JPH11301795A - 複数種類の液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法及び液体供給システム - Google Patents
複数種類の液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法及び液体供給システムInfo
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- JPH11301795A JPH11301795A JP11236498A JP11236498A JPH11301795A JP H11301795 A JPH11301795 A JP H11301795A JP 11236498 A JP11236498 A JP 11236498A JP 11236498 A JP11236498 A JP 11236498A JP H11301795 A JPH11301795 A JP H11301795A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】塗装設備において色替えを行う場合や、潤滑油
供給設備において潤滑油の入れ替えを行う際には、それ
までに使用していた液体を、次に使用する液体で洗浄し
ているため、資源的に無駄で、費用がかかると共に、そ
の処理のための輸送や処理コスト等も嵩んでいる。 【解決手段】複数種類の液体を入れ替えて使用する設備
1において、液体a,b,c,…,nの入れ替えを行う
際には、共通の溶媒Sを設備に供給してそれまでに使用
していた液体を洗浄すると共に、洗浄により混合した溶
媒と液体の混合物を、液体の種類毎に蓄積タンク13に
蓄積し、種類毎に蓄積された混合物から各液体と溶媒を
分離装置14により分離して夫々を再使用に供する液体
の洗浄方法を提案している。
供給設備において潤滑油の入れ替えを行う際には、それ
までに使用していた液体を、次に使用する液体で洗浄し
ているため、資源的に無駄で、費用がかかると共に、そ
の処理のための輸送や処理コスト等も嵩んでいる。 【解決手段】複数種類の液体を入れ替えて使用する設備
1において、液体a,b,c,…,nの入れ替えを行う
際には、共通の溶媒Sを設備に供給してそれまでに使用
していた液体を洗浄すると共に、洗浄により混合した溶
媒と液体の混合物を、液体の種類毎に蓄積タンク13に
蓄積し、種類毎に蓄積された混合物から各液体と溶媒を
分離装置14により分離して夫々を再使用に供する液体
の洗浄方法を提案している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の液体を
入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法及び液
体供給システムに関するものである。
入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法及び液
体供給システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば塗装設備において色替えを行う場
合には、設備においてそれまで使用していた塗料を洗浄
することが必要であるが、通常、この洗浄は、次に使用
する塗料により行っている。また、この他の例として、
工場等における潤滑油供給設備では、自動車や機械設備
のメーカーや機種等により異なる潤滑油の入れ替えを行
う際には、それまで使用していた潤滑油を、次に使用す
る潤滑油により洗浄している。このように、塗料、無機
溶媒又は油製品等の複数種類の液体を入れ替えて使用す
る設備では、液体を入れ替える際に、それまでに使用さ
れていた液体を、次に使用する液体で洗浄している。
合には、設備においてそれまで使用していた塗料を洗浄
することが必要であるが、通常、この洗浄は、次に使用
する塗料により行っている。また、この他の例として、
工場等における潤滑油供給設備では、自動車や機械設備
のメーカーや機種等により異なる潤滑油の入れ替えを行
う際には、それまで使用していた潤滑油を、次に使用す
る潤滑油により洗浄している。このように、塗料、無機
溶媒又は油製品等の複数種類の液体を入れ替えて使用す
る設備では、液体を入れ替える際に、それまでに使用さ
れていた液体を、次に使用する液体で洗浄している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような洗浄方法で
