JPH11306937A - サーマルプロテクタ - Google Patents

サーマルプロテクタ

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JPH11306937A
JPH11306937A JP11484598A JP11484598A JPH11306937A JP H11306937 A JPH11306937 A JP H11306937A JP 11484598 A JP11484598 A JP 11484598A JP 11484598 A JP11484598 A JP 11484598A JP H11306937 A JPH11306937 A JP H11306937A
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秀昭 武田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価なカーボン皮膜固定抵抗器または金属皮
膜固定抵抗器を用いて、場合によっても真空中で使用で
きるサーマルプロテクタを提供する。 【解決手段】 抵抗体8の一方の金属導線をバイメタル
板7等の熱応動素子に直接または熱応動素子を保持する
バネ板6に直接接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流が流れた時
または温度が設定温度以上になった時に電流を遮断する
サーマルプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】発熱素子としてPTCを用いたり、アル
ミナ基板に薄膜で電気抵抗体を形成したものを用いるも
のが知られている。この種のサーマルプロテクタは、例
えば特開平9−204861号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サーマルプロテクタを
真空中で使用する必要がある場合があるが、PTCを用
いたものはこのような環境では使用できない。基板に抵
抗体をプリントしたものは、コスト面で問題がある。こ
れ故、安価なカーボン皮膜固定抵抗器あるいは金属皮膜
固定抵抗器を発熱体としたサーマルプロテクタが考えら
れる。
【0004】金属皮膜固定抵抗器は円柱状セラミックス
に抵抗体を塗布し、螺線状の切り溝を入れることにより
抵抗値を調整し、両端に金属導線を溶接した金属キャッ
プを圧入して作る。従って抵抗値は中央部が大きく、発
熱も中央部で起る。しかし中央部の外径は両端部の外径
より小さいので、金属皮膜固定抵抗器を基板に接触させ
ても中央部から基板への熱伝達効率は悪い。
【0005】本発明は、安価なカーボン皮膜固定抵抗あ
るいは金属皮膜固定抵抗を用いながら応答速度が速く、
場合によっては真空中でも使用可能なサーマルプロテク
タを提案することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、外部回路接
続用の一対の端子と、上記一対の端子の少くとも一方の
端子から流入する電流が流れる電気抵抗体と、温度変化
に応じて変形する熱応動素子と、上記熱応動素子の変形
に応じて接触したり離れたりする一対の接点と、上記一
対の接点が接触したり離れたりすることにより、上記一
対の端子間が導通から非導通にまたはその逆に変化し、
あるいは上記一対の端子間が低抵抗から高抵抗にまたは
その逆に変化するサーマルプロテクタにおいて、上記電
気抵抗体の一方の金属導線が上記熱応動素子に直接接続
されあるいは上記熱応動素子を保持するバネ板に直接接
続されていることを特徴とするサーマルプロテクタによ
って解決された。
【0007】本発明では、電気抵抗体が発熱した熱を電
気抵抗体の表面を介して熱応動素子に伝達するばかりで
はなく、電気抵抗体の金属導線を介して熱応動素子に伝
達する。
【0008】金属は自由電子による大きい熱伝導度をも
ち、電気伝導と熱伝導度の比が一定であるというヴィー
デマン・フランツの法則が成り立つ。本発明では、電気
伝導が大きい金属導線を熱伝導にも用いているので、電
気抵抗体から熱応動素子への熱伝達効率が高く、熱応答
