JPH11308079A - 半導体集積回路装置、およびそれを用いたicカード - Google Patents

半導体集積回路装置、およびそれを用いたicカード

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JPH11308079A
JPH11308079A JP10108842A JP10884298A JPH11308079A JP H11308079 A JPH11308079 A JP H11308079A JP 10108842 A JP10108842 A JP 10108842A JP 10884298 A JP10884298 A JP 10884298A JP H11308079 A JPH11308079 A JP H11308079A
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circuit
clock signal
semiconductor integrated
integrated circuit
phase clock
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JP10108842A
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Keiki Watanabe
圭紀 渡邊
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタティック動作を行う論理回路を、比較的
小規模で実現できる半導体集積回路装置、およびそれを
用いたコンタクトレスICカードを提供する。 【解決手段】 コンタクトレス、バッテリーレス化さ
れ、リーダ/ライタ装置が発生する電波を受けて信号の
授受を行うICカードであって、アンテナとLSIとが
内蔵され、このLSIの内部の制御・演算用論理回路
は、外部クロック信号の供給停止を検出するクロック停
止検出回路10、2相クロック信号を生成する2相クロ
ック生成回路11、2相クロック信号のいずれか一方を
クロック信号とするラッチ回路12、ラッチ回路12間
に接続される組み合わせ回路13から構成され、クロッ
ク停止検出回路10により外部クロック信号CLK−I
Nの供給停止時に2相クロック信号CLK1,CLK2
の論理レベルが決定されることで、ラッチ回路12の約
半分がダイナミックラッチ回路12bで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置技術に関し、特に外部から供給されるクロック信号が
突然停止するような状況で使用される可能性があり、そ
の場合でもクロック信号が停止する直前の状態を保持
し、クロック信号の供給が再開したときに引き続き動作
することを要求される論理LSIに利用される、たとえ
ばコンタクトレスICカード用のLSIなどに好適な半
導体集積回路装置、およびそれを用いたICカードに適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、本発明者が検討した技術とし
て、ICカード用LSIは、その用途から内部のメモリ
にセキュリティレベルの高いデータ、たとえば金銭情報
などを有する場合があるため、誤動作防止の機構をLS
Iに付加する必要がある。特に、ICカードがコンタク
トレス、バッテリーレス化され、リーダ/ライタ装置が
発生する電波をICカードのアンテナが受けて電力、ク
ロック信号、データ信号の供給を行う場合などが考えら
れる。
【0003】このような場合、リーダ/ライタ装置とI
Cカードとの間の何等かの障害において電波が途絶える
可能性があり、クロック信号の供給が一時的に途絶えた
場合でも、誤動作を起こさず、クロック信号の停止直前
の状態を保持し、クロック信号の供給再開時にその続き
から正常動作を行うようにスタティク動作となる回路を
設計しなければならない。
【0004】なお、このようなICカード用LSIに関
する技術としては、たとえば平成5年11月20日、株
式会社オーム社発行、社団法人情報処理学会編の「情報
処理ハンドブック」P302〜P305に記載される技
術などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なICカード用LSIの技術において、スタティック動
作をする回路は、ダイナミック動作の回路よりも一般的
に回路規模が大きくなることが考えられる。その要因の
1つに、内部ラッチ回路の回路構成が挙げられる。以下
において、本発明者が検討したスタティック動作を行う
回路と、ダイナミック動作を行う回路との比較結果を説
明する。
【0006】たとえば、ダイナミック動作を行うラッチ
回路は、クロック信号用の1つのインバータ回路と、入
出力信号用の1つのトライステートバッファ回路から構