は、それまでに使用されていた液体と、次に使用する液
体が混合し、その分離が通常は困難であるため、再使用
に供することができず、多量の廃棄物が発生する。従っ
て、資源的に無駄で、費用がかかると共に、その処理の
ための輸送や処理コスト等も嵩んでいる。本発明はこの
ような課題を解決することを目的とするものである。
は、それまでに使用されていた液体と、次に使用する液
体が混合し、その分離が通常は困難であるため、再使用
に供することができず、多量の廃棄物が発生する。従っ
て、資源的に無駄で、費用がかかると共に、その処理の
ための輸送や処理コスト等も嵩んでいる。本発明はこの
ような課題を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、まず、複数種類の液体を入れ替えて
使用する設備において、液体の入れ替えを行う際には、
共通の溶媒を設備に供給してそれまでに使用していた液
体を洗浄すると共に、洗浄により混合した溶媒と液体の
混合物を、液体の種類毎に蓄積し、種類毎に蓄積された
混合物から各液体と溶媒を分離して夫々を再使用に供す
る液体の洗浄方法を提案する。
ために本発明では、まず、複数種類の液体を入れ替えて
使用する設備において、液体の入れ替えを行う際には、
共通の溶媒を設備に供給してそれまでに使用していた液
体を洗浄すると共に、洗浄により混合した溶媒と液体の
混合物を、液体の種類毎に蓄積し、種類毎に蓄積された
混合物から各液体と溶媒を分離して夫々を再使用に供す
る液体の洗浄方法を提案する。
【0005】このような本発明を適用する複数種類の液
体を例示すると、これらは、色の異なる複数の塗料、成
分の異なる複数の油、成分の異なる複数の溶液等であ
る。
体を例示すると、これらは、色の異なる複数の塗料、成
分の異なる複数の油、成分の異なる複数の溶液等であ
る。
【0006】一方、溶媒を例示すると、溶媒は、複数種
類の液体に対して沸点が離れたや、複数種類の液体に対
して比重の離れた液体等である。そして前者の溶媒の場
合には、蒸留により複数種類の液体の夫々と分離するこ
とができ、また後者の溶媒の場合には、遠心分離により
複数種類の液体の夫々と分離することができる。
類の液体に対して沸点が離れたや、複数種類の液体に対
して比重の離れた液体等である。そして前者の溶媒の場
合には、蒸留により複数種類の液体の夫々と分離するこ
とができ、また後者の溶媒の場合には、遠心分離により
複数種類の液体の夫々と分離することができる。
【0007】次に本発明では、複数種類の液体を入れ替
えて使用する設備に、各液体の供給ラインに加えて共通
の溶媒を供給する供給ラインを構成すると共に、設備か
らの液体送出ラインに複数の蓄積タンクを設置する液体
供給システムを提案する。
えて使用する設備に、各液体の供給ラインに加えて共通
の溶媒を供給する供給ラインを構成すると共に、設備か
らの液体送出ラインに複数の蓄積タンクを設置する液体
供給システムを提案する。
【0008】また本発明では、複数種類の液体を入れ替
えて使用する設備に、各液体の供給ラインに加えて、共
通の溶媒を供給する供給ラインを構成すると共に、設備
から複数の蓄積タンクの夫々に至る液体送出ラインを接
続し、これらの複数の蓄積タンクを分離装置に接続した
液体供給システムを提案する。
えて使用する設備に、各液体の供給ラインに加えて、共
通の溶媒を供給する供給ラインを構成すると共に、設備
から複数の蓄積タンクの夫々に至る液体送出ラインを接
続し、これらの複数の蓄積タンクを分離装置に接続した
液体供給システムを提案する。
【0009】以上の本発明によれば、液体を入れ替える
際の設備の洗浄において、それまでに使用されていた液
体と、次に使用する液体との混合は行われず、溶媒と液
体の混合物が、液体の種類毎に蓄積される。このため溶
媒を適切に選択することにより、各液体との分離を容易
に行うことができ、従って各液体と溶媒を、共に再使用
に供することができる。
際の設備の洗浄において、それまでに使用されていた液
体と、次に使用する液体との混合は行われず、溶媒と液
体の混合物が、液体の種類毎に蓄積される。このため溶
媒を適切に選択することにより、各液体との分離を容易
に行うことができ、従って各液体と溶媒を、共に再使用
に供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1は本発明に係る液体供給システム
