JPH11305501A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11305501A
JPH11305501A JP10125417A JP12541798A JPH11305501A JP H11305501 A JPH11305501 A JP H11305501A JP 10125417 A JP10125417 A JP 10125417A JP 12541798 A JP12541798 A JP 12541798A JP H11305501 A JPH11305501 A JP H11305501A
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image
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toner
developing
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JP10125417A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakajima
島 好 啓 中
Kazuhiro Ichikawa
川 和 弘 市
Hidenori Kin
英 憲 金
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像濃度差に応じた供給バイアスの付与によ
り環境変化等に影響されずに良質の画像を形成出来る画
像形成装置の提供。 【解決手段】 現像ローラと供給ローラとの間に電位差
を設けた現像手段において、電位差を変更調節可能な供
給バイアス手段と、少なくとも2点の相異なる現像バイ
アスによる像担持体上の画像パターンの濃度を測定する
濃度測定手段とを設け、現像バイアスに対する画像濃度
の傾きに基づいて供給バイアス印加手段を変更制御可能
としたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真技術に
よって画像を形成するレーザープリンター、レーザーフ
ァクシミリ等の画像形成装置の技術分野に属するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真装置において潜
像担持体上の静電潜像を忠実に再現した良質な画像を得
るためには現像剤担持体上に均質な厚さのトナー層を形
成することが重要な要件であり、そのための各種の提案
がなされている。
【0003】例えば、特開平6−194944号公報
(公知例)には、現像ローラ5とこの現像ローラ5に当
接されたトナー供給ローラ6を有し、このトナー供給ロ
ーラ6を発泡性エラストマー等の弾性体で構成し、この
トナー供給ローラ6に印加するバイアス電圧をトナー供
給ローラ6のトナー供給機能の変化に応じて可変的に制
御しうるようにした現像装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の公知例のものに
あっても適宜印加バイアスを変更制御してトナーの供給
の安定性を図ったものといえるが、尚改善の余地があっ
た。
【0005】供給バイアスを潜像形成回数により制御す
る方法では、供給ローラの使用による劣化を推定してい
るに止まり、実際の供給ローラの特性に合わない供給バ
イアスが印加される可能性がある。
【0006】又、当接させた電極により検出した供給ロ
ーラに印加されたバイアスの実行値により供給バイアス
を制御する方法では、電極にトナーが固着し検出が不正
確になったり、供給ローラが電極の当接により劣化した
りする。
【0007】更に、像担持体上の測定用パターンにより
制御する方法では、画像濃度が略飽和値であるような高
密度のトナー画像、いわゆるベタ画像を連続して形成す
る場合の先端と後端の濃度差を解消することは可能だ
が、高密度画像の後に細線画像を形成するような場合に
細線画像上に高密度画像の履歴が生じたり、ベタ画像パ
ターンを測定するのでトナー濃度センサの測定値の検出
