JPH11305393A - 写真処理剤セット製品収納化粧箱及びその製造方法 - Google Patents

写真処理剤セット製品収納化粧箱及びその製造方法

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JPH11305393A
JPH11305393A JP11571498A JP11571498A JPH11305393A JP H11305393 A JPH11305393 A JP H11305393A JP 11571498 A JP11571498 A JP 11571498A JP 11571498 A JP11571498 A JP 11571498A JP H11305393 A JPH11305393 A JP H11305393A
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JP11571498A
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Kikuo Ando
喜久男 安藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像液、定着液、漂白液等の各々写真処理剤
が充填された各々の容器をセットで自動現像機に装填す
るための写真処理剤セット製品を製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 複数の異なる写真処理剤をそれぞれ空容
器に充填し、これらの写真処理剤を充填した容器をセッ
トで収納する化粧箱42であって、化粧箱42内に収納
され、写真処理剤が充填された容器が各々識別可能な個
別の態様を有し、化粧箱42に容器の個別態様を検知す
るための孔42Aを設けた。容器の識別可能な個別の態
様は、各々の容器に付されたマーキングや各々の容器に
充填された写真処理剤の色相に起因する容器の外面色相
等からなる。この化粧箱42の孔42Aを介して容器の
セット状態が正常か否かを検知し、正常なセット状態の
化粧箱が出荷される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像液、定着液、
漂白液等の各々写真処理剤が充填された各々の容器をセ
ットで自動現像機に装填するための写真処理剤セット製
品を製造する際に使用される写真処理剤セット製品収納
化粧箱及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真処理剤には、現像、定着といった役
割に応じて何種類かの薬品があり、従来は、それらの薬
品を個別に容器に入れて販売されていた。これらの容器
は顧客の自動現像機では開封されて容器の内の処理液が
所定の溶解槽に投入され、溶解して使用されていた。し
かし、人手が介在するこれらの作業では、容器の装填等
のミスにより溶解槽に投入させるべき処理液の「入れ間
違い」を完全に防ぐことは実質的に不可能である。容器
には、それぞれの処理液の種類が表示されてはいるが、
「うっかり」は、人間にはつきものであり、現像槽に定
着液を投入してしまうという間違いは自動現像機では致
命的となる。
【0003】そこで、上記のような入れ間違いを根絶す
る目的で薬品類を「セット」形態で販売する方法が開発
された。この方法は、異なった複数(2〜4種)の処理
液、例えば、「現像液、定着液、漂白液」といった薬品
が一体となった化粧箱形態になっており、顧客はそれを
開封することなく、箱のまま自動現像機に装填する方式
である。この方式では、薬品類を単品種で顧客に提供す
る場合に比べ、セット製品は自動現像機への写真処理液
の入れ間違いがない。これは、2本あるいは3本セット
になった化粧箱のままで自動現像機に装填するようにな
っているため、化粧箱を逆様や裏返しで自動現像機に装
填できないように化粧箱自体に工夫されているからであ
る。このようなセット製品の方法として、従来、図3及
び図4に示す方法がある。図3に示す方法は、単品種を
1つの秤量ラインで充填キャッピングして1時保管して
おき、必要な品種がそろった時点でセット製品化する方
法(以下、単品種生産方式とも呼ぶ)であり、図4に示
す方法は、1度に必要な品種を複数の秤量ラインで充填
・キャッピングし、それらを集合し、セット製品化して
いく方法(以下、多品種同時生産方式ともよぶ)であ
る。
【0004】すなわち図3においては、仕込み槽50
に、例えば、現像用原料薬品等を投入し、溶解させてで
きた現像剤溶液を貯槽52に貯留しておき、これを空容
器54を充填する工程56、キャッピング工程58を経
て現像用溶液を充填した容器を集積・保管場所60に配