を、工場等における潤滑油供給設備に適用した場合の第
1の実施の形態を示すものである。符号1は潤滑油供給
装置を示すもので、この潤滑油供給装置1は撹拌羽根2
を備えた撹拌槽として模式的に表している。この潤滑油
供給装置1は、複数種類の潤滑油を入れ替えて使用し、
夫々の種類の潤滑油を送出ライン3を通して自動車や機
械等に供給する装置であり、送出ライン3には供給弁4
を設置している。符号5(5a,5b,5c,…,5
n)は複数種類の潤滑油を溜めておくタンクを示すもの
で、例えばタンク5aにはA社製自動車用の潤滑油a、
タンク5bにはB社製自動車用の潤滑油b、タンク5c
にはA社製機械用の潤滑油c、タンク5nにはC社製機
械用の潤滑油nを溜めている。そしてこれらのタンク5
(5a,5b,5c,…,5n)から潤滑油供給装置1
に供給ラインを構成しており、この供給ラインは各タン
ク5(5a,5b,5c,…,5n)からヘッダー6に
至る個々の配管7(7a,7b,7c,…,7n)と、
ヘッダー6から潤滑油供給装置1に至る共通配管8と、
図示を省略しているポンプ等から構成され、配管7(7
a,7b,7c,…,7n)の夫々にバルブ9(9a,
9b,9c,…,9n)を設けている。そして本発明に
おいては、以上の構成に加えて、上記各潤滑油a,b,
c,…,nに共通する溶媒Sを溜めておくタンク10を
設置し、このタンク10からの配管11を上記ヘッダー
6に接続しており、この配管11にバルブ12を設けて
いる。溶媒Sは各潤滑油a,b,c,…,nと混合した
場合にも容易に分離が可能なもの、例えば各潤滑油a,
b,c,…,nに対して沸点が離れた液体や、比重が離
れた液体等を選択する。この実施の形態では、各潤滑油
に対する溶媒Sとして、沸点が低いn−ヘキサンを選択
している。
照して説明する。図1は本発明に係る液体供給システム
を、工場等における潤滑油供給設備に適用した場合の第
1の実施の形態を示すものである。符号1は潤滑油供給
装置を示すもので、この潤滑油供給装置1は撹拌羽根2
を備えた撹拌槽として模式的に表している。この潤滑油
供給装置1は、複数種類の潤滑油を入れ替えて使用し、
夫々の種類の潤滑油を送出ライン3を通して自動車や機
械等に供給する装置であり、送出ライン3には供給弁4
を設置している。符号5(5a,5b,5c,…,5
n)は複数種類の潤滑油を溜めておくタンクを示すもの
で、例えばタンク5aにはA社製自動車用の潤滑油a、
タンク5bにはB社製自動車用の潤滑油b、タンク5c
にはA社製機械用の潤滑油c、タンク5nにはC社製機
械用の潤滑油nを溜めている。そしてこれらのタンク5
(5a,5b,5c,…,5n)から潤滑油供給装置1
に供給ラインを構成しており、この供給ラインは各タン
ク5(5a,5b,5c,…,5n)からヘッダー6に
至る個々の配管7(7a,7b,7c,…,7n)と、
ヘッダー6から潤滑油供給装置1に至る共通配管8と、
図示を省略しているポンプ等から構成され、配管7(7
a,7b,7c,…,7n)の夫々にバルブ9(9a,
9b,9c,…,9n)を設けている。そして本発明に
おいては、以上の構成に加えて、上記各潤滑油a,b,
c,…,nに共通する溶媒Sを溜めておくタンク10を
設置し、このタンク10からの配管11を上記ヘッダー
6に接続しており、この配管11にバルブ12を設けて
いる。溶媒Sは各潤滑油a,b,c,…,nと混合した
場合にも容易に分離が可能なもの、例えば各潤滑油a,
b,c,…,nに対して沸点が離れた液体や、比重が離
れた液体等を選択する。この実施の形態では、各潤滑油
に対する溶媒Sとして、沸点が低いn−ヘキサンを選択
している。
【0011】一方、符号13a,13b,13c,…,
13nは後述するように洗浄により混合した溶媒Sと各
潤滑油a,b,c,…,nの混合物を蓄積する蓄積タン
クであり、これらの蓄積タンク13a,13b,13
c,…,13nは、潤滑油供給装置1において使用する
潤滑油a,b,c,…,nの種類の夫々に対応して設け
ている。
13nは後述するように洗浄により混合した溶媒Sと各
潤滑油a,b,c,…,nの混合物を蓄積する蓄積タン
クであり、これらの蓄積タンク13a,13b,13
c,…,13nは、潤滑油供給装置1において使用する
潤滑油a,b,c,…,nの種類の夫々に対応して設け
ている。
【0012】以上の構成において、例えばタンク5a内
