JPH11308482A - 水平同期安定化回路およびテレビ信号受信装置 - Google Patents
水平同期安定化回路およびテレビ信号受信装置Info
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- JPH11308482A JPH11308482A JP11377098A JP11377098A JPH11308482A JP H11308482 A JPH11308482 A JP H11308482A JP 11377098 A JP11377098 A JP 11377098A JP 11377098 A JP11377098 A JP 11377098A JP H11308482 A JPH11308482 A JP H11308482A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 垂直同期期間内でも水平同期を適切にとるこ
とができる水平同期安定化回路を提供する。 【解決手段】 垂直同期分離回路11でコンポジット信
号S0から分離された垂直同期信号S2aのパルス発生
タイミングを基準として、次の垂直同期期間の開始タイ
ミングを特定し、当該特定した開始タイミングから垂直
同期期間に相当する時間が経過するまでを位相補正停止
期間として決定するカウントダウン分周回路34と、前
記決定された位相補正停止期間外の期間で、水平同期分
離回路10から分離された水平同期信号S2bに基づい
て位相補正を行って水平同期駆動パルス信号S33を生
成する位相補正回路33とを有する。
とができる水平同期安定化回路を提供する。 【解決手段】 垂直同期分離回路11でコンポジット信
号S0から分離された垂直同期信号S2aのパルス発生
タイミングを基準として、次の垂直同期期間の開始タイ
ミングを特定し、当該特定した開始タイミングから垂直
同期期間に相当する時間が経過するまでを位相補正停止
期間として決定するカウントダウン分周回路34と、前
記決定された位相補正停止期間外の期間で、水平同期分
離回路10から分離された水平同期信号S2bに基づい
て位相補正を行って水平同期駆動パルス信号S33を生
成する位相補正回路33とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平同期安定化回
路およびテレビ信号受信装置に関する。
路およびテレビ信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、映像信号、同期信号、搬送色信
号およびカラーバースト信号を含むコンポジット(復号
映像)信号を受信して、当該コンポジット信号に含まれ
る映像信号に応じた画像を表示するテレビ信号受信機が
ある。このようなテレビ信号受信機には、受信側でのコ
ンポジット信号の組立走査を送信側の分解走査のタイミ
ングと一致するように、蛍光面に照射する電子ビームの
方向を制御する同期偏向回路が内蔵されている。
号およびカラーバースト信号を含むコンポジット(復号
映像)信号を受信して、当該コンポジット信号に含まれ
る映像信号に応じた画像を表示するテレビ信号受信機が
ある。このようなテレビ信号受信機には、受信側でのコ
ンポジット信号の組立走査を送信側の分解走査のタイミ
ングと一致するように、蛍光面に照射する電子ビームの
方向を制御する同期偏向回路が内蔵されている。
【0003】図8は、このようなテレビ信号受信機に内
蔵された同期偏向回路1の構成図である。図8に示す同
期偏向回路1では、同期回路2において、受信したコン
ポジット信号S0から垂直同期信号S2aおよび水平同
期信号S2bが抽出され、これらがそれぞれ垂直偏向回
路3および水平偏向回路4に出力される。そして、垂直
同期信号S2aに基づいて、垂直偏向回路3から垂直偏
向コイル7に垂直偏向用電流が出力され、蛍光面6に照
射する電子ビームが垂直方向に制御される。また、水平
同期信号S2bに基づいて、水平偏向回路4から水平偏
向コイル5に水平偏向用電流が出力され、蛍光面6に照
射する電子ビームが水平方向に制御される。
蔵された同期偏向回路1の構成図である。図8に示す同
期偏向回路1では、同期回路2において、受信したコン
ポジット信号S0から垂直同期信号S2aおよび水平同
期信号S2bが抽出され、これらがそれぞれ垂直偏向回
路3および水平偏向回路4に出力される。そして、垂直
同期信号S2aに基づいて、垂直偏向回路3から垂直偏
向コイル7に垂直偏向用電流が出力され、蛍光面6に照
射する電子ビームが垂直方向に制御される。また、水平
同期信号S2bに基づいて、水平偏向回路4から水平偏
向コイル5に水平偏向用電流が出力され、蛍光面6に照
射する電子ビームが水平方向に制御される。
【0004】以下、図8に示す同期回路2、垂直偏向回
路3および水平偏向回路4について詳細に説明する。図
9は、図8に示す同期回路2、垂直偏向回路3および水
平偏向回路4の内部構成図である。図9に示すように、
同期回路2は、水平同期分離回路10および垂直同期分
離回路11を有する。
路3および水平偏向回路4について詳細に説明する。図
9は、図8に示す同期回路2、垂直偏向回路3および水
平偏向回路4の内部構成図である。図9に示すように、
同期回路2は、水平同期分離回路10および垂直同期分
離回路11を有する。
【0005】水平同期分離回路10は、微分回路であ
り、図10(A)に示すコンポジット信号S0から図1
0(B)に示す水平同期信号S2bを生成し、これを水
平偏向回路4の位相補正回路13に出力する。垂直同期
分離回路11は、積分回路および比較回路を備え、図1
0(A)に示すコンポジット信号S0から図10(C)
に示す垂直同期積分信号を生成し、この垂直同期積分信
号のレベルを所定のしきい値20と比較して、図10
(D)に示す垂直同期信号S2aを生成し、これをこれ
を垂直偏向回路3の垂直同期駆動パルス信号生成回路1
4に出力する。
り、図10(A)に示すコンポジット信号S0から図1
0(B)に示す水平同期信号S2bを生成し、これを水
平偏向回路4の位相補正回路13に出力する。垂直同期
分離回路11は、積分回路および比較回路を備え、図1
0(A)に示すコンポジット信号S0から図10(C)
に示す垂直同期積分信号を生成し、この垂直同期積分信
号のレベルを所定のしきい値20と比較して、図10
(D)に示す垂直同期信号S2aを生成し、これをこれ
を垂直偏向回路3の垂直同期駆動パルス信号生成回路1
4に出力する。
【0006】垂直偏向回路3は、垂直同期駆動パルス信
号生成回路14および垂直駆動回路16を有する。垂直
同期駆動パルス信号生成回路14は、垂直同期分離回路
11から入力した図10(D)に示す垂直同期信号S2
aを安定化した垂直同期駆動パルス信号S14を生成
し、これを垂直駆動回路16に出力する。また、垂直同
期駆動パルス信号生成回路14は、垂直同期信号S2a
を位相補正回路13に出力する。垂直駆動回路16は、
垂直同期駆動パルス信号S14に基づいて、垂直偏向コ
イル4に出力する垂直偏向用電流を生成する。電子銃9
から出射された電子ビームは、垂直偏向コイル4によっ
て生じた磁界よって垂直方向に偏向される。
号生成回路14および垂直駆動回路16を有する。垂直
同期駆動パルス信号生成回路14は、垂直同期分離回路
11から入力した図10(D)に示す垂直同期信号S2
aを安定化した垂直同期駆動パルス信号S14を生成
し、これを垂直駆動回路16に出力する。また、垂直同
期駆動パルス信号生成回路14は、垂直同期信号S2a
を位相補正回路13に出力する。垂直駆動回路16は、
垂直同期駆動パルス信号S14に基づいて、垂直偏向コ
イル4に出力する垂直偏向用電流を生成する。電子銃9
から出射された電子ビームは、垂直偏向コイル4によっ
て生じた磁界よって垂直方向に偏向される。
【0007】水平偏向回路4は、内部発振器12、位相
補正回路13および水平駆動回路15を有する。位相補
正回路13は、内部発振器12からの発振信号S12に
基づいて水平同期駆動パルス信号S13を生成する同期
信号処理回路を内蔵しており、水平同期信号S2bと水
平同期駆動パルス信号S13との位相比較結果に基づい
て、水平同期信号S2bと水平同期駆動パルス信号S1
3とが同期するように同期信号処理回路をフィードバッ
ク制御する。
補正回路13および水平駆動回路15を有する。位相補
正回路13は、内部発振器12からの発振信号S12に
基づいて水平同期駆動パルス信号S13を生成する同期
信号処理回路を内蔵しており、水平同期信号S2bと水
平同期駆動パルス信号S13との位相比較結果に基づい
て、水平同期信号S2bと水平同期駆動パルス信号S1
3とが同期するように同期信号処理回路をフィードバッ
ク制御する。
【0008】ところで、図10(A)に示すようなコン
