JPH11302114A - 防菌防カビ剤 - Google Patents

防菌防カビ剤

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JPH11302114A
JPH11302114A JP11103298A JP11103298A JPH11302114A JP H11302114 A JPH11302114 A JP H11302114A JP 11103298 A JP11103298 A JP 11103298A JP 11103298 A JP11103298 A JP 11103298A JP H11302114 A JPH11302114 A JP H11302114A
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JP
Japan
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unsaturated aliphatic
iodine compound
fungicidal
unsaturated
acid
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Withdrawn
Application number
JP11103298A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kaiho
龍夫 海宝
Nobuyuki Takahashi
宣行 高橋
Hideyuki Yamaguchi
秀幸 山口
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨウ素化合物が含まれてなる防菌防カビ剤に
おいて、それが着色や変色してしまうことのないものを
提供する。 【解決手段】 ヨウ素化合物とともに、不飽和脂肪族炭
化水素類、不飽和脂肪族アルコール類または不飽和脂肪
酸が含まれてなる防菌防カビ剤とすることにより、課題
を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効成分にヨウ素
化合物が含まれて構成される防菌防カビ剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ヨウ素系の防菌防カビ剤は安
全性が高く、しかもその抗菌スペクトルの広いことが知
られている。中でもジヨードメチル-p-トリルスルホン
(以下、DMTSと略す)や3-ヨード-2-プロピニルブ
チルカーバメート(以下、IPBCと略す)は安全性が
特に高く、各種工業用原材料、工業製品、または建材な
どの防菌防カビ剤として、好ましく用いられる化合物で
ある。
【0003】通常、上記したようなヨウ素化合物は防菌
防カビ剤として使用される際、予めアルコール類やケト
ン類、あるいは白灯油やキシレンなどといった適当な有
機溶媒に溶解され、そして使用されることが多いが、こ
のようなヨウ素化合物の溶液は、光照射や熱など、環境
によっては該化合物中のヨウ素が遊離し、このためしば
しば着色や変色を起こすという性質があった。
【0004】このような着色や変色といった性質は、と
きには被添加物を変色させる可能性もあるため、有効成
分としてヨウ素化合物が含まれてなる防菌防カビ剤にお
いてはその状況や環境の良否に関わらず、着色や変色を
防止することが要求される。
【0005】従来は上記の防止策として、チオ硫酸塩、
重硫酸塩、亜リン酸、硫化水素、硫酸ヒドラジン、また
は亜ヒ酸などといった無機化合物をも添加し、その還元
作用により着色や変色を防止することが試みられていた
が、これらのような化合物は有機溶媒に対し比較的難溶
性であるため、必ずしも十分な効果が発揮されているも
のではなかった。
【0006】また、上記無機化合物を懸濁状態において
さらに界面活性剤を添加し、水との混和性をよくして無
機化合物の溶解性を高め、そして使用するといったこと
も考えられるが、使用物質が多くなるとともに調合操作
も煩雑さを増し、実用的ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、ヨ
ウ素化合物が含まれてなる防菌防カビ剤において、それ
が着色あるいは変色してしまうことを前記従来技術にも
増し、効果的に防止できることを可能にした防菌防カビ
剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を達成するために鋭意探索研究および検討を重ねて
きた結果、不飽和脂肪族炭化水素類、不飽和脂肪族アル
