JPH1130538A - 流量計 - Google Patents

流量計

Info

Publication number
JPH1130538A
JPH1130538A JP9199143A JP19914397A JPH1130538A JP H1130538 A JPH1130538 A JP H1130538A JP 9199143 A JP9199143 A JP 9199143A JP 19914397 A JP19914397 A JP 19914397A JP H1130538 A JPH1130538 A JP H1130538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower case
circuit board
wiring board
case member
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9199143A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamagishi
喜代志 山岸
Shinichi Inoue
眞一 井上
Atsushi Koike
淳 小池
Motohiro Yabusaki
素弘 薮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP9199143A priority Critical patent/JPH1130538A/ja
Publication of JPH1130538A publication Critical patent/JPH1130538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 流体に対する耐圧性の向上、断熱性や耐水性
の向上を図る。 【解決手段】 底部13の外側が管内を流れる流体に接
するように前記管に取り付けられるキャップ部材1、キ
ャップ部材の底部内側に配置した流量センサ15、温度
補償用サーミスタ17および配線基板3、キャップ部材
を閉塞する下側ケース部材5、下側ケース部材のキャッ
プ部材とは反対側に設けた回路基板7、下側ケース部材
の回路基板が設けられた部分を閉塞する上側ケース部材
9、ならびに、配線基板と回路基板とを接続するリード
線59を備える。下側ケース部材は、配線基板方向に延
びて配線基板を支持し、かつ配線基板と下側ケース部材
との間に密封された空間を形成する筒状部23を有し、
その内側に前記流量センサおよび温度補償用サーミスタ
が位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管内を流れる流体
の流量を計測する流量計に関し、特に、流量検出用のセ
ンサとして薄膜または厚膜製のものを用い、これを密封
して防水耐湿構造とするのに適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜または厚膜製の流量センサを用い、
防水耐湿構造とするのに適した流量計に関する技術とし
ては、例えば特開平9−79880号に開示されている
流量センサ装置が知られている。この装置は、図9に示
すように、底部の外側が管内を流れる流体に接するよう
に前記管に取り付けられるキャップ部材90と、キャッ
プ部材90の底部内側に配置した流量センサ91および
流体の温度を測定するためのサーミスタ92と、キャッ
プ部材90を密封して閉塞する蓋93と、流量センサ9
1およびサーミスタ92を外部に接続するためのプリン
ト基板94と、流量センサ91およびサーミスタ92を
外部に接続するために蓋93に貫通させて設けた端子9
5と、端子95とプリント基板94とを接続するととも
にプリント基板94を支持するコネクタ96とを備え、
蓋93を取り付けると同時に端子95がコネクタ96に
接続するようにして、防水耐湿構造とするのを容易にし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術によれば、流体の圧力によりキャップ部材の底部
が変形しやすいという問題がある。つまり、計測感度を
上げるためにはキャップ部材の厚さは薄い方が好ましい
が、そうすると、キャップ部材の強度が流体の圧力に耐
えられなくなる。また、断熱性および耐水・耐湿性の点
においても問題がある。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、流量計において、キャップ部材の底部が薄
くても、流体に対する十分な耐圧性が得られるように
し、さらには、断熱性や耐水性をより向上させることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の流量計は、底部の外側が管内を流れる流体に接
するように前記管に取り付けられるキャップ部材、前記
