JPH11304980A - 上部格子板 - Google Patents

上部格子板

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JPH11304980A
JPH11304980A JP10109919A JP10991998A JPH11304980A JP H11304980 A JPH11304980 A JP H11304980A JP 10109919 A JP10109919 A JP 10109919A JP 10991998 A JP10991998 A JP 10991998A JP H11304980 A JPH11304980 A JP H11304980A
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core shroud
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Haruhiko Hatake
晴彦 畠
Yasuhiro Hattori
靖弘 服部
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレーションフロアー内で炉心シュラウドを
一体化できないプラントであっても、既設設備と同等の
性能を有する上部格子板を比較的低コストで提供する。 【解決手段】上部格子板は、炉心シュラウド内の複数本
の燃料集合体の上部側に格子状に配置され、その各燃料
集合体を支持する複数枚のグリッドプレート14…14
と、この各プレート14…14を保持する円環状のリム
胴10と、このリム胴10の軸方向の両端部に並設され
る上板12及び下板11とを備える。炉心シュラウドの
上部シュラウドA1(上部リング1、中間部リング2、
及び上部胴3)の内の中間部リング2に相当する箇所に
リム胴10と下板11とを一体に設ける。このリム胴1
0内に各グリッドプレート14…14を格子状に組み合
わせて配置する。上部リング1、中間部リング2、及び
上部胴3を互いに一体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原子炉の炉内構
造物における上部格子板に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉で搭載される上部格子板には、薄
板を組み合わせて格子部を形成するタイプとして、リム
胴、上板、下板、グリッププレート、ブロック、ピン等
で構成したものが知られている。この具体例を図2に示
す。
【0003】図2に示す従来例の上部格子板は、円環状
のリム銅100と、このリム胴100の軸方向の両端部
に配置される円環状の上板101および下板102と、
リム胴100内に配置される複数枚のグリッププレート
103…103とを備え、この各プレート103…10
3を井桁状に組み立てて複数の格子部を形成したもので
ある。この内、上板101はボルト104によりリム胴
100、また下板102は溶接によりリム胴100に取
り付けられている。
【0004】複数枚のグリッププレート103…103
は、その所定位置に設けた切り欠き部103a…103
aを互いに組み合わせることで全体として井桁状に設置
され、その各端部がそれぞれ複数個のブロック105…
105を介して溶接またはピン106…106によりリ
ム胴100に固定されている。
【0005】このように井桁状に組み立てられた上部格
子板は、複数本の燃料集合体を囲う円筒状シュラウド内
にその燃料集合体上部を支持する状態でシュラウドの上
部胴に取り付けられる。すなわち、上部格子板はシュラ
ウドとは別体の炉内構造物として。
【0006】ところで一方、近年のABWR(改良型沸
騰水型原子炉)で採用されている上部格子板では、シュ
ラウドの一部として一体に構成されるものであり、上部
格子板の格子部として平板に燃料集合体を支持する四角
い穴を削り出し、この穴を設けた平板をシュラウドの胴
部、すなわち上部胴及び上部リングに溶接で取り付けた
構造となっている。
【0007】このような一体削り出し型の上部格子板
は、その加工に多大な時間を要するため、特に地震等の
荷重条件が厳しく強度上の理由で必要とされる場合に適
用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たBWR型の上部格子板では、現状ではシュラウドの上
部胴と上部格子板との間に上部格子固定用のアニュラス
状(円環状)スペースを確保する必要があるため、この
制約を受けてシュラウドの上部胴等が大径化するといっ
た問題があった。また現状の確立されたシュラウド取替
工法では、炉心シュラウドを上半と下半とに分割してオ
ペレーションフロアー(以下「オペフロ」)まで搬入
し、このオペフロ内で溶接により一体化している。従っ
て、オペフロの高さが低いプラントの場合にはシュラウ
ドを一体化することが困難である。
【0009】この対策として、前記のようなプラントに