置する。同様な方法で現像剤溶液を充填した容器を順
次、集積・保管場所に配置する。このようにして1種類
(例えば、N1とする)の充填容器を多数集積・保管し
て置く。また、同様な方法で、定着剤、漂白剤の他の2
種類(例えば、N2、N3とする)の薬品を充填した容
器をそれぞれ多数集積・保管して置く。次に各々の充填
容器(現像剤、定着剤、漂白剤をそれぞれ充填した容
器)は化粧箱62に収納されてセット製品64として出
荷される。
【0005】一方、図4に示す方式は、現像剤、定着
剤、漂白剤をそれぞれ空容器に充填する工程68A、6
8B、68Cとキャッピングする工程70A、70B、
70Cを有するラインが個別に設けられ、それぞれのラ
インが製造された充填容器が化粧箱72に収納されてセ
ット製品74として出荷される。
【0006】上記の方式は、顧客にとって極めて便利な
セット製品ではあるが、その製造過程で問題がかかえて
いる。すなわち、セット製品を製造する際に、セットす
る各々の製品の「数」、「セットの順番」、「品種」等
は間違えてはならない。例えば、定着剤と現像剤をセッ
ト製品中に逆の順にセットされると、自動現像機の現像
槽に定着液が供給され、自動現像機の定着槽に現像液が
供給されてしまい、ネガを処理している場合に致命的な
ミスとなってしまう。したがって、セット製品では顧客
の段階では、セットの状況を確認するすべがなく、した
がって、セット製品の製造段階での信頼度は100%で
なくてはならない。
【0007】しかし、単品種生産方式及び多品種同時生
産方式のいずれの場合にも、セットミスが生じる懸念が
ある。 (単品種生産方式の場合) (1)仕込み液を空容器に充填する際、仕込み液を充填
すべき容器と異なる容器を準備してしまったり、仕込み
液を充填すべき容器のライン中に、これと異なる容器が
混入して、容器とそこに充填さた液の種類が一致しない
場合が生じる恐れがある。 (2)液が充填された容器を集積・保管する際、容器を
集積すべき場所と異なる場所に充填容器を集積してしま
い、充填容器をセットする際のセットの順番が異なって
しまう恐れがある。 (3)セット製品化する工程において、化粧箱に容器を
収納する際に収納順番を間違えたり、収納忘れが生じる
遅れがある。特に、セット製品化装置が故障で停止した
場合、セットすべき製品中に別の品種の製品が混入した
り、収納忘れが生じる恐れがある。
【0008】(多品種同時生産方式の場合) (1)充填工程に供給される空容器に、充填されるべき
液の品種と異なる空容器が混入し、容器とそこに充填さ
た液の種類が一致しない場合が生じる恐れがある。 (2)液を充填後、セット製品化までの間に、秤量ライ
ンが故障等により停止した際、その修理のために隣接す
るラインに別の容器を置き、そのままセットしてしまう
恐れがある。 (3)セット製品化工程において、その装置が故障等に
より停止した際、セット中の容器を化粧箱から取り出
し、並べ変えたりするが、その作業にミスが生じる恐れ
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】充填容器のセットミス
を防止するためには、品種毎に液が充填される容器の形
状を変化させることが考えられる。この方法では、(単
品種生産方式の場合)の(1)及び(多品種同時生産方
式の場合)の(1)及び(2)の問題を確実に解消する
ことができ、また、(単品種生産方式の場合)の(2)
及び(3)及び(多品種同時生産方式の場合)の(3)
の問題を生じる可能性を著しく減少できる。
【0010】しかし、この方法の場合、(a)品種の数
だけ容器の種類が必要となり、容器コストが高くなる、
(b)秤量ラインの空容器供給装置が容器の種類数だけ
型替え、あるいは台数が必要となる、(c)充填、キャ
ッピングといった秤量ラインは、容器の種類の数だけ型
替え、台数が必要となる。すなわち、上記の方法は、製
造適性上、問題の多い対策手段である。したがって、セ
ット製品であっても、容器は品種によらず、統一した形
態(同じ容量、同じ材質)が好ましい。
【0011】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、容器は品種によらず、統一した同じ形態で
あっても、液を充填した容器をセット製品化する際にお
いて、セットミスを未然に防止し、顧客が安心してセッ
ト製品を自動現像機に装填することができ、したがっ
て、写真処理にミスが生じない、写真処理剤セット製品
収納化粧箱とその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成させ
るための写真処理剤セット製品収納化粧箱は、複数の異
なる写真処理剤をそれぞれ空容器に充填し、これらの写
