JPH1130183A - 冷凍装置用圧縮機 - Google Patents

冷凍装置用圧縮機

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JPH1130183A
JPH1130183A JP18368697A JP18368697A JPH1130183A JP H1130183 A JPH1130183 A JP H1130183A JP 18368697 A JP18368697 A JP 18368697A JP 18368697 A JP18368697 A JP 18368697A JP H1130183 A JPH1130183 A JP H1130183A
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JP
Japan
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compressor
electrode
terminal
glass seal
refrigeration system
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JP18368697A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ishida
智 石田
Yasuhiro Iwata
育弘 岩田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 冷凍装置用圧縮機において、ターミナル部分
の損壊に起因する冷媒の漏洩を確実に防止して高い安全
性を確保する。 【解決手段】 圧縮機ケーシング11の外周壁に、金属
製のベース材13とそれに対してガラスシール22によ
り気密性及び絶縁性を確保した状態で金属製の電極20
を備えたターミナル5を設け、ターミナル5の電極20
を介してモーターに外部電源から給電するものにおい
て、電極20の温度上昇によるガラスシール22の溶融
阻止手段Xを備える。電極20に過電流が流れたとして
も、ガラスシール22が溶融することが未然に阻止さ
れ、電極20の取り付け部分からの冷媒ガスが外部へ漏
洩することが確実に防止される。冷媒が可燃性冷媒であ
ったとしても、冷凍装置の運転上の安全性が確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍装置用圧縮
機に関し、さらに詳しくはかかる圧縮機におけるターミ
ナル部分の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に冷凍装置に採用される冷媒圧縮用
の圧縮機としては、密閉容器状の圧縮機ケーシング内に
ベーン機構、モーター等の冷媒圧縮に関与する機器を内
蔵配置した密閉型圧縮機が採用される。かかる密閉型の
圧縮機においては、上記圧縮機ケーシング内に配置した
モーターに外部電源から給電を行うためにターミナルを
備えている。
【0003】かかる冷凍装置用圧縮機におけるターミナ
ルは、図11に示す如き構造を備えている。即ち、図1
1において符号51は圧縮機50の圧縮機ケーシングで
あり、該圧縮機ケーシング51の適所には開口56が設
けられている。そして、この圧縮機ケーシング51の開
口56に、次述するターミナル52が取り付けられてい
る。尚、密閉型圧縮機50の構造上の特徴として、圧縮
された冷媒(ガス冷媒)は、上記圧縮機ケーシング51
の上部空間に貯留され、該上部空間に接続された冷媒管
(図示省略)により冷媒循環系に送られるものであり、
従って上記圧縮機ケーシング51の上記ターミナル52
装着部位には、圧縮機50の運転中は冷媒圧力が内圧と
して常時作用している。
【0004】上記ターミナル52は、上記圧縮機ケーシ
ング51の開口56に取り付けられるベース部材53を
備えている。このベース部材53は、例えば金属板を深
絞りして得られる「略ハット状」の形態をもち、上記圧
縮機ケーシング51の開口56に対してその内部側から
嵌挿配置され、その縁部53bは上記開口56の口縁部
分に衝合され且つ溶接により一体的に接合され、所要の
気密性を確保している。また、このベース部材53の底
部53aは、上記開口56を通して上記圧縮機ケーシン
グ51の外部側へ突出している。そして、この底部53
aには、これを板厚方向に貫通する挿入孔57が形成さ
れるとともに、該挿入孔57には、金属製の電極54が
その両端をそれぞれ上記底部53aの両側へ延出させた
状態で嵌挿配置されている。そして、この電極54と上
記挿入孔57との隙間には、ガラスシール66が封入さ
れており、該ガラスシール66によって上記電極54と
上記ベース部材53との間における気密性と絶縁性とが
確保されている。また、この電極54は、上記底部53
aの内外両面側にそれぞれ配置した絶縁樹脂材でなる絶
縁体64,65により、上記ガラスシール66と共に上
記底部53aに固定保持されている。
【0005】また、上記電極54の外端部54aには接
点55が固着されるとともに、該接点55にはコネクタ
ー62を介して電源ケーブル61が接続されている。ま
た、上記電極54の内端部54bには、モーター(図示
省略)から延びるリード線63が接続されており、該モ
ーターは上記電極54及び電源ケーブル61を介して外
部電源に接続され、該外部電源からの給電を受けて運転
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧縮機50