成される。一方、スタティック動作を行うラッチ回路
は、クロック信号用の1つのインバータ回路と、入出力
信号用の1つのトライステートバッファ回路と、ラッチ
用の1つのインバータ回路および1つのトライステート
バッファ回路から構成される。
【0007】この結果、両者を比較すると、スタティッ
クラッチ回路の回路規模はダイナミックラッチ回路に対
して約2倍となることが分かる。従来は、スタティック
動作の回路を構成するためには内部に用いるラッチ回路
を全てスタティックラッチ回路にする必要があり、ダイ
ナミック動作の回路よりも回路規模が増大している。す
なわち、スタティック動作をする論理回路の回路規模
は、ダイナミック動作をする論理回路の回路規模と比較
して増大することが考えられる。
【0008】そこで、本発明の目的は、外部クロック信
号の供給が停止した場合に2相クロック信号の停止時の
論理値を決めることで、外部クロック信号が停止しても
直前の状態を保持しているようなスタティック動作を行
う論理回路を、比較的小規模で実現することができるコ
ンタクトレスICカード用のLSIなどの半導体集積回
路装置、およびそれを用いたICカードを提供するもの
である。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の半導体集積回路装置
は、2相クロック生成回路、複数のラッチ回路および複
数の組み合わせ回路を有する半導体集積回路装置に適用
されるものであり、2相クロック生成回路の前段に接続
され、外部から入力される外部クロック信号の供給が停
止したことを検出して停止論理を確定させ、この外部ク
ロック信号の停止時における2相クロック信号の論理レ
ベルを決定するためのクロック信号を出力するクロック
停止検出回路を有し、このクロック停止検出回路から出
力されるクロック信号により2相クロック信号の一方を
ハイレベル、他方をロウレベルの状態で停止させて複数
のラッチ回路の一部をダイナミックラッチ回路で構成す
るものである。
【0012】この構成において、クロック停止検出回路
は、外部クロック信号の停止時にハイレベルまたはロウ
レベルにラッチされたクロック信号を出力し、このため
に外部クロック信号を入力とするインバータ回路と、こ
の出力信号を遅延するディレイ回路と、この出力信号と
外部クロック信号とを入力としてハイレベルまたはロウ
レベルにラッチされたクロック信号を出力する論理積回
路とから構成するようにしたものである。
【0013】さらに、ダイナミックラッチ回路は、2相
クロック信号のいずれか一方のクロック信号を入力とす
るインバータ回路と、このクロック信号により制御さ
れ、入力信号を入力として出力信号を出力するトライス
テートバッファ回路とから構成するようにしたものであ
る。
【0014】また、本発明のICカードは、2相クロッ
ク信号を使用し、複数のラッチ回路の一部をダイナミッ
クラッチ回路で構成してスタティック動作を行う論理回
路と、セキュリティレベルの高い情報が記憶される記憶
回路と、コンタクトレス方式のアンテナとが内蔵され、
外部クロック信号の供給が停止した際にこの外部クロッ
ク信号の停止直前の状態を保持し、この外部クロック信
号の供給再開時にその続きからスタティック動作を行う
ように構成されるものである。
【0015】よって、前記半導体集積回路装置によれ
ば、ダイナミックラッチ回路の回路規模は、スタティッ
クラッチ回路の回路規模に比べて約半分で済むことか
ら、本手段の論理回路はスタティック動作を実現した上
で、使用するラッチ回路の約半分(2相クロック信号の
うち片側のクロック信号を使用するラッチ回路)がダイ
ナミックラッチ回路で済むため、回路規模の縮小につな
がる。この結果、チップサイズの縮小とチップコストの
低減が可能となる。特に、2相クロック信号を使用し、
スタティック動作が要求されるLSI全般に適用可能で
ある。
【0016】また、前記半導体集積回路装置を用いたI
Cカードによれば、このICカードとリーダ/ライタ装
置との間の何等かの障害において電波が途絶え、外部ク
ロック信号の供給が一時的に途絶えた場合でも、誤動作
を起こさず、外部クロック信号の停止直前の状態を保持
し、外部クロック信号の供給再開時にその続きから正常
動作を行うようにスタティク動作を実現することができ
る。
【0017】これは、2相クロック信号を使用する論理
回路において、動作の途中で外部クロック信号の供給が
停止した場合、両クロック信号の停止時の論理値を決め
ることにより可能となる。たとえば、2相クロック信号
CLK1,CLK2のうち、CLK1=“L”、CLK
2=“H”という状態で必ず停止するようにすること
で、内部論理でCLK1のラッチ回路のみスタティクラ
ッチ回路を使用すれば、CLK2のラッチ回路はダイナ
ミックラッチ回路を用いても、論理回路全体の動作は外
部クロック信号の停止直前の値を保持するのでスタティ