ポジット信号S0を用いた場合には、図9に示す水平同
期分離回路10から出力される水平同期信号S2bに
は、図10(A)に示すコンポジット信号S0に含まれ
る水平同期信号および垂直同期信号の双方が含まれ、垂
直同期期間Tでは正規の水平同期周期〔H〕とは異なる
周期のパルスが発生している。従って、このような水平
同期信号S2bをそのまま用いたのでは、垂直同期期間
Tで水平同期駆動パルス信号S13のパルス周期が変動
し、水平偏向コイルによる電子ビームの偏向を適切に行
うことができない。そのため、従来の同期偏向回路1で
は、図9に示すように、位相補正回路13において、垂
直同期駆動パルス信号生成回路14から出力される図1
0(D)に示す垂直同期信号S2aがレベル「1」を保
持する区間では、位相補正を行わないようにしている。
なお、水平駆動回路15は、水平同期駆動パルス信号S
13に基づいて、水平偏向コイル5に出力する水平偏向
用電流を生成する。電子銃9から出射された電子ビーム
は、水平偏向コイル5によって生じた磁界よって水平方
向に偏向される。
ポジット信号S0を用いた場合には、図9に示す水平同
期分離回路10から出力される水平同期信号S2bに
は、図10(A)に示すコンポジット信号S0に含まれ
る水平同期信号および垂直同期信号の双方が含まれ、垂
直同期期間Tでは正規の水平同期周期〔H〕とは異なる
周期のパルスが発生している。従って、このような水平
同期信号S2bをそのまま用いたのでは、垂直同期期間
Tで水平同期駆動パルス信号S13のパルス周期が変動
し、水平偏向コイルによる電子ビームの偏向を適切に行
うことができない。そのため、従来の同期偏向回路1で
は、図9に示すように、位相補正回路13において、垂
直同期駆動パルス信号生成回路14から出力される図1
0(D)に示す垂直同期信号S2aがレベル「1」を保
持する区間では、位相補正を行わないようにしている。
なお、水平駆動回路15は、水平同期駆動パルス信号S
13に基づいて、水平偏向コイル5に出力する水平偏向
用電流を生成する。電子銃9から出射された電子ビーム
は、水平偏向コイル5によって生じた磁界よって水平方
向に偏向される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た同期偏向回路1では、図9に示す垂直同期分離回路1
1において、図10(C)に示す垂直同期積分信号aと
しきい値20とを比較して図10(D)に示す垂直同期
信号S2aを生成していたため、垂直同期期間Tの開始
タイミングと垂直同期信号S2aの立ち上がりタイミン
グとの間に、垂直同期分離回路11の時定数に応じた遅
延時間Dが生じていた。そのため、位相補正回路13で
は、当該遅延時間Dにおいて、垂直同期期間Tであるに
も係わらず位相補正が行われてしまい、水平偏向コイル
による電子ビームの偏向を適切に行うことができず、画
面上部にスキューが発生し、画質が劣化するという問題
がある。
た同期偏向回路1では、図9に示す垂直同期分離回路1
1において、図10(C)に示す垂直同期積分信号aと
しきい値20とを比較して図10(D)に示す垂直同期
信号S2aを生成していたため、垂直同期期間Tの開始
タイミングと垂直同期信号S2aの立ち上がりタイミン
グとの間に、垂直同期分離回路11の時定数に応じた遅
延時間Dが生じていた。そのため、位相補正回路13で
は、当該遅延時間Dにおいて、垂直同期期間Tであるに
も係わらず位相補正が行われてしまい、水平偏向コイル
による電子ビームの偏向を適切に行うことができず、画
面上部にスキューが発生し、画質が劣化するという問題
がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、垂直同期期間内でも水平同期を適切にとるこ
とができる水平同期安定化回路を提供することを目的と
する。また、本発明は、高画質な画像を提供できるテレ
ビ信号受信装置を提供することを目的とする。
てなされ、垂直同期期間内でも水平同期を適切にとるこ
とができる水平同期安定化回路を提供することを目的と
する。また、本発明は、高画質な画像を提供できるテレ
ビ信号受信装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
水平同期安定化回路は、テレビ信号から水平同期信号を
分離する水平同期分離手段と、前記テレビ信号から垂直
同期信号を分離する垂直同期信号分離手段と、前記分離
された垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準とし
て、次の垂直同期期間の開始タイミングを特定し、当該
特定した開始タイミングから垂直同期期間に相当する時
間が経過するまでを位相補正停止期間として決定する位
相補正停止期間決定手段と、前記決定された位相補正停
止期間外の期間で、前記分離された水平同期信号に基づ
いて位相補正を行って水平同期駆動パルス信号を生成す
る水平同期駆動パルス信号生成手段とを有する。
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
水平同期安定化回路は、テレビ信号から水平同期信号を
分離する水平同期分離手段と、前記テレビ信号から垂直
同期信号を分離する垂直同期信号分離手段と、前記分離
された垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準とし
て、次の垂直同期期間の開始タイミングを特定し、当該
特定した開始タイミングから垂直同期期間に相当する時
間が経過するまでを位相補正停止期間として決定する位
相補正停止期間決定手段と、前記決定された位相補正停
止期間外の期間で、前記分離された水平同期信号に基づ
いて位相補正を行って水平同期駆動パルス信号を生成す
る水平同期駆動パルス信号生成手段とを有する。
【0012】本発明の水平同期安定化回路では、先ず、
水平同期分離手段において、テレビ信号から水平同期信
号が分離されると共に、垂直同期信号分離手段におい
て、前記テレビ信号から垂直同期信号が分離される。そ
して、位相補正停止期間決定手段において、前記分離さ
れた垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準とし
て、次の垂直同期期間の開始タイミングが特定され、当
該特定された開始タイミングから垂直同期期間に相当す
る時間が経過するまでが位相補正停止期間として決定さ
れる。そして、水平同期駆動パルス信号生成手段におい
て、前記決定された位相補正停止期間外の期間で、前記
分離された水平同期信号に基づいて位相補正が行われ、
水平同期駆動パルス信号が生成される。
水平同期分離手段において、テレビ信号から水平同期信
号が分離されると共に、垂直同期信号分離手段におい
て、前記テレビ信号から垂直同期信号が分離される。そ
して、位相補正停止期間決定手段において、前記分離さ
れた垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準とし
て、次の垂直同期期間の開始タイミングが特定され、当
該特定された開始タイミングから垂直同期期間に相当す
る時間が経過するまでが位相補正停止期間として決定さ
れる。そして、水平同期駆動パルス信号生成手段におい
て、前記決定された位相補正停止期間外の期間で、前記
分離された水平同期信号に基づいて位相補正が行われ、
水平同期駆動パルス信号が生成される。
【0013】また、本発明の水平同期安定化回路は、好
ましくは、前記位相補正停止期間決定手段は、前記分離
された垂直同期信号に安定化処理を行って垂直同期駆動
パルス信号を生成する垂直同期駆動パルス信号生成部
と、前記垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準と
して次の垂直同期期間の開始タイミングを特定し、当該
特定した開始タイミングから、次に前記分離された垂直
同期信号のパルスが発生するタイミングと前記垂直同期
信号のパルス消滅タイミングとの間にある所定のタイミ
ングまでをマスク期間として決定するマスク期間決定部
と、前記垂直同期駆動パルス信号のパルス発生期間およ
び前記決定されたマスク期間の少なくとも一方の期間に
該当する期間を、位相補正停止期間として決定する位相
補正期間決定部とを有する。
ましくは、前記位相補正停止期間決定手段は、前記分離
された垂直同期信号に安定化処理を行って垂直同期駆動
パルス信号を生成する垂直同期駆動パルス信号生成部
と、前記垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準と
して次の垂直同期期間の開始タイミングを特定し、当該
特定した開始タイミングから、次に前記分離された垂直
