エアレーションによる旋回流が
    前記傾斜底に沿って流下するように生起させ、 前記沈降分離槽域において;槽底面を前記汚泥集積溝に
    向かって傾斜する傾斜底とし、かつ傾斜板または傾斜管
    等の沈降装置を設けるとともに、この沈降装置に対して
    起振手段を設備したことを特徴とする汚泥分離促進型リ
    アクター。
  3. 【請求項3】前記汚泥の排出手段がエアリフト装置であ
    る請求項1、2いずれかに記載の汚泥分離促進型リアク
    ター。
  4. 【請求項4】前記請求項1〜3いずれかに記載の汚泥分
    離促進型リアクターを複数連設してなることを特徴とす
    る浄化処理施設。
  5. 【請求項5】浮遊懸濁物質の沈降を促進するため傾斜板
    または傾斜管等の沈降装置を設けた沈殿分離槽におい
    て、 前記沈降装置に対して起振手段を設備したことを特徴と
    する汚泥分離促進型リアクター。
JP10117678A 1998-04-28 1998-04-28 汚泥分離促進型リアクターおよび浄化処理施設 Expired - Lifetime JP2942758B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10117678A JP2942758B1 (ja) 1998-04-28 1998-04-28 汚泥分離促進型リアクターおよび浄化処理施設

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10117678A JP2942758B1 (ja) 1998-04-28 1998-04-28 汚泥分離促進型リアクターおよび浄化処理施設

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2942758B1 JP2942758B1 (ja) 1999-08-30
JPH11309476A true JPH11309476A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14717590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10117678A Expired - Lifetime JP2942758B1 (ja) 1998-04-28 1998-04-28 汚泥分離促進型リアクターおよび浄化処理施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2942758B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001025606A (ja) * 1999-05-11 2001-01-30 Tokyo Tone Kaihatsu Kk 濁水浄化システム及び装置
JP2006122744A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Taiko Kinzoku Kk 水浄化装置および水浄化方法
JPWO2012124675A1 (ja) * 2011-03-16 2014-07-24 栗田工業株式会社 有機性排水の生物処理方法および装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117401823B (zh) * 2023-12-13 2024-02-27 广东科清环境技术有限公司 一种高浊度的海水养殖浓水的处理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001025606A (ja) * 1999-05-11 2001-01-30 Tokyo Tone Kaihatsu Kk 濁水浄化システム及び装置
JP2006122744A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Taiko Kinzoku Kk 水浄化装置および水浄化方法
JPWO2012124675A1 (ja) * 2011-03-16 2014-07-24 栗田工業株式会社 有機性排水の生物処理方法および装置
JP5915643B2 (ja) * 2011-03-16 2016-05-11 栗田工業株式会社 有機性排水の生物処理方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2942758B1 (ja) 1999-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0090450B1 (en) Fluidized-bed reactor for purification of waste water
US7862711B2 (en) Biofilter units and water treatment facilities with using the same biofilter units
JPH11309483A (ja) ウェットランド併用による水質浄化方法
PL174626B1 (pl) Reaktor biologiczny do oczyszczania wody
JP5380688B2 (ja) 水処理部材、浄化槽、及び水処理装置
CN106904796A (zh) 一种多级导流式ssmbbr污水处理系统及处理方法
CN106927638A (zh) 一种多级导流式mbbr污水处理系统及处理方法
CN102001751B (zh) 连续反洗曝气生物过滤器
CN108862821A (zh) 双级免曝气无回流的生活污水处理系统
CN208218613U (zh) 一种一体化多功能湿地处理系统
JPH11309476A (ja) 汚泥分離促進型リアクターおよび浄化処理施設
JP2006289327A (ja) 回分式生物処理装置
JPH0568991A (ja) 微生物担持体充填網袋
JP2006289153A (ja) 汚水浄化方法及び装置
JP2936067B1 (ja) 干潟ウェットランドを利用した汚泥処理方法
KR100534567B1 (ko) 하천 수질 정화 시스템 및 정화 방법
CN101279809B (zh) 生物填料摇动床
KR100453705B1 (ko) 침전 여과조를 이용한 오수처리장치 및 방법
PT888253E (pt) Instalacao de clarificacao biologica de pequenas dimensoes
JP3171553B2 (ja) 微生物固定化担体の分離方法及びこれを利用した廃水の処理方法
JP3970612B2 (ja) 浄化処理装置および浄化処理方法
JP2002282883A (ja) 排水処理装置
KR100536901B1 (ko) 접촉여재와 이를 이용한 수처리장치 및 수처리장치의 부산물을 이용한 어항용 어류의 사료
JP2004243199A (ja) 汚染水の浄化施設
JP2001054796A (ja) 浄化槽

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990526

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313122

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term