においては、例えば過負荷により上記電極54部分に過
電流が流れ、上記電極54が異常過熱することが起こり
得る。かかる場合、上記電極54の異常過熱により、該
電極54よりも融点の低い上記ガラスシール66が先に
溶融し、該ガラスシール66による上記電極54の固着
作用が失われ、該電極54が上記ケーシング51内の冷
媒ガス圧力を受けて上記挿入孔57から外部へ押し出さ
れ、該挿入孔57を通して上記ケーシング51内から冷
媒ガスが外部へ漏洩することになる。
【0007】かかる場合、上記冷媒が従来一般的に使用
されていたフロン等の不燃性冷媒であれば大きな問題と
はならない。
【0008】ところが、近年、冷凍装置においては、フ
ロン冷媒による地球環境の汚染等の問題に鑑み、冷凍装
置の作動冷媒として、地球環境への影響の少ないHFC
系冷媒やプロパン等の自然冷媒を採用する傾向にある。
HFC冷媒はオゾン層を破壊しないが、効率向上のため
には可燃性のHFC23が欠かせない。また、自然冷媒
は、オゾン層破壊や地球温暖化の原因とならず、環境に
与える悪影響は少ないものの、可燃性という性状を有し
ている。従って、例えば、かかる自然冷媒等の可燃性冷
媒を作動冷媒として採用した冷凍装置にあっては、上述
の如く上記圧縮機50において上記電極54が脱落しそ
の脱落部分から圧縮機50内部の冷媒が外部へ漏洩する
と、該冷媒が可燃性を有するがために、冷凍装置の安全
性の確保という点において看過できない大きな問題とな
る。しかるに、従来の冷凍装置においては、かかる電極
54の異常過熱に起因する冷媒の漏洩を防止するという
観点からの技術開発はほとんど為されていない。
【0009】そこで本願発明は、冷凍装置に適用される
圧縮機において、ターミナル部分の損壊に起因する冷媒
の漏洩を確実に防止して高い安全性を確保することを目
的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0011】本願の第1の発明では、図1〜図7に例示
するように、モーターにより駆動される圧縮機構部を内
蔵した圧縮機ケーシング11を備えるとともに、該圧縮
機ケーシング11の外周壁には、該圧縮機ケーシング1
1の内部に臨むようにして固定配置された金属製のベー
ス材13と、該ベース材13に対してガラスシール22
により気密性及び絶縁性を確保した状態で取り付けられ
た金属製の電極20とを備えたターミナル5が設けら
れ、上記ターミナル5の上記電極20を介して上記圧縮
機ケーシング11内の上記モーターに外部電源から給電
するようにした冷凍装置用圧縮機において、上記ターミ
ナル5に、上記電極20の温度上昇による上記ガラスシ
ール22の溶融を阻止する溶融阻止手段Xを備えたこと
を特徴としている。
【0012】本願の第2の発明では、図2及び図3に例
示するように、上記第1の発明にかかる冷凍装置用圧縮
機において、上記溶融阻止手段Xを、上記ガラスシール
22よりも低融点の金属材で形成され、上記外部電源か
らの電源ケーブル6を上記電極20の外端部20aに、
又は上記モーターから延びるリード線8を上記電極20
の内端部20bに接続される低融点接続材26で構成し
たことを特徴としている。
【0013】本願の第3の発明では、図4に例示するよ
うに、上記第1の発明にかかる冷凍装置用圧縮機におい
て、上記溶融阻止手段Xを、上記電極20の外端部20
aに接続される電源ケーブル6の途中に、又は上記モー
ターから延びるリード線8の途中に介装配置される金属
ヒューズ28aで構成したことを特徴としている。
【0014】本願の第4の発明では、図5及び図6に例
示するように、上記第1の発明にかかる冷凍装置用圧縮
機において、上記溶融阻止手段Xを、上記電極20の近
傍に配置されて該電極20の温度を検知し電極温度が所
定値以上である時に上記外部電源から上記モーターへの
給電を停止させる感温作動部材31で構成したことを特
徴としている。
【0015】本願の第5の発明では、図5及び図6に例
示するように、上記第4の発明にかかる冷凍装置用圧縮
機において、上記感温作動部材31を、上記ターミナル
5に設けられる複数の電極20,20,・・のそれぞれ
に対して略等距離の位置に設けたことを特徴としてい
る。
【0016】本願の第6の発明では、図7に例示するよ
うに、上記第4の発明にかかる冷凍装置用圧縮機におい
て、上記外部電源を、上記各電極20,20,・・の外
端部20a,20a,・・に対して着脱自在に嵌合され
るコンセント体35を介して該各電極20,20,・・
に接続可能とするとともに、上記感温作動部材31を上
記コンセント体35内に組み込んだことを特徴としてい
る。
【0017】本願の第7の発明では、図8に例示するよ
うに、モーターにより駆動される圧縮機構部を内蔵した
圧縮機ケーシング11を備えるとともに、該圧縮機ケー
シング11の外周壁には、該圧縮機ケーシング11の内
部に臨むようにして固定配置された金属製のベース材1
3と、該ベース材13に対してガラスシール22により
気密性及び絶縁性を確保した状態で取り付けられた金属
製の電極20とを備えたターミナル5が設けられ、上記
ターミナル5の上記電極20を介して上記圧縮機ケーシ
ング11内の上記モーターに外部電源から給電するよう
にした冷凍装置用圧縮機において、上記ターミナル5
に、上記電極20の温度上昇により上記ガラスシール2
2が溶融した状態において上記電極20が上記ベース材
13から離脱するのを阻止する離脱阻止手段Yを設けた
ことを特徴としている。