真処理剤を充填した容器をセットで収納する化粧箱であ
って、該化粧箱内に収納され、写真処理剤が充填された
容器が各々識別可能な個別の態様を有し、前記化粧箱に
前記容器の個別態様を検知するための孔を設けたことを
特徴とする。ここで、容器の識別可能な個別の態様と
は、例えば、各々の容器に付されたマーキング、あるい
は各々の容器に充填された写真処理剤の色相に起因する
容器の外面色相からなる。化粧箱に設けられる孔は、化
粧箱内に収納された容器の数に対応した複数の孔からな
ることが望ましい。本発明においては、同一の形態(同
じ容量、同じ材質)の空容器に異なる写真処理剤を充填
した場合にもセットミスが防止される。
【0013】上記した目的を達成させるための写真処理
剤セット製品の製造方法は、複数の異なる写真処理剤を
それぞれ空容器に充填し、これらの写真処理剤を充填し
た容器をセットで化粧箱に収納する写真処理剤セット製
品の製造方法において、前記空容器に予め該空容器に充
填されるべき写真処理剤の品種に応じてマーキングする
工程と、液充填容器を内部に収納した上記した化粧箱の
孔を介して容器のマーキングを読み取り、容器のセット
状態が正常か否かを検知する工程と、を有することを特
徴とする。マーキングする工程は、インクジェットプリ
ント方式、ラベル貼付方式、刻印方式の少なくともいず
れかが好適であり、読み取りの方式は、カラーセンサー
によるマーク色を検知する方法、マーキングによる画像
をその色と形で検知する方法、フォトセンサーによるマ
ーキングの反射位置または、反射するマーク数等で検知
する方法の少なくともいずれかが好適である。
【0014】化粧箱に収納された液充填容器の「品
種」、「順番」、「数」等が正常にセットされているか
否かが化粧箱に設けられた孔を介して外部から検知さ
れ、正常にセットされた化粧箱のみが出荷され、顧客に
届くようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について説明する。本発明において、写真処理剤が充
填される空容器は、すべて同じ容量、同じ材質からな
り、また、使用済みの空容器をリサイクルする際、減容
できるようにフレキシブルな容器であり、また通常透明
或いは半透明な容易が好ましく用いられる。この空容器
は、予め該空容器に充填されるべき写真処理剤に応じて
マーキングが施される。このマーキングは、インクジェ
ットプリント方式、ラベル貼付方式、刻印方式等が採用
可能であるが、インクジェットプリント方式、ラベル貼
付方式が好適である。
【0016】写真処理剤が充填される容器は,プラスチ
ック製が最適であるが、使用後、廃棄するよりできるだ
けリサイクル使用することが望ましい。この点から、容
器材質は、単一素材があることが好ましく、以後の工程
で写真処理剤が充填された容器がセットで収納される化
粧箱(ダンボール製)と分離された状態では、容器は不
純物がないか、あるいは不純物を簡易に除去できる状態
にしておくことが望ましい。
【0017】このような観点からマーキングには次のよ
うな手段が望ましい。 (1)インクジェットプリント方式の場合、水あるいは
アルカリ溶液では簡単に洗い落すことができるインクを
使用することが望ましい。(リサイクル工程では、容器
は細かく裁断し、洗浄して再形成用原料とする。したが
って、この洗浄工程でインクが洗い落とせればよい。) また、容器がプラスチック(ポリエチレン、ポリプロピ
レン等)であると、洗い落としやすい水性インクではマ
ーキングのプリントが困難である。この場合、容器の表
面を梨地にすると水性インクによるプリントが可能とな
る。容器の表面を梨地にする手段としては、容器の表面
にコロナ放電で処理する方法、容器を成形する際に成形
用の型の内面を梨地にして表面が梨地の容器を成形する
方法等が挙げられる。
【0018】次にマーキングにおけるマークの態様とし
ては、次のような方法がある。 (1)液充填容器の種類(品種)によってマークの色を
変える方法。例えば、(現像液が充填される容器)に対
して、容器に赤のマークをプリント、(定着液が充填さ
れる容器)に対して、容器に白のマークをプリント、
(漂白液が充填される容器)に対して、容器に黒のマー
クをプリントする。 (2)液充填容器の種類(品種)によって、マークの色
と形を変える方法。例えば、(a)ネガの現像の場合,
(現像液が充填される容器)に対して、容器に赤の○マ
ークをプリント、(定着液が充填される容器)に対し
て、容器に白の□マークをプリント、(漂白液が充填さ
れる容器)に対して、容器に黒の×マークをプリントす
る。また、(b)ペーパーの現像の場合、(現像液が充
填される容器)に対して、容器に緑の○マークをプリン
