JPH11308030A - アンテナ装置及びそれを備えた携帯無線機 - Google Patents

アンテナ装置及びそれを備えた携帯無線機

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JPH11308030A
JPH11308030A JP12539798A JP12539798A JPH11308030A JP H11308030 A JPH11308030 A JP H11308030A JP 12539798 A JP12539798 A JP 12539798A JP 12539798 A JP12539798 A JP 12539798A JP H11308030 A JPH11308030 A JP H11308030A
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JP
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antenna
antenna device
wavelength
housing
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JP12539798A
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English (en)
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Yutaka Saito
裕 斎藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成により収納時でも高い効率を有する
携帯無線機用の伸縮式アンテナ及び内蔵アンテナを提供
すること。 【解決手段】両端に接続部2、3が設けられ携帯無線機
に対し伸縮自在に設置される2分の1波長モノポール素
子1と、携帯無線機に設置され伸長時及び収納時の両方
で2分の1波長モノポール素子の接続部と電気的に接続
されるとともに2分の1波長モノポール素子を機械的に
支持する固定金具4とを具備し、伸長時には携帯無線機
の筐体外部のモノポールアンテナとして動作し、収納時
には筐体内部に内蔵されたモノポールアンテナとして動
作することにより、伸長時及び収納時の両方で高い効率
を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に携帯電話やP
HSなどの携帯無線機に使用されるアンテナ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話やPHSなどの携帯無線
機に使用されるアンテナ装置において、筐体外部に配置
される伸縮式アンテナとしては、例えば、特開平6−1
04625号公報、特開平9−148826号公報に示
すように、4分の1乃至2分の1波長のモノポールアン
テナと短縮ヘリカルアンテナを組み合わせ、伸長時には
モノポールアンテナが動作し、収納時には短縮ヘリカル
アンテナが動作するように構成されていた。
【0003】この種のアンテナ装置は、伸長時に高いア
ンテナ性能を確保するために、例えば、800MHz帯
の携帯電話においては、モノポール素子の長さを約90
乃至180mm程度に設定しており、収納時にはそのモ
ノポール素子を筐体内部に収納する構造であった。その
結果、収納された長いモノポール素子が筐体内部の導体
部品に近接してしまい、モノポール素子自体をアンテナ
として利用することが困難であった。そこで、収納時に
おいては、モノポール素子をGNDに接地する方法や4
分の1波長オープンスタブとして動作させる方法が取ら
れていた。
【0004】また、筐体に内蔵されるアンテナとして
は、例えば、特開平8−250917号公報、特開平8
−274532号公報に示されるように、板状逆Fアン
テナが利用されていた。また、例えば、特開平9−74
312号公報に示されるように、スロットアンテナが提
案されていた。また、例えば、特開平7−263931
号公報に示されるように、ループアンテナが利用されて
いた。一方、腕時計型携帯無線機の筐体に内蔵されるア
ンテナとしては、例えば、特開平6−338819号公
報に示されるように、スロットアンテナが提案されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の筐体外部に配置される伸縮式アンテナでは、収納
時において、筐体内部に収納される長いモノポール素子
をアンテナとして動作させることができないので、アン
テナ効率を高くできないという問題があった。また、収
納時にモノポール素子の動作を切り替える手段が必要で
あり構成が複雑になるという問題があった。また、伸長
時のモノポール素子の長さが2分の1波長以下であるた
めに、伸長時においても高いアンテナ利得を得ることが
できないという問題があった。
【0006】また、上記の従来の筐体に内蔵される板状
逆Fアンテナでは、動作周波数の帯域幅は狭い(比帯域
2%程度)という問題があった。また、上記の従来の筐
体に内蔵されるループアンテナ及びスロットアンテナで
は、筐体内部で十分なアンテナの大きさを確保すること
ができないため、筐体内部の近接部品の影響を受けやす
く、帯域幅が狭く、アンテナ効率が低いという問題があ
った。
【0007】また、上記のように、従来の800MHz
帯の携帯電話においては、モノポール素子の長さを約9
0乃至180mm程度に設定しなければならなかったた
め、収納時においては、長いモノポール素子が筐体内部
の導体部品に近接してしまい、モノポール素子自体をア
ンテナとして利用することが困難であった。そのため、
収納時および伸長時の両方において使用できるモノポー
ルアンテナは存在しなかった。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、特にその周波数帯としてマイクロ波
帯(例えば5GHz帯)で使用する携帯無線機におい
て、高いアンテナ性能を有する伸縮式アンテナ及び内蔵
アンテナを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明におけるアンテナ
装置は、モノポール素子の両端に接続部を設け、携帯無
線機の筐体に接続部と電気接続してモノポール素子を支
持する固定金具を設け、モノポール素子の伸長時又は収
納時の両方において、固定金具が接続部と電気接続しモ
ノポール素子を支持するようにしたものである。本発明
は、伸長時及び短縮時のいずれの場合も簡単な構成で高
い効率を有するアンテナ装置が得られる。また、本発明
におけるアンテナ装置は、第1のアンテナ素子と給電部
との間に第2のアンテナ素子を水平に配置するようにし
たものである。本発明は、伸長時及び短縮時のいずれの
場合も簡単な構成で高い効率を有するアンテナ装置が得
られる。
【0010】また、本発明におけるアンテナ装置は、第
2のアンテナ素子をプリント基板上の印刷パターンで構
成するようにしたものである。本発明は、伸長時及び短
縮時のいずれの場合も簡単な構成で高い効率を有するア
ンテナ装置が得られる。また、本発明におけるアンテナ
装置は、伸長時又は収納時の両方において、整合回路を
共用するようにしたものである。本発明は、伸長時及び
短縮時のいずれの場合も簡単な構成で高い効率を有する
アンテナ装置が得られる。
【0011】また、本発明におけるアンテナ装置は、1
波長アンテナ素子を中央付近で屈曲させるようにしたも
のである。本発明は、簡単な構成で高い効率を有するア
ンテナ装置が得られる。また、本発明におけるアンテナ
装置は、1波長アンテナ素子に近接して反射板を配置す
るようにしたものである。本発明は、さらに簡単な構成
で通話時に高い効率を有するアンテナ装置が得られる。
【0012】また、本発明におけるアンテナ装置は、可
動式の1波長アンテナ素子を備え、筐体部に収納可能に
なるようにしたものである。本発明は、簡単な構成で高
い効率を有するアンテナ装置が得られる。また、本発明
におけるアンテナ装置は、1波長アンテナ素子の屈曲部
の角度を変化できるようにしたものである。本発明は、
簡単な構成で指向性を変化することができ高い効率を有
するアンテナ装置が得られる。
【0013】また、本発明におけるアンテナ装置は、複
数の長さが異なるアンテナ素子を並列に接続し、広い動
作周波数帯域を確保するようにしたものである。本発明
は、簡単な構成で広い動作周波数帯域を確保した高い効
率を有するアンテナ装置が得られる。また、本発明にお
けるアンテナ装置は、整合回路を固定金具で構成した4
分の1波長ショートスタブで構成するようにしたもので
ある。本発明は、簡単な構成で高い効率を有するアンテ
ナ装置が得られる。
【0014】また、本発明におけるアンテナ装置は、整
合回路を無線回路が実装されたプリント基板上のマイク
ロストリップライン4分の1波長ショートスタブで構成
するようにしたものである。本発明は、簡単な構成で高
い効率を有するアンテナ装置が得られる。また、本発明
におけるアンテナ装置は、携帯無線機の筐体内部に内蔵
される1波長アンテナ素子を備え、そのアンテナ素子を
中央付近で屈曲させるようにしたものである。本発明
は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装置が
得られる。
【0015】また、本発明におけるアンテナ装置は、携
帯無線機の筐体内部に内蔵される1波長の第1アンテナ
素子と、1波長の第2アンテナ素子とを備え、第1及び
第2アンテナ素子を中央付近で屈曲させてひし形に配置
して、それぞれのアンテナ素子の片端に給電部を設け他
端を開放するようにしたものである。本発明は、さらに
簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装置が得ら
れる。
【0016】また、本発明におけるアンテナ装置は、複
数の第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子とを並列
に接続するようにしたものである。本発明は、簡単な構
成で広い動作周波数帯域を確保した高い効率を有するア
ンテナ装置が得られる。また、本発明におけるアンテナ
装置は、アンテナの給電部に接続する整合回路を4分の
1波長ショートスタブで構成するようにしたものであ
る。本発明は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アン
テナ装置が得られる。
【0017】また、本発明におけるアンテナ装置は、複
数の長さが異なるアンテナ素子を並列に接続し、広い動
作周波数帯域を確保するようにしたものである。本発明
は、簡単な構成で広い動作周波数帯域を確保した高い効
率を有するアンテナ装置が得られる。また、本発明にお
けるアンテナ装置は、上記のアンテナ素子を導体板上の
スロット素子として構成するようにしたものである。本