精度が低く大まかな制御しか出来ない。
【0008】そのため、公知例に示された供給バイアス
の制御方法では画像形成を行うことや環境の違いによる
トナー、現像剤担持体及び供給手段の変化等による現像
履歴やトナー供給遅れを未然防止することが出来ず高品
質な画像が得られない。
【0009】この発明が解決しようとする第1の課題点
は、少なくとも2点の相異なる現像バイアスによる像担
持体上の画像パターンを測定し、現像バイアスに対する
画像濃度の傾きに基づいて供給バイアスを変更させてト
ナーの劣化、現像剤担持体並びに供給手段の変化、更に
は環境の変化によっても格別に影響されることなく高品
質の画像を形成することが出来るものを提供することで
ある。
【0010】この発明が解決しようとする第2の課題点
は、現像効率の上昇を回避して現像履歴の発生を未然防
止しうるものを提供することである。
【0011】この発明が解決しようとする第3の課題点
は、トナー、現像剤担持体及び供給手段の状態変化に応
じて必要な供給バイアスを印加することにより安定的に
高品質の画像を形成しうるものを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の各課題点を解消す
るための具体的な対応手段は次の(1) 及び(2) の如くで
ある。
【0013】(1) トナーを静電的に像担持体に付着させ
て画像を形成する画像形成装置において、現像剤担持体
と供給手段を具備し、前記現像剤担持体に対して前記供
給手段を当接させると共に、当該現像剤担持体と当該供
給手段との間に電位差を設けた現像手段において、前記
電位差を変更調節可能な供給バイアス印加手段と、少な
くとも2点の相異なる現像バイアスによる像担持体上の
画像パターンの濃度を測定する濃度測定手段とを設け、
前記現像バイアスに対する画像濃度の傾きに基づいて前
記供給バイアス手段を制御することを特徴とする画像形
成装置。
【0014】(2) 供給バイアスの制御後に、コントラス
ト電位の制御を行うことを特徴とする前記(1) 記載の画
像形成装置。
【0015】前記した解消手段により画像パターンの濃
度変化を利用して供給バイアスをタイムリに変更調節す
るだけで環境やトナー自体、更には装置内の物理的な変
化に係わりなく安定的に良質の画像を形成出来るもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】1.手段 図1及び図2に示す、本発明の実施の形態の画像形成装
置にあっては、図示しない導電性ゴムローラによる帯電
ローラやスコロトロン等の帯電手段により均一に帯電さ
れた感光体等の潜像担持機能を備えた像担持体200上
に、図示しないレーザー等の露光手段により静電潜像が
形成され、現像装置100、より具体的には現像剤であ
るトナー(T)を搬送する現像剤担持体である現像ロー
ラ110が像担持体200に接触しトナー(T)が静電
気的な力により静電潜像に付着し、像形成がなされる。
【0017】本実施例における現像装置は、通常現像動
作を行わない場合には像担持体に対して間隙を有して接
触せず(図2破線)、現像動作を行う際は現像装置の角
度が図示しないカムの動きにより変化して像担持体に接
触される(図2実線)。
【0018】この時(現像装置が像担持体に接触する位
置において)、現像ローラの表面に担持されたトナーを
静電気的な力により像担持体上に付着させて、現像する
ものである。
【0019】尚、本実施例では現像装置として感光体に
離接する構成を示したが、これはカラー画像を形成する
のに好適な例であって、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0020】前記現像ローラ110に対し、トナーを供
給するために供給手段である供給ローラ120が設けら
れている。
【0021】供給ローラは、トナーを現像ローラに擦り
付けることにより摩擦帯電させ、現像ローラに静電付着
させるために現像ローラと一定の食い込み量を持つよう
に接触し、回転する。
【0022】現像ローラと供給ローラは、それぞれ第