コール類または不飽和脂肪酸を添加するということによ
り防菌防カビ剤の着色や変色が大幅に抑制でき、目的が
十分達成されるものであることを見いだし、本発明に到
った。
【0009】すなわち、本発明は、(1) ヨウ素化合物と
不飽和脂肪族炭化水素類、不飽和脂肪族アルコール類ま
たは不飽和脂肪酸が含まれてなる防菌防カビ剤であり、
また、(2) ヨウ素化合物がIPBCである上記(1)に記
載の防菌防カビ剤であり、また、(3) ヨウ素化合物の1
重量部あたり、0.5〜20重量部の不飽和脂肪族炭化水素
類、不飽和脂肪族アルコール類および/または不飽和脂
肪酸が含まれてなる上記(1)または(2)に記載の防菌防カ
ビ剤であり、また、(4) 不飽和脂肪族炭化水素類、不飽
和脂肪族アルコール類または不飽和脂肪酸が、シクロヘ
キセン、シクロペンテン、シクロオクテン、酢酸ビニル
モノマー、アリルアルコール、プロパルギルアルコー
ル、オレイン酸、リノール酸、およびリノレン酸の群か
ら選ばれる1種もしくは2種以上のものである上記
(1),(2)または(3)に記載の防菌防カビ剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の防菌防カビ剤で用いられ
るヨウ素化合物としては、たとえばDMTS、IPB
C、または2,3,3-トリヨードアリルアルコールといった
化合物が挙げられる。
【0011】また、本発明における防菌防カビ剤におい
ては、少なくともヨウ素化合物とともに、不飽和脂肪族
炭化水素類、不飽和脂肪族アルコール類または不飽和脂
肪酸が必須の成分である。これら不飽和脂肪族炭化水素
類、不飽和脂肪族アルコール類または不飽和脂肪酸とし
ては、たとえばシクロヘキセン、シクロペンテン、シク
ロオクテン、酢酸ビニルモノマー、アリルアルコール、
プロパルギルアルコール、オレイン酸、リノール酸、ま
たはリノレン酸が挙げられ、1種のみならず、2種以上
が用いられても構わない。これらのうちでも、シクロヘ
キセンやオレイン酸は本発明の目的をより効果的に達成
する作用が高く、好ましく用いることのできる物質であ
る。
【0012】本発明における防菌防カビ剤では、上記し
た不飽和脂肪族炭化水素類、不飽和脂肪族アルコール類
または不飽和脂肪酸の使用量は、ヨウ素化合物の1重量
部あたり通常0.5〜20重量部の範囲、より好ましくは5
〜10重量部の範囲である。この量が0.5重量部未満であ
っては防菌防カビ剤の変色や着色を十分防止することが
困難である。また20重量部を越えて使用しても効果的に
は差が認められないばかりか、有効成分の含有割合が減
少するとともに不経済でもあり、好ましくない。
【0013】本発明の防菌防カビ剤は、ヨウ素化合物と
不飽和脂肪族炭化水素類、不飽和脂肪族アルコール類ま
たは不飽和脂肪酸を混合したそのものを直接使用するこ
ともできるが、通常はその使用目的から、水、メタノー
ル、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、アセトン、メチルエチルケトン、エチルエーテ
ル、n-ヘキサン、白灯油、トルエン、キシレン、シクロ
ヘキサン、ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリ
ジノン、酢酸エチル、フタル酸エステル類、ジメチルス
ルホキシドなどといった液体担体に溶解され、そして使
用される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の防菌防カビ剤を実施例により
さらに説明する。これらは一具体例であり、本発明の防
菌防カビ剤の範囲がこれらによって何らの制限を受けた
りするものではない。以下において、部および%は全て
重量基準であり、また着色度合いについては光電比色計
を使用し、吸光度を測定してその値により評価した(セ
ルはいずれについても10mmのものを使用し測定し
た。)。
【0015】実施例1 白灯油中にIPBCが2%濃度、およびシクロヘキセン
が5%濃度となるように加え溶解させた。この溶液を蛍
光灯の照射下、温度15℃の条件に置き、定日的にサンプ
リングしながらその着色度合いを測定した。結果を表1
に示す。
【0016】実施例2 前記実施例1において、シクロヘキセンの使用に代えて
オレイン酸を同濃度となるよう使用した他は全て同様に
操作し、着色度合いを測定した。結果を表1に示す。
【0017】実施例3 前記実施例1において、シクロヘキセンの使用に代えて
プロパルギルアルコールを同濃度となるよう使用した他
は全て同様に操作し、着色度合いを測定した。結果を表
1に示す。