発明は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装
置が得られる。また、本発明におけるアンテナ装置は、
筐体内部に2分の1波長のスロット素子を備えるように
したものである。本発明は、簡単な構成で高い効率を有
する内蔵アンテナ装置が得られる。
【0018】また、本発明におけるアンテナ装置は、筐
体内部に周囲長が1波長より長いループアンテナを備
え、前記ループアンテナの対向する弧の間に給電部を設
けるようにしたものである。本発明は、簡単な構成で高
い効率を有する内蔵アンテナ装置が得られる。また、本
発明におけるアンテナ装置は、筐体内部の回路基板上の
GNDパターン又はシールドケースをアンテナ素子又は
スロット素子に近接して配置して、反射板として動作さ
せるようにしたものである。本発明は、簡単な構成で通
話時に高い効率を有する内蔵アンテナ装置が得られる。
【0019】また、本発明におけるアンテナ装置は、ア
ンテナ素子又はスロット素子を無線回路が実装されたプ
リント基板上の印刷パターンにより構成するようにした
ものである。本発明は、簡単な構成で高い効率を有する
内蔵アンテナ装置が得られる。また、本発明におけるア
ンテナ装置は、上記のアンテナ素子又はスロット素子を
樹脂により形成された筐体ケースに印刷又は蒸着された
導体で構成するようにしたものである。本発明は、簡単
な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装置が得られ
る。
【0020】また、本発明におけるアンテナ装置は、給
電方法として、アンテナ素子又はスロット素子から突起
された接続端子を無線回路が実装されたプリント基板上
の印刷パターンに接触させるようにしたものである。本
発明は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装
置が得られる。本発明における携帯無線機は、上記の外
部アンテナを第1アンテナとして備え、上記の内蔵アン
テナを第2アンテナとして備え、ダイバーシチ動作を行
うようにしたものである。本発明は、簡単な構成で高い
アンテナ性能を有するダイバーシチ方式の携帯無線機が
得られる。
【0021】また、本発明におけるアンテナ装置は、1
波長アンテナ素子を中央付近で屈曲させて腕時計型筐体
の外周に配置して、そのアンテナ素子の片端と無線回路
のGNDとの間に給電するようにしたものである。本発
明は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装置
が得られる。また、本発明におけるアンテナ装置は、1
波長の第1アンテナ素子と1波長の第2アンテナ素子を
中央付近で屈曲させて腕時計型筐体の外周に配置して、
それぞれのアンテナ素子の片端に給電部を設け他端を開
放するようにしたものである。本発明は、簡単な構成で
高い効率を有する内蔵アンテナ装置が得られる。
【0022】また、本発明におけるアンテナ装置は、第
1及び第2アンテナ素子のいずれか一方を開閉構造の蓋
に内蔵するようにしたものである。本発明は、簡単な構
成で高い効率を有する指向性の変化可能な内蔵アンテナ
装置が得られる。また、本発明におけるアンテナ装置
は、上記の第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子の両
方を開閉構造の蓋に内蔵するようにしたものである。本
発明は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装
置が得られる。
【0023】また、本発明におけるアンテナ装置は、1
波長ループアンテナを腕時計型筐体の外周に配置するよ
うにしたものである。本発明は、簡単な構成で高い効率
を有する内蔵アンテナ装置が得られる。また、本発明に
おけるアンテナ装置は、周囲長が1波長より長いループ
アンテナを腕時計型筐体の外周に配置して、前記ループ
アンテナ対向する弧の間の表示部を避けた部位に給電部
を設けるようにしたものである。本発明は、簡単な構成
で高い効率を有する内蔵アンテナ装置が得られる。
【0024】また、本発明におけるアンテナ装置は、上
記のループアンテナを開閉構造の蓋に内蔵するようにし
たものである。本発明は、簡単な構成で高い効率を有す
る内蔵アンテナ装置が得られる。また、本発明における
アンテナ装置は、腕時計型の筐体内部の回路基板上のG
NDパターン又はシールドケースを上記各アンテナに近
接して配置し、反射板として動作させるようにしたもの
である。本発明は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵
アンテナ装置が得られる。
【0025】また、本発明におけるアンテナ装置は、上
記のアンテナ素子を樹脂により形成された腕時計型の筐
体ケースに印刷又は蒸着された導体で構成するようにし
たものである。本発明は、簡単な構成で高い効率を有す
る内蔵アンテナ装置が得られる。また、本発明における
アンテナ装置は、上記のアンテナ素子を誘電体基板上の
印刷パターンにより構成するようにしたものである。本
発明は、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナ装
置が得られる。
【0026】また、本発明における携帯無線機は、上記
のアンテナ装置を腕時計型携帯無線機の主アンテナとし
て内蔵したものである。本発明は、簡単な構成で高いア
ンテナ性能を有する腕時計型携帯無線機が得られる。ま
た、本発明における携帯無線機は、上記の筐体に内蔵す
るアンテナを第1アンテナとし、上記の蓋に内蔵するア
ンテナを第2アンテナとして、ダイバーシチ動作を行う
ようにしたものである。本発明は、簡単な構成で高いダ
イバーシチアンテナ性能を有する腕時計型携帯無線機が
得られる。
【0027】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明におけるア
ンテナ装置は、両端に接続部が設けられ携帯無線機に対
し伸縮自在に設置された2分の1波長モノポール素子
と、前記携帯無線機に設置され前記接続部と電気的に接
続され前記2分の1波長モノポール素子を支持する固定
金具とを具備し、伸長時には前記携帯無線機の筐体外部
のモノポールアンテナとして動作し、収納時には筐体内
部に内蔵されたモノポールアンテナとして動作するよう
にしたものであり、伸長時及び短縮時のいずれの場合も
高い効率を有するアンテナを簡単な構成で実現すること
ができるという作用を有する。
【0028】請求項2に記載の発明におけるアンテナ装
置は、両端に接続部が設けられ携帯無線機に対し伸縮自
在に設置された第1の2分の1波長モノポール素子と、
前記携帯無線機に設置され前記接続部と電気的に接続さ
れ前記第1の2分の1波長モノポール素子を支持する固
定金具と、前記固定金具と給電部との間に接続された第
2の2分の1波長モノポール素子とを具備し、1波長ア
ンテナとして動作するようにしたものであり、伸長時及
び短縮時のいずれの場合も高い効率を有するアンテナを
簡単な構成で実現することができるという作用を有す
る。
【0029】請求項3に記載の発明におけるアンテナ装
置は、前記第2の2分の1波長モノポール素子を無線回
路が実装されたプリント基板上の印刷パターンで構成す
るようにしたものであり、伸長時及び短縮時のいずれの
場合も高い効率を有するアンテナを簡単な構成で実現す
ることができるという作用を有する。
【0030】請求項4に記載の発明におけるアンテナ装
置は、無線回路とのインピーダンス整合を取る整合回路
を伸長時及び収納時で共用するようにしたものであり、
伸長時及び短縮時のいずれの場合も高い効率を有するア
ンテナを簡単な構成で実現することができるという作用
を有する。
【0031】請求項5に記載の発明におけるアンテナ装
置は、中央付近で屈曲された1波長アンテナ素子を具備
し、携帯無線機の筐体外部に配置されるようにしたもの
であり、高い効率を有するアンテナを簡単な構成で実現
することができるという作用を有する。
【0032】請求項6に記載の発明におけるアンテナ装
置は、前記1波長アンテナ素子に近接して反射板を配置
するようにしたものであり、通話時に高い効率を有する
アンテナを簡単な構成で実現することができるという作
用を有する。
【0033】請求項7に記載の発明におけるアンテナ装
置は、前記1波長アンテナ素子が筐体外部に引き出され
筐体内部に収納自在に可動であるようにしたものであ
り、高い効率を有するアンテナを簡単な構成で実現する
ことができるという作用を有する。
【0034】請求項8に記載の発明におけるアンテナ装
置は、前記1波長アンテナ素子の屈曲の角度が可変であ
るようにしたものであり、高い効率を有するアンテナを
簡単な構成で実現することができるという作用を有す
る。
【0035】請求項9に記載の発明におけるアンテナ装
置は、長さが異なる前記各アンテナ素子を複数並列に接
続し、広い動作周波数帯域を確保するようにしたもので
あり、広い動作周波数帯域を確保した高い効率を有する
アンテナを簡単な構成で実現することができるという作
用を有する。
【0036】請求項10に記載の発明におけるアンテナ
装置は、無線回路とのインピーダンス整合を取る整合回
路を固定金具からなる4分の1波長ショートスタブで構
成するようにしたものであり、高い効率を有するアンテ
ナを簡単な構成で実現することができるという作用を有
する。
【0037】請求項11に記載の発明におけるアンテナ
装置は、無線回路とのインピーダンス整合を取る整合回
路を無線回路が実装されたプリント基板上のマイクロス
トリップライン4分の1波長ショートスタブで構成する
ようにしたものであり、高い効率を有するアンテナを簡
単な構成で実現することができるという作用を有する。
【0038】請求項12に記載の発明におけるアンテナ
装置は、中央付近で屈曲された1波長アンテナ素子を具
備し、携帯無線機の筐体内部に内蔵されるようにしたも
のであり、高い効率を有する内蔵アンテナを簡単な構成
で実現することができるという作用を有する。
【0039】請求項13に記載の発明におけるアンテナ
装置は、それぞれ中央付近で屈曲され、片端に給電部が
設けられ他端が開放され、ひし形に配置された第1及び
第2の1波長アンテナ素子を具備するようにしたもので
あり、さらに高い効率を有する内蔵アンテナを簡単な構
成で実現することができるという作用を有する。
【0040】請求項14に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記第1及び第2の1波長アンテナ素子を並列
に接続するようにしたものであり、広い動作周波数帯域
を確保した高い効率を有するアンテナを簡単な構成で実
現することができるという作用を有する。
【0041】請求項15に記載の発明におけるアンテナ
装置は、アンテナの給電部に接続する整合回路として、