ついても前述のABWR型で採用されている構造、すな
わちシュラウドの上部リング、上部胴、及び中間部リン
グと一体化させた一体削り出し型の上部格子板を採用
し、これによりシュラウド/上部格子板の径方向寸法を
コンパクトにする案も考えられる。
【0010】しかしながら、一体削り出し型の上部格子
板の場合は、一般に製作コストが著しく増大し、材料調
達上の理由により格子の高さを従来より薄くしなければ
ならず、その結果、燃料集合体の支持条件が変化し、プ
ラントの耐震性が変化してしまうといった問題が想到さ
れる。
【0011】この発明は、このような従来の問題を考慮
してなされたものであり、オペレーションフロアー内で
炉心シュラウドを一体化できないプラントであっても、
既設設備と同等の性能を有する上部格子板を比較的低コ
ストで提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明にかかる上部格子板は、炉心シュラウド内
の複数本の燃料集合体の上部側に格子状に配置され且つ
その各燃料集合体を支持する複数枚の格子用プレート
と、この各プレートを保持する円環状のリム胴と、この
リム胴の軸方向の両端部に並設される上板及び下板とを
備え、前記炉心シュラウドの一部に少なくとも前記リム
胴を一体に設け、このリム胴内に前記各プレートを格子
状に組み立てて配置したことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明では、前記炉心シュラ
ウドの中間部リングに相当する箇所に少なくとも前記リ
ム胴を一体に設けてある。
【0014】請求項3記載の発明では、前記炉心シュラ
ウドの中間部リングに相当する箇所に前記リム胴と下板
とを一体に設けてある。
【0015】請求項4記載の発明では、前記炉心シュラ
ウドの中間部リング、上部胴、及び上部リングを互いに
一体に形成している。
【0016】請求項5記載の発明では、前記炉心シュラ
ウドの少なくとも中間部リングをその下部に配置される
炉心シュラウド構造体に対して取り外し可能に構成して
いる。これにより、シュラウド取り換え時に上方に位置
するオペレーションフロアーからのアクセスによる芯出
しが可能となる。
【0017】請求項6記載の発明では、前記上板を分割
構造で構成している。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる上部格子
板の実施の形態を図1に基づいて具体的に説明する。こ
こで使用する「上」及び「下」の言葉は、特に特に断ら
ない限り原子炉設置状態における上下の相対位置を意味
するものとする。
【0019】図1に示す上部格子板は、図示しない複数
本の燃料集合体を囲う円筒状の炉心シュラウドの上部シ
ュラウドA1の一部、すなわち互いに一体化された上部
リング1、中間部リング2、及び上部胴3の内の中間部
リング2に相当する部分にリム胴10及び下板11を一
体に形成し、このリム胴10の上面に円環状の上板12
をボルト13で取り付け、そのリム胴10の内部に複数
のグリッドプレート14…14を井桁状に配置して格子
部を構成したものである。この内、下板11は、中間部
リング2の内周面からシュラウド中心側に径方向に突出
させた環状形状で中間部リング2と一体に形成されてい
る。
【0020】このような上部格子板の組み立て方法を説
明する。
【0021】まず、リム胴10及び下板11を兼ねた中
間部リング2内で複数のグリッドプレート14…14を
互いにその所定位置に予め設けた切欠部を介して組み合
せて格子部を形成する。この各グリッドプレート14…
14の端部にピン15又は溶接によりブロック16を取
り付け、このブロック16をピン17、17を介して下
板11及び上板12に取り付けて中間部リング2内に固
定する。上板12はボルト13で中間部リング12に取
り付ける。
【0022】次いで、このように上部シュラウドA1で
格子状に組み立てた上部格子板を炉心シュラウドの下部
シュラウドA2に取り付ける。このシュラウド取り付け
に際し、上部シュラウドA1を、ABWR型の上部格子
板の場合と同様に上方にあるオペレーションフロアーか
らのアクセスによりボルト20により下部シュラウドA
2の上部に設けたフランジ21に固定する。ここで、上
部格子板固定用のボルト20は、前述の上板固定用のボ
ルト13を共用する構成でもよい。また必要に応じて上
板12を分割構造することも可能である。
【0023】次に、この実施の形態における上部格子板
の設定例を説明する。
【0024】まず、炉心シュラウドの中間部リング2に
相当する部分に上部格子板のリム胴10及び下板11を
一体に構築することにより、中間部リング2の内径がリ
ム胴11の内径と同一となる。これにより、上部格子板
を固定するためのアニュラス状のスペースが不要となる
ため、シュラウドの中間部リング2に相当する部分の少
なくとも外径を従来例の場合よりも小さく設定でき、こ
の中間部リング2の高さを上部格子板のリム胴10の高