の潤滑油aを配管7a,ヘッダー6、共通配管8を通し
て潤滑油供給装置1に供給し、供給ライン3を通して自
動車等に供給している状態において、供給する潤滑油
を、潤滑油cに入れ替える際には、まず潤滑油供給装置
1に残留していた場合、その潤滑油aを必要に応じて所
定の手段(図示省略)によりタンク5aに戻した後、タ
ンク10の配管11のバルブ12を開とする。これによ
り、タンク10内の溶媒S、即ちn−ヘキサンは配管1
1、ヘッダー6、共通配管8を通して流れて潤滑油供給
装置1内に供給され、この際、ヘッダー6や共通配管8
に付着している潤滑油aを溶解する。こうして潤滑油供
給装置1内に供給された溶媒Sは、潤滑油供給装置1内
に付着している潤滑油aを溶解し、次いで供給ライン3
を通して外部に排出される。溶媒Sは、このようにして
それまでの潤滑油aの経路で、次の潤滑油cの経路でも
ある経路を流れて、溶解によりそれまでの潤滑油aを洗
浄する。このような洗浄により、潤滑油cとの混合物と
なった溶媒Sは、上述したように供給ライン3を通して
外部に排出されるが、この混合物(a+S)は、潤滑油
aに対応して設けている蓄積タンク13a内に蓄積させ
る。このようにして次の潤滑油cの経路内に残留してい
たそれまでの潤滑油aを洗浄した後、バルブ12を閉と
して溶媒Sの供給を停止し、次いで所定の潤滑油cを潤
滑油供給装置1に供給することにより、潤滑油の入れ替
えが完了する
の潤滑油aを配管7a,ヘッダー6、共通配管8を通し
て潤滑油供給装置1に供給し、供給ライン3を通して自
動車等に供給している状態において、供給する潤滑油
を、潤滑油cに入れ替える際には、まず潤滑油供給装置
1に残留していた場合、その潤滑油aを必要に応じて所
定の手段(図示省略)によりタンク5aに戻した後、タ
ンク10の配管11のバルブ12を開とする。これによ
り、タンク10内の溶媒S、即ちn−ヘキサンは配管1
1、ヘッダー6、共通配管8を通して流れて潤滑油供給
装置1内に供給され、この際、ヘッダー6や共通配管8
に付着している潤滑油aを溶解する。こうして潤滑油供
給装置1内に供給された溶媒Sは、潤滑油供給装置1内
に付着している潤滑油aを溶解し、次いで供給ライン3
を通して外部に排出される。溶媒Sは、このようにして
それまでの潤滑油aの経路で、次の潤滑油cの経路でも
ある経路を流れて、溶解によりそれまでの潤滑油aを洗
浄する。このような洗浄により、潤滑油cとの混合物と
なった溶媒Sは、上述したように供給ライン3を通して
外部に排出されるが、この混合物(a+S)は、潤滑油
aに対応して設けている蓄積タンク13a内に蓄積させ
る。このようにして次の潤滑油cの経路内に残留してい
たそれまでの潤滑油aを洗浄した後、バルブ12を閉と
して溶媒Sの供給を停止し、次いで所定の潤滑油cを潤
滑油供給装置1に供給することにより、潤滑油の入れ替
えが完了する
【0013】他の潤滑油b,c,…,nからの入れ替え
も以上と同様な動作により行い、洗浄により混合した共
通の溶媒Sと各潤滑油b,c,…,nとの混合物は、夫
々の潤滑油b,c,…,n毎に設けている蓄積タンク1
3b,13c,…,13nに蓄積する。
も以上と同様な動作により行い、洗浄により混合した共
通の溶媒Sと各潤滑油b,c,…,nとの混合物は、夫
々の潤滑油b,c,…,n毎に設けている蓄積タンク1
3b,13c,…,13nに蓄積する。
【0014】以上のようにして蓄積タンク13a,13
b,13c,…,13nのいずれかに蓄積された混合物
(a+S);(b+S);(c+S);…;(n+S)
が所定量になった場合には、これを分離装置14に導入
して分離を行い、そして分離した溶媒Sと潤滑油a,
b,c,…,nは、夫々のタンク10、5a,5b,5
c,…,5nに戻し、再使用に供することができる。こ
の動作の流れを、図1では2点鎖線で示している。この
実施の形態の場合には、上述したとおり、溶媒Sは各潤
滑油a,b,c,…,nよりも沸点が低い液体としてい
るため、分離装置14は蒸留装置として構成することに
より、上記混合物から溶媒Sと潤滑油a,b,c,…,
nを簡単に分離することができる。蒸留の方法は、従来
からの適宜の手法、例えば減圧蒸留、常圧蒸留、水蒸気
蒸留等の適宜の手法を適用することができる。
b,13c,…,13nのいずれかに蓄積された混合物
(a+S);(b+S);(c+S);…;(n+S)
が所定量になった場合には、これを分離装置14に導入
して分離を行い、そして分離した溶媒Sと潤滑油a,