4分の1波長ショートスタブを具備するようにしたもの
であり、高い効率を有する内蔵アンテナの整合回路を簡
単な構成で実現することができるという作用を有する。
【0042】請求項16に記載の発明におけるアンテナ
装置は、長さが異なる前記各アンテナ素子を複数並列に
接続し、広い動作周波数帯域を確保するようにしたもの
であり、高い効率を有する内蔵アンテナを簡単な構成で
実現することができるという作用を有する。
【0043】請求項17に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記アンテナ素子を導体板上のスロット素子と
して構成するようにしたものであり、高い効率を有する
内蔵アンテナを簡単な構成で実現することができるとい
う作用を有する。
【0044】請求項18に記載の発明におけるアンテナ
装置は、携帯無線機の筐体内部に内蔵された2分の1波
長のスロット素子からなるようにしたものであり、高い
効率を有する内蔵アンテナを簡単な構成で実現すること
ができるという作用を有する。
【0045】請求項19に記載の発明におけるアンテナ
装置は、携帯無線機の筐体内部に内蔵され周囲長が1波
長より長いループアンテナ素子を具備し、前記ループア
ンテナ素子の対向する弧の間に給電部を設けるようにし
たものであり、高い効率を有する内蔵アンテナを簡単な
構成で実現することができるという作用を有する。
【0046】請求項20に記載の発明におけるアンテナ
装置は、筐体内部の回路基板上のGNDパターン又はシ
ールドケースを前記アンテナ素子又は前記スロット素子
に接近して配置し、反射板として動作させるようにした
ものであり、通話時に高い効率を有する内蔵アンテナを
簡単な構成で実現することができるという作用を有す
る。
【0047】請求項21に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記アンテナ素子又は前記スロット素子を無線
回路が実装されたプリント基板上の印刷パターンにより
構成するようにしたものであり、高い効率を有する内蔵
アンテナを簡単な構成で実現することができるという作
用を有する。
【0048】請求項22に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記アンテナ素子又は前記スロット素子を樹脂
製の筐体ケースに対し印刷又は蒸着により形成された導
体で構成されるようにしたものであり、高い効率を有す
る内蔵アンテナを簡単な構成で実現することができる。
【0049】請求項23に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記アンテナ素子又は前記スロット素子から突
起した接続端子を無線回路を実装したプリント基板上の
印刷パターンに接触して前記アンテナ素子又は前記スロ
ット素子から無線回路に対し給電するようにしたもので
あり、高い効率を有する内蔵アンテナを簡単な構成で実
現することができるという作用を有する。
【0050】請求項24に記載の発明における携帯無線
機は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
0または11記載のアンテナ装置を第1アンテナとし、
請求項12、13、14、15、16、17、18、1
9、20、21、22または23記載のアンテナ装置を
第2アンテナとして備え、ダイバーシチ動作を行わせる
ようにしたものであり、高いアンテナ性能を有するダイ
バーシチ方式携帯無線機を簡単な構成で実現することが
できるという作用を有する。
【0051】請求項25に記載の発明におけるアンテナ
装置は、中央付近で屈曲して腕時計型携帯無線機の筐体
内部の外周に内蔵された1波長アンテナ素子を具備し、
前記1波長アンテナ素子の片端と無線回路のGNDとの
間に給電するようにしたものであり、高い効率を有する
内蔵アンテナを簡単な構成で実現することができるとい
う作用を有する。
【0052】請求項26に記載の発明におけるアンテナ
装置は、中央付近で屈曲して腕時計型携帯無線機の筐体
内部の外周に内蔵された第1の1波長アンテナ素子と第
2の1波長アンテナ素子とを具備し、それぞれ前記第1
及び第2の1波長アンテナ素子の片端に給電部を設け他
端を開放するようにしたものであり、高い効率を有する
内蔵アンテナを簡単な構成で実現することができるとい
う作用を有する。
【0053】請求項27に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記第1及び第2の1波長アンテナ素子のいず
れか一方を開閉構造の蓋に内蔵し、蓋の開閉により指向
性を変化させるようにしたものであり、高い効率を有す
る内蔵アンテナを簡単な構成で実現することができると
いう作用を有する。
【0054】請求項28に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記第1及び第2の1波長アンテナ素子の両方
を開閉構造の蓋に内蔵するようにしたものであり、高い
効率を有する内蔵アンテナを簡単な構成で実現すること
ができるという作用を有する。
【0055】請求項29に記載の発明におけるアンテナ
装置は、腕時計型携帯無線機の筐体内部の外周に内蔵さ
れた1波長ループアンテナ素子を具備するようにしたも
のであり、高い効率を有する内蔵アンテナを簡単な構成
で実現することができるという作用を有する。
【0056】請求項30に記載の発明におけるアンテナ
装置は、腕時計型携帯無線機の筐体内部に内蔵され周囲
長が1波長より長いループアンテナ素子を具備し、前記
ループアンテナ素子の対向する弧の間の表示部を避けた
部位に給電部を設けるようにしたものであり、高い効率
を有する内蔵アンテナを簡単な構成で実現することがで
きるという作用を有する。
【0057】請求項31に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記ループアンテナ素子を開閉構造の蓋に内蔵
するようにしたものであり、高い効率を有する内蔵アン
テナを簡単な構成で実現することができるという作用を
有する。
【0058】請求項32に記載の発明におけるアンテナ
装置は、筐体内部の回路基板上のGNDパターン又はシ
ールドケースをアンテナ素子に接近して配置し、反射板
として動作させるようにしたものであり、高い効率を有
する内蔵アンテナを簡単な構成で実現することができる
という作用を有する。
【0059】請求項33に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記アンテナ素子を樹脂製の筐体ケースに対し
印刷又は蒸着により形成された導体で構成するようにし
たものであり、高い効率を有する内蔵アンテナを簡単な
構成で実現することができるという作用を有する。
【0060】請求項34に記載の発明におけるアンテナ
装置は、前記アンテナ素子を誘電体基板上の印刷パター
ンにより構成するようにしたものであり、高い効率を有
する内蔵アンテナを簡単な構成で実現することができる
という作用を有する。
【0061】請求項35に記載の発明における携帯無線
機は、請求項25、26、27、28、29、30、3
1、32、33または34記載のアンテナ装置を主アン
テナとして内蔵するようにしたものであり、高いアンテ
ナ性能を有する腕時計型携帯無線機を簡単な構成で実現
することができるという作用を有する。
【0062】請求項36に記載の発明における携帯無線
機は、請求項25、26、29または30記載のアンテ
ナ装置を第1アンテナとして本体の筐体内部に内蔵し、
請求項28または31記載のアンテナ装置を第2アンテ
ナとして開閉構造の蓋に内蔵して、ダイバーシチ動作を
行わせるようにしたものであり、高いダイバーシチアン
テナ性能を有する腕時計型携帯無線機を簡単な構成で実
現することができるという作用を有する。
【0063】以下、添付図面、図1乃至図22に基づ
き、本発明の実施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)まず、図1及び図2を参照して、
本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置につい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における
アンテナ装置の伸長時の構成を示す図、図2は図1に示
すアンテナ装置の収納時における構成を示す図である。
図1及び図2において、1はモノポール素子、2は上端
接続部、3は下端接続部、4は固定金具、5はプリント
基板、6は筐体、7は整合回路である。
【0064】モノポール素子1は棒状の2分の1波長の
導体で構成され、その上端に上端接続部2が、また下端
に下端接続部3が機械的及び電気的に接続される。図1
に示すように、伸長時においては、固定金具4は下端接
続部3に電気的に接続されるとともに、モノポール素子
1を機械的に支持する。この時、モノポール素子1は筐
体6の外部に2分の1波長の長さ(例えば、5.5GH
zの動作周波数においては、約27mm)で突出する。
【0065】また、図2に示すように、収納時において
は、固定金具4は上端接続部2に電気的に接続されると
ともに、モノポール素子1を機械的に支持する。この
時、モノポール素子1は筐体6の内部に2分の1波長の
長さで収納される。固定金具4はプリント基板5に半田
付けされて、整合回路7に電気的に接続される。整合回
路7はプリント基板5に実装された集中定数回路又は分
布定数回路(4分の1波長ショートスタブなど)で構成
される。また、プリント基板5には無線回路が実装さ
れ、筐体6に納められて携帯無線機を構成する。
【0066】上記のように、構成された携帯無線機にお
いて、一般に、筐体6は、約100乃至150mm程度
の長さ及び約35mm程度の横幅を有する。例えば、
5.5GHzの動作周波数においては、モノポール素子
1の長さは約27mm(2分の1波長)に設定される。
そこで、図1に示す伸長時には、約90%以上のアンテ
ナ効率が得られる。
【0067】また、図2に示すように、モノポール素子
1が収納された状態において、このような周波数帯域
(5.5GHz)においてはモノポール素子1の長さが
約27mmと短いため、筐体内部でモノポール素子1が
占める体積が非常に小さい。その結果、他の部品との距
離を比較的遠く配置できるので、収納時状態のモノポー
ル素子1を十分にアンテナ素子として利用することがで
きる。また、波長が短いため、近接部品の影響も受けに
くい。この収納時においては、約60%以上のアンテナ
効率が得られ、従来の短縮ヘリカルアンテナ(約40%
程度以下)より良好なアンテナ特性が得られる。
【0068】また、固定金具4からみたアンテナのイン
ピーダンスはモノポール素子1が2分の1波長であるた
め、一般に高いインピーダンスとなる。この高いインピ
ーダンスを、無線回路のインピーダンス(一般に50