1、第2の支持軸111、121により回転可能に軸支
されている。
【0023】現像ローラはSUSやアルミニウム等で形
成された硬質状のローラで、供給ローラはトナーを担持
し現像ローラに擦り付けるために、少なくとも表面がフ
ォーム等の弾性体により形成されている。
【0024】前記第1の支持軸111と像担持体200
の間に現像バイアス印加手段600を配設し、像担持体
上に形成した静電潜像に応じた電界を形成し、静電潜像
を顕像化する。
【0025】又、第1及び第2の支持軸111及び12
1の間には供給バイアス印加手段300を配設し、現像
ローラと供給ローラ間に電界を形成し、供給ローラから
現像ローラへのトナーの移動を促進したり、逆に現像ロ
ーラ上の現像されずに残ったトナーを供給ローラに回収
したりする。
【0026】図2に示す40はトナー(T)の移送手段
であって、ホッパー部41に貯留されたトナー(T)を
図2における反時計方向(矢印イ)に旋回される移送フ
ィン42、43、44により凝固しないように攪拌しつ
つ前記供給ローラ120方向へ移送しうるようにしてい
る。
【0027】50は規制手段であって、コイルバネ等の
付勢手段51によって揺動可能に支持されている支持枠
52の外端に設けた弾性体53の自由端を前記現像ロー
ラ110の表面に所定の圧力で接触させている。
【0028】400は濃度測定手段であって、像担持体
200上の画像パターンのトナー濃度を測定し、その測
定情報を受信する制御手段500を設け、制御手段50
0により供給バイアス印加手段300を制御して現像ロ
ーラ110と供給ローラ120との供給電位差を変更調
節可能となるように構成している。
【0029】2.作用 前記の手段において現像ローラと供給ローラの電位差で
ある供給電位差を制御することにより、現像ローラ上の
トナーの量である搬送量及びトナーの帯電量を適切に変
更して現像履歴のない画像を形成する。
【0030】現像履歴とは、現像ローラの回転周期で前
回印字した画像が次周以降の画像に出ることでゴース
ト、メモリとも言う。
【0031】現像ローラへのトナーの供給は、トナーを
供給ローラで現像ローラに擦り付けることで摩擦帯電さ
せ、それにより得られる静電気による現像ローラへのト
ナー付着及び、現像ローラの表面粗さに起因するような
機械的搬送力によりなされる。
【0032】現像ローラに供給されたトナーは現像によ
り消費されない場合は、規制や供給ローラにより擦られ
ることにより、剥ぎ取られたり、更に帯電を付与された
りする。
【0033】そのため、現像ローラにより供給された直
後(以後、後端と呼ぶ)のトナーと、現像されることな
く複数回規制等を通過した(以後、先端と呼ぶ)トナー
では量(現像ローラ上のトナー量、搬送量)及び帯電量
が異なる。
【0034】先端状態は現像されることなく現像ローラ
上にトナーが担持された状態で、白画像形成後のような
状態で、後端状態はベタ画像後端時のように現像ローラ
上のトナーの出入りが多い状態である。
【0035】その際の先端と後端の搬送量がどのような
値をとるかは、トナー及び現像装置の構成によるが、帯
電量については、絶対値において後端の方が先端より小
さい値をとる。
【0036】つまり負帯電トナーの場合、例えば先端帯
電量−20μC/g、後端帯電量−10μC/gとな
る。
【0037】先端と後端の搬送量及び帯電量の違いは、
現像ローラ上のトナーの入れ替わりが大きい場合、つま
りベタ画像のような高現像効率の場合の方が大きくな
る。
【0038】
【数1】
【0039】ベタやある程度の面積の画像を形成し、そ
の後方に均一な画像(特に細線、ドットの集合である中
間調画像)を形成した場合、現像ローラの相当箇所によ
る画像が必要以上に濃くなったり、薄くなったりする
(図10参照)。
【0040】画像が濃くなる場合をポジ残像、薄くなる
場合をネガ残像と言ったりする。
【0041】ポジ残像は、現像ローラに対する供給ロー
ラによるトナーの供給量が多かったり、帯電量が低い場
合に生じ、ネガ残像は、供給遅れ等で現像ローラ上のト
ナーが不足している場合に生じる。
【0042】一般的には、供給遅れが生じるような現像