同期信号のパルスが発生するタイミングと前記垂直同期
信号のパルス消滅タイミングとの間にある所定のタイミ
ングまでをマスク期間として決定するマスク期間決定部
と、前記垂直同期駆動パルス信号のパルス発生期間およ
び前記決定されたマスク期間の少なくとも一方の期間に
該当する期間を、位相補正停止期間として決定する位相
補正期間決定部とを有する。
【0014】また、本発明の水平同期安定化回路は、好
ましくは、前記位相補正停止期間決定手段は、前記分離
された垂直同期信号が安定しているか否かを判断する安
定性判別部をさらに有し、前記マスク期間決定部は、前
記安定性判別部によって前記垂直同期信号が安定である
と判別された期間内でのみ前記マスク期間を決定する。
ましくは、前記位相補正停止期間決定手段は、前記分離
された垂直同期信号が安定しているか否かを判断する安
定性判別部をさらに有し、前記マスク期間決定部は、前
記安定性判別部によって前記垂直同期信号が安定である
と判別された期間内でのみ前記マスク期間を決定する。
【0015】また、本発明のテレビ信号受信装置は、テ
レビ信号から水平同期信号を分離する水平同期分離手段
と、前記テレビ信号から垂直同期信号を分離する垂直同
期信号分離手段と、前記分離された垂直同期信号のパル
ス発生タイミングを基準として、次の垂直同期期間の開
始タイミングを特定し、当該特定した開始タイミングか
ら垂直同期期間に相当する時間が経過するまでを位相補
正停止期間として決定する位相補正停止期間決定手段
と、前記決定された位相補正停止期間外の期間で、前記
分離された水平同期信号に基づいて位相補正を行って水
平同期駆動パルス信号を生成する水平同期駆動パルス信
号生成手段と、前記分離された垂直同期信号に安定化処
理を行って垂直同期駆動パルス信号を生成する垂直同期
駆動パルス信号生成手段と、前記水平同期駆動パルス信
号に応じた水平偏向用駆動電流を生成する水平駆動手段
と、前記垂直同期駆動パルス信号に応じた垂直偏向用駆
動電流を生成する垂直駆動手段と、電子ビームを出射す
る電子銃と、前記水平偏向用電流に応じた磁界を発生
し、当該磁界によって前記電子ビームを水平方向に偏向
する水平偏向コイルと、前記垂直偏向用電流に応じた磁
界を発生し、当該磁界によって前記電子ビームを垂直方
向に偏向する垂直偏向コイルと、前記電子ビームが照射
される蛍光面とを有する。
レビ信号から水平同期信号を分離する水平同期分離手段
と、前記テレビ信号から垂直同期信号を分離する垂直同
期信号分離手段と、前記分離された垂直同期信号のパル
ス発生タイミングを基準として、次の垂直同期期間の開
始タイミングを特定し、当該特定した開始タイミングか
ら垂直同期期間に相当する時間が経過するまでを位相補
正停止期間として決定する位相補正停止期間決定手段
と、前記決定された位相補正停止期間外の期間で、前記
分離された水平同期信号に基づいて位相補正を行って水
平同期駆動パルス信号を生成する水平同期駆動パルス信
号生成手段と、前記分離された垂直同期信号に安定化処
理を行って垂直同期駆動パルス信号を生成する垂直同期
駆動パルス信号生成手段と、前記水平同期駆動パルス信
号に応じた水平偏向用駆動電流を生成する水平駆動手段
と、前記垂直同期駆動パルス信号に応じた垂直偏向用駆
動電流を生成する垂直駆動手段と、電子ビームを出射す
る電子銃と、前記水平偏向用電流に応じた磁界を発生
し、当該磁界によって前記電子ビームを水平方向に偏向
する水平偏向コイルと、前記垂直偏向用電流に応じた磁
界を発生し、当該磁界によって前記電子ビームを垂直方
向に偏向する垂直偏向コイルと、前記電子ビームが照射
される蛍光面とを有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
テレビ信号受信機について説明する。本実施形態のテレ
ビ信号受信機の同期偏向回路は、水平偏向回路および垂
直偏向回路の構成を除いて、基本的に、前述した図8に
示す同期偏向回路1と同じである。図1は、本実施形態
の同期回路2、垂直偏向回路23および水平偏向回路2
4の構成図である。図1に示すように、同期回路2は、
水平同期分離手段としての水平同期分離回路10と、垂
直同期分離手段および水平同期分離部としての垂直同期
分離回路11とを有する。垂直偏向回路23は、位相補
正停止期間決定手段としてのカウントダウン分周回路3
4と、垂直駆動手段としての垂直駆動回路16とを有す
る。水平偏向回路24は、内部発振器12、水平同期駆
動パルス信号生成手段としての位相補正回路33および
水平駆動手段としての水平駆動回路15を有する。
テレビ信号受信機について説明する。本実施形態のテレ
ビ信号受信機の同期偏向回路は、水平偏向回路および垂
直偏向回路の構成を除いて、基本的に、前述した図8に
示す同期偏向回路1と同じである。図1は、本実施形態
の同期回路2、垂直偏向回路23および水平偏向回路2
4の構成図である。図1に示すように、同期回路2は、
水平同期分離手段としての水平同期分離回路10と、垂
直同期分離手段および水平同期分離部としての垂直同期
分離回路11とを有する。垂直偏向回路23は、位相補
正停止期間決定手段としてのカウントダウン分周回路3
4と、垂直駆動手段としての垂直駆動回路16とを有す
る。水平偏向回路24は、内部発振器12、水平同期駆
動パルス信号生成手段としての位相補正回路33および
水平駆動手段としての水平駆動回路15を有する。
【0017】図1において、図9と同じ符号を付した構
成要素は前述した従来の同期偏向回路1の構成要素と同
じである。すなわち、図1に示す同期回路2、内部発振
器12、水平駆動回路15および垂直駆動回路16は、
前述した同期偏向回路1の構成要素と同じである。
成要素は前述した従来の同期偏向回路1の構成要素と同
じである。すなわち、図1に示す同期回路2、内部発振
器12、水平駆動回路15および垂直駆動回路16は、
前述した同期偏向回路1の構成要素と同じである。
【0018】位相補正回路33は、図9に示す垂直同期
信号S2aの代わりに、カウントダウン分周回路34か
らの位相補正制御信号S34bに基づいて処理を行う点
を除いて、前述した図9に示す位相補正回路13と同じ
である。すなわち、位相補正回路33は、内部発振器1
2からの発振信号S12に基づいて水平同期駆動パルス
信号S33を生成する同期信号処理回路を内蔵してお
り、水平同期信号S2bと水平同期駆動パルス信号S3
3との位相比較結果に基づいて、水平同期信号S2bと
水平同期駆動パルス信号S33とが同期するように同期
信号処理回路をフィードバック制御する。このとき、位
相補正回路33は、位相補正制御信号S34bがレベル
「1」を保持する間は位相補正を行わない。
信号S2aの代わりに、カウントダウン分周回路34か
らの位相補正制御信号S34bに基づいて処理を行う点
を除いて、前述した図9に示す位相補正回路13と同じ
である。すなわち、位相補正回路33は、内部発振器1
2からの発振信号S12に基づいて水平同期駆動パルス
信号S33を生成する同期信号処理回路を内蔵してお
り、水平同期信号S2bと水平同期駆動パルス信号S3
3との位相比較結果に基づいて、水平同期信号S2bと
水平同期駆動パルス信号S33とが同期するように同期
信号処理回路をフィードバック制御する。このとき、位
相補正回路33は、位相補正制御信号S34bがレベル
「1」を保持する間は位相補正を行わない。
【0019】カウントダウン分周回路34は、位相補正
回路33からの水平同期駆動パルス信号S33に基づい
て、垂直同期信号S2aから垂直同期駆動パルス信号S
34aを生成すると共に、位相補正制御信号S34bを
生成する。
回路33からの水平同期駆動パルス信号S33に基づい
て、垂直同期信号S2aから垂直同期駆動パルス信号S
34aを生成すると共に、位相補正制御信号S34bを
生成する。
【0020】図3は、図2に示すカウントダウン分周回
路34の構成図である。図3に示すように、カウントダ
ウン分周回路34は、垂直同期信号安定化回路106、
マスク期間決定部としてのマスク信号生成回路110お
よび位相補正期間決定部としてのOR回路111を有す
る。垂直同期信号安定化回路106は、識別回路10
7、処理モード切換回路108、垂直同期駆動パルス信
号生成回路109を有する。ここで、識別回路107お
よび処理モード切換回路108が、安定性判別部として
の機能する。垂直同期信号安定化回路6は、垂直同期信
号S2aを用いて垂直同期駆動パルス信号S34aを生
成する際に、追従範囲を固定した2つの処理モードと、
垂直同期信号S2が存在しないときの処理モードとを適
応的に切り換えて選択する。これにより、弱電界受信や
ビデオテープレコーダの特殊再生などにより垂直同期信
号S2に含まれるパルスの周期が変動したり、ノイズが