ック動作とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態である半導体
集積回路装置を用いたICカードを示すブロック図、図
2は本実施の形態において、ICカードを示す概略平面
図、図3は本実施の形態の半導体集積回路装置の要部を
示すブロック図、図4はクロック停止検出回路を示す回
路図、図5(a),(b) はスタティックラッチ回路とダイナ
ミックラッチ回路を示す回路図、図6は半導体集積回路
装置の動作を示す波形図である。
【0020】まず、図1および図2により本実施の形態
の半導体集積回路装置を用いたICカードの構成を説明
する。
【0021】本実施の形態におけるICカードは、たと
えばコンタクトレス、バッテリーレス化され、リーダ/
ライタ装置が発生する電波を受けて信号の授受を行うI
Cカードとされ、電波の受信/送信を行うアンテナ1
と、このアンテナ1で受信した電力、クロック信号、受
信データに基づいて制御・演算し、アンテナ1を介して
送信データを送信するLSI2とからなり、LSI2の
端子から周囲に張り巡らされたコイル状のアンテナ1に
接続され、高密度実装技術によりカード内に内蔵されて
構成されている。
【0022】LSI2には、アンテナ1で受けた電力に
より内部電源VCCを発生する電源回路3と、電力を受
けたときに初期化するパワーオンリセット回路4と、ア
ンテナ1で受けたクロック信号を抽出するクロック抽出
回路5と、アンテナ1で受けた受信データを復調するデ
ータ復調回路6と、アンテナ1から送信する送信データ
を変調するデータ変調回路7と、全体の回路動作および
データ演算処理の制御を行う制御・演算用論理回路8
と、データを保存する記憶回路9とが備えられ、周知の
半導体製造技術によって1個の半導体チップ上に形成さ
れている。
【0023】このICカードにおいて、LSI2の内部
の制御・演算用論理回路8には、パワーオンリセット回
路4からのリセット信号、クロック抽出回路5からのク
ロック信号、データ復調回路6からの受信データがそれ
ぞれ入力され、さらにデータ変調回路7に送信データが
出力される。また、制御・演算用論理回路8は、EEP
ROM、FRAMなどの不揮発性メモリからなる記憶回
路9との間でデータの書き込みおよび読み出しが行われ
る。
【0024】以上のように構成されるICカードは、た
とえばセキュリティレベルの高い金銭情報などのデータ
がリーダ/ライタ装置との間で無線方式により送信/受
信され、このリーダ/ライタ装置が発生する電波をアン
テナ1で受けて電力、クロック信号、受信データを受信
し、LSI2の制御・演算用論理回路8により制御・演
算し、送信データがアンテナ1を介してリーダ/ライタ
装置に送信される構成となっている。
【0025】具体的に、制御・演算用論理回路8は、た
とえば図3に示すように、外部クロック信号CLK−I
Nの供給停止を検出するクロック停止検出回路10と、
2相クロック信号CLK1,CLK2を生成する2相ク
ロック生成回路11と、2相クロック信号CLK1,C
LK2のいずれか一方をクロック信号とする複数のラッ
チ回路12と、各ラッチ回路12の間に接続される複数
の組み合わせ回路13とから構成されている。
【0026】クロック停止検出回路10は、外部からの
外部クロック信号CLK−INを入力として、この外部
クロック信号CLK−INの供給が停止したことを検出
して停止論理を確定させ、この外部クロック信号CLK
−INの停止時にハイレベルまたはロウレベルにラッチ
されたクロック信号CLKを出力する検出手段であり、
このクロック信号CLKは2相クロック生成回路11に
出力される。
【0027】このクロック停止検出回路10は、たとえ
ば図4に示すように、外部クロック信号CLK−INを
入力とするインバータ回路INVと、この出力信号を遅
延するディレイ回路DLYと、この出力信号と外部クロ
ック信号CLK−INとを入力としてハイレベルまたは
ロウレベルにラッチされたクロック信号CLKを出力す
る否定論理積回路NANDとからなり、簡単な回路構成
により、少ない部品によって構成されている。
【0028】2相クロック生成回路11は、クロック停
止検出回路10からのクロック信号CLKを入力とし
て、このクロック信号CLKに基づいて2相クロック信
号CLK1,CLK2を出力する生成手段であり、この
2相クロック信号CLK1,CLK2は複数のラッチ回
路12のクロック信号として用いられる。特に、外部ク
ロック信号CLK−INの停止時において、クロック信
号CLKにより2相クロック信号CLK1,CLK2の
論理レベルが決定されるようになっている。
【0029】複数のラッチ回路12は、それぞれ2相ク
ロック信号CLK1,CLK2のいずれか一方をクロッ
ク信号として用い、たとえば一方の2相クロック信号C
LK1を用いるラッチ回路はスタティック動作を行うス
タティックラッチ回路12a、他方の2相クロック信号