条件は設定しないので、ポジ残像の方が生じ易い。
【0043】又、ベタ画像の場合、現像ローラ周回毎に
濃度差が出たりする(図9参照)。
【0044】ここで、図9及び図10について説明して
おく。
【0045】図9は、ベタ画像を形成しようとした際、
現像ローラ周期の濃度差が生じた様子を示したものであ
る。
【0046】矢印Fは画像の進行方向を示し、矢印の向
いている方向が画像後端を表している。
【0047】又、1は現像ローラの回転周期を示し、即
ち現像ローラの回転周期で濃淡ムラが生じている様子を
表している。
【0048】通常、現像ローラの最初の一周分に特に差
が生じ易く、濃くなったり(先端濃度上昇)、薄くなっ
たりする(先端濃度低下)。
【0049】当然、濃度差がないことが望ましい。
【0050】図10は、「A」というある面積を有する
画像を形成し、その後ろに細線やドットで中間調の均一
パターン(以下、現像履歴パターンと呼ぶ)を形成した
ところ、(a)は均一パターン中に「A」を認識出来、
(b)は均一パターンが良好に形成出来た様子を表して
いる。
【0051】もちろん、履歴がないことが望ましい。
【0052】(a)で均一パターン中の「A」が濃くな
るのをポジ残像、薄くなるのをネガ残像と言う。
【0053】以上説明した現像履歴は、搬送量及び帯電
量が先端と後端で差があることで、現像量が異なること
になり発生するので、現像履歴の発生を抑制するには、
搬送量及び帯電量の先端と後端の差を小さくすることが
大切である。
【0054】本発明の現像器の構成により供給電位差を
大きくすると、供給ローラから現像ローラに対するトナ
ーの搬送力が増す。
【0055】供給電位差がない場合には現像ローラに供
給されることの無かった十分に帯電していないトナー
も、供給ローラと現像ローラの間に形成された電界によ
り、従来供給されていたトナーにあわせて現像ローラに
供給されることなるので、先端搬送量は増加し、逆に先
端帯電量は絶対値として減少することになる。
【0056】先端搬送量が増えることで、必要な現像量
を得る際の現像効率を低く出来る。
【0057】つまり、現像ローラから像担持体に対し消
費されるトナーの量が少なくなり、現像ローラ上に残っ
ているトナーの量も多いので、当然供給ローラから新た
に供給する必要となるトナーの量も少なくなる。
【0058】そのため、供給電位差がないときに比べ、
現像ローラ上のトナーのうち、十分に帯電しているトナ
ーの割合が高くなり、後端のトナー帯電量の先端に対す
る低下は少なくなる。
【0059】又、後端搬送量についても、供給電位差の
無い時に比べ、現像ローラ上に残っているトナーの量が
多いところに対し供給するので、十分な量を確保するこ
とが出来る。
【0060】現像効率と、先端と後端のトナーの帯電量
差と搬送量差の関係を、帯電量については帯電の立ち上
がりを、搬送量についてはトナーの供給率を用いて、そ
れぞれ図7及び図8に示した。
【0061】トナーの帯電の立ち上がり及びトナーの供
給率は以下の通りである。
【0062】
【数2】
【0063】
【数3】
【0064】帯電の立ち上がり、トナー供給率共に、0
に近いほど先後端差が大きく、逆に100に近いほど先
後端差が小さく、供給性及び現像履歴の状態が良いこと
を示している。
【0065】帯電の立ち上がり、トナー供給率共に70
%以上、望ましくは80%以上が好ましい。
【0066】この様に述べると、現像効率が低いほど好
ましいと考えられるわけだが、単純に現像効率を低くす
ると、ベタ画像を得るのに必要な現像量が得られない。
【0067】そのため、現像効率を上げないで現像量を
確保するために搬送量自体を増やすことが考えられる
が、搬送量を現像ローラの表面粗さや規制の当接状態を
変更することで単純に増やそうとすると、トナーの帯電
状態が悪くなり、帯電の立ち上がりが悪化し、現像履歴
が発生することとなる。
【0068】以上説明したように、供給電位差を大きく
することにより現像効率を低く出来、搬送量及び帯電量
の先端と後端の差を小さくすることが出来るので、現像