速度が速い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す。
【0010】電気的絶縁体であり熱的良導体であるセラ
ミックスからなる基板1の上面に第1の端子2aが配置
され、カシメ部材3aによって基板1に固定されてい
る。第1の端子2aは外部回路に接続されている。第1
の端子2aの一端には第1の接点4aが形成されてい
る。
【0011】上記基板の上面には、さらにバネ板案内部
材5が配置され、その上にバネ板6が載置されて、両者
は嵌通孔を有するカシメ部材3bによって基板1に共締
めされて固定されている。
【0012】バネ板案内部材5は一端が折り曲げられて
立上り、その中央部5aは、バネ板6に設けられた貫通
孔を貫通している。
【0013】バネ板6は一端に第2の接点4bが形成さ
れ、第1の接点4aと第2の接点4bが接触したり離れ
たりできるように配置されている。
【0014】バネ板6には一対の爪部6a,6bが形成
され、その爪部6a,6bに、熱応動素子としてのバイ
メタル板7が係止している。このバイメタル板7は温度
変化に応じて形状が変化し、その形状変化に応じて上記
バネ板6の形状が変化する。そしてバネ板6の形状が変
化することにより、上記第1の接点4aと上記第2の接
点4bが接触したり離れたりする。バネ板6の側部の一
部は折り曲げられて立上り、バイメタル板7の案内部6
c,6dを形成している。
【0015】基板1の裏面には、略円柱状の金属皮膜固
定抵抗体8が配置されている。これに換えてカーボン皮
膜固定抵抗体とすることもできる。
【0016】金属皮膜固定抵抗体8の一方の金属導線8
aは、基板1に設けられた嵌通孔3cを貫通し、第3の
端子2bとなっている。
【0017】金属皮膜固定抵抗体8の他方の金属導線8
bは、上記カシメ部材3bの貫通孔を貫通し、上記バネ
板6に、半田、溶接等により直接接続され第2の端子5
aとなっている。金属皮膜固定抵抗体8自体は絶縁性の
ガラスや無機系の例えばアルミナ,マグネシア,ジルコ
ニア等を用いる接着剤9で基板1の裏面に固定されてい
る。これらの接着剤は真空中で用いるとき、耐熱性ガス
発生の点から好ましい。
【0018】外部回路に接続されている第1と第2の端
子2a,5a間を流れる電流は、第1と第2の接点4a
と4bが接触している時は、第1の端子2a,第1の接
点4a,第2の接点4b,バネ板6,第2の端子5aの
順またはこれの逆の方向に流れる。
【0019】使用する回路によって、例えば第2と第3
の端子間に電源電圧が印加されたり、第1と第3の端子
が電源と直列に接続される。そして回路電流が流れて金
属皮膜固定抵抗が発熱すると、その熱は金属導線8bを
通ってバネ板6に伝達され、さらにバイメタル板7に伝
達される。
【0020】この結果、熱応動素子であるバイメタル板
7の形状が変化し、これにより、バネ板6が変形し、第
1の接点4aと第2の接点が接触しなくなり、端子2
a,5a間は電気的に非導通になる。
【0021】すなわち、温度スイッチとして機能する。
【0022】図2は本発明の第2の実施の形態を示す。
【0023】電気的絶縁体であり熱的良導体であるセラ
ミックスからなる基板1の上面に第1の端子2aが配置
され、カシメ部材3aによって基板1に固定されてい
る。第1の端子2aは外部回路に接続されている。第1
の端子2aの一端には第1の接点4aが形成されてい
る。
【0024】上記基板の上面には、熱応動素子としての
バイメタル板7が載置され、嵌通孔を有するカシメ部材
3bによって基板1に固定されている。
【0025】バイメタル板7には一端に第2の接点4b
が形成され、第1の接点4aと第2の接点4bが接触で
きるように配置されている。
【0026】このバイメタル板7は温度変化に応じて形
状が変化する。その形状変化に応じて上記第1の接点4
aと上記第2の接点4bが接触したり離れたりする。
【0027】基板1の裏面には、略円柱状の金属皮膜固
定抵抗体8が配置されている。これに換えてカーボン皮
膜固定抵抗体とすることもできる。
【0028】金属皮膜固定抵抗体8の一方の金属導線8
aは、基板1に設けられた嵌通孔3cを貫通し、第3の
端子2bとなっている。
【0029】金属皮膜固定抵抗体8の他方の金属導線8