ト、(定着液が充填される容器)に対して、容器に白の
□マークをプリント、(漂白液が充填される容器)に対
して、容器に黒の×マークをプリントする。
【0019】(3)液充填容器の種類(品種)によっ
て、反射マークの数を変える方法。例えば、(現像液が
充填される容器)に対して、反射マークの数を1、(定
着液が充填される容器)に対して、反射マークの数を
2、(漂白液が充填される容器)に対して、反射マーク
の数を3とするマーキングを行う。 (4)液充填容器の種類(品種)によって、反射マーク
の形を変える。例えば、(現像液が充填される容器)に
対して、反射マークの形を○、(定着液が充填される容
器)に対して、反射マークの形を□、(漂白液が充填さ
れる容器)に対して、反射マークの形を×とするマーキ
ングを行う。
【0020】上記したマーキングは、セット製品生産ラ
インとは別にそれぞれの品種に応じて空容器に施されて
各品種毎に集積・保管され、必要に応じてセット製品生
産ラインに供給される。図1はこのセット製品生産ライ
ンを概要を示す概略的構成図である。図1において、ベ
ルトコンベヤ10に空容器が数段整列した状態で配置さ
れている輸送ダンボール12が上フラップを開けた状態
では配置されており、コンベヤの移動によって搬送ベル
トコンベヤの手前まで送られる。そこでダンボールに収
納されている空容器を1列づつ掴んで搬送ベルトコンベ
ヤに移されて搬送されていく。搬送ベルトコンベヤ14
の途中には、カップ挿入装置16が配置されており、こ
のカップ挿入装置16から筒状のカップが供給され、こ
れらのカップには各々の空容器の下部とその周囲が挿入
されて空容器を支える形で作られている。
【0021】カップでその下部が覆われた空容器は、空
容器コンベヤ18に至る。空容器コンベヤ18のそれぞ
れの分岐部には、空容器のマークを分別する読取識別装
置18A、18B、18Cが設置されており、ここで空
容器がそれぞれ分別される。マークの種類に応じて搬送
ベルト20A、20B、20Cに分けてそれぞれ搬送さ
れる。これらの搬送ベルト20A、20B、20Cの付
近には、例えば、現像剤、定着剤、漂白剤が各々送液ポ
ンプ24A、24B、24Cを介して貯留された加圧タ
ンク22A、22B、22Cが設置されており、それぞ
れ液充填部26A、26B、26Cにそれぞれ処理剤が
供給されるようになっている。
【0022】液充填部26Aには、加圧タンク22Aか
ら現像剤が供給され、ここに搬送された空容器に現像剤
が充填される。同様に、液充填部26Bには、加圧タン
ク22Bから定着剤が供給され、ここに搬送された空容
器に定着剤が充填される。さらに液充填部26Cには、
加圧タンク22Cから漂白剤が供給され、ここに搬送さ
れた空容器に漂白剤が充填される。これらの液充填時に
おいて、空容器の下部には筒状のカップが配置されてお
り、このカップによって、容器の転倒、凹み、傷付きを
防止すると共に容器の位置決めに有効となる。
【0023】ここで、液充填部26A、26B、26C
の前後にマーク検知手段を設け、容器に付されたマーク
と、充填すべき、または充填される写真処理剤の品種が
一致しているか否かを判定することが望ましい。これら
のマーク検知手段は、図に示すように、液充填部26
A、26B、26Cの直前にマーク検知手段27A、2
7B、27Cを設けるか、あるいは図示していないが、
液充填部26A、26B、26Cとキャッピング部28
A、28B、28Cに設置するのが好適である。このマ
ーク検知手段を設けることは、液充填部26A、26
B、26Cと後記するセット状態読み取り装置との間で
異なる容器が混入した場合に有効である。液充填が完了
した容器には、それぞれ図示していないキャップ供給装
置からキャップシュートを介してキャップが供給され、
キャッピング部28A、28B、28Cでそれぞれ容器
に対してキャップが装填される。
【0024】上記のいずれかのマーキングが付された液
充填容器は、ウェイトチェッカー32A、32B、32
Cでそれぞれ液の充填重量が所定範囲の重量である否か
が検知され、この範囲外の液充填容器はリジェクトコン
ベヤ34を介して所定の場所に返送される。所定量の液
が充填された容器は搬送ベルト36A、36B、36C
を介して搬送された後、3つの品種の異なる写真処理剤
が充填されたそれぞれの容器が1つの化粧箱42内に収
納される。
【0025】この化粧箱42は、図2に示すように、側
面に化粧箱42内の容器のセット態を対応させて3つの
直径5mm程度の孔42Aが設けられており、化粧箱4
2に収納された容器は、セット状態読み取り装置38を
備えた領域に搬送される。セット状態読み取り装置38