混入したときに、不要な信号を無視して、パルスの周期
を安定化した垂直同期駆動パルス信号S34aを生成す
ることができ、垂直同期の乱れによる画像の違和感を取
り除くことができる。
路34の構成図である。図3に示すように、カウントダ
ウン分周回路34は、垂直同期信号安定化回路106、
マスク期間決定部としてのマスク信号生成回路110お
よび位相補正期間決定部としてのOR回路111を有す
る。垂直同期信号安定化回路106は、識別回路10
7、処理モード切換回路108、垂直同期駆動パルス信
号生成回路109を有する。ここで、識別回路107お
よび処理モード切換回路108が、安定性判別部として
の機能する。垂直同期信号安定化回路6は、垂直同期信
号S2aを用いて垂直同期駆動パルス信号S34aを生
成する際に、追従範囲を固定した2つの処理モードと、
垂直同期信号S2が存在しないときの処理モードとを適
応的に切り換えて選択する。これにより、弱電界受信や
ビデオテープレコーダの特殊再生などにより垂直同期信
号S2に含まれるパルスの周期が変動したり、ノイズが
混入したときに、不要な信号を無視して、パルスの周期
を安定化した垂直同期駆動パルス信号S34aを生成す
ることができ、垂直同期の乱れによる画像の違和感を取
り除くことができる。
【0021】以下、カウントダウン分周回路34の各構
成要素について詳細に説明する。識別回路107 識別回路107は、垂直同期期間毎に、垂直同期信号S
2aにパルスが発生したか否か、および、垂直同期信号
S2aにパルスが発生した場合には、当該パルスが水平
同期駆動パルスS33がハイレベルの期間内に発生した
か否かを識別し、識別結果を示す識別信号S107を処
理モード切換回路108に出力する。
成要素について詳細に説明する。識別回路107 識別回路107は、垂直同期期間毎に、垂直同期信号S
2aにパルスが発生したか否か、および、垂直同期信号
S2aにパルスが発生した場合には、当該パルスが水平
同期駆動パルスS33がハイレベルの期間内に発生した
か否かを識別し、識別結果を示す識別信号S107を処
理モード切換回路108に出力する。
【0022】図4は、識別回路107の構成図である。
図4に示すように、識別回路107は、SR−FF回路
210およびD−FF回路211を有する。識別回路1
07では、垂直同期信号S2aが、SR−FF回路21
0のS端子およびD−FF回路211のCK(クロッ
ク)端子に入力される。また、水平同期駆動パルス信号
S33が、D−FF回路211のD端子に入力される。
また、リセット信号S200が、SR−FF回路210
のR(リセット)端子およびD−FF回路211のR端
子に入力される。このリセット信号S200は、標準の
垂直同期期間毎にパルスを発生する。ここで、垂直同期
期間は、261.5〔H〕〜263.5〔H〕である。
図4に示すように、識別回路107は、SR−FF回路
210およびD−FF回路211を有する。識別回路1
07では、垂直同期信号S2aが、SR−FF回路21
0のS端子およびD−FF回路211のCK(クロッ
ク)端子に入力される。また、水平同期駆動パルス信号
S33が、D−FF回路211のD端子に入力される。
また、リセット信号S200が、SR−FF回路210
のR(リセット)端子およびD−FF回路211のR端
子に入力される。このリセット信号S200は、標準の
垂直同期期間毎にパルスを発生する。ここで、垂直同期
期間は、261.5〔H〕〜263.5〔H〕である。
【0023】SR−FF回路210は、図5(A),
(B),(D)に示すように、リセット信号S200に
パルスが発生する度に、すなわち垂直同期期間毎にリセ
ットされ、垂直同期信号S2aにパルスが発生したタイ
ミングでレベル「0」から「1」に切り換わり、このレ
ベル「1」を、次にリセット信号S200にパルスが発
生するまで保持した識別信号S107aをQ端子から出
力する。ここで、識別信号S107aは、対応する標準
の垂直同期間内に、垂直同期信号S2aにパルスが発生
する場合には、図5に示すケース300,302のよう
に、当該パルスが発生したタイミングから次にリセット
されるまで「1」を保持する。一方、識別信号S107
aは、対応する標準の垂直同期期間内に、垂直同期信号
S2aにパルスが発生しない場合、すなわち垂直同期信
号S2aのパルスが欠落した場合には、図5に示すケー
ス301のように、当該標準の垂直同期期間中「0」を
保持する。
(B),(D)に示すように、リセット信号S200に
パルスが発生する度に、すなわち垂直同期期間毎にリセ
ットされ、垂直同期信号S2aにパルスが発生したタイ
ミングでレベル「0」から「1」に切り換わり、このレ
ベル「1」を、次にリセット信号S200にパルスが発
生するまで保持した識別信号S107aをQ端子から出
力する。ここで、識別信号S107aは、対応する標準
の垂直同期間内に、垂直同期信号S2aにパルスが発生
する場合には、図5に示すケース300,302のよう
に、当該パルスが発生したタイミングから次にリセット
されるまで「1」を保持する。一方、識別信号S107
aは、対応する標準の垂直同期期間内に、垂直同期信号
S2aにパルスが発生しない場合、すなわち垂直同期信
号S2aのパルスが欠落した場合には、図5に示すケー
ス301のように、当該標準の垂直同期期間中「0」を
保持する。
【0024】D−FF回路211は、図5(B),
(C),(D)に示すように、リセット信号S200に
パルスが発生する度に、すなわち垂直同期期間毎にリセ
ットされる。また、D−FF回路211は、垂直同期信
号S2aを基準クロックとして、垂直同期信号S2aが
立ち上がるタイミングにおける水平同期駆動パルス信号
S33のレベルを、次にリセットされる(リセット信号
S200にパルスが発生する)まで保持する識別信号S
107bをQ端子から出力する。ここで、識別信号S1
07bは、水平同期駆動パルスS33がレベル「1」と
なっている期間内に垂直同期信号S2aのパルスが発生
した場合には、図5に示すケース300のように、当該
パルスが発生したタイミングから次にリセットされるま
で間レベル「1」を保持する。一方、識別信号S107
bは、水平同期駆動パルスS33がレベル「0」となっ
ている期間内に垂直同期信号S2aのパルスが発生した
場合には、図5に示すケース302のように、「0」を
保持する。
(C),(D)に示すように、リセット信号S200に
パルスが発生する度に、すなわち垂直同期期間毎にリセ
ットされる。また、D−FF回路211は、垂直同期信
号S2aを基準クロックとして、垂直同期信号S2aが
立ち上がるタイミングにおける水平同期駆動パルス信号
S33のレベルを、次にリセットされる(リセット信号
S200にパルスが発生する)まで保持する識別信号S
107bをQ端子から出力する。ここで、識別信号S1
07bは、水平同期駆動パルスS33がレベル「1」と
なっている期間内に垂直同期信号S2aのパルスが発生
した場合には、図5に示すケース300のように、当該
パルスが発生したタイミングから次にリセットされるま
で間レベル「1」を保持する。一方、識別信号S107
bは、水平同期駆動パルスS33がレベル「0」となっ
ている期間内に垂直同期信号S2aのパルスが発生した
場合には、図5に示すケース302のように、「0」を
保持する。
【0025】処理モード切換回路108 処理モード切換回路108は、識別信号S107aおよ
びS107bからなる2ビットの識別信号S107に基
づいて、垂直同期信号S2aの3つの状態を判別する。
処理モード切換回路108は、識別回路107からの識
別信号S107に基づいて、垂直同期信号S2aに含ま
れるパルスが、標準周期を持つ適切なものであるか、非
標準周期を持つノイズなどであるか、および、垂直同期
信号S2aにパルスが含まれない無信号の状態であるか
を判別する。また、処理モード切換回路108は、同一
の判別結果を所定の待ち時間に繰り返し得ると(カウン
トすると)、垂直同期駆動パルス信号生成回路109に
指示している現在の処理モードと新たに得た判別結果と
に応じて、新たな処理モードを決定する。処理モード切
換回路108は、新たに決定した処理モードを示す処理
モード指示信号S108を垂直同期駆動パルス信号生成
回路109およびマスク信号生成回路110に出力す
る。
びS107bからなる2ビットの識別信号S107に基
づいて、垂直同期信号S2aの3つの状態を判別する。
処理モード切換回路108は、識別回路107からの識
別信号S107に基づいて、垂直同期信号S2aに含ま
れるパルスが、標準周期を持つ適切なものであるか、非
標準周期を持つノイズなどであるか、および、垂直同期
信号S2aにパルスが含まれない無信号の状態であるか
を判別する。また、処理モード切換回路108は、同一