Ω)に整合させるために、整合回路7が挿入される。整
合回路7は集中定数のリアクタンス素子による集中定数
回路で構成することもでき、また、例えば、4分の1波
長のショートスタブで構成することができる。
【0069】このように、第1の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、伸長時及び短縮時のいずれの場合
においても、簡単な構成で、高い効率を有する伸縮式ア
ンテナ装置を実現することができる。
【0070】(第2の実施の形態)次に、図3及び図4
を参照して、本発明の第2の実施の形態におけるアンテ
ナ装置について説明する。図3は本発明の第2の実施の
形態におけるアンテナ装置の伸長時の構成を示す図、図
4は図3に示すアンテナ装置の収納時における構成を示
す図である。図3及び図4において、8はモノポール素
子1とL字型を形成するよう水平に配置されたモノポー
ル素子、12は片端(一方の端部、以下同じ)がモノポ
ール素子8に電気的に接続され他端がプリント基板5に
半田付けされた固定金具であり、その他、図1及び図2
に示すものと同一の符号を有する構成部は同様のものの
ため、説明は省略する。
【0071】また、モノポール素子8は水平に配置され
て、片端が固定金具4に電気的に接続され、他端が固定
金具12に電気的に接続され、固定金具12は片端がプ
リント基板5に半田付けされて、4分の1波長のショー
トスタブを構成し整合回路として動作する。
【0072】上記のように構成されたアンテナ装置にお
いて、例えば、5.5GHzの動作周波数では、モノポ
ール素子1及びモノポール素子8の長さが約27mm
(2分の1波長)に設定されて、L字型の1波長アンテ
ナを構成する。図3に示すような伸長時では、モノポー
ル素子1、8上に分布する電流は矢印9及び10に示す
方向に流れるので、モノポール素子1及びモノポール素
子8は、2つの2分の1波長アンテナを配列(アレイ
化)した動作を行い、最大放射方向(Xまたは−X方
向)の利得が向上する。そこで、矢印11に示す方向が
主偏波となるため、筐体6を傾けて支持した場合(主に
通話時)においても、高いアンテナ性能を確保すること
ができる。
【0073】また、図4に示すように、モノポール素子
1が収納された状態においては、モノポール素子1、8
上に分布する電流は矢印13及び14に示す方向に流れ
るので、矢印15に示す方向を主偏波とする電波が放射
される。また、図2と同様に、このような周波数帯域
(5.5GHz)においては、モノポール素子1の長さ
が約27mmと短いため、収納時状態においても、モノ
ポール素子1を十分アンテナ素子として利用することが
できる。
【0074】このように、第2の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、伸長時及び短縮時のいずれの場合
でも高い効率を有し、筐体を傾けて支持した場合におい
てさえ、簡単な構成で、高いアンテナ性能を確保できる
伸縮式アンテナ装置を実現することができる。
【0075】(第3の実施の形態)次に、図5を参照し
て、本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装置に
ついて説明する。図5は本発明の第3の実施の形態にお
けるアンテナ装置の構成を示す図である。図5におい
て、16は約90度に屈曲して取り付けられた1波長ア
ンテナ素子、17は1波長アンテナ素子16の片端(一
方の端部、以下同じ)を固定する固定金具、21は1波
長アンテナ素子16を約90度屈曲した屈曲部である。
その他、図1乃至図4に示すものと同一の符号を有する
構成部は同様のもののため、説明は省略する。
【0076】上記1波長アンテナ素子16の屈曲角度は
約90度が最適であるが、約30度乃至約150度の範
囲で適用可能である。この屈曲角度の範囲は以下で説明
する全ての実施の形態における同様なアンテナ素子の屈
曲部の屈曲角度全てに適用することができる。また、1
波長アンテナ素子16の片端は固定金具17に電気的に
接続され、他端は電気的に開放されて筐体6で機械的に
支持される。固定金具17はプリント基板5に半田付け
されて無線回路に接続される。
【0077】上記のように構成されたアンテナ装置にお
いて、例えば、5.5GHzの動作周波数では、1波長
アンテナ素子16の長さは約54mm(1波長)に設定
されて一辺が約27mm(2分の1波長)のL字型の1
波長アンテナを構成する。したがって、1波長アンテナ
素子16上に分布する電流は矢印18及び19のように
なるので、二つの2分の1波長アンテナを配列(アレイ
化)した動作を行い、最大放射方向(X又は−X方向)
の利得が向上する。このとき、主偏波方向は、矢印20
に示す方向となる。ここで、1波長アンテナ素子16の
一辺の長さは約27mmと短いので、筐体6の上部に突
起しても構造やデザインの面で問題はない。
【0078】このように、第3の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、簡単な構成で、高いアンテナ性能
を有するアンテナ装置を実現することができる。
【0079】(第4の実施の形態)次に、図6を参照し
て、本発明の第4の実施の形態におけるアンテナ装置に
ついて説明する。図6は本発明の第4の実施の形態にお
けるアンテナ装置の構成を示す図であり、(A)は正面
図、(B)は図(A)の矢印方向Aから見た矢視図(側
面図)である。図6において、22は1波長アンテナ素
子16からの放射を反射する反射板である。この反射板
22は導体板やプリント基板上の印刷パターンで構成さ
れ、図6の(A)及び(B)に示すように、1波長アン
テナ素子16の背部に接近して配置され、1波長アンテ
ナ素子16との間隔が約3乃至5mm程度になるように
構成される。その他、図5に示すものと同一の符号を有
する構成部は同様のもののため、説明は省略する。
【0080】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、1波長アンテナ素子16は図5に示すものと同様
に動作するが、反射板22の方向(−X方向)への放射
は反射板22で反射され、X方向に放射が集中する。こ
の場合、−X方向が通話時の人体頭部の方向になるよう
に構成すれば、人体頭部の影響を受けずに高いアンテナ
効率を得ることができる。このように、第4の実施の形
態におけるアンテナ装置によると、簡単な構成で、通話
時に高いアンテナ性能を有するアンテナ装置を実現する
ことができる。
【0081】(第5の実施の形態)次に、図7及び図8
を参照して、本発明の第5の実施の形態におけるアンテ
ナ装置について説明する。図7は本発明の第5の実施の
形態におけるアンテナ装置の引出し時の構成を示す図、
図8は図7に示すアンテナ装置の収納時の構成を示す図
である。図7及び図8において、23は1波長アンテナ
素子16の片端を電気的に接続する可動式金具、24は
1波長アンテナ素子16をカバーして保護するアンテナ
カバーである。その他、図6に示すものと同一の符号を
有する構成部は同様のもののため、説明は省略する。
【0082】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、1波長アンテナ素子16は図7に示す引き出し状
態においては、反射板が近接しない1波長アンテナとし
て図5に示すアンテナ装置と同様に動作する。また、図
8に示す収納状態においては、プリント基板5のGND
パターンが近接することにより、反射板が近接する図6
に示すアンテナ装置とほぼ同様に動作する。
【0083】このように、第5の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、簡単な構成で、引出し時及び収納
時のいずれの場合にも高い性能を有するアンテナ装置を
実現することができる。
【0084】(第6の実施の形態)次に、図9を参照し
て、本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ装置に
ついて説明する。図9は本発明の第6の実施の形態にお
けるアンテナ装置の構成を示す図である。図9におい
て、25は4分の1波長マイクロストリップライン、2
6はスルーホール、27は給電点である。その他、図5
に示すものと同一の符号を有する構成部は同様のものの
ため、説明は省略する。図9に示すように、固定金具1
7は、プリント基板5上に印刷された4分の1波長マイ
クロストリップライン25の片端に電気的に接続され
る。4分の1波長マイクロストリップライン25の他端
はスルーホール26でGNDに接地される。
【0085】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、固定金具17から見たアンテナのインピーダンス
は、1波長アンテナ素子16が1波長であるため一般に
高くなる。そのため、本実施の形態では、無線回路のイ
ンピーダンス(一般には50Ω)に整合させるための整
合回路として、4分の1波長マイクロストリップライン
25とスルーホール26を用いる。4分の1波長マイク
ロストリップライン25上のスルーホール26と固定金
具17との間の最適な給電点27において無線回路イン
ピーダンス(50Ω)に整合可能となる。
【0086】このように、第6の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、簡単な構成で、高い性能を有する
アンテナの整合回路を実現することができる。
【0087】(第7の実施の形態)次に、図10を参照
して、本発明の第7の実施の形態におけるアンテナ装置
について説明する。図10は本発明の第7の実施の形態
におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図10に
おいて、28は第1の1波長アンテナ素子、29は第2
の1波長アンテナ素子であり、第1の1波長アンテナ素
子28と第2の1波長アンテナ素子29とは、固定金具
17に近い点で並列に接続されて固定金具17に接続さ
れる。その他、図5に示すものと同一の符号を有する構
成部は同様のもののため、説明は省略する。
【0088】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、第1の1波長アンテナ素子28及び第2の1波長
アンテナ素子29は、それぞれ図5に示す1波長アンテ
ナ素子16と同様に動作する。また、第1の1波長アン
テナ素子28は波長λaで共振し、第2の1波長アンテ
ナ素子29は波長λbで共振するように設定する。した
がって、波長λaとλbとは異なる値ではあるが、比較
的近い波長(例えば、周波数5.4GHzと5.6GH
z)に設定した場合は、それぞれの帯域幅が重なり、広
帯域な動作周波数が得られる。また、波長λaとλbを
比較的離れた波長(例えば、周波数5.2GHzと5.