においては、(1)カラーセンサーによるマーク色の検
知、(2)画像による色と形の検知、(3)フォトセン
サーによる反射マークの検知方式によって孔42Aを介
して容器のセット態を検知可能なようになっている。
【0026】制御装置40には、あらかじめ、自動現像
機に対応する容器の「数」、「順番」、「品種」等に対
応したマーキングの方法が入力されており、この制御装
置40からの出力とセット状態読み取り装置38による
検知信号とを対比して容器の「数」、「順番」、「品
種」等が一致している場合、所定のセット状態の液充填
容器は正常なセット状態の容器として搬送ベルト46上
を搬送された後、化粧箱42には、インクジェットプリ
ンター48等でロットNo、製造年月日がプリントされ
る。その後、液充填容器が収納された化粧箱42は、所
定数ケースに収納されて出荷される。
【0027】顧客は、入荷されたケースから液充填容器
が収納された化粧箱42を取り出し、これを自動現像機
に装着する。この場合、化粧箱42の形状、表示等によ
り化粧箱42は、逆様や裏返し等の状態では自動現像機
に装着できないように自動現像機の化粧箱の装着部の構
造が工夫されているため、化粧箱42の自動現像機に対
する装着にミスは生じない。なお、自動現像機に化粧箱
42を装着する際、化粧箱42内の容器に付されたマー
クと、化粧箱42の装着部に容器に付されたマークに対
応するマークを付しておくと、セットミスがより確実に
防止される。したがって、各液が充填された容器は、セ
ット状態で自動現像機に装着され、容器の「「数」、
「順番」、「品種」等が正常でない状態で装着されるこ
とはない。さらに、自動現像機側に化粧箱42内の容器
のマークを読み取る装置を装着すれば、自動現像機にお
ける容器のセットミスをより確実に防止することができ
る。
【0028】上記した実施の形態においては、化粧箱4
2の側面に設けられた孔42Aを介して予め容器に施さ
れたマーキングを読み取り、容器のセット状態が正常か
否かを検知する方法を示したが、このマーキングは必ず
しも必要ではない。例えば、容器自体が透明または半透
明であり、かつそれらの容器に充填される写真処理剤の
色相が異なり、写真処理剤が充填された容器の外面色相
によって品種の異なる容器を外部から識別可能であれ
ば、化粧箱42に収納された各々の容器の外面色相を検
知することによって化粧箱42に収納された容器のセッ
ト状態が正常であるか否かを判定することができる。
【0029】また、それぞれの容器にキャッピングされ
るキャップの形状や色を品種毎に変えて、キャッピング
した容器を化粧箱42に収納し、図2に示すように化粧
箱42の上面に設けられた孔42Bより化粧箱42の外
部に露出したキャップ12Aを識別することもできる。
キャップは、容器に充填される写真処理剤の品種に応じ
て、(1)キャップ天面の形状を変える、(2)キャッ
プの色を変える、(3)キャップの形状と色との組み合
わせを変える等の方法があり、これらの違いを検知する
手段は、上記した方法でよい。
【0030】本発明の写真処理剤セット製品の製造方法
においては、容器をマーキングを施す場合、予め容器に
マーキングをしてもよいが、セット製品生産ライン中の
液充填部の前後でマーキングをしてもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、化粧箱
内に容器を収納した状態で容器のセット状態が正常であ
るか否かを検知することができるので、最終的な写真処
理剤セット製品のセット状態を検知して正常なセット状
態の製品を出荷することが可能となる。請求項2に記載
の発明によれは、最終的な写真処理剤セット製品のセッ
ト状態をマーキングを介して検知するためより確実に正
常なセット状態の製品を出荷することが可能となる。請
求項3に記載の発明によれは、マーキングを施す工程が
不要となるので、正常なセット状態の写真処理剤セット
製品を製造する装置が簡略され、コストが低減できる。
請求項4に記載の発明によれば、化粧箱の強度低減を防
止しながら、容器のセット状態を検知することができ
る。請求項5に記載の発明によれば、化粧箱内に容器を
収納した状態で容器のセット状態が正常であるか否かを
検知することができるので、最終的な写真処理剤セット
製品のセット状態を検知して正常なセット状態の製品を
出荷することが可能な写真処理剤セット製品の製造方法
を提供することができる。請求項6に記載の発明によれ
ば、容器に対するマーキングを容易に行うことができ、
かつマークの検知が簡便なマーキングが可能である。請
求項7に記載の発明によれば、マークによる品種の違い
を容易にかつ簡便に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真処理剤セット製品の製造方法の好