b,c,…,nは、夫々のタンク10、5a,5b,5
c,…,5nに戻し、再使用に供することができる。こ
の動作の流れを、図1では2点鎖線で示している。この
実施の形態の場合には、上述したとおり、溶媒Sは各潤
滑油a,b,c,…,nよりも沸点が低い液体としてい
るため、分離装置14は蒸留装置として構成することに
より、上記混合物から溶媒Sと潤滑油a,b,c,…,
nを簡単に分離することができる。蒸留の方法は、従来
からの適宜の手法、例えば減圧蒸留、常圧蒸留、水蒸気
蒸留等の適宜の手法を適用することができる。
【0015】以上の実施の形態では、複数の蓄積タンク
13は、液体の送出ライン3と接続しておらず、必要に
応じて送出ライン3から送出される混合物を受けるよう
に配置する構成としているが、これとは異なり、複数の
蓄積タンク13を予め配管で接続する構成とすることも
できる。例えば図2に示す実施の形態では、潤滑油供給
装置1と複数の蓄積タンク13a,13b,13c,
…,13nの夫々とを送出配管15a,15b,15
c,…,15nにより接続し、これらの送出配管15
a,15b,15c,…,15nにバルブ16a,16
b,16c,…,16nを設けた構成としている。この
ような構成では、上述と同様な動作において、洗浄によ
り混合した共通の溶媒Sと各潤滑油a,b,c,…,n
との混合物は、バルブ16a,16b,16c,…,1
6nを開操作することにより、夫々の潤滑油a,b,
c,…,n毎に設けている蓄積タンク13a,13b,
13c,…,13nに蓄積することができる。以上のよ
うに複数の蓄積タンク13a,13b,13c,…,1
3nに蓄積された混合物は、バッチ式に分離装置14に
導入する構成としても良いが、分離装置14と配管17
a,17b,17c,…,17nにより接続することも
できる。この場合には、配管17a,17b,17c,
…,17nにバルブ(図示省略)を設けて、必要に応じ
て分離装置14に導入することができる。しかしなが
ら、本発明は、洗浄により混合した共通の溶媒Sと各潤
滑油a,b,c,…,nとの混合物を、夫々の潤滑油
a,b,c,…,n毎に設けている蓄積タンク13a,
13b,13c,…,13nに蓄積することができる構
成であれば、具体的構成は適宜である。尚、図2におい
て、図1のものと同様な構成要素には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
13は、液体の送出ライン3と接続しておらず、必要に
応じて送出ライン3から送出される混合物を受けるよう
に配置する構成としているが、これとは異なり、複数の
蓄積タンク13を予め配管で接続する構成とすることも
できる。例えば図2に示す実施の形態では、潤滑油供給
装置1と複数の蓄積タンク13a,13b,13c,
…,13nの夫々とを送出配管15a,15b,15
c,…,15nにより接続し、これらの送出配管15
a,15b,15c,…,15nにバルブ16a,16
b,16c,…,16nを設けた構成としている。この
ような構成では、上述と同様な動作において、洗浄によ
り混合した共通の溶媒Sと各潤滑油a,b,c,…,n
との混合物は、バルブ16a,16b,16c,…,1
6nを開操作することにより、夫々の潤滑油a,b,
c,…,n毎に設けている蓄積タンク13a,13b,
13c,…,13nに蓄積することができる。以上のよ
うに複数の蓄積タンク13a,13b,13c,…,1
3nに蓄積された混合物は、バッチ式に分離装置14に
導入する構成としても良いが、分離装置14と配管17
a,17b,17c,…,17nにより接続することも
できる。この場合には、配管17a,17b,17c,
…,17nにバルブ(図示省略)を設けて、必要に応じ
て分離装置14に導入することができる。しかしなが
ら、本発明は、洗浄により混合した共通の溶媒Sと各潤
滑油a,b,c,…,nとの混合物を、夫々の潤滑油
a,b,c,…,n毎に設けている蓄積タンク13a,
13b,13c,…,13nに蓄積することができる構
成であれば、具体的構成は適宜である。尚、図2におい
て、図1のものと同様な構成要素には同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0016】また以上に説明した実施の形態では、本発
明が対象とする液体は、潤滑油であるが、この他、上述
したとおり、色の異なる複数の塗料や成分の異なる複数