【0018】本願の第8の発明では、図8に例示するよ
うに、上記第7の発明にかかる冷凍装置用圧縮機におい
て、上記離脱阻止手段Yを、上記ベース材13の内面側
において上記電極20及び上記ガラスシール22を被包
する如く充填成形されたセラミック充填体25で構成さ
れていることを特徴とする冷凍装置用圧縮機。
【0019】本願の第9の発明では、図9及び図10に
例示するように、モーターにより駆動される圧縮機構部
を内蔵した圧縮機ケーシング11を備えるとともに、該
圧縮機ケーシング11の外周壁には、該圧縮機ケーシン
グ11の内部に臨むようにして固定配置された金属製の
ベース材13と、該ベース材13に対してガラスシール
22により気密性及び絶縁性を確保した状態で取り付け
られた金属製の電極20とを備えたターミナル5が設け
られ、上記ターミナル5の上記電極20を介して上記圧
縮機ケーシング11内の上記モーターに外部電源から給
電するようにした冷凍装置用圧縮機において、上記ター
ミナル5に、該ターミナル5の外側を所要の容積をもっ
て気密的に囲繞する気密ケーシング15を取り付けたこ
とを特徴としている。
【0020】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0021】 本願の第1の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、モーターにより駆動される圧縮機構部
を内蔵した圧縮機ケーシング11を備えるとともに、該
圧縮機ケーシング11の外周壁には、該圧縮機ケーシン
グ11の内部に臨むようにして固定配置された金属製の
ベース材13と、該ベース材13に対してガラスシール
22により気密性及び絶縁性を確保した状態で取り付け
られた金属製の電極20とを備えたターミナル5が設け
られ、上記ターミナル5の上記電極20を介して上記圧
縮機ケーシング11内の上記モーターに外部電源から給
電するようにした冷凍装置用圧縮機において、上記ター
ミナル5に、上記電極20の温度上昇による上記ガラス
シール22の溶融を阻止する溶融阻止手段Xを備えてい
るので、例え何らかの原因によって上記電極20に過電
流が流れたとしても、上記溶融阻止手段Xによって上記
電極20の周囲を封入しこれを保持する上記ガラスシー
ル22が溶融することが未然に防止されるので、該電極
20の取り付け部分から上記圧縮機ケーシング11内の
冷媒ガスが外部へ漏洩することが阻止される。従って、
例え上記冷媒が可燃性冷媒であったとしても、これが外
部へ漏洩することがないことから、冷凍装置の運転上の
安全性が確保され、延いては冷凍装置の商品価値の向上
が期待できるものである。
【0022】 本願の第2の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、上記溶融阻止手段Xを、上記ガラスシ
ール22よりも低融点の金属材で形成され、上記外部電
源からの電源ケーブル6を上記電極20の外端部20a
に、又は上記モーターから延びるリード線8を上記電極
20の内端部20bに接続される低融点接続材26で構
成しているので、例え何らかの原因によって上記電極2
0に過電流が流れこれが過熱したとしても、該電極20
の熱を受けて上記ガラスシール22が溶融するより先
に、該ガラスシール22よりも融点の低い上記低融点電
極26が溶融して上記電極20への接続状態が解除さ
れ、これによって上記電極20への通電が阻止される。
従って、該電極20の温度上昇が、上記ガラスシール2
2が溶融に至る温度に達する以前に停止され、該ガラス
シール22による気密保持及び上記電極20の固定作用
が持続され、この結果、外部への冷媒の漏洩が確実に防
止され、冷凍装置の運転上の安全性が確保されるもので
ある。
【0023】 本願の第3の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、上記溶融阻止手段Xを、上記電極20
の外端部20aに接続される電源ケーブル6の途中に、
又は上記モーターから延びるリード線8の途中に介装配
置される金属ヒューズ28aで構成しているので、例え
何らかの原因によって上記電極20に過電流が流れたと
しても、過電流によって上記電極20が過熱する以前
に、上記金属ヒューズ28aが溶断し、上記電極20へ
の通電が阻止される。従って、該電極20の温度上昇
が、上記ガラスシール22が溶融に至る温度に達する以
前に停止され、該ガラスシール22による気密保持及び
上記電極20の固定作用が持続され、この結果、外部へ
の冷媒の漏洩が確実に防止され、冷凍装置の運転上の安
全性が確保されるものである。
【0024】 本願の第4の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、上記溶融阻止手段Xを、上記電極20
の近傍に配置されて該電極20の温度を検知し電極温度
が所定値以上である時に上記外部電源から上記モーター
への給電を停止させる感温作動部材31で構成している
ので、例え何らかの原因によって上記電極20に過電流
が流れたとしても、過電流によって上記電極20の温度
が上記所定値に達した時点で上記感温作動部材31が作
動して上記外部電源から上記モーターへの給電が停止さ
れ、上記電極20のそれ以上の温度上昇が阻止される。
従って、上記電極20の温度上昇によって上記ガラスシ
ール22が溶融に至るということが未然に阻止され、こ
の結果、該ガラスシール22による気密保持及び上記電
極20の固定作用が持続され、外部への冷媒の漏洩が確