8GHz)に設定した場合は、2周波共振特性が得ら
れ、例えば送信帯域と受信帯域が比較的離れている場合
にも、両周波数帯域で動作が可能となる。
【0089】このように、第7の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、簡単な構成で、広い動作周波数帯
域を確保した高い性能を有するアンテナを実現すること
ができる。
【0090】(第8の実施の形態)次に、図11を参照
して、本発明の第8の実施の形態におけるアンテナ装置
について説明する。図11は本発明の第8の実施の形態
におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図11に
おいて、5及び6は上記他の実施の形態におけるものと
同様なプリント基板及び筐体、30は中間点で折り曲げ
られて形成された1波長アンテナ素子、31は給電部、
32は折り曲げられた屈曲部、33は高周波信号源であ
る。この1波長アンテナ素子30は筐体6の内部に配置
され、屈曲部32で約90度に折り曲げられて(前述の
ように、この屈曲は約30度乃至約150度の範囲で適
用可能である)、その一辺が2分の1波長となる。ま
た、1波長アンテナ素子30は片端が給電部31に接続
され、他端が開放される。高周波信号源33は、給電部
31とプリント基板5の無線回路のGNDとの間に給電
される。
【0091】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、例えば、5.5GHzの動作周波数に対しては、
1波長アンテナ素子30の一辺の長さは約27mm(2
分の1波長)に設定されるので、一般的な大きさの筐体
6の内部に十分内蔵可能となる。1波長アンテナ素子3
0上に分布する電流は、矢印34、35に示すようにな
り、主偏波方向は矢印36の方向となる。従って、図3
乃至図5に示すアンテナ装置と同様に、L字型の1波長
アンテナとして動作する。
【0092】このように、第8の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、簡単な構成で、高い性能を有する
内蔵アンテナを実現することができる。
【0093】(第9の実施の形態)次に、図12を参照
して、本発明の第9の実施の形態におけるアンテナ装置
について説明する。図12は本発明の第9の実施の形態
におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図12に
おいて、37は第1の1波長アンテナ素子、38は第2
の1波長アンテナ素子、39は給電部、40は給電部で
ある。その他、図11に示すものと同一の符号を有する
構成部は同様のもののため、説明は省略する。
【0094】第1の1波長アンテナ素子37及び第2の
1波長アンテナ素子38は筐体6の内部に配置され、約
90度に折り曲げられてその一辺が2分の1波長となる
ようにひし形に配置される。また、第1の1波長アンテ
ナ素子37は片端を給電部39に接続され、他端が開放
されており、第2の1波長アンテナ素子38は片端を給
電部40に接続され、他端が開放されている。給電部3
9と給電部40との間には高周波信号源33が給電され
る。
【0095】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、例えば、5.5GHzの動作周波数に対しては、
第1の1波長アンテナ素子37及び第2の1波長アンテ
ナ素子38の一辺の長さは約27mm(2分の1波長)
に設定されるので、一般的な大きさの筐体6の内部に十
分内蔵可能となる。第1の1波長アンテナ素子37及び
第2の1波長アンテナ素子38上に分布する電流は、そ
れぞれ矢印に示すようになり、主偏波方向は矢印41に
示す方向となる。したがって、各アンテナ素子は、4本
の2分の1波長アンテナを配列(アレイ化)した動作を
行い、最大放射方向(X又は−X方向)の利得が向上す
る。
【0096】このように、第9の実施の形態におけるア
ンテナ装置によると、簡単な構成で、さらに高い性能を
有する内蔵アンテナを実現することができる。
【0097】(第10の実施の形態)次に、図13を参
照して、本発明の第10の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図13は本発明の第10の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
13において、42、43、44、45はそれぞれ1波
長アンテナ素子、46、43は給電部である。その他、
図12に示すものと同一の符号を有する構成部は同様の
もののため、説明は省略する。尚、この説明における例
では、1波長アンテナ素子を4本使用しているが、さら
に多くの1波長アンテナ素子で構成することもできる。
また、各1波長アンテナ素子42、43、44、45の
波長を異なるように設定すれば、広い動作周波数帯域を
確保することができる。
【0098】更に詳細に説明すると、1波長アンテナ素
子42、43、44、45は筐体6の内部に配置され、
約90度に折り曲げられてその一辺が2分の1波長とな
り、2つのひし形を構成するように配置される。また、
1波長アンテナ素子42と44は片端が給電部46に並
列に接続され、他端が開放され、1波長アンテナ素子4
3と45は片端が給電部47に並列に接続され、他端が
開放される。給電部39と給電部40との間には高周波
信号源33が給電される。
【0099】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、例えば、5.5GHzの動作周波数に対しては、
1波長アンテナ素子42、43、44、45の一辺の長
さは約27mm(2分の1波長)に設定されるので、一
般的な大きさの筐体6(幅35mm程度)の内部に収ま
らない。そこで、屈曲後の一辺を筐体6の側面に折り曲
げて配置している。また、側面に配置する一辺は、筐体
6の厚みが一般には15mm以下であるために、図13
に示すようにメアンダライン状に短縮して配置する。本
実施の形態では、各1波長アンテナ素子42、43、4
4、45は、8本の2分の1波長アンテナを配列(アレ
イ化)した動作を行い、最大放射方向の利得が向上す
る。
【0100】このように、第10の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、広い動作周波数
帯域を確保した高い性能を有する内蔵アンテナを実現す
ることができる。
【0101】(第11の実施の形態)次に、図14を参
照して、本発明の第11の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図14は本発明の第11の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
14において、48は1波長アンテナ素子37と1波長
アンテナ素子38との間に接続された4分の1波長ショ
ートスタブである。その他、図12に示すものと同一の
符号を有する構成部は同様のもののため、説明は省略す
る。
【0102】4分の1波長ショートスタブ48の両端
は、それぞれ1波長アンテナ素子37と1波長アンテナ
素子38の一方の端に接続されて、整合回路として動作
する。給電部39及び40は4分の1波長ショートスタ
ブ48の最適な点に接続され、無線回路のインピーダン
スに整合されたインピーダンスに変換される。本実施の
形態に示すように、1波長アンテナ素子37及び38に
整合回路を一体化させたことにより、給電用のケーブル
に低インピーダンスの同軸ケーブルを使用することがで
きる。
【0103】このように、第11の実施の形態における
アンテナ装置によると、高い性能を有する内蔵アンテナ
の整合回路を簡単な構成で実現することができる。
【0104】(第12の実施の形態)次に、図15を参
照して、本発明の第12の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図15は本発明の第12の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
15において、5及び6は上記他の実施の形態における
ものと同様なプリント基板及び筐体、33は高周波信号
源、49は導体板、50はスロット素子、51は給電
部、52は給電部である。
【0105】導体板49は、ひし形状のスロット素子5
0が開口部として設けられ、筐体6の内部に配置され
る。スロット素子50の一辺の長さは約2分の1波長に
なるように設定され、導体板上に設けられた給電部51
及び52には、高周波信号源33が給電される。上記の
ように構成されたアンテナ装置によると、導体板49と
スロット素子50は、主偏波方向が90度傾く他は、例
えば、図12に示すアンテナ装置とほぼ同様に動作す
る。
【0106】このように、第12の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、高い性能を有す
る内蔵アンテナを実現することができる。
【0107】(第13の実施の形態)次に、図16を参
照して、本発明の第13の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図16は本発明の第13の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
16において、53はスロット素子、54は給電部、5
5は給電部である。その他、図15に示すものと同一の
符号を有する構成部は同様のもののため、説明は省略す
る。スロット素子53は、筐体6の内部に配置されたプ
リント基板5のGNDパターンで構成される2分の1波
長の開口部である。また、GNDパターンに設けられた
給電部54及び55には、高周波信号源33が給電され
る。
【0108】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、例えば、5.5GHzの動作周波数においては、
スロット素子53の長さは約27mm(2分の1波長)
に設定されるので、一般的な大きさの筐体6の内部に十
分内蔵可能となり、プリント基板5上においても、大き
なスペースを必要としない。スロット素子53は2分の
1波長スロットアンテナとして動作し、図16における
XZ面内で垂直偏波を放射し、X及び−X方向が最大放
射方向となる。
【0109】このように、第13の実施の形態における
アンテナ装置によると、高い性能を有する内蔵アンテナ
を簡単な構成で実現することができる。
【0110】(第14の実施の形態)次に、図17を参
照して、本発明の第14の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図17は本発明の第14の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