履歴を抑制することが出来る。
【0069】しかし、供給電位差を過剰に大きくすると
トナーの供給力が大きくなり過ぎ、過供給が生じたりす
る。
【0070】過供給とは、現像ローラ上に規制不良によ
りトナーが過剰に搬送される現象で、帯電不良のトナー
も多く含まれ、現像ローラ上に担持されることが出来
ず、現像装置内に回収されずにこぼれ落ちたりする。
【0071】トナーが像担持体や紙上等に落ちると画像
が汚れるという画像欠陥になる。
【0072】従って、供給電位差を現像履歴を抑制出来
るほど大きく、過供給が生じないほど小さくすることが
必要となるわけだが、トナーや現像装置、その中でも特
に現像ローラ、供給ローラ、規制等がどのような状態
(環境や、どの程度稼動したかということ)にあるかに
より、適切な供給電位差が異なることになり、予め決め
ておくことは不可能である。
【0073】そこで、本発明の画像形成装置はトナーや
現像装置の状態を判断し、適切な供給電位差に制御す
る。
【0074】本発明の画像形成装置においては、現像ロ
ーラの電位を変更して少なくとも2点の異なるコントラ
スト電位V1及びV2で像担持体に画像濃度測定パター
ン(先端現像相当部)を形成し、濃度測定手段によりそ
のときの画像濃度D1及びD2を測定した。
【0075】そのときのコントラスト電位に対する画像
濃度の変化の様子を図4にγとして示す。
【0076】コントラスト電位とは、帯電露光後の潜像
担持体の明電位と現像ローラ電位の電位差のことであ
る。
【0077】現像量は、コントラスト電位とトナーの帯
電量に影響を受け、コントラスト電位をトナーの電荷で
埋めるような関係にあるため、コントラスト電位が大き
いほど、トナー帯電量が小さいほど、現像量は多くな
る。
【0078】コントラスト電位に対する現像量の変化
は、およそ帯電量の逆数に比例している。
【0079】又、現像量は像担持体に対するトナー付着
量のことであるが、付着量がそれほど多くない領域にお
いては、像担持体に付着したトナー画像の濃度と相関関
係があり、画像濃度から現像量を推定することが可能で
ある。
【0080】従って、2点のコントラスト電位に対応す
る画像濃度を測定することにより、コントラスト電位に
対する画像濃度の傾き(変化)を算出し、その傾きによ
り帯電量を推定することが出来る。
【0081】傾きが大きいほどトナー帯電量が小さい傾
向にある。
【0082】図4における直線γの傾きである
【0083】
【数4】
【0084】と直線αの傾きであるSα及び直線βの傾
きであるSβの関係が、
【0085】
【数5】
【0086】になるまで、供給電位差を変更して傾きの
測定を繰り返す。
【0087】算出した傾きがSαより小さいときは供給
電位差を大きくし、逆に算出した傾きがSβより大きい
ときは供給電位差を小さくする。
【0088】ここで述べる直線α及びβは、特定の数値
に限定されるものではなく、トナーや現像装置の構成に
応じて実験等を通じて導かれるものである。
【0089】直線βは、本現像装置の後端搬送で最も帯
電量が低くなる状態のものであり、これ以上帯電量が低
くなると供給遅れが生じるものである。
【0090】直線αは、本画像形成装置で直線βに対し
て現像履歴を生じないことを確認した条件から導かれた
ものである。
【0091】傾きの測定を繰り返し供給電位差の補正を
した後、画像形成を行ったところ、現像履歴や供給遅れ
のない良好な画像を形成することが出来た。
【0092】供給電位差補正前後のコントラスト電位に
対する先端現像量の変化を図3に示した。
【0093】図3の(a)は供給電位差補正前の現像履
歴が生じた際の先端現像量の変化を、(b)は供給電位
差補正後の現像履歴が無くなった際の先端現像量の変化
を示している。
【0094】又、必要現像量を確保するのに、コントラ
スト電位で(a)は200V、(b)は100V必要で
あることが分かる。
【0095】必要現像量とは、所望の画像濃度を確保出
来る現像量のことで、トナーの粒径、濃度等の影響を受
けるので一定の値になるわけではないが、約0.3〜
1.0mg/cm2 程度である。