キャップ部材の底部内側に配置した、流量センサ、温度
補償用サーミスタおよび配線基板、前記キャップ部材を
閉塞する下側ケース部材、この下側ケース部材の前記キ
ャップ部材とは反対側に設けた回路基板、前記下側ケー
ス部材の前記回路基板が設けられた部分を閉塞する上側
ケース部材、ならびに、前記配線基板と前記回路基板と
を接続するリード線を備える。
【0006】前記流量センサは、前記キャップ部材底部
を介して前記流体により熱が奪われることによる温度変
化に応じて抵抗値が変化することにより前記流量に応じ
た流量出力を生成するための流量検出用抵抗を有する、
傍熱型または自己発熱型で薄膜または厚膜製のものであ
る。
【0007】前記温度補償用サーミスタは前記流体の温
度に応じた前記流量出力の変動を補償するように前記流
量検出用抵抗に直列または並列に接続された、薄膜また
は厚膜製のものである。
【0008】前記下側ケース部材は、前記配線基板方向
に延びて前記配線基板を支持し、かつ前記配線基板と前
記下側ケース部材との間に密封された空間を形成する筒
状部を有し、その内側に前記流量センサおよび温度補償
用サーミスタは位置する。
【0009】前記配線基板は、前記流量センサおよび温
度補償用サーミスタを前記回路基板に接続するための配
線を有し、かつその配線および配線基板は前記筒状部の
外側まで伸びている。
【0010】前記リード線は、前記配線基板の配線と前
記筒状部の外側において接続し、かつ前記筒状部の外側
および前記下側ケース部材に設けられた貫通穴を経て前
記回路基板に接続している。
【0011】前記回路基板は、前記流量検出用抵抗およ
び温度補償用サーミスタを含むブリッジ回路を形成して
前記流量に応じた流量出力を行う回路を有する。
【0012】これによれば、前記筒状部により、配線基
板を介してキャップ部材底部全体が支持されるため、キ
ャップ部材底部の変形防止が図られる。また、前記流量
センサ等を設けた密封空間と、前記リード線やそれと前
記配線基板との接続部とが、前記筒状部により隔てられ
るため、防水性をより向上させることができる。また、
回路基板を内蔵しているため、外気温が高温になって
も、制御回路への悪影響がなく、また、外部装置との配
線数も少なくて済む。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態におい
ては、前記筒状部の内側において前記キャップ部材の底
部に設けた前記流体の温度を測定するための温度測定用
サーミスタを有する。この温度測定用サーミスタは前記
流量センサおよび温度補償用サーミスタと同様にして前
記回路基板に接続されている。これにより、従来は別個
に取り付けていた温度測定用サーミスタの取付けの便宜
が図られる。
【0014】また、前記回路基板と下側ケースとの間を
密封された空間としても良く、その場合、断熱性の向上
や防水・防湿性の向上が図られる。
【0015】前記筒状部の外側の、前記キャップ部材、
配線基板および下側ケース部材とで囲まれた部分に、防
水・防湿用の樹脂を充填し、かつこの樹脂部分を前記貫
通穴を介して前記下側ケース部材の上面にまで及ばせ、
したがって前記リード線をこの樹脂部分を経て前記回路
基板に接続するようにしても良く、その場合、防水・防
湿性のさらなる向上が図られる。
【0016】また、前記回路基板の上面は、前記下側ケ
ース部材へかけて、熱伝導性および絶縁性が良好な樹脂
で覆うようにしても良く、その場合、回路基板の発熱の
防止および絶縁が図られる。以下、本発明の実施形態
を、実施例を通じてより具体的に説明する。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る流量計を示
す一部を破断した側面図である。同図に示すように、こ
の流量計は、底部の外側が所定の管内を流れる流体に接
するように前記管に取り付けられるステンレス製のキャ
ップ部材1、キャップ部材1の底部内側に配置した、流
量センサ15、温度補償用サーミスタ17および温度測
定用サーミスタ25、キャップ部材1を閉塞する下側ケ
ース部材5、下側ケース部材5のキャップ部材1とは反
対側に設けた回路基板7、下側ケース部材5の回路基板
7が設けられた部分を閉塞する上側ケース部材9、なら
びに、配線基板3と回路基板7とを接続するリード線1
1を備える。
【0018】流量センサ15および温度補償用サーミス
タ17は、キャップ部材1との間の良好な熱伝導性が確
保されるように、半田等により固定してある。温度測定
用サーミスタ25は、ビード型のものであり、シリコン
により、底部13の凹部16内に埋めてある。
【0019】図2は流量計の回路の一部を示す。同図に
示すように、流量センサ15は、キャップ部材1底部を
介して流体により熱が奪われることによる温度変化に応
じて抵抗値が変化することにより流量に応じた流量出力
