JPH11306277A - バーコードの読取方法およびバーコード読取装置 - Google Patents

バーコードの読取方法およびバーコード読取装置

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JPH11306277A
JPH11306277A JP10114861A JP11486198A JPH11306277A JP H11306277 A JPH11306277 A JP H11306277A JP 10114861 A JP10114861 A JP 10114861A JP 11486198 A JP11486198 A JP 11486198A JP H11306277 A JPH11306277 A JP H11306277A
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字からなる識別符号でも、バーコードから
なる識別符号でも同一の装置により読み取ることができ
るように、また、鏡面に付されたバーコードでも読み取
ることができるように、細いバーでも画像処理により読
み取ることができるバーコードの読取方法および読取装
置を提供する。 【解決手段】 バーコードの付されている部分をカメラ
により撮像し、該カメラにより撮像した部分からバーコ
ードからなる文字列を切り出し、該文字列を濃度値を有
する1次元の投影画像に変換し、前記投影画像の一定濃
度値以上の部分の数が所定のバーの数になるように前記
一定の濃度値を決定し、該一定濃度値と前記投影画像の
輪郭との交点により前記バーのエッジを決定し、該エッ
ジで挟まれた前記バーの部分の前記投影画像の濃度値を
集計することによりバーコードを画像処理により読み取
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像画像によりバ
ーコードを読み取る方法およびその装置に関する。さら
に詳しくは、バーコードの細いバーが撮像画像の2画素
以下程度の細い高密度のバーコードでも画像処理により
識別することができるバーコードの読取方法およびその
読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バーコードがあらゆる製品に用い
られ、バーコードリーダによりその太さの異なるバーの
配列を識別してバーコードにより表されるキャラクタが
読み取られ、各製品を識別するのに用いられている。こ
の従来のバーコードリーダは、バーコード面上に光を走
査させるか、またはセンサーを走査させる方式で、レー
ザ光をバーコードに照射してスキャンすることにより読
み取られている。
【0003】一方、たとえばコンパクトディスク(Comp
act Disk 以下、CDという)や、デジタルビデオディ
スク(Digital Video Disk 以下、DVDという)は、
その製造工程で、情報の記録面に記録する内容と後で貼
付するラベルとが混同しないようにするため、たとえば
図7にその中心部の拡大図が示されるように、情報の記
録(ピットの形成)の際に、その情報記録面51より内
周側のミラーバンド部52に、そのディスクに記録され
ている内容を識別する、たとえば文字53やバーコード
54のいずれか、または両方により識別符号(ID)が
付されている。このようなCDやDVDに刻印された文
字53などを識別するには、一般にミラーバンド部52
の全面をカメラで撮像して得られる画像から文字列を切
り出し、その文字列内で、サンプル文字との比較による
画像処理により識別されている。しかし、このミラーバ
ンド部の直径は45mm程度以上あるため50mm角程
度の範囲を撮像する必要がある。一方、撮像に使用する
カメラは、たとえば512×480画素程度であるた
め、その解像度は0.104mm/画素程度となり、バ
ーコードを同じカメラで識別しようとすると、細いバー
では1〜2画素程度となり、正確に認識することができ
ない(バーのエッジをサブピクセルで認識するには少な
くとも3画素でバーを認識する必要がある)。そのた
め、文字はカメラによる画像認識により、バーコードは
従来のバーコードリーダによるスキャンによりワークを
回転させて識別をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
バーコードの識別は、レーザ光のスキャンにより行わな
ければ正確に認識することができないため、たとえばC
DやDVDのように文字とバーコードとの両方が刻印さ
れたものや、種類によって文字が刻印されたものとバー
コードが付されたものとがあると、その2種類の識別を
する必要があり、カメラによる画像処理により文字の識
別をし、さらにレーザ光を用いたスキャナーによりバー
コードを識別するという別工程でなければ識別すること
ができない。また、CDやDVDではミラーバンド部に
形成されるバーコードを読み取らなければならないが、