【0096】(b)は、現像履歴が生じていた(a)に
比べ、コントラスト電位に対する現像量の変化の傾きが
大きくなり、かつ現像量の飽和値は大きくなっている。
【0097】これは供給電位差を変えることで現像ロー
ラ上のトナーの搬送量及び帯電量が変化したためであ
る。
【0098】参考に、供給電位差を変更した時の先端搬
送量を図5に、先端帯電量を図6に示した。
【0099】又、現像量の飽和値は、ほぼ現像ローラ上
のトナーの搬送量に現像ローラの像担持体に対する周速
比を乗じた値に近いので、図3は、(b)の方が(a)
に比べ、要現像量が得られるコントラスト電位では現像
効率が低くてすむことを示している。
【0100】現像効率を適切に低くすることで、履歴の
発生を抑制出来るので(b)の方が(a)に比べ均一な
画像の形成が出来る。
【0101】以上説明したように、少なくとも2点以上
のコントラスト電位で像担持体上に形成した濃度測定パ
ターンの画像濃度を測定し、測定結果から傾きを算出
し、目標傾きの範囲になるように供給電位差を変更する
ことにより、現像履歴及び供給遅れのない良好な画像を
形成することが出来る。
【0102】又、供給電位差を補正することにより搬送
量が増えることになるので、現像バイアスが供給電位差
補正前と同一、例えばコントラスト電位で200Vであ
った場合、図3に示すように、補正後(b)と補正前
(a)を比較すると、補正後は補正前より現像量が増え
てしまう。
【0103】そこで、供給電位差を補正した後、現像バ
イアスを必要現像量が得られる最小の現像バイアスに補
正することにより、余分なトナーが消費されるのを防
ぐ。
【0104】図3では、コントラスト電位200Vを1
00Vにすることで供給電補正後、必要現像量が得られ
る最小の現像バイアスになる。
【0105】又、コントラスト電位を要現像量が得られ
る最小の現像バイアスに補正することにより、現像効率
を更に引き下げられ、現像履歴及び供給遅れのない良好
な画像を形成することが出来る。
【0106】(実施例1)本発明の現像装置に負帯電ト
ナーを投入し、潜像担持体として負帯電感光体を用い、
反転現像法により画像形成を行った。
【0107】現像ローラの電位である現像バイアス電位
を−200Vとし、供給ローラ電位である供給バイアス
電位を−200V(現像ローラと同電位、供給電位差0
V)の場合と供給電位差の補正を行った場合で、ベタ画
像と履歴パターンを形成した。
【0108】補正後の供給電位差は50Vであった。
【0109】両条件とも供給遅れや現像履歴のない良好
な画像が得られた。
【0110】そこで、A4サイズ紙5000枚相当の記
録紙に画像を形成する耐久試験を行った後、先程と同様
に供給電位差0Vと供給電位差を補正したものでベタ画
像と履歴パターンを形成した。
【0111】補正後の供給電位差は150Vであった。
【0112】供給電位差を補正したものは、供給遅れや
現像履歴のない良好な画像が得られたが、供給電位差0
Vでは、供給遅れや現像履歴が生じてしまった。
【0113】(実施例2)実施例1と同様の構成の現像
装置を用い、耐久後に供給電位差を補正して画像形成を
行った。
【0114】その際、供給電位差を補正した後、必要画
像濃度が得られる最小の電位に現像バイアス電位を絶対
値で小さくした。
【0115】その際の現像バイアス電位は−150Vで
あった。
【0116】コントラスト電位に言い換えると、実施例
1は150V、実施例2は100Vとなっている。
【0117】供給電位差及びコントラスト電位を補正す
ることにより、供給遅れや現像履歴のない更に良好な画
像が得られた。
【0118】又、その後、更に耐久試験を続けたとこ
ろ、トナーの消費量はコントラスト電位を補正する前に
比べ、5000枚で20gも少なかった。
【0119】(実施例3)実施例1と同様の構成の現像
装置を用い、現像バイアス電位を−200Vとし、供給
バイアス電位を−400V(供給電位差200V)の場
合と供給電位差の補正を行った場合で、環境を変更して
ベタ画像と履歴パターンを形成した。
【0120】その結果を表1に示す。