ましい一実施の形態を示す概略的構成図である。
【図2】本発明の写真処理剤セット製品の製造方法にお
けるマーク検知方法の好ましい一実施の形態を示す概略
的構成図である。
【図3】写真処理剤セット製品の製造方法における従来
の単品種生産方式を示す概略的工程である。
【図4】写真処理剤セット製品の製造方法における従来
の多品種同時生産方式を示す概略的工程である。
【符号の説明】
10 ベルトコンベヤ 12 輸送ダンボール 16 カップ挿入装置 18 空容器コンベヤ 22A、22B、22C 加圧タンク 26A、26B、26C 液充填部 27A、27B、27C、 マーク検知手段 28A、28B、28C キャッピング部 32A、32B、32C ウェイトチェッカー 34 リジェクトコンベヤ 38 セット状態読み取り装置 40 制御装置 42 化粧箱

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる写真処理剤をそれぞれ空容
    器に充填し、これらの写真処理剤を充填した容器をセッ
    トで収納する化粧箱であって、該化粧箱内に収納され、
    写真処理剤が充填された容器が各々識別可能な個別の態
    様を有し、前記化粧箱に前記容器の個別態様を検知する
    ための孔を設けたことを特徴とする写真処理剤セット製
    品収納化粧箱。
  2. 【請求項2】 前記識別可能な個別の態様が、各々の容
    器に付されたマーキングであることを特徴とする請求項
    1に記載の写真処理剤セット製品収納化粧箱。
  3. 【請求項3】 前記識別可能な個別の態様が、各々の容
    器に充填された写真処理剤の色相に起因する容器の外面
    色相からなることを特徴とする請求項1に記載の写真処
    理剤セット製品収納化粧箱。
  4. 【請求項4】 前記孔が、化粧箱内に収納された容器の
    数に対応した複数の孔からなることを特徴とする請求項
    1に記載の写真処理剤セット製品収納化粧箱。
  5. 【請求項5】 複数の異なる写真処理剤をそれぞれ空容
    器に充填し、これらの写真処理剤を充填した容器をセッ
    トで化粧箱に収納する写真処理剤セット製品の製造方法
    において、前記空容器に予め該空容器に充填されるべき
    写真処理剤の品種に応じてマーキングする工程と、液充
    填容器を化粧箱に収納した請求項1の記載の化粧箱の孔
    を介して容器のマーキングを読み取り、容器のセット状
    態が正常か否かを検知する工程と、を有することを特徴
    とする写真処理剤セット製品収納化粧箱の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記マーキングする工程が、インクジェ
    ットプリント方式、ラベル貼付方式、刻印方式の少なく
    ともいずれかを用いることを特徴とする請求項5に記載
    の写真処理剤セット製品収納化粧箱の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記読み取りの方式が、カラーセンサー
    によるマーク色を検知する方法、マーキングによる画像
    をその色と形で検知する方法、フォトセンサーによるマ
    ーキングの反射位置または、反射するマーク数で検知す
    る方法の少なくともいずれかを用いることを特徴とする
    請求項5または請求項6に記載の写真処理剤セット製品
    収納化粧箱の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7234592B2 (en) 2003-06-27 2007-06-26 Fujifilm Corporation Photographic processing agent cartridge and container usable therein
JP2008207392A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd スクリーン印刷機

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US7234592B2 (en) 2003-06-27 2007-06-26 Fujifilm Corporation Photographic processing agent cartridge and container usable therein
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