実に防止され、延いては冷凍装置の運転上の安全性が確
保されるものである。
【0025】 本願の第5の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、上記感温作動部材31を、上記ターミ
ナル5に設けられる複数の電極20,20,・・のそれ
ぞれに対して略等距離の位置に設けているので、複数の
電極20,20,・・の温度を単一の感温作動部材31
によって確実に検出して給電停止を行わしめることがで
き、上記に記載の効果をより安価な構成で達成するこ
とができるものである。 本願の第6の発明にかか
る冷凍装置用圧縮機によれば、上記外部電源を、上記各
電極20,20,・・の外端部20a,20a,・・に
対して着脱自在に嵌合されるコンセント体35を介して
該各電極20,20,・・に接続可能とするとともに、
上記感温作動部材31を上記コンセント体35内に組み
込んでいるので、例えば上記感温作動部材31を上記ベ
ース材13に露出状態で配置するような場合に比して、
該感温作動部材31の保持が簡単且つ安全に行われ、そ
れだけ操作上の安全性が高められるものである。
【0026】 本願の第7の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、モーターにより駆動される圧縮機構部
を内蔵した圧縮機ケーシング11を備えるとともに、該
圧縮機ケーシング11の外周壁には、該圧縮機ケーシン
グ11の内部に臨むようにして固定配置された金属製の
ベース材13と、該ベース材13に対してガラスシール
22により気密性及び絶縁性を確保した状態で取り付け
られた金属製の電極20とを備えたターミナル5が設け
られ、上記ターミナル5の上記電極20を介して上記圧
縮機ケーシング11内の上記モーターに外部電源から給
電するようにした冷凍装置用圧縮機において、上記ター
ミナル5に、上記電極20の温度上昇により上記ガラス
シール22が溶融した状態において上記電極20が上記
ベース材13から離脱するのを阻止する離脱阻止手段Y
を設けているので、例え上記電極20に過電流が流れて
これが異常に過熱して上記ガラスシール22が溶融した
としても上記漏洩阻止手段Yにより上記ベース材13か
らの上記電極20の離脱が阻止されることで該電極20
の取り付け部分から冷媒が外部へ漏洩することが確実に
防止される。従って、例え上記冷媒が可燃性冷媒であっ
たとしても、これが外部へ漏洩することがないことか
ら、冷凍装置の運転上の安全性が確保され、延いては冷
凍装置の商品価値の向上が期待できるものである。
【0027】 本願の第8の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、上記離脱阻止手段Yを、上記ベース材
13の内面側において上記電極20及び上記ガラスシー
ル22を被包する如く充填成形されたセラミック充填体
25で構成しているので、例え上記ガラスシール22が
溶融しても上記セラミック充填体25によって上記電極
20の離脱が阻止され、該電極20の取り付け部分から
冷媒が外部へ漏洩するのが確実に防止され、上記に記
載したと同様な効果が奏せられるものである。
【0028】 本願の第9の発明にかかる冷凍装置用
圧縮機によれば、モーターにより駆動される圧縮機構部
を内蔵した圧縮機ケーシング11を備えるとともに、該
圧縮機ケーシング11の外周壁には、該圧縮機ケーシン
グ11の内部に臨むようにして固定配置された金属製の
ベース材13と、該ベース材13に対してガラスシール
22により気密性及び絶縁性を確保した状態で取り付け
られた金属製の電極20とを備えたターミナル5が設け
られ、上記ターミナル5の上記電極20を介して上記圧
縮機ケーシング11内の上記モーターに外部電源から給
電するようにした冷凍装置用圧縮機において、上記ター
ミナル5に、該ターミナル5の外側を所要の容積をもっ
て気密的に囲繞する気密ケーシング15を取り付けてい
るので、例え上記電極20に過電流が流れてこれが異常
過熱して上記ガラスシール66が溶融し、該電極20が
圧縮機ケーシング11内の冷媒ガス圧力によって上記ベ
ース材13から離脱し、この離脱部分から冷媒が漏洩し
たとしても、該冷媒の漏洩は上記気密ケーシング15内
だけに止まり、さらに外部へ漏洩することはない。従っ
て、例え上記冷媒が可燃性冷媒であったとしても、これ
が外部へ漏洩することがないことから、冷凍装置の運転
上の安全性が確保され、延いては冷凍装置の商品価値の
向上が期待できるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる冷凍装置
用圧縮機を好適な実施形態に基づいて具体的に説明す
る。
【0030】第1の実施形態(図1〜図3参照) 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる冷凍装置
に適用された圧縮機1を示している。この圧縮機1は、
気液分離器2から冷媒管3を介して送られる冷媒(ガス
冷媒)を圧縮してこれを冷媒管4を介して凝縮器(図示
省略)に送るものであって、密閉容器状の圧縮機ケーシ
ング11内にベーン機構等の圧縮機構部(図示省略)と
これを駆動するモーター(図示省略)とを内蔵して構成
される。そして、上記圧縮機ケーシング11の上部に
は、本願発明の要旨である次述のターミナル5が設けら
れ、該ターミナル5の外部側に接続された電源ケーブル
6を介して供給される外部電源を上記モーターに給電し
これを駆動するようになっている。
