JPH11309307A - 生コンクリート廃水のシックナー工法と装置 - Google Patents

生コンクリート廃水のシックナー工法と装置

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JPH11309307A
JPH11309307A JP15982498A JP15982498A JPH11309307A JP H11309307 A JPH11309307 A JP H11309307A JP 15982498 A JP15982498 A JP 15982498A JP 15982498 A JP15982498 A JP 15982498A JP H11309307 A JPH11309307 A JP H11309307A
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JP
Japan
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thickener
sludge
air
aeration
tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP15982498A
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English (en)
Inventor
Masaharu Tanii
正晴 谷井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomen Kenki Corp
Original Assignee
Tomen Kenki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セメント系廃水の脱水処理をシックナーによ
ってなすもので、曝気と沈降を同一シックナー内で行い
従来の動力式脱水に比し、コストの削減を提供する。 【構成】 生コンクリートの製造時刻より5時間以内に
スラッジをシックナーに投入することと、スラッジ中に
満遍なく曝気する工程と、エアーを停止して沈降分離さ
せる工程とを経て、沈降ケーキと上澄水に分離するよう
に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】生コンクリート工場並びにコ
ンクリート二次製品工場におけるセメント混合濁水を沈
降作用により上澄水を分離するシックナー槽に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の生コン工場において、シックナー
は古くから広く使用されているが、そのすべては生コン
クリート中に混入されている混和剤の性状の影響ならび
にセメントの水和進行中のスラッジ水の有効なる沈降時
間帯の研究を無視して一般的無機汚濁水として階位沈降
処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシックナーによ
る分離装置では、生コンクリートに配合されている混和
剤がセメント粒子を微細化しているため沈降分離に時間
が掛かるばかりでなく、スラッジの時間経過が長くなる
ほどセメントの水和反応が進行するため沈降分離が困難
となり、取り出された沈殿物は、含水率が高く、強制脱
水が必要である。又、濃縮槽10の下部の排出弁が詰ま
ることが再々発生する等の問題点がある。そこで、本発
明は、これらの問題点を解決するため、混和剤を適切な
る方法によって除去し、排出弁の詰まりを起こさない手
段を講じ、速やかにスラッジを沈降分離するとともに、
濃縮スラッジを取り出すことができるシックナーとする
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】生コンクリート廃水を発
生後直ちに骨材の分離をし、スラッジをシックナー槽に
受入れる第一手段と、シックナー槽に内設した昇降作動
する散気管よりエアーを噴出して曝気し、スラッジ内の
混和剤被膜を破壊してセメント粒子を肥大化する第2手
段と、次にエアー噴出を停止し、シックナー槽内を静止
化し、固形分の沈降分離する第3手段を経て、上澄水
と、濃縮スラッジの分離回収を行う方法によるものであ
る。
【0005】前記スラッジの分離手段を行うシックナー
の構造は、多数のノーズル15を有する散気管5を昇
降、自在に設け、散気管よりエアーの噴出時はエアー曝
気室機能を奏し、散気管が水面上に浮上してエアーの噴
出を停止した時は沈降室機能を奏する二機能を有するシ
ックナーである。その構成は、シックナー槽の中心部
に、上下作動する中空縦軸6を設け、下段位に多数のノ
ーズル15を有する散気管5を設置し、エアーは、外部
より中空縦軸を経て散気管へ連通するもので、シックナ
ー槽の内部を満遍なく曝気する機能と、スラッジ水を静
止沈降する時間帯とを設ける。前記中空縦軸の散気管以
下に鋼桿20を垂下固着しており、該鋼桿の下降時の下
限は濃縮槽底面に届く長さとしており下端部には沈殿し
た濃縮スラッジの掻き落とし作用をなす摺動環21を固
着する。一日の作業が終わると洗浄工程に入る。給水弁
17が開となり、ノーズル15より散水が始まり、槽内
の水洗いがなされる。水洗が済むとピンチバルブ12及
び弁7,8は閉止する。洗浄工程が始まると洗浄水受皿
18が連動して洗浄水を受け止め排水槽へ放流する。
又、このシックナーは、工場の規模によってスラッジ発
生量が、1台の処理能力を上回る場合は、2台を連結し
て、満水、曝気作用と、沈降排出作用を時間差を設けて
交互に行うものである。
【0006】
【作用及び実施例】本発明の作動要領を、実施例をもと
に説明する。図1は本発明シックナー槽の正面構造図、
図2はレイアウト図、図3は散気管平面図、図4は摺動
環の平面図である。発生したスラッジ水は、スラッジ中
の骨材を取り除き予め貯溜槽1に流入する。戻りコンの
少ない工場では、骨材を分離機で分離することなく、貯
溜槽1へ投入することもできる。貯溜槽に入れたスラッ
ジは、サンドポンプ2によって、シックナー槽3へ流入
する。満水となるとボールタップ4による検知により停
止する。ポンプ2が始動するとタイマー経過後エアー弁
16が開となり中空縦軸を経て散気管5のノーズルから
曝気が始まる。散気管は中空縦軸6の下端に連結してい
て、縦軸の上下作動はエアーシリンダー14により操作
される。休止時の散気管は下限に位置するものとする。
シックナー槽にスラッジの供給が始まると並行して曝気
が始まり水位の上昇に並行して散気管5も緩やかに上昇
して行く。水位が上限に達すると、ボールタップ4によ
り検知桿が作動し送水は停止する。やや遅れて上昇して
くる散気管は水面上に露出した位置に達すると上昇を停
止すると共にエアー弁16が閉となり曝気も停止する。
ここ迄は曝気工程である。
【0007】次に、沈降と上澄水の排出工程に入る。曝
気工程が終了し数分間の保持時間経過後、上段排水弁7
が開となり上澄水の排出が始まる。弁7の排出が終了す
ると下段排水弁8の排出が始まる。下段排水弁8には先
端に浮子9のついた軟性管11が連結されており、水位
の下降に応じて吸水するようにする。浮子9が濃縮スラ
ッジ上面に達すると、浮子の沈水度が浅くなり軟性管1
1にエアーを吸込みサイフォン作用が解消される。ここ
迄に上澄水の排出が終わる。次にピンチバルブ12が開
となり、濃縮スラッジが重力により排出される。排出が
終了すると弁7,8、12が閉となる。以上のような工
程を一つのサイクルとして繰返し行うものである。
【0008】前述のように、本発明のシックナーに投入
するスラッジは、発生してから短時間の内に処理するこ
とを規定しているが、これは、スラッジ発生後3〜4時
間はセメントの水和反応が緩慢であるので、未水和部分
が多いことに着眼したものである。従来の翌日迄15時
間以上放置したスラッジの沈降速度に比し約1/3に短
縮される。シックナー槽に満たされたスラッジに先ず微
細なエアーを曝気することにより、セメントを包んでい
る混和剤の被膜が破壊され、セメント粒子が肥大化する
ことにより、次の工程での沈降時間が以下の「表1」に
示すように、約1/2に短縮される。
【0009】
【表1】
【0010】エアーブローを停止し、スラッジの沈降が
始まると、濃縮室10に溜まる。排出時壁面に付着する
ため、内面に沿った摺動環21を上下させることによっ
て、その付着を防ぐ作用をなす。1日の作業終了後は、
槽内の洗浄をするために、弁16,17の切替えにより
ノーズル15より散水が始まり、縦柚の上F作動により
槽内の洗浄を行う。
【0011】
【効果】以上詳述したことで明らかなように、未水和
部分の多い発生直後のスラッジを沈降処理することと、
従来翌日迄放置する沈降処理とでは、前者の方が約1/
3の処理時間の短縮となる。沈降工程前にエアーブロ
ーにより混和剤を除去することによって、沈降処理時間
が約1/2の短縮となる。経済効果として、(イ)処
理装置が簡易になるため、設備費が各段に軽減する。
(ロ)沈降スラッジの圧縮強度(1週間目10N以上)
が高いので一般建築廃材扱いとなるばかりでなく有価物
(骨材、混和材)となる。以上のような効果のある生コ
ンクリート廃水のシックナー工法と装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シックナー槽の実施例の正面図である。
【図2】レイアウト図である。
【図3】散気管平面図てある。
【図4】摺動環の平面図である。
【符号の説明】
1 貯溜槽 2 サンドポンプ 3 シックナー槽 4 ボールタップ 5 散気管 6 縦軸 7 上段排水弁 8 下段排水弁 9 浮子 10 濃縮室 11 軟性管 12 ピンチバルブ 13 散気管上限位置 14 エアーシリンダー 15 噴気ノーズル 16 エアー弁 17 給水弁 18 洗浄水受皿 19 オーバーフロー口 20 鋼桿 21 摺動環