【0018】比較例1 前記実施例1において、シクロヘキセンの無添加のもの
について行った他は全て同様に操作し、着色度合いを測
定した。結果を表1に示す。
【0019】比較例2 前記実施例1において、シクロヘキセンに代え、チオ硫
酸ナトリウムを5%濃度となるように加えて行った他は
全て同様に操作し、着色度合いを測定した。結果を表1
に示す。
【0020】
【表1】
【0021】実施例4 キシレンにIPBCが2%濃度、およびシクロヘキセン
が5%濃度となるように加え溶解させた。この溶液を暗
所、温度40℃の条件に置き、定日的にサンプリングしな
がらその着色度合いを測定した。結果を表2に示す。
【0022】実施例5 前記実施例4において、シクロヘキセンの使用に代え、
酢酸ビニルモノマーを5%濃度となるように加え溶解さ
せて行った他は全て同様に操作し、着色度合いを測定し
た。結果を表2に示す。
【0023】比較例3 前記実施例4において、シクロヘキセンの無添加のもの
について行った他は全て同様に操作し、着色度合いを測
定した。結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】実施例6〜9 キシレンにIPBCが2%濃度、およびシクロヘキセン
濃度がそれぞれ表3に示す濃度となるように加え溶解さ
せた。この溶液を蛍光灯の照射下、温度15℃の条件に
置き、定日的にサンプリングしながらその着色度合いを
測定した。結果を表3に示す。
【0026】
【表3】 (注;実施例9のものは、キシレンを用いずに、IPBCおよびシクロヘキセン とからなるもので行ったものである。)
【0027】
【発明の効果】以上の実施例、比較例の結果からも明ら
かなように、ヨウ素化合物と不飽和脂肪族炭化水素類、
不飽和脂肪族アルコール類または不飽和脂肪酸が含まれ
てなる本発明の防菌防カビ剤は、光照射下および比較的
高温下などといった過酷な環境においても、着色や変色
するようなものでないことが、表1〜3に示した結果か
ら明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 37/02 A01N 37/02 37/06 37/06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨウ素化合物と不飽和脂肪族炭化水素
    類、不飽和脂肪族アルコール類または不飽和脂肪酸が含
    まれてなる防菌防カビ剤。
  2. 【請求項2】 ヨウ素化合物が、3-ヨード-2-プロピニ
    ルブチルカーバメートである請求項1に記載の防菌防カ
    ビ剤。
  3. 【請求項3】 ヨウ素化合物の1重量部あたり、0.5〜2
    0重量部の不飽和脂肪族炭化水素類、不飽和脂肪族アル
    コール類および/または不飽和脂肪酸が含まれてなる請
    求項1または2に記載の防菌防カビ剤。
  4. 【請求項4】 不飽和脂肪族炭化水素類、不飽和脂肪族
    アルコール類または不飽和脂肪酸が、シクロヘキセン、
    シクロペンテン、シクロオクテン、酢酸ビニルモノマ
    ー、アリルアルコール、プロパルギルアルコール、オレ
    イン酸、リノール酸、およびリノレン酸の群から選ばれ
    る1種もしくは2種以上のものである請求項1,2また
    は3に記載の防菌防カビ剤。
JP11103298A 1998-04-21 1998-04-21 防菌防カビ剤 Withdrawn JPH11302114A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011522786A (ja) * 2008-04-30 2011-08-04 アーチ ティンバー プロテクション リミテッド ハロアルキニル化合物、アゾール、及び不飽和酸を含む、抗変色菌(antisapstain)組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011522786A (ja) * 2008-04-30 2011-08-04 アーチ ティンバー プロテクション リミテッド ハロアルキニル化合物、アゾール、及び不飽和酸を含む、抗変色菌(antisapstain)組成物
JP2016094400A (ja) * 2008-04-30 2016-05-26 アーチ ティンバー プロテクション リミテッド ハロアルキニル化合物、アゾール、及び不飽和酸を含む、抗変色菌(antisapstain)組成物

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