【0031】上記ターミナル5は、図2に示すように、
圧縮機1の圧縮機ケーシング11に形成した開口12に
取り付けられるベース部材13を備えている。このベー
ス部材13は、例えば金属板を深絞りして得られる「略
ハット状」の形態をもち、上記圧縮機ケーシング11の
開口12に対してその内部側から嵌挿配置され、その縁
部13bは上記開口12の口縁部分に衝合され且つ溶接
により一体的に接合され、所要の気密性を確保してい
る。
【0032】また、上記ベース部材13の底部13a
は、上記開口12を通して上記圧縮機ケーシング11の
外部側へ突出している。そして、この底部13aには、
これを板厚方向に貫通する挿入孔14が形成されるとと
もに、該挿入孔14には、金属製の複数の電極20(図
2には一つの電極20のみ図示している)がその両端を
それぞれ上記底部13aの両側へ延出させた状態で嵌挿
配置されている。そして、この電極20と上記挿入孔1
4との隙間には、ガラスシール22が封入されており、
該ガラスシール22によって上記電極20と上記ベース
部材13との間における気密性と絶縁性とが確保されて
いる。また、この電極20は、上記底部13aの内外両
面側にそれぞれ配置した絶縁樹脂材でなる絶縁体23,
24により、上記ガラスシール22と共に上記底部13
aに固定保持されている。
【0033】さらに、上記電極20の外端部20aには
接点21が固着されるとともに、該接点21にはコネク
ター7を介して電源ケーブル6が接続されている。一
方、上記電極20の内端部20bには、モーター(図示
省略)から延びるリード線8が、上記ガラスシール22
よりも低融点の金属材でなる低融点電極26(特許請求
の範囲中の「溶融阻止手段X」に該当する)を介して接
続されている。従って、上記モーターは、上記電源ケー
ブル6、電極20及び上記低融点電極26を介して上記
外部電源に接続され、該外部電源からの給電を受けて運
転される。
【0034】かかる構成のターミナル5によれば、例え
何らかの原因によって上記電極20に過電流が流れてこ
れが昇温したとしても、図3に示すように、該電極20
の熱を受けて上記ガラスシール22が溶融するよりも先
に、該ガラスシール22よりも低融点の上記低融点電極
26が溶融して上記電極20との接続状態が解除され、
上記電極20への通電が阻止される。この結果、上記電
極20の温度上昇が、上記ガラスシール22が溶融に至
る温度に達する以前に停止され、該ガラスシール22に
よる気密保持及び上記電極20の固定作用が持続され、
外部への冷媒の漏洩が確実に防止され、それだけ冷凍装
置の運転上の安全性が確保されるものである。
【0035】第2の実施形態(図4参照) 図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる冷凍装置
用の圧縮機1に備えられたターミナル5を示している。
この実施形態のターミナル5は、上記第1の実施形態に
かかるターミナル5と同様に、上記圧縮機ケーシング1
1に取り付けられたベース材13と、該ベース材13に
対してこれを貫通して配置された複数の電極20,2
0,・・(図4においては二つの電極20,20を示し
ている)とを備えて構成される。そして、上記各電極2
0,20は、それぞれ上記ベース材13に形成した挿入
孔14との間にガラスシール22を封入した状態で嵌挿
され、且つ内外一対の絶縁体23,24により固定保持
されている。
【0036】また、上記電極20は、その外端部20a
に接点21を備え、且つ該接点21にはコネクター7を
介して電源ケーブル6が接続されている。また、上記電
極20の内端部20bには、上記モーターから延びるリ
ード線8が接続されている。さらに、この実施形態のも
のにおいては、上記電源ケーブル6の途中に、過電流
(但し、上記ガラスシール22が溶融に至る温度まで上
記電極20が過熱される場合における過電流値よりも小
さい電流値)により溶断する金属ヒューズ28a,28
a,・・を備えたヒューズソケット28(特許請求の範
囲中の「溶融阻止手段X」に該当する)を介設してい
る。
【0037】このように、上記電源ケーブル6の途中に
上記金属ヒューズ28aを介設することで、何らかの原
因によって上記電極20に過電流が流れたとしても、過
電流によって上記電極20が過熱して上記ガラスシール
22が溶融する以前に、上記金属ヒューズ28aが溶断
し、上記電極20への通電が阻止される。従って、上記
電極20の温度上昇が、上記ガラスシール22が溶融に
至る温度に達する以前に停止され、該ガラスシール22
による気密保持及び上記電極20の固定作用が持続さ
れ、この結果、外部への冷媒の漏洩が確実に防止され、
冷凍装置の運転上の安全性が確保されるものである。
【0038】尚、上記金属ヒューズ28aは、ケーシン
グ又は樹脂モールドによって外気と隔絶された状態で配
置される。また、この金属ヒューズ28aの材質、長
さ、径寸法を適宜設定することで、これが溶断される溶
融電流値を自由に変更することができるものである。さ
らに、上記金属ヒューズ28aの介設位置も、上記実施
形態のように圧縮機1と外部電源との間に配置する外
に、例えば圧縮機1とコンデンサの間等、適宜設定でき
るものである。
【0039】第3の実施形態(図5及び図6参照) 図5及び図6には、本願発明の第3の実施形態にかかる
冷凍装置用の圧縮機1に備えられたターミナル5を示し
ている。この実施形態のターミナル5は、上記第2の実
施形態にかかるターミナル5と同様に、上記圧縮機ケー