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生コンクリートの製造時刻から起算して
    5時間以内に、骨材の分離を終えたスラッジをシックナ
    ー槽に受入れる第一手段と、シックナー槽に内設した散
    気管よりエアーを噴出して曝気し、スラッジ内の混和剤
    被膜を破壊してセメント粒子を肥大化する第2手段と、
    次にエアー噴出を停止し、同一シックナー槽内で、固形
    分の沈降分離する第3手段を経て、上澄水と、濃縮スラ
    ッジの分離回収を行うことを特徴とする生コンクリート
    廃水のシックナー工法と装置。
  2. 【請求項2】 多数のノーズルを有する散気管を昇降自
    在に設け、散気管よりのエアー噴出時は曝気室機能を奏
    し、散気管を水面上に浮上した時点でエアーの噴出を停
    止し、沈降室機能を奏する二機能を有するシックナーで
    あって、その構成は、シックナーの中心部に、上下に作
    動する中空縦軸6を設け、下方部位に多数のノーズル1
    5を有する散気管5を設置し、エアーは、外部より中空
    縦軸を経て散気管5へ連通するもので、シックナー槽3
    の内部を満遍なく曝気する機能と、静止する事による沈
    降機能を有するとともに、散気管は、散水機能を併用す
    るようになし、又、前記中空縦軸の下端部は沈殿した濃
    縮スラッジの掻き落とし作用をなす摺動環21を固着し
    てなることを特徴とする生コンクリート廃水のシックナ
    ー工法と装置。
  3. 【請求項3】 2台のシックナー槽を連結して、満水、
    曝気作用と、沈降排出作用を時間差を設けて交互に行う
    ことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の生コンク
    リート廃水のシックナー工法と装置。
JP15982498A 1998-04-30 1998-04-30 生コンクリート廃水のシックナー工法と装置 Pending JPH11309307A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062161A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Eacle Kk シックナー
JP2008173571A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Nishimatsu Constr Co Ltd 濁水処理槽および濁水処理装置
CN105800817A (zh) * 2016-05-31 2016-07-27 福建南方路面机械有限公司 混凝土搅拌站清洗污水沉淀循环利用系统及循环利用方法

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