を生成するための流量検出用抵抗19を有する。流量セ
ンサ15としては、ここでは、抵抗21によって熱を付
与する傍熱型で薄膜製のものを用いている。温度補償用
サーミスタ17は流体の温度に応じた流量出力の変動を
補償するように流量検出用抵抗19に直列または並列に
接続された、薄膜製のものである。
【0020】流量センサ15は、図8に示すように、基
板81上に厚さ5μmの積層膜80を設けたものであ
り、積層膜80は、下から、感温膜(サーミスタ)82
(流量検出用抵抗19)、感温膜82に接続した電極8
3、絶縁膜84、発熱体85(抵抗21)、発熱体85
に接続した電極86、および絶縁膜87を、この順に積
層したものである。
【0021】下側ケース部材5は、配線基板3方向に延
び、配線基板3を支持するとともに、配線基板3と下側
ケース部材5との間に密封された空間22を形成する筒
状部23を有し、流量センサ15および温度補償用サー
ミスタ17は筒状部23が配線基板3と結合する部分の
内側に位置する。筒状部23は、配線基板3に対してシ
リコン樹脂や熱硬化型の接着剤により結合させることが
でき、これにより、防水耐湿構造による空間22が容易
に形成されている。
【0022】下側ケース部材5のキャップ部材1への固
定は、エポキシ樹脂等の接着剤26により行われてい
る。その接着の際の接着剤26のはみ出しを防止するた
め、下側ケース部材5には、凸部28を設けてある。ま
た、ケース部材5がキャップ部材1から抜けるのを防止
するために、ケース部材5は、キャップ部材1に圧入さ
れた楔形部分30を有し、かつキャップ部材5の端部1
2はケース部材5の方へ折り曲げられている。なお、凸
部28の代わりに、キャップ部材1側に液溜りを設け
て、接着剤のはみ出しを防止することもできる。
【0023】配線基板3は、底部13に対し、エポキシ
樹脂を用いた接着等により固定してある。その固定の
際、配線基板3の周辺ではエポキシ樹脂24をキャップ
部材1の底部13から側壁59へかけて盛り上がるよう
に付与してキャップ部材1の強度を補い、流体の圧力に
対する耐圧性を向上させるようにするのが好ましい。
【0024】図3は配線基板3の平面図である。この図
に示すように、配線基板3には、貫通穴27、29、3
1が設けられており、これらの穴の部分に、底部13に
固定された流量センサ15、温度補償用サーミスタ17
および温度測定用サーミスタ25が位置する。配線基板
3はまた、流量センサ15、温度補償用サーミスタ17
および温度測定用サーミスタ25を回路基板7に接続す
るための配線33を有し、各配線33の端部は、配線基
板3が筒状部23と結合する部分34より外側に位置す
る端子35となっている。流量センサ15、温度補償用
サーミスタ17および温度測定用サーミスタ25は、各
配線33に対し、ワイヤボンディング等により接続され
ている。
【0025】リード線11の一方は、筒状部23の外側
の各端子35を介して配線基板3と接続し、他方は、筒
状部23の外側および下側ケース部材5に設けられた貫
通穴37を経て回路基板7に接続している。回路基板7
は、図2に示すように、流量検出用抵抗19および温度
補償用サーミスタ17を含むブリッジ回路を形成して流
量に応じた流量出力を行う回路を有する。図2には示さ
れていない温度測定用サーミスタ25は、回路基板7を
経て、そのまま外部に接続される。リード線11として
は、防水性を考慮し、被覆のないものを用いている。被
覆があると、被覆と導線との間を伝って水分が伝達しや
すくなるからである。
【0026】筒状部23の外側には、キャップ部材1、
配線基板3および下側ケース部材5とで囲まれた部分が
形成されており、その部分には防水・防湿用の樹脂41
が充填され、かつこの樹脂41部分は貫通穴37を介し
て下側ケース部材5の上面にまで及んでいる。したがっ
て、リード線11はこの樹脂41部分を経て回路基板7
に接続している。樹脂41としては、防水・防湿性に優
れ、かつステンレスとの接合性が良い、ウレタン樹脂が
好ましい。
【0027】回路基板7の上面は、下側ケース部材5の
内壁へかけて、熱伝導性および絶縁性が良好な樹脂、例
えばシリコン樹脂43で覆われている。また回路基板7
は、下側ケース部材5に対し、有機接着剤45により固
定されている。これにより、回路基板7と下側ケース5
との間には密封された空間39が形成されている。な
お、下側ケース部材5に対する回路基板7の固定は、下
側ケース部材5に設けたツメによって行ったり、ネジ止
めにより行ってもよい。
【0028】上側ケース部材9は、下側ケース部材5に
対し、有機接着剤による接着、超音波溶着、ワンタッチ
式の固定、タップネジ等により固定することができる。
上側ケース部材9と下側ケース部材5との間の回路基板
7上には空間47が形成されている。
【0029】図4に示すように、このような構成を有す
る流量計49は、管51に対し、底部13が管51内を