シング11に取り付けられたベース材13と、該ベース
材13に対してこれを貫通して配置された複数の電極2
0,20,・・(図5においては二つの電極20,20
を、図6においては三つの電極20,20,20を示し
ている)とを備えて構成される。そして、上記電極20
は、上記ベース材13に形成した挿入孔14との間にガ
ラスシール22を封入した状態で嵌挿され、且つ内外一
対の絶縁体23,24により固定保持されている。
【0040】また、上記電極20は、その外端部20a
に接点21を備え、且つ該接点21にはコネクター7を
介して電源ケーブル6が接続されている。また、上記電
極20の内端部20bには、上記モーターから延びるリ
ード線8が接続されている。さらに、この実施形態のも
のにおいては、上記ベース材13の底部13a上に、感
温スイッチで構成される感温作動部材31(特許請求の
範囲中の「溶融阻止手段X」に該当する)を、上記各電
極20,20,20のそれぞれから略同一距離に位置す
るようにして配置している。
【0041】そして、この感温作動部材31は、リード
線32を介して外部電源の制御系(図示省略)に接続さ
れており、例えば、上記電極20に過電流が流れてこれ
が過熱された時に、その熱を検出して上記電極20と上
記外部電源との間を遮断するように構成されている。従
って、かかる構成とすることで、例えば上記電極20に
過電流が流れてこれが過熱される場合、その熱が上記感
温作動部材31により検知されることで、上記外部電源
から上記各電極20,20,20への給電が停止され、
該各電極20,20,20のそれ以上の昇温が阻止さ
れ、結果的に上記ガラスシール22の溶融が防止され
る。このため、上記ガラスシール22による気密保持及
び上記電極20の固定作用が持続され、外部への冷媒の
漏洩が確実に防止され、冷凍装置の運転上の安全性が確
保されるものである。
【0042】また、この場合、上記感温作動部材31
を、上記ターミナル5に設けられる複数の電極20,2
0,20のそれぞれに対して略等距離の位置に設けるこ
とで、該各電極20,20,20の温度を単一の感温作
動部材31によって確実に検出して給電停止を行わしめ
ることができ、例えば上記各電極20,20,20毎に
それぞれ専用の感温作動部材31を設ける場合に比し
て、構造の簡略化あるいは低コスト化が図れるものであ
る。
【0043】尚、この実施形態においては、上記感温作
動部材31を感温スイッチで構成しているが、本願発明
の他の実施形態においては上記感温作動部材31を温度
センサで構成し、該温度センサの検出値に基づいて上記
外部電源の制御を行うように構成することもできる。
【0044】第4の実施形態(図7参照) 図7には、本願発明の第4の実施形態にかかる冷凍装置
用の圧縮機1に備えられたターミナル5を示している。
この実施形態のターミナル5は、上記第3の実施形態に
かかるターミナル5と基本思想を同じにするものであっ
て、該第3の実施形態のターミナル5と異なる点は、該
第3の実施形態においては上記感温作動部材31(特許
請求の範囲中の「溶融阻止手段X」に該当する)を上記
ベース材13の底部13aに取り付けるようにしていた
のに対して、外部電源を接点34,34,34を備えた
コンセント体35に接続し、該コンセント体35を上記
各電極20,20,20の外端部20a側に嵌装するこ
とで該各電極20,20,20を上記外部電源に接続し
得るようにするとともに、上記コンセント体35の内部
に感温作動部材31を埋没配置した点である。
【0045】かかる構成とすることで、上記第3の実施
形態と同様の効果が得られるのに加えて、上記感温作動
部材31を上記コンセント体35内に組み込むことで、
例えば上記感温作動部材31を上記ベース材13に露出
状態で配置するような場合に比して、該感温作動部材3
1の保持が簡単且つ安全に行われ、それだけ操作上の安
全性が高められるものである。
【0046】第5の実施形態(図8参照) 図8には、本願発明の第5の実施形態にかかる圧縮機1
に備えられたターミナル5を示している。この実施形態
のターミナル5は、上記第1の実施形態におけるターミ
ナル5と同様の基本構成をもつものであって、圧縮機1
の圧縮機ケーシング11に形成した開口12に取り付け
られるベース部材13を備えるとともに、該ベース部材
13の底部13aには、該底部13aに設けた挿入孔1
4に嵌挿された状態で電極20を取り付けて構成され
る。そして、この電極20と上記挿入孔14との隙間に
は、ガラスシール22が封入されており、該ガラスシー
ル22によって上記電極20と上記ベース部材13との
間における気密性と絶縁性とが確保されている。さら
に、上記電極20の外端部20aには接点21が固着さ
れるとともに、該接点21にはコネクター7を介して電
源ケーブル6が接続されている。一方、上記電極20の
内端部20bには、モーター(図示省略)から延びるリ
ード線8が接続されている。
【0047】そして、この実施形態のものにおいては、
上記電極20を上記ガラスシール22とともに上記ベー
ス材13に気密的に且つ絶縁的に固定するに際して、上
記ベース材13の外側には絶縁体23を配置する一方、
該ベース材13の内側にはセラミックセメントを充填固
化してなるセラミック充填体25(特許請求の範囲中の
「漏洩阻止手段Y」に該当する)を設けるとともに、該
セラミック充填体25を絶縁体24によって被包してい
る。従って、上記電極20は上記ガラスシール22によ
って固着されるとともに上記セラミック充填体25によ
っても固着されることになる。