bは、基板1の貫通孔3dを貫通し、上記バイメタル板
7に、半田、溶接等により直接接続され第2の端子とな
っている。金属皮膜固定抵抗体8自体は図示しない電気
的絶縁性合成樹脂を用いて基板1の裏面に固定されてい
る。
【0030】外部回路に接続されている第1と第2の端
子2a,7a間を流れる電流は、第1と第2の接点4a
と4bが接触している時は、第1の端子2a,第1の接
点4a,第2の接点4b,バイメタル板7,第2の端子
7aの順またはこれの逆の方向に流れる。
【0031】使用する回路によって、例えば第2と第3
の端子間に電源電圧が印加されたり、第1と第3の端子
が電源と直列に接続される。回路電流が流れて金属皮膜
固定抵抗が発熱すると、その熱は金属導線8bを通って
バイメタル板7に伝達される。
【0032】この結果、熱応動素子であるバイメタル板
7の形状が変化し、第1の接点4aと第2の接点が接触
しなくなり、端子2a,7a間は電気的に非導通にな
る。
【0033】すなわち、温度スイッチとして機能する。
【0034】図3は本発明の第3の実施の形態を示す。
【0035】略円筒状の金属皮膜固定抵抗体10の両端
に位置し、内部の抵抗体に接続されている金属キャップ
10a,10bの外径とほぼ同じ内径の略円筒形の電気
的絶縁体11でありかつ熱的良導体である筒体で金属皮
膜固定抵抗体10は覆われている。
【0036】一方の金属キャップ10aにバイメタル板
12の一端が半田,溶接などにより直接接続されてい
る。上記バイメタル板12の他端には第1の接点13が
設けられている。
【0037】上記電気的絶縁体11の外周には、帯状の
導体14が固定され、その上に第2の接点15が設けら
れている。
【0038】上記バイメタル板12は、上記電気的絶縁
体11に設けられた切り欠き11aから外方に延び、上
記第1の接点13と第2の接点15が接触したり離れた
りできるように配置されている。
【0039】上記金属皮膜固定抵抗体10の金属キャッ
プ10a側の金属導線10dが、外部回路と接続される
第2の端子を形成し、上記帯状の導体14が第1の端子
を形成して、抵抗体10の他の金属キャップ10b側の
金属導線10cが第3の端子を形成している。
【0040】上記第1と第2の接点13,15が接触し
ているときは、電流は、第2の端子である金属導線10
d,金属キャップ10a,バイメタル板12,第1の端
子である帯状の導体14の順またはその逆に流れる。
【0041】使用する回路によって、例えば第2と第3
の端子間に電源電圧が印加されたり、第1と第3の端子
が電源と直列に接続される。回路電流が流れて金属皮膜
固定抵抗体10が発熱し、バイメタル板12が変形し
て、第1と第2の接点13,15が離れると、第1の端
子と第2の端子の間は非導通となる。
【0042】図4は本発明の第4の実施の形態を示す。
【0043】金属皮膜固定抵抗体20の内部の抵抗体に
接続されている両端の金属キャップ20a,20bの一
方に、半田,溶接等により、バイメタル板21の一端が
固定されている。
【0044】バイメタル板21の他端には第1の接点2
2が設けられている。
【0045】他方の金属キャップ20bに第2の接点2
3が設けられている。第1の接点22と第2の接点23
が接触したり離れたりできるように、上記バイメタル板
は、上記金属皮膜固定抵抗体に沿って配置されている。
なお、上記バイメタル板21は、その両端以外は上記金
属皮膜固定抵抗体と電気的に絶縁されて、電気的絶縁性
樹脂によって固定されている。
【0046】第1の接点22と第2の接点23が接触し
ている時は、電流は第1の端子である抵抗体20の第1
の金属導線20c,接点23,接点22,バイメタル板
21,第2の端子である抵抗体20の第2の金属導線2
0dの順、またはこの逆に流れる。
【0047】周囲温度が上昇し、バイメタル板21が変
形して、所定温度で第1の接点22と第2の接点23が
離れると、電流は金属皮膜固定抵抗体20のみを流れ、
金属皮膜固定抵抗体が発熱し、この熱が金属キャップ2
0aを介してバイメタル板21を加熱し、バイメタル板
21を上記所定温度以上の高温状態に保つ。この結果、
上記接点22,23が離れた状態が維持される。