CLK2を用いるラッチ回路はダイナミック動作を行う
ダイナミックラッチ回路12bとなっている。
【0030】スタティックラッチ回路12aは、たとえ
ば図5(a) に示すように、一方の2相クロック信号CL
K1を入力とするインバータ回路INV1と、この2相
クロック信号CLK1により制御され、入力信号を入力
として出力信号を出力するトライステートバッファ回路
TSB1と、出力信号をラッチするインバータ回路IN
V2およびトライステートバッファ回路TSB2から構
成される。トライステートバッファ回路TSB1,TS
B2はクロックドインバータからなる。このスタティッ
クラッチ回路12aは12個のトランジスタから構成す
ることができる。
【0031】ダイナミックラッチ回路12bは、たとえ
ば図5(b) に示すように、他方の2相クロック信号CL
K2を入力とするインバータ回路INV3と、この2相
クロック信号CLK2により制御され、入力信号を入力
として出力信号を出力するクロックドインバータからな
るトライステートバッファ回路TSB3とから構成され
る。このダイナミックラッチ回路12bはスタティック
ラッチ回路12aの半分の6個のトランジスタからな
り、簡単な回路構成により、少ない部品によって構成す
ることができる。
【0032】複数の組み合わせ回路13は、それぞれ前
段のラッチ回路12からの出力信号を入力として、制御
・演算のために符号化、復号化、暗号化などの各種処理
を行い、この処理結果を後段のラッチ回路12へ出力す
る処理手段であり、たとえばセキュリティレベルの高い
金銭情報などのデータの処理が行われる。
【0033】次に、本実施の形態の作用について、図3
に示す制御・演算用論理回路8の動作を図6の波形図に
基づいて説明する。
【0034】まず、クロック停止検出回路10に、外部
から外部クロック信号CLK−INが入力される。この
外部クロック信号CLK−INは、正常時にはタイミン
グT1,T3のようにハイレベルとロウレベルとを交互
に繰り返す周期的なパルス波形となっているが、異常時
の外部クロック信号CLK−INの供給停止時には、こ
の停止直前のレベルを保持したロウレベル“L”(タイ
ミングT2)またはハイレベル“H”(タイミングT
4)にラッチされた波形となる。
【0035】このクロック停止検出回路10は、たとえ
ば外部クロック信号CLK−INの供給が停止したこと
を検出すると、この出力信号は以下のようになる。すな
わち、クロック停止検出回路10の出力のクロック信号
CLKは、外部クロック信号CLK−INがロウレベル
“L”、ハイレベル“H”のどちらで停止しても、必ず
ハイレベル“H”で停止する。
【0036】これは、クロック停止検出回路10におい
て、外部クロック信号CLK−INをインバータ回路I
NVを介して反転した後に、ディレイ回路DLYにより
時間Tだけ遅延し、この遅延された信号と外部クロック
信号CLK−INとを否定論理積回路NANDにより論
理処理することにより、ハイレベル“H”にラッチされ
たクロック信号CLKを出力することができる。
【0037】詳細には、ディレイ回路DLYの出力ノー
ドA点の遅延された信号は、外部クロック信号CLK−
INの立ち上がりエッジから時間Tだけ遅れて立ち下が
る。また、クロック信号CLKは、外部クロック信号C
LK−INの立ち上がりエッジで立ち下がり、A点の遅
延された信号の立ち下がりエッジで立ち上がる信号波形
となる。
【0038】そして、2相クロック生成回路11は、ク
ロック信号CLKに基づいて2相クロック信号CLK
1,CLK2を生成する。この2相クロック信号CLK
1,CLK2の例としては、それぞれのクロックエッジ
をノンオーバーラップさせる方法もあるが、ここでは簡
単に、一方の2相クロック信号CLK1はクロック信号
CLKの反転信号、他方の2相クロック信号CLK2は
クロック信号CLKと同じ信号とする。
【0039】よって、外部クロック信号CLK−INの
供給が停止した時には、2相クロック生成回路11の出
力の一方の2相クロック信号CLK1はロウレベル
“L”にラッチされ、他方の2相クロック信号CLK2
はハイレベル“H”にラッチされた波形となる。このよ
うに停止論理を確定すると、外部クロック信号CLK−
INが停止した時には必ず、2相クロック信号CLK1
はロウレベル“L”、2相クロック信号CLK2はハイ
レベル“H”で停止させることができる。
【0040】以上のようにクロック信号CLKを設定
し、内部の論理回路としては図3に示すように、2相ク
ロック信号CLK1をクロック信号として用いるラッチ
回路12のみをスタティックラッチ回路12aとすれ
ば、2相クロック信号CLK2をクロック信号として用
いるラッチ回路12をダイナミックラッチ回路12bと
しても、論理回路全体の動作はスタティック動作とする
ことができる。