の溶液等にも適用できることは勿論である。更に、溶媒
は、複数種類の液体の夫々と分離することができる液体
であれば、上述したように複数種類の液体に対して沸点
が異なる液体とする他、複数種類の液体と比重の離れた
液体とすることもでき、いずれにしても液ー液分離操作
が可能な適宜の溶媒を使用することができる。尚、溶媒
が複数種類の液体と比重の離れた液体である場合には、
遠心分離法を利用して分離を行うことができる。
明が対象とする液体は、潤滑油であるが、この他、上述
したとおり、色の異なる複数の塗料や成分の異なる複数
の溶液等にも適用できることは勿論である。更に、溶媒
は、複数種類の液体の夫々と分離することができる液体
であれば、上述したように複数種類の液体に対して沸点
が異なる液体とする他、複数種類の液体と比重の離れた
液体とすることもでき、いずれにしても液ー液分離操作
が可能な適宜の溶媒を使用することができる。尚、溶媒
が複数種類の液体と比重の離れた液体である場合には、
遠心分離法を利用して分離を行うことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上の通り、複数種類の液体
を入れ替えて使用する設備において、液体の入れ替えを
行う際の洗浄により生じた溶媒との混合物から、溶媒
と、これにより洗浄した複数の液体の両方を回収して再
使用に供することができるので、次のような効果があ
る。 a.廃棄物が減少するので、資源的に無駄がなく、購入
原料量を低減することができる。 b.廃棄物の処理や、そのための輸送等に要する費用を
低減することができる。 c.単位原料当りの販売数量が増加し、いわゆる得率が
向上する。 d.自動化システムを構成した場合、その構成を簡素化
することができる。
を入れ替えて使用する設備において、液体の入れ替えを
行う際の洗浄により生じた溶媒との混合物から、溶媒
と、これにより洗浄した複数の液体の両方を回収して再
使用に供することができるので、次のような効果があ
る。 a.廃棄物が減少するので、資源的に無駄がなく、購入
原料量を低減することができる。 b.廃棄物の処理や、そのための輸送等に要する費用を
低減することができる。 c.単位原料当りの販売数量が増加し、いわゆる得率が
向上する。 d.自動化システムを構成した場合、その構成を簡素化
することができる。
【図1】 本発明に係る液体供給システムの第1の実施
の形態を示す系統図である。
の形態を示す系統図である。
【図2】 本発明に係る液体供給システムの第2の実施
の形態を示す系統図である。
の形態を示す系統図である。
1 潤滑油供給装置 2 撹拌羽根 3 送出ライン 4 供給弁 5(5a,……,5n) タンク 6 ヘッダー 7(7a,……,7n) 配管 8 共通配管 9(9a,……,9n) バルブ 10 タンク 11 配管 12 バルブ 13a,…,13n 蓄積タンク 14 分離装置 15a,…,15n 送出配管 16a,…,16n バルブ 17a,…,17n 配管 a,……,n 液体 S 溶媒
Claims (9)
- 【請求項1】 複数種類の液体を入れ替えて使用する設
備において、液体の入れ替えを行う際には、共通の溶媒
を設備に供給してそれまでに使用していた液体を洗浄す
ると共に、洗浄により混合した溶媒と液体の混合物を、
液体の種類毎に蓄積し、種類毎に蓄積された混合物から
各液体と溶媒を分離して夫々を再使用に供することを特
徴とする複数種類の液体を入れ替えて使用する設備にお
ける液体の洗浄方法 - 【請求項2】 複数種類の液体は、色の異なる複数の塗
料であることを特徴とする請求項1記載の複数種類の液
体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法 - 【請求項3】 複数種類の液体は、成分の異なる複数の
油であることを特徴とする請求項1記載の複数種類の液
体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法 - 【請求項4】 複数種類の液体は、成分の異なる複数の
溶液であることを特徴とする請求項1記載の複数種類の
液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法 - 【請求項5】 溶媒は、複数種類の液体に対して沸点が
離れた液体とし、蒸留により複数種類の液体の夫々と分
離することを特徴とする請求項1記載の複数種類の液体