流れる流体53と、その流れの方向に平行に接するよう
に取り付けられる。取り付けは、下側ケース部材5およ
びキャップ部材1に設けられた貫通穴55(図1)を介
し、これら部材を管51にネジ52によりネジ止めする
ことにより行うことができる。
【0030】この状態において、図2の回路に所定の電
圧Vを印加すると、抵抗21は発熱するが、その熱はキ
ャップ部材の底部13を介して流体53により奪われる
ため、流量センサ15の温度は、流体53の流量に応じ
た温度となり、その温度に応じた電圧がブリッジ回路5
7から出力される。ただしそのときの流量センサ15の
温度は、流体53の流量のほか、流体53の温度によっ
ても変動する。温度補償用サーミスタ17はこのような
流体53の温度による変動を補償し、ブリッジ回路57
の出力が、流体53の流量にのみ依存するように作用す
る。ブリッジ回路57の出力は、増幅され、流量出力と
して、回路基板7の回路から出力される。
【0031】このとき、空間22は、外部に対する断熱
作用を果たすため、外部の温度の影響に左右されないよ
り正確な流量出力が得られる。また、この断熱効果は、
空間39および47によって、さらに高められている。
【0032】また、キャップ部材1は、感度向上のため
に薄い例えば厚さが0.2mmのステンレス板で構成さ
れるが、その底部13は、配線基板3およびこれを支持
する下側ケース部材5の筒部23により支持されている
ため、流体53の圧力により変形することはない。ま
た、キャップ部材1の側壁59部分も、内側に樹脂41
が充填されているため、変形することはない。さらに、
配線基板3の周辺のエポキシ樹脂24により、底部13
および側壁59の耐圧性が高められている。
【0033】また、何らかの原因で水分が空間47内に
侵入したとしても、樹脂41および43が存在するた
め、その水分が空間22にまで至って流量検出精度等に
悪影響を及ぼすことはない。また、この防水・防湿効果
は、リード線11を被覆のないものとしたことによりさ
らに向上している。つまり、被覆がないため、被覆とリ
ード線11との間を伝わって水分が空間22の方まで侵
入することはない。
【0034】なお、上述において、流量センサ15、温
度補償用サーミスタ17および温度測定用サーミスタ2
5はすべて1つの空間22により断熱されているが、各
素子毎に別個の空間により断熱するようにしてもよい。
つまり、空間22を壁により仕切ったり、小さな筒状部
を各素子毎に設けたりしても良い。
【0035】次に、空間22の効果を確認するために行
った実験について説明する。この実験は次のように行っ
た。
【0036】つまり、まず、キャップ部材1に流量セン
サ15、温度補償用サーミスタ17、配線基板3および
下側ケース5を取り付けてあるが、下側ケース5より上
の樹脂41、回路基板7、上側ケース9等は設けていな
い状態のものを4種類用意した。そのうちの第1のもの
は、図5(a)のように、空間22上方の下側ケース5
の部分に貫通穴61を設けたものである。第2のものは
図5(b)のように、空間22については、上述の実施
例と同様に特に何も加工を施していないものである。第
3のものは、図5(c)のように、空間22の上から1
/3までの部分にエポキシ樹脂63を配置したものであ
る。そして第4のものは、図5(d)のように、空間2
2の上から1/2までの部分にエポキシ樹脂63を配置
したものである。
【0037】次に、これら4種類のものそれぞれについ
て、管51に対して図4のような取付けを行い、管51
内に30℃の水を流すとともに流量センサ15の抵抗2
1に一定の電流を流した状態を継続させ、かつその状態
でしばらく経過してから、その状態においてさらにドラ
イヤによる熱風(60〜70℃)65の上方からの吹付
けを開始し、図示しないセンサにより流量センサ15お
よび温度補償用サーミスタ17の温度変化を測定した。
【0038】図6はこのときの流量センサ15の温度変
化を示し、図7はこのときの温度補償用サーミスタ17
の温度変化を示す。これらの図において、○印は図5
(a)の状態のもの、つまりケース5が無いのと同等の
状態のもの、△印は図5(b)の状態のもの、▲印は図
5(c)の状態のもの、そして□印は図5(d)の状態
のものについての温度変化を示す。
【0039】図6および図7に示されるように、流量セ
ンサ15および温度補償用サーミスタ17のいずれの場
合においても、図5(a)のケース無しの状態では温度
変化が大きく、他の状態では温度変化が小さいことがわ
かる。つまり、ケース無しの状態では、外気の影響を大
きく受ける。一方、図5(b)〜(c)のように、空間
22の容積の大小によっては、温度変化に差のないこと
がわかる。つまり、空間22の天井は低くて良く、天井
が流量センサ15や温度補償用サーミスタ17に接触し