【0048】
【発明の効果】安価な金属皮膜固定抵抗体を用いなが
ら、場合によっては真空中ででも使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す。Aは上面
図、BはAの一部断面側面図、CはAの底面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す。Aは上面
図、Bは一部断面側面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の斜視図を示す。
【図4】本発明の第4の実施の形態の斜視図を示す。
【符号の説明】
1 基板 2a,2b 第1と第3の端子 3a,3b カシメ部材 3c 嵌通孔 4a,4b 第1と第2の接点 5 バネ板案内部材 5a 第2の端子 6 バネ板 6a,6b 爪部 6c,6d 案内部 7 バイメタル板 7a 第2の端子 8 金属皮膜固定抵抗体 8a,8b 金属導線 9 電気的絶縁性接着剤 10 金属皮膜固定抵抗体 10a,10b 金属キャップ 10d 第2の端子 11 電気的絶縁体 12 バイメタル板 13 第1の接点 14 帯状の導体 15 第2の接点 20 金属皮膜固定抵抗体 20a,20b 金属キャップ 20c 金属導線 20d 第2の端子 21 バイメタル板 22 第1の接点 23 第2の接点
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 サーマルプロテクタ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流が流れた時
または温度が設定温度以上になった時に電流を遮断する
サーマルプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】発熱素子としてPTCを用いたり、アル
ミナ基板に薄膜で電気抵抗体を形成したものを用いるも
のが知られている。この種のサーマルプロテクタは、例
えば特開平9−204861号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サーマルプロテクタを
真空中で使用する必要がある場合があるが、PTCを用
いたものはこのような環境では使用できない。基板に抵
抗体をプリントしたものは、コスト面で問題がある。こ
れ故、安価なカーボン皮膜固定抵抗器あるいは金属皮膜
固定抵抗器を発熱体としたサーマルプロテクタが考えら
れる。
【0004】金属皮膜固定抵抗器は円柱状セラミックス
に抵抗体を塗布し、螺線状の切り溝を入れることにより
抵抗値を調整し、両端に金属導線を溶接した金属キャッ
プを圧入して作る。従って抵抗値は中央部が大きく、発
熱も中央部で起る。しかし中央部の外径は両端部の外径
より小さいので、金属皮膜固定抵抗器を基板に接触させ
ても中央部から基板への熱伝達効率は悪い。
【0005】本発明は、安価なカーボン皮膜固定抵抗あ
るいは金属皮膜固定抵抗を用いながら応答速度が速く、
場合によっては真空中でも使用可能なサーマルプロテク
タを提案することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るサーマ
ルプロテクタは、一端に固定接点を設けた第1の端子
と、該固定接点に接触可能な可動接点を一端に有し、他
端が第2の端子に接続されたバネ板と、該バネ板に係合
し、所定の温度以上になると反転して、上記可動接点が
固定接点から離れる方向に上記バネ板を変形させるバイ
メタル板と、一端が上記バネ板の他端に接続され、他端
に上記バイメタル板の反転支点となる突起を形成したバ
ネ板案内部材と、上記第1および第2の端子の内の少く
とも一方の端子から流入する電流によって発熱作動する
電気抵抗体とを備え、上記電気抵抗体の一方の金属導線
を上記バネ板の他端に直接接続して、該電気抵抗体の発
熱を該他端に伝達するようにしている。第2の発明に係
るサーマルプロテクタは、第1の発明において、上記電
気抵抗体が電気的に絶縁体であり熱的に良導体である平
板状セラミックスから成る基板に接触するように配置さ
れ、上記セラミックス基板上に上記バイメタル板がバネ
板を介してまたは直接に配置されている。第3の発明に