の判別結果を所定の待ち時間に繰り返し得ると(カウン
トすると)、垂直同期駆動パルス信号生成回路109に
指示している現在の処理モードと新たに得た判別結果と
に応じて、新たな処理モードを決定する。処理モード切
換回路108は、新たに決定した処理モードを示す処理
モード指示信号S108を垂直同期駆動パルス信号生成
回路109およびマスク信号生成回路110に出力す
る。
【0026】すなわち、処理モード切換回路108は、
垂直同期信号S2aの状態が変化しても、待ち時間が終
了するまで、処理モード指示信号S108が示す処理モ
ードを維持する。その結果、垂直同期信号S2aの短発
的な状態の変動が、垂直同期駆動パルス信号生成回路1
09における垂直同期駆動パルス信号S34aの生成に
影響を与えてしまう誤作動を回避でき、画像の違和感を
抑えることができる。
垂直同期信号S2aの状態が変化しても、待ち時間が終
了するまで、処理モード指示信号S108が示す処理モ
ードを維持する。その結果、垂直同期信号S2aの短発
的な状態の変動が、垂直同期駆動パルス信号生成回路1
09における垂直同期駆動パルス信号S34aの生成に
影響を与えてしまう誤作動を回避でき、画像の違和感を
抑えることができる。
【0027】処理モード切換回路108は、処理モード
として、非標準モード、標準モードおよび無信号モード
を持つ。ここで、処理モード切換回路108は、識別信
号S107を入力したときの処理モードを第3ビットお
よび第4ビットで示し、当該入力した識別信号S107
を第1ビットおよび第2ビットで示す合計4ビットの検
出信号を内部で生成する。検出信号の第3ビットおよび
第4ビットは、識別信号S107を入力するときのモー
ドが、非標準モード、標準モードおよび無信号モードで
あるとき、それぞれ「00」、「01」および「10」
になっている。
として、非標準モード、標準モードおよび無信号モード
を持つ。ここで、処理モード切換回路108は、識別信
号S107を入力したときの処理モードを第3ビットお
よび第4ビットで示し、当該入力した識別信号S107
を第1ビットおよび第2ビットで示す合計4ビットの検
出信号を内部で生成する。検出信号の第3ビットおよび
第4ビットは、識別信号S107を入力するときのモー
ドが、非標準モード、標準モードおよび無信号モードで
あるとき、それぞれ「00」、「01」および「10」
になっている。
【0028】また、検出信号の第1ビットおよび第2ビ
ットは、入力した識別信号S107が「11」のとき、
すなわち、対応する標準の垂直同期期間内に垂直同期信
号S2aにパルスが発生し、しかも当該パルスが水平同
期駆動パルス信号S33がレベル「1」の期間に発生し
た場合(標準信号状態)には、「11」となる。また、
検出信号の第1ビットおよび第2ビットは、入力した識
別信号S107が「10」のとき、すなわち、対応する
標準の垂直同期期間内に垂直同期信号S2aにパルスが
発生し、しかも当該パルスが水平同期駆動パルス信号S
33がレベル「0」の期間に発生した場合(ノイズ信号
状態)には、「01」となる。また、検出信号の第1ビ
ットおよび第2ビットは、入力した識別信号S107
が、「00」のとき、すなわち、対応する標準の垂直同
期期間内に垂直同期信号S2aにパルスが発生しないと
き(無信号状態)には、「00」となる。
ットは、入力した識別信号S107が「11」のとき、
すなわち、対応する標準の垂直同期期間内に垂直同期信
号S2aにパルスが発生し、しかも当該パルスが水平同
期駆動パルス信号S33がレベル「1」の期間に発生し
た場合(標準信号状態)には、「11」となる。また、
検出信号の第1ビットおよび第2ビットは、入力した識
別信号S107が「10」のとき、すなわち、対応する
標準の垂直同期期間内に垂直同期信号S2aにパルスが
発生し、しかも当該パルスが水平同期駆動パルス信号S
33がレベル「0」の期間に発生した場合(ノイズ信号
状態)には、「01」となる。また、検出信号の第1ビ
ットおよび第2ビットは、入力した識別信号S107
が、「00」のとき、すなわち、対応する標準の垂直同
期期間内に垂直同期信号S2aにパルスが発生しないと
き(無信号状態)には、「00」となる。
【0029】図6は、識別信号S107が示す信号状態
と、当該識別信号S107を入力したときの処理モード
と、検出信号との関係を示した図である。
と、当該識別信号S107を入力したときの処理モード
と、検出信号との関係を示した図である。
【0030】処理モード切換回路108は、上述したよ
うに生成した4ビットの検出信号を図6に示すような、
3ビットのラッチデータに変換する。そして、処理モー
ド切換回路108は、所定の待ち時間に、同一のラッチ
データを所定の回数繰り返して生成したときに、新しい
処理モードに切り換える。
うに生成した4ビットの検出信号を図6に示すような、
3ビットのラッチデータに変換する。そして、処理モー
ド切換回路108は、所定の待ち時間に、同一のラッチ
データを所定の回数繰り返して生成したときに、新しい
処理モードに切り換える。
【0031】処理モード切換回路108は、非標準モー
ドのとき、それぞれ無信号状態、ノイズ信号状態および
標準信号状態を示す識別信号S107を入力すると、そ
れぞれ「001」、「010」および「011」を示す
ラッチデータを生成する。そして、処理モード切換回路
108は、非標準モードのときに、「001」を示すラ
ッチデータを、図4および図5(B)に示すリセット信
号S200の3周期(垂直同期期間の3倍、図中3Vで
示す)分の待ち時間内に連続して生成した場合に、無信
号モードに切り換わる。また、処理モード切換回路10
8は、非標準モードのときに、「010」を示すラッチ
データを生成した場合には、非標準モードを維持する。
また、処理モード切換回路108は、非標準モードのと
きに、「011」を示すラッチデータを、リセット信号
S200の8周期(図中、8Vで示す)分の待ち時間内
に生成したときに、標準モードに切り換わる。但し、処
理モード切換回路108は、当該8周期の間に、他の状
態を示すラッチデータを3周期分連続して生成したとき
にリセットされる。
ドのとき、それぞれ無信号状態、ノイズ信号状態および
標準信号状態を示す識別信号S107を入力すると、そ
れぞれ「001」、「010」および「011」を示す
ラッチデータを生成する。そして、処理モード切換回路
108は、非標準モードのときに、「001」を示すラ
ッチデータを、図4および図5(B)に示すリセット信
号S200の3周期(垂直同期期間の3倍、図中3Vで
示す)分の待ち時間内に連続して生成した場合に、無信
号モードに切り換わる。また、処理モード切換回路10
8は、非標準モードのときに、「010」を示すラッチ
データを生成した場合には、非標準モードを維持する。
また、処理モード切換回路108は、非標準モードのと
きに、「011」を示すラッチデータを、リセット信号
S200の8周期(図中、8Vで示す)分の待ち時間内
に生成したときに、標準モードに切り換わる。但し、処
理モード切換回路108は、当該8周期の間に、他の状
態を示すラッチデータを3周期分連続して生成したとき
にリセットされる。
【0032】次に、処理モード切換回路108は、標準
モードのとき、それぞれ無信号状態、ノイズ信号状態お
よび標準信号状態を示す識別信号S107を入力する
と、それぞれ「001」、「100」および「101」
を示すラッチデータを生成する。処理モード切換回路1
08は、標準モードのときに、「001」を示すラッチ
データを3周期分の待ち時間に連続して生成すると、無
信号モードに切り換わる。また、処理モード切換回路1
08は、標準モードのときに、「100」を示すラッチ
データを3周期分の待ち時間に連続して生成すると、非
標準モードに切り換わる。また、処理モード切換回路1
08は、標準モードのときに、「101」を示すラッチ
データを生成すると、標準モードを維持する。
モードのとき、それぞれ無信号状態、ノイズ信号状態お
よび標準信号状態を示す識別信号S107を入力する
と、それぞれ「001」、「100」および「101」
を示すラッチデータを生成する。処理モード切換回路1
08は、標準モードのときに、「001」を示すラッチ
データを3周期分の待ち時間に連続して生成すると、無
信号モードに切り換わる。また、処理モード切換回路1
08は、標準モードのときに、「100」を示すラッチ
データを3周期分の待ち時間に連続して生成すると、非
標準モードに切り換わる。また、処理モード切換回路1
08は、標準モードのときに、「101」を示すラッチ
データを生成すると、標準モードを維持する。
【0033】次に、処理モード切換回路108は、無信
号モードのとき、それぞれ無信号状態、ノイズ信号状態