なければ外気の影響はほとんど受けない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャップ部材の底部が薄くても、流体に対する十分な耐圧
性が得られるため、感度と耐圧性の両立を図ることがで
きる。また、断熱性や耐水・耐湿性をより向上させるこ
とができる。また、外気温が高温になっても、制御回路
への悪影響がない。また、外部装置との配線数も少なく
て済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る流量計を示す一部を
破断した側面図である。
【図2】 図1の流量計の回路の一部を示す回路図であ
る。
【図3】 図1の流量計の配線基板の平面図である。
【図4】 図1の流量計を管に取り付けた様子を示す図
である。
【図5】 空間22の効果を示す実験に使用した4種の
状態のものの断面図である。
【図6】 空間22の効果を示す実験において得られた
流量センサ15の温度変化を示すグラフである。
【図7】 空間22の効果を示す実験において得られた
温度補償用サーミスタ17の温度変化を示すグラフであ
る。
【図8】 図1の流量計で使用しうる流量センサの構造
図である。
【図9】 従来例に係る流量センサ装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1:キャップ部材、3:配線基板、5:下側ケース部
材、7:回路基板、9:上側ケース部材、11:リード
線またはリードフレーム、12:端部、13:底部、1
5:流量センサ、16:凹部、17:温度補償用サーミ
スタ、19:流量検出用抵抗、21:抵抗、22:密封
空間、23:筒状部、24:エポキシ樹脂、25:温度
測定用サーミスタ、26:接着剤、27,29,31:
貫通穴、28:凸部、30:楔形部分、33:配線、3
4:結合する部分、35:端子、37:貫通穴、41:
樹脂、43:シリコン樹脂、45:有機接着剤、39:
密封された空間、47:空間、49:流量計、51:
管、53:流体、55:貫通穴、59:側壁、61:貫
通穴、65:熱風。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮崎 素弘 埼玉県上尾市原市1333−2三井金属鉱業株 式会社総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部の外側が管内を流れる流体に接する
    ように前記管に取り付けられるキャップ部材、前記キャ
    ップ部材の底部内側に配置した、流量センサ、温度補償
    用サーミスタおよび配線基板、前記キャップ部材を閉塞
    する下側ケース部材、この下側ケース部材の前記キャッ
    プ部材とは反対側に設けた回路基板、前記下側ケース部
    材の前記回路基板が設けられた部分を閉塞する上側ケー
    ス部材、ならびに、前記配線基板と前記回路基板とを接
    続するリード線を備え、 前記流量センサは、前記キャップ部材底部を介して前記
    流体により熱が奪われることによる温度変化に応じて抵
    抗値が変化することにより前記流量に応じた流量出力を
    生成するための流量検出用抵抗を有する、傍熱型または
    自己発熱型で薄膜または厚膜製のものであり、 前記温度補償用サーミスタは前記流体の温度に応じた前
    記流量出力の変動を補償するように前記流量検出用抵抗
    に直列または並列に接続された、薄膜または厚膜製のも
    のであり、 前記下側ケース部材は、前記配線基板方向に延びて前記
    配線基板を支持し、かつ前記配線基板と前記下側ケース
    部材との間に密封された空間を形成する筒状部を有し、
    その内側に前記流量センサおよび温度補償用サーミスタ
    は位置し、 前記配線基板は、前記流量センサおよび温度補償用サー
    ミスタを前記回路基板に接続するための配線を有し、か
    つその配線および配線基板は前記筒状部の外側まで伸び
    ており、 前記リード線は、前記配線基板の配線と前記筒状部の外
    側において接続し、かつ前記筒状部の外側および前記下
    側ケース部材に設けられた貫通穴を経て前記回路基板に
    接続しており、 前記回路基板は、前記流量検出用抵抗および温度補償用
    サーミスタを含むブリッジ回路を形成して前記流量に応
    じた流量出力を行う回路を有することを特徴とする流量
    計。
  2. 【請求項2】 前記筒状部の内側において前記キャップ
    部材の底部に設けた前記流体の温度を測定するための温
    度測定用サーミスタを有し、この温度測定用サーミスタ
    は前記流量センサおよび温度補償用サーミスタと同様に
    して前記回路基板に接続されていることを特徴とする請
    求項1に記載の流量計。
  3. 【請求項3】 前記回路基板と下側ケースとの間には密