17において、5及び6は上記他の実施の形態における
ものと同様なプリント基板及び筐体、56は方形ルー
プ、57は給電部、58は端子、59は端子、60は給
電ランド、61は給電ランドである。方形ループ56
は、例えば、筐体6の裏面に印刷された導体パターンで
構成され、長辺が2分の1波長で短辺が4分の1波長の
ループを構成し、長辺のほぼ中間点から給電部57に対
し引き出し線を接続した併合ループアンテナを構成す
る。2つの給電部57には、それぞれ端子58及び59
が接続され、端子58及び59はばね性による圧力によ
りプリント基板5上に設けられた給電ランド60及び6
1に接触して、無線回路に給電される。尚、このような
給電ランドに接触して給電する方式は上記実施の形態8
乃至15における給電にも適用可能である。
【0111】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、例えば、5.5GHzの動作周波数に対し、方形
ループ56の長さは約27mm(2分の1波長)に設定
されるので、一般的な大きさの筐体6の内部に十分内蔵
可能となり、大きなスペースを必要としない。方形ルー
プ56は、2つの1波長ループアンテナが配列(アレイ
化)されたアンテナと同様に動作することは知られてお
り、XZ面内に垂直偏波を放射してその最大放射方向は
X及び−X方向となる。また、組立時には、予め方形ル
ープ56と端子58、59とを組み立てておいた筐体6
と、プリント基板5とを組み合わせるだけでアンテナの
給電接続が完了するため、組立時において作業工数を低
減することができる。
【0112】このように、第14の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、高い性能を有す
る内蔵アンテナを実現することができる。
【0113】(第15の実施の形態)次に、図18を参
照して、本発明の第15の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図18は本発明の第15の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
18において、62はシールドケースであり、その他、
図13に示すものと同一の符号を有する構成部は同様の
もののため、説明は省略する。1波長アンテナ素子4
2、43、44、45は、図13に示す同じ符号の1波
長アンテナ素子と同様に動作し、シールドケース62は
1波長アンテナ素子42、43、44、45に対して約
3乃至5mm程度の間隔を離して配置され、無線回路を
電磁遮蔽(シールド)するよう機能する。
【0114】上記のように構成されたアンテナ装置によ
ると、シールドケース62は、1波長アンテナ素子4
2、43、44、45対する反射板としても動作し、−
X方向への放射が抑えられ、YからX及び−Y方向の放
射が主となる。この時、−X方向を通話時に人体頭部が
接する方向に構成しておけば、通話時に、人体頭部の影
響を受けずに高いアンテナ効率が得られる。
【0115】尚、アンテナ素子又はスロット素子を無線
回路が実装されたプリント基板上の印刷パターンにより
構成すること、アンテナ素子又はスロット素子を樹脂製
の筐体ケースに対し印刷又は蒸着により形成された導体
で構成すること、及びアンテナ素子又はスロット素子か
ら突起した接続端子を無線回路を実装したプリント基板
上の印刷パターンに接触してアンテナ素子又はスロット
素子から無線回路に対し給電すること等は、全て第8乃
至第15の実施の形態におけるアンテナ装置に対して適
用可能である。また、第1乃至第7の実施の形態におけ
るアンテナ装置を第1アンテナとし、第8乃至第15の
実施の形態におけるアンテナ装置を第2アンテナとして
構成し、ダイバーシチ動作をさせるような携帯無線機を
実現することができる。
【0116】このように、第15の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、通話時に高い性
能を有する内蔵アンテナを実現することができる。
【0117】(第16の実施の形態)次に、図19を参
照して、本発明の第16の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図19は本発明の第16の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
19において、63及び64は1波長アンテナ素子、6
5は腕時計型筐体、66は表示部、67はベルト、68
はプリント基板、69は腕、70は給電部であり、腕時
計型携帯無線機に内蔵するアンテナ装置を構成する。す
なわち、1波長アンテナ素子63、64及び給電部70
は腕時計型筐体65に内蔵されて、表示部66を避ける
ように外周に配置され、1波長アンテナ素子63、64
の片端と無線回路のGNDとの間に給電される。腕時計
型筐体65の内部には無線回路が実装されている回路基
板としてのプリント基板68が組み込まれる。また、腕
時計型筐体65はベルト67で腕69に固定される。
【0118】上記のように構成された腕時計型携帯無線
機に内蔵するアンテナ装置によると、1波長アンテナ素
子63及び64及び給電部70は、図12に示すひし形
の第1及び第2の1波長アンテナ素子37及び38と同
様に動作する。例えば、5.5GHzの動作周波数に対
し、1波長アンテナ素子63及び64の一辺の長さは約
27mm(2分の1波長)に設定されるので、一般的な
大きさの腕時計型筐体65の内部に十分内蔵可能であ
り、しかも外周部分を利用するため、スペースを有効に
活用することができる。また、本実施の形態では、プリ
ント基板68上のGNDパターンが反射板の機能を果た
し、放射はZ方向に集中する。したがって、近接する腕
の影響を受けずに高い効率を得ることができる。
【0119】このように、第16の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、高い性能を有す
る内蔵アンテナを実現することができる。
【0120】(第17の実施の形態)次に、図20を参
照して、本発明の第17の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図20は本発明の第17の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
20において、71は蓋であり、その他、図19に示す
ものと同一の符号を有する構成部は同様のもののため、
説明は省略する。また、蓋71は開閉構造であり、蓋7
1には1波長アンテナ素子63、64及び給電部70と
表示部66とが内蔵される。一般に、通話時には蓋71
が開かれ、使用者は表示部66を確認する。
【0121】上記のように構成された腕時計型携帯無線
機に内蔵するアンテナ装置によると、通話時においては
蓋71が開かれた状態になるので、1波長アンテナ素子
63及び64は、腕時計型筐体65から距離が離れるの
で、内部の回路部品や電池などが接近することによるア
ンテナ効率の低下を避けることができる。また、蓋71
を開く角度を最適に調整することにより、放射指向性を
最適な方向へ調整することができる。
【0122】このように、第17の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、腕時計型携帯無
線機に内蔵の高い性能を有する内蔵アンテナを実現する
ことができる。
【0123】(第18の実施の形態)次に、図21を参
照して、本発明の第18の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図21は本発明の第18の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
21において、69は腕、70は給電部、72は1波長
ループ素子、73は腕時計型筐体、75は表示部、76
はベルトであり、腕時計型携帯無線機に内蔵するアンテ
ナ装置を構成する。すなわち、1波長ループ素子72及
び給電部70は腕時計型筐体73に内蔵されて、表示部
75を避けるように外周に配置される。また、腕時計型
筐体73はベルト76で腕69に固定される。
【0124】上記のように構成された腕時計型携帯無線
機に内蔵するアンテナ装置によると、1波長ループ素子
72及び給電部70は、1波長ループアンテナとして動
作する。例えば、5.5GHzの動作周波数に対し、1
波長ループ素子72のループ長は約54mm(1波長)
に設定されるので、その直径は約17mmとなり、一般
的な大きさの腕時計型筐体73の内部に十分内蔵可能で
ある。しかも外周部分を利用するため、スペースを有効
に活用することができる。
【0125】このように、第18の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、腕時計型携帯無
線機に内蔵の高い性能を有する内蔵アンテナを実現する
ことができる。
【0126】(第19の実施の形態)次に、図22を参
照して、本発明の第19の実施の形態におけるアンテナ
装置について説明する。図22は本発明の第19の実施
の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図
22において、74は蓋であり、その他、図22に示す
ものと同一の符号を有する構成部は同様のもののため、
説明は省略する。また、蓋74は開閉構造であり、蓋7
4には1波長ループ素子72及び給電部70と表示部7
5とが内蔵される。一般に、通話時には蓋74が開か
れ、使用者は表示部75を確認する。
【0127】上記のように構成された腕時計型携帯無線
機に内蔵するアンテナ装置によると、通話時において蓋
74が開かれた状態になるので、1波長ループ素子72
は、腕時計型筐体73から距離が離れるため、内部の回
路部品や電池などが接近することによるアンテナ効率の
低下を避けることができる。また、蓋74を開く角度を
最適に調整することにより、放射指向性を最適な方向へ
調整することができる。
【0128】また、筐体内部の回路基板上のGNDパタ
ーン又はシールドケースをアンテナ素子に接近して配置
し反射板として動作させること、アンテナ素子を樹脂製
の筐体ケースに対し印刷又は蒸着により形成された導体
で構成すること、及びアンテナ素子を誘電体基板上の印
刷パターンにより構成すること等は、第16乃至第19
の実施の形態におけるアンテナ装置に対して適用可能で
ある。また、第16乃至第第19の実施の形態における
アンテナ装置を主アンテナとして内蔵する携帯無線機を
実現することができ、第16及び第18の実施の形態に
おけるアンテナ装置を第1アンテナとして本体の筐体内
部に内蔵し、第17及び第19の実施の形態におけるア
ンテナ装置を第2アンテナとして開閉構造の蓋に内蔵し
てダイバーシチ動作を行わせるような携帯無線機を実現