および標準信号状態を示す識別信号S107を入力する
と、それぞれ「110」、「111」および「111」
を示すラッチデータを生成する。処理モード切換回路1
08は、「110」を示すラッチデータを生成すると、
無信号モードを維持する。また、処理モード切換回路1
08は、「111」を示すラッチデータを生成すると、
待ち時間無しで非標準モードに切り換わる。
号モードのとき、それぞれ無信号状態、ノイズ信号状態
および標準信号状態を示す識別信号S107を入力する
と、それぞれ「110」、「111」および「111」
を示すラッチデータを生成する。処理モード切換回路1
08は、「110」を示すラッチデータを生成すると、
無信号モードを維持する。また、処理モード切換回路1
08は、「111」を示すラッチデータを生成すると、
待ち時間無しで非標準モードに切り換わる。
【0034】上述した処理モード切換回路108におけ
るモード切り換え態様は、図7に示される。処理モード
切換回路108は、検出信号の第3ビットおよび第4ビ
ットを処理モード指示信号S108として、垂直同期駆
動パルス信号生成回路109に出力する処理モード切換
回路108は、非標準モード、標準モードおよび無信号
モードであるとき、それぞれ「00」、「01」および
「10」を示す2ビットの処理モード指示信号S108
を垂直同期駆動パルス信号生成回路109およびマスク
信号生成回路110に出力する。
るモード切り換え態様は、図7に示される。処理モード
切換回路108は、検出信号の第3ビットおよび第4ビ
ットを処理モード指示信号S108として、垂直同期駆
動パルス信号生成回路109に出力する処理モード切換
回路108は、非標準モード、標準モードおよび無信号
モードであるとき、それぞれ「00」、「01」および
「10」を示す2ビットの処理モード指示信号S108
を垂直同期駆動パルス信号生成回路109およびマスク
信号生成回路110に出力する。
【0035】垂直同期駆動パルス信号生成回路109 垂直同期駆動パルス信号生成回路109は、処理モード
切換回路108から入力した処理モード指示信号S10
8に基づいて、垂直同期信号S2aを非標準モード、標
準モードおよび無信号モードの何れか一のモードで処理
して、ノイズや垂直同期信号S2aのパルスの欠落によ
るジッタを最小限に抑えた一定周期のパルスを持つ垂直
同期駆動パルス信号S34aを生成および出力する。具
体的には、垂直同期駆動パルス信号生成回路109は、
処理モード指示信号S108によって標準モードが指示
されると、水平同期信号の周期を〔H〕として、垂直同
期信号S2aに含まれる261.5〔H〕〜263.5
〔H〕を周期とするパルスにのみ追従した垂直同期駆動
パルス信号S34aを出力する。このとき、垂直同期駆
動パルス信号生成回路109は、垂直同期信号S2a内
に261.5〔H〕〜263.5〔H〕を周期とするパ
ルスが存在しない場合には、263.5〔H〕を周期と
するパルスを含む垂直同期駆動パルス信号S34aを出
力する。
切換回路108から入力した処理モード指示信号S10
8に基づいて、垂直同期信号S2aを非標準モード、標
準モードおよび無信号モードの何れか一のモードで処理
して、ノイズや垂直同期信号S2aのパルスの欠落によ
るジッタを最小限に抑えた一定周期のパルスを持つ垂直
同期駆動パルス信号S34aを生成および出力する。具
体的には、垂直同期駆動パルス信号生成回路109は、
処理モード指示信号S108によって標準モードが指示
されると、水平同期信号の周期を〔H〕として、垂直同
期信号S2aに含まれる261.5〔H〕〜263.5
〔H〕を周期とするパルスにのみ追従した垂直同期駆動
パルス信号S34aを出力する。このとき、垂直同期駆
動パルス信号生成回路109は、垂直同期信号S2a内
に261.5〔H〕〜263.5〔H〕を周期とするパ
ルスが存在しない場合には、263.5〔H〕を周期と
するパルスを含む垂直同期駆動パルス信号S34aを出
力する。
【0036】また、垂直同期駆動パルス信号生成回路1
09は、処理モード指示信号S108によって非標準モ
ードが指示されると、垂直同期信号S2aに含まれる2
38.5〔H〕〜286.5〔H〕を周期とするパルス
に追従した垂直同期駆動パルス信号S34aを出力す
る。このとき、垂直同期駆動パルス信号生成回路109
は、垂直同期信号S2a内に238.5〔H〕〜28
6.5〔H〕を周期とするパルスが存在しない場合に
は、286.5〔H〕を周期とするパルスを含む垂直同
期駆動パルス信号S34aを出力する。
09は、処理モード指示信号S108によって非標準モ
ードが指示されると、垂直同期信号S2aに含まれる2
38.5〔H〕〜286.5〔H〕を周期とするパルス
に追従した垂直同期駆動パルス信号S34aを出力す
る。このとき、垂直同期駆動パルス信号生成回路109
は、垂直同期信号S2a内に238.5〔H〕〜28
6.5〔H〕を周期とするパルスが存在しない場合に
は、286.5〔H〕を周期とするパルスを含む垂直同
期駆動パルス信号S34aを出力する。
【0037】また、垂直同期駆動パルス信号生成回路1
09は、処理モード指示信号S108によって無信号モ
ードが指示されると、垂直同期信号S2a内のパルスが
欠落しているタイミングで補間して、262.5〔H〕
を周期とするパルスを含む垂直同期駆動パルス信号S3
4aを出力する。
09は、処理モード指示信号S108によって無信号モ
ードが指示されると、垂直同期信号S2a内のパルスが
欠落しているタイミングで補間して、262.5〔H〕
を周期とするパルスを含む垂直同期駆動パルス信号S3
4aを出力する。
【0038】カウントダウン分周回路34では、上述し
たように、垂直同期信号S2aを処理する際、追従範囲
が固定して広い非標準モードと、追従範囲が固定して狭
い標準モードと、垂直同期信号内の欠落したパルスを補
間する無信号モードとを、処理モード切換回路108か
らの処理モード指示信号S108によって垂直同期駆動
パルス信号生成回路109が切り換えて処理すること
で、安定したパルス周期を持つ垂直同期駆動パルス信号
S34aを生成できる。
たように、垂直同期信号S2aを処理する際、追従範囲
が固定して広い非標準モードと、追従範囲が固定して狭
い標準モードと、垂直同期信号内の欠落したパルスを補
間する無信号モードとを、処理モード切換回路108か
らの処理モード指示信号S108によって垂直同期駆動
パルス信号生成回路109が切り換えて処理すること
で、安定したパルス周期を持つ垂直同期駆動パルス信号
S34aを生成できる。
【0039】マスク信号生成回路110 マスク信号生成回路110は、処理モード切換回路10
8からの処理モード指示信号S108が標準モードを示
す場合に、図2(D)に示す垂直同期信号S2aの立ち
上がりタイミングを基準としてカウントを開始し、NT
SC方式の場合には261.5〔H〕経過後に、PAL
方式の場合には311.5〔H〕経過後に立ち上がり、
垂直同期信号S2aの立ち上がりタイミング、すなわち
カウントダウン分周回路34のリセットタイミングで立
ち下がるパルスを含む図2(E)に示すマスク信号S1
10を生成し、これをOR回路111に出力する。ここ
で、マスク信号S110の立ち下がりタイミングは、図
2(D)に示す垂直同期信号S2aが次に立ち下がるま
での間であれば特に限定されない。
8からの処理モード指示信号S108が標準モードを示
す場合に、図2(D)に示す垂直同期信号S2aの立ち
上がりタイミングを基準としてカウントを開始し、NT
SC方式の場合には261.5〔H〕経過後に、PAL
方式の場合には311.5〔H〕経過後に立ち上がり、
垂直同期信号S2aの立ち上がりタイミング、すなわち
カウントダウン分周回路34のリセットタイミングで立
ち下がるパルスを含む図2(E)に示すマスク信号S1
10を生成し、これをOR回路111に出力する。ここ
で、マスク信号S110の立ち下がりタイミングは、図
2(D)に示す垂直同期信号S2aが次に立ち下がるま
での間であれば特に限定されない。
【0040】一方、マスク信号生成回路110は、処理
モード切換回路108からの処理モード指示信号S10
8が非標準モードあるいは無信号モードを示す場合に
は、マスク信号S110にパルスは発生させない。
モード切換回路108からの処理モード指示信号S10
8が非標準モードあるいは無信号モードを示す場合に
は、マスク信号S110にパルスは発生させない。
【0041】OR回路111 OR回路111は、マスク信号S110と垂直同期駆動
パルス信号S34aとの論理和に相当する位相補正制御
信号S34bを生成し、これを図1に示す位相補正回路
33に出力する。このとき、標準モード、すなわち垂直
同期信号S2aが安定している状態では、位相補正制御