さ+下板11の高さで規定できる。
【0025】これに合わせて、中間部リング2から上部
側に延びる上部胴3に相当する部分の外径/内径も従来
例の場合よりも小さく設定でき、この上部胴3の高さを
中間部リング2の上面すなわち上部格子板のリム胴10
の上面と上部リング1の下面との間の高さで規定でき
る。同様の理由により、この上部側の上部リング1に相
当する部分についても現状のプラントの場合よりも小さ
く設定できる。
【0026】従って、シュラウドの上部リング1、中間
部リング2、上部胴3を一体に構成し、その中間部リン
グ2に相当する部分に上部格子板のリム胴10を兼用し
た構造を採用する場合には、上部格子板の全体の高さを
従来例(現状のシュラウド)の場合の上部リングの上面
から上部格子板の下板下面までの高さで設定でき、その
外径を少なくとも従来例のアニュラス状スペース分が不
要となる分、縮小できる。ここで、上部リング1と上部
胴3とに相当する部分の内径も従来例より縮小でき、中
間部リング2に相当する部分の内径は既設の上部格子板
リム胴の内径と同一に設定できる。
【0027】従って、この実施の形態によれば、上部シ
ュラウドと上部格子板を一体化することにより上部格子
板の固定用スペースを低減して従来例の上部シュラウド
の少なくとも上部胴に相当する部分の径サイズを縮小で
き、シュラウド単体の高さ方向の寸法も小さくできるこ
とから、炉内構造物のより一層のコンパクト化を図るこ
とができる。
【0028】これに加え、中間部リング内にグリッドプ
レートを組み立てる構造を採用したことにより、従来例
の一体削り出し型の場合と比べて平板から格子を削り出
す工数の大きな作業が不要となり、その結果、歩留まり
もよくなり、製作コストを大幅に低減できる。
【0029】その結果、オペレーションフロアーの高さ
が低いためにそのオペフロ内でシュラウドの組み立てが
困難な場合であっても、取り替えに必要なシュラウドと
上部格子板と低コストで提供できる。従って、より実用
的な上部格子板を建設プラントや改造用の炉内構造物と
して適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、オペレーションフロアー内で炉心シュラウドを一体
化できないプラントの場合であっても、既設設備と同等
又はそれ以上の性能を有する上部格子板を簡素に且つ比
較的低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる上部格子板の実施の形態にお
ける全体構造を説明する概略側面図。
【図2】従来例の上部格子板の全体構造を説明する概略
斜視図。
【符号の説明】
1 上部リング 2 中間部リング 3 上部胴 10 リム胴 11 下板 12 上板 13 ボルト 14 グリッドプレート 15 ピン 16 ブロック 17、17 ピン 20 ボルト 21 フランジ A1 上部シュラウド A2 下部シュラウド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心シュラウド内の複数本の燃料集合体
    の上部側に配置され且つその各燃料集合体を支持する複
    数枚の格子用プレートと、この各プレートを保持する円
    環状のリム胴と、このリム胴の軸方向の両端部に並設さ
    れる上板及び下板とを備え、前記炉心シュラウドの一部
    に少なくとも前記リム胴を一体に設け、このリム胴内に
    前記各プレートを格子状に組み立てて配置したことを特
    徴とする上部格子板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記炉心
    シュラウドの中間部リングに相当する箇所に少なくとも
    前記リム胴を一体に設けたことを特徴とする上部格子
    板。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、前記炉心
    シュラウドの中間部リングに相当する箇所に前記リム胴
    と下板とを一体に設けたことを特徴とする上部格子板。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項記載
    の発明において、前記炉心シュラウドの中間部リング、
    上部胴、及び上部リングを互いに一体に形成したことを
    特徴とする上部格子板。
  5. 【請求項5】 請求項4項記載の発明において、前記炉
    心シュラウドの少なくとも中間部リングをその下部に配
    置される炉心シュラウド構造体に対して取り外し可能に
    構成したことを特徴とする上部格子板。
  6. 【請求項6】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    の発明において、前記上板を分割構造で構成したことを
    特徴とする上部格子板。
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