係るサーマルプロテクタは、発熱用の筒状電気抵抗体
を、電気的に絶縁体であり熱的に良導体である略円筒状
セラミックスからなる筒体の中に収容し、該筒体の外周
に帯状導体が設けられ、上記電気抵抗体の一端がバイメ
タル板の一端と直接接続され、上記バイメタル板の他端
に第1の接点を設けるとともに、上記帯状導体に上記バ
イメタル板の反転に伴って上記第1の接点が当接する第
2の接点を設け、上記電気抵抗体の各金属導体と上記帯
状導体がそれぞれ外部回路に接続される端子を形成して
いる。第4の発明に係るサーマルプロテクタは、一端お
よび他端から第1の金属キャップおよび第2の金属キャ
ップを介して第1の金属導線および第2の金属導線を導
出した発熱用の電気抵抗体と、一端が上記第1の金属キ
ャップに直接接続され、他端に第1の接点を形成したバ
イメタル板とを備え、上記バイメタル板の反転に伴って
上記第1の接点が当接する第2の接点を上記第2の金属
キャップに設け、上記電気抵抗体の両金属導線が外部回
路に接続される端子を形成している。
【0007】本発明では、電気抵抗体が発熱した熱を電
気抵抗体の表面を介して熱応動素子に伝達するばかりで
はなく、電気抵抗体の金属導線を介して熱応動素子に伝
達する。
【0008】金属は自由電子による大きい熱伝導度をも
ち、電気伝導と熱伝導度の比が一定であるというヴィー
デマン・フランツの法則が成り立つ。本発明では、電気
伝導が大きい金属導線を熱伝導にも用いているので、電
気抵抗体から熱応動素子への熱伝達効率が高く、熱応答
速度が速い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態を示す。
【0010】電気的絶縁体であり熱的良導体であるセラ
ミックスからなる基板1の上面に第1の端子2aが配置
され、カシメ部材3aによって基板1に固定されてい
る。第1の端子2aは外部回路に接続されている。第1
の端子2aの一端には第1の接点4aが形成されてい
る。
【0011】上記基板1の上面には、さらにバネ板案内
部材5が配置され、このバネ板案内部材5の一端部上に
バネ板6の固定部6fが載置されて、両者は嵌通孔を有
するカシメ部材3bによって基板1に共締めされて固定
されている。
【0012】上記バネ板案内部材5は他端が折り曲げら
れて立上り、その立ち上がりによって形成された突起5
bは、バネ板6の可動部中央に設けられた貫通孔6eを
貫通している。そして、このバネ板案内部材5は、他端
部が第2の端子5aを形成している。
【0013】バネ板6は一端に第2の接点4bが形成さ
れ、第1の接点4aと第2の接点4bが接触したり離れ
たりできるように配置されている。
【0014】バネ板6には一対の爪部6a,6bが形成
され、その爪部6a,6bに、熱応動素子としてのバイ
メタル板7が係止している。このバイメタル板7は温度
変化に応じて形状が変化(反転)し、その形状変化に応
じて上記バネ板6の形状が変化する。そしてバネ板6の
形状が変化することにより、上記第1の接点4aと上記
第2の接点4bが接触したり離れたりする。なお、バイ
メタル板7は、所定の温度以上になったときにバネ板案
内部材5の突起5bを支点として凹状に変形する。ま
た、上記バネ板6の両側部の一部は折り曲げられて立上
り、バイメタル板7の案内部6c,6dを形成してい
る。
【0015】基板1の裏面には、略円柱状の金属皮膜固
定抵抗体8が配置されている。これに換えてカーボン皮
膜固定抵抗体とすることもできる。
【0016】金属皮膜固定抵抗体8の一方の金属導線8
aは、基板1に設けられた嵌通孔3cを貫通し、第3の
端子2bとなっている。
【0017】金属皮膜固定抵抗体8の他方の金属導線8
bは、上記カシメ部材3bの貫通孔を貫通し、上記バネ
板6の固定部6fの上面に、半田、溶接等により直接接
続されている。金属皮膜固定抵抗体8自体は絶縁性のガ
ラスや無機系の例えばアルミナ,マグネシア,ジルコニ
ア等を用いる接着剤9で基板1の裏面に固定されてい
る。これらの接着剤は真空中で用いるとき、耐熱性ガス
発生の点から好ましい。
【0018】外部回路に接続されている第1と第2の端
子2a,5a間を流れる電流は、第1と第2の接点4a