ミラーバンド部は鏡面になっているため、バーコードリ
ーダから照射される光が乱反射しないで正反射するた
め、正確にバーコードを認識することができない場合が
あると共に、バーコードリーダの視野が狭いため、ディ
スクを回転させる機構が必要になるという問題もある。
【0005】一方、近年このような広い範囲を撮像しな
がらバーコードを読み取る装置として、非常に高解像度
の撮像装置を使用するものが開発されているが、非常に
高価になるという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、文字からなる識別符号でも、バーコ
ードからなる識別符号でも同一の装置により読み取るこ
とができるように、また、鏡面に付されたバーコードで
も読み取ることができるように、細いバーでも画像処理
により読み取ることができるバーコードの読取方法およ
び読取装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、CDやDVDのミラ
ーバンド部に付される識別符号のように、広い範囲の一
部にバーコードにより付されたり、文字により付された
り、あるいは両方により付される場合でも、同一の識別
装置によりバーコードでも文字でも瞬時に識別すること
ができるバーコードの読取方法および読取装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のバーコードの読
取方法は、バーコードの付されている部分をカメラによ
り撮像し、該カメラにより撮像した部分からバーコード
からなる文字列を切り出し、該文字列を濃度値を有する
1次元の投影画像に変換し、前記投影画像の一定濃度値
以上の部分の数が所定のバーの数になるように前記一定
の濃度値を決定し、該一定濃度値と前記投影画像の輪郭
との交点により前記バーのエッジを決定し、該エッジま
たはその近傍で挟まれた前記バーの部分の前記投影画像
の濃度値を集計することによりバーの太さを識別し、バ
ーコードを画像処理により読み取ることを特徴とする。
【0009】ここに所定のバーの数になるように前記一
定の濃度値を決定するとは、たとえばコード39のバー
コードでは黒バーが5本とその間のスペースバー4本と
から1文字が形成されており、1文字では黒バーが5本
であり、黒バーの検出をする場合には、図4(b)に示
されるように(図4(b)では黒と白が反転しており、
白バーになっている)、投影画像の上部に5個の突出部
が現れるように一定の濃度値Tを決めることを意味す
る。
【0010】この構成にすることにより、濃度の大きさ
によりバーのエッジを決定することができるため、細い
バーで2画素以下のものでも両端のエッジを特定するこ
とができる。そして、その濃度によりバーの太さをラン
ク付けすることができるため、高解像度の撮像手段を用
いなくても画像処理により高密度の細いバーを有するバ
ーコードを識別することができる。
【0011】前記バーコードが円周に沿って形成されて
いる場合に、前記文字列の切り出しを、極座標変換によ
り直線状の文字列に切り出すことにより、通常の画像処
理と同様に処理を行うことができる。
【0012】前記バーコードがコンパクトディスクまた
はデジタルビデオディスクのミラーバンド部に設けられ
たバーコードである場合に、前記コンパクトディスクま
たはデジタルビデオディスクの中心出しをし、ついで極
座標変換をして前記バーコードからなる文字列を切り出
して同様に行うことによりとくに効果が大きい。
【0013】本発明のバーコード読取装置は、被検査物
の載置台と、該被検査物の一定の範囲を撮像する撮像手
段と、前記被検査物に照明を照射する照明手段と、前記
撮像手段に接続され、該撮像手段により撮像した画像か
らバーの濃度レベルを調べてバーの太さを検出する画像
処理手段とを具備している。
【0014】前記撮像手段により撮像した画像から、前
記被検査物に付される文字をモデル文字とパターンマッ
チングすることにより前記文字の識別をする第2の画像
処理手段がさらに設けられることにより、1つの装置で
文字でもバーコードでもどちらでも読み取ることができ
る。
【0015】また、前記画像処理手段が中心出し手段、
極座標変換手段、および文字列切り出し手段が設けられ
ていることにより、CDのような円周状に付される識別
符号でも容易に識別することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明のバーコードの読取方法およびその読取装置について
CDのバーコードの読取を例にとり説明する。
【0017】本発明のバーコードの読取方法は、図1に
そのフローチャートが示されているように、予め検査し
たい文字列の設定を設定し(S1)、バーコードの付さ
れている部分をカメラにより撮像して画像を取り込む
(S2)。バーコードが円周状に付されている場合は極
座標変換をして帯状に展開し(S3)、カメラにより撮
像した部分からバーコードからなる文字列を切り出す