【0041】この2相クロック信号CLK2を用いるラ
ッチ回路12は、図5のように単純なトライステートバ
ッファであるが、外部クロック信号CLK−INの停止
時に2相クロック信号CLK2が必ずハイレベル“H”
となることが確定していれば、ラッチ回路12の出力は
ドライブされた状態で停止することになり、すなわちラ
ッチ回路12の一部をダイナミックラッチ回路12bと
してもスタティック動作が保証できる。
【0042】従って、本実施の形態の半導体集積回路装
置によれば、外部クロック信号CLK−INの供給停止
時に2相クロック信号CLK1,CLK2の論理レベル
を決定するためのクロック信号CLKを出力するクロッ
ク停止検出回路10を有することにより、ダイナミック
ラッチ回路12bの回路規模はスタティックラッチ回路
12aの回路規模に比べて約半分で済むことから、スタ
ティック動作を実現した上で、使用するラッチ回路12
の約半分をダイナミックラッチ回路12bで構成して回
路規模を縮小することができる。この結果、チップサイ
ズの縮小とチップコストの低減が可能となる。
【0043】また、この半導体集積回路装置を用いたI
Cカードにおいては、リーダ/ライタ装置との間に何等
かの障害が発生し、受信の電波が途絶え、外部クロック
信号CLK−INの供給が一時的に途絶えた場合でも、
内部のLSI2は誤動作を起こすことなく、外部クロッ
ク信号CLK−INの停止直前の状態を保持することが
できるので、外部クロック信号CLK−INの供給再開
時にはその続きから正常動作を行い、スタティク動作を
実現することができる。
【0044】以上、本発明者によってなされた発明をそ
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0045】たとえば、前記実施の形態においては、外
部クロック信号の供給停止時に、必ずクロック信号CL
Kをハイレベル、一方の2相クロック信号CLK1をロ
ウレベル、他方の2相クロック信号CLK2をハイレベ
ルで停止させる場合について説明したが、逆にCLKを
ロウレベル、CLK1をハイレベル、CLK2をロウレ
ベルで停止させることも可能であり、この場合にはCL
K1を用いるラッチ回路をダイナミックラッチ回路と
し、CLK2を用いるラッチ回路のみをスタティクラッ
チ回路とすれば、論理回路全体の動作はスタティック動
作とすることができる。
【0046】さらに、コンタクトレス、バッテリーレス
化されたICカードに適用した場合を説明したが、2相
クロック信号を使用し、スタティック動作が要求される
LSIを用いる装置全般に広く適用可能である。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0048】(1).外部クロック信号の停止時における2
相クロック信号の論理レベルを決定するためのクロック
信号を出力するクロック停止検出回路を有することで、
複数のラッチ回路の一部をダイナミックラッチ回路で構
成することができるので、スタティック動作を実現した
上で、回路規模の縮小を図ることが可能となる。
【0049】(2).クロック停止検出回路は、インバータ
回路、ディレイ回路および論理積回路から構成すること
で、簡単な回路構成により、少ない部品で実現すること
が可能となる。
【0050】(3).ダイナミックラッチ回路は、インバー
タ回路およびトライステートバッファ回路から構成する
ことで、簡単な回路構成により、少ない部品で実現する
ことが可能となる。
【0051】(4).前記(1) 〜(3) により、スタティック
動作を行う論理回路を含むLSIにおいて、回路規模を
縮小し、部品点数を低減することができるので、チップ
サイズの縮小とチップコストの低減が可能となる。
【0052】(5).複数のラッチ回路の一部をダイナミッ
クラッチ回路で構成してスタティック動作を行う論理回
路、記憶回路およびアンテナが内蔵されたコンタクトレ
スICカードなどに用いることで、リーダ/ライタ装置
との間の障害により外部クロック信号の供給が一時的に
途絶えた場合でも、誤動作を起こすことなく、外部クロ
ック信号の停止直前の状態を保持し、外部クロック信号
の供給再開時にその続きから正常動作を行うようにスタ
ティク動作を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置を用いたICカードを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態において、ICカードを
示す概略平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置の
要部を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態において、クロック停止
検出回路を示す回路図である。
【図5】(a),(b) は本発明の一実施の形態において、ス