と4bが接触している時は、第1の端子2a,第1の接
点4a,第2の接点4b,バネ板6,第2の端子5aの
順またはこれの逆の方向に流れる。
【0019】使用する回路によって、例えば第2の端子
5aと第3の端子2b間に電源電圧が印加されたり、第
1の端子5aと第3の端子2bが電源と直列に接続され
る。そして回路電流が流れて金属皮膜固定抵抗8が発熱
すると、その熱は金属導線8bを通ってバネ板6に伝達
され、バイメタル板7の両端部に伝達される。また、上
記発熱は、バネ板6を介して上記バネ板案内部材5に伝
達され、さらに、このバネ板案内部材5の突起5bを介
してバイメタル板に伝達される。
【0020】この結果、熱応動素子であるバイメタル板
7の形状が変化し、これにより、バネ板6が変形し、第
1の接点4aと第2の接点が接触しなくなり、端子2
a,5a間は電気的に非導通になる。
【0021】すなわち、温度スイッチとして機能する。
【0022】図2は、本発明の第2の実施の形態を示
す。
【0023】略円筒状の金属皮膜固定抵抗体10の両端
に位置し、内部の抵抗体に接続されている金属キャップ
10a,10bの外径とほぼ同じ内径の略円筒形の電気
的絶縁体11でありかつ熱的良導体である筒体で金属皮
膜固定抵抗体10は覆われている。
【0024】一方の金属キャップ10aにバイメタル板
12の一端が半田,溶接などにより直接接続されてい
る。上記バイメタル板12の他端には第1の接点13が
設けられている。
【0025】上記電気的絶縁体11の外周には、帯状の
導体14が固定され、その上に第2の接点15が設けら
れている。
【0026】上記バイメタル板12は、上記電気的絶縁
体11に設けられた切り欠き11aから外方に延び、上
記第1の接点13と第2の接点15が接触したり離れた
りできるように配置されている。
【0027】上記金属皮膜固定抵抗体10の金属キャッ
プ10a側の金属導線10dが、外部回路と接続される
第2の端子を形成し、上記帯状の導体14が第1の端子
を形成して、抵抗体10の他の金属キャップ10b側の
金属導線10cが第3の端子を形成している。
【0028】上記第1と第2の接点13,15が接触し
ているときは、電流は、第2の端子である金属導線10
d,金属キャップ10a,バイメタル板12,第1の端
子である帯状の導体14の順またはその逆に流れる。
【0029】使用する回路によって、例えば第2と第3
の端子間に電源電圧が印加されたり、第1と第3の端子
が電源と直列に接続される。回路電流が流れて金属皮膜
固定抵抗体10が発熱し、バイメタル板12が変形し
て、第1と第2の接点13,15が離れると、第1の端
子と第2の端子の間は非導通となる。
【0030】図3は、本発明の第3の実施の形態を示
す。
【0031】金属皮膜固定抵抗体20の内部の抵抗体に
接続されている両端の金属キャップ20a,20bの一
方に、半田,溶接等により、バイメタル板21の一端が
固定されている。
【0032】バイメタル板21の他端には第1の接点2
2が設けられている。
【0033】他方の金属キャップ20bに第2の接点2
3が設けられている。第1の接点22と第2の接点23
が接触したり離れたりできるように、上記バイメタル板
は、上記金属皮膜固定抵抗体に沿って配置されている。
なお、上記バイメタル板21は、その両端以外は上記金
属皮膜固定抵抗体と電気的に絶縁されて、電気的絶縁性
樹脂によって固定されている。
【0034】第1の接点22と第2の接点23が接触し
ている時は、電流は第1の端子である抵抗体20の第1
の金属導線20c,接点23,接点22,バイメタル板
21,第2の端子である抵抗体20の第2の金属導線2
0dの順、またはこの逆に流れる。
【0035】周囲温度が上昇し、バイメタル板21が変
形して、所定温度で第1の接点22と第2の接点23が
離れると、電流は金属皮膜固定抵抗体20のみを流れ、
金属皮膜固定抵抗体が発熱し、この熱が金属キャップ2
0aを介してバイメタル板21を加熱し、バイメタル板
21を上記所定温度以上の高温状態に保つ。この結果、
上記接点22,23が離れた状態が維持される。
【0036】
【発明の効果】安価な金属皮膜固定抵抗体を用いなが