(S4)。そして、文字列を濃度値を有する1次元の投
影画像に変換し(S5)、投影画像の一定濃度値以上の
部分の数が所定のバーの数になるように前記一定の濃度
値を決定し(S6)、一定濃度値と前記投影画像の輪郭
との交点により前記バーのエッジを決定(S7)する。
そして、エッジで挟まれたバーの部分の前記投影画像の
濃度値を集計する(S8)ことによりバーの太さを識別
し、たとえば太いバーの位置を認識する(S9)。この
方法を黒バーと白バーの両方で行うことにより、太いバ
ーがどこにあるかを認識することができ、そのバーコー
ドが表す文字を識別することができる。
【0018】この画像処理によりバーコードを読み取る
装置は、たとえば図2にその一実施形態の概略図が示さ
れるように構成される。すなわち、CCDカメラ(撮像
手段)10と、リング照明(照明手段)20と、そのリ
ング照明20の光がCD30のミラーバンド部に照射さ
れるような位置にCD30が設けられるようにCD載置
台31とが枠部40に固定されており、リング照明20
とCD30との間に位置するようにアクリル系樹脂など
からなる拡散板21(中心部は撮像のため孔が開けられ
ている)がCD載置台31に取り付けられている。リン
グ照明20は、多成分ガラスファイバなどからなる円筒
体からなっており、その側面に、たとえばハロゲンラン
プ22の光を光ファイバケーブル23を介して入射し、
その端面から光を照射することができるようになってい
る。また、上端面から放射された光は拡散板21により
一様に拡散してCD30に照射されるようにし、下端面
から照射される光は反射板24により上方に反射される
ようになっている。そして、カメラ10には、画像処理
装置11がケーブル12を介して接続され、撮像された
画像のA/D変換器による二値データの画像処理がなさ
れ、バーの濃度レベルを調べて、たとえば太いバーの位
置を検出する処理がなされる。
【0019】この画像処理装置11には、図3にブロッ
ク図が示されるようなバーコード検出用の画像処理手段
14が設けられており、CCDカメラ10内のA/D変
換器13によりデジタル化された信号が画像メモリ(R
AM)内に記憶され、CPUにより図1に示され、以下
に説明するような画像処理をすることができるようにな
っている。
【0020】つぎに、この画像処理手段14によりCD
またはDVDのミラーバンド部に付されたバーコードを
読み取る方法について図1に示されるフローチャートを
参照しながら詳細に説明をする。なお、CDまたはDV
Dのミラーバンド部に付されたバーコードは、黒バーの
部分が反射して反射光が明るいため白く見え、黒バーの
間のスペースが正反射でカメラに光が入らず暗く見え
る。したがって、以下の説明の画像処理では、バーコー
ドの黒バーが白で、スペースが黒バーとなっている。
【0021】まず、予め極座標マップ、ディスク位置決
め範囲、および文字間隔の各パラメータの設定をする。
すなわち、極座標マップは帯状に展開する作業を高速に
行うために行う。また、ディスク位置決め範囲の設定
は、CDの中心検出を行うためのもので、模様や照明の
写り込みによるノイズをできるだけカットし、ディスク
の位置決め誤差の最大限の範囲を設定する。文字間隔の
設定は、バーコードの検査の場合、たとえば1文字(5
本の黒バーと4本の白バー)の間隔を設定するために、
予め文字数が既知のディスクをセットし、5文字の場合
は、5文字の幅をセットすることにより、1文字のバー
コード間隔を設定することができ、検査運転時に設定し
た文字間隔と検査する文字数により後述する帯状に展開
した画像からバーコードの画像を高速に特定することが
できる。また、文字検査の場合で、等間隔に文字が印字
されている場合にはその文字間隔を設定する。これらの
設定事項は、通常CDやDVDの製造メーカではその機
種が変っても一定になるため、一度設定すればその後は
殆ど変更する必要がなくなる。したがって、通常の検査
では以後の手順で行うことになる。
【0022】まず、検査したい文字列を設定する(S
1)。この文字列の設定は、検査したい文字をキーボー
ドを用いてマニュアルで入力する方法と、自動ティーチ
ングによる方法とがある。マニュアルで入力する方法の
場合は、検査文字列を入力(ティーチング)して設定
し、検査時には切り出した文字列の中から予め設定され
ている(検査文字列の文字数)×(文字間隔)の文字列
を抜き出して検査する。一方、自動ティーチングによる
方法は、検査をする機種のバーコードや文字が付された
サンプルを検査ステーションにセットし、文字数が未知
のものを自動的に読み取る。この場合、文字数は不明で
あるため、切り出した文字列を全てバーコードと考え、
その長さから文字数を決定する。バーコードでない場合
は、その文字数×5本の白バーがどのようなスレッショ
ルド値を使用しても見つからないので、バーコードでは
ないと判断され、正常のバーコードであればきれいに読