することができる。
【0129】このように、第19の実施の形態における
アンテナ装置によると、簡単な構成で、腕時計型携帯無
線機に内蔵の高い性能を有する内蔵アンテナを実現する
ことができる。
【0130】
【発明の効果】本発明におけるアンテナ装置は、上記の
ように構成し、特にモノポール素子の両端に接続部を設
け、伸長時及び短縮時の両方でモノポール素子を支持し
電気接続する固定金具を共有するようにしたことによ
り、伸長時及び短縮時のいずれの場合も高い効率を有す
るアンテナを簡単な構成で実現することができる。ま
た、本発明におけるアンテナ装置は、第1のアンテナ素
子と給電部との間に第2のアンテナ素子を水平に配置す
るようにしたことにより、伸長時及び短縮時のいずれの
場合も簡単な構成で高い効率を有するアンテナを実現す
ることができる。
【0131】また、本発明におけるアンテナ装置は、第
2のアンテナ素子をプリント基板上の印刷パターンで構
成するようにしたことにより、伸長時及び短縮時のいず
れの場合も簡単な構成で高い効率を有するアンテナを実
現することができる。また、本発明におけるアンテナ装
置は、伸長時又は収納時の両方で整合回路を共用するよ
うにしたことにより、伸長時及び短縮時のいずれの場合
も簡単な構成で高い効率を有するアンテナを実現するこ
とができる。
【0132】また、本発明におけるアンテナ装置は、1
波長アンテナ素子を中央付近で屈曲させるようにしたこ
とにより、簡単な構成で高い効率を有するアンテナを実
現することができる。また、本発明におけるアンテナ装
置は、1波長アンテナ素子に接近して反射板を配置する
ようにしたことにより、簡単な構成で通話時に高い効率
を有するアンテナを実現することができる。
【0133】また、本発明におけるアンテナ装置は、可
動式の1波長アンテナ素子を備え、筐体部に収納可能に
なるようにしたことにより、簡単な構成で高い効率を有
するアンテナを実現することができる。また、本発明に
おけるアンテナ装置は、1波長アンテナ素子の屈曲部の
角度を変化できるようにしたことにより、簡単な構成で
高い効率を有するアンテナを実現することができる。
【0134】また、本発明におけるアンテナ装置は、複
数の長さが異なるアンテナ素子を並列に接続し、広い動
作周波数帯域を確保するようにしたことにより、簡単な
構成で広い動作周波数帯域を確保した高い効率を有する
アンテナを実現することができる。また、本発明におけ
るアンテナ装置は、整合回路を固定金具で構成した4分
の1波長ショートスタブで構成するようにしたことによ
り、簡単な構成で高い効率を有するアンテナを実現する
ことができる。
【0135】また、本発明におけるアンテナ装置は、整
合回路を無線回路が実装されたプリント基板上のマイク
ロストリップライン4分の1波長ショートスタブで構成
するようにしたことにより、簡単な構成で高い効率を有
するアンテナを実現することができる。また、本発明に
おけるアンテナ装置は、携帯無線機の筐体内部に内蔵さ
れる1波長アンテナ素子を備え、そのアンテナ素子を中
央付近で屈曲させるようにしたことにより、簡単な構成
で高い効率を有する内蔵アンテナを実現することができ
る。
【0136】また、本発明におけるアンテナ装置は、携
帯無線機の筐体内部に内蔵される1波長の第1アンテナ
素子と、1波長の第2アンテナ素子とを備え、第1及び
第2アンテナ素子を中央付近で屈曲させてひし形に配置
して、それぞれのアンテナ素子の片端に給電部を設け他
端を開放するようにしたことにより、さらに簡単な構成
で高い効率を有する内蔵アンテナを実現することができ
る。
【0137】また、本発明におけるアンテナ装置は、複
数の第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子とを並列
に接続するようにしたことにより、簡単な構成で、広い
動作周波数帯域を確保した高い効率を有するアンテナを
実現することができる。また、本発明におけるアンテナ
装置は、アンテナの給電部に接続する整合回路を4分の
1波長ショートスタブで構成するようにしたことによ
り、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナを実現
することができる。
【0138】また、本発明におけるアンテナ装置は、複
数の長さが異なるアンテナ素子を並列に接続し、広い動
作周波数帯域を確保するようにしたことにより、簡単な
構成で広い動作周波数帯域を確保した高い効率を有する
アンテナを実現することができる。また、本発明におけ
るアンテナ装置は、上記のアンテナ素子を導体板上のス
ロット素子として構成するようにしたことにより、簡単
な構成で高い効率を有する内蔵アンテナを実現すること
ができる。また、本発明におけるアンテナ装置は、筐体
内部に2分の1波長のスロット素子を備えるようにした
ことにより、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテ
ナを実現することができる。
【0139】また、本発明におけるアンテナ装置は、筐
体内部に周囲長が1波長より長いループアンテナを備
え、前記ループアンテナの対向する弧の間に給電部を設
けるようにしたことにより、簡単な構成で高い効率を有
する内蔵アンテナを実現することができる。また、本発
明におけるアンテナ装置は、筐体内部の回路基板上のG
NDパターン又はシールドケースをアンテナ素子又はス
ロット素子に近接して配置して、反射板として動作させ
るようにしたことにより、簡単な構成で通話時に高い効
率を有する内蔵アンテナを実現することができる。
【0140】また、本発明におけるアンテナ装置は、ア
ンテナ素子又はスロット素子を無線回路が実装されたプ
リント基板上の印刷パターンによって構成するようにし
たことにより、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アン
テナを実現することができる。また、本発明におけるア
ンテナ装置は、上記のアンテナ素子又はスロット素子を
樹脂により形成された筐体ケースに印刷又は蒸着された
導体で構成するようにしたことにより、簡単な構成で高
い効率を有する内蔵アンテナを実現することができる。
【0141】また、本発明におけるアンテナ装置は、給
電方法として、アンテナ素子又はスロット素子から突起
された接続端子を無線回路が実装されたプリント基板上
の印刷パターンに接触させるようにしたことにより、簡
単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナを実現するこ
とができる。本発明における携帯無線機は、上記の外部
アンテナを第1のアンテナとして備え、上記の内蔵アン
テナを第2のアンテナとして備え、ダイバーシチ動作を
行うようにしたことにより、簡単な構成で高いアンテナ
性能を有するダイバーシチ方式の携帯無線機を実現する
ことができる。
【0142】また、本発明におけるアンテナ装置は、1
波長アンテナ素子を中央付近で屈曲させて腕時計型筐体
の外周に配置して、そのアンテナ素子の片端と無線回路
のGNDとの間に給電するようにしたことにより、簡単
な構成で高い効率を有する内蔵アンテナを実現すること
ができる。また、本発明におけるアンテナ装置は、1波
長の第1アンテナ素子と1波長の第2アンテナ素子を中
央付近で屈曲させて腕時計型筐体の外周に配置して、そ
れぞれのアンテナ素子の片端に給電部を設け他端を開放
するようにしたことにより、簡単な構成で高い効率を有
する内蔵アンテナを実現することができる。
【0143】また、本発明におけるアンテナ装置は、第
1及び第2アンテナ素子のいずれか一方を開閉構造の蓋
に内蔵するようにしたことにより、簡単な構成で高い効
率を有する指向性の変化可能な内蔵アンテナを実現する
ことができる。また、本発明におけるアンテナ装置は、
上記の第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子の両方を
開閉構造の蓋に内蔵するようにしたことにより、簡単な
構成で高い効率を有する内蔵アンテナを実現することが
できる。
【0144】また、本発明におけるアンテナ装置は、1
波長ループアンテナを腕時計型筐体の外周に配置するよ
うにしたことにより、簡単な構成で高い効率を有する内
蔵アンテナを実現することができる。また、本発明にお
けるアンテナ装置は、周囲長が1波長より長いループア
ンテナを腕時計型筐体の外周に配置して、前記ループア
ンテナ対向する弧の間の表示部を避けた部位に給電部を
設けるようにしたことにより、簡単な構成で高い効率を
有する内蔵アンテナを実現することができる。
【0145】また、本発明におけるアンテナ装置は、上
記のループアンテナを開閉構造の蓋に内蔵するようにし
たことにより、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アン
テナを実現することができる。また、本発明におけるア
ンテナ装置は、腕時計型の筐体内部の回路基板上のGN
Dパターン又はシールドケースを上記のアンテナに近接
して配置して、反射板.して動作させるようにしたこと
により、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アンテナを
実現することができる。
【0146】また、本発明におけるアンテナ装置は、上
記のアンテナ素子を樹脂により形成された腕時計型の筐
体ケースに印刷又は蒸着された導体で構成するようにし
たことにより、簡単な構成で高い効率を有する内蔵アン
テナを実現することができる。また、本発明におけるア
ンテナ装置は、上記のアンテナ素子を誘電体基板上の印
刷パターンにより構成するようにしたことにより、簡単
な構成で高い効率を有する内蔵アンテナを実現すること
ができる。
【0147】また、本発明における携帯無線機は、上記
のアンテナ装置を腕時計型携帯無線機の主アンテナとし
て内蔵したことにより、簡単な構成で高いアンテナ性能
を有する腕時計型携帯無線機を実現することができる。
また、本発明における携帯無線機は、上記の筐体に内蔵
するアンテナを第1アンテナとし、上記の蓋に内蔵する
アンテナを第2アンテナとして、ダイバーシチ動作を行
わせるようにしたことにより、簡単な構成で高いダイバ
ーシチアンテナ性能を有する腕時計型携帯無線機を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装
置の伸長時の構成を示す図、
【図2】図1に示すアンテナ装置の収納時における構成
を示す図、
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ装
置の伸長時の構成を示す図、
【図4】図3に示すアンテナ装置の収納時における構成
を示す図、
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装
置の構成を示す図、.