【0048】従って、かかる構成とすることで、例え上
記電極20に過電流が流れてこれが異常過熱して上記ガ
ラスシール22が溶融したとしても、上記電極20は上
記セラミック充填体25により上記ベース材13からの
離脱が確実に阻止されることになる。この結果、上記ガ
ラスシール22の溶融にも拘わらず、上記電極20の取
り付け部分からの冷媒の漏洩が確実に防止される。この
ため、例え上記冷媒が可燃性冷媒であったとしても、こ
れが外部へ漏洩することがなく、それだけ冷凍装置の運
転上の安全性が確保され、延いては冷凍装置の商品価値
の向上が期待できるものである。
【0049】第6の実施形態(図9参照) 図9には、本願発明の第6の実施形態にかかる圧縮機1
に備えられたターミナル5を示している。この実施形態
のターミナル5は、上記第1の実施形態におけるターミ
ナル5と同様の基本構成をもつものであって、圧縮機1
の圧縮機ケーシング11に形成した開口12に取り付け
られるベース部材13を備えるとともに、該ベース部材
13の底部13aには、該底部13aに設けた挿入孔1
4に嵌挿された状態で電極20を取り付けて構成され
る。そして、この電極20と上記挿入孔14との隙間に
は、ガラスシール22が封入されており、該ガラスシー
ル22によって上記電極20と上記ベース部材13との
間における気密性と絶縁性とが確保されている。さら
に、上記電極20の外端部20aには接点21が固着さ
れるとともに、該接点21にはコネクター7を介して電
源ケーブル6が接続されている。また、上記電極20の
内端部20bには、モーター(図示省略)から延びるリ
ード線8が接続されている。
【0050】一方、上記ベース材13の外側には、該ベ
ース材13の外周面との間に所定の容積を確保した状態
でカップ状形態をもつ気密ケーシング15を気密的に取
り付けている。そして、上記気密ケーシング15の天面
に設けた挿入孔29には、ガラスシール17を介して上
記電源ケーブル6を通している。
【0051】かかる構成とすることで、例え上記電極2
0に過電流が流れてこれが異常過熱して上記ガラスシー
ル22が溶融し、該電極20が圧縮機ケーシング11内
の冷媒ガス圧力によって上記ベース材13から離脱し、
この離脱部分から上記圧縮機ケーシング11内の冷媒が
漏洩したとしても、該冷媒の漏洩は上記気密ケーシング
15内だけに止まり、これがさらに外部へ漏洩すること
が確実に防止される。従って、例え上記冷媒が可燃性冷
媒であったとしても、これが外部へ漏洩することがない
ことから、冷凍装置の運転上の安全性が確保され、延い
ては冷凍装置の商品価値の向上が期待できるものであ
る。
【0052】第7の実施形態(図10参照) 図10には、本願発明の第7の実施形態にかかる圧縮機
1に備えられたターミナル5を示している。この実施形
態のターミナル5は、上記第6の実施形態におけるター
ミナル5の変形例であって、上記第6の実施形態におい
ては上記気密ケーシング15の挿入孔29とここに嵌挿
される上記電源ケーブル6とをガラスシール17によっ
てシールするようにしていたのに対して、この実施形態
のものにおいては、上記気密ケーシング15の挿入孔2
9に電源ケーブル6を挿通させた状態で、その挿通部分
にシール材19を配置するとともに、このシール材19
をシーリンググランド18によって押圧変形させてシー
ルするようにしたものである。かかる構成とすること
で、上記第6の実施形態の場合と同様の作用効果が得ら
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍装置における圧縮機の外観図である。
【図2】本願発明の第1の実施形態にかかる圧縮機のタ
ーミナル部分の構造説明図である。
【図3】図2に示すターミナル部分の状態変化図であ
る。
【図4】本願発明の第2の実施形態にかかる圧縮機のタ
ーミナル部分の構造説明図である。
【図5】本願発明の第3の実施形態にかかる圧縮機のタ
ーミナル部分の構造説明図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】本願発明の第4の実施形態にかかる圧縮機のタ
ーミナル部分の構造説明図である。
【図8】本願発明の第5の実施形態にかかる圧縮機のタ
ーミナル部分の構造説明図である。
【図9】本願発明の第6の実施形態にかかる圧縮機のタ
ーミナル部分の構造説明図である。
【図10】本願発明の第7の実施形態にかかる圧縮機の
ターミナル部分の構造説明図である。
【図11】従来の冷凍装置用圧縮機におけるターミナル
部分の構造説明図である。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は気液分離器、3及び4は冷媒管、5は
ターミナル、6は電源ケーブル、7はコネクター、8は
リード線、11は圧縮機ケーシング、12は開口、13
はベース材、14は挿入孔、15は気密ケーシング、1
6は気密室、22はガラスシール、17はガラスシー
ル、18はシーリンググランド、19はシール材、20
は電極、21は接点、22はガラスシール、23及び2
4は絶縁体、25はセラミック充填体、26は低融点電
極、28はヒューズソケット、31は感温作動部材、3
2はリード線、Xは溶融阻止手段、Yは漏洩阻止手段で
ある。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターにより駆動される圧縮機構部を
    内蔵した圧縮機ケーシング(11)を備えるとともに、
    該圧縮機ケーシング(11)の外周壁には、該圧縮機ケ