    封された空間が形成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の流量計。
  4. 【請求項4】 前記筒状部の外側には、前記キャップ部
    材、配線基板および下側ケース部材とで囲まれた部分が
    形成されており、その部分には防水・防湿用の樹脂が充
    填され、かつこの樹脂部分は前記貫通穴を介して前記下
    側ケース部材の上面にまで及んでおり、したがって、前
    記リード線はこの樹脂部分を経て前記回路基板に接続し
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の流量計。
  5. 【請求項5】 前記回路基板の上面は、それを保持して
    いる前記下側ケース部材へかけて、熱伝導性および絶縁
    性が良好な樹脂で覆われていることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の流量計。
JP9199143A 1997-07-10 1997-07-10 流量計 Pending JPH1130538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9199143A JPH1130538A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9199143A JPH1130538A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1130538A true JPH1130538A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16402872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9199143A Pending JPH1130538A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1130538A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110987106A (zh) * 2019-12-28 2020-04-10 安徽翼迈科技股份有限公司 一种防冻水表

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110987106A (zh) * 2019-12-28 2020-04-10 安徽翼迈科技股份有限公司 一种防冻水表
CN110987106B (zh) * 2019-12-28 2024-05-24 安徽翼迈科技股份有限公司 一种防冻水表

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2040046B1 (en) Flow sensor unit
US6862932B2 (en) Liquid level sensor
US11226303B2 (en) Gas sensor for measuring a concentration of an analysis gas
US3754201A (en) Heat sensitive detector
US11768122B2 (en) Liquid detection in a sensor environment and remedial action thereof
KR20020020747A (ko) 유량센서유닛과 이를 이용한 유량계 및 유량센서
JP2008088937A (ja) 検出装置及びエンジン制御装置
JP3983606B2 (ja) 圧力センサ
JPH1130538A (ja) 流量計
JP2000028411A (ja) 流量センサー及び流量検出装置
JPH1130539A (ja) 流量計
JPH1130542A (ja) 流量計
JPH11118566A (ja) 流量センサー
JPH11173885A (ja) 流量計
JPH11311559A (ja) センサー回路系
JPH1130540A (ja) 流量計
JPH1130541A (ja) 流量計
JPH08146026A (ja) サーミスタ流速センサーおよび液体用流量センサー
JPH08122160A (ja) 熱依存性検出装置
JPH09178596A (ja) 圧力センサ
JPH11153466A (ja) 流量センサー
US7513164B1 (en) Single diaphragm ATF differential pressure transducer
JP2019027803A (ja) 物理量センサ
JP3456647B2 (ja) 液体用流量センサー
KR102052540B1 (ko) 압력 센서 조립체