タティックラッチ回路とダイナミックラッチ回路を示す
回路図である。
【図6】本発明の一実施の形態において、半導体集積回
路装置の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 LSI 3 電源回路 4 パワーオンリセット回路 5 クロック抽出回路 6 データ復調回路 7 データ変調回路 8 制御・演算用論理回路 9 記憶回路 10 クロック停止検出回路 11 2相クロック生成回路 12 ラッチ回路 12a スタティックラッチ回路 12b ダイナミックラッチ回路 13 組み合わせ回路 INV,INV1〜INV3 インバータ回路 DLY ディレイ回路 NAND 否定論理積回路 TSB1〜TSB3 トライステートバッファ回路 CLK−IN 外部クロック信号 CLK クロック信号 CLK1,CLK2 2相クロック信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2相クロック信号を生成する2相クロッ
    ク生成回路と、この2相クロック信号のいずれか一方を
    クロック信号とする複数のラッチ回路と、各ラッチ回路
    間に接続される複数の組み合わせ回路とを有する半導体
    集積回路装置であって、前記2相クロック生成回路の前
    段に接続され、外部クロック信号を入力として、この外
    部クロック信号の供給が停止したことを検出して停止論
    理を確定させ、この外部クロック信号の停止時における
    前記2相クロック信号の論理レベルを決定するためのク
    ロック信号を出力するクロック停止検出回路を有し、こ
    のクロック停止検出回路から出力されるクロック信号に
    より前記2相クロック信号の一方をハイレベル、他方を
    ロウレベルの状態で停止させて前記複数のラッチ回路の
    一部をダイナミックラッチ回路で構成することを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記クロック停止検出回路は、前記外部クロック
    信号の停止時にハイレベルまたはロウレベルにラッチさ
    れたクロック信号を出力することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記クロック停止検出回路は、前記外部クロック
    信号を入力とするインバータ回路と、このインバータ回
    路の出力信号を遅延するディレイ回路と、このディレイ
    回路の出力信号と前記外部クロック信号とを入力として
    ハイレベルまたはロウレベルにラッチされたクロック信
    号を出力する論理積回路とからなることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記ダイナミックラッチ回路は、前記2相クロッ
    ク信号のいずれか一方のクロック信号を入力とするイン
    バータ回路と、このクロック信号により制御され、入力
    信号を入力として出力信号を出力するトライステートバ
    ッファ回路とからなることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の半導体
    集積回路装置であって、前記半導体集積回路装置は、前
    記2相クロック信号を使用し、スタティック動作を行う
    論理回路を含むことを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の半
    導体集積回路装置を用いたICカードであって、前記2
    相クロック信号を使用し、前記複数のラッチ回路の一部
    をダイナミックラッチ回路で構成してスタティック動作
    を行う論理回路と、セキュリティレベルの高い情報が記
    憶される記憶回路と、コンタクトレス方式のアンテナと
    が内蔵され、外部クロック信号の供給が停止した際にこ
    の外部クロック信号の停止直前の状態を保持し、この外
    部クロック信号の供給再開時にその続きからスタティク
    動作を行うように構成されることを特徴とするICカー
    ド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006040184A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Nec Electronics Corp リーダ・ライタ、それを用いた通信方法及び通信システム
JP2007149059A (ja) * 2005-07-29 2007-06-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置

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