    ーシング(11)の内部に臨むようにして固定配置され
    た金属製のベース材(13)と、該ベース材(13)に
    対してガラスシール(22)により気密性及び絶縁性を
    確保した状態で取り付けられた金属製の電極(20)と
    を備えたターミナル(5)が設けられ、上記ターミナル
    (5)の上記電極(20)を介して上記圧縮機ケーシン
    グ(11)内の上記モーターに外部電源から給電するよ
    うにした冷凍装置用圧縮機であって、 上記ターミナル(5)には、上記電極(20)の温度上
    昇による上記ガラスシール(22)の溶融を阻止する溶
    融阻止手段(X)が備えられていることを特徴とする冷
    凍装置用圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記溶融阻止手段(X)が、 上記ガラスシール(22)よりも低融点の金属材で形成
    され、上記外部電源からの電源ケーブル(6)を上記電
    極(20)の外端部(20a)に、又は上記モーターか
    ら延びるリード線(8)を上記電極(20)の内端部
    (20b)に接続される低融点接続材(26)で構成さ
    れていることを特徴とする冷凍装置用圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記溶融阻止手段(X)が、 上記電極(20)の外端部(20a)に接続される電源
    ケーブル(6)の途中に、又は上記モーターから延びる
    リード線(8)の途中に介装配置される金属ヒューズ
    (28a)で構成されていることを特徴とする冷凍装置
    用圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記溶融阻止手段(X)が、 上記電極(20)の近傍に配置されて該電極(20)の
    温度を検知し電極温度が所定値以上である時に上記外部
    電源から上記モーターへの給電を停止させる感温作動部
    材(31)で構成されていることを特徴とする冷凍装置
    用圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記感温作動部材(31)が、上記ターミナル(5)に
    設けられる複数の電極(20),(20),・・のそれ
    ぞれに対して略等距離の位置に設けられていることを特
    徴とする冷凍装置用圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 上記外部電源を、上記各電極(20),(20),・・
    の外端部(20a),(20a),・・に対して着脱自
    在に嵌合されるコンセント体(35)を介して該各電極
    (20),(20),・・に接続可能とするとともに、 上記感温作動部材(31)を上記コンセント体(35)
    内に組み込んだことを特徴とする冷凍装置用圧縮機。
  7. 【請求項7】 モーターにより駆動される圧縮機構部を
    内蔵した圧縮機ケーシング(11)を備えるとともに、
    該圧縮機ケーシング(11)の外周壁には、該圧縮機ケ
    ーシング(11)の内部に臨むようにして固定配置され
    た金属製のベース材(13)と、該ベース材(13)に
    対してガラスシール(22)により気密性及び絶縁性を
    確保した状態で取り付けられた金属製の電極(20)と
    を備えたターミナル(5)が設けられ、上記ターミナル
    (5)の上記電極(20)を介して上記圧縮機ケーシン
    グ(11)内の上記モーターに外部電源から給電するよ
    うにした冷凍装置用圧縮機であって、 上記ターミナル(5)には、上記電極(20)の温度上
    昇により上記ガラスシール(22)が溶融した状態にお
    いて上記電極(20)が上記ベース材(13)から離脱
    するのを阻止する離脱阻止手段(Y)が設けられている
    ことを特徴とする冷凍装置用圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記離脱阻止手段(Y)が、上記ベース材(13)の内
    面側において上記電極(20)及び上記ガラスシール
    (22)を被包する如く充填成形されたセラミック充填
    体(25)で構成されていることを特徴とする冷凍装置
    用圧縮機。
  9. 【請求項9】 モーターにより駆動される圧縮機構部を
    内蔵した圧縮機ケーシング(11)を備えるとともに、
    該圧縮機ケーシング(11)の外周壁には、該圧縮機ケ
    ーシング(11)の内部に臨むようにして固定配置され
    た金属製のベース材(13)と、該ベース材(13)に
    対してガラスシール(22)により気密性及び絶縁性を
    確保した状態で取り付けられた金属製の電極(20)と
    を備えたターミナル(5)が設けられ、上記ターミナル
    (5)の上記電極(20)を介して上記圧縮機ケーシン
    グ(11)内の上記モーターに外部電源から給電するよ
    うにした冷凍装置用圧縮機であって、 上記ターミナル(5)に、該ターミナル(5)の外側を
    所要の容積をもって気密的に囲繞する気密ケーシング
    (15)を取り付けたことを特徴とする冷凍装置用圧縮
    機。
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