み込めるため、それをデコードすることによりテーィー
チングすることができる。また、コード39のバーコー
ドでは1文字の最初と最後に*(アスタリスク)が付さ
れるため、一層良好に自動ティーチングされたか否かの
判定材料になる。
【0023】つぎに、CD30の中心を検出し、つい
で、50mm角程度の視野でCDのディスクミラーバン
ド部の画像を取り込む(S2)。すなわち、CD30や
DVDではピットが形成された情報記録面より中心側で
あるミラーバンド部に円周方向に沿ってバーコードや文
字が付される。そのため、そのバーコードや文字の列を
一定の円周上に配置する必要がある。この中心検出は、
たとえば撮像画像上にディスクの内周側のミラーバンド
全てを含み、その位置決め誤差を含むエリアで最小の円
形の範囲のマーカを設定し、そのマーカからミラーバン
ド部の端部までの距離を2か所測定し、その差が一定の
範囲内に入るように位置決めをすることにより設定され
る。なお、この中心検出の方法は、従来から行われてい
る、予めモデルのCDの、中心とミラーバンド部の外周
を設定しておいて、被検査物であるCDのミラーバンド
部の外周端を検出し、モデルとの差からCDの中心を割
り出す方法や、ミラーバンド部の外周端の座標から割り
出す方法を用いることもできるが、これらの方法では外
周端に文字などがあると検出に不都合があったり、ミラ
ーバンド部が鏡面であるため、ミラーバンド部に照明が
写り込んだりコントラストの調整がうまくいかないとい
う問題がある。しかし、前述の方法によれば、文字など
の刻印には影響を受けないし、照明をミラーバンド部の
みに照射することができるため、画像処理に最適な照明
(照明を暗くすることができる)とすることができる。
【0024】つぎに、極座標変換を行い円周方向に沿っ
て刻印されているバーコードを帯状に展開する(S
3)。この場合、円周方向に沿って刻印されているバー
コードなどの長さの角度に360゜を加えた角度を展開
する。そうすることにより展開の開始角度が文字列の途
中から始まっても、必ず完全な文字列が帯状の中に現れ
る。この円周方向に沿って記録されているバーコードな
どを極座標変換により帯状に展開するのは、従来から行
われているもので、中心からの半径r1 とr2 (バーコ
ードなどが付される半径の上限と下限)の間の半径と角
度とによりxy座標に変換するものである。
【0025】ついで、文字列の切出しを行い、(S4)
1次元に投影する(S5)。この場合、前述の極座標変
換のr1 とr2 の範囲が大きすぎてバーコードなどが付
されていない部分(黒色になる)を除くため、帯状の上
下をたとえば1/5程度づつカットして10画素程度残
し、x軸に投影する(1次元でグレーバリュー(濃度
値)をもたせる)ことにより、図4(a)〜(b)に1
文字のバーコードの撮像画像(コード39による黒バー
が白く撮像されて白バーw1〜w5と、その間のスペー
スが黒く撮像されて黒バーb1〜b4の9本からなって
いる)およびその1次元の投影図が示されるように、白
バーのある部分はグレーバリュー(濃度値)が大きいた
め、山ができて文字列を検出することができる。そし
て、画像データがある部分から画像データが一定の幅以
上ない部分(たとえば1文字間隔分文字データがない場
合)文字列を切り、1つの検査対象列とする。バーコー
ドの文字列を特定するには、前述の予め設定する文字間
隔(キャラクタスペース、文字幅)および文字数を用い
て、その長さの文字列を見つけ出すことにより検出しよ
うとする文字列を見つけ出すことができる。なお、同等
の長さの列が複数ある場合は、検査対象が複数になる。
具体的には、コード39のバーコード(撮像画像で白バ
ーが5本、その間のスペース(黒バー)が4本で、バー
とスペース9本のうち3本が太いバーになる規格)を用
い、7文字のバーコードの場合、白バーが35本で所定
の長さに現れる。
【0026】図4(b)に示される投影した画像では、
細い白バーでも、太い白バーでも1画素から3画素程度
の画素単位で現れるため、その境界値が完全には識別で
きない。そこで、グレーバリューの適当な位置(スレッ
ショルド値)を前述の例で35本のバー(図4では5本
のバーのみが示されている)が現れるスレッショルド値
Tに設定する。すなわち、スレッショルド値が低すぎる
と隣接する白バーがくっついて本数が減り、スレッショ
ルド値が高すぎると細い白バーが検出されないで本数が
35本より減ってしまう。そのため、丁度35本になる
ようにスレッショルド値Tを設定する(S6)。
【0027】つぎに、スレッショルド値Tと1次元投影
像との交点から、図4(b)に示されるように、白バー
のエッジx1、x2、・・・x10を決定する(S
7)。
【0028】その後、そのスレッショルド値により見つ
けられた各バーの濃度値を積算する(S8)。たとえ
ば、図4(b)の投影画像で、白バーw1〜w5の濃度
値を積算して図4(c)に示されるように、それぞれの