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるアンテナ装
置の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は
(A)図のA矢印方向から見た側面図、
【図7】本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装
置の引出し時の構成を示す図、
【図8】本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装
置の収納時の構成を示す図、
【図9】本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ装
置の構成を示す図、
【図10】本発明の第7の実施の形態におけるアンテナ
装置の構成を示す図、
【図11】本発明の第8の実施の形態におけるアンテナ
装置の構成を示す図、
【図12】本発明の第9の実施の形態におけるアンテナ
装置の構成を示す図、
【図13】本発明の第10の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図14】本発明の第11の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図15】本発明の第12の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図16】本発明の第13の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図17】本発明の第14の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図18】本発明の第15の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図19】.本発明の第16の実施の形態におけるアン
テナ装置の構成を示す図、
【図20】本発明の第17の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図21】本発明の第18の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【図22】本発明の第19の実施の形態におけるアンテ
ナ装置の構成を示す図、
【符号の説明】
1 モノポール素子 2 上端接続部 3 下端接続部 4 固定金具 5 プリント基板 6 筐体 7 整合回路 8 モノポール素子 12 固定金具 16 1波長アンテナ素子 17 固定金具 21 屈曲部 22 反射板 23 可動式金具 24 アンテナカバー 25 マイクロストリップライン 26 スルーホール 27 給電点 28 第1の1波長アンテナ素子 29 第2の1波長アンテナ素子 30 1波長アンテナ素子 31 給電部 32 屈曲部 33 高周波信号源 37 第1の1波長アンテナ素子 38 第2の1波長アンテナ素子 39、40 給電部 42、43、44、45 1波長アンテナ素子 46、47 給電部 48 ショートスタブ 49 導体板 50、53 スロット素子 51、52、54、55、57 給電部 56 方形ループ 58、59 端子 60、61 給電ランド 62 シールドケース 63、64 1波長アンテナ素子 65、73 腕時計型筐体 66、75 表示部 67、76 ベルト 68 プリント基板 69 腕 70 給電部 71、74 蓋 72 1波長ループ素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01Q 9/30 H01Q 9/30 13/10 13/10

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に接続部が設けられ携帯無線機に対し
    伸縮自在に設置された2分の1波長モノポール素子と、
    前記携帯無線機に設置され前記接続部と電気的に接続さ
    れ前記2分の1波長モノポール素子を支持する固定金具
    とを具備し、伸長時には前記携帯無線機の筐体外部のモ
    ノポールアンテナとして動作し、収納時には筐体内部に
    内蔵されたモノポールアンテナとして動作することを特
    徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】両端に接続部が設けられ携帯無線機に対し
    伸縮自在に設置された第1の2分の1波長モノポール素
    子と、前記携帯無線機に設置され前記接続部と電気的に
    接続され前記第1の2分の1波長モノポール素子を支持
    する固定金具と、前記固定金具と給電部との間に接続さ
    れた第2の2分の1波長モノポール素子とを具備し、1
    波長アンテナとして動作することを特徴とするアンテナ
    装置。
  3. 【請求項3】前記第2の2分の1波長モノポール素子を
    無線回路が実装されたプリント基板上の印刷パターンで
    構成することを特徴とする請求項2記載のアンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】無線回路とのインピーダンス整合を取る整
    合回路を伸長時及び収納時で共用することを特徴とする
    請求項1、2または3記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】中央付近で屈曲された1波長アンテナ素子
    を具備し、携帯無線機の筐体外部に配置されたことを特
    徴とするアンテナ装置。
  6. 【請求項6】前記1波長アンテナ素子に近接して反射板
    を配置したことを特徴とする請求項5記載のアンテナ装
    置。
  7. 【請求項7】前記1波長アンテナ素子が筐体外部に引き
    出され筐体内部に収納自在に可動であることを特徴とす
    る請求項5または6記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】前記1波長アンテナ素子の屈曲の角度が可
    変であることを特徴とする請求項5、6または7記載の
    アンテナ装置。
  9. 【請求項9】長さが異なる前記各アンテナ素子を複数並
    列に接続し、広い動作周波数帯域を確保するようにした
    ことを特徴とする請求項5、6、7または8記載のアン
    テナ装置。
  10. 【請求項10】無線回路とのインピーダンス整合を取る
    整合回路を固定金具からなる4分の1波長ショートスタ
    ブで構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8または9記載のアンテナ装置。
  11. 【請求項11】無線回路とのインピーダンス整合を取る
    整合回路を無線回路が実装されたプリント基板上のマイ
    クロストリップライン4分の1波長ショートスタブで構
    成することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8または9記載のアンテナ装置。
  12. 【請求項12】中央付近で屈曲された1波長アンテナ素
    子を具備し、携帯無線機の筐体内部に内蔵されることを
    特徴とするアンテナ装置。
  13. 【請求項13】それぞれ中央付近で屈曲され、片端に給
    電部が設けられ他端が開放され、ひし形に配置された第
    1及び第2の1波長アンテナ素子を具備することを特徴
    とするアンテナ装置。
  14. 【請求項14】前記第1及び第2の1波長アンテナ素子
    を並列に接続したことを特徴とする請求項13記載のア
    ンテナ装置。
  15. 【請求項15】アンテナの給電部に接続する整合回路と
    して、4分の1波長ショートスタブを具備することを特
    徴とする請求項12、13または14記載のアンテナ装
    置。
  16. 【請求項16】長さが異なる前記各アンテナ素子を複数
    並列に接続し、広い動作周波数帯域を確保したことを特
    徴とする請求項13、14または15記載のアンテナ装
    置。
  17. 【請求項17】前記アンテナ素子を導体板上のスロット
    素子として構成したことを特徴とする請求項12、1
    3、14、15または16記載のアンテナ装置。
  18. 【請求項18】携帯無線機の筐体内部に内蔵された2分
    の1波長のスロット素子からなることを特徴とするアン
    テナ装置。
  19. 【請求項19】携帯無線機の筐体内部に内蔵され周囲長
    が1波長より長いループアンテナ素子を具備し、前記ル
    ープアンテナ素子の対向する弧の間に給電部を設けたこ
    とを特徴とするアンテナ装置。
  20. 【請求項20】筐体内部の回路基板上のGNDパターン
    又はシールドケースを前記アンテナ素子又は前記スロッ
    ト素子に接近して配置し、反射板として動作させること
    を特徴とする請求項12、13、14、15、16、1
    7、18または19記載のアンテナ装置。
  21. 【請求項21】前記アンテナ素子又は前記スロット素子
    を無線回路が実装されたプリント基板上の印刷パターン
    により構成することを特徴とする請求項12、13、1
    4、15、16、17、18、19または20記載のア
    ンテナ装置。
  22. 【請求項22】前記アンテナ素子又は前記スロット素子
    を樹脂製の筐体ケースに対し印刷又は蒸着により形成さ
    れた導体で構成されることを特徴とする請求項12、1
    3、14、15、16、17、18、19または20記
    載のアンテナ装置。
  23. 【請求項23】前記アンテナ素子又は前記スロット素子
    から突起した接続端子を無線回路を実装したプリント基
    板上の印刷パターンに接触して前記アンテナ素子又は前
    記スロット素子から無線回路に対し給電するようにした
    ことを特徴とする請求項12、13、14、15、1
    6、17、18、19または20記載のアンテナ装置。
  24. 【請求項24】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10または11記載のアンテナ装置を第1アン
    テナとし、請求項12、13、14、15、16、1
    7、18、19、20、21、22または23記載のア
    ンテナ装置を第2アンテナとして備え、ダイバーシチ動
    作を行わせることを特徴とする携帯無線機。
  25. 【請求項25】中央付近で屈曲して腕時計型携帯無線機
    の筐体内部の外周に内蔵された1波長アンテナ素子を具
    備し、前記1波長アンテナ素子の片端と無線回路のGN
    Dとの間に給電するようにしたことを特徴とするアンテ
    ナ装置。
  26. 【請求項26】中央付近で屈曲して腕時計型携帯無線機
    の筐体内部の外周に内蔵された第1の1波長アンテナ素
    子と第2の1波長アンテナ素子とを具備し、それぞれ前
    記第1及び第2の1波長アンテナ素子の片端に給電部を
    設け他端を開放したことを特徴とするアンテナ装置。
  27. 【請求項27】前記第1及び第2の1波長アンテナ素子
    のいずれか一方を開閉構造の蓋に内蔵し、蓋の開閉によ
    り指向性を変化させることを特徴とする請求項26記載
    のアンテナ装置。
  28. 【請求項28】前記第1及び第2の1波長アンテナ素子
    の両方を開閉構造の蓋に内蔵したことを特徴とする請求
    項27記載のアンテナ装置。
  29. 【請求項29】腕時計型携帯無線機の筐体内部の外周に
    内蔵された1波長ループアンテナ素子を具備することを
    特徴とするアンテナ装置。
  30. 【請求項30】腕時計型携帯無線機の筐体内部に内蔵さ
    れ周囲長が1波長より長いループアンテナ素子を具備
    し、前記ループアンテナ素子の対向する弧の間の表示部
    を避けた部位に給電部を設けたことを特徴とするアンテ
    ナ装置。
  31. 【請求項31】前記ループアンテナ素子を開閉構造の蓋
    に内蔵したことを特徴とする請求項29または30記載
    のアンテナ装置。
  32. 【請求項32】筐体内部の回路基板上のGNDパターン
    又はシールドケースをアンテナ素子に接近して配置し、
    反射板として動作させることを特徴とする請求項25乃
    至31記載のアンテナ装置。
  33. 【請求項33】前記アンテナ素子を樹脂製の筐体ケース
    に対し印刷又は蒸着により形成された導体で構成するこ
    とを特徴とする請求項25、26、27、28、29、
    30、31または32記載のアンテナ装置。
  34. 【請求項34】前記アンテナ素子を誘電体基板上の印刷
    パターンにより構成することを特徴とする請求項25、
    26、27、28、29、30、31、32または33
    記載のアンテナ装置。
  35. 【請求項35】請求項25、26、27、28、29、
    30、31、32、33または34記載のアンテナ装置
    を主アンテナとして内蔵したことを特徴とする携帯無線
    機。
  36. 【請求項36】請求項25、26、29または30記載
    のアンテナ装置を第1アンテナとして本体の筐体内部に
    内蔵し、請求項28または31記載のアンテナ装置を第
    2アンテナとして開閉構造の蓋に内蔵して、ダイバーシ
    チ動作を行わせるようにしたことを特徴とする携帯無線
    機。
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