信号S34bの波形は図2(F)に示すようになる。図
2(F)に示す位相補正制御信号S34bは、垂直同期
期間Tの開始タイミングで立ち上がり、垂直同期期間T
の終了タイミングに略一致したタイミングで立ち下が
る。従って、図2(F)に示す位相補正制御信号S34
bを用いれば、垂直同期期間Tを高精度に指定できる。
また、非標準モードおよび無信号モードのときには、マ
スク信号S110は「0」を保持するため、位相補正制
御信号S34bは、図2(D)に示す垂直同期信号S3
4aと同じになる。これは、非標準モードおよび無信号
モードの場合には、受信したコンポジット信号Sの電界
強度を持たなかったり、ビデオテープレコーダを特殊再
生した状態になっており、この場合に、図2(F)に示
す位相補正制御信号S34bを用いて図1に示す位相補
正回路33で位相補正を行うと、水平同期信号S2bと
水平同期駆動パルス信号S33とが同期するまでの時間
が長期化してしまうためである。
パルス信号S34aとの論理和に相当する位相補正制御
信号S34bを生成し、これを図1に示す位相補正回路
33に出力する。このとき、標準モード、すなわち垂直
同期信号S2aが安定している状態では、位相補正制御
信号S34bの波形は図2(F)に示すようになる。図
2(F)に示す位相補正制御信号S34bは、垂直同期
期間Tの開始タイミングで立ち上がり、垂直同期期間T
の終了タイミングに略一致したタイミングで立ち下が
る。従って、図2(F)に示す位相補正制御信号S34
bを用いれば、垂直同期期間Tを高精度に指定できる。
また、非標準モードおよび無信号モードのときには、マ
スク信号S110は「0」を保持するため、位相補正制
御信号S34bは、図2(D)に示す垂直同期信号S3
4aと同じになる。これは、非標準モードおよび無信号
モードの場合には、受信したコンポジット信号Sの電界
強度を持たなかったり、ビデオテープレコーダを特殊再
生した状態になっており、この場合に、図2(F)に示
す位相補正制御信号S34bを用いて図1に示す位相補
正回路33で位相補正を行うと、水平同期信号S2bと
水平同期駆動パルス信号S33とが同期するまでの時間
が長期化してしまうためである。
【0042】以下、図1に示す同期偏向回路21の動作
について説明する。先ず、図2(A)に示すコンポジッ
ト信号S0が、図1に示す水平同期分離回路10および
垂直同期分離回路11に入力される。そして、図2
(B)に示す水平同期信号S2bが、水平同期分離回路
10から位相補正回路33に出力される。また、図2
(C)に示す垂直同期信号S2aが、図1に示すカウン
トダウン分周回路34に出力される。
について説明する。先ず、図2(A)に示すコンポジッ
ト信号S0が、図1に示す水平同期分離回路10および
垂直同期分離回路11に入力される。そして、図2
(B)に示す水平同期信号S2bが、水平同期分離回路
10から位相補正回路33に出力される。また、図2
(C)に示す垂直同期信号S2aが、図1に示すカウン
トダウン分周回路34に出力される。
【0043】そして、カウントダウン分周回路34にお
いて、前述した処理を経て、図2(F)に示す位相補正
制御信号S34bが生成され、この位相補正制御信号S
34bが位相補正回路33に出力される。また、カウン
トダウン分周回路34では、垂直同期駆動パルス信号S
34aが生成され、これが垂直駆動回路16に出力され
る。そして、垂直駆動回路16において、垂直同期駆動
パルス信号S34aに応じて垂直偏向用電流が生成さ
れ、この垂直偏向用電流が、図8に示す垂直偏向コイル
7に出力される。これにより、垂直偏向コイル7からの
磁界によって、電子銃9から出力された電子ビームが、
垂直方向に偏向される。
いて、前述した処理を経て、図2(F)に示す位相補正
制御信号S34bが生成され、この位相補正制御信号S
34bが位相補正回路33に出力される。また、カウン
トダウン分周回路34では、垂直同期駆動パルス信号S
34aが生成され、これが垂直駆動回路16に出力され
る。そして、垂直駆動回路16において、垂直同期駆動
パルス信号S34aに応じて垂直偏向用電流が生成さ
れ、この垂直偏向用電流が、図8に示す垂直偏向コイル
7に出力される。これにより、垂直偏向コイル7からの
磁界によって、電子銃9から出力された電子ビームが、
垂直方向に偏向される。
【0044】位相補正回路33では、位相補正制御信号
S34bが「0」を保持する期間で位相補正が行われ、
水平同期信号S2bと同期した水平同期駆動パルス信号
S33が生成される。また、位相補正回路33では、位
相補正制御信号S34bが「1」を保持する期間で位相
補正は行われない。すなわち、垂直同期パルスは、水平
同期駆動パルス信号S33には影響を与えない。水平同
期駆動パルス信号S33は、水平駆動回路15に出力さ
れる。そして、水平駆動回路15において、水平同期駆
動パルス信号S33に応じて水平偏向用電流が生成さ
れ、この水平偏向用電流が、図8に示す水平偏向コイル
5に出力される。これにより、水平偏向コイル5からの
磁界によって、電子銃9から出力された電子ビームが、
水平方向に偏向される。
S34bが「0」を保持する期間で位相補正が行われ、
水平同期信号S2bと同期した水平同期駆動パルス信号
S33が生成される。また、位相補正回路33では、位
相補正制御信号S34bが「1」を保持する期間で位相
補正は行われない。すなわち、垂直同期パルスは、水平
同期駆動パルス信号S33には影響を与えない。水平同
期駆動パルス信号S33は、水平駆動回路15に出力さ
れる。そして、水平駆動回路15において、水平同期駆
動パルス信号S33に応じて水平偏向用電流が生成さ
れ、この水平偏向用電流が、図8に示す水平偏向コイル
5に出力される。これにより、水平偏向コイル5からの
磁界によって、電子銃9から出力された電子ビームが、
水平方向に偏向される。
【0045】以上説明したように、本実施形態のテレビ
信号受信機によれば、図3に示すカウントダウン分周回
路34によって位相補正制御信号S34bを生成するこ
とで、図1に示す位相補正回路33において、垂直同期
期間T内で位相補正が行われないように制御できる。そ
のため、垂直同期パルスが水平同期駆動パルス信号S3
3に影響を与えることを効果的に回避でき、水平偏向コ
イルによる電子ビームの偏向を適切に行うことができ
る。その結果、画面上部にスキューが発生することを効
果的に抑制でき、高画質な画像を提供できる。
信号受信機によれば、図3に示すカウントダウン分周回
路34によって位相補正制御信号S34bを生成するこ
とで、図1に示す位相補正回路33において、垂直同期
期間T内で位相補正が行われないように制御できる。そ
のため、垂直同期パルスが水平同期駆動パルス信号S3
3に影響を与えることを効果的に回避でき、水平偏向コ
イルによる電子ビームの偏向を適切に行うことができ
る。その結果、画面上部にスキューが発生することを効
果的に抑制でき、高画質な画像を提供できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水平同期
安定化回路によれば、垂直同期期間内でも水平同期を適
切にとることができる。また、本発明のテレビ信号受信
装置によれば、優れたスキュー特性を持つ高画質な画像
を提供できる。
安定化回路によれば、垂直同期期間内でも水平同期を適
切にとることができる。また、本発明のテレビ信号受信
装置によれば、優れたスキュー特性を持つ高画質な画像
を提供できる。
【図1】図1は、本発明の実施形態の同期回路、垂直偏
向回路および水平偏向回路の構成図である。
向回路および水平偏向回路の構成図である。
【図2】図2は、図1に示す各信号のタイミングチャー
トである。
トである。
【図3】図3は、図1に示すカウントダウン分周回路の
構成図である。
構成図である。
【図4】図4は、図3に示す識別回路の構成図である。
【図5】図5は、図4に示す各信号のタイミングチャー
トである。
トである。
【図6】図6は、図3に示す処理モード切換回路が持つ
モードを説明するための図である。
モードを説明するための図である。
【図7】図7は、図3に示すカウントダウン分周回路が
持つモードの切り換え態様を説明するための図である。
持つモードの切り換え態様を説明するための図である。
【図8】図8は、テレビ信号受信機に内蔵された同期偏
向回路の構成図である。
向回路の構成図である。
【図9】図9は、テレビ信号受信機に内蔵された従来の
同期偏向回路の同期回路、垂直偏向回路および水平偏向
回路の構成図である。
同期偏向回路の同期回路、垂直偏向回路および水平偏向
回路の構成図である。
【図10】図10は、図9に示す各信号のタイミングチ
ャートである。
ャートである。
21…同期偏向回路、2…同期回路、23…垂直偏向回