白バーw1〜w5の濃度値を求める。この例では、太い
白バーが2本、太い黒バーが1本という前提の例であ
り、白バーの積算した濃度値のうち上位の2本を太いバ
ーとすることができる(S9)。その結果、w1とw5
が大きく、太いバーであることが分かり、白バーとして
は、10001となる。同様に、黒バーb1〜b4を白
黒反転させてそれぞれの濃度値を求めると、図4(c)
に示されるようになり、b2の濃度値が大きく太いバー
であることが分かり、黒バーとしては、0100とな
る。その結果、この文字は“1”であることを読み取る
ことができる。
【0029】以上の方法は、バーコードの読み取り方法
の説明であったが、文字を読み取る場合は、図5にブロ
ック図が示されるような文字検出用の第2の画像処理手
段15が設けられており、前述のバーコード検出部と同
様にCCDカメラ10内のA/D変換器13によりデジ
タル化された信号が画像メモリ(RAM)内に記憶さ
れ、CPUにより前述と同様に画像処理をしてパターン
マッチングをすることができるようになっている。すな
わち、前述のように、中心検出を行い、極座標変換をし
て文字列を切り出し、その切り出された文字列の各文字
のエッジを検出する。第2の画像処理手段15には、サ
ンプル文字として記憶されたフォントメモリ(RAM)
がさらに設けられており、その登録されている文字パタ
ーンと、前述のエッジが検出された文字とを照合する。
その照合により、一致度を示すスコアが合格点にあれば
その文字が照合した文字であると判定することにより行
われ、従来と同様の方法により同じ画像認識装置により
文字を検出することができる。すなわち、この第2の画
像処理手段が前述の画像処理手段と共に設けられること
により、1つの検査装置によりバーコードの識別および
文字の識別の両方を行うことができる。
【0030】本発明によれば、バーコードの規格がバー
の数およびそのうちの太いバーが何本などと決められて
いることに着目し、従来の画像処理によっては細いバー
が2画素以下となってエッジをサブピクセルによる検出
方法では識別することができなかった(サブピクセルで
エッジを検出するには少なくとも3画素が必要となる)
ものが、濃度値によりバーのエッジ部を検出し、そのエ
ッジ間の濃度値により太いバーと細いバーとの識別をし
ているため、非常に高密度に刻印されて1画素程度の細
いバーコードでも各バーのエッジを確実に検出すること
ができ、太いバーの位置を確実に識別することができ
る。なお、前述の例では、コード39の例であったが、
コードが変ってもそのバーの本数や太いバーの数などの
取決めが異なるだけで、どのコードでも一定の取決めが
あり、その取決めに基づいて同様に濃度値の画像処理に
より検出をすることができる。
【0031】さらに、広い視野の撮像画像により識別す
るため、従来のバーコードリーダーのようにスキャンす
る必要がなく、CDやDVDを検査する場合でも、CD
やDVDを回転させる必要がない。しかも、広い視野を
一度に撮像して画像処理をするため、短時間で瞬時に検
査をすることができる。
【0032】CDやDVDの製造工程で、前述のバーコ
ードの検出を行う場合の構成例を図6に示す。図6にお
いて、ベルトコンベヤ42で搬送されてきたCD(図示
せず)は、ターンテーブル43によりバーコード検査装
置1の近傍までさらに搬送され、ターンテーブル43か
ら検査装置1の載置台上にCDがセットされる。このC
Dのセットは、マニュアルでもよいし、ロボットハンド
によってもよい。そして、前述のバーコード検査がなさ
れ、再度ターンテーブル43上に下ろされ、さらにベル
トコンベヤ44により次工程に搬送される。なお、22
はハロゲン光源である。
【0033】前述の例では、CDやDVDのミラーバン
ド部に形成されたバーコードの読取りの例であったが、
CDやDVDは文字によるIDと共に両方の検出が望ま
れること、直径が50mm程度の円周上のどこかにある
バーコードの読取りを行うという広い範囲を認識できる
こと、ミラーバンド部が鏡面で乱反射しにくく、従来の
バーコードリーダーで検出しにくいこと、などの点から
とくにメリットがあるが、他の製品のバーコードの識別
でも同様に行うことができる。また、円周状のバーコー
ドでなくても直線状に形成されたバーコードでも極座標
変換をしなくてすむだけで、同様に行うことができるこ
とはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、高密度に刻印されたバ
ーの幅および間隔の極めて狭いバーコードから、低密度
に刻印された間隔の広いバーコードまでを同一の装置で
正確に読み取ることができる。しかも、広い視野範囲を
移動してスキャンする必要がなく、一度の撮像画像によ
り簡単に検出することができる。さらに、撮像手段も特
別に解像度のよいものを使用する必要がない。また、バ
ーコードのほかに文字などをパターンマッチングにより
同一の装置で検出することができる。