ら、場合によっては真空中ででも使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す。Aは上面
図、BはAの一部断面側面図、CはAの底面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の斜視図を示す。
【図3】本発明の第3の実施の形態の斜視図を示す。
【符号の説明】 1 基板 2a,2b 第1と第3の端子 3a,3b カシメ部材 3c 嵌通孔 4a,4b 第1と第2の接点 5 バネ板案内部材 5a 第2の端子 6 バネ板 6a,6b 爪部 6c,6d 案内部 7 バイメタル板 8 金属皮膜固定抵抗体 8a,8b 金属導線 9 電気的絶縁性接着剤 10 金属皮膜固定抵抗体 10a,10b 金属キャップ 10d 第2の端子 11 電気的絶縁体 12 バイメタル板 13 第1の接点 14 帯状の導体 15 第2の接点 20 金属皮膜固定抵抗体 20a,20b 金属キャップ 20c 金属導線 20d 第2の端子 21 バイメタル板 22 第1の接点 23 第2の接点
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部回路接続用の一対の端子と、上記一
    対の端子の少くとも一方の端子から流入する電流が流れ
    る電気抵抗体と、温度変化に応じて変形する熱応動素子
    と、上記熱応動素子の変形に応じて接触したり離れたり
    する一対の接点と、上記一対の接点が接触したり離れた
    りすることにより、上記一対の端子間が導通から非導通
    にまたはその逆に変化し、あるいは上記一対の端子間が
    低抵抗から高抵抗にまたはその逆に変化するサーマルプ
    ロテクタにおいて、上記電気抵抗体の一方の金属導線が
    上記熱応動素子を保持するバネ板に直接接続されている
    ことを特徴とするサーマルプロテクタ。
  2. 【請求項2】 外部回路接続用の一対の端子と、上記一
    対の端子の少くとも一方の端子から流入する電流が流れ
    る電気抵抗体と、温度変化に応じて変形する熱応動素子
    と、上記熱応動素子の変形に応じて接触したり離れたり
    する一対の接点と、上記一対の接点が接触したり離れた
    りすることにより、上記一対の端子間が導通から非導通
    にまたはその逆に変化し、あるいは上記一対の端子間が
    低抵抗から高抵抗にまたはその逆に変化するサーマルプ
    ロテクタにおいて、上記電気抵抗体の一方の金属導線が
    上記熱応動素子に直接接続されていることを特徴とする
    サーマルプロテクタ。
  3. 【請求項3】 上記電気抵抗体が電気的に絶縁体であり
    熱的に良導体である平板状セラミックスから成る基板に
    接触するように配置され、上記セラミックス基板上に上
    記熱応動素子がバネ板を介してまたは直接に配置されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    サーマルプロテクタ。
  4. 【請求項4】 上記電気抵抗体が電気的に絶縁体であり
    熱的に良導体である略円筒状セラミックスからなる筒体
    の中に収容され、筒体の外周に帯状導体が設けられ、上
    記電気抵抗体の一端が熱応動素子の一端と直接接続さ
    れ、上記熱応動素子の他端と上記帯状導体にそれぞれ接
    点が設けられ、上記電気抵抗体の金属導体と上記帯状導
    体がそれぞれ外部回路に接続される端子を形成している
    ことを特徴とする請求項2に記載のサーマルプロテク
    タ。
  5. 【請求項5】 上記電気抵抗体の内部の抵抗体の一端に
    それぞれ接続されている金属キャップの一方に熱応動素
    子の一端が直接接続され、上記熱応動素子の他端に一方
    の接点が形成され、他の金属キャップに他方の接点が形
    成され、上記電気抵抗体の両金属導線が外部回路に接続
    される端子を形成していることを特徴とする請求項2に
    記載のサーマルプロテクタ。
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