路、24…水平偏向回路、10…水平同期分離回路、1
1…垂直同期分離回路、12…内部発振器、15…水平
駆動回路、16…垂直駆動回路、33…位相補正回路、
34…カウントダウン分周回、107…識別回路、10
8…処理モード切換回路、109…垂直同期駆動パルス
信号生成回路、110…マスク信号生成回路、111…
OR回路
路、24…水平偏向回路、10…水平同期分離回路、1
1…垂直同期分離回路、12…内部発振器、15…水平
駆動回路、16…垂直駆動回路、33…位相補正回路、
34…カウントダウン分周回、107…識別回路、10
8…処理モード切換回路、109…垂直同期駆動パルス
信号生成回路、110…マスク信号生成回路、111…
OR回路
Claims (12)
- 【請求項1】テレビ信号から水平同期信号を分離する水
平同期分離手段と、 前記テレビ信号から垂直同期信号を分離する垂直同期信
号分離手段と、 前記分離された垂直同期信号のパルス発生タイミングを
基準として、次の垂直同期期間の開始タイミングを特定
し、当該特定した開始タイミングから垂直同期期間に相
当する時間が経過するまでを位相補正停止期間として決
定する位相補正停止期間決定手段と、 前記決定された位相補正停止期間外の期間で、前記分離
された水平同期信号に基づいて位相補正を行って水平同
期駆動パルス信号を生成する水平同期駆動パルス信号生
成手段とを有する水平同期安定化回路。 - 【請求項2】前記位相補正停止期間決定手段は、 前記分離された垂直同期信号に安定化処理を行って垂直
同期駆動パルス信号を生成する垂直同期駆動パルス信号
生成部と、 前記垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準として
次の垂直同期期間の開始タイミングを特定し、当該特定
した開始タイミングから、次に前記分離された垂直同期
信号のパルスが発生するタイミングと前記垂直同期信号
のパルス消滅タイミングとの間にある所定のタイミング
までをマスク期間として決定するマスク期間決定部と、 前記垂直同期駆動パルス信号のパルス発生期間および前
記決定されたマスク期間の少なくとも一方の期間に該当
する期間を、位相補正停止期間として決定する位相補正
期間決定部とを有する請求項1に記載の水平同期安定化
回路。 - 【請求項3】前記位相補正停止期間決定手段は、 前記分離された垂直同期信号が安定しているか否かを判
断する安定性判別部をさらに有し、 前記マスク期間決定部は、前記安定性判別部によって前
記垂直同期信号が安定であると判別された期間内でのみ
前記マスク期間を決定する請求項2に記載の水平同期安
定化回路。 - 【請求項4】前記安定性判別部は、前記垂直同期信号に
含まれるパルスが所定の期間内に存在するか否かを判断
し、当該所定の期間内に存在しないと連続して判断した
ときに、安定モードから非安定モードに切り換わり、安
定モードのときに前記垂直同期信号が安定していると判
断する請求項3に記載の水平同期安定化回路。 - 【請求項5】前記垂直同期信号分離手段は、前記テレビ
信号を積分した結果を所定のしきい値と比較して前記垂
直同期信号を生成する請求項1に記載の水平同期安定化
回路。 - 【請求項6】前記テレビ信号は、コンポジット信号であ
る請求項1に記載の水平同期安定化回路。 - 【請求項7】テレビ信号から水平同期信号を分離する水
平同期分離手段と、 前記テレビ信号から垂直同期信号を分離する垂直同期信
号分離手段と、 前記分離された垂直同期信号のパルス発生タイミングを
基準として、次の垂直同期期間の開始タイミングを特定
し、当該特定した開始タイミングから垂直同期期間に相
当する時間が経過するまでを位相補正停止期間として決
定する位相補正停止期間決定手段と、 前記決定された位相補正停止期間外の期間で、前記分離
された水平同期信号に基づいて位相補正を行って水平同
期駆動パルス信号を生成する水平同期駆動パルス信号生
成手段と、 前記分離された垂直同期信号に安定化処理を行って垂直
同期駆動パルス信号を生成する垂直同期駆動パルス信号
生成手段と、 前記水平同期駆動パルス信号に応じた水平偏向用駆動電
流を生成する水平駆動手段と、 前記垂直同期駆動パルス信号に応じた垂直偏向用駆動電
流を生成する垂直駆動手段と、 電子ビームを出射する電子銃と、 前記水平偏向用電流に応じた磁界を発生し、当該磁界に
よって前記電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コ
イルと、 前記垂直偏向用電流に応じた磁界を発生し、当該磁界に
よって前記電子ビームを垂直方向に偏向する垂直偏向コ
イルと、 前記電子ビームが照射される蛍光面とを有するテレビ信
号受信装置。 - 【請求項8】前記位相補正停止期間決定手段は、 前記垂直同期信号のパルス発生タイミングを基準として
次の垂直同期期間の開始タイミングを特定し、当該特定
した開始タイミングから、次に前記分離された垂直同期
信号のパルスが発生するタイミングと前記垂直同期信号
のパルス消滅タイミングとの間にある所定のタイミング
までをマスク期間として決定するマスク期間決定部と、 前記垂直同期駆動パルス信号のパルス発生期間および前
記決定されたマスク期間の少なくとも一方の期間に該当
する期間を、位相補正停止期間として決定する位相補正
期間決定部とを有する請求項7に記載のテレビ信号受信
装置。 - 【請求項9】前記位相補正停止期間決定手段は、 前記分離された垂直同期信号が安定しているか否かを判
断する安定性判別部をさらに有し、前記マスク期間決定
部は、前記安定性判別部によって前記垂直同期信号が安
定であると判別された期間内でのみ前記マスク期間を決
定する請求項8に記載のテレビ信号受信装置。 - 【請求項10】前記安定性判別部は、前記垂直同期信号
に含まれるパルスが所定の期間内に存在するか否かを判
断し、当該所定の期間内に存在しないと連続して判断し
たときに、安定モードから非安定モードに切り換わり、
安定モードのときに前記垂直同期信号が安定していると
判断する請求項9に記載のテレビ信号受信装置。 - 【請求項11】前記垂直同期信号分離手段は、前記テレ
ビ信号を積分した結果を所定のしきい値と比較して前記
垂直同期信号を生成する請求項7に記載のテレビ信号受
信装置。 - 【請求項12】前記テレビ信号は、コンポジット信号で
ある請求項7に記載のテレビ信号受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11377098A JPH11308482A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 水平同期安定化回路およびテレビ信号受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11377098A JPH11308482A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 水平同期安定化回路およびテレビ信号受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11308482A true JPH11308482A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=14620702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11377098A Pending JPH11308482A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 水平同期安定化回路およびテレビ信号受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11308482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009284030A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Toshiba Corp | 同期信号制御回路 |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP11377098A patent/JPH11308482A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009284030A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Toshiba Corp | 同期信号制御回路 |
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