【0035】とくに、CDやDVDのミラーバンド部に
付されるバーコードを検出する場合には、高解像度の撮
像手段やCDやDVDを回転させる機構が不要となり、
また、文字で構成される識別符号でも同一の装置で識別
することができ、設備の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバーコードの読取方法の一実施形態の
フローチャート図である。
【図2】図1のバーコードを検出する装置の一例の断面
説明図である。
【図3】図2の画像処理手段の一例のブロック説明図で
ある。
【図4】バーコードの一例の説明図およびその投影画像
の例の説明図である。
【図5】文字を検出する画像処理手段の一例のブロック
説明図である。
【図6】CDまたはDVDの製造工程でバーコードを検
査する装置の一例を示す図である。
【図7】CDまたはDVDバーコードの一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 CCDカメラ 11 画像処理装置 14 画像処理手段 15 第2の画像処理手段 20 リング証明 30 CD
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のバーコードの読
取方法は、バーコードの付されている部分を撮像手段
より撮像し、該撮像手段により撮像した部分からバーコ
ードからなる文字列を切り出し、該文字列を濃度値を有
する1次元の投影画像に変換し、前記投影画像の一定濃
度値以上の部分の数が所定のバーの数になるように前記
一定の濃度値を決定し、該一定濃度値と前記投影画像の
輪郭との交点により前記バーのエッジを決定し、該エッ
ジまたはその近傍で挟まれた前記バーの部分の前記投影
画像の濃度値を集計することによりバーの太さを識別
し、バーコードを画像処理により読み取ることを特徴と
する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明のバーコード読取装置は、被検査物
の載置台と、該被検査物の一定の範囲を撮像する撮像手
段と、前記被検査物に照明を照射する照明手段と、前記
撮像手段に接続され、該撮像手段により撮像した画像か
バーコード部の1次元投影画像を求め、バーのエッジ
を検出して各バーの濃度レベルを調べることにより各
ーの太さを検出する手段を含む画像処理手段とを具備し
ている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードの付されている部分をカメラ
    により撮像し、該カメラにより撮像した部分からバーコ
    ードからなる文字列を切り出し、該文字列を濃度値を有
    する1次元の投影画像に変換し、前記投影画像の一定濃
    度値以上の部分の数が所定のバーの数になるように前記
    一定の濃度値を決定し、該一定濃度値と前記投影画像の
    輪郭との交点により前記バーのエッジを決定し、該エッ
    ジまたはその近傍で挟まれた前記バーの部分の前記投影
    画像の濃度値を集計することによりバーコードを画像処
    理により読み取るバーコードの読取方法。
  2. 【請求項2】 前記バーコードが円周に沿って形成され
    ている場合に、前記文字列の切り出しを、極座標変換に
    より直線状の文字列に切り出す請求項1記載のバーコー
    ドの読取方法。
  3. 【請求項3】 前記バーコードがコンパクトディスクま
    たはデジタルビデオディスクのミラーバンド部に設けら
    れたバーコードであり、前記コンパクトディスクまたは
    デジタルビデオディスクの中心出しをし、ついで極座標
    変換をして前記バーコードからなる文字列を切り出す請
    求項1記載のバーコードの読取方法。
  4. 【請求項4】 被検査物の載置台と、該被検査物の一定
    の範囲を撮像する撮像手段と、前記被検査物に照明を照
    射する照明手段と、前記撮像手段に接続され、該撮像手
    段により撮像した画像からバーの濃度レベルを調べてバ
    ーの太さを検出する画像処理手段とを具備するバーコー
    ド読取装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段により撮像した画像から、
    前記被検査物に付される文字をモデル文字とパターンマ
    ッチングすることにより前記文字の識別をする第2の画
    像処理手段がさらに設けられてなる請求項4記載のバー
    コード読取装置。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段が中心出し手段、極座
    標変換手段、および文字列切り出し手段を有してなる請
    求項4または5記載のバーコード読取装置。
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