を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法 - 【請求項6】 溶媒は、複数種類の液体よりも低沸点の
液体であることを特徴とする請求項5記載の複数種類の
液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法 - 【請求項7】 溶媒は、複数種類の液体に対して比重の
離れた液体とし、遠心分離により複数種類の液体の夫々
と分離することを特徴とする請求項1記載の複数種類の
液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法 - 【請求項8】 複数種類の液体を入れ替えて使用する設
備に、各液体の供給ラインに加えて、共通の溶媒を供給
する供給ラインを構成すると共に、設備からの液体送出
ラインに複数の蓄積タンクを設置することを特徴とする
複数種類の液体を入れ替えて使用する設備における液体
供給システム - 【請求項9】 複数種類の液体を入れ替えて使用する設
備に、各液体の供給ラインに加えて、共通の溶媒を供給
する供給ラインを構成すると共に、設備から複数の蓄積
タンクの夫々に至る液体送出ラインを接続し、これらの
複数の蓄積タンクを分離装置に接続したことを特徴とす
る複数種類の液体を入れ替えて使用する設備における液
体供給システム
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11236498A JPH11301795A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 複数種類の液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法及び液体供給システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11236498A JPH11301795A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 複数種類の液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法及び液体供給システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301795A true JPH11301795A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14584850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11236498A Pending JPH11301795A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 複数種類の液体を入れ替えて使用する設備における液体の洗浄方法及び液体供給システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11301795A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100536581B1 (ko) * | 2002-10-29 | 2005-12-14 | 정다열 | 에어 샘플링 튜브 세척장치 및 그 방법 |
KR102033000B1 (ko) * | 2019-06-04 | 2019-10-16 | 드래곤모터스 주식회사 | 유종 선택 공급장치 및 그 제어방법 |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP11236498A patent/JPH11301795A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100536581B1 (ko) * | 2002-10-29 | 2005-12-14 | 정다열 | 에어 샘플링 튜브 세척장치 및 그 방법 |
KR102033000B1 (ko) * | 2019-06-04 | 2019-10-16 | 드래곤모터스 주식회사 | 유종 선택 공급장치 및 그 제어방법 |
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