【0121】
【表1】
【0122】表1において、○は良好な画像が得られた
ことを示し、×は何らかの問題が生じ良好な画像が得ら
れなかったことを示している。
【0123】10℃15%での補正なしは、供給ローラ
から現像ローラに対し過剰なトナー供給が生じ、搬送が
不均一となりスジムラのある画像しか得ることが出来な
かった。
【0124】(実施例4)実施例3と同様の構成の現像
装置を用い、現像バイアス電位を−200Vとし、供給
バイアス電位を−400V(供給電位差200V)の場
合と供給電位差の補正を行った場合で、A4サイズ紙5
000枚相当の記録紙に画像を形成する耐久試験を行っ
た後、環境を変更してベタ画像と履歴パターンを形成し
た。
【0125】その結果を表2に示す。
【0126】
【表2】
【0127】表2において、○は良好な画像が得られた
ことを示し、×は何らかの問題が生じ良好な画像が得ら
れなかったことを示している。
【0128】35℃65%での補正なしは、履歴パター
ンにおいて履歴が生じてしまった。
【0129】以上の結果から、一定の供給電位差では、
環境及び耐久を通じて供給遅れと過供給及び現像履歴の
ない良好な画像を形成することは出来なかった。
【0130】しかし、供給電位差を補正することで、環
境及び耐久を通じて供給遅れと過供給及び現像履歴のな
い良好な画像を形成することが出来た。
【0131】
【発明の効果】前記したこの発明による特有の効果は次
の如くである。
【0132】 コントラスト電位に対する画像濃度の
変化に応じて供給電位差を変更調節するようにしたた
め、現像効率を低く押さえて現像履歴の発生を低減する
ことが出来る。
【0133】 供給ローラの使用による物性の変化や
トナーの劣化、もしくは現像ローラの変化、更には温度
や湿度等の環境の変化には影響されることなく安定的に
良質の画像を形成することが出来る。
【0134】 供給電位差補正後にコントラスト電位
を補正することで、過剰なトナー消費を抑制出来、更に
現像効率を低く押さえることで現像履歴の発生を低減す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の要部の拡大説明図。
【図2】図1の画像形成装置の縦断面図。
【図3】図1の現像量とコントラスト電位の関係図。
【図4】図1の画像濃度とコントラスト電位の関係図。
【図5】図1の先端搬送量と供給電位差の関係図。
【図6】図1の先端帯電量と供給電位差の関係図。
【図7】図1の帯電の立ち上がりと現像効率の関係図。
【図8】図1のトナー供給率と現像効率の関係図。
【図9】現像ローラ周期の濃度差の説明図。
【図10】現像履歴の説明図。
【符号の説明】
100 現像装置 110 現像ローラ 120 供給ローラ 200 像担持体 300 供給バイアス手段 400 濃度測定手段 600 現像バイアス印加手段
【数式1】
【数式2】
【数式3】
【数式4】
【数式5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを静電的に像担持体に付着させて
    画像を形成する画像形成装置において、現像剤担持体と
    供給手段を具備し、前記現像剤担持体に対して前記供給
    手段を当接させると共に、当該現像剤担持体と当該供給
    手段との間に電位差を設けた現像手段において、前記電
    位差を変更調節可能な供給バイアス印加手段と、少なく
    とも2点の相異なる現像バイアスによる像担持体上の画
    像パターンの濃度を測定する濃度測定手段とを設け、前
    記現像バイアスに対する画像濃度の傾きに基づいて前記
    供給バイアス手段を制御することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 供給バイアスの制御後に、コントラスト
    電位の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
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